JP2009034778A - 鋼帯の表面研削装置および表面研削方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】研削前の鋼帯に幅方向で大きな板厚偏差がある場合でも、鋼帯端部の過度の研削を確実に防止できる鋼帯の表面研削装置および表面研削方法を提供する。
【解決手段】一対の研削ベルトの巻き付けられたコンタクトロールとビリーロールとからなる鋼帯の表面研削機を複数台有し、ビリーロールが、一方のロール端部からロール軸の1/5〜1/3にあたる位置を中心に、コンタクトロールに対して、水平面上で鋼帯の進行方向へ角度θ傾斜されて配置されている第1の鋼帯の表面研削機と、ビリーロールが、前記ロール端部からロール軸の2/3〜4/5にあたる位置を中心に、コンタクトロールに対して、水平面上で鋼帯の進行方向へ角度-θ傾斜されて配置されている第2の鋼帯の表面研削機と、が少なくとも一組連続して設置されている鋼帯の表面研削装置。
【選択図】図1
【解決手段】一対の研削ベルトの巻き付けられたコンタクトロールとビリーロールとからなる鋼帯の表面研削機を複数台有し、ビリーロールが、一方のロール端部からロール軸の1/5〜1/3にあたる位置を中心に、コンタクトロールに対して、水平面上で鋼帯の進行方向へ角度θ傾斜されて配置されている第1の鋼帯の表面研削機と、ビリーロールが、前記ロール端部からロール軸の2/3〜4/5にあたる位置を中心に、コンタクトロールに対して、水平面上で鋼帯の進行方向へ角度-θ傾斜されて配置されている第2の鋼帯の表面研削機と、が少なくとも一組連続して設置されている鋼帯の表面研削装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、ステンレス鋼帯などで、熱間圧延後の鋼帯の表面欠陥やスケールの除去を目的に行われる鋼帯の表面研削装置および表面研削方法に関する。
ステンレス鋼などの鋼帯では、熱間圧延後の鋼帯の表面欠陥やスケールの除去を目的に、冷間圧延前に表面研削が行われる。この表面研削には、通常、図5に示すような表面研削装置が用いられ、コンタクトロール1とアイドラーロール6に巻き付けられたエンドレスの研削ベルト2に、コンタクトロール1に対向して配置されたビリーロール3により、ブレーカロール5で支持された鋼帯4を押し付けることにより鋼帯表面が研削される。
このとき、コンタクトロール1とビリーロール3のたわみにより、ロール端部の研削圧力がロール中央部の圧力に比べ高くなり、鋼帯4の幅方向端部が過度に研削され、幅方向に大きな板厚偏差が生じ、幅方向端部の板厚が極端に薄くなる。そのため、次工程の冷間圧延時に幅方向端部に耳割れが生じて鋼帯が破断したり、板厚0.1mm以下のステンレス箔を冷間圧延する時に縦シワが発生して圧延不能になったりすることが起きる。ここで、板厚偏差とは、鋼帯端部における板厚と幅方向各位置の板厚との差のことである。
このような鋼帯端部の過度の研削を防ぐために、特許文献1や2には、ロール径をロール中央部から端部にかけて減少させたロールを用いた表面研削装置や、ロールをロール軸方向に移動させるロールシフト装置を備えた表面研削装置が提案されている。しかし、これらの表面研削装置では、既存のロール形状を変えたり、硬さや形状の異なる鋼帯ごとにロール交換する必要があり、コスト増や生産性の低下を招く。
一方、特許文献3、4には、図3に示すように、ビリーロール3を、コンタクトロール1に対して、ロール中央部を中心に水平面上で鋼帯4の進行方向へ角度θ傾斜させて表面研削する方法が提案されている。この方法では、既存のロールをそのまま用いることができ、ロールを傾斜させるだけなので、コスト増や生産性の低下を招くことはない。
特開平6-262507号公報
特開平9-57602号公報
特開昭62-68265号公報
特開平3-281162号公報
しかしながら、特許文献3や4に記載の方法では、必ずしも鋼帯端部の過度の研削を防ぐことができず、特に、研削前に幅方向に大きな板厚偏差がある鋼帯では、その傾向が著しい。
本発明は、研削前に幅方向に大きな板厚偏差がある鋼帯でも、鋼帯端部の過度の研削を確実に防止できる鋼帯の表面研削装置および表面研削方法を提供することを目的とする。
この目的は、一対の研削ベルトの巻き付けられたコンタクトロールとビリーロールとからなる鋼帯の表面研削機を複数台有し、ビリーロールが、一方のロール端部からロール軸の1/5〜1/3にあたる位置を中心に、コンタクトロールに対して、水平面上で鋼帯の進行方向へ角度θ傾斜されて配置されている第1の鋼帯の表面研削機と、ビリーロールが、前記ロール端部からロール軸の2/3〜4/5にあたる位置を中心に、コンタクトロールに対して、水平面上で鋼帯の進行方向へ角度-θ傾斜されて配置されている第2の鋼帯の表面研削機と、が少なくとも一組連続して設置されている鋼帯の表面研削装置により達成される。
また、上記の鋼帯の表面研削装置を用い、第1の鋼帯の表面研削機で表面研削後、引き続き第2の鋼帯の表面研削機で表面研削を行う方法により、鋼帯端部の過度の研削が確実に防止される。
本発明により、研削前に幅方向に大きな板厚偏差がある鋼帯でも、鋼帯端部の過度の研削を確実に防止できるようになった。特に、本発明は、ステンレス鋼帯に対して有効であり、冷間圧延時に幅方向端部に耳割れが生じて鋼帯が破断したり、板厚0.1mm以下に冷間圧延する時に縦シワが発生することがなくなった。
図1に、本発明である鋼帯の表面研削装置におけるビリーロールとコンタクトロールの位置関係の一例を示す。進行方向の先行側にある表面研削機では、ビリーロール3が、ロール端部(図では左端)からロール軸の1/4の位置を中心に、コンタクトロール1に対して、水平面上で鋼帯4の進行方向へ角度θ度傾斜されて配置されており、進行方向の後行側にある表面研削機では、ビリーロール3が、同じ側のロール端部からロール軸の3/4の位置を中心に、コンタクトロール1に対して、水平面上で鋼帯4の進行方向へ角度-θ傾斜されて配置されている。このように、2台の表面研削機を用い、それぞれのビリーロール3を、ロール中央部に対称となる2個所のロール軸方向位置を中心に、コンタクトロール1に対して、水平面上でそれぞれ進行方向とその逆方向に一定の角度θ傾斜させて連続的に鋼帯4を表面研削することにより、研削前に幅方向に大きな板厚偏差がある鋼帯でも、鋼帯端部の過度の研削を確実に防止できる。すなわち鋼帯幅方向の板厚偏差を小さくできる。
このとき、ビリーロール3を、コンタクトロール1に対して、水平面上で鋼帯4の進行方向へ角度θ傾斜させる中心の位置は、必ずしもロール端部からロール軸の1/4の位置(もう一方のビリーロールではロール軸の3/4の位置)である必要はなく、ロール軸の1/5〜1/3の位置(もう一方のビリーロールではロール軸の2/3〜4/5の位置)であれば、同様な効果が得られる。また、傾斜させる角度θは0.005〜0.5度が好ましい。ここでは、ビリーロール3をコンタクトロール1に対して傾斜させているが、コンタクトロール1をビリーロール3に対して傾斜させても、同様な効果が得られる。
実際、図1のような本発明である鋼帯の表面研削装置を用い、ビリーロールを、ロール端部からロール軸の1/4(あるいは3/4)の位置を中心に、コンタクトロール1に対して、0.1度傾斜させて、板厚4.0mm、幅1260mmのSUS304の鋼帯を表面研削したところ、図2に示すように、研削前に40μmあった板厚偏差が10μmと著しく減少していることがわかる。表面研削後冷間圧延を行ったところ、耳割れの発生は全くなかった。
一方、図3に示すような特許文献3や4にある鋼帯の表面研削装置を用い、ビリーロール3を、コンタクトロール1に対して、ロール中央部を中心に水平面上で鋼帯4の進行方向へ0.1度傾斜させて、同様な鋼帯の表面研削を行ったところ、図4に示すように、研削前に40μmあった板厚偏差が18μmと減少しているが、図2に示した本発明である鋼帯の表面研削装置を用いた場合に比べ、板厚偏差が大きい。表面研削後冷間圧延を行ったところ、小さな耳割れが認められた。
1 コンタクトロール
2 研削ベルト
3 ビリーロール
4 鋼帯
5 ブレーカロール
6 アイドラーロール
2 研削ベルト
3 ビリーロール
4 鋼帯
5 ブレーカロール
6 アイドラーロール
Claims (2)
- 一対の研削ベルトの巻き付けられたコンタクトロールとビリーロールとからなる鋼帯の表面研削機を複数台有し、
ビリーロールが、一方のロール端部からロール軸の1/5〜1/3にあたる位置を中心に、コンタクトロールに対して、水平面上で鋼帯の進行方向へ角度θ傾斜されて配置されている第1の鋼帯の表面研削機と、
ビリーロールが、前記ロール端部からロール軸の2/3〜4/5にあたる位置を中心に、コンタクトロールに対して、水平面上で鋼帯の進行方向へ角度-θ傾斜されて配置されている第2の鋼帯の表面研削機と、
が少なくとも一組連続して設置されている鋼帯の表面研削装置。 - 請求項1に記載の鋼帯の表面研削装置を用い、第1の鋼帯の表面研削機で表面研削後、引き続き第2の鋼帯の表面研削機で表面研削を行う鋼帯の表面研削方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007201836A JP2009034778A (ja) | 2007-08-02 | 2007-08-02 | 鋼帯の表面研削装置および表面研削方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007201836A JP2009034778A (ja) | 2007-08-02 | 2007-08-02 | 鋼帯の表面研削装置および表面研削方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009034778A true JP2009034778A (ja) | 2009-02-19 |
Family
ID=40437179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007201836A Pending JP2009034778A (ja) | 2007-08-02 | 2007-08-02 | 鋼帯の表面研削装置および表面研削方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009034778A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109352465A (zh) * | 2018-11-14 | 2019-02-19 | 天津同鑫和带钢有限公司 | 一种带钢打磨抛光装置 |
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2007
- 2007-08-02 JP JP2007201836A patent/JP2009034778A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109352465A (zh) * | 2018-11-14 | 2019-02-19 | 天津同鑫和带钢有限公司 | 一种带钢打磨抛光装置 |
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