JP2009033528A - 受信機及び通信制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】受信機側で大幅な変更をすることなく、ノイズによる通信障害を回避して受信機と携帯機との間の無線通信に基づく機器の制御が正常に行われるようにすること。
【解決手段】受信機13は、受信した電波に含まれる信号の強度を測定するRSSI回路と、特定周波数帯内において所定の中心周波数を中心とする周波数帯域を減衰させるトラップフィルタと、その中心周波数を所定のタイミングで調整し、減衰帯域を周期的に切り替える装置側マイコン11とを備えている。RSSI回路は、特定周波数帯内で受信され、信号の受信の妨げとなるノイズの強度をトラップフィルタの減衰帯域の切り替え毎に測定する。装置側マイコン11により、RSSI回路により測定されたノイズの強度が最小となる中心周波数にトラップフィルタの中心周波数が固定される。
【選択図】図1
【解決手段】受信機13は、受信した電波に含まれる信号の強度を測定するRSSI回路と、特定周波数帯内において所定の中心周波数を中心とする周波数帯域を減衰させるトラップフィルタと、その中心周波数を所定のタイミングで調整し、減衰帯域を周期的に切り替える装置側マイコン11とを備えている。RSSI回路は、特定周波数帯内で受信され、信号の受信の妨げとなるノイズの強度をトラップフィルタの減衰帯域の切り替え毎に測定する。装置側マイコン11により、RSSI回路により測定されたノイズの強度が最小となる中心周波数にトラップフィルタの中心周波数が固定される。
【選択図】図1
Description
本発明は、対象物のユーザにより所持される携帯機と該対象物に設けられた機器を制御するために無線通信を行う受信機、及びその携帯機と受信機とを備えてなる通信制御システムに関する。
近年、自動車等の車両(対象物)においては、そのセキュリティレベル(安全性)のさらなる改善とともに車両のユーザの利便性の向上が強く求められている。このため、従来、ユーザが所持する携帯機(電子キー)と車両に設けられた通信制御装置(車載装置)との間で双方向の無線通信を行い、該無線通信が成立したことを条件としてドア錠の施解錠操作を自動的に行ったり、エンジンの始動を可能としたりする通信制御システム(電子キーシステム)が提案されている。
詳しくは、前記通信制御装置は、該装置に設けられた装置側送信回路(装置側送信手段)により、予め設定されたリクエスト信号(電波)を車両周辺や車両室内に送信してリクエスト信号の送信エリアを形成する。そして、その送信エリアに前記携帯機が進入すると、該携帯機に設けられた携帯機側受信回路(携帯機側受信手段)によってリクエスト信号を受信するとともに、そのリクエスト信号に応答し、該携帯機に設けられた携帯機側マイコンのメモリに記憶されたIDコードを含む信号(電波)を携帯機側送信回路(携帯機側送信手段)によって通信制御装置に送信する。
そして、前記通信制御装置は、このIDコードを含む信号を該装置に設けられた受信機(装置側受信手段)を介して受信すると、該通信制御装置に設けられた装置側マイコンがそのメモリに記憶されたIDコードと前記信号に含まれるIDコードとの照合を行い、それらIDコード同士が一致したことを条件として携帯機との無線通信が成立したものとし、車両のドア錠を施解錠可能な状態としたり、エンジンを始動可能な状態とする車両制御を行う。
即ち、前記携帯機と通信制御装置との間で自動的に双方向の無線通信が行われ、該無線通信の成立を前提として車両制御が行われる。このため、ユーザは、メカニカル鍵等を用いた手動操作によることなく前記通信制御装置を用いて車両を遠隔で自動制御することができて利便性が向上し、しかも電磁的なID照合が車両制御の開始要件となるため、車両のセキュリティレベルが高められる。
ところで、こうした通信制御システムでは、車両の周辺環境に携帯機と通信制御装置との通信を妨害するノイズ(電波)が存在すると、通信障害が発生し、前記した車両制御が正常に行えなくなる。具体的には、前記携帯機から送信されるIDコードを含む電波の周波数fiとほぼ同じ周波数fn(fn≒fi)のノイズが車両(通信制御装置)の周辺環境に存在する場合、該ノイズと携帯機からのIDコードを含む信号とが混信し、本来受信すべき当該信号の受信レベル(選択比)が低下してしまう。
このようにノイズと携帯機からの本来受信すべき信号とが混信した場合、例えば、特許文献1開示の技術によれば、装置側マイコンにより制御が行われ、受信機が受信する周波数を複数のチャンネルに対応づけて数100kHz〜数10MHz単位で変更するとともに、該変更後の周波数の電波を携帯機から送信させるべく、チャンネルコード(周波数指令コード)を含む周波数指令信号を送信する。そして、この周波数指令信号を携帯機側受信回路が受信することで、携帯機側マイコンにより制御が行なわれ、携帯機側送信回路から送信する電波の周波数が前記チャンネルコードに対応する周波数に設定され、前記無線通信を介して車両制御が正常に行われるようにされている。
特開2007−142886号公報
しかしながら、この技術によれば、車両に設けられた受信機側で複数のチャンネルに対応づけて受信周波数を変更するために、局部発振回路の追加や、携帯機と受信機との間での送受信周波数の同期制御の新設など、大幅な変更が必要となる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、対象物に設けられた機器を制御するために対象物のユーザにより所持される携帯機と無線通信を行う受信機において、当該受信機側で大幅な変更をすることなく、ノイズによる通信障害を有効に回避して当該無線通信に基づく機器の制御が正常に行われる受信機、及び、その受信機及び携帯機を備えた通信制御システムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、特定周波数帯の周波数の電波を受信可能とされ、対象物のユーザにより所持される携帯機から該対象物に設けられた機器を制御するための信号を含む電波を受信する受信機において、受信した電波に含まれる信号の強度を測定する信号強度測定手段と、前記特定周波数帯内において所定の中心周波数を中心とする周波数帯域を減衰させるトラップフィルタと、前記トラップフィルタの中心周波数を所定のタイミングで調整することで、前記トラップフィルタによる減衰帯域を周期的に切り替えるトラップフィルタ切替手段とを備え、前記信号強度測定手段は、前記特定周波数帯内で受信され、前記信号の受信の妨げとなるノイズの強度を前記トラップフィルタの減衰帯域の切り替え毎に測定し、前記トラップフィルタ切替手段は、前記ノイズの強度が最小となる中心周波数に前記トラップフィルタの中心周波数を固定するようにしたこと、を要旨とする。
同構成によれば、携帯機と受信機との間の無線通信を妨害するノイズが特定周波数帯に存在する場合において、該特定周波数帯内において所定の中心周波数を中心とする周波数帯域を減衰させるトラップフィルタを用い、その中心周波数を所定のタイミングで調整することで、トラップフィルタによる減衰帯域を周期的に切り替え、これにより当該ノイズの強度が最小になる中心周波数を特定し、当該中心周波数にトラップフィルタの中心周波数を固定する。このため、受信機側で大幅な変更をすることなく、ノイズの強度が選択的且つ自動的に減衰されるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の受信機と、該受信機に前記対象物に設けられた機器を制御するための信号を所定の送信周波数の電波で送信する携帯機と、該携帯機から送信された電波を前記受信機を介して受信し、該受信した電波に含まれる信号に基づいて前記対象物に設けられた機器を制御する通信制御装置とを具備する通信制御システム、を要旨とする。
同構成によれば、携帯機と受信機との間で行われる無線通信に基づいて、対象物に設けられた機器を制御する通信制御システムにおいて、受信機側で大幅な変更をすることなく、ノイズの強度が選択的且つ自動的に減衰され、当該機器の制御が正常に行われるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の通信制御システムにおいて、前記通信制御装置は、前記携帯機の送信周波数を前記固定されたトラップフィルタによる減衰帯域を外れる送信周波数に設定するための送信周波数設定信号を作成するとともに、該送信周波数設定信号を前記携帯機に送信するようにされ、前記携帯機には、前記送信周波数設定信号に基づいて前記信号を送信する電波の送信周波数を設定する送信周波数設定手段が設けられていること、を要旨とする。
同構成によれば、トラップフィルタによる減衰帯域を外れる送信周波数に設定するための送信周波数設定信号が通信制御装置から携帯機に送信され、携帯機側では、その送信周波数設定信号に基づいて設定された送信周波数で信号が送信される。このため、特定周波数帯に存在するノイズによる通信障害がさらに効果的に回避され、受信機側で信号がより確実に受信されるようになる。
本発明によれば、対象物に設けられた機器を制御するために対象物のユーザにより所持される携帯機と無線通信を行う受信機において、当該受信機側で大幅な変更をすることなく、ノイズによる通信障害を有効に回避して当該無線通信に基づく機器の制御が正常に行われるようになる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の車両用通信制御システム30は、車両1内に配設された通信制御装置10と、該通信制御装置10に制御可能に接続された受信機13と、前記車両1のユーザによって所持され、前記受信機13を介して通信制御装置10と双方向に無線通信可能な携帯機20とを備えている。
図1及び図2に示すように、本実施形態の車両用通信制御システム30は、車両1内に配設された通信制御装置10と、該通信制御装置10に制御可能に接続された受信機13と、前記車両1のユーザによって所持され、前記受信機13を介して通信制御装置10と双方向に無線通信可能な携帯機20とを備えている。
<通信制御装置10及び受信機13の構成と動作>
図1に示すように、前記通信制御装置10は、CPU、ROM、RAM等から構成された装置側マイコン(装置側マイクロコンピュータ)11と、該マイコン11によって制御可能に接続された装置側送信手段としての装置側送信回路12とを備えている。尚、該マイコン11は不揮発性のメモリ11aを備えており、該メモリ11aには、車両1に固有のリクエストコード及びIDコードが記憶されている。
図1に示すように、前記通信制御装置10は、CPU、ROM、RAM等から構成された装置側マイコン(装置側マイクロコンピュータ)11と、該マイコン11によって制御可能に接続された装置側送信手段としての装置側送信回路12とを備えている。尚、該マイコン11は不揮発性のメモリ11aを備えており、該メモリ11aには、車両1に固有のリクエストコード及びIDコードが記憶されている。
前記装置側送信回路12は、所定の周波数帯域(ここではLF帯の134kHz)の電波を送信可能に構成されている。この装置側送信回路12は、装置側マイコン11から前記リクエストコードを含むリクエスト信号(送信要求信号)が入力されると、それを前記周波数帯域の電波に変調するとともに、予め設定された間欠周期及び出力強度で外部に発信する。
詳しくは、この装置側送信回路12は、前記装置側マイコン11により制御され、特定周波数帯(ここではUHF帯の312.150MHz±0.125MHz)の周波数で携帯機20からアンサーバック信号としてのIDコードを含む信号を送信させるべく、図2に示すように、前記リクエスト信号を車両1のドア近傍の車室外検知エリアA1と車室内検知エリアA2とに発信する。尚、装置側送信回路12は、装置側マイコン11により制御され、前記車室外検知エリアA1と車室内検知エリアA2に、携帯機20の存在を確認すべくWAKE信号を所定周期で間欠的に発信するとともに、携帯機側マイコン21を介して携帯機20から送信される電波の周波数を設定するための送信周波数設定信号を当該携帯機20に送信するようにもなっている。
前記受信機13は、前記特定周波数帯の周波数の電波を受信可能に構成されている。詳しくは、この受信機13は、所謂スーパーヘテロダイン受信機で構成され、前記装置側マイコン11から入力される周波数設定信号に基づいて受信周波数が前記特定周波数帯の中心周波数f0=312.150MHzに設定される。そして、受信機13は、携帯機20等から到来する前記特定周波数帯内の信号(電波)を受信すると該信号を復調し、装置側マイコン11に出力する。
詳細には、図3(a)に示すように、この受信機13は、到来するUHF帯の電波を受信する受信アンテナ23aと、該受信アンテナ23aで受信した電波に含まれる信号の内、前記特定周波数帯の信号を選択的に通過させるバンドパスフィルタ61と、該バンドパスフィルタ61を通過した前記特定周波数帯の信号の内、所定の中心周波数を中心とした一部の周波数帯の信号を減衰させるトラップフィルタ62とを備えている。
該受信機13は、さらに、周波数がf0=312.150MHzの信号を出力する局部発信回路67と、前記トラップフィルタ62を通過した周波数fiの信号に前記局部発信回路67から出力された信号を周波数混合して中間周波数fIF(=f0−fi)の信号に変換する混合回路63と、該中間周波数fIFの信号を所定レベルに増幅する中間周波増幅回路64と、該増幅後の信号から信号成分を取り出し、装置側マイコン11に出力する検波回路65とを備えている。
尚、前記中間周波増幅回路64と装置側マイコン11との間には、信号強度測定手段としてのRSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度表示)回路66が検波回路65に対して並列挿入されており、該RSSI回路66によって前記検波回路65から出力される信号成分の強度が受信信号強度(受信した電波に含まれる信号の強度を表示する信号)に変換された後、装置側マイコン11に出力されるようになっている。
図3(b)に示すように、前記トラップフィルタ62は、前記バンドパスフィルタ61の出力側に接続される入力端子62t1と、前記混合回路63の入力側に接続される出力端子62t2と、両端子62t1,62t2の間に一端が接続され、他端が接地されたコイル62aとコンデンサ62cからなる直列回路とを備えている。また、該コイル62aに並列するようにバリキャップ(可変容量ダイオード)62bが配設されており、該バリキャップ62bのカソード側は前記コイル62aとコンデンサ62cとの間に接続され、アノード側は接地されている。さらに前記バリキャップ62bのカソード側には、トラップフィルタ62の中心周波数を調整するべく、トラップフィルタ切替手段としての装置側マイコン11からトラップフィルタ中心周波数調整電圧Vcが入力される端子62t3が接続されている。
そして、この端子62t3を介して、前記装置側マイコン11から所定のタイミングでトラップフィルタ62に前記トラップフィルタ中心周波数調整電圧Vcが数段階(ここでは3段階、Vc=Vc1,Vc2,Vc3;Vc1<Vc2<Vc3)のレベルで出力され、トラップフィルタ62の中心周波数が前記電圧Vcの各レベルに対応した中心周波数ft1,ft2,ft3に制御設定されるようになっている。
詳しくは、前記装置側マイコン11のクロック周波数に同期するように、前記端子62t3にトラップフィルタ中心周波数調整電圧Vc1,Vc2,Vc3が周期的に印加されると、各電圧Vcに応じて前記バリキャップ62bの静電容量が変更される。そして、コイル62a、バリキャップ62b、及びコンデンサ62cからなるフィルタ回路の周波数特性が変わり、図4に示すように、前記特定周波数帯の範囲内でトラップフィルタ62の中心周波数がそれぞれft1,ft2,ft3(ここでは、ft1=312.090MHz、ft2=312.150MHz、ft3=312.210MHz)に周期的に変更される。そして、該各中心周波数ft1,ft2,ft3に対応して、前記特定周波数帯の受信周波数特性は、図4の周波数通過帯カーブ40に対して各中心周波数ft1,ft2,ft3を中心としてその信号レベルを所定帯域幅(ここでは80kHz程度)で減衰させる減衰カーブ40a,40b,40cを加えたものに周期的に切り替えられる(減衰帯域がスイープされる)。
尚、このトラップフィルタ62は、前記装置側マイコン11からトラップフィルタ中心周波数調整電圧Vcが印加されることで作動を開始するようにされており、該電圧Vcが印加されていない場合は、トラップフィルタ62による減衰帯域は前記周波数通過帯カーブ40の外側(帯域外)に位置するようになっている。
図1に戻り、前記装置側マイコン11には、車両1にそれぞれ設けられた、エンジンスイッチ14、並びに、制御対象となる機器としてのドア錠装置15及びエンジン制御装置16が電気的に接続されている。
前記エンジンスイッチ14は、車室内の運転席の近傍(例えばインストルメントパネルやステアリングコラム等)に配設された押しボタンスイッチ装置等によって構成され、その操作によりスイッチ操作信号が装置側マイコン11に入力される。
前記ドア錠装置15は、ドア錠を自動的に施解錠する装置であり、装置側マイコン11から解錠許可信号が入力されるとドア錠を解錠する一方、施錠許可信号が入力されるとドア錠を施錠する。また、ドア錠装置15は、ドア錠の施解錠状態を示す施解錠状態信号を装置側マイコン11に出力する。
前記エンジン制御装置16は、図示しないセルモータに接続され、装置側マイコン11からエンジン駆動信号が入力されると同セルモータを駆動してエンジンを始動させるとともに、エンジンの動作状態を示すエンジン状態信号を装置側マイコン11に出力する。
以上により、装置側マイコン11は、前記施解錠状態信号やエンジン状態信号に基づいて、ドア錠の施解錠状態やエンジンの動作状態を認識可能になっている。
そして、装置側マイコン11は、前記リクエスト信号に応答して携帯機20からIDコードを含む信号が送信され、受信機13で受信されると、該信号に含まれるIDコードと前記メモリ11aに記憶されたIDコードとの照合(車室外照合)を行い、両IDコードが一致したこと(携帯機20からのIDコードが正規のものであること)を条件として車両制御(ドア錠の施解錠操作)を許可する。
そして、装置側マイコン11は、前記リクエスト信号に応答して携帯機20からIDコードを含む信号が送信され、受信機13で受信されると、該信号に含まれるIDコードと前記メモリ11aに記憶されたIDコードとの照合(車室外照合)を行い、両IDコードが一致したこと(携帯機20からのIDコードが正規のものであること)を条件として車両制御(ドア錠の施解錠操作)を許可する。
詳しくは、図1及び図2を参照して、装置側マイコン11は、車室外検知エリアA1に送信したリクエスト信号に応答する携帯機20からのIDコードを含む信号が受信機13で受信され、該信号に含まれるIDコードが正規のものである場合に、即ち、車室外照合により照合OK(可)の場合に、前記ドア錠装置15に解錠許可信号を出力し、ドアハンドル1hが操作されたことを条件としてドア錠を解錠させる。一方、装置側マイコン11は、ドア錠の解錠状態において、ドアハンドル1hに設けられた図示しないロックスイッチが操作されると、前記車室外照合を行い、該照合OKの場合に、ドア錠装置15に施錠許可信号を出力してドア錠を施錠させる。
さらに、装置側マイコン11は、車室内検知エリアA2に送信したリクエスト信号に応答する携帯機20からのIDコードを含む信号が受信機13で受信され、該信号に含まれるIDコードが正規のものである場合に、即ち、車室内照合により照合OKの場合に、エンジン始動許可状態となり、さらに該状態においてブレーキペダルとともにエンジンスイッチ14が操作され、エンジンスイッチ14からスイッチ操作信号が入力されると、エンジン制御装置16にエンジン駆動信号を出力してエンジンを始動させる。即ち、装置側マイコン11は、このエンジン始動許可状態とならない限り、エンジンスイッチ14が操作されても車両1のエンジンを始動させないようにしている。
<携帯機20の構成と動作>
図1に示すように、前記携帯機20は、CPU、ROM、RAM等から構成された携帯機側マイコン(携帯機側マイクロコンピュータ)21、並びに、該マイコン21によってそれぞれ制御可能に接続された携帯機側受信手段としての携帯機側受信回路22及び携帯機側送信手段としてのVCO(携帯機側送信回路)23(VCO:Voltage Controlled Oscillator;電圧制御発信機)を備えている。さらに、前記携帯機側マイコン21には、携帯機20から施錠操作コード及び解錠操作コードを含む施解錠操作信号を送信させるための施解錠スイッチ24が電気的に接続されている。尚、該マイコン21は不揮発性のメモリ21aを備えており、該メモリ21aには、施解錠操作コード、並びに、車両1に固有のリクエストコード及びIDコードが記憶されている。
図1に示すように、前記携帯機20は、CPU、ROM、RAM等から構成された携帯機側マイコン(携帯機側マイクロコンピュータ)21、並びに、該マイコン21によってそれぞれ制御可能に接続された携帯機側受信手段としての携帯機側受信回路22及び携帯機側送信手段としてのVCO(携帯機側送信回路)23(VCO:Voltage Controlled Oscillator;電圧制御発信機)を備えている。さらに、前記携帯機側マイコン21には、携帯機20から施錠操作コード及び解錠操作コードを含む施解錠操作信号を送信させるための施解錠スイッチ24が電気的に接続されている。尚、該マイコン21は不揮発性のメモリ21aを備えており、該メモリ21aには、施解錠操作コード、並びに、車両1に固有のリクエストコード及びIDコードが記憶されている。
前記携帯機側受信回路22は、前記装置側送信回路12から送信されるWAKE信号及びリクエスト信号(LF帯の電波)を受信可能に構成されている。そして、携帯機側受信回路22は、携帯機20が車室外検知エリアA1又は車室内検知エリアA2に進入し、WAKE信号又はリクエスト信号を受信するとそれらをパルス信号に復調して携帯機側マイコン21に出力する。
前記VCO23は、前記受信機13が受信可能な特定周波数帯に属する周波数の電波を送信可能に構成されている。即ち、VCO23は、携帯機側マイコン21により制御され、通信制御装置10から装置側送信回路12を介して送信される前記WAKE信号及びリクエスト信号を正常に受信したことを条件としてそれぞれ返信するACK信号及び前記IDコードを含む信号、並びに、前記施解錠操作信号を、前記周波数の電波に変調し、それらを車両1に設けられた受信機13に送信可能となっている。
詳しくは、図5に示すように、このVCO23は、所謂コルピッツ形発信回路を構成しており、携帯機側マイコン21の出力側に接続された入力端子22t1と、アンテナに接続された出力端子22t2と、LC発信回路を構成するとともに、増幅部としてのトランジスタ22dに帰還回路を構成するように並列接続されたバリキャップ(可変容量ダイオード)22b及びコンデンサ22cが直列したコンデンサ部と、コイル22aからなるコイル部とを備えている。そして、バリキャップ22bとコンデンサ22cとの間にはトランジスタ22dのエミッタ端子が接続されている。また、前記入力端子22t1は、トランジスタ22dのベース端子に接続されており、前記出力端子22t2は、トランジスタ22dのコレクタ端子に接続されている。そして、前記バリキャップ22bには、送信周波数設定手段としての携帯機側マイコン21から出力される送信周波数調整電圧が入力端子22t3から信号ライン22sを介して印加され、該電圧Vcに対応した静電容量の変化に基づき、VCO23の発振周波数が設定されるように構成されている。
図1に戻り、携帯機側マイコン21は、前記携帯機側受信回路22を介して車両1の通信制御装置10からリクエスト信号を受信すると、該信号に含まれるリクエストコードと、前記メモリ21aに記憶されたリクエストコードとを照合し、両コードが一致したことを条件として、前記メモリ21aに記憶されたIDコードを信号に変換し、VCO23に出力する。
また、携帯機側マイコン21は、施解錠スイッチ24の操作内容に応じて施解錠信号が入力されると、リクエスト信号の受信有無にかかわらず、前記メモリ21aに記憶された施解錠操作コードを施解錠操作信号に変換し、IDコードを含む信号とともにVCO23に出力する。
そして、VCO23は、前記携帯機側マイコン21からIDコードを含む信号又は施解錠操作信号が入力されると、該各信号を前記特定周波数帯に属する周波数の電波に変調し、アンテナから車両1に向けて発信する。
<車両用通信制御システム30の処理>
ここで、車両1の周辺環境に携帯機20と受信機13との正常な通信を妨害するノイズが存在する場合において、本実施形態の車両用通信制御システム30によって行われる処理について、ドア錠の施解錠操作を例に、図6に示すフローチャートに従って説明する。
ここで、車両1の周辺環境に携帯機20と受信機13との正常な通信を妨害するノイズが存在する場合において、本実施形態の車両用通信制御システム30によって行われる処理について、ドア錠の施解錠操作を例に、図6に示すフローチャートに従って説明する。
先ず、ステップS11において、通信制御装置10が受信機13のRSSI回路66を介して所定強度(閾値)を超える強度の信号を受信したか否かが判断され、受信した場合はステップS12に進む。
このステップS12では、装置側マイコン11は、前記所定強度を超える強度の信号に付加されたコードが携帯機20と車両1との間で規定された正規のコード体系(正規コード)であるか否かを判断する。
そして、正規コードが確認されない場合は、ステップS13において、装置側マイコン11により、前記トラップフィルタ中心周波数調整電圧VcがVc1に設定されて前記バリキャップ62bに印加され、これによりトラップフィルタ62が作動を開始し、その中心周波数が最初にft1に設定される。以下、順次一定周期(ここでは1[msec])毎に前記トラップフィルタ中心周波数調整電圧VcがVc1→Vc2→Vc3に調整され、中心周波数がft1→ft2→ft3と切り替えられ、トラップフィルタ62による減衰帯域が前記特定周波数帯内でスイープされる。そして、トラップフィルタ62の減衰帯域の切り替え毎に前記RSSI回路66によって前記受信機13が受信した信号の受信信号強度が測定され、装置側マイコン11に入力される。
一方、前記ステップS12において、正規コードが確認され、さらに前記車室外照合により照合OK(可)の場合は、ステップS18において、ドア錠装置15において、装置側マイコン11からの施解錠許可信号に応じてドアが解錠又は施錠される。
次に、ステップS14において、装置側マイコン11によって、前記トラップフィルタ62の中心周波数ft1,ft2,ft3の内、前記RSSI回路66による受信信号強度が最小となる中心周波数が特定される。
そして、ステップS15において、装置側マイコン11は、前記RSSI回路66による受信信号強度が最小となる中心周波数(ft1,ft2,ft3のいずれか)にトラップフィルタ62の中心周波数を固定した後、ステップS17に進む。
一方、前記ステップS11において、前記RSSI回路66を介して所定強度(閾値)を超える強度の信号が受信されなかった場合はステップS16に進み、トラップフィルタ62による減衰帯域を前記周波数通過帯カーブ40(図4参照)の外側(帯域外)に位置させた後、ステップS15と同様に、ステップS17に進む。
次のステップS17においては、装置側マイコン11によって、前記トラップフィルタ62の中心周波数に基づき、携帯機20のVCO23の送信周波数を当該トラップフィルタ62による減衰帯域を外れる送信周波数に設定するためのフィルタ周波数情報(送信周波数設定信号)が作成される。そして、該フィルタ周波数情報は、装置側送信回路12を介してWAKE信号に付加され、通信制御装置10の装置側送信回路12から図2に示す車室外検知エリアA1又は車室内検知エリアA2に送信される。このWAKE信号が携帯機20で受信されると、例えば、トラップフィルタ62の中心周波数ft3=312.210MHzの場合は、前記フィルタ周波数情報に基づき、携帯機側マイコン21により前記送信周波数調整電圧が調整され、VCO23の送信周波数が当該トラップフィルタ62による減衰帯域を外れる312.150MHzになるように設定される。
そして、携帯機20側では、ステップS1において、この車室外検知エリアA1又は車室内検知エリアA2に進入した際に、WAKE信号が受信されると、VCO23を介して車両1にACK信号が送信される。ここで、ACK信号は、前記フィルタ周波数情報に基づき、トラップフィルタ62の中心周波数(トラップフィルタ62による減衰帯域)を外れた周波数で送信される。
このACK信号が受信されると、ステップS19において、通信制御装置10の装置側送信回路12を介して携帯機20にリクエスト信号が送信される。
一方、携帯機20側では、ステップS2において、携帯機側受信回路22を介してリクエスト信号が受信され、携帯機側マイコン21によって該信号に含まれるリクエストコードと、携帯機側マイコン21のメモリ21aに記憶されたリクエストコードとが照合され、両コードが一致したことを条件として、前記メモリ21aに記憶されたIDコードを信号に変換し、VCO23に出力する。そして、VCO23は、携帯機側マイコン21からIDコードを含む信号が入力されると、該信号を前記特定周波数帯に属する周波数の電波であるレスポンス信号に変調し、アンテナから車両1に向けて発信する。
一方、携帯機20側では、ステップS2において、携帯機側受信回路22を介してリクエスト信号が受信され、携帯機側マイコン21によって該信号に含まれるリクエストコードと、携帯機側マイコン21のメモリ21aに記憶されたリクエストコードとが照合され、両コードが一致したことを条件として、前記メモリ21aに記憶されたIDコードを信号に変換し、VCO23に出力する。そして、VCO23は、携帯機側マイコン21からIDコードを含む信号が入力されると、該信号を前記特定周波数帯に属する周波数の電波であるレスポンス信号に変調し、アンテナから車両1に向けて発信する。
そして、ステップS20において、装置側マイコン11により、前記所定強度を超えた強度を有する信号中に含まれるIDコードと携帯機側マイコン21のメモリ11aに記憶されたIDコードとの照合が行なわれ、両IDコードが一致したことを条件として、次のステップS21においてドア錠の施解錠操作が許可される。一方、両IDコードが一致しなかった場合は、ここでの処理を一旦終了する。
以上説明したように、本実施形態の受信機13及び車両用通信制御システム30によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、携帯機20と受信機13との間の無線通信を妨害するノイズが当該受信機13により受信される特定周波数帯に存在する場合において、該特定周波数帯内において所定の中心周波数ft1,ft2,ft3を中心とする周波数帯域を減衰させるトラップフィルタ62を用いる。そして、その中心周波数ft1,ft2,ft3を所定のタイミングで調整することで、トラップフィルタ62による減衰帯域を周期的に切り替え、これにより当該ノイズの強度が最小になる中心周波数(ft1,ft2,ft3のいずれか)を特定し、当該中心周波数にトラップフィルタ62の中心周波数を固定する。このため、受信機13側で回路上の大幅な変更をすることなく、ノイズの強度が選択的且つ自動的に減衰されるようになる。この結果、携帯機20との無線通信により車両1に設けられたドア錠装置15やエンジン制御装置16等の車載機器を制御するための通信制御装置10側において大幅な変更をすることなく、ノイズによる通信障害を有効に回避して当該車載機器の制御が正常に行われるようになる。
(1)本実施形態では、携帯機20と受信機13との間の無線通信を妨害するノイズが当該受信機13により受信される特定周波数帯に存在する場合において、該特定周波数帯内において所定の中心周波数ft1,ft2,ft3を中心とする周波数帯域を減衰させるトラップフィルタ62を用いる。そして、その中心周波数ft1,ft2,ft3を所定のタイミングで調整することで、トラップフィルタ62による減衰帯域を周期的に切り替え、これにより当該ノイズの強度が最小になる中心周波数(ft1,ft2,ft3のいずれか)を特定し、当該中心周波数にトラップフィルタ62の中心周波数を固定する。このため、受信機13側で回路上の大幅な変更をすることなく、ノイズの強度が選択的且つ自動的に減衰されるようになる。この結果、携帯機20との無線通信により車両1に設けられたドア錠装置15やエンジン制御装置16等の車載機器を制御するための通信制御装置10側において大幅な変更をすることなく、ノイズによる通信障害を有効に回避して当該車載機器の制御が正常に行われるようになる。
(2)本実施形態では、携帯機20と受信機13との間で行われる無線通信に基づいて、車両1に設けられたドア錠装置15やエンジン制御装置16等の車載機器を制御する車両用通信制御システム30において、受信機13側で大幅な変更をすることなく、ノイズの強度が選択的且つ自動的に減衰され、当該車載機器の制御が正常に行われるようになる。
(3)本実施形態では、トラップフィルタ62による減衰帯域を外れる送信周波数に設定するための送信周波数設定信号が車両1に設けられた通信制御装置10から携帯機20に送信され、携帯機20側では、その送信周波数設定信号に基づいて設定された送信周波数でIDコードを含む信号や施解錠操作信号等の信号が送信される。このため、特定周波数帯に存在するノイズによる通信障害がさらに効果的に回避され、受信機13側で信号がより確実に受信されるようになる。
尚、上記実施形態は以下のように変形してもよい。
・上記実施形態では、通信制御装置10内に装置側受信手段としての受信機13を設けず、通信制御装置10の外部に設けた受信機13を介して受信したIDコードを含む信号又は施解錠操作信号(信号)に基づいてドア錠装置15及びエンジン制御装置16(車載機器)を装置側マイコン11を用いて制御する構成とした。しかし、本発明の技術的思想はこれに限られず、通信制御装置10の内部に装置側受信手段としての装置側受信回路を設け、該受信回路で受信した信号に基づき、装置側マイコン11を用いて車載機器を制御する構成として勿論よい。
・上記実施形態では、通信制御装置10内に装置側受信手段としての受信機13を設けず、通信制御装置10の外部に設けた受信機13を介して受信したIDコードを含む信号又は施解錠操作信号(信号)に基づいてドア錠装置15及びエンジン制御装置16(車載機器)を装置側マイコン11を用いて制御する構成とした。しかし、本発明の技術的思想はこれに限られず、通信制御装置10の内部に装置側受信手段としての装置側受信回路を設け、該受信回路で受信した信号に基づき、装置側マイコン11を用いて車載機器を制御する構成として勿論よい。
・上記実施形態では、通信制御装置10側でIDコードを含む信号や施解錠操作信号の受信の妨げとなるノイズの強度をトラップフィルタ62の中心周波数ft1,ft2,ft3の切り替え毎にRSSI回路66により測定し、該ノイズの強度が最小となるトラップフィルタ62の中心周波数(ft1,ft2,ft3のいずれか)を特定する。そして、その特定された中心周波数にトラップフィルタ62の中心周波数を固定するようにした。しかし、これに限られず、例えば、RSSI回路66により測定したノイズの強度が予め設定した閾値未満となるトラップフィルタ62の中心周波数(ft1,ft2,ft3のいずれか)を特定し、その特定された中心周波数にトラップフィルタ62の中心周波数を固定するように構成してもよい。
・上記実施形態では、トラップフィルタ切替手段としての装置側マイコン11により、トラップフィルタ62の中心周波数を順次一定周期(1[msec])のタイミングで3段階に調整し、当該トラップフィルタ62による減衰帯域を周期的に切り替えるようにした。しかし、これに限られず、トラップフィルタ62の中心周波数を調整する段階は2段階や4段階以上にしてもよいし、トラップフィルタ62の中心周波数の調整のタイミングも一定周期でなく、異なる周期であってもよい。
・上記実施形態では、車両用通信制御システム30を、車両1のドア錠の施解錠制御に適用した例について説明したが、該車両1のエンジンの始動を許可するためのエンジン始動制御にも同様に適用できることは勿論である。
・上記実施形態では、セキュリティの対象物を自動車等の車両1とし、受信機13、通信制御装置10、及び携帯機20から構成される通信制御システム30を該車両1のドア錠を施解錠したり、エンジンを始動可能な状態とする車両制御を行うための車両用通信制御システムとした。しかし、本発明の技術的思想はこれに限られず、セキュリティの対象物を住宅等の不動産とし、該住宅のドアに設けられたドア錠の施解錠制御に適用することも可能である。
さらに、前記した実施形態および変形例より把握できる技術的思想について以下に記載する。
○前記対象物が自動車等の車両であって、請求項1に記載の受信機と、該受信機に前記車両に設けられた機器を制御するための信号を所定の送信周波数の電波で送信する携帯機と、該携帯機から送信された電波を前記受信機を介して受信し、該受信した電波に含まれる信号に基づいて前記車両に設けられた機器を制御する通信制御装置とを具備することを特徴とする車両用通信制御システム。同構成によれば、ローコスト且つ簡単確実な方法によって、車両の盗難防止等のセキュリティレベルを向上させることができ、車両のユーザの利便性に資するとともにセキュリティ上の信頼性も格段に高められるようになる。
○前記対象物が自動車等の車両であって、請求項1に記載の受信機と、該受信機に前記車両に設けられた機器を制御するための信号を所定の送信周波数の電波で送信する携帯機と、該携帯機から送信された電波を前記受信機を介して受信し、該受信した電波に含まれる信号に基づいて前記車両に設けられた機器を制御する通信制御装置とを具備することを特徴とする車両用通信制御システム。同構成によれば、ローコスト且つ簡単確実な方法によって、車両の盗難防止等のセキュリティレベルを向上させることができ、車両のユーザの利便性に資するとともにセキュリティ上の信頼性も格段に高められるようになる。
○請求項1に記載の受信機において、前記特定周波数帯の中心周波数は、300MHz以上3GHz以下のUHF(極超短波)帯に属している受信機。同構成によれば、車両の電子キーシステムに好適に利用される周波数帯の電波を利用できるので、電子キーシステムを使用する場合において妨害となり易い環境ノイズの影響が効果的に回避できるようになる。
1…車両、10…通信制御装置、13…受信機、20…携帯機、23…VCO(携帯機側送信回路)、30…車両用通信制御システム、62…トラップフィルタ。
Claims (3)
- 特定周波数帯の周波数の電波を受信可能とされ、対象物のユーザにより所持される携帯機から該対象物に設けられた機器を制御するための信号を含む電波を受信する受信機において、
受信した電波に含まれる信号の強度を測定する信号強度測定手段と、
前記特定周波数帯内において所定の中心周波数を中心とする周波数帯域を減衰させるトラップフィルタと、
前記トラップフィルタの中心周波数を所定のタイミングで調整することで、前記トラップフィルタによる減衰帯域を周期的に切り替えるトラップフィルタ切替手段とを備え、
前記信号強度測定手段は、前記特定周波数帯内で受信され、前記信号の受信の妨げとなるノイズの強度を前記トラップフィルタの減衰帯域の切り替え毎に測定し、
前記トラップフィルタ切替手段は、前記ノイズの強度が最小となる中心周波数に前記トラップフィルタの中心周波数を固定するようにしたことを特徴とする受信機。 - 請求項1に記載の受信機と、該受信機に前記対象物に設けられた機器を制御するための信号を所定の送信周波数の電波で送信する携帯機と、該携帯機から送信された電波を前記受信機を介して受信し、該受信した電波に含まれる信号に基づいて前記対象物に設けられた機器を制御する通信制御装置とを具備することを特徴とする通信制御システム。
- 請求項2に記載の通信制御システムにおいて、
前記通信制御装置は、前記携帯機の送信周波数を前記固定されたトラップフィルタによる減衰帯域を外れる送信周波数に設定するための送信周波数設定信号を作成するとともに、該送信周波数設定信号を前記携帯機に送信するようにされ、
前記携帯機には、前記送信周波数設定信号に基づいて前記信号を送信する電波の送信周波数を設定する送信周波数設定手段が設けられていることを特徴とする通信制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007195936A JP2009033528A (ja) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | 受信機及び通信制御システム |
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JP2007195936A JP2009033528A (ja) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | 受信機及び通信制御システム |
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JP2009033528A true JP2009033528A (ja) | 2009-02-12 |
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ID=40403522
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JP2007195936A Withdrawn JP2009033528A (ja) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | 受信機及び通信制御システム |
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JP (1) | JP2009033528A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109844561A (zh) * | 2016-10-14 | 2019-06-04 | 阿尔卑斯阿尔派株式会社 | 接收信号强度测定装置、接收信号强度测定方法和程序以及无钥匙进入系统 |
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2007
- 2007-07-27 JP JP2007195936A patent/JP2009033528A/ja not_active Withdrawn
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