JP5494058B2 - 圧延機 - Google Patents
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Description
このように、鋳片80に接触疵88が発生した場合には、この接触疵88を除去するため、例えば、溶削(スカーフィング)によって疵の手入れを行う必要があり、鋳片80の精整歩留の悪化とスカーフ作業に伴う作業性の悪化を招くことになる。
(1)鋳片を載置して往復移動させる複数の搬送ロールと、該搬送ロールで往復移動させる前記鋳片の幅圧下を行う左右一対の竪ロール、及び該鋳片の厚み圧下を行う上下一対の水平ロールとを有する圧延機において、
前記竪ロールと前記水平ロールとの間に配置された前記搬送ロールの幅方向両側に、前記鋳片の下面に接触する前記搬送ロールの幅方向中央部より縮径した縮径部を設け、
前記搬送ロールの幅方向中央部に対する前記縮径部の小径化量ΔRを、前記鋳片を前記竪ロールで幅圧下した際に発生する前記鋳片の厚み方向の突出部の高さTよりも大きくし、
前記搬送ロールの幅方向中央部から前記縮径部へかけて、該搬送ロールの径が縮径する傾斜部を設け、
前記搬送ロールの幅方向中央部から前記傾斜部へかけて、曲率半径100〜300mmの丸み加工を施したことを特徴とする圧延機。
そして、搬送ロールの幅方向中央部から傾斜部へかけて丸み加工を施すので、幅方向中央部と傾斜部との境界部分(角部)が、鋳片の表面に投影されることを抑制でき、製品品質の悪化の防止が図れる。
図1(A)、(B)、図2に示すように、本発明の一実施の形態に係る圧延機10は、鋳片11を載置して往復移動させる複数のテーブルロール(搬送ロールの一例)12、13からなるロール群14と、このロール群14で往復移動させる鋳片11の幅圧下を行う竪型圧延機15、16、及び鋳片11の厚み圧下を行う水平圧延機17とを有し、鋳片11を竪型圧延機15、16で幅圧下した際に発生する鋳片11の厚み方向の突出部18(いわゆるドッグボーン)と、テーブルロール13との接触による疵の発生を抑制、更には、防止する設備である。以下、詳しく説明する。
なお、圧延機は、上記した構成に限定されるものではなく、例えば、1台又は複数台(例えば、3台以上)の竪型圧延機と、1台又は複数台(2台以上)の水平圧延機とを有する構成にしてもよい。
これにより、各竪ロール19、20の間隔を調整し、鋳片11をロール群14に沿って移動させることにより、鋳片11の幅圧下を行うことができる。
これにより、各水平ロール23、24の間隔を調整し、鋳片11をロール群14に沿って移動させることにより、鋳片11の厚み圧下を行うことができる。
これにより、鋳片11は、テーブルロール12、13上を一方側から他方側へ向けて、又は他方側から一方側へ向けて、スムーズに往復移動できる。
そこで、竪型圧延機15の設置位置と水平圧延機17の設置位置との間、及び竪型圧延機16の設置位置と水平圧延機17の設置位置との間、即ち一対の竪ロール19、20と一対の水平ロール23、24との間に配置されたテーブルロール13の形状を、以下のようにする。
このテーブルロール13の幅方向中央部26は、鋳片11の下面28に接触する部分であり、その径D1は、竪型圧延機15と水平圧延機17との間、及び竪型圧延機16と水平圧延機17との間を除く位置に配置された円柱状となった他のテーブルロール12の直径と同じ(例えば、400〜600mm程度)である。また、縮径部27の径D2は、テーブルロール13の強度を考慮して、例えば、テーブルロール13の幅方向中央部26の径D1よりも1〜10%(4〜60mm)程度、小さくしている。
なお、テーブルロール13の幅方向中央部26と傾斜部29との境界位置には、テーブルロール13の幅方向中央部26から傾斜部29へかけて、角部を無くす丸み(面取り)加工(例えば、曲率半径が100〜300mm程度)を施している。これにより、角部が鋳片11に投影(転写)され疵として残存することを防止できるが、必要に応じて角部のままでもよい。
上記したテーブルロール13の幅方向中央部26と傾斜部29の領域(即ち、縮径部27を除く領域)W1の幅は、製造する鋳片11の幅(例えば、1000〜2500mm程度)を考慮すると、例えば、450mm以上である。なお、鋳片11の下面28と接触するテーブルロール13の幅方向中央部26の領域W2の幅は、鋳片11を安定に載置できることを考慮して100mm以上である。ここで、領域W1の幅の上限値については規定していないが、製造する鋳片11の幅を考慮すれば、例えば、1000mm程度である。
突出部18の高さTは、式(1)にて定義される。
T={γ×loge(ΔE)+α×(B/H)−β}×tan(θ2×π/180)/4 ・・・(1)
ここで、ΔEは鋳片の幅圧下量(mm)、Bは鋳片の厚み圧下後の幅(mm)、Hは鋳片の厚み圧下後の厚み(mm)、θ2は竪ロールのカリバー角度(図1(A)に示す水平位置に対する竪ロールの傾斜面の拡がり角度)、である。また、γ、α、及びβは、圧延機の仕様によって変わる定数であり、ここでは、γとして「60」を、αとして「11」を、またβとして「258」を使用した。
ΔR>T・・・(2)
更に、テーブルロール13の幅方向中央部26と傾斜部29の領域W1は、前記した記載から、式(3)で表される。
W1≧450・・・(3)
以上の式(1)〜式(3)を満足するように、テーブルロール13の形状を規定する。
ここでは、圧延機を使用して複数種類の鋳片の圧延を行い、鋳片の表面品位(テーブルロールと突出部との接触に伴う疵発生の有無)を評価した。なお、圧延機に使用するテーブルロールは、鋳片に形成される突出部の高さTに応じて、突出部がテーブルロールに接触しないように縮径部の小径化量(縮径化量)ΔRを規定したロールを実施例1〜6とし、縮径部を形成しなかったロールを比較例1〜6とした。この結果を、表1に示す。
以上のことから、本発明の圧延機を使用することで、テーブルロールとの接触に伴う疵の発生を防止しながら、良好な品質の鋳片を生産性よく圧延できることを確認できた。
また、前記実施の形態においては、圧延機の一対の竪ロールの設置位置と一対の水平ロールの設置位置との間に配置されたテーブルロールのみを、鋳片の突出部のピーク位置が接触しない形状とした場合について説明したが、圧延機の両外側(竪ロールより外側)に位置するテーブルロールも、上記した形状にすることができる。
Claims (1)
- 鋳片を載置して往復移動させる複数の搬送ロールと、該搬送ロールで往復移動させる前記鋳片の幅圧下を行う左右一対の竪ロール、及び該鋳片の厚み圧下を行う上下一対の水平ロールとを有する圧延機において、
前記竪ロールと前記水平ロールとの間に配置された前記搬送ロールの幅方向両側に、前記鋳片の下面に接触する前記搬送ロールの幅方向中央部より縮径した縮径部を設け、
前記搬送ロールの幅方向中央部に対する前記縮径部の小径化量ΔRを、前記鋳片を前記竪ロールで幅圧下した際に発生する前記鋳片の厚み方向の突出部の高さTよりも大きくし、
前記搬送ロールの幅方向中央部から前記縮径部へかけて、該搬送ロールの径が縮径する傾斜部を設け、
前記搬送ロールの幅方向中央部から前記傾斜部へかけて、曲率半径100〜300mmの丸み加工を施したことを特徴とする圧延機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010059496A JP5494058B2 (ja) | 2010-03-16 | 2010-03-16 | 圧延機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010059496A JP5494058B2 (ja) | 2010-03-16 | 2010-03-16 | 圧延機 |
Publications (2)
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JP2011189397A JP2011189397A (ja) | 2011-09-29 |
JP5494058B2 true JP5494058B2 (ja) | 2014-05-14 |
Family
ID=44794869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010059496A Active JP5494058B2 (ja) | 2010-03-16 | 2010-03-16 | 圧延機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP5494058B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101767825B1 (ko) * | 2016-04-11 | 2017-08-14 | 주식회사 포스코 | 압연롤 및 이를 포함하는 압연 시스템 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5626613A (en) * | 1979-08-13 | 1981-03-14 | Nippon Steel Corp | Roller table for adjusting pass line |
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2010
- 2010-03-16 JP JP2010059496A patent/JP5494058B2/ja active Active
Also Published As
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JP2011189397A (ja) | 2011-09-29 |
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