JP2009035406A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スペース、コストを抑え、給送ローラの回転とシート積載台の揺動を制御し、シート給送前に、分離ローラを確実に回転させるシート給送装置を提供する。また、シート積載台上のシートを安定した姿勢でシート給送手段に当接させ、シートの斜行を防ぐシート給送装置を提供する。
【解決手段】シートを積載して移動可能に設けられた中板と、中板に積載されたシートを給送する給送ローラと、中板を給送ローラに付勢するバネと、給送ローラを固定し回転させる給送軸と、給送ローラに対向し、シートを1枚ずつ分離するトルクリミッタが接続された分離ローラと、給送可能な最大シートサイズ外側の位置に配置され、給送軸の回転に伴い、中板を移動させるカムとを備え、カムはシート給送開始時、中板上のシートを給送ローラから離間させ、給送ローラが分離ローラに接触して従動回転を開始した後に中板上のシートを給送ローラへ当接させるように中板を移動させる。
【選択図】図4

Description

本発明はプリンタ、コピー、ファクシミリなどの画像形成装置に装備され、シートを画像形成部に供給するシート給送装置に関するものである。
近年、画像形成装置には、高性能、高画質化に伴い、多種多様なシートに対応することが求められている。多種多様なシートに対応可能な高性能なシート給送手段としては、分離部に分離ローラを用いたリタードローラ方式や分離ローラ方式のシート給送手段が挙げられる。ここで、分離ローラとはリタードローラと同様にトルクリミッタを同軸上に備えたローラであるが、駆動による逆回転は掛かっていない構成である。リタードローラと同様に一定以上の回転力が掛かることにより、分離ローラは従動回転するが、それ以下の回転力では回転しない機構を有する。
特許文献1(特開平7−48045)においては、シート給送手段である半月形状の給送ローラを駆動回転させ、分離ローラに給送ローラを圧接させて、分離ローラを給送方向に従動回転させた後、給送ローラと分離ローラとのニップにシートの先端を送り込む技術が開示されている。
シートは、給送方向に回転している給送ローラと分離ローラのニップに突入することになるので、リタードローラ方式で問題となるシート先端のコバ折れを防ぐことができる。
給送動作に必要な中板の制御に関しては、特許文献1(特開平7−48045)では、給送ローラの回転駆動とは別に、シート積載台の揺動制御をシート積載台の回転中心に駆動を掛けて行っている。そのため、給送ローラの回転駆動とは別に駆動源からシート積載台までの駆動列を必要としている。
また、シート積載台の当接動作によってシート積載台上のシートが当接動作に入った時の姿勢のままで直接給送ローラに当接する構成となっており、シート積載台の当接動作によって持ち上げられたシートが給送ローラに接触すると同時に給送される。
特開平7−48045号公報
しかしながら、特許文献1(特開平7−48045)では、駆動源からシート積載台までの駆動列と、駆動源から給送ローラまでの駆動列をそれぞれ別々に必要とする。そのため、給送ローラとシート積載台を制御するためのクラッチ機構、センサ等もそれぞれの制御に必要となり、複雑な構成となり、装置、コストが大きくなるという課題があった。
また、特許文献1(特開平7−48045)では、シート積載台が給送ローラへ当接動作をすることでシートが給送ローラに近づき、シートが給送ローラと接触すると直ぐに給送される。その際、シートは、当接開始時の姿勢のまま給送ローラに当接することとなる。そのため、図20に示すように、シート積載台137が傾いた状態で給送ローラ131への当接動作を開始すると、シート積載台137の当接動作が不安定に行われるおそれがある。この場合、シートSが給送ローラ131に対して傾いた状態で当接してしまい、シートSの幅方向(給送方向と直交する方向)の一端側が先に給送ローラ131に当接し、シートSの斜行現象の原因となる。
そこで本発明は、スペース、コストを抑えた簡単な構成によって給送ローラの回転とシート積載台の揺動を制御し、シート給送前に、シート給送手段で分離ローラを確実に回転させるシート給送装置を提供することを目的とする。また、シート積載台上のシートを安定した姿勢でシート給送手段に当接させることにより、シートの斜行現象の発生を防ぐシート給送装置を提供することを目的とする。
本発明は、シートを積載して移動可能に設けられたシート積載台と、前記シート積載台に積載されたシートを給送するシート給送手段と、前記シート積載台を前記シート給送手段に向けて付勢する弾性部材と、前記シート給送手段が固定され、前記シート給送手段を駆動回転させる回転軸と、前記シート給送手段に対向する位置に配置され、前記シートを1枚ずつ分離するための、トルクリミッタが接続された分離ローラと、給送可能な最大シートサイズよりも外側の位置に配置され、前記回転軸の回転に伴って回転可能に設けられ、前記シート積載台に摺接して該シート積載台を移動させるカムと、を備え、前記カムは、シート給送時に、前記シート給送手段が回転を開始した際には、前記シート積載台上のシートを前記シート給送手段から離間させた状態とし、前記シート給送手段が前記分離ローラに接触して従動回転を開始した後に前記シート積載台に積載されているシートを前記シート給送手段へ当接させるように前記シート積載台を移動させる形状に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、スペース、コストを抑えた簡単な構成によって給送ローラの回転とシート積載台の揺動を制御できる。また、シート積載台上のシートを安定した姿勢でシート給送手段に当接させることにより、シートの斜行現象の発生を抑制できる。
[第一実施形態]
本発明に係るシート給送装置の第一実施形態について、図を用いて説明する。ただし、構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(画像形成装置)
図7は本実施形態に係る画像形成装置の構成図である。図7において、画像形成装置100は、電子写真感光体ドラム1、定着装置20、シート給送装置30を備えている。
4個の電子写真感光体ドラム1a、1b、1c、1dは、上下方向に直線状に並設されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック用の像担持体である。各感光体ドラム1に対向してシート搬送ベルト11が配置されている。シート搬送ベルト11は、静電吸着によりシートSを吸着して担持搬送するシート担持体である。
各感光体ドラム1の周囲には、その回転方向上流側から順に、一次帯電器2a、2b、2c、2d、偏向走査装置3、現像手段4a、4b、4c、4d、クリーニング手段6a、6b、6c、6dが配置されている。
一次帯電器2は、感光体ドラム1の表面を均一に帯電するための帯電手段である。偏向走査装置3は、一次帯電器2により一様に帯電された感光体ドラム1の表面に画像情報に基づいて光ビームを照射して静電潜像を形成する。現像手段4は、静電潜像が形成された感光体ドラム1の表面に各色のトナーを付着させてトナー画像として顕像化する。クリーニング手段6は、転写後の感光体ドラム1の表面に残留したトナーを除去する。
各感光体ドラム1に対向する位置には、シート搬送ベルト11を挟んで転写ローラ12a、12b、12c、12dが配置されている。転写ローラ12は、シート搬送ベルト11により担持搬送されるシートSに感光体ドラム1の表面に形成されたトナー画像を転写する転写手段である。
定着装置20は、シート上の画像をシートに熱と圧力とで定着するようになっている。排出ローラ23は、シートを排出トレイに排出し、積載するようになっている。
(シート給送装置30)
シート給送装置30は、給送カセット36、給送ローラ31、分離ローラ32を有している。給送カセット36は、画像形成装置100の下部に着脱自在に装着され、シートSを収納する。給送ローラ31は、画像形成装置100に設けられ、給送カセット36に収納されたシートSを給送するシート給送手段である。給送ローラ31は、半月形状ローラである。分離ローラ32は、給送カセット36に備えられ、シートを1枚ずつ分離給送する分離手段である。
図1(a)はシート給送装置30の斜視図である。図1(b)はシート給送装置30の平面図である。図2〜図6は給送動作を表すシート給送装置30の側断面図である。
図1に示すように、給送ローラ31は、給送軸34に固定されており、表面をゴム部材で覆われている。また、給送軸34上(回転軸上)のシート給送装置30により給送可能な最大シートサイズよりも外側(シートの幅方向の外側)の位置に中板37の当接離間動作を制御するための回転可能なカム33が固定されている。中板37には、最大シートサイズよりも外側に突出する突出部33aが一体に形成されており、この突出部33aにカム33が摺接している。
給送軸34は、駆動部(不図示)により一回転制御される。給送軸34が回転駆動されることによって、給送ローラ31とカム33は、お互いの位相関係を保ちながら給送軸34を回転軸として回転駆動される。
中板37は、シートを積載するシート積載台であり、給送カセット36に揺動自在(上下に移動可能)に揺動中心39により支持されている。中板37は、下方からバネ(弾性部材)38で上方に付勢されることで、中板37の上面に積載されたシートSと給送ローラ31とを所定の当接圧で押圧する。
中板37の当接離間動作は、中板37に接しているカム33の形状により制御される。中板37の給送ローラ31からの離間動作時には、中板37とカム33は接している。中板37の給送ローラ31への当接動作時には、中板37とカム33は離れる。
分離ローラ32は、分離バネ(弾性部材)41により付勢されており、給送時には給送ローラ31を押圧する。図8は分離ローラ32の分解図である。図8に示すように、本実施形態では、分離ローラ32にトルクリミッタを接続させるために、トルクリミッタ内蔵型の分離ローラ32を用いている。このトルクリミッタ内蔵型の分離ローラ32は、分離ローラゴム51、分離ローラハウジング52、分離ローラハウジング52に内蔵されるバネクラッチ式トルクリミッタ53で構成されている。
分離ローラゴム51は、分離ローラハウジング52に圧入されている。トルクリミッタ53は、分離ローラハウジング52に係合されている。分離ローラゴム51の締め付け力によって、分離ローラゴム51と分離ローラハウジング52はスリップしない。分離ローラ32は、通紙方向にトルクリミッタ53のバネによる締め付け力以上のトルクが作用することにより、給送方向に従動回転し、締め付け力以下のトルクがかかったときには回転しない仕組みとなっている。
(給送動作)
次に、図2〜図6を用いてシート給送装置30の給送動作を詳細に説明する。なお、図2〜図6において(a)は給送ローラ31と分離ローラ32の関係を示し、(b)はカム33と中板37との関係をそれぞれ示す。
給送動作は、シート給送時に、初期状態、分離ローラ32の前回転開始状態、給送開始状態、中板離間開始状態の4つに分けることができる。
図2は給送動作の初期状態を示す。図2に示すように、初期状態では、給送ローラ31は、クラッチ機構(不図示)により小径部(非給送領域)が分離ローラ32に対向する位置で停止されている。初期状態では、図2(a)に示すように、給送ローラ31と分離ローラ32は離間している。
また、初期状態では、図2(b)に示すように、中板37は、カム33によってバネ38の付勢力に逆らって押し下げられた状態にあり、中板37上に積載されたシートSも給送ローラ31から離間している。
図3は図2の状態からさらに給送軸34が回転し、給送ローラ31と分離ローラ32が接触した状態を示す。図3(a)の状態では、給送ローラ31が分離ローラ32に当接し、分離ローラ32を給送方向に従動回転させ始めている。このとき、中板37は、図3(b)で示すように、カム33で押し下げられており、シートSが給送ローラ31からは離間した状態にある。
図4は給送開始状態を示す。図4(b)に示すように、図3の状態からさらに給送軸34が回転することで、カム33が回転して中板37から離れる。中板37はバネ38の付勢力によって給送ローラ31側に移動し(当接動作を開始し)、中板37上のシートSが給送ローラ37に当接する。
図4(a)に示すように、給送ローラ31は、給送ローラ31と分離ローラ32のニップの位置で分離ローラ32を従動回転させ、給送ローラ31とシートSの接点位置でシートSを給送する。
このとき、給送されたシートS先端が自重により下に垂れても、分離ローラ32は従動回転しているので、シートS先端が分離ローラ32に当接した際に、分離ローラ32がシートS先端をニップへガイドし、シートSの先端コバ折れを防ぐことができる。
図5は離間動作を開始する状態を示す。図5(a)に示すように、図4の状態から、さらに給送軸34が回転することでシートSの給送が進み、図5(b)に示すように、カム33が再び中板37に接触して離間動作を開始する。
図5の状態からさらに給送軸34が回転すると、中板37はカム33によって給送ローラ31から離間される方向に揺動を開始する。中板37が離間されることによって、シートS1は中板37の当接圧によって発生する搬走力を失い、給送ローラ31と分離ローラ32とのニップで受ける搬走力のみによって搬送される。
図5の状態からさらに給送軸34が回転されると、図6に示すように、給送ローラ31、カム33は、図2で示す初期状態と同じ位置で給送軸34を介してクラッチ機構(不図示)により停止される。
このとき、図6(b)で示すように、中板37はカム33によって中板37上のシートSが給送ローラ31から離間した離間状態に保たれている。また、図6(a)に示すように、シートS1は、ニップされていない給送ローラ31と分離ローラ32との間を、給送ローラ31より下流に配置された搬送手段である搬送ローラ対(不図示)により搬送されている。
給送ローラ31に半月形状ローラを採用しているので、給送動作後の状態である図6では、給送ローラ31と分離ローラ32がニップすることによって発生するバックテンションがない。このため、搬送ローラ対(不図示)に対する搬送抵抗を抑えることができる。
(第一実施形態の効果)
上述の如く、給送軸34と同軸上に固定された給送ローラ31とカム33との位相関係によって、中板37と給送ローラ31をメカ的に制御できる。また、給送ローラ31とカム33との位相関係を用いて同時に制御できることから、構造が簡単となり、給送ローラ31と中板37を制御するための駆動列、クラッチ、センサ等を削減することができるので、コンパクト化、低コスト化を図れる。
上述の如く、カム33は、給送ローラ31が分離ローラ32を従動回転するまで中板37を押し下げて中板37上のシートSを給送ローラ31から離間させる。そして、給送ローラ31が分離ローラ32を従動回転させ始めてからカム33は中板37から離間して中板37上のシートSを給送ローラ31へ当接させる。これにより、スペース、コストを抑えた簡単な構成によって給送ローラ31の回転と中板37の揺動を制御できる。そして、中板37上のシートSを安定した姿勢で給送ローラ31に当接させ、シートSの斜行現象の発生を抑制できる。
なお、分離ローラ32の変わりに逆転駆動を掛けるリタードローラ(分離ローラ)を用いても、同様に簡単な構成で安定したシート給送装置30を提供することができる。
また、シート給送手段として半月形状の給送ローラ31を用いて説明したが、これに限定されない。例えば、給送ローラ31に円形状の給送ローラ31を用いても、シートS給送後に分離ローラ32が給送ローラ31から離間する機構を分離ローラ32に加えることによって、同様に安定したシート給送装置30を提供することができる。
[第二実施形態]
次に本発明に係るシート給送装置の第二実施形態について図を用いて説明する。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図9は本実施形態に係るシート給送装置の側断面図である。
上記第一実施形態のシート給送装置30では、中板37をカム33によって直接押し下げていたが、本実施形態のシート給送装置30は、図9に示すように、カム33をきっかけとして中板離間機構55を動作させることで中板37の当接離間動作を行う。
かかる構成においても、給送ローラ31と、中板離間機構55を制御するきっかけとなるカム33との位相関係だけで、簡単な構成で安定したシート給送装置30を提供することができる。
また、図9のように中板離間機構55を介して中板37の当接離間動作を行うシート給送装置30では、カム33を小さくすることができるため、更なる装置のコンパクト化を図ることができる。
図10は中板離間機構55の動作を説明する図である。図10に示すように、中板離間機構55は、カムフォロア56、ラック57、中板ラック58を有している。
図10(a)では、カム33とカムフォロア56が接触している。図10(a)の状態から、カム33が回転することによって、カムフォロア56が下方(矢印A方向)に押し下げられる。カムフォロア56の下降に連動して、ラック57が給送方向の逆方向(矢印B方向)に移動し、図10(b)に示すように、中板34の先端に取り付けられた中板ラック58とかみ合う。
さらにカム33が回転することで、中板離間機構55はカム33の形状に沿って下方(矢印C方向)に押し下げられ、それと共に連動して中板37も同様に下方(矢印D方向)に押し下げられる。
中板37の押し下げ量(下降量)は、カム33の形状によって決まるので、中板37の押し下げ量はシートSの積載高さに係らず一定となる。よって、中板離間機構55を用いることによって、常にシートSの給送ローラ31からの離間量を一定とすることができるため(特開2006−137564号参照)、給送のタイミングと、中板37の当接離間動作の制御をさらに精度良く行うことができる。
[第三実施形態]
次に本発明に係るシート給送装置の第三実施形態について図を用いて説明する。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図11(a)は本実施形態に係るシート給送装置30の斜視図である。図11(b)は本実施形態に係るシート給送装置30の平面図である。図12〜図17は給送動作を表すシート給送装置30の側断面図である。
図11に示すように、本実施形態のシート給送装置30は、上記第一実施形態のシート給送装置30に、回転可能な補助カム35を設けたものである。
補助カム35は、給送軸34と同軸上(回転軸上)の、シート給送装置30が給送可能な最小シートサイズの内側で、分離ローラ32の両側で分離ローラ32に接触しない位置に固定されている。補助カム35は、給送ローラ31から等距離に2つ(1対)設けられ、摩擦係数の十分小さな材料で成型されている。
図12(a)に示すように、補助カム35は、A点からB点にかけては、給送ローラ31の給送領域の径より大きな大径部を有し、B点以降は給送ローラ31の給送領域の径より小さい径である小径部を有する。
中板37が当接動作に入った後、シートSが給送ローラ31に当接する前に、一旦、補助カム35の大径部でシートSを受けることによって、シートSを安定した姿勢で給送ローラ31に当接させる。
給送軸34に固定された給送ローラ31、カム33、補助カム35は、それぞれの位相関係を保ちながら共に回転する。
(給送動作)
次に、図12〜図17を用いてシート給送装置30の給送動作を詳細に説明する。なお、図2〜図6において(a)は給送ローラ31、分離ローラ32、補助カム35の関係を示し、(b)はカム33と中板37との関係をそれぞれ示す。
本実施形態における給送動作は大きく分けて、初期状態、分離ローラ32前回転開始状態、補助カム35当接状態、給送開始状態、中板離間開始状態の5つに分けることができる。
図12は給送動作の初期状態を示す。図12に示すように、初期状態では、給送ローラ31は、クラッチ機構(不図示)により給送軸34を介して小径部が分離ローラ32に対向する位置で停止されている。初期状態では、図2(a)に示すように、給送ローラ31と分離ローラ32は離間している。
また、初期状態では、図12(b)に示すように、中板37は、カム33によってバネ38の付勢力に逆らって、押し下げられた状態にあり、中板37上に積載されたシートSも給送ローラ31から離間している。
図13は図12の状態からさらに給送軸34が回転し、給送ローラ31と分離ローラ32が接触した分離ローラ従動回転開始状態を示す。図13(a)の状態では、給送ローラ31が分離ローラ32に当接し、分離ローラ32を給送方向に従動回転させ始める。このとき、図11(b)に示すように、補助カム35を、分離ローラ32とは接触しない位置に配置しているので、補助カム35が分離ローラ32を押し下げることはない。
また、中板37は、図13(b)で示すように、カム33で押し下げられており、シートSが給送ローラ31から離間した状態にある。
図13の状態から、さらに給送軸34が回転することによって、中板37を押し下げていたカム33も回転して中板37から離れ、中板37はバネ38の付勢力によって給送ローラ31側に移動し、当接動作を開始する。
図14は当接動作を開始した中板37上のシートSが補助カム35の大径部に当接したシート受け状態を示す。図14(a)に示すように、給送動作開始時には、給送ローラ31と分離ローラ32のニップにおいて、給送ローラ31が分離ローラ32を給送方向に従動回転させ、ニップのさらに上流の位置で、補助カム35の大径部がシートSと当接している。
補助カム35は、摩擦係数の十分小さな材料で成型されているので、シートSは補助カム35によっては搬送されない。
シートSが給送ローラ31に当接する前に、シートSを補助カム35の大径部で受ける。これにより、中板37が給送ローラ31に対して傾いた状態で当接動作を開始するなどして、シートSが傾いた状態(図20の状態)で給送ローラ31に当接しようとしても、その傾きを給送前に補正することができる。
すなわち、給送ローラ31のシート幅方向(給送方向と直交する方向)両側に設けられた補助カム35がシートSに当接し、シート幅方向における水平位置のズレ(傾き)を補正できる。これにより、給送ローラ31に対してシートSが傾いて当接してしたために発生していた、シートSの斜行現象を抑制できる。
傾きを補正されたシートSは、給送軸34が回転することによって、補助カム35の形状(大径部から小径部)に沿って滑らかに給送ローラ31へ当接されていく。シートSは滑らかに当接されるので、バネ38の付勢力によってシートSが勢いよく給送ローラ31に当接することがなくなり、シートSを給送ローラ31に安定して当接できる。
図15はシートSが給送ローラ31に当接したシート給送状態を示す。図15(a)に示すように、給送ローラ31と分離ローラ32とのニップ位置(A点)で、給送ローラ31が分離ローラ32を給送方向に従動回転させながらも、B点では給送ローラ31がシートSに当接してシートSの給送を開始している。このとき、分離ローラ32は、ニップ位置(A点)において給送方向に従動回転している。このため、給送されたシートS先端が自重により下に垂れても、分離ローラ32は従動回転しているので、シートS先端が分離ローラ32に当接した際に、分離ローラ32がシートS先端をニップへガイドし、シートSの先端コバ折れを防ぐことができる。
図16はさらに給送軸34が回転することでシートSの給送が進み、カム33が中板37に接触して離間動作を開始する状態を示す。図16(a)では、シートS1が給送ローラ31によって搬走力を与えられ、給送され続けている。一方、図16(b)では、カム33が中板37に接触している。
さらに給送軸34が回転すると、中板37はカム33によって中板37上のシートSが給送ローラ31から離間する方向に揺動する。これにより、シートS1は給送ローラ31からの搬走力を失い、給送ローラ31と分離ローラ32のニップ位置で受ける搬送力のみによって搬送される。
さらに給送軸34が回転されると、図17に示すように、給送軸34、給送ローラ31、カム33、補助カム35は、初期状態(図12の状態)と同じ位置で給送軸34を介してクラッチ機構(不図示)によって停止される。
図17(b)に示すように、中板37は、カム33によって中板37上のシートSが給送ローラ31から離間した離間状態に保たれている。図17(a)に示すように、シートS1は、ニップされていない給送ローラ31と分離ローラ32の間を、給送ローラ31より下流に配置された搬送手段である搬送ローラ対(不図示)により搬送されている。
給送ローラ31を半月形状としたことにより、給送動作後の状態である図17では、給送ローラ31と分離ローラ32がニップすることによって発生するバックテンションがない。このため、搬送ローラ対(不図示)に対する搬送抵抗を抑えることができる。
(第三実施形態の効果)
本実施形態によれば、上記第一実施形態の効果を得ることができる。さらに、給送軸34に取り付けた給送ローラ31とカム33と補助カム35の位相関係と給送ローラ31と補助カム35との径の大小関係のみで、中板37の不安定な動作によって発生するシートSの斜行現象を抑えることができる。
すなわち、中板37の当接動作によって給送ローラ31に当接するシートSを、シートSがシート給送手段に当接する前に補助カム35で一旦受けることでシートSの姿勢を補正できる。このため、中板37が給送ローラ31に対して傾いた状態で当接動作を開始したとしても、シートSを給送ローラ31に安定した姿勢で当接させることでシートSの斜行現象を抑制できる。
また、給送ローラ31が回転するにしたがってシートSと当接する当接位置の補助カム35の径は小さくなり、補助カム35の給送ローラ31の径より小さな小径部が当接位置まで回転した際に、給送ローラ31がシートSと接して、シートSの給送が開始される。このように、シートSを補助カム35の形状に沿って滑らかに給送ローラ31に当接させることができるので、安定した給送を行うことができる。
給送軸34を回転軸として給送ローラ31と補助カム35に加えカム33を設けたことにより、中板37を図17のように離間した状態に保つことで、給送動作後に給送ローラ31より下流の搬送部へのバックテンションを軽減できる。
なお、本実施形態では、カム33があるシート給送装置30について説明したが、カム33がないシート給送装置であっても、同様にシートSの斜行現象を防止することができる。
分離ローラ32の変わりに逆転駆動を掛けるリタードローラ(分離ローラ)を用いても、同様に簡単な構成で、給送で発生するシートSの斜行現象を防ぐことができる。
シート給送手段として半月形状の給送ローラ31を用いて説明したが、給送ローラ31に円形状の給送ローラ31を用いたとしても、シートS給送後に分離ローラ32が給送ローラ31から離間する機構を設けてもよい。これにより、同様に簡単な構成を用いてシートSの斜行現象を防ぐことができる。
[第四実施形態]
次に本発明に係るシート給送装置の第四実施形態について図を用いて説明する。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図18(a)は本実施形態に係るシート給送装置30の斜視図である。図18(b)はシート給送装置30の平面図である。
図18に示すように、本実施形態のシート給送装置30は、前記第三実施形態のシート給送装置30に従動コロ(回転部材)40を設けたものである。従動コロ40は、給送ローラ31の両脇の分離ローラ32に接触可能な位置に設けられている。従動コロ40は、給送ローラ31と同軸(給送軸34)上に回転自在に軸支されている。
図19に示すように、従動コロ40の径は、給送ローラ31の大径部(給送領域の径)より小さな小径かつ、給送ローラ31の小径部(非給送領域の径)より大きな径である。給送ローラ31が回転駆動されていない状態(給送ローラ31の非給送領域が分離ローラ32に対向する位置にあるとき)においては、従動コロ40は分離ローラ32に当接する。給送ローラ31が分離ローラ32に当接した状態では、従動コロ40は分離ローラ32から離間している。
給送ローラ31が給送動作を終了し、分離ローラ32と給送ローラ31とがニップを形成していない図19の状態において、先行するシートS1に連れて、中板37上面に積載されているシートS2が搬送される場合がある。この際、従動コロ40と分離ローラ32のニップ(A点)により、シートS2の重送が防止される。
このとき、従動コロ40は給送ローラ31に回転自在に保持されているので、下流の搬送手段である搬送ローラ対(不図示)に対する抵抗力は十分小さく、ショック、ブレなどの画像欠陥の要因となることはない。
(第四実施形態の効果)
本実施形態のシート給送装置30によれば、上記第三実施形態の効果に加えて、シートSの重送防止性能を向上させることができる。
なお、本実施形態では、上記第三実施形態のシート給送装置30に従動コロ40を追加したシート給送装置30について説明したが、上記第一実施形態のシート給送装置30のように補助カム35がないシート給送装置30に従動コロ40を追加してもよい。かかるシート給送装置であっても、同様に先行するシートS1に連れて重送しようとするシートS2の重送を防ぐことができる。
第一実施形態に係るシート給送装置の斜視図、平面図である。 シート給送動作を説明するシート給送装置の側断面図である。 シート給送動作を説明するシート給送装置の側断面図である。 シート給送動作を説明するシート給送装置の側断面図である。 シート給送動作を説明するシート給送装置の側断面図である。 シート給送動作を説明するシート給送装置の側断面図である。 第一実施形態に係る画像形成装置の構成図である。 分離ローラの分解図である。 第二実施形態に係るシート給送装置の側断面図である。 第二実施形態に係る中板離間機構の動作を説明する図である。 第三実施形態に係るシート給送装置の斜視図、平面図である。 シート給送動作を説明するシート給送装置の側断面図である。 シート給送動作を説明するシート給送装置の側断面図である。 シート給送動作を説明するシート給送装置の側断面図である。 シート給送動作を説明するシート給送装置の側断面図である。 シート給送動作を説明するシート給送装置の側断面図である。 シート給送動作を説明するシート給送装置の側断面図である。 第四実施形態に係るシート給送装置の斜視図、平面図である。 第四実施形態に係るシート給送動作を説明するシート給送装置の側断面図である。 従来のシート給送装置の正面図である。
符号の説明
S…シート
1…電子写真感光体ドラム
2…一次帯電器
3…偏向走査装置
4…現像手段
6…クリーニング手段
11…シート搬送ベルト
12…転写ローラ
20…定着装置
23…排出ローラ
30…シート給送装置
31…給送ローラ(シート給送手段)
32…分離ローラ
33…カム
34…給送軸
35…補助カム
36…給送カセット
37…中板(シート積載台)
38…バネ
39…揺動中心
40…従動コロ
41…分離バネ
51…分離ローラゴム
52…分離ローラハウジング
53…バネクラッチ式トルクリミッタ
55…中板離間機構
56…カムフォロア
57…ラック
58…中板ラック
100…画像形成装置

Claims (6)

  1. シートを積載して移動可能に設けられたシート積載台と、
    前記シート積載台に積載されたシートを給送するシート給送手段と、
    前記シート積載台を前記シート給送手段に向けて付勢する弾性部材と、
    前記シート給送手段が固定され、前記シート給送手段を駆動回転させる回転軸と、
    前記シート給送手段に対向する位置に配置され、前記シートを1枚ずつ分離するための、トルクリミッタが接続された分離ローラと、
    給送可能な最大シートサイズよりも外側の位置に配置され、前記回転軸の回転に伴って回転可能に設けられ、前記シート積載台に摺接して該シート積載台を移動させるカムと、
    を備え、
    前記カムは、シート給送時に、前記シート給送手段が回転を開始した際には、前記シート積載台上のシートを前記シート給送手段から離間させた状態とし、前記シート給送手段が前記分離ローラに接触して従動回転を開始した後に前記シート積載台に積載されているシートを前記シート給送手段へ当接させるように前記シート積載台を移動させる形状に形成されていることを特徴とするシート給送装置。
  2. 給送可能な最小シートサイズよりも内側で、前記シート給送手段の両側に配置され、前記シート給送手段の径より大きな大径部と前記シート給送手段の径より小さな小径部とを備え、前記回転軸の回転に伴って回転可能な1対の補助カムを設け、
    前記カムにより前記シート積載台上のシートを前記シート給送手段から離間させた状態から当接させるまでの前記シート積載台を移動させる間に、前記補助カムの大径部が前記シート積載台に積載されているシートに当接し、前記シート給送手段が回転して、前記補助カムの小径部がシートとの当接位置まで回転し、前記シート給送手段がシートと接してシートの給送が開始されることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記回転軸の回転にともない、前記カム及び前記補助カムが回転することにより、
    前記カムが前記シート積載台に当接して前記シート給送手段及び前記補助カムが前記シート積載台上のシート及び前記分離ローラから離間した初期状態、
    前記カムが前記シート積載台に当接して前記シート給送手段が前記分離ローラに当接し、前記シート給送手段が前記シート積載台上のシートから離間した分離ローラ従動回転開始状態、
    前記カムが前記シート積載台から離間し、前記補助カムが前記シート積載台上のシートに当接し、前記シート給送手段が前記シート積載台上のシートからは離間しているが前記分離ローラには当接しているシート受け状態、
    前記カムが前記シート積載台から離間し、前記補助カムが前記シート積載台上のシートから離間し、前記シート給送手段が前記シート積載台上のシート及び前記分離ローラに当接したシート給送状態、
    の順に、動作することを特徴とする請求項2に記載のシート給送装置。
  4. 前記シート給送手段が給送領域と非給送領域を備える半月形状の給送ローラであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  5. 前記給送ローラの給送領域の径より小径で、前記回転軸に回転自在に軸支された回転部材を有し、
    前記給送ローラの非給送領域が前記分離ローラに対向する位置にあるときには、前記回転部材と前記分離ローラが当接することを特徴とする請求項4に記載のシート給送装置。
  6. 前記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
    前記シート給送装置から送り出されたシートに画像を形成する画像形成部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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