JP2009036132A - ディーゼルエンジンの排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ディーゼルエンジン10の燃料噴射装置12に対して、エマルジョン燃料装置18から軽油と水とを所定比率で混合したエマルジョン燃料を供給すると共に、ディーゼルエンジン10の排気マニフォールド28に接続された排気管30に、酸素過剰雰囲気で排気中のHCを酸化させる酸化触媒32を配設する。そして、酸化触媒32により排気中のHCを酸化してH2O及びCO2へと転化することで、アイドルを含む低負荷運転領域で低下するHC浄化効率を改善し、広範な運転領域でNOx,PM及びHCを同時に浄化できるようにする。
【選択図】図1
Description
請求項2記載の発明では、前記所定比率は、エンジン運転状態に応じて動的に変化することを特徴とする。
請求項4記載の発明では、前記酸化触媒は、触媒担体に貴金属を担持させたものであることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、軽油と水とを混合する所定比率は、エンジン運転状態に応じて動的に変化するため、この比率を適切に設定することで、エンジン安定性と排気性状とを高次元で両立させることができる。
請求項4記載の発明によれば、酸化触媒においては、触媒担体に貴金属が担持されているため、優れたHCの酸化作用を発揮することができる。
図1は、本発明を具現化したディーゼルエンジンの排気浄化装置の全体構成を示す。
ディーゼルエンジン10の燃料噴射装置12には、燃料供給配管14を介して、軽油と水とを所定比率で混合したエマルジョン燃料を供給するエマルジョン燃料装置16が接続される。エマルジョン燃料装置16は、軽油タンク18に貯蔵された軽油、水タンク20に貯蔵された水及び乳化剤タンク22に貯蔵された乳化剤を適宜混合してエマルジョン燃料を生成すべく、コンピュータを内蔵したエマルジョンコントロールユニット(以下「エマルジョンECU」という)24により電子制御される。なお、本実施形態においては、軽油と水との境界面に作用して均一な混合状態を作り出すために乳化剤を用いているが、これは必ずしも使用しなければならないものではない。
ステップ1(図では「S1」と略記する。以下同様)では、エンジンECU26からエンジン回転速度Neを読み込む。
ステップ3では、図3に示すような制御マップを参照し、エンジン回転速度Ne及びエンジン負荷Qに応じた混合比率、即ち、軽油に対する水の混合比率を決定する。ここで、制御マップには、エンジン安定性と排気性状とを高次元で両立させるべく、実験などを通して、エンジン回転速度Ne及びエンジン負荷Qに適合した混合比率が適宜設定される。
かかる排気浄化装置において、ディーゼルエンジン10の始動後所定時間ごとに、制御マップを参照して、エンジン運転状態としてのエンジン回転速度Ne及びエンジン負荷Qに応じた軽油と水との混合比率が決定される。そして、エマルジョン燃料装置16に対して、軽油と水との混合比率に応じた制御信号が出力され、エンジン運転状態に応じて動的に変化する混合比率に基づいてエマルジョン燃料装置16が電子制御される。このため、燃料噴射装置12には、エンジン運転状態に応じた混合比率のエマルジョン燃料が供給されることとなる。
12 燃料噴射装置
14 燃料供給配管
16 エマルジョン燃料装置
18 軽油タンク
20 水タンク
22 乳化剤タンク
24 エマルジョンECU
26 エンジンECU
28 排気マニフォールド
30 排気管
32 酸化触媒
Claims (4)
- ディーゼルエンジンの燃料噴射装置に対して、軽油と水とを所定比率で混合したエマルジョン燃料を供給するエマルジョン燃料装置と、
前記ディーゼルエンジンの排気通路に配設され、酸素過剰雰囲気で炭化水素を酸化させる酸化触媒と、
を含んで構成されたことを特徴とするディーゼルエンジンの排気浄化装置。 - 前記所定比率は、エンジン運転状態に応じて動的に変化することを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置。
- 前記所定比率は、エンジン運転状態に適合した比率が設定された制御マップを参照して決定されることを特徴とする請求項2記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置。
- 前記酸化触媒は、触媒担体に貴金属を担持させたものであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のディーゼルエンジンの排気浄化装置。
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2007
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