JP2009035265A - 吐出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液体が収容された容器本体2と、容器本体2の口部2aに取り付けられ、容器本体2内から移送された液体と外部から移送された空気とを気液混合室10で混合して吐出する吐出ポンプ3と、吐出ポンプ3から吐出された気液混合体を発泡させる発泡部材40と、吐出ポンプ3に被せられ、発泡部材40により発泡させられた泡を吐出する吐出口47が形成されるとともに泡を塗布するためのブラシ44が備えられたブラシキャップ4と、を備える吐出容器1において、ブラシキャップ4は、容器本体2から着脱可能になっており、ブラシキャップ4には、一端が吐出口47に連通され他端が気液混合室10に連通された筒部43bが備えられ、筒部43b内に発泡部材40が嵌合されている。
【選択図】図1
Description
この種の吐出容器は、容器本体の口部に吐出ポンプが取り付けられ、吐出ポンプのポンプヘッドを押し下げて液用シリンダ内の液体および空気用シリンダ内の空気を圧縮することにより、これらの液体および空気を、気液混合室に移送して合流させ、発泡部材のメッシュ体を通過させて発泡させた後、ポンプヘッドの内部に形成された連通路を通過させてノズル孔から吐出できるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
図1は本実施の形態における吐出容器1の縦断面図であり、図2は本実施の形態における吐出容器1の側面図である。なお、本実施の形態では、容器本体2の底部2b側(図1における下側)を下方とし、その反対側(図1における上側)を上方とする。また、図1、図2に示す符号Oは、吐出容器1の軸線(容器軸)を示している。
以下に、上記した吐出容器1の各構成部材についてそれぞれ説明する。
容器本体2は、内部に液体が収容された有底円筒状体である。容器本体2の上端部には、外周面にネジ山が形成された雄ネジ状の口部2aが設けられている。また、口部2aの下方には、胴部2cよりも縮径された縮径部2dが形成されている。この縮径部2dの上部外周面には、側面視三角形状の被当接部20が凸設されている。この被当接部20の両側面には、容器軸O方向(図2における上下方向)に対して傾斜した傾斜面21、21が左右対称に形成されており、この傾斜面21に、後述する当接部49が当接される。
図3は吐出ポンプ3を表した断面図である。
図3に示すように、吐出ポンプ3は、容器本体2内から移送された液体と外部から移送された空気とを混合して吐出するポンプである。この吐出ポンプ3は、取付キャップ30と、上ステム31と、下ステム32と、液用ピストン33と、液用シリンダ34と、コイルスプリング35と、弁部材36と、液吐出弁37と、空気用ピストン38と、空気用シリンダ39と、を備えている。
なお、この上ステム31の上部は、内筒部31aを介して後述する気液混合室10に連通されているとともに、後述するブラシキャップ4の吐出口47に連通されている。すなわち、上ステム31の上部内部に、気液混合室10と後述するブラシキャップ4の内筒部42の内周壁43b内とを接続する連通路12が形成されている。
なお、上記した上筒部32aの内部が、液体と気体とを混合させる気液混合室10になっている。
図1、図2に示すように、ブラシキャップ4は、容器本体2に対して着脱可能なキャップ体である。ブラシキャップ4は、吐出ポンプ3の上方に配置された天板部41と、天板部41の外縁部から垂設された外筒部42と、外筒部42の内側に配置され天板部41の裏面から垂設された二重構造の内筒部43と、天板部41の上面に植設されたブラシ44と、を備えている。
発泡部材40は、気液混合室10内で混合された気液混合体を発泡させるための部材であり、上記したブラシキャップ4の内周壁43bの内側に嵌合されている。詳しく説明すると、発泡部材40は、内周壁43bのうち、下部よりも内径が縮径された上部の内側に嵌合されており、上記した吐出ポンプ3の上ステム31の上方に配設されている。発泡部材40は、内周壁43b内に嵌合された上下一対の発泡エレメント40a、40bからなる。下側に配された発泡エレメント40aは、筒体の下側開口面にメッシュ体40cが張設された構成からなり、上側に配された発泡エレメント40bは、筒体の上側開口面にメッシュ体40cが張設された構成からなる。
オーバーキャップ5は、ブラシキャップ4に被せられブラシ44を収容する着脱可能なキャップ体であり、ブラシ44の上方に配置された天板部50の外縁部から略円筒形状の筒部51が垂設された構成からなる。筒部51の下端は、ブラシキャップ4の周壁部45の外側に嵌合されている。また、筒部51の外径は、ブラシキャップ4の外筒部42の内径よりも小さくなっている。
Cリング6は、ブラシキャップ4が押し下げられないようにするためのストッパーであり、容器本体2の縮径部2dに沿って湾曲された平面視C形状の部材である。このCリング6は、弾性変形可能になっており、容器本体2の縮径部2dに着脱自在に嵌められている。このCリング6の外周面は、容器本体2の胴部2cの外周面及びブラシキャップ4の外筒部42の外周面とそれぞれ略面一になっている。また、Cリング6の外周面には、図4に示す摘み60が付設されている。
さらにこの際、液用ピストン33の下降に伴い、弁部材36も下方に移動させられ、この弁部材36の下部弁体36bが液用シリンダ34のテーパー状の下端開口部に着座される。
詳しく説明すると、まず、図5に示すように、ブラシキャップ4と容器本体2とを相対的に容器軸O周りに回転させる。ブラシキャップ4と容器本体2とを相対回転させると、ブラシキャップ4の当接部49の下端部が、容器本体2の被当接部20の傾斜面21上を摺動し、ブラシキャップ4が摺り上げられる。これにより、ブラシキャップ4の内筒部43の外周壁43aが取付キャップ30の丸孔30c内から引き抜かれるとともに、ブラシキャップ4の内筒部43の内周壁43bが上ステム31の上部から外される。その後、容器本体2からブラシキャップ4を外して分離させる。
なお、上記した吐出容器1では、被当接部20の両側に当接部49、49が配設されているので、ブラシキャップ4と容器本体2とを容器軸O周りに何れの方向に相対回転させてもブラシキャップ4を摺り上げることが可能である
このとき、取り外されたブラシキャップ4の内周壁43bの内側には、発泡部材40が嵌合されているため、ブラシ44とともに発泡部材40も一緒に水洗い等で洗浄する。発泡部材40は内周壁43b内に嵌合させたまま洗浄してもよく、或いは、発泡部材40(発泡エレメント40a,40b)を内周壁43b内から取り外して洗浄することも可能である。
詳しく説明すると、図6に示すように、ブラシキャップ4が取り外された状態において、取付キャップ30の筒部30bの上部にオーバーキャップ5を被着させる。これにより、ブラシキャップ4を取り外してブラシ44で泡を塗布したり使用後にブラシ44を洗浄したりするとき、ブラシキャップ4が取り外されることで露出された吐出ポンプ3の上ステム31や取付キャップ30の丸孔30c等がオーバーキャップ5内に収容される。また、オーバーキャップ5が容器本体2等と別々にならず、オーバーキャップ5は容器本体2等と合体された状態になる。
詳しく説明すると、図6に示すように、吐出ポンプ3の取付キャップ30にオーバーキャップ5が被着された状態において、オーバーキャップ5にブラシキャップ4を被せる。このとき、ブラシキャップ4の内筒部43がオーバーキャップ5の天板部50上に載置される。これにより、ブラシ44を洗浄した後、ブラシ44を乾燥させる際、ブラシキャップ4が容器本体2等と別々にならず、ブラシキャップ4は容器本体2等と合体された状態で乾燥される。
例えば、上記した実施の形態では、被当接部20が容器本体2の縮径部2dの外周面に形成されているが、本発明は、図7に示すように、被当接部20が吐出ポンプ3の取付キャップ30の外周面に形成されていてもよい。
さらに、本発明は、上記した被当接部20や当接部49が無い構成にすることも可能である。
これにより、Cリング6を取り外した後、容器本体2の縮径部2dの外周面とブラシキャップ4の外筒部42の内周面との間からブラシキャップ4内に水が浸入しても、下側止水用筒部101と上側止水用筒部102との間がシーリング部材103により止水されているので、吐出ポンプ3内への水の浸入を防止することができる。また、ブラシキャップ4が押し下げられたときであっても、取付キャップ30の天壁部30aに立設された下側止水用筒部101によって吐出ポンプ3内への水の浸入を防ぐことができる。
また、本発明は、上記した実施の形態における吐出ポンプ3に限定されず、吐出ポンプの構成は適宜変更可能である。
また、上記した実施の形態では、オーバーキャップ5が吐出ポンプ3の取付キャップ30に被着可能になっており、このオーバーキャップ5にブラシキャップ4が被着可能になっているが、ブラシキャップがオーバーキャップ5に被着できない構成にすることも可能であり、或いは、吐出ポンプ3の取付キャップ30に被着できないオーバーキャップを備えた構成にすることも可能であり、さらには、オーバーキャップが無い構成にすることも可能である。
2 容器本体
2a 口部
3 吐出ポンプ
4 ブラシキャップ
5 オーバーキャップ
10 気液混合室
12連通路
20 被当接部
21 傾斜面
30 取付キャップ
33 液用ピストン
34 液用シリンダ
38 空気用ピストン
39 空気用シリンダ
40 発泡部材
43b 内周壁(筒部)
44 ブラシ
47 吐出口
49 当接部
O 容器軸
Claims (6)
- 液体が収容された容器本体と、
該容器本体に取り付けられ、前記容器本体内から移送された液体と外部から移送された空気とを気液混合室で混合して吐出する吐出ポンプと、
該吐出ポンプから吐出された気液混合体を発泡させる発泡部材と、
該発泡部材により発泡させられた泡を吐出する吐出口が形成されているとともに前記泡を塗布するためのブラシが備えられたブラシキャップと、
を備える吐出容器であって、
前記ブラシキャップは、前記容器本体に対して着脱可能になっており、
前記ブラシキャップには、一端が前記吐出口に連通され他端が前記気液混合室に連通された筒部が備えられ、
該筒部内に前記発泡部材が嵌合されていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1記載の吐出容器において、
前記容器本体に嵌められる前記ブラシキャップの外筒部の内周面には、前記容器本体の外周面又は前記吐出ポンプの取付キャップの外周面に設けられた被当接部に当接する当接部が設けられ、
該当接部及び前記被当接部のうちの少なくとも一方には、容器軸方向に対して傾斜した傾斜面が形成されていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1又は2の何れか一項に記載の吐出容器において、
前記ブラシは、前記吐出口の周りに植設されており、
前記吐出口は、容器径方向外側に向けて開口していることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1から3の何れか一項に記載の吐出容器において、
前記吐出ポンプは、
内部を液用ピストンが上下方向に摺動する液用シリンダと、
内部を空気用ピストンが上下方向に摺動する空気用シリンダと、
前記液用シリンダからの液体と前記空気用シリンダからの空気とが合流する気液混合室と、
を備え、
前記ブラシキャップを押し下げることで、前記液用ピストンが前記液用シリンダ内に押し込まれるとともに前記空気用ピストンが前記空気用シリンダ内に押し込まれ、前記液用シリンダ内の液体及び前記空気用シリンダ内の空気が前記気液混合室内にそれぞれ圧送されて混合され、この気液混合体が前記筒部内に供給されて前記発泡部材を通過することで発泡されて泡となり、該泡が前記吐出口から吐出されることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1から4の何れか一項に記載の吐出容器において、
前記ブラシキャップに被せられ前記ブラシを収容するオーバーキャップが備えられ、
該オーバーキャップは、前記ブラシキャップが前記容器本体から取り外された状態において前記吐出ポンプの取付キャップに被着可能になっていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項5記載の吐出容器において、
前記ブラシキャップは、前記取付キャップに被着された前記オーバーキャップに被着可能になっていることを特徴とする吐出容器。
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- 2007-07-31 JP JP2007198661A patent/JP5103086B2/ja active Active
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