JP2009038433A - Ad変換回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】帰還型PWM方式のAD変換回路において、電源や積分器などの回路構成部品による分解能の制限を改善する。
【解決手段】4重積分回路10は、入力信号Vxを積分し、入力信号Vxのレベルに応じたデューティ比を有する2値化された積分出力信号SAを生成する。分周回路40は、クロック信号CKを1/n分周し(nは偶数)、デューティ比が50%のキャリア信号SCを生成して4重積分回路10及び判定回路50に供給する。判定回路50は、積分出力信号SAを監視し、キャリア信号SCの1周期ごとに積分出力信号SAの反転回数を検知する。判定回路50は、反転回数が0回の場合に入力信号Vxがダイナミックレンジを超えていると判定し、反転回数が1回の場合にAD変換は正常であると判定し、反転回数が2回以上の場合にAD変換は異常であると判定し、判定結果を示す判定信号HCを後段のデジタル処理部に出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、積分型のAD変換回路に関する。
積分型のAD変換回路として帰還型PWM方式を採用するものがある。この種のAD変換回路は、逐次比較型のAD変換回路と比較して精度が得られ易いといった利点がある(例えば、特許文献1参照)。
従来の帰還型PWM方式のAD変換回路の構成を図6に示し、その出力波形を図7及び図8に示す。このAD変換回路8は、Ex入力端子1、Ec入力端子2及びEs入力端子3から入力される3つの入力信号を、コモングランドの電位(以下、Vcomと言う。)を基準電圧とする積分器4及びコンパレータ5を順次介して出力端子6から出力し、公知のデジタル処理部に入力する。ここで、AD変換回路8で用いる電源は、+Vdd及びグランド(以下、GNDと言う。)を備える単電源であるものとし、積分器4及びコンパレータ5の各基準となるVcomを+Vdd/2として、図6中において同じ記号を用いて示している。
Ex入力端子1には、被測定電圧Ex(ここでは、Ex≧0とする。)が供給される。Ex入力端子1は、抵抗Rxを介して積分器4のマイナス側入力端子に接続される。Ec入力端子2には、パルス電圧Ec(ここでは、+Ec=+Vddとし、−Ec=GNDとする。)が供給され、抵抗Rcを介して積分器4のマイナス側入力端子に接続される。また、Es入力端子3には、コンパレータ5の出力に応じて、積分器4の出力に対して負帰還となるように、Es入力端子3の接続を+Vdd及びGNDのいずれか一方に自動で切り換える切換器7が接続される。Es入力端子3は、切換器7によって切り換えられた一方の電位をリファレンス電圧Esとして供給するものであり、抵抗Rsを介して積分器4のマイナス側入力端子に接続される。
図7は、各入力端子1、2及び3からの入力電圧に対する積分器4からの積分出力波形を示すものである。図7(a)は、被測定電圧Exが入力されない場合の出力波形であり、図7(b)は、Exを入力した場合の出力波形である。図7(a)に示した積分出力は、Vcomに対して上下対称に最大振幅Vaで変動し、1周期が2×t0の波形となる。パルス電圧Ecの周期Tにおける積分出力の変動量の平均値はゼロとなる。なお、2×t0=周期Tである。また、図7(b)に示した、被側低電圧Exを入力した場合の積分出力は、Vcomに対して上下非対称に最大振幅Vxで変動し、1周期はtα+tβに変化するが、tα+tβ=周期Tとなり、図7(a)の場合と同様に、パルス電圧Ecの周期Tにおける積分出力の変動量の平均値はゼロとなる。
図8は、図7(a)に示した、被測定電圧Exを入力しない場合の積分出力波形を示す図である。図8(a)は、積分出力波形の周期をt1(t1=T)、最大振幅をVaとしたものであり、図8(b)は、積分出力波形の周期をt2(t2<t1)、最大振幅をVb(Vb<Va)としたものであり、図8(c)は、積分出力波形の周期をt3(t3>t1)、最大振幅をVc(Vc>Va)としたものである。
AD変換回路8では、1周期の時間幅を長くすることに伴い、1周期あたりのサンプリングを数多く取ることによって、分解能を向上させることが可能である。また、コンパレータ5により、積分器4の出力に対してリファレンス電圧が負帰還として入力されるため、コンパレータ5のオフセットやヒステリシスなどの影響を小さくすることができ、高分解能の測定が可能となる。
特公昭44−8130号公報
しかしながら、図7(b)に示したように、被測定電圧Exを入力した場合には、積分出力波形がVcomを中心に+Vdd側及びGND 側で対称にならず、例えば、丸囲み部Xに示すように、入力される被測定電圧Exの値によっては積分出力の振幅が大きくなってしまい、電源電圧の範囲(この従来例においては、+VddからGNDまでの範囲)を超えた分の出力がサチレーションを起こしてしまう場合がある。
また、このようなサチレーションを回避するため、積分出力波形の最大振幅Vaを、図8(b)に示したVbとして小さくするように、積分出力の大きさ自体を小さくする方法が考えられる。しかしながら、この場合には、1周期の時間幅がt2(t2<t1)になってしまうため、分解能が低下してしまう。
また、図8(c)に示したように、1周期の時間幅をt3(t3>t1)として分解能の向上を目指した場合にも、1周期の時間幅の増加に伴って積分出力の振幅も大きくなってしまうので、電源電圧の範囲を超えた分の出力がサチレーションを起こしてしまう。
このように従来の帰還型PWM方式のAD変換回路8においては、積分出力を電源電圧の範囲内でしか正確に捉えることができないため、最大振幅が電源電圧を超えないように積分出力波形の周期を設定しなければならなかった。このため、分解能が電源及び積分器によって制限を受ける。これを改善する最も単純な手法は、積分器をより性能の良い積分器に変えること、あるいは電源をより大きな出力を得られる電源に変えることであるが、これらの改善手法はいずれもコストアップを招く。
本発明は、上述の問題点を解決し、電源や積分器などの回路構成部品による分解能の制限を改善することが可能な帰還型PWM方式のAD変換回路を提供する。
この課題を解決するために、本発明に係るAD変換回路は、信号レベルが所定範囲内にあるアナログ形式の入力信号をデジタル形式の出力信号に変換するものであって、キャリア信号を発生するキャリア信号発生回路と、前記入力信号と前記キャリア信号とを含む複数の信号を加算し、加算結果を積分して積分信号を出力する積分回路と、前記積分信号を基準電位と比較して2値信号を生成するコンパレータと、前記2値信号のデューティ比に基づいて前記出力信号を生成する出力信号生成回路と、前記キャリア信号の一周期における前記2値信号の反転回数を検知し、検知した反転回数に基づいて、前記入力信号が前記所定範囲内にあるか否かを判定して判定信号を出力する判定回路とを備える。
この発明によれば、判定回路は、2値信号の反転回数に基づいて、入力信号のレベルがAD変換が可能な所定範囲内にあるか否かを判定することができるので、AD変換回路の前段に入力信号のレベルを制限する回路を設ける必要がなくなる。入力信号のレベルを制限する場合には、温度特性や特性のばらつきを考慮してマージンを見込む必要があるので、本来、測定可能な範囲より狭い範囲で測定することができない。これに対して、本発明は、AD変換の結果である2値信号に基づいて入力信号のレベルが正常か異常かを判定するので、計測可能な範囲を拡大することができる。さらに、制限回路を設ける必要がないので、回路規模を縮小して、構成を簡素化できる。
AD変換回路の具体的な態様としては、前記基準電位を基準として所定電圧だけ電位が低い第1電圧と、前記基準電位を基準として前記所定電圧だけ電位が高い第2電圧とを、前記2値信号の論理レベルに基づいて選択して、前記積分回路の入力に供給する選択回路とを備えることが好ましい。この場合、積分は4重積分が実行されることになる。
また、前記判定回路は、前記キャリア信号の一周期の時間に、前記2値信号の反転回数が1回の場合に正常であることを示す判定信号を生成し、前記2値信号の反転回数が1回ではない場合に異常であることを示す判定信号を生成することが好ましい。
さらに、前記判定回路は、前記キャリア信号の一周期の時間に、前記2値信号をサンプリングしてサンプリング信号を生成する処理と、前記サンプリング信号に基づいて、前記2値信号の反転回数が1回の場合に正常であることを示す判定信号を生成する処理と、前記サンプリング信号に基づいて、反転回数が1回でない場合に前記サンプリング信号がハイレベルと示す回数とローレベルを示す回数との多数決を演算し、演算結果に基づいて前記入力信号のレベルが前記所定範囲の下限を下回るか、あるいは、前記所定範囲の上限を上回ることを示す判定信号を生成する処理とを実行することが好ましい。この場合には、入力信号が下限を下回るか、上限を上回るかを知ることができるので、その後の処理に役立てることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るAD変換回路100のブロック図である。AD変換回路100は、入力信号Vxを4重積分回路10で積分して、入力信号Vxのレベルに応じたデューティ比を有し2値化された積分出力信号SAを生成する。積分出力信号SAはカウンタ20のイネーブル端子に供給される。カウンタ20は、積分出力信号SAがアクティブ(この例では、ハイレベル)の期間、クロック信号発生回路30で生成したクロック信号CKを計数して出力信号Dを出力する。
また、分周回路40は、クロック信号CKを1/n分周し(nは偶数)、デューティ比が50%のキャリア信号SCを生成する。キャリア信号SCは4重積分回路10及び判定回路50に供給される。判定回路50は、積分出力信号SAを監視して、キャリア信号SCの1周期ごとに、正常にAD変換が実行されているか否かを示す判定信号HCを生成する。この動作については、後述する。
図2に、4重積分回路10の詳細な構成を示す。抵抗111〜114、コンデンサ115及び121、並びにオペアンプ120によって積分器が構成される。この積分器は、抵抗111を介して供給される入力信号Vx、コンデンサ115及び抵抗114を介して供給されるキャリア信号SC、抵抗112を介して供給される第1電圧−Vs、並びに抵抗113を介して供給される第2電圧+Vsを加算して積分し、積分信号120aを出力する。ここで、スイッチSW1とスイッチSW2とは、一方がオン状態のとき他方がオフ状態なる。このため、第1電圧−Vsと第2電圧+Vsとは、選択的に積分器に供給される。
コンパレータ130は、積分信号120aを基準電圧と比較して2値信号130aを生成する。この例では、基準電圧は接地電位(GND)である。2値信号130aはインバータ140によって反転され、積分出力信号SAとして図1に示すカウント20及び判定回路50に供給される。
図3に4重積分回路10の各部の波形を示す。キャリア信号SCはデューティ比50%の信号であり、その直流成分はコンデンサ115によって除去される。積分信号120aは積分器の入力電圧の合計に対応したスロープを有する区間T1〜T4からなる。そして、キャリア信号SCの1周期Tが経過すると、積分信号120aのレベルは元のレベルに戻る。これは、積分器の入力電圧の1周期の平均がゼロとなるように、スイッチSW1及びSW2のオン・オフが制御されているからである。
区間T1及びT4では、積分信号120aがGNDを上回るので、2値信号130aはローレベルとなり、スイッチSW2を介して第2電圧+Vsが積分器に供給される。一方、区間T2及びT3では、積分信号120aがGNDを下回るので、2値信号130aはハイレベルとなり、スイッチSW1を介して第1電圧−Vsが積分器に供給される。したがって、キャリア信号SCの1周期Tにおける各入力電圧の積分時間は、以下のようになる。まず、入力信号Vxについては全周期T、第1電圧−Vsは区間T2+T3、第2電圧+Vsは区間T1+T4、+Vc(キャリア信号のハイレベル)はT/2、−Vc(キャリア信号のローレベル)はT/2、となる。T1+T4=Txとすれば、以下に示す式(1)が導ける。
VxT−Vs(T2+T3)+Vs(T1+T4)+VcT/2−VcT/2=0
VxT−Vs(T−Tx)+VsTx=0
Vx={1−2Tx/T}Vs……(1)
ここで、キャリア信号SCの周期T及び第2電圧+Vsは既知であるので、Txの時間を計測できれば、入力信号Vxのレベルを検知できる。ここで、期間Txにおいて、カウンタ20でm個のクロック信号CKを計数したとする。分周回路40はクロック信号CKを1/n分周するため、キャリア信号SCの1周期当たりn個のクロック信号CKが発生する。したがって、式(1)は以下に示す式(2)に変形できる。
Vx={1−2m/n}Vs……(2)
ここで、nは既知であり、出力信号Dの「m」を示しているので、AD変換回路100の後段に設けられたデジタル処理回路で式(2)を演算すれば、入力信号Vxの値を得ることができる。
ところで、4重積分回路10では、コンパレータ130において積分信号120aを基準電圧(GND)と比較している。このため、区間T1〜T4において、積分信号120aの電圧が基準電圧(GND)の近辺で推移すると、ノイズによって2値信号130aがチャタリングを起こすといった問題がある。
ここで、AD変換が可能な入力信号Vxの最大レベルをVmax、最小レベルをVminとすると、入力信号Vxを可変した場合の積分信号120a及び2値信号130aは、図4に示すように変化する。
まず、Vx>Vmaxの場合は、積分信号120aのレベルが常に基準電圧(GND)を下回る。このため、常に2値信号130aはHレベルとなる。
次に、Vx=Vmaxの場合は、キャリア信号SCの立ち上がりエッジの近傍と立ち下がりエッジの近傍で、積分信号Vxのレベルが基準電圧(GND)に近づく。この結果、ノイズの影響を受けて2値信号130aにチャタリングが発生する。
次に、Vx=GNDの場合、2値信号130aのデューディ比は50%となる。
次に、Vx=Vminの場合は、キャリア信号SCの立ち上がりエッジの近傍と立ち下がりエッジの近傍で、積分信号Vxのレベルが基準電圧(GND)に近づく。この結果、ノイズの影響を受けて2値信号130aにチャタリングが発生する。
次に、Vx<Vminの場合は、積分信号120aのレベルが常に基準電圧(GND)を上回る。このため、常に2値信号130aはLレベルとなる。
図1に示す、判定回路50は、積分出力信号SAに基づいて、AD変換が正常に実行されたか否かを判定する。すなわち、判定回路50は、積分出力信号SAを常時監視しており、キャリア信号SCの1周期Tの時間に、積分出力信号SAの反転回数を検知する。積分出力信号SAは2値信号130aを反転したものであるから、2値信号130aの反転回数を検知するのと等価である。
判定回路50は、反転回数が0回の場合に、入力信号Vxがダイナミックレンジを超えていると判定する。これは、入力信号Vxが最大レベルVmaxを超えているか、あるいは、入力信号Vxが最小レベルVminを下回っている場合である。
また、判定回路50は、反転回数が1回の場合に、AD変換は正常であると判定する。この場合は、入力信号Vxが最大レベルVmaxから最小レベルVminの範囲内にある場合である。
また、判定回路50は、反転回数が2回以上の場合に、AD変換は異常であると判定する。これは、入力信号Vxが最大レベルVmaxの近傍であるか、あるいは、入力信号Vxが最小レベルVminの近傍にある場合である。
判定信号HCは、これらの判定結果を示す。例えば、判定信号HCが正常・異常を示す1ビットの信号である場合は、後段のデジタル処理部は以下の処理を実行できる。判定信号HCが正常を示す場合は出力信号Dに基づいて、所定の演算を実行し、出力データを生成する。判定信号HCが正常を示す場合は、エラーして取り扱えばよく、例えば、出力データを特定の値とすることができる。
また、判定回路50は、異常である場合としてオーバーフローとアンダーフローとを区別してもよい。この場合、判定信号HCを2ビットで構成し、正常な場合には「01」を出力し、オーバーフローで異常の場合は、「11」を出力し、アンダーフローで異常な場合は「00」を出力してもよい。判定信号HCを「11」とするのは、1)反転回数が0回且つ積分出力信号SAが常時Lレベルの場合、あるいは、2)反転回数が2回以上且つ積分出力信号SAがほとんどLレベルの場合である。キャリア信号SCの立ち下がりタイミングで積分出力信号SAがLレベルである場合に積分出力信号SAがほとんどLレベルと判定してもよい。また、積分出力信号SAのハイレベルとローレベルの中心レベルを基準レベルとしたとき、積分出力信号SAを積分して、積分結果を基準レベルと比較し、基準レベルを下回る場合に判定信号HCを「11」としてもよい。
判定信号HCを「00」とするのは、1)反転回数が0回且つ積分出力信号SAが常時Hレベルの場合、あるいは、2)反転回数が2回以上且つ積分出力信号SAがほとんどHレベルの場合である。キャリア信号SCの立ち下がりタイミングで積分出力信号SAがHレベルである場合に積分出力信号SAがほとんどHレベルと判定してもよい。また、積分出力信号SAを積分して、積分結果を上述した基準レベルと比較し、基準レベルを上回る場合に判定信号HCを「00」としてもよい。
また、判定回路50は、図5に示すフローチャートに従って判定信号HCを生成してもよい。まず、判定回路50は、キャリア信号SCの1周期において積分出力信号SAを所定周期でサンプリングする。例えば、1周期のサンプリング回数は9回である(ステップS1)。次に、サンプリング信号に基づいて反転回数を取得し(ステップS2)、反転回数が「1」であるか否かを判定する(ステップS3)。「1」である場合には、入力信号Vxのレベルが所定範囲内であるので、ステップS3に進み、判定信号HCを正常を示す「01」にセットする。
一方、反転回数が一回でない場合には、ステップS5に進み、サンプリング信号のHレベルの回数とLレベルの回数を比較し、Hレベルの回数がLレベルの回数を上回るか否かを判定する。すなわち、Hレベルの回数とLレベルの回数の多数決を取る。判定条件が肯定される場合は、入力信号Vxがダイナミックレンジの最小レベルVminを下回る場合であり、判定信号HCは「00」にセットされる(ステップS6)。一方、判定条件が否定される場合は、入力信号Vxがダイナミックレンジの最大レベルVmaxを下回る場合であり、判定信号HCは「11」にセットされる(ステップS7)。なお、サンプリング信号としてクロック信号CKを用いてもよい。この場合は、サンプリング信号を別途生成する必要がないので、構成を簡易にできる。
以上、説明したように本実施形態によれば、判定回路50によって、入力信号VxのレベルがAD変換が可能なレベルであるか否かを判定できるので、AD変換回路100の前段に入力信号Vxを制限する回路を設ける必要がなくなる。一般に、入力信号Vxのレベルを制限する場合は、マージンを見込んでダイナミックレンジを設定する必要があるが、上述した実施形態によれば、積分出力信号SAに基づいて、入力信号Vxのレベルが正常であるか異常であるかを検出するので、マージンを設ける必要がない。この結果、入力信号Vxの測定範囲を拡大することができる。
さらに、判定信号HCとしてアンダーフローとオバーフローとを区別できるようにすれば、後段のデジタル処理部において、入力信号Vxのレベルがどのように異常であるかを検知できるので、入力信号Vxの過大または過少を表示部に表示させることが可能となる。
なお、上述したAD変換回路100は、重量計などに用いることができる。また、上述した実施形態では、積分回路の一例として4重積分回路10を例示したが、積分の次数は任意であり、2重積分回路を用いてもよいことは勿論である。また、判定回路50は、積分出力信号SAに基づいて判定を実行したが、積分出力信号SAは2値信号130aを反転したものであるから、判定回路50は、2値信号130aに基づいて上述した判定動作を実行している。
本発明に係るAD変換回路100のブロック図である。 AD変換回路100に用いる4重積分回路10の回路図である。 AD変換回路100の動作を示す波形図である。 入力信号のレベルを変化させた場合の積分信号と2値信号との関係を示す波形図である。 判定回路50の動作の一例を示すフローチャートである。 従来の帰還型PWM方式のAD変換回路8の回路図である。 (a)は、被測定電圧Exが入力されない場合のAD変換回路8の入力と積分出力との関係を示す図であり、(b)は、Exを入力した場合のAD変換回路8の入力と積分出力との関係を示す図である。 (a)は、被測定電圧Exが入力されない場合のAD変換回路8の積分出力波形であり、(b)は、Exが入力されず、かつ低電圧化するために1周期を短くした場合の積分出力波形であり、(c)は、Exが入力されず、かつ分解能を向上させるために1周期を長くした場合の積分出力波形である。
符号の説明
10…4重積分回路、20…カウンタ、30…クロック信号発生回路、40…分周回路、50…判定回路、100…AD変換回路、111〜114…抵抗、115,121…コンデンサ、SW1,SW2…スイッチ、120…オペアンプ、120a…積分信号、130……コンパレータ、130a…2値信号、140…インバータ、Vx…入力信号、SA…積分出力信号、CK…クロック信号、D…出力信号、SC…キャリア信号、HC…判定信号、−Vs…第1電圧、+Vs…第2電圧。

Claims (4)

  1. 信号レベルが所定範囲内にあるアナログ形式の入力信号をデジタル形式の出力信号に変換するAD変換回路であって、
    キャリア信号を発生するキャリア信号発生回路と、
    前記入力信号と前記キャリア信号とを含む複数の信号を加算し、加算結果を積分して積分信号を出力する積分回路と、
    前記積分信号を基準電位と比較して2値信号を生成するコンパレータと、
    前記2値信号のデューティ比に基づいて前記出力信号を生成する出力信号生成回路と、
    前記キャリア信号の一周期における前記2値信号の反転回数を検知し、検知した反転回数に基づいて、前記入力信号が前記所定範囲内にあるか否かを判定して判定信号を出力する判定回路とを、
    備えたことを特徴とするAD変換回路。
  2. 前記基準電位を基準として所定電圧だけ電位が低い第1電圧と、前記基準電位を基準として前記所定電圧だけ電位が高い第2電圧とを、前記2値信号の論理レベルに基づいて選択して、前記積分回路の入力に供給する選択回路とを備えることを特徴とする請求項1に記載のAD変換回路。
  3. 前記判定回路は、前記キャリア信号の一周期の時間に、前記2値信号の反転回数が1回の場合に正常であることを示す判定信号を生成し、前記2値信号の反転回数が1回ではない場合に異常であることを示す判定信号を生成することを特徴とする請求項1または2に記載のAD変換回路。
  4. 前記判定回路は、前記キャリア信号の一周期の時間に、前記2値信号をサンプリングしてサンプリング信号を生成する処理と、前記サンプリング信号に基づいて、前記2値信号の反転回数が1回の場合に正常であることを示す判定信号を生成する処理と、前記サンプリング信号に基づいて、反転回数が1回でない場合に前記サンプリング信号がハイレベルと示す回数とローレベルを示す回数との多数決を演算し、演算結果に基づいて前記入力信号のレベルが前記所定範囲の下限を下回るか、あるいは、前記所定範囲の下限を上回ることを示す判定信号を生成する処理とを実行することを特徴とする請求項3に記載のAD変換回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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