JP2009035940A - サムターンのセンタリング機構 - Google Patents

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加藤拓磨
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Abstract

【課題】サムターン軸と摘み部材の両部材が角度位相を有して共働回転する該サムターンにセンタリング機構を適用し、両部材が回転した後に、確実に初期位置に戻るようにすること。
【解決手段】 サムターン軸21と摘み部材11の両部材が角度位相を有して共働回転するサムターン1に設けたセンタリング機構Xであって、センタリング機構は、付勢体35の輪状部分35aがサムターン軸21側又は摘み部材11側のいずれかに装着され、該輪状部分の両端部に相当する一対の係合腕35bが摘み部材側に突設した摘みセンタリング用舌片20とサムターン軸側に突設したサムターン軸センタリング用舌片28とを挟むように位置しているサムターンのセンタリング機構。
【選択図】図3

Description

本発明は、サムターンのセンタリング機構に関し、特に摘み部材回転規制用のロック構造を備えた防犯サムターンに適合する。
特許文献1には、「固定筒内に回転可能に内装され摘み部材並びにサムターン軸と共に回転可能なローター、ローターと交差するように固定筒内に配設され、かつ固定筒の係合溝と係脱する可動障害子、可動障害子に内端部側の脚部が係合し、先端部側のボタン状入力部が摘み部材の表面から突出するように摘み部材側の支軸を介して軸支された揺動レバー、揺動レバーを摘み部材がロック状態となるように可動障害子を係合方向に常時付勢する付勢手段を備えた防犯サムターン」が開示されている。
上記構成に於いて、摘み部材の規制(ロック)を解く場合には、ボタン状入力部を押圧すると、揺動レバーが支軸を支点に解消することから、可動障害子が固定筒の係合溝からは離れる。したがって、揺動レバーのボタン状入力部を押しながら摘み部材を回転することができるので、防犯サムターンとしての機能を発揮する。
しかしながら、特許文献1には、サムターンのセンタリング機構が具体的に記載されていない。また、特許文献1は、摘み側の入力部材及び作動障害子の部品点数が多くなる、入出力軸(ダルマ側)からサムターン軸を介して動かされる部材の数が多く成るといったような問題点があった。そこで、現在、部品点数を極極少なくするという観点から、また、揺動レバー方式以外の視点から、新規な方式の防犯サムターンの出現が要望されている。それに伴い、防犯サムターンを含め、サムターンに新規なセンタリング機構を適用することが期待されている。
なお、サムターンの技術分野ではないが、荷締ベルトの端部に装着されるベルトの金具にセンタリング機構を設ける考え(特許文献2の図7)、電子機器のロータリスイッチの摘み部材と固定筐体との間にセンタリング機構を設ける考え(特許文献3の図1、段落0013)等が開示されている。
特開2005−42498号公報 特許公開平10−129716号公報 特開2001−202851号公報
本発明の所期の目的は、サムターンに新規なセンタリング機構を適用することである。特に、サムターン軸と摘み部材の両部材が角度位相を有して共働回転する該サムターンにセンタリング機構を適用し、両部材が回転した後に、確実に初期位置に戻るようにすることである。第2の目的は、新規な防犯サムターンに適用することができることである。
本発明のサムターンのセンタリング機構は、サムターン軸21と摘み部材11の両部材が角度位相を有して共働回転するサムターン1に設けたセンタリング機構Xであって、前記センタリング機構は、付勢体35の輪状部分35aがサムターン軸21側又は摘み部材11側のいずれかに装着され、該輪状部分の両端部に相当する一対の係合腕35bが摘み部材側に突設した摘みセンタリング用舌片20とサムターン軸側に突設したサムターン軸センタリング用舌片28とを挟むように位置していることを特徴とする。
(a)サムターンに新規なセンタリング機構を適用することができる。特に、サムターン軸と摘み部材の両部材が角度位相を有して共働回転する該サムターンにセンタリング機構を適用し、軸の周方向に回転する両部材が所定量回転した後に、確実に初期位置に戻るようにした。
(b)実施例のような新規な防犯サムターンに適用することができる。特に、防犯サムターンを構成する摘み部材のロック状態を解消する場合に於いて、動力変換手段により、摘み部材を固定筒の表面のロック溝から解く場合に有効である。それは、解除後にサムターン軸と摘み部材の両部材が、確実にセンタリングされ、前記固定筒のロック溝に摘み部材の摘み部分が係合するからである。
以下、図1乃至図16に示す本発明を実施するための最良の形態(第1実施例)により説明する。
(1)主要部の構造
図1はサムターンのセンタリング機構Xの主要部の構造を斜視的に示す。また、図2はセンタリング用付勢体である。まず、図1及び図2を参照にして主要部の構造を説明する。
図1に於いて、2は防犯サムターン1を構成する固定筒である。固定筒2は、説明の便宜上、仮想線で示してある。11は固定筒2の先端部側から組み込まれる摘み部材である。この摘み部材11は固定筒2に嵌挿され、摘み部材11の軸芯方向である水平方向に移動可能であると共に、摘み部材11の軸の周方向にも回転可能である。
摘み部材11の各部位を簡単に説明する。まず、外側に環状に大きく見える実線の部位は、固定筒2の大軸孔3に嵌合する筒状部分(筒状壁)14である。この筒状部分14の内周壁の上位と下位の部分には、弧状案内部(弧状切欠部分)19、19がそれぞれ対向状態に形成されている。
但し、本実施例では、上位側の弧状案内部19の中心部には、摘みセンタリング用舌片20が半径内方向に突出するように設けられている。この舌片20の突出量は不番の左右の弧状部分の肉厚を考慮して設定されている。
また、上方と下方の弧状案内部(弧状切欠部分)19の各幅は、本実施例の防犯サムターン1が、後述する動力変換用の摩擦係合部分(カムと傾斜面)を有し、摘み部材11のロックを解く時に、該摘み部材11を固定筒2の表面のロック溝から外すために軸外方向へと所定量移動させることを条件としているので、係合する部材に対して、例えば18度乃至20度の係合自由度(遊び)を持たせている。
したがって、上方と下方の弧状案内部19は左右に係合端面19a、19bをそれぞれ有している。付言すると、上方の弧状案内部19の左右の係合端面19a、19bには、センタリング用付勢体35の係合腕35bにそれぞれ設けた支持ローラ37が選択的に係合し(当たり)、これに対して、下方の弧状案内部19の左右の係合端面19a、19bには、サムターン軸21の端係合部(作動端部)27が選択的に係合する(当たる)。
次に、中央部に円形に大きく見えるハッチングの部位は、摘み部材11の軸部15の大径軸部15aである。この大径軸部15aはサムターン軸21の挿入孔29に嵌入している(図12、図13参照)。
ここで、図12、図13を参照にして、サムターン軸21の各部位を簡単に説明する。まず、22は筒状のローター部で、このローター部22は挿入孔29を介して摘み部材11の大径軸部15aに外嵌合している。このローター部22は、図面上奥に位置している鍔部25から手前側に突出している。
ローター部22は、先端部の左右部位に突起状のカム26を有する(図10参照)。また、その先端部の上位には、摘みセンタリング用舌片20と対向するサムターン軸センタリング用舌片28が突出状態に設けられている。また、その先端部の下位には、下方の弧状案内部19の中央部に位置する端係合部(作動端)27が突出状態に設けられている。前記端係合部27は、左右の係合端面19a、19bに対して遊び(間隙)を有して位置している。
さらに、端係合部27及び舌片28よりも内側の部位に相当する先端部には、付勢体装着用の環状部分(周壁)36が周設されている。
次に、図2を参照にして、センタリング用付勢体35の構成を説明する。付勢体35は、本実施例では、ねじりコイルバネ35が採用されている。このねじりコイルバネ35は、二つの重なる輪状部分35aと、この輪状部分35aが三重となった所で両端部を外方向に折り曲げて形成された左右一対の係合腕35b、35bとから成り、本実施例では、さらに、前記左右の係合腕35b、35bに支持ローラ37がそれぞれ回転自在に設けられている。
したがって、付勢体35の両端部は、左右一対の支持ローラ37を介して摘みセンタリング用舌片20の左右側面に掛けられている。この支持ローラ37は、本発明の必須要件ではないが、例えば本実施例のように、摘み部材11のロックを解く時に、該摘み部材11が軸外方向に所定量移動する場合は好ましい。
このように、摘み部材11のロック解除の時に、サムターン軸21と摘み部材11の両部材が、周方向に所要或いは所定の角度位相を有して回転共働する場合には、換言すると、両部材11、21の係合関係に所要の係合自由度(遊び)を持せて一緒に同方向に共働回転させたときには、その後、両部材11、21がロック位置(初期位置)に戻るように、本実施例では、サムターン軸21のローター部22の環状部分(環状凹所)36に付勢体35の輪状部分35aを嵌合すると共に、輪状部分の交差状の両端部に相当する対向係合腕35b、35bを両部材の並列する舌片20、28に挟持状態に保持させている。
上記構成により、両部材11、21は、回転の際に角度位相があっても、センタリング用付勢体35の復帰力を利用することから、両部材11、21のセンタリングを確実に図ることができる。
図3及び図4は、両部材11、21の角度位相に関する作用を示す各概略説明図である。図3は両部材11、21の舌片20、28がロック位置Oに存在する場合を示す。一方、図4は所要の角度位相を有してサムターン軸21がまず単独回転した状態を示す。
図3の場合、両部材11、21の舌片20、28は、基準線(センタリング線)O上に位置していることから、両部材11、21のセンタリングが保持されている。この時、サムターン軸21の端係合部27は、下方の弧状案内部19の左右の係合端面19a、19bの間に遊びを有して符号Aの位置に存在している。本実施例では、下方の弧状案内部19の略中央部である。
そこで、図10で示すように、今仮に、サムターン軸21が図示しない錠箱側からの動力により、矢印方向に回り始めたとする。図3及び図4は、図10とは反対に摘み部材11側から見た説明図であるから、図4で示すように、まず、サムターン軸21が単独で矢印で示す時計方向に回転し始める。
サムターン軸21の単独回転時、遊びがある間摘み部材11は回転しない。サムターン軸21が所要量回転すると、図5で示すように(後述)、両部材11、21の摩擦係合部分により、回転力が軸方向の力に変換されることから、摘み部材11はサムターン軸21の挿入孔29に内装した付勢バネ16のバネ力に抗して外方向に押し出され、その摘み部分12が固定筒2の表面のロック溝5から外れる。
しかして、摘み部材11のロックが固定筒2から解かれると略同時に、サムターン軸21の端係合部27は、符号A位置から符号B位置へと移行して摘み部材11の係合端面19aに衝突(係合)するが、この衝突前、摘みセンタリング用舌片20は基準線(センタリング)Oに位置しているのに対して、サムターン軸21の舌片28は係合自由度の範囲内で前記舌片20から離れることから、付勢体35は変位してその復帰力が働く。この復帰力が、その後、両部材11、21をロック位置(初期位置)に戻すためのセンタリング保持力と成る。
なお、図6は、両部材11、21が共働回転する旨の概略説明図である。本実施例では、90度回転すると、図示しない錠前が施・解錠する。以下、本発明を適用した防犯サムターン1の詳細構造を説明する。
(2)防犯サムターン1自体の特徴部分
図7は防犯サムターン1の正面側からの斜視図、図8は防犯サムターン1の背面側からの斜視図である。図9はサムターン軸21と摘み部材11が初期位置(固定筒にロックされている状態)を示す。一方、図10はサムターン軸21が矢印A方向に回転すると摘み部材11が矢印B方向へ水平移動することを示す。本実施例のサムターン軸21と該摘み部材11との摩擦係合部分26、18は、サムターン軸21のローター部22の先端部に突出形成したカム26と、該カムに押圧される傾斜面18であり、サムターン軸21の回転力を摘み部材11の挿入軸部15の外方向に変換させる機能を有する。
したがって、サムターン軸21が所定量回転すると、摘み部材11は付勢バネ16のバネ力に抗して、かつ固定筒2のロック溝5の内壁面に案内されながら外方向に移動し、該ロック溝5からの規制が解かれる(図11参照)。
(3)固定筒2
図12は防犯サムターン(以下、「サムターン」という)1の縦断面説明図、図13は水平断面説明図、そして、図14は固定筒2の正面視側からの斜視図である。これらの図面から明らかなように、本実施例の固定筒2は、表面2aから裏面2bに亘って摘み部材11及びサムターン軸21用の大・小の軸孔3、4を有し、該固定筒2の表面2aには、例えばサムターン軸21用の大軸孔(大嵌合孔)3と対して水平方向に交差する横向き凹所形状のロック溝(係止溝)5が形成されている。
このロック溝5は、初期位置(ロック位置)に於いて、摘み部材11の回転をロックする摘み部材回転規制用のロック手段である。
ここで、図8又は図13を参照にして、サムターン1の固定筒2の構造について付言する。符号6は図示しない扉の内壁面に内周面が当接する台形状取付けベース、7は取付けベース6の端面に突出形成されかつ扉の開口に嵌め込まれる小径筒状部である。
しかして、小径筒状部7の外周の左右部位には、サムターン1取付け用のネジ孔8を有する取付け部が連設形成されている。前記ネジ孔8は、ロック溝5の左右の底壁内面から小径筒状部7の後端面に亘って貫通している(図8参照)。
また、小径筒状部7の後端面寄りの内部には、サムターン軸用の小軸孔4を有する環状支持壁9が周設されている(図13参照)。その他、固定筒2は適宜箇所に補強リブを有している。
(4)摘み部材11
摘み部材11は、固定筒2のロック溝5に係合する所定形状(例えば板状)の摘み部分12と、この摘み部分12の係合内端部12aに円形の垂直壁13を介して後方に連結形成され、かつ固定筒2の大軸孔3に嵌合する筒状部分14と、前記垂直壁13の内壁の中央部から前記筒状部分14から食み出すように水平に延在して該サムターン軸21の挿入孔29にスライド自在に挿入する軸部15から成る。
しかして、前記軸部15は長杆状に形成され、後述するサムターン軸21のローター部22に嵌挿される大径軸部15aと、この大径軸部15aに連設してサムターン軸21の入出力軸部23に嵌入される小径の挿入端部15bとから成り、前記挿入端部15bに付勢バネ16が巻装されている。
そして、付勢バネ16は、挿入端部15bの内周のメネジと螺合するバネ端支持具17に支持されている。このように、本実施例の引回し式の摘み部材11は、固定筒2のロック溝5、サムターン軸21に形成した挿入孔29及び固定筒2の大軸孔3に組込まれている。
図15は挿入端部15b側から見た摘み部材11の全体の斜視図である。図15、図9、図10を参照にして、摘み部材11の筒状部分14に形成した摩擦係合部分26、18の一方を説明する。本実施例では、サムターン軸21のローター部22の先端部の左右部位に山形形状のカム26がそれぞれ突出形成されていることから、摘み部材11の筒状部分14の対応する左右部位に外拡形状の傾斜面(摩擦面)18を形成している。
付言すると、摘み部材11の筒状部分14の左右部位は、それぞれ横向きV字形状に切欠され、これらの受け傾斜面18がサムターン軸に形成した突起状のカムとの摩擦抵抗により、サムターン軸の回転力を軸方向(摘み部材11を押し出す方向)の押出力に変換する。
また、摘み部材11の筒状部分14の内周面の適宜箇所には、例えば左右の摩擦係合部分18の間に相当する一方の弧状壁の内壁面に、左右に係合端面19a、19bを有する弧状案内部(弧状切欠部分)19が形成されている。さらに、筒状部分14の他方の弧状壁の内壁面には、摘みセンタリング用舌片20が突設されている。
(5)サムターン軸21
図16はサムターン軸21の先端部(前部)から見た斜視図である。図12及び図13にはサムターン軸21の断面構造が示されている。本実施例のサムターン軸21は、例えば図13で示すように、固定筒2の小軸孔4に支承される略中心部を基準として、固定筒2の環状支持壁9よりも前側を大径筒状の「ローター部22」とし、一方、環状支持壁9よりも後側を小径筒状の「入出力軸部23」と位置付けることができる。
サムターン軸21のローター部22の先端面から入出力軸部23の後端面に至る外周壁は断面段差状され、また、止め具24用の周溝等が適宜に形成されているが、本発明の目的に関係のない新規的事項の説明は簡単に説明する。
さて、図16で示すように、筒状のローター部22は、外周に鍔部25が周設され、該鍔部25の左右部位に先端方向に「く」字形状に突出する一対のカム26が設けられている。これらの左右一対のカム26が摩擦係合部分の他方に相当する。
また、ローター部22は、左右のカム26の間であって、鍔部25の下位或いは上位に突起状の端係合部27を有すると共に、鍔部25の上位或いは下位にサムターン軸センタリング用舌片28等を有している。
前記端係合部27は、摘み部材11の弧状案内部19の係合端面19a、19bに選択的に係合し、摘み部材11のロック解除時、サムターン軸と一緒に摘み部材11を回転させる役割を果す。なお、符号29はサムターン軸の挿入孔である。この挿入孔29の内部に付勢バネの内端部を受けるバネ端支持壁30が設けられている。
(6)主な作用
錠箱側からの動力により、サムターン軸21が回転すると、摘み部材11は、サムターン軸21と該摘み部材11との摩擦係合部分26、18を介して、かつサムターン軸21の挿入孔29に内装した付勢バネ16のバネ力に抗して外方向に押し出され、その摘み部分14が固定筒2の表面2aのロック溝5から外れる(ロック解消)。
したがって、サムターン軸21と一緒に摘み部分12が共働回転する。なお、室内側からは、摘み部材11を手前に引いてロックを解き、その状態で所定方向に回すこともできる。
本実施例では、摘み部材11とサムターン軸21の両部材に付勢体35を配設したが、もちろん、摘み部材11に図示しない筒状のローター(摘み部材11と一緒に回転する回転体)を一体的に連結し、該ローターと、該ローターに嵌挿するサムターン軸21に、本発明のセンタリング機構Xを適用しても良い。
ところで、本実施例では、センタリング機構Xを構成する付勢体35の輪状部分35aは、サムターン軸21の端係合部27及び舌片28を有する先端部の付勢体装着用環状部分(周壁)36に巻装されている。
しかし、付勢体35の輪状部分35aの装着位置は、本実施例に限定されるものではなく、図17乃至図19に示す第2実施例のように、摘み部材11やサムターン軸21の特定の部位を任意に設計変更して、前記輪状部分35aを摘み部材11の筒状部分14の内部に形成した付勢体装着用環状部分(周壁)36に装着(巻装)しても良い。
付言すると、図15に相当する図17では、筒状部分14の内周と軸部15の外周との間に所要の空隙を有して環状部分(周壁)36が形成している。これに対応して、図16に相当する図18では、サムターン軸21側に存在していた環状部分(周壁)36を無くしている。
上記のように、付勢体35の輪状部分35aの装着位置を任意に変えても、該輪状部分の一対の係合腕35bは、摘み部材11側に突設した摘みセンタリング用舌片20とサムターン軸21側に突設したサムターン軸センタリング用舌片28とを挟むように位置していることから、第1実施例と同一の作用・効果を得ることができる。
なお、特に図示しないが、摘み部材11の弧状案内部(弧状切欠部分)19と、これに係合するサムターン軸21の端係合部27との関係についても、逆の態様に設計変更しても、第1実施例と同一の作用・効果を得ることができる(均等論の範囲内)。また、センタリング用舌片20、28に関しても、例えば凸部を係止溝に設計変更しても、第1実施例と同一の作用・効果を得ることができる(均等論の範囲内)。
さらに、サムターン軸21と該摘み部材11との摩擦係合部分26、18は、任意に設計変更可能である。例えば摘み部材側を突状のカム26とし、サムターン軸側を凹所状の傾斜面18とする例である。
本発明は、主に錠前や建具の業界で利用される。
図1乃至図16は本発明の最良の実施形態(第1実施例)を示す各説明図。図17乃至図19は本発明の最良の実施形態(第2実施例)を示す各説明図。
主要部を示す概略の斜視図。 センタリング用付勢体の斜視図。 ロック位置の状態における概略説明図。 サムターン軸が単独回転した概略説明図。 図4の場合に摘み部材のロックが解かれる旨の概略説明図。 サムターン軸と摘み部材が共働回転する旨の概略説明図。 防犯サムターンの正面側からの斜視図。 防犯サムターンの背面側からの斜視図。 固定筒を省略した要部の斜視図(ロック位置の状態)。 固定筒を省略した要部の斜視図(ロック解錠状態)。 ロック解錠状態の正面側からの斜視図。 縦断面概略説明図。 横断面概略説明図。 固定筒の正面側からの斜視図。 摘み部材の軸部側からの斜視図。 サムターン軸のカム側からの斜視図。 第2実施例の摘み部材の軸部側からの斜視図。 サムターン軸のカム側からの斜視図。 図3と同様にロック位置の状態における概略説明図。
符号の説明
X…センタリング機構、O…ロック位置(基準線、センタリング)、35…センタリング用付勢体、35a…輪状部分、35b…係合腕、36…環状部分(環状凹所)、37…支持ローラ、1…防犯サムターン、2…固定筒、2a…表面、2b…裏面、3…大軸孔、4…小軸孔、5…ロック溝、6…取付けベース、7…小径筒状部、8…ネジ孔、9…環状支持壁、11…摘み部材、12…摘み部分、12a…係合内端部、13…垂直壁、14…筒状部分、15…軸部、15a…大径軸部、15b…小径の挿入端部、16…付勢バネ、17…バネ端支持具、18…傾斜面(摩擦面)、19…弧状案内部(弧状切欠部分)、19a、19b…係合端面、20…摘みセンタリング用舌片、21…サムターン軸、22…ローター部、23…入出力軸部、24…止め具、25…鍔部、26…カム、27…端係合部、28…サムターン軸センタリング用舌片、29…サムターン軸の挿入孔、30…バネ端支持壁。

Claims (3)

  1. サムターン軸21と摘み部材11の両部材が角度位相を有して共働回転するサムターン1に設けたセンタリング機構Xであって、前記センタリング機構は、付勢体35の輪状部分35aがサムターン軸21側又は摘み部材11側のいずれかに装着され、該輪状部分の両端部に相当する一対の係合腕35bが摘み部材側に突設した摘みセンタリング用舌片20とサムターン軸側に突設したサムターン軸センタリング用舌片28とを挟むように位置していることを特徴とするサムターンのセンタリング機構。
  2. 請求項1に於いて、摘み部材11の筒状部分14には、サムターン軸21に突設した端係合部(作動端)27と所要の係合自由度を有して係合する係合端面を有する弧状案内部19が形成されていることを特徴とするサムターンのセンタリング機構。
  3. 請求項1に於いて、付勢体35の一対の係合腕35bには、摘みセンタリング用舌片20に摺接する支持ローラ37が設けられていることを特徴とするサムターンのセンタリング機構。
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