JP2009031398A - 液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法、及び液晶表示装置用カラーフィルタ - Google Patents
液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法、及び液晶表示装置用カラーフィルタ Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】〔A〕第一フォトスペーサーPs−1eに対応したパターンと、第二フォトスペーサーPs−2eに対応した、第一フォトスペーサーのパターンの幅より狭くない幅のパターンの第一マスクPM11を用い、塗膜への第一露光、及び現像、ポストベークを施し、第一フォトスペーサーと同一の高さの前第二フォトスペーサーPs−2e’を形成し、〔B〕第二フォトスペーサー対応したパターンの第二マスクPM12を用い、前第二フォトスペーサーへの第二露光L2により、第二フォトスペーサーを形成する。第二露光の波長は、185nm及び/又は254nmである。
【選択図】図7
Description
図11、及び図12に示すように、液晶表示装置に用いられるカラーフィルタ(4)は、ガラス基板(40)上にブラックマトリックス(41)、着色画素(42)、及び透明導電膜(43)が順次に形成されたものである。
図11、及び図12はカラーフィルタを模式的に示したもので、着色画素(42)は12個表されているが、実際のカラーフィルタにおいては、例えば、対角17インチの画面に数百μm程度の着色画素が多数個配列されている。
ブラックマトリックス(41)は、遮光性を有するマトリックス状のものであり、着色画素(42)は、例えば、赤色、緑色、青色のフィルタ機能を有するものであり、透明導電膜(43)は、透明な電極として設けられたものである。
或いは、ガラス基板(40)上に、ブラックマトリックス形成用の黒色フォトレジストを用いてフォトリソグラフィ法によってブラックマトリックス(41)を形成するといった方法がとられている。
タとして基本的な機能を備えたものである。液晶表示装置は、このようなカラーフィルタを内蔵することにより、フルカラー表示が実現し、その応用範囲が飛躍的に広がり、液晶カラーTV、ノート型PCなど液晶表示装置を用いた多くの商品が創出された。
このスペーサーは透明な粒子であることから、画素内に液晶と一諸にスペーサーが入っていると、黒色表示時にスペーサーを介して光がもれてしまい、また、液晶材料が封入されている基板間にスペーサーが存在することによって、スペーサー近傍の液晶分子の配列が乱され、この部分で光もれを生じ、コントラストが低下し表示品質に悪影響を及ぼす、などの問題を有していた。
図9は、このような液晶表示装置用カラーフィルタの部分断面図である。図9に示すように、液晶表示装置用カラーフィルタ(7)は、ガラス基板(40)上にブラックマトリックス(41)、着色画素(42)、及び透明導電膜(43)が順次に形成され、ブラックマトリックス(41)上方の透明導電膜(43)上にスペーサー機能を有する突起部としてのフォトスペーサー(44)が形成されている。このような液晶表示装置用カラーフィルタ(7)を用いた液晶表示装置には、フォトスペーサー(44)が画素内を避けた位置に形成されているので、上記コントラストの改善がみられる。
フォトスペーサー(44)が面内において、ある密度で形成されている際に、フォトスペーサーの断面積が小さいとパネル組み立て工程で基板間のギャップが均一になりにくく、液晶表示装置に色ムラなどが発生し易くなるので、フォトスペーサー(44)の断面積はある大きさ以上のもの、例えば、フォトスペーサー(44)の高さが、基板間ギャップである2μm〜5μm程度の際に、形状は角丸の矩形、菱形のもので、水平断面が対角長(12×12μm)〜(40×40μm)程度のものを用いている。
しかし、フォトスペーサーの密度を十分に高くすると塑性変形や破壊は防げるが、パネル内に真空気泡(低温気泡)が発生するといった問題がある。
このとき、基板間のギャップが収縮しようとする変化量に対し、フォトスペーサーの変形が追従できなくなると、パネル内部に負圧が生じ、その結果パネル内に真空気泡(低温気泡)が発生することになる。
フォトスペーサーは、第一フォトスペーサー(Ps−1)と第二フォトスペーサー(Ps−2)で構成されている。
第二フォトスペーサー(Ps−2)は第一フォトスペーサー(Ps−1)より高さの低いフォトスペーサーである。この第二フォトスペーサー(Ps−2)は、パネルに過剰な荷重が加わった際に、その荷重を分散させ第一フォトスペーサー(Ps−1)の塑性変形、破壊を防ぐためのものである。
図2は、第一の方法を説明する断面図である。図2に示すように、ブラックマトリックス(41)、着色画素(42)、及び透明導電膜(43)が順次に形成されたガラス基板(40)上にフォトレジスト層(60)が形成され、その上方には近接露光のギャップ(G)を設けてフォトマスク(PM1)が配置されている。
フォトマスク(PM1)上の、第一フォトスペーサー(Ps−1c)の形成に対応したパターン(開口部)の幅(W3)は、形成される第一フォトスペーサー(Ps−1c)の幅と略同一である。
しかし、この第一の方法の短所は、フォトレジスト層(60)への露光は、第一フォトスペーサー(Ps−1c)が良好に形成されるように露光されるので、第二フォトスペーサー(Ps−2c)への露光は不足気味となり、フォトレジスト層の底部の硬化が十分にされず、形成された第二フォトスペーサー(Ps−2c)の高さのバラツキが大きくなり、また、形成された幅の狭い第二フォトスペーサー(Ps−2c)は透明導電膜(43)上から剥離し易い点である。
ブラックマトリックス(41)には、赤色着色画素(42R)の延長部、緑色着色画素(42G)の延長部、青色着色画素片(42Bb)が順次に設けられ積層を形成している。第一フォトスペーサー(Ps−1d)は、この積層上に形成される。
形成される第一フォトスペーサー(Ps−1d)の幅(W5)と、形成される第二フォトスペーサー(Ps−2d)の幅(W6)は略同一である。
フォトマスク(PM2)の、第一フォトスペーサー(Ps−1d)の形成に対応したパターン(開口部)の幅(W5)は、形成される第一フォトスペーサー(Ps−1d)の幅と略同一である。また、第二フォトスペーサー(Ps−2d)の形成に対応したパターン(開口部)の幅(W6)は、形成される第二フォトスペーサー(Ps−2d)の幅と略同一である。
しかし、この第二の方法の短所は、第一フォトスペーサー(Ps−1d)の高さ(H5)を所望する高さにするためには、積層の幅を十分な広さの幅に設ける必要があり、実際には設計面からの制約が大きい。
積層の幅(W7)を十分に広くすることによって、この差を少なく、略同一の厚さにすることが出来るのであるが、例えば、ブラックマトリックス(41)の幅には制約があるので、積層の幅(W7)を十分に広くすることは不可能な場合が多い。
また、上記液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法を用いて製造した液晶表示装置用カラーフィルタを提供することを課題とする。
〔A〕1)フォトマスクとして、前記2種のフォトスペーサーの内の第一フォトスペーサーの形成に対応した幅を有するパターンと、第一フォトスペーサーより高さの低い第二フォトスペーサーの形成に対応した、第一フォトスペーサーの形成に対応したパターンの幅より狭くない幅を有するパターンが設けられた第一マスクを用い、
2)着色画素が形成されたガラス基板上に設けられた、第一フォトスペーサー及び第二フォトスペーサー形成用のフォトレジストの塗膜への該第一マスクを介した第一露光、及び現像、ポストベークを施し、第一フォトスペーサー、及び第一フォトスペーサーの高さと同一の高さを有する前第二フォトスペーサーを形成し、
〔B〕1)フォトマスクとして、前記第一フォトスペーサーより高さの低い第二フォトス
ペーサーの形成に対応した、第一フォトスペーサーの形成に対応したパターンの幅より狭くない幅を有するパターンが設けられた第二マスクを用い、
2)ガラス基板上に形成された前記前第二フォトスペーサーへの該第二マスクを介した第二露光により、前第二フォトスペーサーの高さを第一フォトスペーサーの高さより低いものとした第二フォトスペーサーを形成することを特徴とする液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法である。
〔B〕1)フォトマスクとして、第一フォトスペーサーの形成に対応したパターンの幅より狭くない幅を有するパターンが設けられた第二マスクを用い、2)前第二フォトスペーサーへの第二マスクを介した第二露光により、前第二フォトスペーサーの高さを第一フォトスペーサーの高さより低いものとした第二フォトスペーサーを形成する液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法であるので、第二フォトスペーサーが透明導電膜から剥離することのないカラーフィルタを、設計面からの制約が伴うことなく製造することのできる液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法となる。
図8は、本発明による液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法により製造された液晶表示装置用カラーフィルタの一実施例を模式的に示した断面図である。図8に示すように、この液晶表示装置用カラーフィルタは、ガラス基板(40)上にブラックマトリックス(41)、着色画素(42)、透明導電膜(43)、及び高さの異なる2種のフォトスペーサーが順次に形成されたものである。
第二フォトスペーサー(Ps−2e)の幅(W10)は、第一フォトスペーサー(Ps−1e)の幅(W9)より狭くないものであり、図9には幅(W10)と幅(W9)が同一の例が示されている。
また、第二フォトスペーサー(Ps−2e)の高さ(H12)は、後述する前第二フォトスペーサー(Ps−2e’)への第二露光により第一フォトスペーサー(Ps−1e)の高さ(H9)より低いものとなっている。
第一フォトマスク(PM11)上の、第一フォトスペーサー(Ps−1e)の形成に対応したパターン(開口部)の幅(W9)は、形成される第一フォトスペーサー(Ps−1e)の幅と略同一である。また、第二フォトスペーサー(Ps−2e)における幅(W10)についても同様である。図5にて、第一フォトスペーサー(Ps−1e)の形成に対応したパターン(開口部)の幅(W9)と、第二フォトスペーサー(Ps−2e)の形成に対応したパターン(開口部)の幅(W10)は同一である。
図6に示すように、透明導電膜(43)を介した着色画素(42)上には、幅、高さが同一の第一フォトスペーサー(Ps−1e)、及び前第二フォトスペーサー(Ps−2e’)が形成されている(W9=W10、H9=H10)。
第二フォトマスク(PM12)には、第二フォトスペーサーの形成に対応した、第一フォトスペーサーの形成に対応したパターンの幅(W9)と同一の幅(W10)を有するパターン(開口部)が設けられている。第一フォトスペーサー(Ps−1e)に対応した部位には開口部はなく遮光されている。
2)。
また、第二露光(L2)によって、第二フォトスペーサー(Ps−2e)の幅(W10)が変化することはない(W9=W10)。
しかし、本発明においては、第二フォトスペーサー(Ps−2e)の幅(W10)を第一フォトスペーサー(Ps−1e)の幅(W9)よりも広くすることが可能である。
また、第一フォトスペーサー及び第二フォトスペーサー形成用のフォトレジストとして、JSR(株)製:ネガ型フォトレジスト、品番NN810を用いた。
現像は、無アルカリ溶液を用い、現像速度3.0μm/分にて行った。現像後に230℃・40分のポストベーク処理を施し、第一フォトスペーサー及び前第二フォトスペーサーを得た。第一フォトスペーサー及び前第二フォトスペーサーは、同一の大きさ(略14μm×18μm)及び同一の高さ(略4μm)を有するものであった。
放射照度は、波長254nm:4.0mW/cmであった。この際の照射時間と前第二フォトスペーサーの高さの変化量の関係を図10に示す。
40・・・ガラス基板
41・・・ブラックマトリックス
41A・・・マトリックス部
41B・・・額縁部
42・・・着色画素
42Bb・・・青色着色画素片
42R・・・赤色着色画素
42G・・・緑色着色画素
43・・・透明導電膜
44・・・フォトスペーサー
60・・・フォトレジスト層
G・・・近接露光のギャップ
H3、H5、H9・・・第一フォトスペーサーの高さ
H4、H6、H10、H12・・・第二フォトスペーサーの高さ
H10・・・前第二フォトスペーサーの高さ
L・・・露光光
L1・・・第一露光
L2・・・第二露光
Ps−1、Ps−1c、Ps−1d・・・第一フォトスペーサー
Ps−2、Ps−2c、Ps−2d・・・第二フォトスペーサー
Ps−1e・・・本発明における第一フォトスペーサー
Ps−2e・・・本発明における第二フォトスペーサー
Ps−2e’・・・本発明における前第二フォトスペーサー
PM1、PM2・・・フォトマスク
PM11、PM12・・・第一フォトマスク、第二フォトマスク
W3、W5、W9・・・第一フォトスペーサーの形成に対応した開口部の幅
W4、W6、W10・・・第二フォトスペーサーの形成に対応した開口部の幅
W7・・・積層の幅
Claims (4)
- 同一のフォトレジストの塗膜へのフォトマスクを介した露光、及び現像処理により、高さの異なる2種のフォトスペーサーを形成する液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法において、
〔A〕1)フォトマスクとして、前記2種のフォトスペーサーの内の第一フォトスペーサーの形成に対応した幅を有するパターンと、第一フォトスペーサーより高さの低い第二フォトスペーサーの形成に対応した、第一フォトスペーサーの形成に対応したパターンの幅より狭くない幅を有するパターンが設けられた第一マスクを用い、
2)着色画素が形成されたガラス基板上に設けられた、第一フォトスペーサー及び第二フォトスペーサー形成用のフォトレジストの塗膜への該第一マスクを介した第一露光、及び現像、ポストベークを施し、第一フォトスペーサー、及び第一フォトスペーサーの高さと同一の高さを有する前第二フォトスペーサーを形成し、
〔B〕1)フォトマスクとして、前記第一フォトスペーサーより高さの低い第二フォトスペーサーの形成に対応した、第一フォトスペーサーの形成に対応したパターンの幅より狭くない幅を有するパターンが設けられた第二マスクを用い、
2)ガラス基板上に形成された前記前第二フォトスペーサーへの該第二マスクを介した第二露光により、前第二フォトスペーサーの高さを第一フォトスペーサーの高さより低いものとした第二フォトスペーサーを形成することを特徴とする液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法。 - 前記第二露光は、ポストベークを施す前に行うことを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法。
- 前記第二露光の光源の波長は、185nm及び/又は254nmであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法。
- 請求項1、請求項2、又は請求項3記載の液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法を用いて製造したことを特徴とする液晶表示装置用カラーフィルタ。
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