JP5315646B2 - カラーフィルタの製造方法 - Google Patents

カラーフィルタの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5315646B2
JP5315646B2 JP2007223957A JP2007223957A JP5315646B2 JP 5315646 B2 JP5315646 B2 JP 5315646B2 JP 2007223957 A JP2007223957 A JP 2007223957A JP 2007223957 A JP2007223957 A JP 2007223957A JP 5315646 B2 JP5315646 B2 JP 5315646B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
photomask
layer
height
color filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007223957A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009058607A (ja
Inventor
淳一 白石
裕一郎 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2007223957A priority Critical patent/JP5315646B2/ja
Publication of JP2009058607A publication Critical patent/JP2009058607A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5315646B2 publication Critical patent/JP5315646B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Description

本発明は、液晶表示装置用カラーフィルタに関するものであり、特に、フォトスペーサを有するカラーフィルタ及びその製造方法とフォトマスクに関する。
図2(a)は、液晶表示装置に用いられるカラーフィルタ4を模式的に示した平面図である。また、図2(b)は、図2(a)に示すカラーフィルタ4のX−X’線における断面図である。図2に示すように、液晶表示装置に用いられるカラーフィルタ4は、ガラス基板や透明樹脂基板などの透明基板5上にブラックマトリックス6、着色画素7、及び透明導電膜8が順次に形成されたものである。図2には着色画素7が12個表されているが、実際のカラーフィルタ4においては、例えば、対角17インチの画面に数百μm程度の着色画素が多数個配列されている。
上記構造の、液晶表示装置の多くに用いられているカラーフィルタ4の製造方法としては、先ず、透明基板5上にブラックマトリックス6を形成し、次に、このブラックマトリックス6のパターンに位置合わせして着色画素7を形成し、更に透明導電膜8を位置合わせして形成する方法が広く用いられている。ブラックマトリックス6は、遮光性を有するマトリックス状のものであり、着色画素7は、例えば、赤色、緑色、青色のフィルタ機能を有するものであり、透明導電膜8は、透明な電極として設けられたものである。液晶表示装置は、このようなカラーフィルタ4を内蔵することにより、フルカラー表示が実現し、その応用範囲が飛躍的に広がり、液晶カラーTV、ノート型PCなど液晶表示装置を用いた多くの商品が創出された。
液晶表示装置に用いられるカラーフィルタ4には、上記基本的な構造の他に、特許文献1では、スペーサー機能を有するフォトスペーサ(突起部)1が付加されている。図7にフォトスペーサ1の部分断面図を示す。このフォトスペーサ1の製造方法の一つは、感光性樹脂を用い、フォトリソグラフィ法により、着色画素7間のブラックマトリックス6の位置にフォトスペーサ1を形成する。図7のように、液晶表示装置用カラーフィルタ4には、透明基板5上にブラックマトリックス6、着色画素7、及び透明導電膜8が順次に形成され、ブラックマトリックス6上方の透明導電膜8上にスペーサー機能を有する突起部のフォトスペーサ1が形成されている。こうすると、フォトスペーサ1が着色画素7内を避けた位置に形成されているので、液晶表示装置のコントラストが改善される。
以下に公知文献を記す。
特開平7−325298号公報
液晶表示装置のパネルを構成するために、カラーフィルタ4と対向基板(TFT基板)(図示せず)を貼り合わせたパネルを作成するパネル組み立て工程では、カラーフィルタ4とTFT基板の間の周辺部にシール部材を挟み、カラーフィルタ4とTFT基板を上下定盤間に設置しカラーフィルタ4とTFT基板に荷重を加えシール部材及びフォトスペーサ1を圧着し貼り合わせる。この際に加わる荷重によってカラーフィルタ4のフォトスペーサ1は多少の弾性変形をし、この変形した状態でカラーフィルタ4とTFT基板間のギャップが設定される。フォトスペーサ1がカラーフィルタ4の面内において、所定の密度で形成されている場合に、フォトスペーサ1の断面積が小さいとパネル組み立て工程で基板間のギャップが均一になりにくく、液晶表示装置に色ムラなどが発生し易くなるので、フォトスペーサ1の断面積はある大きさ以上のもの、例えば、フォトスペーサ1の高さが、カラーフィルタ4とTFT基板間のギャップである2μm〜5μm程度の場合に、フォトスペーサ1の形状は角丸の矩形、菱形のもので、水平断面が対角長(15×15μm)〜(40×40μm)程度のものを用いている。
フォトスペーサ1は、パネルに荷重が加わると変形し、荷重が取り除かれると復元し、また、温度による液晶の熱膨張及び熱収縮に追従して変形する弾性を有している。フォトスペーサ1のサイズが小さいと、フォトスペーサ1の高さの液晶層の厚さが相違しても、フォトスペーサ1の中央部分1aの上部が潰れることでフォトスペーサ1の高さが液晶層の厚さに合わせて調整され、フォトスペーサ1と液晶層との高さのバラツキを吸収することができ、カラーフィルタ4とTFT基板の貼り合わせのマージンを大きくできる。そのため、フォトスペーサ1のサイズは小さい方が望ましい。しかし、フォトスペーサ1を小さくすると、フォトスペーサ1と透明導電膜8の密着力が弱くなるため、フォトスペーサ1の製造工程やパネル組み立て工程におけるカラーフィルタ4の洗浄工程などでフォトスペーサ1が透明導電膜8から剥がれて製品不良となる可能性が高くなる問題があった。このように、フォトスペーサ1の剥がれ不良の低減対策と、パネル組み立て工程でのカラーフィルタ4とTFT基板の貼り合わせマージンの改善対策はトレードオフの関係にある問題があった。
本発明は、上記のトレードオフの関係にある、フォトスペーサ1の剥がれ不良を低減し、しかも、パネル組み立て工程でのカラーフィルタ4とTFT基板の貼り合わせマージンを改善することを課題とするものである。
本発明は、この課題を解決するために、透明基板上にブラックマトリックスと着色画素層と透明導電膜を形成する第1の工程と、前記透明導電膜上にフォトスペーサ形成用のネガ型のフォトレジスト層を形成する第2の工程を有し、次に、前記フォトレジスト層上に近接露光のギャップを隔ててフォトマスクを設置し、該フォトマスクは、一辺の長さが5
μm以上16μm以下の正方形開口部と、該正方形開口部と中心を共有する正方形の輪郭を成すスリット状開口部とを形成したフォトマスクで、前記スリット状開口部が、前記正方形開口部の正方形の辺の2倍の長さの辺を持つ正方形の輪郭を成すスリットから成り、該スリットの幅が0.5μm以上2μm以下であるフォトマスクであり、前記フォトマスクを介して前記フォトレジスト層に露光光を照射する第3の工程を有し、次に、前記フォトレジスト層を現像することにより、前記開口部に対応する中央部分と前記スリット状開口部に対応する裾野部分を有するフォトスペーサを形成し、前記裾野部分の高さを前記中央部分の高さの80%以下にする第4の工程を有し、前記第1の工程が、前記ブラックマトリックス上の前記着色画素層間に前記着色画素層の高さよりも高い突出樹脂層を形成し、前記着色画素層上と前記突出樹脂層上に前記透明導電膜を形成する工程を含み、前記第4の工程が、前記突出樹脂層上の透明導電膜を前記中央部分で覆ったフォトスペーサを形成することを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
本発明は、フォトスペーサ1を、中央部分1aと、その周辺に中央部分1aの高さHaの8割以下の高さHbの裾野部分1bを持たせることで、フォトスペーサ1の中央部分1aが裾野部分1bの影響を受けずに荷重により変形し易くしたので、パネル組み立て工程でのカラーフィルタ4とTFT基板の貼り合わせマージンが改善され、しかも、フォトスペーサ1の裾野部分1bの面積を大きくすることにより、透明導電膜8から剥離し難いフォトスペーサ1が形成できる効果がある。
<第1の実施形態>
以下に本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、カラーフィルタ4のフォトスペーサ(PS)1を形成するフォトレジスト層2としてネガ型のフォトレジストを用いる。そのフォトレジストは、例えば、JSR製ネガ型アクリル系材料(NN810またはNN700)、または新日鐵化学製V−259PA等を使用する。図1は、本実施形態によるカラーフィルタ4の製造方法におけるフォトマスク3とカラーフィルタ4の断面図である。本実施形態では、フォトスペーサ1形成用のフォトレジスト層2を露光するのに用いるフォトマスク3のパターンとして、開口部3aを設けてフォトスペーサ1の中央部分1aを形成するために用い、開口部3aの周囲に、波長が365nmの紫外線(i線)の光透過率が5%以上で約30%以下のハーフトーン部分3bを設けて光強度を減らすことで高さの低いフォトスペーサ1の裾野部分1bを形成するために用いる。
本実施形態によるカラーフィルタ4は以下のようにして製造する。図2(a)は、フォトスペーサ1の形成以前のカラーフィルタ4全体を模式的に示した平面図であり、図2(b)は、そのX−X’線での断面図を示す。
(ブラックマトリックスの形成)
先ず、ガラス基板や透明樹脂基板などの透明基板5上に図2のようにブラックマトリックス6を形成する。ブラックマトリックス6は、着色画素7間のマトリックス部6Aと、着色画素7が形成された領域(表示部)の周辺部を囲む額縁部6Bとで構成されている。ブラックマトリックス6は、カラーフィルタ4の着色画素7の位置を定め、大きさを均一なものとし、また、表示装置に用いられた際に、好ましくない光を遮蔽し、表示装置の画像をムラのない均一な、且つコントラストを向上させた画像にする機能を有している。
透明基板5上へのブラックマトリックス6の形成は、例えば、透明基板5上に金属薄膜
を形成し、この金属薄膜をフォトエッチングすることによって形成する。或いは、透明基板5上に、ブラックマトリックス6形成用の黒色フォトレジストを用いてフォトリソグラフィ法によってブラックマトリックス6を形成する。
(着色画素の形成)
着色画素7の形成は、このブラックマトリックス6が形成された透明基板5上に、例えば、顔料などの色素を分散させたネガ型の着色フォトレジストを用いて塗布膜を設け、この塗布膜への露光、現像によって着色画素を形成する。
(透明導電膜の形成)
透明導電膜8の形成は、ブラックマトリックス6、着色画素7が形成された透明基板5上に、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)を用いスパッタ法によって透明導電膜8を形成する。
このようにして、透明基板5上にブラックマトリックス6を形成し、その上に着色画素7を形成し、更にその上にITO等の透明導電膜8を順次に形成する。このカラーフィルタ4には、上記基本的な要素に付随して、保護層(オーバーコート層)や位相差制御層、あるいは光路差調整層などの必要な層を付加する。
(フォトスペーサの形成(1))
次に、図1に示すように、ブラックマトリックス6、着色画素7、透明導電膜8が形成された透明基板5上に、フォトスペーサ1を形成するために例えばNN810のフォトレジストをスリットスピンコータで塗布し、ホットプレートで90℃、2分乾燥することで、ネガ型のフォトレジスト層2を1.5μmから5μmの厚さに形成する。次に、フォトレジスト層2の上方に、近接露光のギャップGを設けて、膜面9をフォトレジスト層2に対向させフォトマスク3を配置する。近接露光のギャップGは形成するパターンの大きさ等によって異なるものであるが、通常50μm〜400μmの範囲内、好ましくは100μm〜200μmの範囲内に設定する。
(フォトマスク)
図1のように、フォトスペーサ1形成用のフォトマスク3には、膜面9にクロム膜をフォトエッチングして形成したパターンを設置する。そのフォトマスク3のパターンは、フォトスペーサ1の位置に、幅Waが6μmから15μmの開口部3aを形成し、その開口部3aを囲むハーフトーン部分3bを設ける。ハーフトーン部分3bの幅Wbを開口部3aの幅Waより大きくし、ブラックマトリックス6の幅より小さくする。すなわち、ブラックマトリックス6の幅が40μmの場合は、ハーフトーン部分3bの幅Wbは12μmから40μm、好ましくは約30μmに設ける。すなわち、ハーフトーン部分3bの幅Wbは開口部3aの幅Waの2倍から4倍程度に形成する。ハーフトーン部分3bは、紫外線を減衰させる薄膜、例えばITOなどの金属酸化物膜、で形成し、或いは、フォトマスク3の膜面9のクロム膜をメッシュ状に形成する等でハーフトーン部分3bを形成する。そして、そのハーフトーン部分3bの外側に遮光部3cを形成する。フォトマスク3のパターンは、ハーフトーン部分3bのパターンを、ブラックマトリックス6の位置のフォトレジスト層2に投影するように形成する。
(フォトスペーサの形成(2))
フォトマスク3の上方からの露光光Lは、主な波長が365nmの紫外線(i線)の露光光Lを超高圧水銀灯で発生させ、その露光光Lをフォトマスク3の開口部3aを経てフォトレジスト層2に照射させる。露光条件は、例えば10秒で、i線強度が約200mJ/cm2で露光する。フォトマスク3の開口部3aの下のフォトレジスト層2に照射される露光光Lは、近接露光のギャップGが充分にあると、開口部3aの直下の部分のフォトレジスト層2に照射されるのみではなく、開口部3a端での光の回折効果により、フォトマスク3のハーフトーン部分3bの下方に光が回り込む。そのため、開口部3a下方のフォトレジスト層2を現像して得るフォトスペーサ1の形状は、図3のように、開口部3aの直下の真中に開口部3aの幅Wa程度の幅W1aの上底を有し、透明基板5側ではそれより大きい下底を有する台形状の中央部分1aを持つ。この中央部分1aの側面の透明基板5からの傾斜角度は45度から90度の範囲に形成することが望ましい。
一方、開口部3aの近傍のハーフトーン部分3bによって光強度を弱められた露光光が照射された部分のフォトレジスト層2には、開口部3aから遠い部分では開口部3aからの光の影響が小さくなり、ハーフトーン部分3bで減光された一定強度の光がフォトレジスト層2に照射される。図4に実験結果を示すように、フォトレジスト層2に露光光を照射して現像して形成するフォトスペーサ1は、フォトレジスト層2に照射する露光光の強度(i線相対強度)が弱くなるほど厚さが薄い(すなわち高さが低い)フォトスペーサ1が形成される。例えば、光強度が40%程度になると、80%程度の厚さのフォトスペーサ1が形成される。
図4の実験結果に従って、フォトマスク3のハーフトーン部分3bの効果により、フォトスペーサ1は、図3のように、中央部分1aの周辺に低い高さHbを有する裾野部分1bを持つ。図4の実験結果から、光透過率が5%以上で約30%以下の、好ましくは光透過率が約20%の、ハーフトーン部分3bを用いることで、フォトスペーサ1の裾野部分1bの高さHbを中央部分1aの高さHaの80%以下に、好適には70%以下に形成させる。また、この裾野部分1bの下のフォトレジスト層2は、ハーフトーン部分3bの直下の部分のフォトレジスト層2に照射されるのみではなく、ハーフトーン部分3b端での光の回折効果により、フォトマスク3の遮光部3cの下方に光が回り込む。ハーフトーン部分3bの下のフォトレジスト層2を現像することでフォトスペーサ1の裾野部分1bを形成する。これにより、裾野部分1bを、ハーフトーン部分3bの幅Wbと略同じ幅W1bの上底を持たせ、その透明基板5側に上底の幅W1bより大きい幅W1cの下底を持たせて形成する。フォトスペーサ1の中央部分1aの上底の幅W1aは開口部3aの幅Waに対応し、裾野部分1bの上底の幅W1bはフォトマスク3のハーフトーン部分3bの幅Wbに対応し、裾野部分1bの幅は中央部分1aの幅の2倍から4倍程度に形成する。また、中央部分1aと同様に、裾野部分1bの側面の透明基板5からの傾斜角度は45度から90度の範囲に形成することが望ましい。
こうして、フォトスペーサ1は、中央部分1aを有し、中央部分1aの周辺に中央部分1aの高さHaの8割以下の高さHbの裾野部分1bを持たせた形に形成する。このフォトスペーサ1の構造により、その中央部分1aが裾野部分1bの影響を受けずに荷重により変形し易くなり、カラーフィルタ4とTFT基板の貼り合わせマージンを大きくできる効果が得られる。
図1の構成でフォトレジスト層2に露光光Lを照射し、0.3%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用いて現像してパターン形成し、ホットプレートで240℃、10分加熱乾燥させる。これにより、図1(a)のフォトレジスト層2に点線で示す部分は、図1(b)のフォトスペーサ1の中央部分1aになる。そして、その中央部分1aの周囲は、低くなだらかな広がりを持つ裾野部分1bになる。こうして、高さHaの中央部分1aと、その高さHaの80%以下の高さHbの裾野部分1bが一体の材料で形成されたフォトスペーサ1を形成する。すなわち、厚さが1.5μmから5μmのフォトレジスト層2を現像することで、高さHaが1.5μmから5μmの中央部分1aと、高さHbが4μm以下の裾野部分1bから成るフォトスペーサ1を形成する。また、フォトスペーサ1の中央部分1aの幅が6μmから15μmで、裾野部分1bの幅が12μmから40μmであり、裾野部分1bの幅を中央部分1aの幅の2倍から4倍の幅に形成する。以上のように、光透過率が5%以上で約30%以下のハーフトーン部分3bを開口部3aの周囲に有するパターンのフォトマスク3を用いて露光することで、適正な高さに形成された裾野部分1bを有するフォトスペーサ1が形成される。また、フォトスペーサ1の裾野部分1bを中央部分1aより広くし面積を大きくすることにより、透明導電膜8から剥離し難いフォトスペーサ1が形成できる効果がある。
こうして、図3のように一体の材料で形成した、中央部分1aと裾野部分1bを有するフォトスペーサ1は、その中央部分1aの上底の寸法が小さいため、フォトスペーサ1の高さHaが液晶層の厚さより高い場合は、その高さと液晶層の厚さが相違しても、フォトスペーサ1の中央部分1aの上部が潰れることでフォトスペーサ1の高さが液晶層の厚さに合わせて調整される。これにより、フォトスペーサ1と液晶層との高さのバラツキを吸収することができる効果があり、フォトスペーサ1と液晶層の高さのバラツキのマージンを大きくとることができ、カラーフィルタ4とTFT基板の貼り合わせの製造条件が緩和され、製造コストを低減できる効果がある。一方、フォトスペーサ1と透明導電膜8との界面は、広い裾野部分1bに形成され、広い面積でフォトスペーサ1と透明導電膜8が密着するので、フォトスペーサ1と透明導電膜8の密着強度が強くなり、フォトスペーサ1の形成工程やフォトスペーサ1付きのカラーフィルタ4の洗浄工程などの加工処理のストレスが加わっても、フォトスペーサ1と透明導電膜8の界面に加わる荷重が広い面積に分散される。このように、フォトスペーサ1から加えられる透明導電膜8およびその直下の着色画素7などの膜に加わる荷重が分散されることで、フォトスペーサ1が透明導電膜8から剥がれる可能性が低くなる効果があり、透明導電膜8や着色画素7などがフォトスペーサ1から加えられる荷重によって劣化・損傷する可能性が低くなる効果がある。
<第2の実施形態>
図5(a)に、第2の実施形態で用いるフォトマスク3のパターンの平面図を示し、図5(b)に、図5(a)のフォトマスクで近接露光した場合のシミュレーション結果の、フォトレジスト層2に照射する光強度分布の等高線を平面図で示す。第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、フォトマスク3のパターンを、図5(a)のように、中心の開口部3aと、その周囲に形成した環状開口部3dを形成したパターンにすることである。このパターンのフォトマスク3を用いて、フォトレジスト層2を近接露光することで、フォトスペーサ1を、中央部分1aとその周囲の裾野部分1bを有する形に形成する。
本実施形態のフォトマスク3のパターンの開口部3aと環状開口部3dの形状は円形に形成しても良いが、図5のようにそれらを矩形に形成する場合を説明する。環状開口部3dの中心位置と開口部3aの中心位置を合わせ、また、開口部3aの端辺に平行にスリット状の環状開口部3dを配置する。開口部3aの幅Waを5.0μm〜16.0μm、スリット状の環状開口部3dの径(一辺の長さ)Wdを開口部3aの幅Waの略2倍に形成する。また、環状開口部3dのスリットの幅は0.5μmから2μmに形成することが望ましい。
本発明者は、開口部3aと環状開口部3dを形成したフォトマスク3を介して露光光Lを照射されたフォトレジスト層2の各位置に照射される光強度をシミュレーションで計算した。図5(b)に、その結果の光強度の等高線を示す。図5(b)のように、開口部3aの下のフォトレジスト層2に照射される光強度は、開口部3aの直下の部分で一番強い。また、フォトマスク3の開口部3a端での光の回折効果により、開口部3aの外側の遮光部分の下方に光が回り込むため、開口部3aの近くでは開口部3aの光強度に近い光強度で光が照射される。そのため、開口部3a下方のフォトレジスト層2を現像して得るフォトスペーサ1の形状は、開口部3aの直下の真中に開口部3aの幅Wa程度の幅W1aの上底を有し、透明基板5側の下底はそれより大きく、台形状の中央部分1aが形成される。
一方、環状開口部3dの下のフォトレジスト層2に照射される光強度は、図5(b)のように、開口部3aの端から回折した光と環状開口部3dから回折して広がった光が重なって、広い範囲に広がって弱まった露光光がフォトレジスト層2に照射される。そのため、フォトレジスト層2を現像して得るフォトスペーサ1は、中央部分1aの高さの8割以下の高さの裾野部分1bが形成される。従って、第1の実施形態と同様に、高さHaの中央部分1aと、その周囲の、高さHaの8割以下の高さHbの裾野部分1bを持つフォトスペーサ1を形成でき、第1の実施形態と同様な効果が得られる。一方、本実施形態ではフォトマスク3にハーフトーン部分3bを形成しないため、フォトマスク3の製造コストを低減できる効果がある。
<第3の実施形態>
第3の実施形態は、第1の実施形態と同様にハーフトーン部分3bを形成したフォトマスク3を用いる。
(突出樹脂層の形成)
本実施形態が第1の実施形態および第2の実施形態と異なる点は、図6のように、ブラックマトリックス6上に他の着色画素層7の高さより高い突出樹脂層10を重ねて段差を付けた点である。この突出樹脂層10は、ブラックマトリックス層の上に通常の着色画素層7を形成した上に更に第2の着色画素層を突出樹脂層10として積層することで、通常の着色画素層7の高さより高い突出樹脂層10を形成することができる。あるいは、通常の着色画素層7を形成した後に、通常の着色画素層7よりも厚い突出樹脂層10を、例えばインクジェット方により、ブラックマトリックス6上に加えることで他の着色画素層7の高さより高い突出樹脂層10を設置することができる。
(透明導電膜の形成)
次に、着色画素層7および突出樹脂層10の上に透明導電膜8を形成する。
(フォトスペーサの形成)
次に、着色画素層7、突出樹脂層10および透明導電膜8の上に、フォトレジスト層2を形成する。突出樹脂層10が着色画素層7の高さより高い段差があるため、形成したフォトレジスト層2にうねりが発生する。突出樹脂層10の上のフォトレジスト層2をフォトスペーサ1の中央部分1aに形成し、突出樹脂層10の周囲の部分のフォトレジスト層2を裾野部分1bに形成する。これにより、フォトスペーサ1の中央部分1aと裾野部分1bの高さの差が拡大される。そのため、裾野部分1bを形成するフォトマスク3のハーフトーン部分3bの光透過率を20%より高くしても裾野部分1bの高さHbを中央部分1aの高さHaの8割以下にしたフォトスペーサ1を形成できる。そのため、フォトマスク3の製造コストを低減できる効果がある。
(変形例1)
なお、本実施形態の変形例1として、第2の実施形態と同様に、フォトマスク3としてハーフトーン部分3bを形成しないフォトマスク3を用い、そのパターンとして、中心の開口部3aと、その周囲に形成した環状開口部3dを形成したフォトマスク3を用いて、フォトスペーサ1を形成することができる。この変形例1では、環状開口部3dを通る光量を第2の実施形態より多くしても裾野部分1bの高さHbを中央部分1aの高さHaの8割以下にしたフォトスペーサ1を形成できるので、環状開口部3dのスリットの幅を第2の実施形態のフォトマスク3より広くできるので形成するパターンの精度を緩くできる効果がある。そのため、フォトマスク3の製造コストを第2の実施形態で低減するよりも更に低減できる効果がある。
(a)は、本発明の第1の実施形態における、フォトマスクを介してカラーフィルタのフォトレジスト層に露光する工程を示すの部分断面図である。(b)は、本発明の第1の実施形態のフォトスペーサ付きカラーフィルタの部分断面図である。 (a)は、カラーフィルタを模式的に示した平面図である。(b)は、図(a)に示すカラーフィルタのX−X’線における断面図である。 (a)は、本発明のフォトスペーサの断面図である。(b)は、本発明のフォトスペーサの平面図である。 本発明の露光光の強度と、形成されるフォトスペーサの膜厚の関係の実験結果を示すグラフである。 (a)は、本発明の第2の実施形態のフォトマスクのパターンを示す平面図である。(b)は、図(a)のフォトマスクで近接露光した場合のシミュレーション結果の、フォトレジスト層に照射する光強度分布の等高線の平面図である。 (a)は、本発明の第3の実施形態における、フォトマスクを介してカラーフィルタのフォトレジスト層に露光する工程を示す部分断面図である。(b)は、本発明の第3の実施形態のフォトスペーサ付きカラーフィルタの部分断面図である。 従来のフォトスペーサ付きカラーフィルタの部分断面図である。
符号の説明
1・・・フォトスペーサ
1a・・・中央部分
1b・・・裾野部分
2・・・フォトレジスト層
3・・・フォトマスク
3a・・・開口部
3b・・・ハーフトーン部分
3c・・・遮光部
3d・・・環状開口部
4・・・カラーフィルタ
5・・・透明基板
6・・・ブラックマトリックス
6A・・・マトリックス部
6B・・・額縁部
7・・・着色画素
8・・・透明導電膜
9・・・膜面
10・・・突出樹脂層
G・・・近接露光のギャップ
Ha・・・フォトスペーサの中央部分1aの高さ
Hb・・・フォトスペーサの裾野部分1bの高さ
L・・・露光光
Wa・・・フォトマスクの開口部3aの幅
Wb・・・フォトマスクのハーフトーン部分3bの幅
W1a・・・フォトスペーサの中央部分1aの上底の幅
W1b・・・フォトスペーサの裾野部分1bの上底の幅
W1c・・・フォトスペーサの裾野部分1bの下底の幅

Claims (1)

  1. 透明基板上にブラックマトリックスと着色画素層と透明導電膜を形成する第1の工程と、前記透明導電膜上にフォトスペーサ形成用のネガ型のフォトレジスト層を形成する第2の工程を有し、次に、前記フォトレジスト層上に近接露光のギャップを隔ててフォトマスクを設置し、該フォトマスクは、一辺の長さが5μm以上16μm以下の正方形開口部と、該正方形開口部と中心を共有する正方形の輪郭を成すスリット状開口部とを形成したフォトマスクで、前記スリット状開口部が、前記正方形開口部の正方形の辺の2倍の長さの辺を持つ正方形の輪郭を成すスリットから成り、該スリットの幅が0.5μm以上2μm以下であるフォトマスクであり、前記フォトマスクを介して前記フォトレジスト層に露光光を照射する第3の工程を有し、次に、前記フォトレジスト層を現像することにより、前記開口部に対応する中央部分と前記スリット状開口部に対応する裾野部分を有するフォトスペーサを形成し、前記裾野部分の高さを前記中央部分の高さの80%以下にする第4の工程を有し、前記第1の工程が、前記ブラックマトリックス上の前記着色画素層間に前記着色画素層の高さよりも高い突出樹脂層を形成し、前記着色画素層上と前記突出樹脂層上に前記透明導電膜を形成する工程を含み、前記第4の工程が、前記突出樹脂層上の透明導電膜を前記中央部分で覆ったフォトスペーサを形成することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
JP2007223957A 2007-08-30 2007-08-30 カラーフィルタの製造方法 Expired - Fee Related JP5315646B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007223957A JP5315646B2 (ja) 2007-08-30 2007-08-30 カラーフィルタの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007223957A JP5315646B2 (ja) 2007-08-30 2007-08-30 カラーフィルタの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009058607A JP2009058607A (ja) 2009-03-19
JP5315646B2 true JP5315646B2 (ja) 2013-10-16

Family

ID=40554435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007223957A Expired - Fee Related JP5315646B2 (ja) 2007-08-30 2007-08-30 カラーフィルタの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5315646B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120086901A1 (en) * 2009-06-16 2012-04-12 Sharp Kabushiki Kaisha Liquid crystal display device and method for manufacturing the same
KR101319355B1 (ko) * 2010-11-04 2013-10-18 엘지디스플레이 주식회사 액정 표시 패널 및 그의 제조 방법
KR102362091B1 (ko) 2015-03-19 2022-02-11 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치, 광마스크 및 이를 이용한 표시 장치의 제조 방법
KR102256306B1 (ko) 2015-03-23 2021-05-27 삼성디스플레이 주식회사 표시장치용 마스크 및 이를 이용하여 제조된 표시장치
KR101755318B1 (ko) 2015-11-19 2017-07-10 롬엔드하스전자재료코리아유한회사 컬럼 스페이서의 제조방법

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002049051A (ja) * 2000-08-03 2002-02-15 Toray Ind Inc 液晶表示装置用基板および液晶表示装置
EP2031438B1 (en) * 2003-10-16 2010-10-06 Sharp Kabushiki Kaisha Substrate with spacer, panel, and method for producing panel
JP2006178038A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Toppan Printing Co Ltd 液晶表示装置用カラーフィルタ及びその製造方法
JP2007148214A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Seiko Epson Corp グレイスケールマスク、回折光学素子及びプロジェクタ
JP4929707B2 (ja) * 2005-12-20 2012-05-09 凸版印刷株式会社 カラーフィルタ用フォトマスク及びカラーフィルタの製造方法
JP2007178662A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009058607A (ja) 2009-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7440048B2 (en) Method of forming a color filter having various thicknesses and a transflective LCD with the color filter
JP5315646B2 (ja) カラーフィルタの製造方法
JP2005266011A (ja) カラーフィルタ基板及びそれを用いた表示装置
JP4793063B2 (ja) カラーフィルタ用フォトマスク及びカラーフィルタの製造方法
WO2010061494A1 (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
JP2009009058A (ja) カラーフィルタ基板、その製造に用いるフォトマスク、及び液晶表示装置
TW200302393A (en) Mask for photolithography, method of forming thin film, liquid crystal display device, and method of producing the liquid crystal display device
JP5011973B2 (ja) フォトマスク
JP5034203B2 (ja) 液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法
JP2007101992A (ja) 液晶表示装置用カラーフィルタ及びその製造方法
JP2009151071A (ja) フォトマスク、カラーフィルタの製造方法、及びカラーフィルタ
JP5151742B2 (ja) フォトマスク
JP2007327985A (ja) カラーフィルタの製造方法及びカラーフィルタ
JP5061617B2 (ja) 半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法、及び半透過型液晶表示装置用カラーフィルタ
JP4779413B2 (ja) 液晶表示装置用カラーフィルタ及びその製造方法
JP4775113B2 (ja) カラーフィルタの製造方法、カラーフィルタ、及び液晶表示装置
CN112198728B (zh) 阵列基板及其制作方法、液晶显示面板
JP5029192B2 (ja) 液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法、及び液晶表示装置用カラーフィルタ
JP2008015072A (ja) カラーフィルタ用フォトマスク、カラーフィルタの製造方法、及びカラーフィルタ
JP5369890B2 (ja) カラーフィルタの製造方法及び半透過型液晶表示装置用カラーフィルタ
JP2011252990A (ja) カラーフィルタ基板および液晶表示パネル
JP2006221015A (ja) 液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法及び液晶表示装置用カラーフィルタ
CN107422522B (zh) 一种彩色滤光片基板及其制作方法
JP2008304507A (ja) フォトマスク、カラーフィルタの製造方法、カラーフィルタ、及び液晶表示装置
JP4887958B2 (ja) フォトマスク

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees