JP2009033922A - モータ駆動方法及びそれを用いたモータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動方法及びそれを用いたモータ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009033922A
JP2009033922A JP2007197469A JP2007197469A JP2009033922A JP 2009033922 A JP2009033922 A JP 2009033922A JP 2007197469 A JP2007197469 A JP 2007197469A JP 2007197469 A JP2007197469 A JP 2007197469A JP 2009033922 A JP2009033922 A JP 2009033922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
phase
circuit
signal
period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007197469A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunaga Yamamoto
泰永 山本
Hideaki Mori
英明 森
剛 ▲高▼田
Takeshi Takada
Shinichi Kuroshima
伸一 黒島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007197469A priority Critical patent/JP2009033922A/ja
Publication of JP2009033922A publication Critical patent/JP2009033922A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】PWM動作を行わない非PWM期間に電流ゼロクロスタイミングの検出が必要とされる場合であっても、電流ゼロクロスを高精度に検出できるようにする。
【解決手段】複数のハーフブリッジ回路を含む駆動回路2と、駆動回路2に流れる電流の位相差を検出する電流位相検出回路11と、電流位相検出回路11からの信号を受けると共に、所定のプロファイルのモータ駆動電圧を生成する電圧信号生成回路10と、生成されたモータ駆動電圧をパルス幅変調により信号化するPWM変調回路14と、PWM変調回路14からの出力信号と電圧信号生成回路10からの出力信号とを受け、過変調時に電流位相検出回路11を介した信号の電流位相を検出する過変調時電流位相検出制御回路15と、PWM変調回路14からの出力信号と過変調時電流位相検出制御回路15からの出力信号とを受け、ハーフブリッジ回路を駆動する駆動信号生成回路9とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、通電位相の最適化が可能なブラシレスモータ駆動方法及びそれを用いたモータ駆動装置に関する。
モータ駆動装置において、通電位相の制御を行うために電流位相を検出する方法が例えば、以下の特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された従来のモータ駆動装置の構成を図21に示す。
図21に示すように、従来のモータ駆動装置は、モータ203における電流位相とロータ位置とを適当に制御して高効率な駆動を行うために、電流位相を電流位相検出回路211から検出すると共に、ロータ位置をロータ位置検出回路213により検出している。また、モータ203の低振動性を目的とした滑らかな電流波形と、さらなる高効率性とを得るために同期整流が行われる。
モータ203を三相(U相、V相及びW相)の同期整流により駆動する駆動回路202は、直流電源201の高電位と低電位との間にそれぞれ直列接続された3対のp型駆動トランジスタ256a及びn型駆動トランジスタ257a、p型駆動トランジスタ256b及びn型駆動トランジスタ257b並びにp型駆動トランジスタ256c及びn型駆動トランジスタ257cと、各p型トランジスタ256a、256b及び256cとそれぞれ逆方向接続された高電位電源側の還流ダイオード258a〜258cと、各n型トランジスタ257a、257b及び257cとそれぞれ逆方向接続された低電位電源側の還流ダイオード258d〜258fとから構成される。
電流位相検出回路211は、高電位電源側の還流ダイオード258a〜258cによる還流を検出する第1の比較器と、低電位電源側の還流ダイオード258d〜258fによる還流を検出する第2の比較器とを含む。ここでは、貫通電流の発生を防止するために設けられたデッドタイム期間において、各還流ダイオード258a等を介して相電流が還流することにより生じる、該還流ダイオードの順方向降下電圧の発生を検出し、高電位側で生じる還流と低電位側で生じる還流とが切り替わる期間において電流のゼロクロス(zero cross)が生じたと判断する。
電流位相検出回路211及びロータ位置検出回路213からの検出信号は、位相差検出回路212に入力され、電圧信号生成回路210を介して駆動信号生成回路209に入力される。また、駆動信号生成回路209には、三角波発生回路208からパルス幅変調(以下、PWMと呼ぶ。)に用いる三角波信号が入力される。
駆動回路202を流れる電流は電流検出回路204により検出され、検出された電流は電流信号整形回路205を介して誤差増幅回路206に入力される。これと同時に誤差増幅回路206には、トルク指令信号入力端子207を介して外部から入力されたトルク指令信号が入力され、電流検出回路204からの検出信号とトルク指令信号との誤差出力が電圧信号生成回路210に入力される。また、電圧信号生成回路210には、ロータ位置検出回路213からの検出信号が入力される。
図22に三相PWM変調の場合の変調波とPWM被変調プロファイル信号とを示す。変調波は三角波であり、その波形は図示していないが、図22において、符号71aは変調波のピークレベルを示し、符号71bは変調波のボトムレベルを示す。
なお、本願明細書においては、被変調波レベルが変調波ピーク値に一致するときの変調率を100%とし、被変調波レベルが変調波ボトム値に一致するときの変調率を0%と定義する。また、被変調波レベルが変調波ピーク値以上の際には「100%以上の変調率」と表現し、被変調波レベルが変調波ボトム値以下の際には「0%以下の変調率」と表現することにする。但し、100%以上の変調率の場合は、PWMデューティの上限値は100%であり、0%以下の変調率ではPWMデューティの下限値は0%である。また、「100%以上の変調率」の状態及び「0%以下の変調率」の状態を過変調状態と呼ぶことにする。
図22に示すように、例えば、符号70aは全期間にわたってPWM変調率が0%よりも大きく且つ100%未満となるPWM被変調波プロファイル信号を示す。符号70bは、約50%の期間72bにわたってPWM変調率が0%未満又は100%よりも大きく、約50%の期間72dにわたってPWM変調率が0%よりも大きく且つ100%未満となるようなPWM被変調波プロファイル信号を示す。符号70cは、約83%の期間72cにわたってPWM変調率が0%未満又は100%よりも大きく、約17%の期間72eにわたってPWM変調率が0%よりも大きく且つ100%未満となるようなPWM被変調波プロファイル信号を示す。ところで、PWM変調率が0%未満又は100%よりも大きい期間においては、いわゆるPWMチョップが生じないことから、同期整流を行う場合には還流ダイオードを介した還流を生じないため、ダイオードの順方向降下電圧を利用することができない。また、オン抵抗の値が小さい駆動トランジスタ256a等のオン電圧は電流ゼロクロス付近では極めて低いことから、電流ゼロクロス点の検出が困難である。
図23(a)、図23(b)及び図23(c)に、PWM被変調プロファイル信号の波高値が三角波の変動範囲内であって、PWM変調率が0%よりも大きく且つ100%未満の場合における高電位電源側の還流ダイオード258a〜258cによる還流を検出する比較器からの出力信号、低電位電源側の還流ダイオード258d〜258fによる還流を検出する比較器からの出力信号、及び2つの比較器の出力信号をラッチして得られる電流位相信号を示す。この場合には、PWMチョップが継続するため、電流ゼロクロスタイミングを時間精度良く検出することができる。以下、本願明細書においては、PWMチョップが継続する期間をPWM期間と呼ぶ。
また、図24(a)、図24(b)及び図24(c)に、PWM被変調プロファイル信号の波高値が変調波の変動範囲外であって、PWM変調率が0%以下又は100%以上の過変調状態にある期間を含む場合における高電位電源側の還流ダイオード258a〜258cによる還流を検出する比較器出力からの出力信号、低電位電源側の還流ダイオード258d〜258fによる還流を検出する比較器出力の信号、及び2つの比較器の出力信号をラッチして得られる電流位相信号を示す。図24においては、PWM期間が減少したとはいえ、相電流の位相がPWM被変調プロファイル信号の位相からの遅れが小さい場合の信号波形を示しているため、電流ゼロクロス位置の前後ではPWMチョップが存在しており、従って電流位相検出は精度良く検出できる。しかしながら、実際には、相電流が位相遅れを持つため、ゼロクロス位置の前後にPWMチョップが必ずしも存在するとは限らないことに注意が必要である。
図22において、PWM被変調波プロファイル信号70b及び70cのピークでの変調率は、141%及び386%と、いずれも100%を超えた過変調状態にある。過変調の度合いが高くなるにつれて、電流ゼロクロス点を検出するための変調率100%未満の期間が減少し、相電流信号の位相の被変調波からの遅れを考慮すると、電流ゼロクロス点をPWM期間中に検出することはさらに困難になることが分る。
図25に二相PWM変調の場合の変調波とPWM被変調プロファイル信号とを示す。二相PWM変調とは、ある1相について1周期の3分の1の期間のデューティ比の値が0であり、このデューティ比の値が0の期間中に残りの2相のPWM被変調プロファイルが変調される。相間電圧を正弦波に保持することにより、図22に示す三相変調の場合と同様に駆動電流が正弦波電流となる。図25において、符号73aは全期間にわたってPWM変調率が100%未満となるPWM被変調プロファイル信号を示す。符号73bは約50%の期間75bにわたってPWM変調率が100%以上となるPWM被変調プロファイル信号を示す。ここで、PWM被変調プロファイル信号が符号73bの場合には電流波形74の位相遅れが全くない場合であっても、電流ゼロクロスとしては立ち上がりゼロクロスと立ち下がりゼロクロスとの両方をPWM期間に検出することが不可能になることが分る。
特開2006−034086号公報
前記従来のモータ駆動装置は、PWM被変調プロファイル信号の波高値がさらに高くなった場合、及び二相PWM変調の場合の電流ゼロクロスタイミングの検出方法については言及されていない。PWM被変調プロファイル信号の波高値がさらに高い場合にはPWM動作期間はさらに狭くなり、また、その場合の電流位相は電圧位相から遅れることもあって、電流ゼロクロスタイミングの検出は一層困難となる。
このように、大電流が必要でPWMデューティ比の値が高くなる起動時、急加速時及び高速回転時に要求される高い波高値のPWM被変調プロファイル信号に対して、効率と最高性能とを引き出す観点から、電流位相を高精度に検出することが必要である。さらに、スイッチング損失を低減するという観点から採用される二相PWM変調に対しても、電流位相が高精度に検出されることが必要である。二相PWM変調の場合はPWM動作期間の間隔として180°が維持されないため、過変調時の電流ゼロクロスタイミングの検出はさらに困難となる。
本発明は、前記従来の問題を解決し、PWM期間でない非PWM期間に電流ゼロクロスタイミングの検出が必要とされる場合であっても、電流ゼロクロスを高精度に検出できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、第1のモータ駆動方法を、非PWM期間に電流ゼロクロス取得期間を設定すると共に、設定した電流ゼロクロス取得期においては、100%又は0%のデューティ比の同期整流を停止して、電流ゼロクロス取得期間における比較器等の出力信号から電流ゼロクロスタイミングの検出を行う構成とする。
また、第2のモータ駆動方法を、100%又は0%デューティ比の同期整流を停止している期間においては、100%若しくは0%デューティ比の非同期整流状態として実質的に高インピーダンス状態とするか、又は100%未満又は0%を超えるデューティ比を持つ同期整流によるPWM信号を付与する構成とする。
具体的に、本発明に係る第1のモータ駆動方法は、それぞれが高電位と接続された第1の駆動トランジスタと低電位と接続された第2の駆動トランジスタとが直列に接続され且つ駆動トランジスタ同士の1つの接続点をモータ駆動の複数相のうちの1相のモータ駆動用出力端子とする複数のハーフブリッジ回路と、電流検出回路とを有するモータ駆動方法を対象とし、各ハーフブリッジ回路をパルス幅変調による同期整流で駆動することにより、各モータ駆動用出力端子と接続されたモータ駆動用の相コイルごとに順次電流を供給するステップ(a)と、パルス幅変調が過変調状態となった場合に、相コイルの少なくとも1つに対して、当該相の相電流の方向であって極性が変化するタイミングである電流ゼロクロスタイミングを取得するための電流ゼロクロス取得期間を設定するステップ(b)と、設定された電流ゼロクロス取得期間において同期整流を停止し、該同期整流を停止した状態で、モータ駆動用の相コイルを駆動するステップ(c)と、ステップ(c)よりも後に、電流ゼロクロスタイミングを取得したか否かを判定するステップ(d)とを備えていることを特徴とする。
第1のモータ駆動方法によると、電流ゼロクロス取得期間を設定するステップ(b)と、設定された電流ゼロクロス取得期間において同期整流を停止し、該同期整流を停止した状態で、モータ駆動用の相コイルを駆動するステップ(c)と、ステップ(c)よりも後に、電流ゼロクロスタイミングを取得したか否かを判定するステップ(d)とを備えているため、過変調状態(非PWM期間)時に電流ゼロクロスタイミングの検出が必要とされる場合であっても、電流ゼロクロスタイミングを高精度に検出することができる。
第1のモータ駆動方法は、ステップ(a)において、パルス幅変調として、所定の電圧プロファイルに相当するパルス幅変調信号によって相コイルを駆動し、電流位相信号とロータ位置信号との位相差が所定値に維持されるように電圧プロファイルの位相を制御することが好ましい。
第1のモータ駆動方法において、各第1の駆動トランジスタ及び各第2の駆動トランジスタには、それぞれ逆方向接続された還流ダイオードが接続されており、ステップ(d)は、ステップ(c)において、電流ゼロクロスが生じるよりも前に検出されるはずの還流ダイオードに生じた順方向降下電圧の消滅を検出することにより、電流ゼロクロスタイミングを取得したと判定することが好ましい。
また、第1のモータ駆動方法において、各第1の駆動トランジスタ及び各第2の駆動トランジスタには、それぞれ逆方向接続された還流ダイオードが接続されており、ステップ(d)は、ステップ(c)において、電流ゼロクロスが生じた後に検出されるはずの還流ダイオードに生じた順方向降下電圧の発生を検出することにより、電流ゼロクロスタイミングを取得したと判定することが好ましい。
第1のモータ駆動方法は、ステップ(d)において、電流ゼロクロスタイミングを取得できない場合には、同期整流を停止する期間を継続するステップ(e)をさらに備えていることが好ましい。
第1のモータ駆動方法は、ステップ(c)において、電流ゼロクロス取得設定期間の開始に伴う同期整流の停止を、ステップ(d)における前回の電流ゼロクロスタイミングの判定に相コイルの回転周期を加えて決まる次回の電流ゼロクロスタイミングの判定よりも先行して開始し、ステップ(c)において、同期整流を停止する期間の開始と同時に、検出対象である少なくとも1つの相コイルの電流ゼロクロスタイミングを取得している状態にある場合には、ステップ(d)において、電流ゼロクロスタイミングを取得したと判定することが好ましい。
本発明に係る第2のモータ駆動方法は、それぞれが高電位と接続された第1の駆動トランジスタと低電位と接続された第2の駆動トランジスタとが直列に接続され且つ駆動トランジスタ同士の1つの接続点をモータ駆動の複数相のうちの1相のモータ駆動用出力端子とする複数のハーフブリッジ回路と、電流検出回路とを有するモータ駆動方法を対象とし、各ハーフブリッジ回路をパルス幅変調による同期整流で駆動することにより、各モータ駆動用出力端子と接続されたモータ駆動用の相コイルごとに順次電流を供給するステップ(a)と、パルス幅変調が過変調状態となった場合に、相コイルの少なくとも1つに対して、当該相の相電流の方向であって極性が変化するタイミングである電流ゼロクロスタイミングを取得するための電流ゼロクロス取得期間を設定するステップ(b)と、設定された電流ゼロクロス取得期間において、変調率が0%よりも大きく且つ100%未満のパルス幅変調を与えることにより、過変調状態を緩和するステップ(c)と、ステップ(c)よりも後に、電流ゼロクロスタイミングを取得したか否かを判定するステップ(d)とを備えていることを特徴とする。
第2のモータ駆動方法によると、パルス幅変調が過変調状態となった場合に、相コイルの少なくとも1つに対して、当該相の相電流の方向であって極性が変化するタイミングである電流ゼロクロスタイミングを取得するための電流ゼロクロス取得期間を設定するステップ(b)と、設定された電流ゼロクロス取得期間において、変調率が0%よりも大きく且つ100%未満のパルス幅変調を与えることにより、過変調状態を緩和するステップ(c)と、ステップ(c)よりも後に、電流ゼロクロスタイミングを取得したか否かを判定するステップ(d)とを備えている。これにより、過変調状態(非PWM期間)時に電流ゼロクロスタイミングの検出が必要とされる場合であっても、電流ゼロクロスタイミングを高精度に検出することができる。
第2のモータ駆動方法は、ステップ(c)において、パルス幅変調を同期整流として実行することが好ましい。
第1又は第2のモータ駆動方法は、ステップ(d)において、電流ゼロクロスタイミングを取得したと判定した場合に、同期整流を再開するステップ(f)をさらに備えていることが好ましい。
本発明に係るモータ駆動装置は、それぞれが高電位と接続された第1の駆動トランジスタと低電位と接続された第2の駆動トランジスタとが直列に接続され且つ駆動トランジスタ同士の1つの接続点をモータ駆動の複数相のうちの1相のモータ駆動用出力端子とする複数のハーフブリッジ回路を含む駆動回路と、駆動回路に流れる相電流の極性を検出する電流位相検出回路と、電流位相検出回路からの信号を受けると共に、所定のプロファイルを持つモータ駆動電圧を生成する電圧信号生成回路と、生成されたモータ駆動電圧をパルス幅変調により信号化するPWM変調回路と、PWM変調回路からの出力信号と電圧信号生成回路からの出力信号とを受け、過変調時に、電流位相検出回路を介した信号の電流位相を検出する過変調時電流位相検出制御回路と、PWM変調回路からの出力信号と過変調時電流位相検出制御回路からの出力信号とを受け、第1の駆動トランジスタ及び第2の駆動トランジスタを駆動する駆動信号生成回路とを備えていることを特徴とする。
本発明のモータ駆動装置において、過変調時電流位相検出制御回路は、PWM変調回路から出力される信号を受け、受けた信号が過変調状態にあることを検出する過変調検出回路と、駆動対象とするモータを構成するロータの周期情報と該周期情報の前の周期の電流位相情報から次の電流ゼロクロス位置を取得するための期間を設定する電流ゼロクロス取得期間設定回路と、過変調検出回路から過変調状態を通知された場合に、駆動信号生成回路に対して同期整流を解除する信号を通知する同期整流解除回路とを含むことが好ましい。
本発明のモータ駆動装置において、過変調時電流位相検出制御回路は、PWM変調回路から出力される信号を受け、受けた信号が過変調状態にあることを検出する過変調検出回路と、駆動対象とするモータを構成するロータの周期情報と該周期情報の前の周期の電流位相情報から次の電流ゼロクロス位置を取得するための期間を設定する電流ゼロクロス取得期間設定回路と、過変調検出回路から過変調状態を通知された場合に、駆動信号生成回路に対して、変調率が100%%未満のデューティ比を持つパルス幅変調信号を付与する高デューティPWM付与回路とを含むことが好ましい。
本発明のモータ駆動装置は、電流ゼロクロス取得期間設定回路により過変調PWM時に取得した相電流の位相を用いることによって、ロータ位置検出回路から得たロータ位置と電流位相との位相差を所定の制御値とするように、電圧信号生成回路からの出力電圧の位相を制御する回路を含むことが好ましい。
本発明のモータ駆動装置において、電流位相検出回路は、モータ駆動の複数相のうちの少なくとも1相の相電流の極性を検出することが好ましい。
本発明のモータ駆動装置において、駆動回路は、第1の駆動トランジスタ及び第2の駆動トランジスタにそれぞれ並列で且つ逆方向に接続された第1の還流ダイオード及び第2の還流ダイオードを有しており、電流位相検出回路は、各還流ダイオードに流れる還流電流が第1の還流ダイオードにおける順方向電位の降下量の中間的電位に相当する還流電流値を上回るか否か、又は第2の還流ダイオードに流れる還流電流が第2の還流ダイオードにおける順方向電位の降下量の中間的電位に相当する還流電流値を上回るか否かを等価的に比較することにより、電流の極性を検出してさらに極性の変化点から電流の位相差を検出することが好ましい。
本発明に係るモータ駆動方法及びそれを用いたモータ駆動装置によると、大電流が必要でPWMデューティ比の値が大きくなる起動、急加速及び高速回転時並びに二相PWM変調におけるPWM期間等のように、PWM動作の期間外における電流ゼロクロスタイミングの検出が必要とされる場合にも電流ゼロクロスタイミングを高精度に検出することができる。従って、モータの電気定数に拘わらず、電流位相とロータ位置との間に常に所定の位相差を維持することにより、結果的に電流位相と逆起電圧信号位相とを一致させることができるため、モータを高効率に且つ高速回転及び高トルク駆動を実現することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るモータ駆動装置のブロック構成を示している。図1に示すように、第1の実施形態に係るモータ駆動装置は、直流電源1からの動作電圧を受け、モータ3をPWM変調による、例えば三相(U相、V相及びW相)駆動方式により駆動する駆動回路2を有している。
具体的には、駆動回路2は、駆動信号生成回路9からのPWM信号を含む通電信号を受け、受けた通電信号を増幅してモータ3を駆動する。なお、駆動信号生成回路9には、該駆動信号生成回路9と駆動回路2との間の電源電圧差に基づく信号レベルの差異に応じたレベルシフト回路が含まれていてもよい。
駆動回路2の低電位電源側には、駆動回路2を流れる電流を検出する電流検出回路4が設けられており、該電流検出回路4により検出された電流は、電流信号整形回路5を介して誤差増幅回路6に入力される。誤差増幅回路6には、トルク指令信号入力端子7を介して外部から入力されたトルク指令信号が入力され、外部から入力されたトルク指令信号と電流信号整形回路5を介した電流信号との誤差信号が電圧信号生成回路10に入力される。
電圧信号生成回路10は、モータ3を構成するロータ(図示せず)の回転電気角の位相に従って周期的に電圧値が変化し、且つその振幅が誤差増幅回路6の出力信号に依存する三相のPWM被変調プロファイル信号を生成して駆動信号生成回路9に入力し、これにより三相正弦波電流を得る。但し、駆動数は三相に限られず、位相に応じて三相のうちの二相を選択してパルス幅変調する二相PWM駆動であってもよい。
駆動信号生成回路9は、三角波発生回路8からの三角波信号と、電圧信号生成回路10が出力する信号によりPWM変調回路14においてスライスされたPWM信号とに基づいて駆動回路2を駆動する通電信号を生成する。
駆動回路2は、従来例と同等の構成であって、直流電源1の高電位と低電位との間にそれぞれ直列接続された3対のハーフブリッジ回路であって、p型駆動トランジスタ56a及びn型駆動トランジスタ57a、p型駆動トランジスタ56b及びn型駆動トランジスタ57b並びにp型駆動トランジスタ56c及びn型駆動トランジスタ57cと、各p型トランジスタ56a、56b及び56cとそれぞれ逆方向接続された高電位電源側の還流ダイオード58a〜58cと、各n型トランジスタ57a、57b及び57cとそれぞれ逆方向接続された低電位電源側の還流ダイオード58d〜58fとから構成される。なお上記においては、簡便のため、高電位側の駆動トランジスタをp型とし、低電位側の駆動トランジスタをn型として説明したが、いずれもp型及びN型に限定されるものではない。但し、一般には低電位側の駆動トランジスタはn型であり、高電位側の駆動トランジスタはn型の場合もp型の場合もある。
以下では、通電位相の制御方法と共に、モータ駆動装置の構成を説明する。
電流位相検出回路11は、高電位電源側の還流ダイオード58a〜58cによる還流を検出する第1の比較器(後述)と、低電位電源側の還流ダイオード58d〜58fによる還流を検出する第2の比較器(後述)とを含む。ここでは、U相に相当する高電位電源側の還流ダイオード58aと低電位電源側の還流ダイオード58dとの還流を検出する。
電流位相検出回路11により検出された電流位相信号は、位相差検出回路12及び電圧信号生成回路10に入力される。また、モータ3を構成するロータの位置を検出するロータ位置検出回路13から出力されるロータ位置信号は、位相差検出回路12及び電圧信号生成回路10に入力される。
位相差検出回路12は、ロータ位置信号と電流位相信号との位相差を検出し、検出した位相差信号を電圧信号生成回路10に出力する。電圧信号生成回路10で生成される電圧信号の位相は、位相差検出回路12からの位相差信号に基づいてロータ位置信号の位相に対する位相関係を補正した電圧信号として生成される。本発明においては、電流位相と逆起電圧信号位相との位相の関係を制御するように、PWM非変調プロファイル信号の位相を制御してモータ駆動を行う。従って、この目的のためにロータ位置信号を用いる。
言い換えれば、一般にモータ3は構造的にロータ位置と逆起電圧信号位相とが一定の電気角だけの位相差を持つ。このため、本発明では上記の構成によってモータ3の電気定数に拘わらず、電流位相と逆起電圧信号位相との位相の関係を制御することにより、電流位相とロータ位置との位相の関係を制御できるので、モータ3を高効率に駆動することが可能となる。
なお、図1において、電流検出回路4は各低電位電源側のn型駆動トランジスタ57a〜57cにおける低電位側共通接続端子と低電位電源との間に設けているが、これに限られない。すなわち、各高電位電源側のp型駆動トランジスタ56a〜56cにおける高電位側共通接続端子と高電位電源との間に設けてもよく、また、モータ3への三相給電線に直列に設けてもよい。さらには、p型駆動トランジスタ56a〜56cのいずれか1つと高電位側共通接続端子との間に介在させて設けてもよく、また、n型駆動トランジスタ57a〜57cのいずれか1つと低電位側共通接続端子との間に介在させて設けてもよい。
第1の実施形態においては、電圧信号生成回路10とPWM変調回路14との信号を受け、過変調時に駆動信号生成回路9に対して同期整流の解除信号を出力する過変調時電流位相検出制御回路15を設けている。
図2に過変調時電流位相検出制御回路15のブロック構成を示す。図2に示すように、過変調時電流位相検出制御回路15は、同期整流解除回路16と、過変調検出回路17と、電流ゼロクロス取得期間設定回路18とから構成される。
まず、電圧信号生成回路10は、入力されたロータ位置信号の周期から、例えば三相のPWM被変調プロファイル信号を生成するために得ているロータの周期情報と前周期の電流位相情報とを電流ゼロクロス取得期間設定回路18に出力する。
電流ゼロクロス取得期間設定回路18は、計数したロータの周期情報と前周期の電流位相情報から次の電流ゼロクロス位置を取得するための電流ゼロクロス取得期間を設定して、設定した電流ゼロクロス取得期間を同期整流解除回路16に与える。
過変調検出回路17は、PWM変調回路14から出力される例えばU相のPWM信号を受け、受けたPWM信号の過変調期間を検出して同期整流解除回路16に出力する。なお、過変調検出回路17がPWM変調回路14からの信号に基づいて過変調期間を検出し、検出した過変調期間を同期整流解除回路16に通知する方法として、例えば、PWM信号のH(ハイレベル)期間を所定のクロック信号で計数し、且つPWM信号のL(ロ−レベル)状態でクリアすると共に、PWM周期よりも長いH期間を計数した際に、デューティ比の値が100%を超える過変調状態を示す信号を出力する方法、又はPWM信号のL期間を所定のクロック信号で計数し、且つPWM信号のH状態でクリアすると共に、PWM周期よりも長いL期間を計数した際に、デューティ比の値が0%未満の過変調状態を示す信号を出力する方法がある。
同期整流解除回路16は、過変調期間が電流ゼロクロス取得設定期間と一致している期間に、同期整流解除信号を駆動信号生成回路9に出力する。
このように、駆動信号生成回路9は、過変調期間で且つ電流ゼロクロス取得設定期間において同期整流を解除した駆動をU相に対して行うことができる。
以上により、電流位相検出回路11は、過変調期間においてもU相電流のゼロクロスタイミングを高精度に検出できるため、高効率のモータ駆動が可能となる。
ここで、第1の実施形態に係るモータ駆動装置におけるモータ駆動方法であって、過変調時に電流ゼロクロスタイミングを判定する過程を図3の処理フローに示す。
図3に示すように、まず、ステップS1において、PWM変調回路14が過変調状態であるか否かを判定する。過変調状態でなければ、次のステップS2において、駆動信号生成回路9は駆動回路2を通常通り同期整流のまま駆動する。
次に、ステップS3において、電流位相検出回路11によりゼロクロス判定処理を行い、次のステップS4において、還流電流の方向の変化から電流ゼロクロス点の通過を確認する。ここで、電流ゼロクロス点の通過が判定された場合は終了となり、次の電流ゼロクロス点の通過を判定する過程に移る。一方、電流ゼロクロス点の通過が判定されない場合は、ステップS1から繰り返す。
ステップS1において過変調状態である判定された場合は、ステップS5において、過変調時電流位相検出回路15における電流ゼロクロス取得期間設定回路18が電流ゼロクロスタイミングを取得するための期間(電流ゼロクロス取得期間)を設定する。
次に、ステップS6において、過変調時電流位相検出回路15における同期整流解除回路16が同期整流を停止し、駆動信号生成回路9は同期整流を停止した状態で駆動回路2を駆動する。その後、ステップS3において、電流位相検出回路11によりゼロクロス判定処理を行う。
なお、図3においては、ステップS3で行うゼロクロス判定処理は、過変調状態か否かに拘わらず同一の処理とする構成としたが、これに限られない。例えば、図4に示すように、過変調状態の場合は、ステップS7としてステップS3とは判定処理の処理手順を変えてもよい。例えばステップS7の処理方法として、電流ゼロクロス以前において検出されるはずの還流ダイオードの順方向降下電圧の消滅を検出することにより電流ゼロクロス点を通過したと判断する方法、若しくは電流ゼロクロス点の通過後において検出されるはずの還流ダイオードの順方向降下電圧の発生を検出することにより電流ゼロクロス通過したと判断する方法、又はこれらを組み合わせる方法がある。
次に、図5に示すタイミングチャートを用いて、モータ3の駆動コイルからU相電流が駆動回路2に流入する吸い込み状態から、駆動回路2からU相電流がモータ3の駆動コイルに流出する吐き出し状態に変化する場合の、過変調期間における電流ゼロクロスタイミングの検出方法を示す。図5(a)は本発明の第1の実施形態に係る電流ゼロクロス取得設定期間信号、図5(b)は本実施形態に係るU相出力端子の電圧波形、図5(c)は本実施形態に係る高電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第1の比較器からの出力信号、図5(d)は本実施形態に係る低電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第2の比較器からの出力信号、図5(e)は本実施形態に係る電流ゼロクロス出力信号、及び図5(f)は比較例であって従来のU相出力端子の電圧波形をそれぞれ表している。ここで、符号19はPWM期間すなわちPWM変調率が0%よりも大きく且つ100%未満の期間である。符号20は非PWM期間であり、PWM変調率が100%以上の過変調期間である。
電流は電圧に対して位相が遅れるため、図5に示す電流ゼロクロス増加端においては、高電位電源側のp型駆動トランジスタ56aのオンデューティの値が大きい。図5(b)に示すU相出力端子の電圧波形は、当初は高電位電源側を還流するため、PWM期間19の貫通防止用デッドタイムにおいて高電位電源線よりもダイオード順方向降下電圧分だけ高い突起21を得る。図5(f)に示すように、従来のU相出力端子の電圧波形は、PWMチョップが生じることがない非PWM期間20においては還流ダイオード258a又は258dによる信号突起を得ることができない。このため、従来例に係る非PWM期間20においては、精度良く電流ゼロクロスタイミングを得ることができない。
これに対し、本発明の第1の実施形態においては、図2に示す電流ゼロクロス取得期間設定回路18が図5(a)に示す電流ゼロクロス取得設定期間23を与え、且つ、図2に示す同期整流解除回路16が同期整流を解除することにより、U相の高電位電源側のp型駆動トランジスタ56aをオフ状態とする。すなわち、U相が過変調状態であるならば、同期整流状態ではp型駆動トランジスタ56aが継続的にオン状態であり、且つn型駆動トランジスタ57aが継続的にオフ状態であるから、同期整流の解除としてp型駆動トランジスタ56aをオフ状態にすることにより、U相は高インピーダンス状態に遷移する。これにより、増加端の電流ゼロクロス点の通過前には、図5(b)に示す本発明のU相出力端子の電圧波形に突起21aを得ることができる。従って、図5(b)に示すように、電流ゼロクロス取得設定期間23内にU相電流が吸い込み状態から吐き出し状態に変化すると、U相出力端子の電圧は急下降する。さらに、このとき、低電位電源側のn型駆動トランジスタ57aはオフ状態にあるため、U相出力端子の電圧は低電位電源線電位から低電位電源側の還流ダイオード58dの順方向降下電圧分だけ下がった突起22bを出力する。このため、電流位相検出回路11は精度良くゼロクロス信号を出力することができる。
なお、上記の説明は、図5(a)、図5(b)及び図5(d)の実線で示される波形を説明しており、電流ゼロクロス取得設定期間23の間は同期整流を停止した状態で駆動回路2が駆動される。これに対し、図5(a)、図5(b)及び図5(d)に付した破線は、電流ゼロクロスが発生した後で且つ還流ダイオードによる還流電流の発生を確認した後に、直ちに同期整流が再開される場合の波形を示している。
次に、図6に示すタイミングチャートを用いて、駆動回路2からモータ3の駆動コイルにU相電流を流出させる吐き出し状態2から、モータ3の駆動コイルからU相電流が駆動回路2に流入する吸い込み状態に変化する場合の、過変調期間における電流ゼロクロスタイミングの検出方法を示す。図6(a)は本発明の第1の実施形態に係る電流ゼロクロス取得設定期間信号、図6(b)は本実施形態に係るU相出力端子の電圧波形、図6(c)は本実施形態に係る高電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第1の比較器からの出力信号、図6(d)は本実施形態に係る低電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第2の比較器からの出力信号、図6(e)は本実施形態に係る電流ゼロクロス出力信号、及び図6(f)は比較例であって従来のU相出力端子の電圧波形をそれぞれ表している。
電流は電圧に対して位相が遅れるため、図6に示す電流ゼロクロス減少端においては、低電位電源側のn型駆動トランジスタ57aのオンデューティの値が大きい。図6(b)に示すU相出力端子の電圧波形は、当初は低電位電源側を還流するため、PWM期間19の貫通防止用デッドタイムにおいて低電位電源線よりもダイオード順方向降下電圧分だけ低い突起22を得る。図6(f)に示すように、従来のU相出力端子の電圧波形は、PWMチョップが生じることがない非PWM期間20(この場合の変調率は0%)においては還流ダイオード258a又は258dによる信号突起を得ることができない。このため、非PWM期間20においては、精度良く電流ゼロクロスタイミングを得ることができない。
これに対し、本発明の第1の実施形態においては、図2に示す電流ゼロクロス取得設定回路18が図6(a)に示す電流ゼロクロス取得設定期間23を与え、且つ、図2に示す同期整流解除回路16が同期整流を解除することにより、U相の低電位電源側のn型駆動トランジスタ57aをオフ状態とする。すなわち、U相が過変調状態であるならば、同期整流状態ではn型駆動トランジスタ57aが継続的にオン状態であり、且つp型駆動トランジスタ56aが継続的にオフ状態であるから、同期整流の解除としてn型駆動トランジスタ57aをオフ状態にすることにより、U相は高インピーダンス状態に遷移する。これにより、減少端の電流ゼロクロス点の通過前には、図6(b)に示す本発明のU相出力端子の電圧波形に突起22aを得ることができる。従って、図6(b)に示すように、電流ゼロクロス取得設定期間23内にU相電流が吐き出し状態から吸い込み状態に変化すると、U相出力端子の電圧は急上昇する。さらに、このとき、高電位電源側のp型駆動トランジスタ56aがオフ状態にあるため、U相出力端子の電圧は高電位電源線電位から高電位電源側の還流ダイオード58aの順方向降下電圧分だけ上がった突起21bを出力する。このため、電流位相検出回路11は精度良くゼロクロス信号を出力することができる。
なお、上記の説明は、図6(a)、図6(b)及び図6(d)の実線で示される波形を説明しており、電流ゼロクロス取得設定期間23の間は同期整流を停止した状態で駆動回路2が駆動される。これに対し、図6(a)、図6(b)及び図6(d)に付した破線は、電流ゼロクロスが発生した後で且つ還流ダイオードにおける還流の発生を確認した後に、直ちに同期整流が再開される場合の波形を示している。
図7(a)〜図7(c)に本発明の第1の実施形態に係る電流ゼロクロス検出方法を用いた場合の位相補正の作用の一例を示す。図7(a)はPWM被変調プロファイル波形でもある、U相における相電圧波形を示し、図7(b)はU相の駆動電流を示し、図7(c)はU相のロータ位置信号を示す。図7(b)には相電流の波形が3本描かれており、このうち符号100は電流位相が高効率化のための最適条件にある場合の電流波形であり、符号101は最適位相よりもやや進んだ進相状態にある場合の電流波形であり、符号102は最適位相よりもやや位相が遅れた遅相状態にある場合の電流波形である。ロータ位置信号をホールセンサ等のロータ位置検出素子から抽出する場合には、ロータ位置検出素子がどの位置に配置されているかによって、図7(c)の信号波形の位相は異なる。従って、ロータ位置信号をホール配置に基づく必要な位相角度だけ補正して相電流位相と比較することが便利である。
一般に、ロータ位置検出素子はその信号波形の直流(DC)成分レベルに対するクロス位置から30°だけ進んだ位置又は30°だけ遅れた位置でゼロクロスする相電流を生成した場合に、その検出効率が最大となる配置であることが多い。この場合、ロータ位置検出素子が3個であれば、3個のうちのいずれかが1つの電流相からみて30°だけ進んだ位置で最大効率を示す。また、ロータ位置検出素子が1個であれば、30°だけ進むか又は30°だけ遅れた位相で電流ゼロクロスが合致するときに最大効率となるような相電流が1相だけ存在する。ここでは一例として、図7(c)のロータ位置信号波形のゼロクロス位置から30°だけ遅れた位置に相電流のゼロクロスが生じると最大効率となるとして、位相制御の様子を説明する。なお、ロータ位置検出素子とは、モータ3を構成するロータの磁界を検出する構成に限られず、ロータとの相互作用に基づいてステータに発生する電圧を検出する構成であってもよい。
図7(a)において、符号104は電圧信号生成回路10から出力される3相のうちのU相のPWM被変調プロファイル信号波形である。符号105a及び105bは、駆動電圧波形を正弦波としたときのDC成分レベルとのクロス位置を示している。図7(b)に示す相電流波形は、PWM被変調プロファイル信号波形104から位相遅れを生じて100、101又は102として現れる。
ここで、得られた相電流波形が符号100であれば、そのゼロクロス位置は、図7(c)のホール位置信号のクロス点107a及び107bを符号109に示したホール配置補正量である30°だけ遅らせた符号108a及び108bと一致する。このとき与えられたPWM被変調プロファイル信号波形104は適切であることになり、その位相の修正のための帰還は行われない。
また、得られた相電流波形が符号101であれば、そのゼロクロス位置は、図7(c)のホール位置信号106のクロス点107a及び107bを30°だけ遅らせた符号108a及び108bから、さらに図7(b)に期間120として図示した位相だけ進んでいることになる。このとき、与えられたPWM被変調プロファイル信号波形104の位相は最適値よりも進んでいることになる。そこで、進んだ位相の修正のために、期間120で示した位相差に所定の補正利得を乗じた分だけの帰還が、PWM被変調プロファイル信号104の位相に対して行われる。この位相補正は、期間120をカウントし、且つ電圧信号生成回路10により位相情報に基づいて生成されるPWM被変調プロファイル信号の角度情報の補正又はPWM被変調プロファイル信号のエッジの開始タイミングの補正で行われる。
また、得られた相電流波形が符号102であれば、そのゼロクロス位置は、図7(c)のホール位置信号のクロス点107a及び107bを30°だけ遅らせた符号108a及び108bから、さらに図7(b)に期間121として図示した位相分だけ遅れていることになる。このとき、与えられた駆動電圧波形104の位相は最適値よりも遅れていることになる。そこで、遅れた位相の修正のために、期間121で示した位相差に所定の補正利得を乗じた分だけの帰還がPWM被変調プロファイル信号104の位相に対して行われる。この位相補正は、期間121をカウントし、且つ電圧信号生成回路10により位相情報に基づいて生成されるPWM被変調プロファイル信号の角度情報の補正又はPWM被変調プロファイル信号のエッジの開始タイミングの補正で行われる。
なお、位相の補正は、電圧信号生成回路10から出力され互いの位相が120°ずつシフトした3相の駆動電圧のそれぞれが独立に位相補正されてもよく、また、3相のうちの1相のみを用いて位相補正の制御を行う一方、これに基づいて他の2相は120°ずつ位相シフトした電圧出力を行うようにしてもよい。
また、電圧信号生成回路10から出力される駆動電圧波形は、図7(a)に示した正弦波状のPWM被変調プロファイル信号104に限られず、これに代えて、図8に示すように、ゼロ期間を各相で周期を3等分して持たせた二相変調用の電圧波形122とすることも可能である。この場合には、クロス位置105a及び105bは、電圧値が大きい半周期と小さい半周期を分ける位置に来る。この場合も、位相補正については図8に示すクロス位置105a及び105bを図7(a)に示すクロス位置105a及び105bと同様に制御すればよい。
なお、図7(a)及び図8に示す駆動電圧波形は線形的(リニア)な変化をする波形として描いているが、後述する図9(b)に示すように、これらの波形を近似的に表すような位相ステップに応じて階段状に変化する波形であってもよい。このような近似は駆動電圧波形を生成するための回路規模の削減に寄与する。このような場合にも、本実施形態に係るモータ駆動装置は、高効率であると共にモータ3に生じるインダクタンスがローパスフィルタ(LPF)として機能する。このため、階段状の駆動電圧波形がPWM被変調プロファイル信号としてPWM変調された際にも滑らかな相電流波形を与えるので、低振動及び低騒音が満たされる。
図9(a)にPWM被変調プロファイル信号として位相ステップに応じて階段状に変化する駆動電圧波形を発生する電圧信号生成回路10の構成例を示す。図9(a)に示す電圧信号生成回路10は、例えば、階段状であって且つ図7(a)に示す駆動電圧104及びそれを120°ずつ位相シフトした駆動電圧を生成する。
図9(a)に示すように、電圧信号生成回路10は、第1の入力端子301、第2の入力端子302及び第3の入力端子303を有するピーク・トゥ・ピーク値制御部305と、該ピーク・トゥ・ピーク値制御部305の出力側に接続され、複数の抵抗器を直列に接続してなる抵抗接続体306と、該抵抗接続体306における各接続点同士の接続を独立して3通りに切り替え可能な第1のスイッチ307、第2のスイッチ308及び第3のスイッチ309とを含む。
ピーク・トゥ・ピーク値制御部305の第1の入力端子301には、図1に示す誤差増幅回路6から出力される誤差信号が入力され、第2の入力端子302には、図1に示すロータ位置検出回路13から出力されるロータ位置信号が入力され、第3の入力端子303には、図1に示す位相差検出回路12から出力される位相差信号が入力される。
第1のスイッチ307にはU相の駆動電圧を出力する第1の出力端子312が設けられ、第2のスイッチ308にはV相の駆動電圧を出力する第2の出力端子313が設けられ、第3のスイッチ309にはW相の駆動電圧を出力する第3の出力端子314が設けられている。
この構成により、ピーク・トゥ・ピーク値制御部305は、誤差増幅回路6からの誤差信号を入力して、正弦波駆動電圧の最高電位及び最低電位を最高電位線310及び最低電位線311に出力し、ロータ位置信号及び位相差信号を入力して、各相の駆動電圧の位相を示すU相、V相及びW相の位相信号を各スイッチ307〜309の制御端子にそれぞれ出力する。
抵抗接続体306は、最高電位線310の電圧と最低電位線311の電圧とを分圧して、2つの電圧を上下のピークとする擬似的な正弦波であり且つ種々の位相を持つ電圧を生成し、各スイッチ307〜309の各接点に出力する。ここで、各スイッチ307〜309の各接点に入力された電圧群が生成する電圧の関数を電圧プロファイルと呼ぶ。
このように、図9(a)に示す構成を持つ電圧信号生成回路10が出力する電圧プロファイルは、例えば図9(b)に示すU相の駆動電圧波形となる。このU相の位相を120°及び240°シフトしたものが、それぞれV相の駆動電圧波形及びW相の駆動電圧波形となる。なお、電圧プロファイルは、例えば図8に示す二相変調用の電圧波形を階段状としてもよい。
このように、第1の実施形態においては、電圧信号生成回路10を構成するピーク・トゥ・ピーク値制御部305が出力する位相信号317〜319の位相の進み及び遅れを積極的に制御する。
以下、第1の実施形態に係る電流位相検出回路11の構成例の一例を図10を参照しながら説明する。電流位相検出回路11は、駆動回路2における還流電流からゼロクロス点を求める機能を有する。
図10に示すように、電流位相検出回路11は、例えば、駆動回路2の高電位側共通接続端子の電位を第1の電圧だけシフトする第1の電位シフト回路123と、モータ3のコイル駆動端子の電位を第2の電圧だけシフトする第2の電位シフト回路124と、モータ3のコイル駆動端子の電位を第3の電圧だけシフトする第3の電位シフト回路125と、駆動回路2の低電位側共通接続端子の電位を第4の電圧だけシフトする第4の電位シフト回路126と、第1の電位シフト回路123及び第2の電位シフト回路124からの出力電圧を比較する第1の比較器127と、第3の電位シフト回路125及び第4の電位シフト回路126からの出力電圧を比較する第2の比較器128と、第1の比較器127及び第2の比較器128からの出力信号を受け、比較結果を電圧信号生成回路10及び位相差検出回路12に出力する比較処理回路129とから構成されている。
駆動回路2のコイル駆動端子の電位は、PWM駆動によって高電位から低電位にまで大きく変化し、電流の還流時には高電位側共通接続端子の電位よりも高く、また低電位側共通接続端子の電位よりも低くスイングする。モータ3においては、高電位側共通接続端子の電位よりも高くなる時間帯の終端及び低電位側共通接続端子の電位よりも低くなる時間帯の終端が相電流のゼロクロス位置にほぼ一致する。従って、これら時間帯の終端を検出すればよい。
しかしながら、モータ3が小型化されると、オン抵抗の値と還流電流値との積が小さくなるため、モータ駆動端子の電位と高電位側共通接続端子の電位又はモータ駆動端子の電位と低電位側共通接続端子の電位との単純な比較では、ノイズ及び後段比較器のオフセットばらつき等の要因によってチャタリングが生じ易い。従って、ここでは還流電流が発生したときに、数百mVの電位差を生じる還流ダイオードの順方向降下電圧を利用する。この方法を図11(a)〜図11(d)に基づいて説明する。
図11(a)において、符号30はU相端子電圧の信号波形を示し、符号31は高電位側共通接続端子の電位を示し、符号32は低電位側共通接続端子の電位を示す。図11(a)においては、符号30で示した電圧が印加されるU相モータコイルにおけるU相の相電流の方向が切り替わる時間帯を含んでいる。
すなわち、図11(a)においては、符号113はU相の低電位電源側のn型駆動トランジスタ57aがU相のモータコイルから電流を吸い込んで低電位共通接続端子に流し込む期間である。符号114はU相の高電位電源側のp型駆動トランジスタ56a又は高電位電源側の還流ダイオード58aがU相のモータコイルから電流を吸い込んで高電位共通接続端子に流し込む期間である。符号115はU相の高電位電源側のp型駆動トランジスタ56aが高電位共通接続端子から電流を吸い込んでU相のモータコイルに流し込む期間である。符号116はU相の低電位電源側のn型駆動トランジスタ57a又は低電位電源側の還流ダイオード58dが低電位共通接続端子から電流を吸い込んでU相のモータコイルに電流を流し込む期間である。
符号33及び符号34は、高電位電源側のp型駆動トランジスタ56aに並列接続された還流ダイオード58aに還流電流が流れたことによるU相モータコイル駆動端子の電位の上昇とダイオード順方向降下電圧量とを示す。符号35及び符号36は、低電位電源側のn型駆動トランジスタ57aに並列接続された還流ダイオード58dに還流電流が流れたことによるU相モータコイル駆動端子の電位の降下とダイオード順方向降下電圧量とを示す。ここでは、同期整流駆動を採用していることから、符号37は高電位電源側のp型駆動トランジスタ56aによるエネルギ蓄積時の電位降下であり、符号38は高電位電源側のp型駆動トランジスタ56aによる還流時の電位上昇である。また、符号39は低電位電源側のn型駆動トランジスタ57aによるエネルギ蓄積時の電位上昇であり、符号40は低電位電源側のn型駆動トランジスタ57aによる還流時の電位降下である。これらの電位上昇及び電位降下はいずれもが、符号34及び符号36に示したダイオード順方向降下電圧量と比べて小さく、とりわけ小電流時には極めて小さいオン電圧となる。
従って、前述したようにノイズ及び比較器のオフセットばらつき等の影響のために、符号37、38、39及び40に示した電位差を安定して検出することは困難である。これに対して、符号34及び符号36に示した電位差は電流値に対して対数特性を示すことから、極めて小さい電流値に対しても数百mVの大きさを有するため、その検出は容易である。
図11(b)に示す符号41及び42は、図11(a)に示した高電位側共通接続端子の電位31及びモータコイル駆動端子の電圧30を図10に示す第1の電位シフト回路123及び第2の電位シフト回路124を介して得られる信号であり、その高電位付近のみを示している。また、図11(b)に示す符号59は、図11(a)における符号34が電位シフト回路によりシフトされた後の電位差に相当する。
同様に、図11(c)に示す符号43及び符号44は、図11(a)に示したモータコイル駆動端子電圧30及び低電位側共通接続端子電位32を図10に示す第3の電位シフト回路125及び第4の電位シフト回路126を介して得られる信号とし、その低電位付近のみを示している。また、図11(c)に示す符号60は、図11(a)における符号36が電位シフト回路によりシフトされた後の電位差に相当する。
このように、図11(b)に示す符号41及び符号42を図10に示す第1の比較器127によって比較し、また、図11(b)に示す符号43及び符号44を図10に示す第2の比較器128によって比較すれば、チャタリングが生じない比較結果を図11(c)及び図11(d)のように得ることができる。
続いて、各比較器127、128の比較結果を比較処理回路129に入力すれば、電流ゼロクロス点の検出を確実に行うことができる。ここで、各駆動トランジスタ56a、57a等のオン電圧分が各比較器127、128における入力範囲の余裕を考慮して、以下のように設定することが好ましい。すなわち、図11(b)及び図11(c)の符号41及び符号44に示す電位は、図11(b)に示す電位差61及び図11(c)に示す電位差62が、電位差59及び電位差60の5%から80%程度の電圧レベルに設定するのが目安である。ここで、前述したように、電位差59及び電位差60は、図11(a)に示す順方向電圧降下量34、36をそれぞれレベルシフトした後の値に相当する。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を用いて説明する。
第1の実施形態においては、過変調時電流位相検出制御回路15を構成する電流ゼロクロス取得期間設定回路18は、電流ゼロクロス取得設定期間23として電流ゼロクロスタイミングを検出するために同期整流が停止可能な期間を設定する。
第2の実施形態においては、設定された電流ゼロクロス取得設定期間よりも遅れて到来する電流ゼロクロスタイミングを精度良く検出する構成であり、その説明を図12、図13及び図14を用いて行う。
図12は本発明の第2の実施形態に係るモータ駆動装置におけるモータ駆動方法であって、過変調時に電流ゼロクロスタイミングを判定する処理フローを示している。
図12に示すように、まず、ステップS1において、PWM変調回路14が過変調状態であるか否かを判定する。過変調状態でなければ、次のステップS2において、駆動信号生成回路9は駆動回路2を通常通り同期整流のまま駆動する。
次に、ステップS3において、電流位相検出回路11によりゼロクロス判定処理を行い、次のステップS4において、還流電流の方向の変化から電流ゼロクロス点の通過を確認する。ここで、電流ゼロクロス点の通過が判定された場合は終了となり、次の電流ゼロクロス点の通過を判定する過程に移る。また、電流ゼロクロス点の通過が判定されない場合は、ステップS1から繰り返す。
ステップS1において過変調状態である判定された場合は、ステップS5において、過変調時電流位相検出回路15における電流ゼロクロス取得期間設定回路18が電流ゼロクロスタイミングを取得するための期間を設定する。
次に、ステップS6において、過変調時電流位相検出回路15における同期整流解除回路16が同期整流を停止し、駆動信号生成回路9は同期整流を停止した状態で駆動回路2を駆動する。
次に、ステップS7において、電流位相検出回路11により、過変調時に同期整流を停止した場合としてのゼロクロス判定処理を行う。その後、ステップS8において、電流位相検出回路11によりゼロクロス判定処理を行う。ステップS8において、電流ゼロクロス点の通過を確認した場合は、次のステップS9において同期整流停止を解除する。一方、ステップS8において、電流ゼロクロス点の通過が確認されなかった場合は、ステップS10に移り、電流ゼロクロス取得帰還を継続させる処理を行ってステップS6に戻る。すなわち、ゼロクロス点を通過するまで、電流ゼロクロス取得帰還を延長して同期整流停止期間を延長する。
このように、第2の実施形態によると、設定された電流ゼロクロス取得期間よりも遅れて到来する電流ゼロクロスタイミングを精度良く検出できる。
以下、タイミングチャートを用いて具体的に説明する。
図13はモータ3の駆動コイルからU相電流が駆動回路2に流入する吸い込み状態から、駆動回路2からU相電流がモータ3の駆動コイルに流出する吐き出し状態に変化する場合の、過変調期間における電流ゼロクロスタイミングの検出方法を示している。
ここで、図13(a)は本発明の第2の実施形態に係る電流ゼロクロス取得設定期間信号、図13(b)は本実施形態に係るU相出力端子の電圧波形、図13(c)は本実施形態に係る高電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第1の比較器からの出力信号、図13(d)は本実施形態に係る低電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第2の比較器からの出力信号、及び図13(e)は本実施形態に係る電流ゼロクロス出力信号をそれぞれ表している。ここで、符号19はPWM期間すなわちPWM変調率が0%よりも大きく且つ100%未満の期間である。符号20は非PWM期間であり、PWM変調率が100%以上の過変調期間である。なお、符号21等は第1の実施形態で説明した通りである。
図13(a)に破線で示す電流ゼロクロス取得設定期間23は当初の設定期間であり、実線は結果として同期整流が停止された期間を示す。第2の実施形態においては、図2に示す電流ゼロクロス取得設定回路18は、過変調期間の初期にゼロクロス取得設定期間23を与え、電流ゼロクロス信号の到来を待ってゼロクロス取得設定期間23を完了する。
還流ダイオードによる検出された還流電流に伴う突起21a及び22b、高電位電源側の還流ダイオードにおける還流を検出する第1の比較器からの出力信号、低電位電源側の還流ダイオードにおける還流を検出する第2の比較器からの出力信号並びに電流ゼロクロス出力信号の変化については図5と同様である。
但し、第2の実施形態においては、図13(a)に示すように、電流ゼロクロスタイミングが到来するまで、ゼロクロス取得設定期間23を継続する。これにより、設定された電流ゼロクロス取得期間よりも遅れて到来した電流ゼロクロスタイミングを精度良く検出することが可能となる。但し、実際には電流ゼロクロス取得設定期間23の最大継続時間は、モータ駆動装置又は使用されるシステムとして、現実的な範囲に留める必要がある。
図14は駆動回路2からU相電流がモータ3の駆動コイルに流出する吐き出し状態から、モータ3の駆動コイルからU相電流が駆動回路2に流入する吸い込み状態に変化する場合の、過変調期間(この場合は、変調率が0%以下の期間)における電流ゼロクロスタイミングの検出方法を示している。図14(a)は本発明の第2の実施形態に係る電流ゼロクロス取得設定期間信号、図14(b)は本実施形態に係るU相出力端子の電圧波形、図14(c)は本実施形態に係る高電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第1の比較器からの出力信号、図14(d)は本実施形態に係る低電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第2の比較器からの出力信号、及び図14(e)は本実施形態に係る電流ゼロクロス出力信号をそれぞれ表している。ここで、符号19はPWM期間すなわちPWM変調率が0%よりも大きく且つ100%未満の期間である。符号20は非PWM期間であり、PWM変調率が0%以下の過変調期間である。なお、符号22等は第1の実施形態で説明した通りである。
図14(a)に破線で示す電流ゼロクロス取得設定期間23は当初の設定期間であり、実線は結果として同期整流が停止された期間を示す。還流ダイオードによる検出された還流電流に伴う突起21b及び22a、高電位電源側の還流ダイオードにおける還流を検出する第1の比較器からの出力信号、低電位電源側の還流ダイオードにおける還流を検出する第2の比較器からの出力信号並びに電流ゼロクロス出力信号の変化については図6と同様である。
このように、第2の実施形態によると、電流ゼロクロスタイミングが到来するまでゼロクロス取得設定期間23を継続することにより、設定された電流ゼロクロス取得期間よりも遅れて到来する電流ゼロクロスタイミングを精度良く検出することができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を用いて説明する。
第3の実施形態においては、設定した電流ゼロクロス取得設定期間23が始まる前に電流ゼロクロスタイミングが既に到来していた場合でも対応可能とする構成であり、その説明を図15及び図16を用いて行う。
図15は本発明の第3の実施形態に係るモータ駆動装置におけるモータ駆動方法であって、モータ3の駆動コイルからU相電流が駆動回路2に流入する吸い込み状態から、駆動回路2からU相電流がモータ3の駆動コイルに流出する吐き出し状態に変化する場合の、過変調期間における電流ゼロクロスタイミングの検出方法を示している。図15(a)は本発明の第3の実施形態に係る電流ゼロクロス取得設定期間信号、図15(b)は本実施形態に係るU相出力端子の電圧波形、図15(c)は本実施形態に係る高電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第1の比較器からの出力信号、図15(d)は本実施形態に係る低電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第2の比較器からの出力信号、及び図15(e)は本実施形態に係る電流ゼロクロス出力信号をそれぞれ表している。ここで、符号19はPWM期間すなわちPWM変調率が0%よりも大きく且つ100%未満の期間である。符号20は非PWM期間であり、PWM変調率が100%以上の過変調期間である。符号21等は第1の実施形態で説明した通りである。
図15(a)に破線で示す電流ゼロクロス取得設定期間23は当初の設定期間であり、実線は結果として同期整流が停止された期間を示す。図15(b)に示すように、第3の実施形態においては、同期整流を停止した後に、U相の出力電圧が高電位電源電圧よりも高くなる過程を経ることなく、符号28に示すように直ちに急降下する。さらに、高電位電源側のp型駆動トランジスタ56aがオフ状態であるため、U相の出力端子電圧は低電位電源線電位から低電位電源側の還流ダイオード58dの順方向降下電圧分だけ下がった突起を出力する。このように、第3の実施形態においては、実際の電流ゼロクロスタイミングからは遅れながらも、電流ゼロクロス出力信号を可能な限り早く出力することができる。このとき、電流ゼロクロス取得設定期間23の開始に伴う同期整流停止期間の開始は、前回の電流ゼロクロス判定出力タイミングにモータ3の回転周期を加えて決まる次回の電流ゼロクロスタイミングよりも先に与えることにより、数周期後には同期整流停止期間内で電流ゼロクロス点を検知することが可能となる。
図16はモータ3の駆動コイルからU相電流が駆動回路2に流出する吐き出し状態から、モータ3の駆動コイルに流入する吸い込み状態に変化する場合の、過変調期間(この場合は、変調率が0%以下の期間)における電流ゼロクロスタイミングの検出方法を示している。図16(a)は本発明の第3の実施形態に係る電流ゼロクロス取得設定期間信号、図16(b)は本実施形態に係るU相出力端子の電圧波形、図16(c)は本実施形態に係る高電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第1の比較器からの出力信号、図16(d)は本実施形態に係る低電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第2の比較器からの出力信号、及び図16(e)は本実施形態に係る電流ゼロクロス出力信号をそれぞれ表している。ここで、符号19はPWM期間すなわちPWM変調率が0%よりも大きく且つ100%未満の期間である。符号20は非PWM期間であり、PWM変調率が0%以下の過変調期間である。なお、符号22等は第1の実施形態で説明した通りである。
図16(a)に破線で示す電流ゼロクロス取得設定期間23は当初の設定期間であり、実線は結果として同期整流が停止された期間を示す。図16(b)に示すように、同期整流を停止した後に、U相の出力電圧が低電位電源電圧よりも低くなる過程を経ることなく、符号29に示すように直ちに急上昇する。さらに、低電位電源側のn型駆動トランジスタ57aがオフ状態であるため、U相の出力端子電圧は高電位電源線から高電位電源側の還流ダイオード58aの順方向降下電圧分だけ上がった突起を出力する。このように、実際の電流ゼロクロスタイミングからは遅れながらも、電流ゼロクロス出力信号を出力することができる。
なお、第3の実施形態に係る電流ゼロクロスを検出する処理フローは、第1の実施形態で示した図4と同等のフローとなる。但し、第3の実施形態の場合は、ステップS5における電流ゼロクロス取得設定期間23の設定タイミングが第1の実施形態の場合よりも先行することと、ステップS7の処理内容が出力電圧の急降下をもって電流ゼロクロスを通過したと判定することとが第1の実施形態とは異なる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について図面を用いて説明する。
本発明に係る第1〜第3の各実施形態は、過変調期間において同期整流を一時的に停止する制御を行っている。前述したように、同期整流型PWM方式は、駆動回路2における貫通電流を防止するためにデッドタイム期間を設けている。このデッドタイム期間により、還流ダイオード58a等を介した還流を生じるため、電流ゼロクロスタイミングを検出することが可能となる。従って、過変調期間における電流ゼロクロス取得設定期間内に、元の変調率が100%以上であっても高デューティ比で且つ100%未満の変調率を持つPWMパルスを与える構成とすれば、その際のデッドタイムに生じる還流ダイオードの順方向降下電圧の検出から電流ゼロクロスタイミングを判定することが可能となる。この構成を採るモータ駆動装置のブロック構成を図17(a)に示す。図17(a)に示すように、第4の実施形態においては、駆動信号生成回路9と電圧信号生成回路10との間に過変調時電流位相検出制御回路15Aを設けている。また、図17(b)に、過変調時電流位相検出制御回路15Aの構成例を示す。ここで、図17(a)及び図17(b)において、図1及び図2に付した構成要件と同一の構成要件には同一の符号を付している。図17(b)に示すように、図2の同期整流解除回路16に代えて、高デューティPWM信号付与回路16Aを設けている。
まず、図18に本発明の第4の実施形態に係るモータ駆動装置におけるモータ駆動方法であって、過変調時に電流ゼロクロスタイミングを判定する処理フローを示す。ここでは、第2の実施形態との相違点のみを説明する。図18に示すように、第4の実施形態においては、ステップS1において過変調状態を認識し且つステップS5において電流ゼロクロス取得期間を設定した後、次のステップS11において、過変調状態を高デューティ比(例えば95%から98%程度)で且つ100%未満に緩和した同期整流を行う。本発明は、電流ゼロクロス取得期間においては、過変調でない範囲で元の過変調状態に近いデューティ比で駆動を行うため、高インピーダンス区間が断続的に生じることになって、還流ダイオードによる順方向降下電圧が断続的に現れる。
その後、ステップS7においてゼロクロス判定処理を行い、ステップS8において、電流ゼロクロスタイミングを通過したと判定された場合は、次のステップS12において、過変調を緩和する処理を解除する。他のステップは第2の実施形態と同様である。
このように、第4の実施形態においては、設定された電流ゼロクロス取得期間よりも遅れて到来する電流ゼロクロスを精度良く検出することが可能となる。
以下、タイミングチャートを用いて具体的に説明する。
図19はモータ3の駆動コイルからU相電流が駆動回路2に流入する吸い込み状態から、駆動回路2からU相電流がモータ3の駆動コイルに流出する吐き出し状態に変化する場合の、過変調期間における電流ゼロクロスタイミングの検出方法を示している。
ここで、図19(a)は本発明の第4の実施形態に係る電流ゼロクロス取得設定期間信号、図19(b)は本実施形態に係るU相出力端子の電圧波形、図19(c)は本実施形態に係る高電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第1の比較器からの出力信号、図19(d)は本実施形態に係る低電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第2の比較器からの出力信号、及び図19(e)は本実施形態に係る電流ゼロクロス出力信号をそれぞれ表している。ここで、符号19はPWM期間すなわちPWM変調率が0%よりも大きく且つ100%未満の期間である。符号20は非PWM期間であり、PWM変調率が100%以上の過変調期間である。なお、符号21等は第1の実施形態で説明した通りである。
図19(a)に破線で示す電流ゼロクロス取得設定期間23は当初の設定期間であり、実線は結果として、元は100%超の過変調であったものが100%未満の変調率に緩和された期間を示す。第4の実施形態においては、図17(a)に示す電圧信号生成回路10は、ロータ位置検出回路13から出力されるロータ位置信号の周期から2相又は3相のPWM被変調プロファイル信号を生成する際に得るロータの周期情報と前周期の電流位相情報とを電流ゼロクロス取得期間設定回路18に与える。電流ゼロクロス取得期間設定回路18は、ロータの周期情報と前周期の電流位相情報とから次の電流ゼロクロス取得設定期間23を図19(a)の破線で示すように暫定的に設定して、高デューティPWM信号付与回路16Aに与える。該高デューティPWM信号付与回路16Aは、電流ゼロクロス信号が到来するまでゼロクロス取得設定期間23を実線で示すように延長して終わる。過変調検出回路17は、PWM変調回路14から出力されるU相のPWM信号を受けて過変調期間を検出し、高デューティPWM信号付与回路16Aに過変調期間であるか否かを通知する。高デューティPWM信号付与回路16Aは、過変調期間で且つ電流ゼロクロス取得設定期間23と一致している期間について、PWM変調率が100%未満の高デューティPWM信号を図17(a)に示す駆動信号生成回路9に出力する。その結果、図19(b)に示すように、U相出力端子の電圧波形には、非PWM期間20で且つ電流ゼロクロス取得設定期間23に、還流ダイオードを還流する際に生じる突起21a及び22b、並びに高電位電源側の還流ダイオードに生じる還流を検出する第1の比較器からの出力信号、低電位電源側の還流ダイオードに生じる還流を検出する第2の比較器からの出力信号及び電流ゼロクロス出力信号に、PWM期間19と同様の変化が生じる。但し、高デューティPWM信号付与回路16Aから出力される突起21a及びパルス24の時間幅はPWM期間19と比べて狭い。
このように、第4の実施形態においては、駆動信号生成回路9は、過変調期間に設定された電流ゼロクロス取得設定期間23において、同期整流で且つ高デューティPWM駆動を行い、そのデッドタイムに生じる還流ダイオードの順方向降下電圧からPWM変調期間の場合と同様に電流ゼロクロスタイミングを検出することができる。
以上により、図17(a)に示す電流位相検出回路11は、過変調期間においてもU相電流のゼロクロスタイミングを高精度に検出できるため、高効率なモータ駆動を可能にする。
なお、過変調期間が変調率0%以下の場合には、低デューティ比で且つ0%よりも大きい変調率を持つPWMパルスを電流ゼロクロス取得設定期間23に与える。このとき、高デューティPWM信号付与回路16aは、過変調期間が電流ゼロクロス取得設定期間に一致している期間について、PWM変調率が0%よりも大きいデューティ比を持つPWM信号を駆動信号生成回路9に出力する。これにより、電流ゼロクロス通過タイミングを高精度に検出できる。
図20は駆動回路2からU相電流がモータ3の駆動コイルに流出する吐き出し状態から、モータ3の駆動コイルからU相電流が駆動回路2に流入する吸い込み状態に変化する場合の、過変調期間(この場合は、変調率が0%以下の期間)における電流ゼロクロスタイミングの検出方法を示している。図20(a)は本発明の第4の実施形態に係る電流ゼロクロス取得設定期間信号、図20(b)は本実施形態に係るU相出力端子の電圧波形、図20(c)は本実施形態に係る高電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第1の比較器からの出力信号、図20(d)は本実施形態に係る低電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第2の比較器からの出力信号、及び図20(e)は本実施形態に係る電流ゼロクロス出力信号をそれぞれ表している。ここで、符号19はPWM期間すなわちPWM変調率が0%よりも大きく且つ100%未満の期間である。符号20は非PWM期間であり、PWM変調率が0%以下の過変調期間である。
図20(a)に破線で示す電流ゼロクロス取得設定期間23は当初の設定期間であり、実線は結果として、元は100%超の過変調であったものが100%未満の変調率に緩和された期間を示す。非PMW期間20において、検出される還流ダイオードに生じる還流に伴う突起21b及び22a、並びに高電位電源側の還流ダイオードに生じる還流を検出する第1の比較器からの出力信号、低電位電源側の還流ダイオードに生じる還流を検出する第2の比較器からの出力信号及び電流ゼロクロス出力信号の変化については、PWM期間と同様の変化が生じる。
このように、第4の実施形態によると、電流ゼロクロスタイミングが到来するまでゼロクロス取得設定期間23を継続することにより、設定された電流ゼロクロス取得設定期間23よりも遅れて到来する電流ゼロクロスタイミングを精度良く検出することが可能となる。
なお、過変調期間において高デューティPWM信号を与える期間が長いと、モータ3を駆動するための相電流の低下と電流歪みとを無視できなくなる。このため、高デューティPWM信号を与える期間を最小限とするために、電流ゼロクロス判定を行うと直ちにゼロクロス検出期間を解除することが好ましい。
また、第1〜第2の実施形態においては、電流ゼロクロス取得設定期間23の間に電流ゼロクロスが発生するまで高インピーダンス状態を継続するように処理する説明を行ったが、高インピーダンス状態は断続的に行ってもよい。この場合は、狭い時間幅の、図5及び図13に示した突起21a及びパルス24、並びに図6及び図14に示した突起22a及びパルス27が一般に複数個続けて発生することになる。
また、第1〜第4の各実施形態においては、電流ゼロクロスタイミングを検出するために、U相の出力電圧を用いて説明したが、U相に限定されず他のV相又はW相を用いてもよい。また、1相ではなく複数相を用いてもよい。複数相の電流ゼロクロスタイミングを検出する場合には、時間的にさらに高精度な位相制御が可能となる。すなわち、電流ゼロクロスタイミングの検出に3相すべてを用いる場合には、1相の場合の3倍の頻度でゼロクロスタイミングを検出できるため、速度変化等に伴う周期変動に対する位相追従性能を一層向上することができる。
また、電流ゼロクロス点は、増加方向のゼロクロスエッジと減少方向のゼロクロスエッジのいずれか一方のみを用いてもよく、その両方のエッジを用いてもよい。
また、PWM信号の生成は、三角波をPWM被変調波プロファイル信号でスライスして得るように説明したが、デジタル演算処理によってPWM信号を発生する場合にも、本発明は適用可能である。
また、各実施形態においては、電流波形として、正弦波であるPWM被変調プロファイル信号を用いて説明したが、本発明は正弦波でなくとも有効である。しかしながら、正弦波駆動と本発明とを組み合わせることによって、騒音及び振動が少ない上に、高効率なモータ駆動を実現することができる。
本発明に係るモータ駆動方法及びそれを用いたモータ駆動装置によると、起動時、高加速時又は高速回転時のようなPWM駆動が過変調状態の場合にも精度良く相電流のゼロクロス情報を検出でき、さらに、これを用いてロータ位置情報との位相関係を制御することにより高効率で波形歪みが小さく且つ低振動のモータ駆動を実現することができ、通電位相の最適化が可能なブラシレスモータ駆動装置等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係るモータ駆動回路を示すブロック構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るモータ駆動回路を構成する過変調時電流位相検出制御回路の一例を示すブロック構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るモータ駆動回路を駆動するモータ駆動方法を示す動作フロー図である。 本発明の第1の実施形態に係るモータ駆動回路を駆動するモータ駆動方法の他の例を示す動作フロー図である。 (a)〜(e)は本発明の第1の実施形態に係るモータ駆動装置における駆動電流の駆動回路への吸い込み状態から、駆動コイルへの吐き出し状態に変化する場合のタイミングチャートであり、(a)は電流ゼロクロス取得設定期間信号を示し、(b)はU相出力端子の電圧波形を示し、(c)は高電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第1の比較器からの出力信号を示し、(d)は低電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第2の比較器からの出力信号を示し、(e)は電流ゼロクロス出力信号を示す。(f)は比較例であって従来のU相出力端子の電圧波形を示す。 (a)〜(e)は本発明の第1の実施形態に係るモータ駆動装置における吐き出し状態から吸い込み状態に変化する場合のタイミングチャートであり、(a)は電流ゼロクロス取得設定期間信号を示し、(b)はU相出力端子の電圧波形を示し、(c)は高電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第1の比較器からの出力信号を示し、(d)は低電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第2の比較器からの出力信号を示し、(e)は電流ゼロクロス出力信号を示す。(f)は比較例であって従来のU相出力端子の電圧波形を示す。 (a)は本発明の第1の実施形態に係るモータ駆動装置におけるPWM被変調プロファイル波形(U相における相電圧波形)を示し、(b)はU相の駆動電流を示し、(c)はU相のロータ位置信号を示す。 (a)は本発明の第1の実施形態に係るモータ駆動装置における二相変調用の電圧波形を示す。 (a)は本発明の第1の実施形態に係るモータ駆動装置における階段状に変化する駆動電圧波形を発生する電圧信号生成回路の構成例を示す模式的な回路図である。(b)は(a)が出力する駆動電圧波形である。 本発明の第1の実施形態に係るモータ駆動装置における電流位相検出回路の一例を示すブロック構成図である。 (a)〜(e)は本発明の第1の実施形態に係るモータ駆動装置の電流位相検出回路による信号値の比較(ゼロクロス点の検出)を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るモータ駆動回路を駆動するモータ駆動方法を示す動作フロー図である。 (a)〜(e)は本発明の第2の実施形態に係るモータ駆動装置における駆動電流の駆動回路への吸い込み状態から、駆動コイルへの吐き出し状態に変化する場合のタイミングチャートであり、(a)は電流ゼロクロス取得設定期間信号を示し、(b)はU相出力端子の電圧波形を示し、(c)は高電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第1の比較器からの出力信号を示し、(d)は低電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第2の比較器からの出力信号を示し、(e)は電流ゼロクロス出力信号を示す。 (a)〜(e)は本発明の第2の実施形態に係るモータ駆動装置における吐き出し状態から吸い込み状態に変化する場合のタイミングチャートであり、(a)は電流ゼロクロス取得設定期間信号を示し、(b)はU相出力端子の電圧波形を示し、(c)は高電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第1の比較器からの出力信号を示し、(d)は低電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第2の比較器からの出力信号を示し、(e)は電流ゼロクロス出力信号を示す。 (a)〜(e)は本発明の第3の実施形態に係るモータ駆動装置における駆動電流の駆動回路への吸い込み状態から、駆動コイルへの吐き出し状態に変化する場合のタイミングチャートであり、(a)は電流ゼロクロス取得設定期間信号を示し、(b)はU相出力端子の電圧波形を示し、(c)は高電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第1の比較器からの出力信号を示し、(d)は低電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第2の比較器からの出力信号を示し、(e)は電流ゼロクロス出力信号を示す。 (a)〜(e)は本発明の第3の実施形態に係るモータ駆動装置における吐き出し状態から吸い込み状態に変化する場合のタイミングチャートであり、(a)は電流ゼロクロス取得設定期間信号を示し、(b)はU相出力端子の電圧波形を示し、(c)は高電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第1の比較器からの出力信号を示し、(d)は低電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第2の比較器からの出力信号を示し、(e)は電流ゼロクロス出力信号を示す。 (a)は本発明の第4の実施形態に係るモータ駆動回路を示すブロック構成図である。(b)は本発明の第4の実施形態に係るモータ駆動回路を構成する過変調時電流位相検出制御回路の一例を示すブロック構成図である。 本発明の第4の実施形態に係るモータ駆動回路を駆動するモータ駆動方法を示す動作フロー図である。 (a)〜(e)は本発明の第4の実施形態に係るモータ駆動装置における駆動電流の駆動回路への吸い込み状態から、駆動コイルへの吐き出し状態に変化する場合のタイミングチャートであり、(a)は電流ゼロクロス取得設定期間信号を示し、(b)はU相出力端子の電圧波形を示し、(c)は高電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第1の比較器からの出力信号を示し、(d)は低電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第2の比較器からの出力信号を示し、(e)は電流ゼロクロス出力信号を示す。 (a)〜(e)は本発明の第4の実施形態に係るモータ駆動装置における吐き出し状態から吸い込み状態に変化する場合のタイミングチャートであり、(a)は電流ゼロクロス取得設定期間信号を示し、(b)はU相出力端子の電圧波形を示し、(c)は高電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第1の比較器からの出力信号を示し、(d)は低電位電源側の還流ダイオードにおける還流電流を検出する第2の比較器からの出力信号を示し、(e)は電流ゼロクロス出力信号を示す。 従来のモータ駆動回路を示すブロック構成図である。 三相PWM変調方式における変調波と被変調波とを示す信号波形図である。 (a)〜(c)はPWM変調率が100%未満の場合の比較器からの出力信号と電流位相信号とを示すタイミングチャートである。 PWM変調率が100%以上の場合の比較器からの出力信号と電流位相信号とを示すタイミングチャートである。 二相PWM変調方式における変調波と被変調波とを示す信号波形図である。
符号の説明
1 直流電源
2 駆動回路段
3 モータ
4 電流検出回路
5 電流信号整形回路
6 誤差増幅回路
7 トルク指令入力端子
8 三角波発生回路
9 駆動信号生成回路
10 電圧信号生成回路
11 電流位相検出回路
12 位相差検出回路
13 ロータ位置検出回路
14 PWM変調回路
15 過変調時電流位相検出制御回路
15A 過変調時電流位相検出制御回路
16 同期整流解除回路
16A 高デューティPWM付与回路
17 過変調検出回路
18 電流ゼロクロス取得期間設定回路
23 電流ゼロクロス取得期間
56a〜56c p型駆動トランジスタ
57a〜57c n型駆動トランジスタ
58a〜58f 還流ダイオード
100、101、102 駆動電流波形
106 ホール位置信号波形
123 第1の電位シフト回路
124 第2の電位シフト回路
125 第3の電位シフト回路
126 第4の電位シフト回路
127 第1の比較器
128 第2の比較器
129 比較処理回路
301 第1の入力端子
302 第2の入力端子
303 第3の入力端子
305 ピーク・トゥ・ピーク値制御部
306 抵抗接続体
307 第1のスイッチ
308 第2のスイッチ
309 第3のスイッチ
310 最高電位線
311 最低電位線
312 第1の出力端子
313 第2の出力端子
314 第3の出力端子

Claims (15)

  1. それぞれが高電位と接続された第1の駆動トランジスタと低電位と接続された第2の駆動トランジスタとが直列に接続され且つ前記駆動トランジスタ同士の1つの接続点をモータ駆動の複数相のうちの1相のモータ駆動用出力端子とする複数のハーフブリッジ回路と、電流検出回路とを有するモータ駆動方法であって、
    前記各ハーフブリッジ回路をパルス幅変調による同期整流で駆動することにより、前記各モータ駆動用出力端子と接続されたモータ駆動用の相コイルごとに順次電流を供給するステップ(a)と、
    前記パルス幅変調が過変調状態となった場合に、前記相コイルの少なくとも1つに対して、当該相の相電流の方向であって極性が変化するタイミングである電流ゼロクロスタイミングを取得するための電流ゼロクロス取得期間を設定するステップ(b)と、
    設定された前記電流ゼロクロス取得期間において同期整流を停止し、該同期整流を停止した状態で、前記モータ駆動用の相コイルを駆動するステップ(c)と、
    前記ステップ(c)よりも後に、前記電流ゼロクロスタイミングを取得したか否かを判定するステップ(d)とを備えていることを特徴とするモータ駆動方法。
  2. 前記ステップ(a)において、
    前記パルス幅変調として、所定の電圧プロファイルに相当するパルス幅変調信号によって前記相コイルを駆動し、電流位相信号とロータ位置信号との位相差が所定値に維持されるように前記電圧プロファイルの位相を制御することを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動方法。
  3. 前記各第1の駆動トランジスタ及び各第2の駆動トランジスタには、それぞれ逆方向接続された還流ダイオードが接続されており、
    前記ステップ(d)は、前記ステップ(c)において、電流ゼロクロスが生じるよりも前に検出されるはずの前記還流ダイオードに生じた順方向降下電圧の消滅を検出することにより、前記電流ゼロクロスタイミングを取得したと判定することを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動方法。
  4. 前記各第1の駆動トランジスタ及び各第2の駆動トランジスタには、それぞれ逆方向接続された還流ダイオードが接続されており、
    前記ステップ(d)は、前記ステップ(c)において、電流ゼロクロスが生じた後に検出されるはずの前記還流ダイオードに生じた順方向降下電圧の発生を検出することにより、前記電流ゼロクロスタイミングを取得したと判定することを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動方法。
  5. 前記ステップ(d)において、前記電流ゼロクロスタイミングを取得できない場合には、同期整流を停止する期間を継続するステップ(e)をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動方法。
  6. 前記ステップ(c)において、前記電流ゼロクロス取得設定期間の開始に伴う同期整流の停止を、前記ステップ(d)における前回の電流ゼロクロスタイミングの判定に相コイルの回転周期を加えて決まる次回の電流ゼロクロスタイミングの判定よりも先行して開始し、
    前記ステップ(c)において、同期整流を停止する期間の開始と同時に、検出対象である少なくとも1つの相コイルの電流ゼロクロスタイミングを取得している状態にある場合には、前記ステップ(d)において、前記電流ゼロクロスタイミングを取得したと判定することを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動方法。
  7. それぞれが高電位と接続された第1の駆動トランジスタと低電位と接続された第2の駆動トランジスタとが直列に接続され且つ前記駆動トランジスタ同士の1つの接続点をモータ駆動の複数相のうちの1相のモータ駆動用出力端子とする複数のハーフブリッジ回路と、電流検出回路とを有するモータ駆動方法であって、
    前記各ハーフブリッジ回路をパルス幅変調による同期整流で駆動することにより、前記各モータ駆動用出力端子と接続されたモータ駆動用の相コイルごとに順次電流を供給するステップ(a)と、
    前記パルス幅変調が過変調状態となった場合に、前記相コイルの少なくとも1つに対して、当該相の相電流の方向であって極性が変化するタイミングである電流ゼロクロスタイミングを取得するための電流ゼロクロス取得期間を設定するステップ(b)と、
    設定された前記電流ゼロクロス取得期間において、変調率が0%よりも大きく且つ100%未満のパルス幅変調を与えることにより、過変調状態を緩和するステップ(c)と、
    前記ステップ(c)よりも後に、前記電流ゼロクロスタイミングを取得したか否かを判定するステップ(d)とを備えていることを特徴とするモータ駆動方法。
  8. 前記ステップ(c)において、前記パルス幅変調は、同期整流として実行することを特徴とする請求項7に記載のモータ駆動方法。
  9. 前記ステップ(d)において、前記電流ゼロクロスタイミングを取得したと判定した場合に、前記同期整流を再開するステップ(f)をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は7に記載のモータ駆動方法。
  10. それぞれが高電位と接続された第1の駆動トランジスタと低電位と接続された第2の駆動トランジスタとが直列に接続され且つ前記駆動トランジスタ同士の1つの接続点をモータ駆動の複数相のうちの1相のモータ駆動用出力端子とする複数のハーフブリッジ回路を含む駆動回路と、
    前記駆動回路に流れる相電流の極性を検出する電流位相検出回路と、
    前記電流位相検出回路からの信号を受けると共に、所定のプロファイルを持つモータ駆動電圧を生成する電圧信号生成回路と、
    生成された前記モータ駆動電圧をパルス幅変調により信号化するPWM変調回路と、
    前記PWM変調回路からの出力信号と前記電圧信号生成回路からの出力信号とを受け、過変調時に、前記電流位相検出回路を介した信号の電流位相を検出する過変調時電流位相検出制御回路と、
    前記PWM変調回路からの出力信号と前記過変調時電流位相検出制御回路からの出力信号とを受け、前記第1の駆動トランジスタ及び第2の駆動トランジスタを駆動する駆動信号生成回路とを備えていることを特徴とするモータ駆動装置。
  11. 前記過変調時電流位相検出制御回路は、
    前記PWM変調回路から出力される信号を受け、受けた信号が過変調状態にあることを検出する過変調検出回路と、
    駆動対象とするモータを構成するロータの周期情報と該周期情報の前の周期の電流位相情報から次の電流ゼロクロス位置を取得するための期間を設定する電流ゼロクロス取得期間設定回路と、
    前記過変調検出回路から過変調状態を通知された場合に、前記駆動信号生成回路に対して同期整流を解除する信号を通知する同期整流解除回路とを含むことを特徴とする請求項10に記載のモータ駆動回路。
  12. 前記過変調時電流位相検出制御回路は、
    前記PWM変調回路から出力される信号を受け、受けた信号が過変調状態にあることを検出する過変調検出回路と、
    駆動対象とするモータを構成するロータの周期情報と該周期情報の前の周期の電流位相情報から次の電流ゼロクロス位置を取得するための期間を設定する電流ゼロクロス取得期間設定回路と、
    前記過変調検出回路から過変調状態を通知された場合に、前記駆動信号生成回路に対して、変調率が100%%未満のデューティ比を持つパルス幅変調信号を付与する高デューティPWM付与回路とを含むことを特徴とする請求項10に記載のモータ駆動回路。
  13. 電流ゼロクロス取得期間設定回路により過変調PWM時に取得した相電流の位相を用いることによって、ロータ位置検出回路から得たロータ位置と電流位相との位相差を所定の制御値とするように、前記電圧信号生成回路からの出力電圧の位相を制御する回路を含むことを特徴とする請求項10に記載のモータ駆動装置。
  14. 前記電流位相検出回路は、モータ駆動の複数相のうちの少なくとも1相の相電流の極性を検出することを特徴とする請求項10に記載のモータ駆動装置。
  15. 前記駆動回路は、前記第1の駆動トランジスタ及び第2の駆動トランジスタにそれぞれ並列で且つ逆方向に接続された第1の還流ダイオード及び第2の還流ダイオードを有しており、
    前記電流位相検出回路は、前記各還流ダイオードに流れる還流電流が前記第1の還流ダイオードにおける順方向電位の降下量の中間的電位に相当する還流電流値を上回るか否か、又は前記第2の還流ダイオードに流れる還流電流が前記第2の還流ダイオードにおける順方向電位の降下量の中間的電位に相当する還流電流値を上回るか否かを等価的に比較することにより、前記電流の極性を検出してさらに極性の変化点から前記電流の位相差を検出することを特徴とする請求項10に記載のモータ駆動装置。
JP2007197469A 2007-07-30 2007-07-30 モータ駆動方法及びそれを用いたモータ駆動装置 Pending JP2009033922A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007197469A JP2009033922A (ja) 2007-07-30 2007-07-30 モータ駆動方法及びそれを用いたモータ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007197469A JP2009033922A (ja) 2007-07-30 2007-07-30 モータ駆動方法及びそれを用いたモータ駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009033922A true JP2009033922A (ja) 2009-02-12

Family

ID=40403807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007197469A Pending JP2009033922A (ja) 2007-07-30 2007-07-30 モータ駆動方法及びそれを用いたモータ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009033922A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102906990A (zh) * 2010-06-01 2013-01-30 罗伯特·博世有限公司 确定电子换向电机的相电流过零、尤其是确定电机转子位置的方法及设备
WO2015072048A1 (ja) * 2013-11-13 2015-05-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ駆動装置および制御方法
JP2015139301A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 サンケン電気株式会社 力率改善回路
JP2015527050A (ja) * 2012-08-30 2015-09-10 アレグロ・マイクロシステムズ・エルエルシー 電動モータの巻線で検出されたゼロ電流に従って電動モータに印加された駆動信号の位相を自動的に調整するための、およびゼロ電流を検出するための電子回路および方法
CN107976629A (zh) * 2017-12-25 2018-05-01 深圳市巴丁微电子有限公司 一种电机电流流向的检测方法及装置
JP2022080945A (ja) * 2020-11-19 2022-05-31 三菱電機株式会社 交流回転機の制御装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102906990A (zh) * 2010-06-01 2013-01-30 罗伯特·博世有限公司 确定电子换向电机的相电流过零、尤其是确定电机转子位置的方法及设备
JP2013527745A (ja) * 2010-06-01 2013-06-27 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 電子的に整流される電気機械の相電流の0通過を求めるため、特に電気機械の回転子位置を求めるための方法と装置
US8981693B2 (en) 2010-06-01 2015-03-17 Robert Bosch Gmbh Method and apparatus for determining a zero crossing of a phase current of an electronically commutated electrical machine, in particular for determining a rotor position of the electrical machine
JP2015527050A (ja) * 2012-08-30 2015-09-10 アレグロ・マイクロシステムズ・エルエルシー 電動モータの巻線で検出されたゼロ電流に従って電動モータに印加された駆動信号の位相を自動的に調整するための、およびゼロ電流を検出するための電子回路および方法
WO2015072048A1 (ja) * 2013-11-13 2015-05-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ駆動装置および制御方法
JPWO2015072048A1 (ja) * 2013-11-13 2017-03-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ駆動装置および制御方法
US9793837B2 (en) 2013-11-13 2017-10-17 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Motor driver and control method
JP2015139301A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 サンケン電気株式会社 力率改善回路
CN107976629A (zh) * 2017-12-25 2018-05-01 深圳市巴丁微电子有限公司 一种电机电流流向的检测方法及装置
JP2022080945A (ja) * 2020-11-19 2022-05-31 三菱電機株式会社 交流回転機の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106817051B (zh) 用于驱动无传感器bldc电机的设备和控制方法
EP2066021B1 (en) Controller of multi-phase electric motor
US8674652B2 (en) Motor control device
JP4866216B2 (ja) 電力変換装置
US7365506B2 (en) Motor driving device, motor driving method, and motor apparatus
JP5051226B2 (ja) 擬似電流形120度通流インバータ
US20130069572A1 (en) Motor control device
US7772797B2 (en) Motor controller
JP2007110779A (ja) モータ駆動装置および駆動方法
TW201125280A (en) Variable pulse width modulation for reduced zero-crossing granularity in sensorless brushless direct current motors
JP2003092888A (ja) 電力変換装置及び多相負荷の駆動制御方法
JP2009033922A (ja) モータ駆動方法及びそれを用いたモータ駆動装置
US10374533B2 (en) Block commutation to reduce inverter losses for BLDC drives
WO2017168522A1 (ja) 電力変換装置
JP5433658B2 (ja) モータ制御装置
EP2143196B1 (en) Method for driving a pulse width modulated controller
JP2018153028A (ja) 集積回路
JP2006034086A (ja) モータ駆動装置、モータ駆動方法及び電子装置
JP2012182874A (ja) モータ制御装置
JP4677668B2 (ja) 多相交流モータ駆動制御装置
US11223312B2 (en) Rotary machine control device
Lai et al. Back-EMF detection technique of brushless DC motor drives for wide range control
US11716045B2 (en) Motor controller, motor system and method for controlling motor
JP3493399B2 (ja) Pwmインバータの電流制御方法およびその装置
CN102714476A (zh) 用于无刷直流电机的控制卡