JP2009033669A - 無線端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不安定な電波環境下にあって、緊急発信後の測位要求メッセージの受信に失敗しても極力位置情報の送信が可能な、無線端末装置を提供する。
【解決手段】緊急呼出しセンタ宛に緊急発信を行い、位置情報要求メッセージの着信が緊急発信を行ってから第1の時間内に発生した場合に位置情報の測位を行う無線端末装置であって、第1の時間より長い第2の時間を監視するタイマ監視部81と、第2の時間が経過したときに位置情報要求メッセージの送信を要求するメッセージを送信し、もしくは、第2の時間が経過したときに位置情報の測位を行い当該位置情報の測位結果を送信する緊急発信処理部82と、により構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、警察や消防等への緊急発信を行った後、位置情報の要求メッセージの受信が緊急発信を行ってから所定の時間内に発生した場合に位置情報測位を行う、携帯電話等の無線端末装置に関する。
日本では、事業用電気通信設備規則の一部を改正する省令(2007年4月1日施行)に基づき、携帯電話等の無線端末装置に、緊急通報を行う際に緊急通報が行われた場所(位置情報)を緊急機関へ通知する機能を持たせることが求められている。
この機能を実現するため、緊急通報時に緊急機関の要求によりGPS(Global Positioning System)測位を実施し、その測位結果(位置情報)を通知する方法が提案されている。また、緊急通報終了後も緊急機関からの位置情報測位要求着信によりGPS測位を実施する方法なども盛り込まれている。
図9に従来の位置情報取得システムのシステム構成例が示されている。
図9の位置情報取得システムにおいては、携帯電話91は移動通信網92を介して警察の指令台93やサービス機関の情報卓94等の緊急機関に接続され、緊急機関は、ユーザ(携帯電話91)から音声による緊急通報(発信)を着信することにより位置通報サーバ95から該当ユーザの位置情報を取得する仕組みになっている。
具体的に、ユーザのそれぞれに一意のHLR(Home Location Register)が存在し、そのユーザの発信情報のアクセスはそのHLRに集約される仕組みになっている。
一方、上記した緊急通報を行う機能については従来から特許出願がなされており、例えば、緊急通報時に、ユーザにより設定された時間が経過した場合に緊急事態と判定し、指定したアドレスにメールを送信する方法(例えば、特許文献1参照)、あるいは、無線端末装置が電源OFFされるときに緊急事態か否かを判定し、位置情報をメールで通知する方法(例えば、特許文献2参照)等が知られている。上記したいずれの特許出願も指定されたアドレスにメールで情報を通知する仕組みになっている。
特開2005−18202号公報 特開2007−36996号公報
ところで、上記したGPS測位を実施するにあたり、(1)緊急通報通話中に緊急機関(以下、PSAP:Public Safety Answering Point(緊急呼出しセンタ)という)からGPS測位要求を受信し、これを受けた無線端末装置側では測位結果を通話中に緊急呼出しセンタに報告する方法、あるいは、(2)緊急通話終了後、特定の時間内に緊急呼出しセンタから位置情報測位要求着信を受信した無線端末装置側では専用サービスオプション接続を行い、接続中に測位結果を送信する方法が知られている。
しかしながら、(1)の方法によれば、緊急通報通話中のGPS測位途中の通話断やユーザ終話などが実施された場合はGPS測位が中止されてしまう。また、(2)の方法によれば、緊急通話終了後に緊急呼出しセンタから位置情報測位要求着信が実施されたとしても、無線端末装置側で電波環境等により着信を受信できない状態にあった場合には、GPS測位が実施されない。この場合、省令で定める緊急通報時における位置情報通知機能が満足できない可能性があった。
一方、緊急呼出しセンタを含む網側装置には、緊急通報時にセクタID測位を実施することにより緊急通報した端末が在圏する基地局を判定する機能がある。但し、セクタID測位とGPS測位は、その測位精度が大きく異なり(GPS測位は数m〜15m、セクタID測位は数百m〜10km)、セクタID測位により取得される位置情報は緊急通報時の位置情報としては満足できるものではなかった。
本発明は、不安定な電波環境下にあって、緊急発信後の測位要求メッセージの受信に失敗しても極力位置情報の送信が可能な、無線端末装置を提供することにある。
上記した課題を解決するために本発明の無線端末装置は、通信部を有し、当該通信部にて特定の電話番号への緊急発信を行った際、当該緊急発信に基づく位置情報要求メッセージを、前記緊急発信を行ってから第1の時間内に前記通信部によって受信した場合に位置情報の測位を行う無線端末装置であって、前記緊急発信を行ってから前記位置情報要求メッセージを受信することなく経過した時間が、前記第1の時間より長い第2の時間に達したか否かを監視するタイマ監視部と、前記緊急発信を行ってから前記第2の時間が経過したとき、前記位置情報要求メッセージの送信を要求するメッセージを前記通信部により送信する緊急発信処理部と、を備えたものである。
また、本発明の無線端末装置において、前記通信部は、複数の通信システムのうちのいずれかを選択して待ち受けおよび通信を行い、前記緊急発信処理部は、前記第2の時間が経過したとき、前記位置情報要求メッセージの送信を要求するメッセージを送信する前に、前記通信部にて使用する通信システムの再選択を行うリセレクション処理を実行するよう制御するように構成してもよい。
また、本発明の無線端末装置において、前記通信部は、複数の通信システムのうちのいずれかを選択して待ち受けおよび通信可能であって、前記緊急発信処理部は、前記第2の時間が経過して前記位置情報要求メッセ−ジの送信を要求するメッセージを送信する際に、当該メッセージの送信に失敗すると、前記通信部にて使用する通信システムの再選択を行うリセレクション処理を実行し、その後に再度前記位置情報要求メッセージの送信を要求するメッセージを送信するように構成してもよい。
また、本発明の無線端末装置は、通信部を有し、当該通信部にて特定の電話番号への緊急発信を行った際、当該緊急発信に基づく位置情報要求メッセージを、前記緊急発信を行ってから第1の時間内に前記通信部によって受信した場合に位置情報の測位を行う無線端末装置であって、前記緊急発信を行ってから前記位置情報要求メッセージを受信することなく経過した時間が、前記第1の時間より長い第2の時間に達したか否かを監視するタイマ監視部と、前記緊急発信を行ってから前記第2の時間が経過したとき、位置情報の測位を行い当該位置情報の測位結果を送信する緊急発信処理部と、を備えたものである。
また、本発明の無線端末装置において、前記通信部は、複数の通信システムのうちのいずれかを選択して待ち受けおよび通信可能であって、前記緊急発信処理部は、前記第2の時間が経過したとき、前記位置情報の測位の前に、前記通信部にて使用する通信システムの再選択を行うリセレクション処理を実行するよう制御するように構成してもよい。
また、本発明の無線端末装置において、前記通信部は、複数の通信システムのうちのいずれかを選択して待ち受けおよび通信可能であって、前記緊急発信処理部は、前記第2の時間が経過して前記位置情報の測位を行う際に、測位あるいは測位結果の送信に失敗すると、前記通信部にて使用する通信システムの再選択を行うリセレクション処理を実行し、再度測位あるいは測位結果の送信を行うよう制御するように構成してもよい。
また、本発明の無線端末装置において、前記通信部は、前記緊急発呼を行う際に用いる第1の通信プロトコルと、当該第1の通信プロトコルと異なる第2の通信プロトコルとに対応し、前記緊急発信処理部は、前記第1の通信プロトコルにより前記緊急発信を行った後、前記第2の時間が経過して位置情報の測位を行うと、当該位置情報の測位結果を前記第2の通信プロトコルにより送信するように構成してもよい。
また、本発明の無線端末装置において、前記緊急発信処理部は、前記位置情報の測位結果を前記第2の通信プロトコルによる送信に失敗した場合には、前記位置情報の測位結果を前記第1の通信プロトコルにて再送信するように構成してもよい。
また、本発明の無線端末装置において、前記通信部は、前記第1と第2の通信プロトコルを、複数の通信システムのうちのいずれにおいても使用可能であって、前記緊急発信処理部は、前記第2の時間が経過したとき、前記位置情報の測位の前に、リセレクション処理を実行するよう制御する前記緊急発信処理部は、前記位置情報の測位結果を前記第2の通信プロトコルによる送信に失敗した場合には、前記通信部にて使用する通信システムの再選択を行うリセレクション処理を実行し、前記リセレクション処理が終了すると前記位置情報要求メッセージの送信を要求するメッセージを送信するように構成してもよい。
本発明の無線端末装置によれば、不安定な電波環境下にあって緊急発信後の測位要求メッセージの受信に失敗しても極力位置情報の送信が可能になる。
図1は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置の内部構成を示すブロック図である。ここでは、無線端末装置として携帯電話が例示されている。
図1に示されるように、携帯電話は、通信部1と、操作部2と、音声処理部3と、スピーカ(SP)4と、マイクロフォン(MIC)5と、表示部6と、記憶部7と、制御部8と、GPSレシーバ9と、により構成される。
通信部1は、複数の通信システムを捕捉し、例えば、CDMA2000 1x(以下、単に1xという)やEVDOの通信プロトコルにしたがい、不図示の移動通信網に接続される基地局を含む網側装置(緊急呼出しセンタ)との間で無線通信を行う。
なお、EVDO通信は、データ通信に特化しているため、1x通信よりも通信中のデータレートが高速である。一方、1x通信は、EVDO通信と異なり、データ通信の他に音声通信もサポートするといった特徴を有している。
操作部2は、例えば、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キーなど、各種の機能が割り当てられたキーを有しており、これらのキーがユーザによって操作された場合に、その操作内容に対応する信号を発生し、これをユーザの指示として制御部8に入力する。ここでは、警察(110番)、海上保安庁(118番)、消防(119番)、への緊急通報用のキーとしても用いられる。
音声処理部3は、スピーカ4から出力される音声信号やマイクロフォン5において入力される音声信号の処理を行う。
すなわち、音声処理部3は、マイクロフォン5から入力される音声を増幅し、アナログ/デジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部8に出力する。
また、音声処理部3は、制御部8から供給される音声データに復号化、デジタル/アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してスピーカ4に出力する。
表示部6は、例えば、液晶表示パネルや有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどの表示デバイスを用いて構成されており、制御部8から供給される映像信号に応じた画像を表示する。
表示部6は、例えば、発信時における発信先の電話番号、着信時における着信相手の電話番号、受信メールや送信メールの内容、日付、時刻、電池残量、発信成否、待ち受け画面などの各種の情報や画像を表示する。
記憶部7は、制御部8において処理に利用される各種のデータを記憶する。記憶部7は、例えば、制御部8が実行するアプリケーションプログラム、通信相手の電話番号や電子メールアドレス等の個人情報を管理するアドレス帳、着信音やアラーム音を再生するための音声ファイル、待ち受け画面用の画像ファイル、各種の設定データ、プログラムの処理過程で利用される一時的なデータ(後述する測位要求受信フラグ820)などを保持する。
なお、上記した記憶部7は、例えば、不揮発性の記憶デバイス(フラッシュメモリ)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(SRAM、DRAM)等によって構成される。
制御部8は、携帯電話の全体的な動作を統括的に制御する。すなわち、制御部8は、携帯電話の各種の処理(回線交換網を介して行われる音声通話、電子メールの作成と送受信、インターネットのWeb(World Wide Web)サイトの閲覧などの制御)が操作部2の操作に応じて適切な手順で実行されるように、上述した各ブロックの動作(通信部1における信号の送受信、音声処理部3における音声の入出力、表示部6における画像の表示など)を制御する。
制御部8は、記憶部7に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順にしたがって上記した処理を実行する。すなわち、記憶部7に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
制御部8はまた、「110番」や「119番」等の特定番号への緊急発信を行った後、位置情報要求メッセージの受信が緊急発信を行ってから第1の時間内に発生した場合に位置情報の測位を行う機能を有する。
制御部8は、具体的には、第1の時間(測位要求着信待ち時間であって、例えば20秒)より長い第2の時間(測位要求着信待ち時間であって、例えば、30秒)を監視して当該第2の時間が経過したときに緊急呼出しセンタ宛、位置情報要求メッセージの送信を要求するメッセージを送信し、もしくは、第2の時間が経過したときに位置情報の測位を行い当該位置情報の測位結果を緊急呼出しセンタ宛送信する。
なお、GPSレシーバ9は、不図示のGPS衛星から、緯度、経度、時間に関する情報を受信して制御部8へ供給し、このことにより、制御部8が、無線端末装置の現在地を測位演算することが可能になる。
図1にその内部構成が示されるように、制御部8は、主制御部80と、タイマ監視部81と、緊急発信処理部82とにより構成される。
なお、これらのブロックが持つ機能は、記憶部7に記憶されるそれぞれのプログラムを制御部8で実行することにより達成されるものであって、制御部8内において実体的に他のブロックと区分され内蔵されるもののみを指すのではなく、あくまで説明の簡略化のために各処理部を分けて表現したものである。
主制御部80は、第1の時間より長い第2の時間を監視して当該第2の時間が経過したときに緊急呼出しセンタ宛に位置情報要求メッセージの送信を要求するメッセージを送信し、もしくは、第2の時間が経過したときに位置情報の測位を行い当該位置情報の測位結果を緊急呼出しセンタ宛に送信する制御部8としての制御中枢となり、上記した各機能ブロック81、82のシーケンス制御を行う。
タイマ監視部81は、第1の時間より長い第2の時間を監視、タイムアウトを検出した際に主制御部80へ通知する機能を有する。
緊急発信処理部82は、第2の時間が経過したときに主制御部80を介して緊急呼出しセンタ宛に、位置情報要求メッセージの送信を要求するメッセージを送信し、もしくは、第2の時間が経過したときに位置情報の測位を行い当該位置情報の測位結果を送信する機能を有する。
図2に、緊急発信処理部82の内部構成が機能展開され示されている。
図2に示されるように、緊急発信処理部82は、測位要求受信フラグ820と、位置情報測位要求受信処理部821と、SMS生成送信部822と、GPS測位演算部823と、リセレクション処理部824と、通信プロトコル処理部825とにより構成される。
位置情報測位要求受信処理部821は、緊急呼出しセンタ宛に、「110番」や「119番」等の特定番号への緊急発信を行った後、無線端末装置が緊急呼出しセンタから送信される位置情報要求メッセージの着信を受信した場合に、記憶部7に割り付けられ記憶される測位要求受信フラグ820の内容をONする機能を有する。
位置情報測位要求受信処理部821はまた、後述するGPS測位演算部823が位置情報の測位を行い当該位置情報の測位結果を緊急呼出しセンタ宛送信した場合に測位要求受信フラグ820の内容をOFF(解除)する機能も有する。
SMS生成送信部822は、タイマ監視部81によるタイムアウト検知(第2の時間が経過)を受けて緊急呼出しセンタ宛に位置情報要求メッセージの送信を要求するメッセージをSMS(Short Message Service)を用いて送信する機能を有する。なお、緊急呼出しセンタは、緊急呼を行った端末の位置を高速に正確に検索できるようにするため、警察、消防などの緊急呼の種別ごとに設けられる。また、緊急呼出しセンタのあて先は、特定番号や特定アドレスであり、緊急発呼用電話番号ごとに対応付けて記憶部7に予め記憶している。
SMS生成送信部822はまた、タイマ監視部81によりタイムアウト(第2の時間が経過)が検知されたことにより起動されるGPS測位演算部823から出力される位置情報の測位結果をSMSにより送信する機能も有する。そして、SMS生成送信部は、緊急発呼後に緊急呼出しセンタへのSMSを生成する際には、直前に行った発呼の電話番号を検索し、この電話番号に対応する特定番号・アドレスを宛先とし、本文に自局IDや自局電話番号と位置情報とSMS作成時刻とを紐付けたテキストを挿入し、SMSを生成することとなる。
GPS測位演算部823は、GPSレシーバ9から主制御部80経由で受信した、緯度、経度、時間に関する情報から、演算により無線端末装置の現在地(位置情報)を測位し、主制御部80に通知する機能を有する。
リセレクション処理部824は、主制御部80経由でタイマ監視部81からタイムアウト通知(第2の時間経過)を受けたときに、捕捉する通信システムの再選択を行うリセレクション処理を実行する機能を有する。「リセレクション」とは、例えば旧800MHz帯(バンドクラス3)、新800MHz帯(バンドクラス0)、2GHz帯(バンドクラス6)などのように、複数の周波数帯を用いて待ち受けおよび通信可能な携帯電話などにおいて、それぞれの周波数帯間で待ち受けを変更するための処理の一つである。すなわち、一旦優先度の低い周波数帯(下位通信システム)における待ち受けを開放(セッション開放)し、他の優先度の高い周波数帯の捕捉を行い、優先度の高い,甲波数帯が捕捉可能な状態にあれば、その周波数帯における位置登録処理を行うことにより、待ち受け周波数帯をより上位の周波数帯(上位通信システムという)に変更する処理をリセレクションという。なお、リセレクションは、通常は所定周期毎に行われるようになっている。
リセレクション処理部824は、当該リセレクション処理が終了した場合に主制御部80に対して(緊急呼出しセンタ宛)位置情報要求メッセージの送信を要求するメッセージ(SMS)を送信する。リセレクション処理部824はまた、SMSの送信が失敗した場合にもリセレクション処理を実行し、当該リセレクション処理が終了した場合に主制御部80に対し(緊急呼出しセンタ宛)位置情報要求メッセージの送信を要求するSMSを再送信する。
通信プロトコル処理部825は、第1の通信プロトコル(例えば、1x)と、第1の通信プロトコルより高いデータレートで通信を行う第2の通信プロトコル(例えば、EVDO)による通信が可能であって、第1の通信プロトコルにより緊急発信を行った後、タイマ監視部81により第2の時間が経過したことが検出された場合、GPS測位演算部823を起動して位置情報の測位を行い、第2の通信プロトコルにより位置情報の測位結果を送信する機能を有する。
以下、図3〜図8に示すフローチャートを参照しながら、図1、図2に示す本発明の実施の形態に係る無線端末装置の実施例毎の動作について詳細に説明する。
[実施例1]
図3は、実施例1の動作を示すフローチャートであり、緊急呼出しセンタからの位置測位要求メッセージを受信できなかった場合にSMS送信にて位置測位要求メッセージの送信を要求する動作が示されている。図3(a)に、緊急通報通話中の動作、図3(b)に待受け遷移時の動作が示されている。
図3(a)において、ユーザが携帯電話を操作して緊急通報を行った時に、緊急呼出しセンタはその携帯電話に対し位置測位要求メッセージを送信し、携帯電話は当該位置測位要求メッセージを受信する(S301“Yes”)。
位置測位要求メッセージを受信した携帯電話(緊急発信処理部82の位置情報測位要求受信処理部821)は、このことを記憶するために、記憶部7に割り付けられた測位要求受信フラグ820をON設定する(S302)。
一方、位置測位要求メッセージを受信しない場合は(S301“No”)、緊急呼出しセンタが位置情報を必要としないため、測位要求受信フラグ820はON設定しない。
位置測位要求メッセージを受信した携帯電話(GPS測位演算部823)は、GPS測位を実施し、GPS測位が完了した場合(S303“Yes”)、無線端末装置の緊急発信処理部82は、主制御部80、通信部1経由で緊急呼出しセンタ宛、その測位結果を送信するとともに、記憶部7に割り付けられ記憶される測位要求受信フラグ820をOFFして待受け状態に遷移する(S304)。
なお、GPS測位完了前に通話断やユーザ終話などで緊急通報が切断された場合(S303“No”)、測位要求受信フラグ820は、ON設定されたままになる。
図3(b)において、待受け状態遷移後、携帯電話(主制御部80)は、測位要求受信フラグ820を参照し(S311)、ON設定されている場合は(S311“Yes”)、タイマ監視部81を起動して測位要求待ちタイマ(不図示)をスタートさせるとともに、位置情報測位要求受信処理部821により測位要求受信フラグ820を解除(OFF設定)する(S312)。
また、携帯電話(主制御部80)は、緊急呼出しセンタから測位要求待ちタイマのタイムアウト前に位置情報測位要求の着信を受信できた場合は(S313“No”、S314“Yes”)、指示にしたがい位置情報測位要求着信受信処理(GPS測位、および測位結果の報告)を行う(S315)。
すなわち、主制御部80は、緊急発信処理部82のGPS測位演算部823を起動し、このことによりGPS測位演算部823は、GPSレシーバ9により取得される緯度、経度、時間に関する情報から測位演算を行い、当該測位結果をSMS生成送信部822によりSMSに変換して、主制御部80、通信部1経由で緊急呼出しセンタ宛送信する。
一方、タイマ監視部81にて測位要求待ちタイマのタイムアウトを検知した場合(S313“Yes”)、携帯電話(緊急発信処理部82)は、SMS生成送信部822を起動し、位置情報測位要求メッセージの着信を受信できなかったことをSMS送信(位置情報測位要求メッセージの送信要求)により緊急呼出しセンタ宛通知する(S316)。
上記のSMSを受信した緊急呼出しセンタは、携帯電話が位置情報測位要求メッセージの着信を受信できなかったことを認識し、必要に応じて位置情報測位要求メッセージの再送などの対応を行う。
上記した実施例1によれば、携帯電話が、緊急呼出しセンタからの位置測位要求メッセージの着信を受信できなかった場合に、SMS送信にて位置測位要求メッセージの再送を要求することにより、緊急呼出しセンタは、不安定な電波環境下にあっても極力位置情報の受信が可能になる。また、このとき緊急呼出しセンタは、位置測位要求メッセージの再送を行うか否かを選択できる利点もある。
すなわち、携帯電話は、緊急通報通話中に緊急呼出しセンタから位置測位要求メッセージを受信し、測位途中で何らかの理由で位置測位に失敗した場合に、位置測位要求メッセージ着信待ちタイマによる第2の時間監視を行い、タイムアウトを検出したときに位置測位要求メッセージの再送要求をSMS送信する。
したがって、緊急呼出しセンタは、携帯電話宛位置測位要求メッセージを送信したが、測位結果を受信する前に切断されたとしても携帯電話から位置測位要求メッセージ再送の要求が可能になるため、不安定な電波環境下にあっても位置情報の受信が可能になる。
図4は、実施例1の応用例(以下、実施例1−2という)の動作を示すフローチャートであり、携帯電話が緊急呼出しセンタからの位置測位要求メッセージの着信を受信できなかった場合に、携帯電話が自律的にGPS測位を行い、測位結果を通知する仕組みが示されている。ここでは、緊急通報通話中の動作は図3(a)に示す実施例1と同様であるため、待受け遷移時の動作についてのみ説明する。
図4において、携帯電話(主制御部80)は、記憶部7に割り付けられた測位要求受信フラグ820を参照し(S411)、ON設定されている場合は(S411“Yes”)、タイマ監視部81を起動して測位要求着信待ちタイマをスタートさせるとともに、緊急発信処理部82の位置情報測位要求受信処理部821により測位要求受信フラグ820を解除(OFF設定)する(S412)。
また、携帯電話(主制御部80)は、緊急呼出しセンタから測位要求着信待ちタイマのタイムアウト前に位置情報測位要求メッセージの着信を受信できた場合は(S413“No”、S414“Yes”)、指示にしたがい位置情報測位要求着信受信処理(GPS測位、および測位結果の報告)を行う(S415)。
一方、タイマ監視部81が測位要求着信待ちタイマのタイムアウトを検知した場合(S413“Yes”)、携帯電話は自律的にGPS測位を行う(S416)。
すなわち、主制御部80は、緊急発信処理部82のGPS測位演算部823を起動し、このことによりGPS測位演算部823は、GPSレシーバ9により取得される、緯度、経度、時間に関する情報から位置測位演算を行い、当該測位結果をSMS生成送信部822によりSMSに変換して、主制御部80、通信部1経由で緊急呼出しセンタ宛送信する(S417)。
上記した実施例1−2によれば、携帯電話は、測位要求着信待ちタイマのタイムアウト検知後、位置測位要求メッセージの再送を要求することなく、自律的にGPS測位を実施し、その測位結果をSMS送信するため、緊急呼出しセンタは、位置測位要求メッセージの再送を実施することなく携帯電話の位置情報を入手することができる。
したがって、実施例1−2は、実施例1と比べて緊急呼出しセンタの負荷軽減がはかれる利点を持つ。
[実施例2]
図5は、実施例2の動作を示すフローチャートであり、携帯電話が位置測位要求メッセージの着信を受信できなかった場合に、周辺の電波環境が悪化していると認識し、自律的にリセレクション(システム再選択動作)を実施し、通信システムの再選択後に緊急呼出しセンタ宛位置測位要求メッセージの再送要求を、または、GPS測位結果通知のためSMS送信を行うそれぞれの仕組みが示されている。前者は図5(a)、後者は図5(b)に示されている。
図5(a)において、携帯電話(主制御部80)は、記憶部7に割り付けられた測位要求受信フラグ820を参照し(S511)、ON設定されている場合は(S511“Yes”)、タイマ監視部81を起動して測位要求着信待ちタイマをスタートさせるとともに、位置情報測位要求受信処理部821により測位要求受信フラグ820を解除(OFF設定)する(S512)。
また、携帯電話(主制御部80)は、緊急呼出しセンタから測位要求着信待ちタイマのタイムアウト前に位置情報測位要求メッセージの着信を受信できた場合は(S513“No”、S314“Yes”)、指示にしたがい位置情報測位要求着信受信処理(GPS測位、および測位結果の報告)を行う(S515)。
一方、タイマ監視部81が測位要求着信待ちタイマのタイムアウトを検知した場合(S513“Yes”)、携帯電話(主制御部80)は、待ち受けしている通信システムの電波環境が不安定な状態にあると認識し、緊急発信処理部82のリセレクション処理部824を起動して自律的にリセレクション処理(システム再選択動作)を実行させる(S516)。
続いて主制御部80は、リセレクションによる通信システムの再選択後、緊急発信処理部82のSMS生成送信部822を起動し、実施例1同様、緊急呼出しセンタ宛SMS送信にて位置測位要求メッセージの再送要求を行う(S517)。
図5(b)において、S521〜S526の動作は、図5(a)のS511〜S516のそれぞれと同じであるため、重複を回避する意味で説明を省略する。
携帯電話(主制御部80)は、緊急発信処理部82のリセレクション処理部824を起動して自律的にリセレクション処理(システム再選択動作)を実行させた後、GPS測位演算部823を起動して自律的にGPS測位を行う(S527)。そして、当該測位演算の結果をSMSにて緊急呼出しセンタ宛、送信する(S528)。なお、図5(a)、図5(b)ともに、リセレクション処理に失敗した場合はSMS送信を中止しても良い。
上記した実施例2は、携帯電話が緊急呼出しセンタにより送信される位置測位要求メッセージの着信に失敗することは悪い電波環境下にいる可能性が高いことから、緊急性がある位置情報測位が実施できないことを回避するために、リセレクションによりより良い電波環境下に移行させ、通信システムの再選択後に緊急呼出しセンタ宛位置測位要求メッセージの再送要求を、またはGPS測位結果通知のためにSMS送信を行うものである。このため、実施例2によれば、不安定な電波環境下にあって緊急発信後の測位要求メッセージの着信に失敗しても極力位置情報の送信が可能な無線端末装置を提供することができる。
[実施例3]
図6は実施例3の動作を示すフローチャートであり、携帯電話が位置測位要求メッセージを受信できなかった場合、実施例1と同様、位置測位要求メッセージの送信要求をSMS送信し、当該SMS送信に失敗した場合は自律的にリセレクション処理を実施して通信システム再選択後に再度SMS送信を行う仕組みが示されている。図6(a)は、待受け状態遷移時、図6(b)はSMS送信失敗時の動作である。
図6(a)において、携帯電話(主制御部80)は、記憶部7に割り付けられた測位要求受信フラグ820を参照し(S611)、ON設定されている場合は(S611“Yes”)、タイマ監視部81を起動して測位要求着信待ちタイマをスタートさせるとともに、位置情報測位要求受信処理部821により測位要求受信フラグ820を解除(OFF設定)する(S612)。
また、携帯電話(主制御部80)は、緊急呼出しセンタから測位要求着信待ちタイマのタイムアウト前に位置情報測位要求の着信を受信できた場合は(S613“No”、S614“Yes”)、指示にしたがい位置情報測位要求着信受信処理(GPS測位、および測位結果の報告)を行う(S615)。
一方、タイマ監視部81が測位要求待ちタイマのタイムアウトを検知した場合(S613“Yes”)、携帯電話(緊急発信処理部82)は、SMS生成送信部822を起動し、位置情報測位要求メッセージの着信を受信できなかったことをSMS送信により緊急呼出しセンタ宛通知する(S616)。
上記したSMS送信に失敗した場合(S617“No”)、緊急発信処理部82は、SMSを送信したタイミングでの電波環境が不安定であると認識してリセレクション処理部824を起動し、リセレクション処理部824は、自律的にリセレクション処理を実行することにより通信システムの再選択を行う(図6(b)のS621)。
上記した通信システムの再選択に成功した場合(S622“Yes”)、緊急発信処理部82はSMS生成送信部822を起動し、SMS生成送信部822は、主制御部80、通信部1経由で緊急呼出しセンタ宛、位置測位要求メッセージ着信要求のSMS送信を行う(S623)。なお、このSMS送信にさらに失敗した場合は、リレセクション処理を実行してもSMS送信が出来なかったため、位置測位要求メッセージ着信要求通知失敗として上記した一例の処理を終了する。
上記した実施例3は、携帯電話が緊急呼出しセンタにより送信される位置測位要求メッセージの受信に失敗することは悪い電波環境下にいる可能性が高いことから、緊急性がある位置情報測位が実施できないことを回避するため、リセレクションによりより良い電波環境下に移行させ、通信システムの再選択後、緊急呼出しセンタ宛位置測位要求メッセージの再送要求をSMS送信するものである。このため実施例3によれば、不安定な電波環境下にあって緊急発信後の測位要求メッセージの着信に失敗しても極力位置情報の送信が可能な無線端末装置を提供することができる。
[実施例4]
図7は実施例4の動作を示すフローチャートであり、SMS送信に失敗した場合、携帯電話が自律的にリセレクション処理を行い、通信システムの再選択によりより良い電波環境に移行した後に実施例1(2)と同じ動作を行い、緊急呼出しセンタ宛測位情報のSMS送信を行うものである。図7(a)は、待受け状態遷移時、図7(b)はSMS送信失敗時の動作である。
図7(a)において、携帯電話(主制御部80)は、記憶部7に割り付けられた測位要求受信フラグ820を参照し(S711)、ON設定されている場合は(S711“Yes”)、タイマ監視部81を起動して測位要求着信待ちタイマをスタートさせるとともに、位置情報測位要求受信処理部821により測位要求受信フラグ820を解除(OFF設定)する(S712)。
また、携帯電話(主制御部80)は、緊急呼出しセンタから測位要求着信待ちタイマのタイムアウト前に位置情報測位要求の着信を受信できた場合は(S713“No”、S714“Yes”)、指示にしたがい位置情報測位要求着信受信処理(GPS測位、および測位結果の報告)を行う(S715)。
一方、タイマ監視部81が測位要求着信待ちタイマのタイムアウトを検知した場合(S713“Yes”)、携帯電話(主制御部80)は自律的にGPS測位を行う(S716)。すなわち、主制御部80は、緊急発信処理部82のGPS測位演算部823を起動し、このことによりGPS測位演算部823は、GPSレシーバ9により取得される、緯度、経度、時間に関する情報から位置測位演算を行い、当該測位結果をSMS生成送信部822によりSMSに変換して、主制御部80、通信部1経由で緊急呼出しセンタ宛送信する(S717)。
上記したSMS送信に失敗した場合(S718“No”)、緊急発信処理部82は、SMS送信したタイミングでの電波環境が不安定であると認識してリセレクション処理部824を起動し、リセレクション処理部824は、自律的にリセレクション処理を実行することにより通信システムの再選択を行う(図7(b)のS721)。
リセレクション処理に成功した場合(S722“Yes”)、緊急発信処理部82は、SMS生成送信部822を起動し、GPS測位演算部823により生成される測位結果を再度SMS送信する(S723)。
リセレクション処理失敗時は(S722“No”)、再送しても失敗する可能性が高いため上記した一例の処理を終了する。なお、SMSの再送にさらに失敗した場合は、リレセクション処理を実行してもSMS送信が出来なかったため、測位結果通知失敗として上記した一例の処理を終了する。
上記した実施例4は、携帯電話が緊急呼出しセンタにより送信される位置測位要求メッセージの着信に失敗することは、悪い電波環境下にいる可能性が高いことから、緊急性がある位置情報測位が実施できないことを回避するため、リセレクションによりより良い電波環境下に移行させ、通信システムの再選択後、緊急呼出しセンタ宛GPS測位結果をSMS送信するものである。
このため実施例4によれば、不安定な電波環境下にあって緊急発信後の測位要求メッセージの着信に失敗しても極力位置情報の送信が可能な無線端末装置を提供することができる。
[実施例5]
図8は、実施例5の動作を示すフローチャートであり、携帯電話が位置測位要求メッセージを受信できなかった場合に、自律的にGPS測位を行い、EVDO接続にて測位結果を通知する仕組みが示されている。
携帯電話は、測位結果の送信に失敗した場合、送信したタイミングでの電波環境が不安定であると認識して自律的にリセレクション処理を行い、通信システムの再選択後、緊急呼出しセンタ宛SMS通知を行うものである。図8(a)は待受け状態遷移時、図8(b)はEVDO送信失敗時の動作を示す。
図8(a)において、携帯電話(主制御部80)は、記憶部7に割り付けられた測位要求受信フラグ820を参照し(S811)、ON設定されている場合は(S811“Yes”)、タイマ監視部81を起動して測位要求着信待ちタイマをスタートさせるとともに、位置情報測位要求受信処理部821により測位要求受信フラグ820を解除(OFF設定)する(S812)。
また、携帯電話(主制御部80)は、緊急呼出しセンタから測位要求着信待ちタイマのタイムアウト前に位置情報測位要求の着信を受信できた場合は(S813“No”、S814“Yes”)、指示にしたがい位置情報測位要求着信受信処理(GPS測位、および測位結果の報告)を行う(S815)。
一方、タイマ監視部81が測位要求待ちタイマのタイムアウトを検知した場合(S813“Yes”)、携帯電話(主制御部80)は、自律的にGPS測位を行う(S816)。
すなわち、主制御部80による制御の下、緊急発信処理部82はGPS測位演算部823を起動し、GPS測位演算部823は、GPSレシーバ9により取得される、緯度、経度、時間に関する情報から位置測位演算を行う。
続いて、緊急発信処理部82は通信プロトコル処理部825を起動し、通信プロトコル処理部825は、通信部1による通信を1xからEVDO接続に切替え、GPS測位演算部823により生成される位置測位結果をEVDOプロトコルにしたがい緊急呼出しセンタ宛データ送信する(S817)。
上記した測位結果のデータ送信に失敗した場合(S818“No”)、緊急発信処理部82は通信プロトコル処理部825を起動して再度1x送信に切替え、SMS生成送信部822にて緊急呼出しセンタ宛GPS測位結果を再送する(S821)。
上記したGPS測位結果のSMS送信にさらに失敗した場合(S822“No”)、緊急発信処理部82は、SMS送信タイミング時点での電波環境が不安定であると認識し、既にリセレクション処理が実施済みか否かを判定する(S823)。
リセレクション処理が未済の場合(S823“No”)、緊急発信処理部82は、リセレクション処理部824を起動し、このときリセレクション処理部824は、自律的にリセレクション処理を実行し(S824)、通信システムの再選択後(S825“Yes”)、S821の処理に戻り、GPS測位結果のSMS再送を行う。なお、ここでのSMS再送は、EVDO送信に代替可能である。
一方、リセレクション処理失敗時(S825“No”)、再送しても失敗する可能性が高いため上記した一例の処理を終了する。なお、SMSの再送にさらに失敗した場合は、リレセクション処理を実行してもSMS送信が出来なかったため、測位結果通知失敗として上記した一連の処理を終了する。
上記した実施例5によれば、位置測位要求メッセージの着信を受信できなかった場合に自律的にGPS測位を行い、EVDO接続にてGPS測位結果を通知することにより、不安定な電波環境下にあって緊急発信後の測位要求メッセージの着信に失敗しても極力位置情報の送信が可能な無線端末装置を提供することができ、かつ、1xに比べて高速な応答(測位結果の通知)が可能になる。
以上説明のように本発明の実施の形態に係る無線端末装置によれば、緊急通報通話中に緊急呼出しセンタから送信される位置測位要求メセージの受信に失敗しても、無線端末装置が着信失敗を通知することができるため、緊急呼出しセンタが再度位置測位要求メッセージを送信することができ、このことにより、緊急呼出しセンタが望む測位情報を得る機会が大幅に増える。また、緊急呼出しセンタが要求する位置情報測位に失敗しても、無線端末装置が自律的に測位した結果を通知できるため、基地局を含む網側装置の変更無しにシステム構築が可能になり、位置情報測位結果通知の確実性が向上する。さらに、リセレクションによる通信システムの再選択により無線端末装置が不安定な電波環境にいてもより良い電波環境に遷移することができるため、緊急報告を要する状況に対応し易くなる
なお、上記した本発明の実施の形態に係る無線端末装置によれば、一例として携帯電話のみ例示したが、同様の構成を有する、例えば、PC、PDA(Personal Digital Assistants)、ゲーム機や、自動車搭載通信モジュール等にも同様に適用が可能である。
また、図2に示す本発明の実施の形態に係る無線端末装置が有する各構成ブロックの機能は、全てをソフトウェアによって実現しても、あるいはその少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。例えば、緊急発信処理部82を構成する、位置情報測位要求受信処理部821、SMS生成送信部822、GPS測位演算部823、リセレクション処理部824、通信プロトコル処理部825におけるデータ処理は、1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
本発明の実施の形態に係る無線端末装置の内部構成を示すブロック図である。 図1に示す緊急発信処理部の内部構成を機能展開して示したブロック図である。 本発明の実施の形態に係る無線端末装置の実施例1の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る無線端末装置の実施例1−2の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る無線端末装置の実施例2の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る無線端末装置の実施例3の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る無線端末装置の実施例4の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る無線端末装置の実施例5の動作を示すフローチャートである。 従来の位置情報取得システムのシステム構成の一例を示す図である。
符号の説明
1…通信部、2…操作部、3…音声処理部、4…スピーカ(SP)、5…マイクロフォン(MIC)、6…表示部、7…記憶部、8…制御部、9…GPSレシーバ、80…主制御部、81…タイマ監視部、82…緊急発信処理部、820…測位要求受信フラグ、821…位置情報測位要求受信処理部、822…SMS生成送信部、823…GPS測位演算部、824…リセレクション処理部、825…通信プロトコル処理部。

Claims (9)

  1. 通信部を有し、当該通信部にて特定の電話番号への緊急発信を行った際、当該緊急発信に基づく位置情報要求メッセージを、前記緊急発信を行ってから第1の時間内に前記通信部によって受信した場合に位置情報の測位を行う無線端末装置であって、
    前記緊急発信を行ってから前記位置情報要求メッセージを受信することなく経過した時間が、前記第1の時間より長い第2の時間に達したか否かを監視するタイマ監視部と、
    前記緊急発信を行ってから前記第2の時間が経過したとき、前記位置情報要求メッセージの送信を要求するメッセージを前記通信部により送信する緊急発信処理部と、
    を備えたことを特徴とする無線端末装置。
  2. 前記通信部は、複数の通信システムのうちのいずれかを選択して待ち受けおよび通信を行い、
    前記緊急発信処理部は、前記第2の時間が経過したとき、前記位置情報要求メッセージの送信を要求するメッセージを送信する前に、前記通信部にて使用する通信システムの再選択を行うリセレクション処理を実行するよう制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線端末装置。
  3. 前記通信部は、複数の通信システムのうちのいずれかを選択して待ち受けおよび通信可能であって、
    前記緊急発信処理部は、前記第2の時間が経過して前記位置情報要求メッセ−ジの送信を要求するメッセージを送信する際に、当該メッセージの送信に失敗すると、前記通信部にて使用する通信システムの再選択を行うリセレクション処理を実行し、その後に再度前記位置情報要求メッセージの送信を要求するメッセージを送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線端末装置。
  4. 通信部を有し、当該通信部にて特定の電話番号への緊急発信を行った際、当該緊急発信に基づく位置情報要求メッセージを、前記緊急発信を行ってから第1の時間内に前記通信部によって受信した場合に位置情報の測位を行う無線端末装置であって、
    前記緊急発信を行ってから前記位置情報要求メッセージを受信することなく経過した時間が、前記第1の時間より長い第2の時間に達したか否かを監視するタイマ監視部と、
    前記緊急発信を行ってから前記第2の時間が経過したとき、位置情報の測位を行い当該位置情報の測位結果を送信する緊急発信処理部と、
    を備えたことを特徴とする無線端末装置。
  5. 前記通信部は、複数の通信システムのうちのいずれかを選択して待ち受けおよび通信可能であって、
    前記緊急発信処理部は、前記第2の時間が経過したとき、前記位置情報の測位の前に、前記通信部にて使用する通信システムの再選択を行うリセレクション処理を実行するよう制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線端末装置。
  6. 前記通信部は、複数の通信システムのうちのいずれかを選択して待ち受けおよび通信可能であって、
    前記緊急発信処理部は、前記第2の時間が経過して前記位置情報の測位を行う際に、測位あるいは測位結果の送信に失敗すると、前記通信部にて使用する通信システムの再選択を行うリセレクション処理を実行し、再度測位あるいは測位結果の送信を行うよう制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線端末装置。
  7. 前記通信部は、前記緊急発呼を行う際に用いる第1の通信プロトコルと、当該第1の通
    信プロトコルと異なる第2の通信プロトコルとに対応し、
    前記緊急発信処理部は、
    前記第1の通信プロトコルにより前記緊急発信を行った後、前記第2の時間が経過して位置情報の測位を行うと、当該位置情報の測位結果を前記第2の通信プロトコルにより送信する
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線端末装置。
  8. 前記緊急発信処理部は、
    前記位置情報の測位結果を前記第2の通信プロトコルによる送信に失敗した場合には、前記位置情報の測位結果を前記第1の通信プロトコルにて再送信する
    ことを特徴とする請求項7に記載の無線端未装置。
  9. 前記通信部は、前記第1と第2の通信プロトコルを、複数の通信システムのうちのいずれにおいても使用可能であって、
    前記緊急発信処理部は、
    前記第2の時間が経過したとき、前記位置情報の測位の前に、リセレクション処理を実行するよう制御する
    前記緊急発信処理部は、
    前記位置情報の測位結果を前記第2の通信プロトコルによる送信に失敗した場合には、前記通信部にて使用する通信システムの再選択を行うリセレクション処理を実行し、前記リセレクション処理が終了すると前記位置情報要求メッセージの送信を要求するメッセージを送信する
    ことを特徴とする請求項7に記載の無線端未装置。
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