JP2009036928A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009036928A
JP2009036928A JP2007200017A JP2007200017A JP2009036928A JP 2009036928 A JP2009036928 A JP 2009036928A JP 2007200017 A JP2007200017 A JP 2007200017A JP 2007200017 A JP2007200017 A JP 2007200017A JP 2009036928 A JP2009036928 A JP 2009036928A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic compound
image carrier
forming apparatus
image forming
toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007200017A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5320701B2 (ja
Inventor
Shinya Tanaka
真也 田中
Masahide Yamashita
昌秀 山下
Hiroshi Nakai
洋志 中井
Masahito Iio
雅人 飯尾
Kunio Hasegawa
邦雄 長谷川
Naoyuki Ozaki
直幸 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2007200017A priority Critical patent/JP5320701B2/ja
Publication of JP2009036928A publication Critical patent/JP2009036928A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5320701B2 publication Critical patent/JP5320701B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

【課題】特別な構成を付設することなく異物の付着を円滑に解消することができる構成を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】潜像を担持可能な潜像担持体1と、帯電部材に電圧印加することにより該潜像担持体表面を帯電する帯電装置3とを備え、前記潜像担持体1のユニバーサル硬度が200N/mm以上に設定されている画像形成装置100において、前記潜像担持体1には、針入度(JISK−2235)が3以上とされた有機化合物21が塗布されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関し、さらに詳しくは潜像担持体に関する。
周知のように、電子写真方式による画像形成は、光導電性物質等を含有する感光層を有する像担持体上に静電荷による静電潜像を形成し、この静電潜像に帯電したトナーを付着させて可視像を形成している。この可視像は、紙等の記録媒体に転写後、熱、圧力、溶剤気体等によって記録媒体に定着されて、出力画像が得られる。
このような画像形成では、可視像化のためのトナーを帯電させる方法により、トナーとキャリアの攪拌及び混合による摩擦帯電を用いる二成分現像方式と、キャリアを用いずトナーへの電荷付与を行う一成分現像方式とに大別される。この一成分現像方式では、更に、現像ローラへのトナーの保持に磁気力を使用するか否かにより、磁性一成分現像方式、非磁性一成分現像方式に分類される。
これまで、高速性及び画像再現性を要求される複写機、又は複写機をベースとした複合機等では、トナーの帯電安定性、立上り性、画像品質の長期的安定性等の要求から、二成分現像方式が多く採用されている。一方、省スペース性、低コスト化等の要求が大きい、小型のプリンタ、ファクシミリ等には、一成分現像方式が多く採用されている。
昨今、いずれの現像方式においても、出力画像のカラー化が進み、画像の高画質化や画像品質の安定化に対する要求は、これまでにも増して強くなっている。このような高画質化を図るため、トナーの平均粒径は小さくなり、その粒子形状は角張った部分がなくなり、トナーはより丸い形状になってきている。
また、電子写真方式の画像形成装置は、現像方式の違いによらず、一般的に、ドラム形状やベルト形状をした像担持体を回転させつつ一様に帯電し、レーザ光等により像担持体上に潜像パターンを形成し、該潜像パターンをトナーで可視像(トナー像)化して、記録媒体上に転写を行っている。そして、記録媒体へトナー像を転写した後の像担持体上には、転写されなかったトナー成分が残存する。これらの残存物が、そのまま帯電工程に搬送されると、像担持体の均等な帯電を阻害するため、通常は、転写工程を経た後に、像担持体上に残存するトナー等を、クリーニングブレード等のクリーニング手段にて除去し、像担持体表面を十分に清浄な状態とした上で、帯電が行われる。
このように像担持体表面は、帯電、現像、転写、クリーニング等の各工程で、さまざまな物理的ストレスや電気的ストレスを受け、使用時間を経るに伴って表面状態が変化する。これらのストレスのうちクリーニング工程での摩擦によるストレスは、像担持体を磨耗させ、擦過傷を発生させる。この課題を解消すべく、これまでにも像担持体とクリーニングブレードとの間での摩擦力を低減させるため、各種潤滑剤、潤滑成分の供給、潤滑膜の形成方法について、多くの提案がなされている。
例えば、像担持体の摩耗対策として像担持体の表面強度を高めることが知られており、そのための方法として代表的なものは、像担持体にアモルファスシリコンを用いることが知られている(例えば、特許文献1)。アモルファスシリコンは機械的強度に優れ、特に表面硬度を高める機能があり、摩耗が殆どないという利点を有している。
しかし、アモルファスシリコンを用いた場合には、像担持体の摩耗が殆どない代わりに、像担持体表面に付着した放電生成物が吸湿した場合に光導電性層が低抵抗化して画像ボケなどの新たな不具合を生じることがあるため、像担持体をヒータにより加熱する構成を必要としている。
ヒータなどの特別な構成を要することなく像担持体表面からの異物除去機能を発揮させる構成として、トナー中に立方体あるいは直方体のチタン酸ストロンチウムを外添し、そのチタン酸ストロンチウムを研磨剤として用いるようにした構成も提案されている(例えば、特許文献2)。
像担持体機械的強度、特に耐摩耗性を向上させる構成として、像担持体に用いられるアモルファスシリコンに対して炭素の含有量を調整して像担持体面の耐摩耗性を向上させる構成も提案されている(例えば、特許文献3)。
一方、上述した感光体側を清浄に保つためのクリーニング工程においては、クリーニングブレードに対する機械的なストレスという観点とは別に、画像形成に用いられるトナー側において、昨今、画像品質の向上や製造エネルギーの削減のために、重合法を用いたトナーが使用されるようになってきている。これら重合トナーは、粉砕法で製造されたトナーと比較して、角張った部分が少なく、また平均粒子径が小さく揃っているという、優れた特徴を有している。しかしながら、これらの特徴は、ゴムブレードクリーニングに代表されるクリーニング部材のエッジ部を像担持体表面に圧接して、像担持体表面のクリーニングを行う方式に対しては、その形状と粒径の影響により、エッジ部分で堰き止められ難くなり、残存トナー成分のクリーニング不良を引き起こしやすい。
このようなトナーのクリーニング不良に対応した、クリーニング装置としても、これまでにいくつかの提案がされている。
例えば、トナーの平均体積径Dと平均円形度Sとを用いて所定の条件を満たすようにクリーニング部材の当接圧力を規定する構成(例えば、特許文献4)、さらには当接角や当接圧力を規定する構成(例えば、特許文献5)が提案されている。特に、特許文献5においては、トナー平均粒子径が小さく、より球形に近いトナーを対象としたクリーニングを行えるように、トナーと像担持体との間の摩擦係数とトナーとブレード間での摩擦係数さらにはトナーと像担持体との間の付着力、トナーがブレードから受ける力およびブレードと像担持体間での当接角度(クリーニング角)の関係を規定することが開示されている。
特開2002−258710号公報 特開2006−243206号公報 特開2003−197804号公報 特開2000−330441号公報 特開2005−099125号公報
しかしながら、上記各特許文献に開示されている構成においては、強度を高めるためのアモルファスシリコンを用いた場合に像担持体への加熱機構などの特別な構造あるいはトナーの特別な仕様が必要となる。しかも、アモルファスシリコンを用いた像担持体の場合には、そもそものクリーニングブレードと像担持体との摩擦力が小さいために、像担持体の機械強度も高いため、長寿命化が達成されている。しかし、像担持体表面に付着した放電生成物などの異物が残留したままとなると光導電性層の低抵抗化による画像ボケが発生する場合もあるため、これを除去するための対策として、感光体表面を研磨する必要が生じ、像担持他の寿命を縮めてしまうことになる。
本発明の目的は、上記従来の像担持体における問題に鑑み、特別な構成を付設することなく異物の付着を円滑に解消することができる構成を備えた画像形成装置を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明は、次の構成よりなる。
(1)潜像を担持可能な潜像担持体と、帯電部材に電圧印加することにより該潜像担持体表面を帯電する帯電装置とを備え、前記潜像担持体のユニバーサル硬度が200N/mm以上に設定されている画像形成装置において、
前記潜像担持体には、針入度(JISK−2235)が3以上とされた有機化合物が塗布されることを特徴とする画像形成装置。
(2)前記潜像担持体がアモルファスシリコンにより構成されていることを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
(3)前記有機化合物として、50〜120℃において少なくとも1つの吸熱ピーク温度を備えた材料が用いられることを特徴とする(1)または(2)に記載の画像形成装置。
(4)前記有機化合物が疎水性を有する材質であることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の画像形成装置。
(5)前記有機化合物が、疎水性有機化合物および両親媒性(疎水性と親水性)の少なくとも一つを持つ有機化合物を含むことを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の画像形成装置。
(6)前記有機化合物がノルマルパラフィン、イソパラフィンおよびしく路パラフィンの少なくとも一つを含む炭化水素ワックスであることを特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載の画像形成装置。
(7)前記有機化合物が、非イオン系界面活性剤を含むことを特徴とする(1)乃至(6)のいずれかに記載の画像形成装置。
(8)前記有機化合物が供給部材を介して前基線像担持体表面に供給されることを特徴とする(1)乃至(7)のいずれかに記載の画像形成装置。
(9)前記有機化合物が前基線像担持体に対して押圧されることにより前記潜像担持体表面に薄層化して設けられることを特徴とする(1)乃至(8)のいずれかに記載の画像形成装置。
(10)前記潜像担持体は前記帯電装置による帯電により形成された静電潜像をトナーにより可視像処理され、該トナーが下記式1
Figure 2009036928
により得られる円形度SRを0.93〜1.00に設定されていることを特徴とする(1)乃至(9)のいずれかに記載の画像形成装置。
(11)前記トナーの重量平均径(D4)と個数平均径(D1)との比(D4/D1)が、1.00〜1.40であることを特徴とする(10)に記載の画像形成装置。
本発明によれば、有機化合物の針入度を規定することによりトナーに含まれる二酸化珪素粉末を用いた像担持体表面の研磨が可能となり、異物付着による画像の流れを防止することができる。しかも、用いる有機化合物が画像形成装置の使用環境で発生する熱や湿度の影響を受けても、それら熱や湿度に対する機能の低下を生じない特性とすることにより上述した機能を維持させることができる。
図1は、本発明による画像形成装置の構成を示す図である。
図1において画像形成装置100は、像担持体である感光体ドラム1に対向して配設された帯電ローラが用いられる帯電装置3,および保護層形成装置2,4を備えている。
保護層形成装置2は、後で詳しく説明するが、感光体ドラム1の表面に有機化合物からなる保護膜を形成する装置であり、像担持体保護剤21、保護剤供給部材22、押圧力付与機構23、保護層形成機構24等から主に構成される。
像担持体保護剤21は、ブロック状をなす保護剤バーを構成しており、押圧力付与機構23からの押圧力により、例えばブラシ状の保護剤供給部材22に接する。
保護剤供給部材22は、感光体ドラム1と線速差をもって回転して摺擦し、この際に、保護剤供給部材表面に保持された像担持体保護剤を、像担持体である感光体ドラム1の表面に供給する。
感光体ドラム1の表面に供給された像担持体保護剤は、物質種の選択によっては供給時に十分な保護層にならない場合があるため、より均一な保護層を形成するために、例えばブレード状の部材を持つ保護層形成機構により薄層化され像担持体保護層となる。
保護層が形成された像担持体であり感光体ドラム1は、例えば、図示しない高電圧電源により直流電圧もしくはこれに交流電圧を重畳させた電圧を印加した帯電ローラ3を、接触または近接させ、微小空隙での放電による像担持体の帯電が行われる。
帯電後の感光体ドラム1は、図示しない書き込み手段により静電潜像が形成されると、図示しない現像手段からのトナー供給を受けて潜像が可視像処理される。
本発明における画像形成装置に用いられるトナーは、次の特性とされている。
トナーは、上記数式1で表される円形度SRの平均値である平均円形度が0.93〜1.00のものが好ましく、0.95〜0.99がより好ましい。この平均円形度はトナー粒子の凹凸の度合いの指標であり、トナーが完全な球形の場合1.00を示し、表面形状が複雑になるほど平均円形度は小さな値となる。
前記平均円形度が0.93〜1.00の範囲では、トナー粒子の表面は滑らかであり、トナー粒子同士、トナー粒子と感光体との接触面積が小さいために転写性に優れる。また、トナー粒子に角がないため、現像装置内での現像剤の攪拌トルクが小さく、攪拌の駆動が安定するために異常画像が発生しない。また、ドットを形成するトナーの中に、角張ったトナー粒子がいないため、転写で記録媒体に圧接する際に、その圧がドットを形成するトナー全体に均一にかかり、転写中抜けが生じにくい。また、トナー粒子が角張っていないことから、トナー粒子そのものの研磨力が小さく、像担持体の表面を傷つけたり、磨耗させたりしない。
前記円形度SRは、例えばフロー式粒子像分析装置(東亜医用電子社製、FPIA−1000)を用いて測定することができる。
まず、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスフォン酸塩)を0.1〜0.5ml加え、更に測定試料を0.1〜0.5g程度加える。試料を分散した懸濁液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、分散液濃度を3000〜10000個/μlとして前記装置によりトナーの形状、粒度を測定する。
前記トナーの質量平均粒径(D4)は3〜10μmが好ましく、4〜8μmがより好ましい。この範囲では、微小な潜像ドットに対して、十分に小さい粒径のトナー粒子を有していることから、ドット再現性に優れる。前記質量平均粒径(D4)が3μm未満では、転写効率の低下、ブレードクリーニング性の低下といった現象が発生しやすいことがあり、10μmを超えると、文字やラインの飛び散りを抑えることが難しいことがある。
また、前記トナーは、質量平均粒径(D4)と個数平均粒径(D1)の比(D4/D1)は1.00〜1.40が好ましく、1.00〜1.30がより好ましい。前記比(D4/D1)が1に近づくほど、そのトナーの粒度分布がシャープであることを意味し、(D4/D1)が1.00〜1.40の範囲では、トナー粒径による選択現像が起きないため、画質の安定性に優れる。また、トナーの粒度分布がシャープであることから、摩擦帯電量分布もシャープとなり、カブリの発生が抑えられる。また、トナー粒径が揃っていると、潜像ドットに対して、緻密にかつ整然と並ぶように現像されるので、ドット再現性に優れる。
ここで、前記トナーの質量平均粒径(D4)、及び粒度分布の測定は、例えばコールターカウンター法による。該コールターカウンター法によるトナー粒子の粒度分布の測定装置としては、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)が挙げられる。
まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩)を0.1〜5ml加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)が使用できる。ここで、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。得られた分布から、トナーの質量平均粒径(D4)、個数平均粒径(D1)を求めることができる。
チャンネルとしては、2.00〜2.52μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜12.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.40μm未満;25.40〜32.00μm未満;32.00〜40.30μm未満の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上乃至40.30μm未満の粒子を対象とする。
このような略球形の形状のトナーとしては、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤を含むトナー組成物を水系媒体中で樹脂微粒子の存在下で架橋及び/又は伸長反応させることにより作製することができる。この反応で製造されたトナーは、トナー表面を硬化させることで、ホットオフセットの少なくすることができ、定着装置の汚れとなって、それが画像上に表れるのを抑えることができる。
図1に示す保護層形成装置4は、クリーニング機構を兼ねている。つまり、像担持体である感光体ドラム1に塗布または付着している像担持体用保護剤が劣化した場合には、通常のクリーニング機構により、像担持体に残存したトナー等の成分と共にクリーニング機構により除去されるが、このようなクリーニング機構は、上述の保護層形成部材と兼用にしてもよいが、像担持体表面残存物を除去する機能と、保護層を形成する機能とは、適切な部材の摺擦状態が異なることがあるため、機能を分離し、図1に示すように像担持体用保護剤供給部より上流側に、クリーニング部材41、クリーニング押圧機構42等からなるクリーニング機構4を設けることが好ましい。
像担持体として用いられる感光体ドラム1の構成は、次の通りである。
感光体ドラム1は、ユニバーサル硬度において200N/mm以上に設定されているものが用いられている。以下、便宜上、アモルファスシリコン感光体ともいう。この場合のユニバーサル硬度は、次の実験結果に基づくものである。
装置:フィッシャーインストルメント H−100
試験方法:負荷除荷繰り返し試験
試験点数:各サンプル2点
圧子:ビッカース圧子
最大荷重:9.8mN(表1中のアモルファスシリコン測定時は最大荷重115mN)
負荷(除荷)時間:30秒
保持時間:5sec
ユニバーサル硬さHu=F/26.43h (F:試験荷重(N)、h:試験荷重下でのくぼみ深さ(mm))
アモルファスシリコン感光体1は、表面硬度が高く半導体レーザ等の770nm乃至800nmの長波長光に高い感度を示し繰り返し使用による劣化も少なく耐久性に優れるという利点を備えており、高速複写機やレーザプリンタに用いられる部材である。
このようなアモルファスシリコン感光体1は、導電性の支持体1Aを50℃乃至400℃に加熱し、該支持体1A上に真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、熱CVD法、光CVD法、プラズマCVD法等の成膜法により形成される。なかでもプラズマCVD法、すなわち、原料ガスを直流または高周波あるいはマイクロ波グロー放電によって分解し、支持体1A上にa−Si堆積膜を形成する方法が好適なものとして用いられている。
アモルファスシリコン感光体1の層構成としては、図2に示す構成がある。
図2(A)に示す層構成は、支持体1Aの上にa−Si:H、Xからなり光導電性を有する光導電層1Bが設けられている。
図2(B)に示す層構成は、支持体1Bの上に、a−Si:H、Xからなり光導電性を有する上記光導電層1Bと、アモルファスシリコン系の表面層1Cとが設けられている。 図2(C)に示す層構成は、支持体1Aの上にa−Si:H、Xからなり光導電性を有する上記光導電層1Bと、アモルファスシリコン系の上記表面層1Cと、アモルファスシリコン系の電荷注入阻止層1Dとが設けられている。
図2(D)に示す層構成は、支持体1Aの上にa−Si:H、Xからなり光導電性を有する上記光導電層1Bが設けられ、光導電層1Bは、a−Si:H、Xからなる電荷発生層1Eと電荷輸送層1Fとからなり、その上にアモルファスシリコン系の上記表面層1Cが設けられている。
このような層構成は、本出願人の先願である特開2002−25870号公報(特許文献1)に開示されている。
図2に示す層構成において、アモルファスシリコン感光体1の支持体1Aとしては、導電性でも電気絶縁性であってもよい。導電性の支持体1Aに用いられる材質としては、Al、Cr、Mo、Au、In、Nb、Te、V、Ti、Pt、Pd、Fe等の金属、及び、これらの合金、例えば、ステンレス等が挙げられる。また、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、セルロースアセテート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド等の合成樹脂のフィルム、または、シート、ガラス、セラミック等の電気絶縁性の支持体1Aの少なくとも感光層を形成する側の表面を導電処理して用いることができる。
支持体1Aの形状は、平滑表面あるいは凹凸表面の円筒状または板状、無端ベルト状であり、その厚さは、所望通りのアモルファスシリコン感光体1を形成し得るように適宜決定するが、アモルファスシリコン感光体1としての可撓性が要求される場合には、支持体1Aとしての機能が充分発揮できる範囲内で可能な限り薄くすることが望ましい。但し、支持体1Aは、製造上および取り扱い上、機械的強度等の点から通常は10μm以上に設定されることが望ましい。
アモルファスシリコン感光体1には、必要に応じて導電性の支持体1Aと光導電層1Bとの間に、導電性の支持体1A側からの電荷の注入を阻止する働きのある電荷注入阻止層1Dが設けられるが、電荷注入阻止層1Dは、感光層が一定極性の帯電処理をその自由表面に受けた際、上記支持体1b1側より上記光導電層1b2に電荷が注入されるのを阻止する機能を有し、逆の極性の帯電処理を受けた際にはそのような機能が発揮されない、いわゆる極性依存性を有している。そのような機能を付与するために、電荷注入阻止層1Dには、伝導性を制御する原子を光導電層1Bに比べ比較的多く含有させるようになっている。
電荷注入阻止層1Dの層厚は、所望の電子写真特性が得られること、および、経済的効果等の点から好ましくは0.1μm乃至5.0μm、より好ましくは0.3μm乃至4.0μm、最適には0.5μm乃至3.0μmの範囲に設定されることが望ましい。
光導電層1Bは、耐久性に優れ所望の電子写真特性が得られること及び経済的効果等の点から適宜所望にしたがって層厚が決定され、好ましくは1μm乃至100μm、より好ましくは20μm乃至50μm、最適には23μm乃至45μmに設定されている。
電荷輸送層1Fは、上記光導電層1Bを機能分離した場合の電荷を輸送する機能を主として奏する層である。このため、電荷輸送層1Fは、その構成要素として少なくともシリコン原子と炭素原子と弗素原子とを含み、必要であれば水素原子、酸素原子を含むa−SiC(H、F、O)からなり、所望の光導電特性、特に電荷保持特性,電荷発生特性および電荷輸送特性を有し、酸素原子を含有することが特に好ましい。電荷輸送層1Fの層厚は、所望の電子写真特性が得られること、及び、経済的効果などの点から適宜所望にしたがって決定され、好ましくは5μm乃至50μm、より好ましくは10μm乃至40μm、最適には20μm乃至30μmである。
電荷発生層1Eは、光導電層1Bを機能分離した場合の電荷を発生する機能を主として奏する層である。このため、電荷発生層1Eの構成要素として少なくともシリコン原子を含み、実質的に炭素原子を含まず、必要であれば水素原子を含むa−Si:Hから成り、所望の光導電特性、特に電荷発生特性,電荷輸送特性を有する。電荷発生層1Eの層厚は、所望の電子写真特性が得られることおよび経済的効果等の点から適宜所望にしたがって決定され、好ましくは0.5μm乃至15.0μm、より好ましくは1μm乃至10μm、最適には1μm乃至5μmに設定されている。
アモルファスシリコン感光体1には、必要に応じて、支持体1A上に形成された光導電層1Bの上に、更に、アモルファスシリコン系の上記表面層1Cが形成される場合がある。表面層1Cは自由表面を有し、主に耐湿性、連続繰り返し使用特性、電気的耐圧性、使用環境特性、耐久性において本発明の目的を達成するために設けられる。本発明における上記表面層1Cの層厚は、通常0.01μm乃至3.00μm、好適には0.05μm乃至2μm、最適には0.1μm乃至1.0μmとされるのが望ましいものである。層厚さが0.01μmよりも薄いと使用中に摩耗等の理由により表面層が失われてしまい、3.00μmを超えると残留電位の増加等の電子写真特性低下がみられる。
以上のような構成が用いられるアモルファスシリコン感光体1は、その表面に保護層形成装置2,4により保護層が形成されるようになっている。保護層は、感光体ドラムの寿命を延ばし長期に渡って高画質を保持するために摩擦による部材の劣化を低減し、クリーニング性を向上させることや放電生成物などの異物除去性を向上させる目的で設けられるが、設けられる際の条件として、針入度(JIS K−2235)が3以上の有機化合物とされている。
針入度の特定は、針入度が高すぎると保護層としての形態を維持することが困難となり、さらにはトナー固着などが発生しやすくなることが理由であり、好ましくは3以上50以下の範囲とされている。
有機化合物には、疎水性有機化合物が望ましく、さらに好ましくは、疎水性有機化合物(A)と両親媒性(疎水性と親水性)の有機化合物(B)とを別々に若しくは混合して塗布あるいは付着させるようになっている。
疎水性有機化合物(A)の例としては、脂肪族飽和炭化水素、脂肪族不飽和炭化水素、脂環式飽和炭化水素、脂環式不飽和炭化水素や芳香族炭化水素に分類される炭化水素類の他に、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリパーフルオロアルキルエーテル(PFA)、パーフルオロエチレン−パーフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリビニリデンフルオリド(PVdF)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)等のフッ素系樹脂やフッ素系ワックス類、ポリメチルシリコン、ポリメチルフェニルシリコン等のシリコン樹脂やシリコン系ワックス類等が挙げられるが、これに限るものではない。
他方、両親媒性の有機化合物(B)としては、前述のように陰イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、両イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤等が挙げられる。
陰イオン系界面活性剤の例としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、硫酸アルキル塩、硫酸アルキルポリオキシエチレン塩、リン酸アルキル塩、長鎖脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩等の、疎水性部位の末端に陰イオン(アニオン)を有し、これと、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属イオン、アルミニウム、亜鉛等の金属イオン、アンモニウムイオン等が結合した化合物が挙げられる。
陽イオン系界面活性剤の例としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩等の、疎水性部位の末端に陽イオン(カチオン)を有し、これと、塩素、フッ素、臭素等や、リン酸イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、チオ硫酸イオン、炭酸イオン、水酸イオン等が結合した化合物が挙げられる。
両イオン系界面活性剤の例としては、ジメチルアルキルアミンオキシド、N−アルキルベタイン、イミダゾリン誘導体、アルキルアミノ酸等が挙げられる。
非イオン系界面活性剤の例としては、長鎖アルキルアルコール、アルキルポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸ジエタノールアミド、アルキルポリグルコキシド、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル等の、アルコール化合物、エーテル化合物、アミド化合物等が挙げられる。また、ラウリン酸、パルチミン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸等の長鎖アルキルカルボン酸と、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、エリスリトール、ヘキシトール等の多価アルコールやこれらの部分無水物とのエステル化合物も好ましい形態として挙げられる。
エステル化合物のより具体的な例としては、モノステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、モノパルチミン酸グリセリル、ジラウリン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、ジパルチミン酸グリセリル、トリパルチミン酸グリセリル、ジミリスチン酸グリセリル、トリミスチン酸グリセリル、パルチミン酸ステアリン酸グリセリル、モノアラキジン酸グリセリル、ジアラキジン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、ステアリン酸ベヘン酸グリセリル、セロチン酸ステアリン酸グリセリル、モノモンタン酸グリセリル、モノメリシン酸グリセリル等のアルキルカルボン酸グリセリルやこの置換物、モノステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノパルチミン酸ソルビタン、ジパルチミン酸ソルビタン、トリパルチミン酸ソルビタン、ジミリスチン酸ソルビタン、トリミスチン酸ソルビタン、パルチミン酸ステアリン酸ソルビタン、モノアラキジン酸ソルビタン、ジアラキジン酸ソルビタン、モノベヘン酸ソルビタン、ステアリン酸ベヘン酸ソルビタン、セロチン酸ステアリン酸ソルビタン、モノモンタン酸ソルビタン、モノメリシン酸ソルビタン等のアルキルカルボン酸ソルビタンやこの置換物等が挙げられるが、これに限るものではない。
以上のような有機化合物を、一定の形状、例えば角柱状や円柱状に成型するための方法としては、固体物質の成型方法として、溶融成型方法、粉末成型法、熱プレス成型法、冷間等方圧プレス法(CIP)、熱間等方圧プレス法(HIP)などが挙げられるが、これに限られるものではない。
溶融成型方法を例に、具体的な有機化合物の成型方法としては、予め有機化合物の溶融温度以上に加熱した、所定形状の型枠中に、加熱溶融したアルキルカルボン酸グリセリルの所定量を注ぎ込み、必要に応じて融点以上の温度で一定時間維持後、放冷もしくは除冷により冷却し、成型体を得ることができる。また、成型体の内部歪みを除去するために、冷却の途中で、有機化合物成分の相転移温度を下回る温度まで冷却が進んだ後に、再度、相転移温度以上の温度まで緩やかに再加熱しても良い。
室温近傍の温度まで冷却後、成型体を型枠から外し、有機化合物の成型体を得る。また、この後、更に切削加工などにより、有機化合物の形状を整えても良い。
上述の型枠としては、熱伝導性のよさ、寸法精度の良さから鋼材、ステンレス、アルミニウムなどの金属製型枠が好ましい。また、型枠内壁面には、離型性を良くするために、フッ素樹脂、シリコン樹脂などの離型剤をコーティングすることが好ましい。
以上のような有機化合物からなる保護層を設けることにより、次の作用が得られる。
電子写真方式に使用されるトナーは、帯電制御、流動性向上などの目的から殆ど全ての製品に二酸化ケイ素の粉末が添加(一般には外添)されている。
針入度が大きい有機化合物は二酸化ケイ素粉末を保持しやすく、その保持した二酸化ケイ素粉末が、クリーニング部材において、感光体表面を適度に研磨し、フィルミング物質を像担持体表面から除去するようになる。また、該有機化合物自身が、帯電工程などで発生する異物を取り込み、クリーニング部材において像担持体表面から除去される。
さらに両親媒性の有機化合物を使用した場合、電気的ストレスにより劣化した有機化合物は、親水性を示すようになるが、同時に存在する両親媒性の有機化合物の親水性部分に取り囲まれ、像担持体表面に形成された有機化合物層中で逆ミセル状態を形成して、やはり周辺の湿度による影響を受けなくなる。更に、これらの逆ミセルは、疎水性有機化合物との分子間相互作用によって、有機化合物層中に存在し、親水性となった劣化物が他の部材に対して強固に吸着することを阻害する。従って、これらの劣化物を取り込んだ有機化合物成分は、例えばクリーニング機構によって、容易に画像形成過程の系外へ排出させることができ、像担持体表面の有機化合物層を常にリフレッシュされた状態で維持することができる。
さらに、有機化合物は画像形成装置中に配設された像担持体近傍で使用されるため、連続使用時では、駆動系などの熱源から発生する熱のため、室温より高い温度雰囲気下に曝されることが多い。よって、使用中に有機化合物の形状を維持するには、ある程度の温度までは、有機化合物組成物の溶融などの相変化を生じないようにする必要がある。
しかも、同時に、電気的ストレスから像担持体表面を確実に保護するためには、有機化合物は像担持体表面で延展し、有機化合物層を形成することが好ましく、このような形態をとるには、有機化合物組成物の分子間相互作用力が高すぎない方が好ましい。
分子間相互作用力が大きいと、一旦確定した相内構造を変化させるには大きなエネルギーが必要となるため、示差熱分析計などによって測定される吸熱ピーク発生温度は高くなる。それ故、前記有機化合物の形状を維持しつつ、有機化合物層形成時の延展性を確保するためには、有機化合物は50℃〜120℃に少なくとも1つの吸熱ピーク温度を有することが好ましい。なお本発明における吸熱ピーク温度とは、示差熱分析計を用いた、昇温時の示差熱プロフィールにおける、吸熱ピーク位置の温度を指す。
一方、疎水性有機化合物は、両親媒性の有機化合物中の親油性(疎水性)部分のみと親和しやすいことが好ましい。このような疎水性有機化合物としては、脂肪族飽和炭化水素、脂肪族不飽和炭化水素、脂環式飽和炭化水素、脂環式不飽和炭化水素や芳香族炭化水素に分類される炭化水素が例として挙げられる。
特に、分子内の結合が、反応性が低く安定した飽和結合のみからなる、脂肪族飽和炭化水素、脂環式飽和炭化水素が好ましく、中でもノルマルパラフィン、イソパラフィンおよびシクロパラフィンが、付加反応が生じ難く化学的に安定であり、実使用の大気中で酸化反応を生じにくいため、経時安定性の面で好ましく用いられる。
更にまた、疎水性有機化合物がノルマルパラフィンを含むことにより、両親媒性の有機化合物中の親油性部位と緩やかな相互作用が行われ、像担持体保面に形成した有機化合物層を常にリフレッシュしつつ使用することができ、保護層内に逆ミセルの状態で存在する劣化物の除去性が確実なものとなるため、より好ましい。
本発明の像担持体中の、両親媒性の有機化合物としては、次の理由により非イオン界面活性剤であることが好ましい。
両親媒性の有機化合物は、陰イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、両イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤やこれらの複合物等に類別されるが、本発明の有機化合物は、上述のように像担持体上に有機化合物層を形成し、像形成工程を経るため、像担持体の電気的な特性に対して悪影響を与えないようにする必要がある。
両親媒性の有機化合物として非イオン系界面活性剤を用いることにより、界面活性剤自身がイオン解離することがなくなるため、使用環境、特に湿度が、大幅に変動した場合にも、気中放電などによる電荷のリークを抑制することができ、画像品質を高度に維持することができる。
本発明の有機化合物は、像担持体表面に付着し膜化することにより保護効果を発現するものであるため、比較的塑性変形しやすいものである。従って、塊状の有機化合物成分を直接像担持体表面へ押し付け保護層を形成させようとした場合、供給が過剰になり保護層形成効率が良くないばかりでなく、保護層が多層化し静電潜像を形成する際等の露光工程で光の透過を阻害する要因となることがあるため、使用できる有機化合物の種類が制限されることとなる。これに対して保護層形成装置を上記のように構成し、有機化合物と像担持体の間に供給部材を介させることにより、軟質な有機化合物を用いた場合にでも、像担持体表面へ均等に供給することができる。
また、像担持体の表面は形成された保護層の効果により、表面状態の変化を極めて小さくできるため、クリーニングの良否が像担持体の状態変化に対して敏感に変動してしまうような、円形度が大きなトナーや平均粒径が小さなトナーであっても、長期間に渉り安定したクリーニングを行うことができる。
以上のような有機化合物を用いた保護層が形成されるアモルファスシリコン感光体1を備えた画像形成装置100においては、図1に示すように、有機化合物21が、押圧力付与機構23からの押圧力により、例えばブラシ状の有機化合物供給部材22に接触する。
有機化合物供給部材22は、アモルファスシリコン感光体1と線速差をもって回転して摺擦し、この際に、有機化合物供給部材表面に保持された有機化合物がアモルファスシリコン感光体1の表面に供給される。
アモルファスシリコン感光体1の表面に供給された有機化合物は、物質種の選択によっては供給時に十分な保護層にならない場合があるため、より均一な保護層を形成するために、例えばブレード状の部材を持つ保護層形成機構により薄層化され像担持体保護層となる。
保護層が形成されたアモルファスシリコン感光体1は、帯電部材3によって帯電が行なわれる。この際、保護層の一部は電気的ストレスにより分解や酸化が生じ、また、保護層表面への気中放電生成物の付着が生じる。
上述の分解生成物や酸化物、気中放電生成物は、一般に親水性であるか、もしくは親水性基を含んでいる。
本発明の画像形成装置に用いられる有機化合物は、その組成物として、一分子内に親水性の部分と疎水性の部分を有する両親媒性の有機化合物を含んでいる。また、一方の組成物として、疎水性有機化合物を併せ含んでいる。これにより、像担持体表面が電気的ストレスにより親水性となった部分には、両親媒性の有機化合物が吸着することにより、表面を疎水化させると共に、周辺の疎水性有機化合物の存在により、電気的ストレスを像担持体表面へ、直接負荷させることが防止されることになる。
劣化した有機化合物は、通常のクリーニング機構により、像担持体に残存したトナー等の他成分と共にクリーニング機構により除去される。
クリーニング機構は、上述の保護層形成機構と兼用にしても良いが、像担持体表面残存物を除去する機能と、保護層を形成する機能とは、適切な部材の摺擦状態が異なることがあるため、機能を分離し、図1のように有機化合物供給部より上流側に、クリーニング部材41のクリーニング押圧機構42などにより成るクリーニング機構4が設けられている。
保護層形成機構に用いるブレードの材料は、特に制限されるものではなく、例えばクリーニングブレード用材料として一般に公知の、ウレタンゴム、ヒドリンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム等の弾性体を、単独またはブレンドして使用することができる。また、これらのゴムブレードは、像担持体との接点部部分を低摩擦係数材料で、コーティングや含浸処理しても良い。また、弾性体の硬度を調整するために、他の有機フィラーや無機フィラーに代表される充填材を分散しても良い。
これらのブレードは、ブレード支持体に、先端部が像担持体表面へ押圧当接できるように、接着や融着等の任意の方法によって固定される。ブレード厚みについては、押圧で加える力との兼ね合いで一義的に定義できるものではないが、概ね0.5〜5mm程度であれば好ましく使用でき、1〜3mm程度であれば更に好ましく使用できる。
また、支持体から突き出し、撓みを持たせることができるクリーニングブレードの長さ、いわゆる自由長についても同様に押圧で加える、力との兼ね合いで一義的に定義できるものではないが、概ね1〜15mm程度であれば好ましく使用でき、2〜10mm程度であれば更に好ましく使用できる。
保護層形成用ブレード部材の他の構成としては、バネ板等の弾性金属ブレード表面に、必要によりカップリング剤やプライマー成分等を介して、樹脂、ゴム、エラストマー等の層をコーティング、ディッピング等の方法で形成し、必要により熱硬化等を行い、更に必要であれば表面研摩等を施して用いても良い。
弾性金属ブレードの厚みは、0.05〜3mm程度であれば好ましく使用でき、0.1〜1mm程度であればより好ましく使用できる。
また、弾性金属ブレードでは、ブレードのねじれを抑止するために、取り付け後に支軸と略平行となる方向に、曲げ加工等の処理を施しても良い。
表面層を形成する材料としては、PFA、PTFE、FEP、PVdF等のフッ素樹脂や、フッ素系ゴム、メチルフェニルシリコンエラストマー等のシリコン系エラストマー等を、必要により充填剤と共に、用いることができるが、これに限定されるものではない。
また、保護層形成機構で像担持体を押圧する力は、有機化合物が延展し保護層や保護膜の状態になる力で十分であり、線圧として5gf/cm以上80gf/cm以下であることが好ましく、10gf/cm以上60gf/cm以下であることがより好ましい。
また、ブラシ状の部材は有機化合物供給部材として好ましく用いられるが、この場合、像担持体表面への機械的ストレスを抑制するためにはブラシ繊維は可撓性を持つことが好ましい。
可撓性のブラシ繊維の具体的な材料としては、一般的に公知の材料から1種乃至2種以上を選択して使用する事ができる。具体的には、ポリオレフィン系樹脂(例えばポリエチレン、ポリプロピレン);ポリビニル及びポリビニリデン系樹脂(例えばポリスチレン、アクリル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル及びポリビニルケトン);塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体;スチレン−アクリル酸共重合体;スチレン−ブタジエン樹脂;フッ素樹脂(例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン);ポリエステル;ナイロン;アクリル;レーヨン;ポリウレタン;ポリカーボネート;フェノール樹脂;アミノ樹脂(例えば尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、ポリアミド樹脂);などの内、可撓性を持つ樹脂を使用することができる。
また、撓みの程度を調整するために、ジエン系ゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、エチレンプロピレンゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、シリコンゴム、ヒドリンゴム、ノルボルネンゴム等を複合して用いても良い。
有機化合物供給部材22の支持体には、固定型と回動可能なロール状のものがある。ロール状の供給部材としては、例えばブラシ繊維をパイル地にしたテープを金属製の芯金にスパイラル状に巻き付けてロールブラシとしたものがある。ブラシ繊維は繊維径10〜500μm程度、ブラシの繊維の長さは1〜15mm、ブラシ密度は1平方インチ当たり1万〜30万本(1平方メートル当たり1.5×10〜4.5×10本)のものが好ましく用いられる。
有機化合物供給部材22は、供給の均一性やその安定性の面から、極カブラシ密度の高い物を使用することが好ましく、1本の繊維を数本〜数百本の微細な繊維から作ることも好ましい。
例えば、333デシテックス=6.7デシテックス×50フィラメント(300デニール=6デニール×50フィラメント)のように6.7デシテックス(6デニール)の微細な繊維を50本束ねて1本の繊維として植毛することも可能である。
また、ブラシ表面には必要に応じてブラシの表面形状や環境安定性などを安定化することなどを目的として、被覆層を設けても良い。被覆層を構成する成分としては、ブラシ繊維の撓みに応じて変形することが可能な被覆層成分を用いることが好ましく、これらは、可撓性を保持し得る材料であれば、何ら限定される事無く使用でき、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン、アクリル(例えばポリメチルメタクリレート)、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル、ポリビリケトン等のポリビニル及びポリビニリデン系樹脂;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体;オルガノシロキサン結合からなるシリコン樹脂またはその変成品(例えばアルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン等による変成品);パーフルオロアルキルエーテル,ポリフルオロビニル、ポリフルオロビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン等の弗素樹脂;ポリアミド;ポリエステル;ポリウレタン;ポリカーボネート;尿素−ホルムアルデヒド樹脂等のアミノ樹脂;エポキシ樹脂や、これらの複合樹脂等が挙げられる。
以上のような画像形成装置100に用いられる感光体のユニバーサル硬度と、有機化合物の針入度との設定による効果について本発明者が実験したところ、図3に示す結果を得た。図3は、使用した感光体種類とそれに塗布した有機化合物の種類を示し、図4は、図3に示した条件での実験結果を示している。
この実験では、ユニバーサル硬度の異なる感光体3種(A:表層アルミナフィラー分散OPC、B:表層紫外線硬化樹脂OPC、C:アモルファスシリコン)に対して、針入度の異なる有機化合物5種(α:FT115〔(株)日本製蝋社製合成ワックス〕、β:ステアリン酸亜鉛〔(株)和光純薬〕、γ:トリステアリン酸ソルビタン〔(株)関東化学〕、δ:ノルマルパラフィン融点70℃〔(株)関東化学〕、ε:イソパラフィン〔(株)日本精鑞〕)を塗布する機構を設け、像担持体の周りに、転写工程に引き続き、カウンタータイプのクリーニングブレード、ブラシ状の保護剤供給部材、トレーリングブレードタイプの保護層形成機構を、上流からこの順で設けるように改造したリコー製カラーMFP imagio Neo C600に搭載し、A4版、画像面積率6%原稿10万枚の連続通紙試験を行なった。試験前後に、感光体上の異物着(フィルミング)による画像流れおよび感光体磨耗を測定した。
図3において、評価No.1〜5の結果から明らかなように、硬度の低い感光体に針入度の大きい有機化合物を使用した場合、感光体磨耗が促進され、長期間使用することができないことが判る。
また、評価No.6.7.11.12の結果から明らかなように、硬度の高い感光体に針入度の小さい有機化合物を使用した場合、感光体上の異物を除去することができず、画像流れを引き起こしてしまうことが判る。
図3における上記評価以外の結果から明らかなように、感光体の特性と使用する有機化合物の種類との設定において、本発明の画像形成装置においては、感光体摩耗が少なく、かつ画像流れ(画像ボケ)の発生が少ないことが判る。
本発明による画像形成装置の構成を説明するための模式図である。 図1に示す画像形成装置に用いられる感光体の構成を類別して示す図である。 本発明による画像形成装置に用いられる感光体と有機化合物との種類分けによる実験結果を示す図である。 図3に示す実験の条件を説明するための図である。
符号の説明
100 画像形成装置
1 感光体
2,4 保護層形成装置
3 帯電装置
21 像担持体保護材
22 保護材供給部材
23 押圧力付与機構
24 保護層形成機構

Claims (11)

  1. 潜像を担持可能な潜像担持体と、帯電部材に電圧印加することにより該潜像担持体表面を帯電する帯電装置とを備え、前記潜像担持体のユニバーサル硬度が200N/mm以上に設定されている画像形成装置において、
    前記潜像担持体には、針入度(JISK−2235)が3以上とされた有機化合物が塗布されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記潜像担持体がアモルファスシリコンにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記有機化合物として、50〜120℃において少なくとも1つの吸熱ピーク温度を備えた材料が用いられることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記有機化合物が疎水性を有する材質であることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記有機化合物が、疎水性有機化合物および両親媒性(疎水性と親水性)の少なくとも一つを持つ有機化合物を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記有機化合物がノルマルパラフィン、イソパラフィンおよびしく路パラフィンの少なくとも一つを含む炭化水素ワックスであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記有機化合物が、非イオン系界面活性剤を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記有機化合物が供給部材を介して前基線像担持体表面に供給されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記有機化合物が前基線像担持体に対して押圧されることにより前記潜像担持体表面に薄層化して設けられることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記潜像担持体は前記帯電装置による帯電により形成された静電潜像をトナーにより可視像処理され、該トナーが下記式1
    Figure 2009036928
    により得られる円形度SRを0.93〜1.00に設定されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記トナーの重量平均径(D4)と個数平均径(D1)との比(D4/D1)が、1.00〜1.40であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
JP2007200017A 2007-07-31 2007-07-31 画像形成装置 Expired - Fee Related JP5320701B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007200017A JP5320701B2 (ja) 2007-07-31 2007-07-31 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007200017A JP5320701B2 (ja) 2007-07-31 2007-07-31 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009036928A true JP2009036928A (ja) 2009-02-19
JP5320701B2 JP5320701B2 (ja) 2013-10-23

Family

ID=40438911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007200017A Expired - Fee Related JP5320701B2 (ja) 2007-07-31 2007-07-31 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5320701B2 (ja)

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6162092A (ja) * 1984-09-04 1986-03-29 Canon Inc プレ−ドクリ−ニング装置
JPS6275483A (ja) * 1985-09-30 1987-04-07 Canon Inc 電子写真装置
JPH06242688A (ja) * 1993-02-12 1994-09-02 Fuji Xerox Co Ltd 画像記録装置および画像形成方法
JPH08314287A (ja) * 1995-05-12 1996-11-29 Ricoh Co Ltd 画像形成方法
JP2000352832A (ja) * 1999-04-08 2000-12-19 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体及びそれを用いる画像形成方法、画像形成装置、電子写真感光体表面の潤滑性物質の塗布方法
JP2001194810A (ja) * 1999-03-29 2001-07-19 Canon Inc 電子写真画像形成方法、電子写真画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2003207935A (ja) * 2002-01-16 2003-07-25 Canon Inc 現像剤及び画像形成方法
JP2003270847A (ja) * 2002-03-13 2003-09-25 Kyocera Corp アモルファスシリコン感光体用磁性トナーおよび磁性トナーの画像形成方法
JP2004354965A (ja) * 2003-05-02 2004-12-16 Canon Inc 画像形成装置及び磁性トナー
JP2005225969A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Sumitomo Rubber Ind Ltd 半導電性ゴム部材
JP2006023396A (ja) * 2004-07-06 2006-01-26 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2007093863A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ
WO2007078002A1 (ja) * 2006-01-06 2007-07-12 Canon Kabushiki Kaisha 現像剤及び画像形成方法
JP2007248575A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Ricoh Co Ltd 像担持体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6162092A (ja) * 1984-09-04 1986-03-29 Canon Inc プレ−ドクリ−ニング装置
JPS6275483A (ja) * 1985-09-30 1987-04-07 Canon Inc 電子写真装置
JPH06242688A (ja) * 1993-02-12 1994-09-02 Fuji Xerox Co Ltd 画像記録装置および画像形成方法
JPH08314287A (ja) * 1995-05-12 1996-11-29 Ricoh Co Ltd 画像形成方法
JP2001194810A (ja) * 1999-03-29 2001-07-19 Canon Inc 電子写真画像形成方法、電子写真画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2000352832A (ja) * 1999-04-08 2000-12-19 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体及びそれを用いる画像形成方法、画像形成装置、電子写真感光体表面の潤滑性物質の塗布方法
JP2003207935A (ja) * 2002-01-16 2003-07-25 Canon Inc 現像剤及び画像形成方法
JP2003270847A (ja) * 2002-03-13 2003-09-25 Kyocera Corp アモルファスシリコン感光体用磁性トナーおよび磁性トナーの画像形成方法
JP2004354965A (ja) * 2003-05-02 2004-12-16 Canon Inc 画像形成装置及び磁性トナー
JP2005225969A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Sumitomo Rubber Ind Ltd 半導電性ゴム部材
JP2006023396A (ja) * 2004-07-06 2006-01-26 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2007093863A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ
WO2007078002A1 (ja) * 2006-01-06 2007-07-12 Canon Kabushiki Kaisha 現像剤及び画像形成方法
JP2007248575A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Ricoh Co Ltd 像担持体用保護剤、及び保護層形成装置、並びに画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ

Also Published As

Publication number Publication date
JP5320701B2 (ja) 2013-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5055627B2 (ja) 像担持体保護剤、保護層形成装置およびこれを用いるプロセスカートリッジおよび画像形成装置
US8219017B2 (en) Image forming apparatus and process cartridge
US7209699B2 (en) Lubricant applying unit, process cartridge, image forming apparatus, and image forming method
JP2008134467A (ja) 保護層形成方法、保護層形成装置および画像形成装置およびプロセスカートリッジ
KR100290581B1 (ko) 정전 화상 현상용 토너 및 화상 형성 방법
US5805966A (en) Developer layer forming device having a blade pressed against a developing roller at an edge portion
JP2006330216A (ja) 画像形成装置
JP2010145877A (ja) 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4933212B2 (ja) 像担持体保護剤塗布方法、保護層形成装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP5013464B2 (ja) 像担持体保護剤、保護層形成装置、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2008276083A (ja) 画像形成方法、画像形成装置
JP5320701B2 (ja) 画像形成装置
JP3323741B2 (ja) 現像剤担持体及び現像剤担持体の製造方法
JP4458356B2 (ja) 現像剤担持体及び現像装置
JP2006119304A (ja) 画像形成装置
JP5277783B2 (ja) 像担持体保護剤、保護層形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5147578B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5396778B2 (ja) 像担持体保護剤、保護層形成方法、保護層形成装置および画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP4801560B2 (ja) 像担持体保護剤・保護層形成装置・画像形成方法・画像形成装置・プロセスカートリッジ
JP5235352B2 (ja) 現像装置
JP2009109869A (ja) 現像剤担持体及び現像方法
JP4913524B2 (ja) 像担持体保護剤提供方法、保護層形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2019095702A (ja) 固形潤滑剤、固形潤滑剤塗布装置および画像形成装置
JP2010020168A5 (ja)
JP3486523B2 (ja) 現像剤担持体及びこれを用いた現像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121009

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130618

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130701

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5320701

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees