JP4599885B2 - 液晶表示装置用カラーフィルタ - Google Patents
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図1は、このような例を示す液晶表示装置用カラーフィルタの部分断面図である。図1において、液晶表示装置用カラーフィルタ(10)は、透明基板(11)上に、格子状の遮光層(12)、カラーフィルタ機能を有する着色画素(13)、透明導電膜(14)が形成され、この格子状の遮光層(12)上方の透明導電膜(14)上にスペーサー機能を有する突起部としてのフォトスペーサー(15)が形成されているものである。
このようなフォトスペーサー(15)は、水平方向の断面積が同一面積で、また高さが同一高さのものが面内に多数個形成されている。尚、符号(16)は、画素としての開口部を表している。
図2において、液晶表示装置(50)は、液晶表示装置用カラーフィルタ(10)と、例えば、透明基板(21)上に透明導電膜(24)が形成された対向基板(20)が貼り合わされて構成されているものである。
このような液晶表示装置(50)においては、フォトスペーサー(15)は画素内を避けた位置に形成されているので、上記コントラストの改善がみられることに加え、液晶表示装置としての耐衝撃性が向上したものとなる。
図3(a)、(b)に示すように、この液晶表示装置用カラーフィルタは、透明基板(11)上に、格子状の遮光層(12)、カラーフィルタ機能を有する着色画素(13)、及び透明導電膜(14)が順次に形成され、更に、格子状の遮光層(12)上方の着色画素(13)を介した透明導電膜(14)上に、フォトスペーサー(15S )が形成されたも
のである。
図3(b)中、透明導電膜(14)表面からフォトスペーサー(15S )上端までの高さ(H1)が、パネルとして組み立てられた際の基板間ギャップとなる。
図4(b)中、透明導電膜(14)表面からフォトスペーサー(15K )上端までの高さ(H2)が、パネルとして組み立てられた際の基板間ギャップとなる。
近年、液晶表示装置の高精細化、高品位化に伴い、フォトスペーサーの大きさも精細なものが要望され、その大きさ及び形状は、12×12μm程度の水平断面が円形、8×8μm程度の円形へと推移している。
端までの高さ(H1)は、押しつぶされた分だけ低い高さ(H3)のものとなってしまう。
この高さの変化が基板間ギャップを不均一なものとし、液晶表示装置に色ムラなどを発生させてしまうことになる。
このような、使用時の局部的に強い荷重による色ムラなどの発生を回避するために、フォトスペーサーに絡む耐圧荷重を強くすることが望まれている。
すなわち、図3に示すように、この際のフォトスペーサー(15S )は、透明基板(11)上に、格子状の遮光層(12)、着色画素(13)、及び透明導電膜(14)が順次に形成され、格子状の遮光層(12)上方の着色画素(13)を介した透明導電膜(14)上に形成されているからである。
スペーサーにアンカーとして作用するようスルーホール内でフォトスペーサーとスルーホールとを同一径としていることを特徴とする液晶表示装置用カラーフィルタである。
有することを特徴とする液晶表示装置用カラーフィルタである。
1)格子状の遮光層が形成された透明基板上にストライプ状着色画素を形成する際に、遮光層上のフォトスペーサーが設けられる位置のストライプ状着色画素に、遮光層を露出するフォトスペーサー用のスルーホールを形成し、
2)該スルーホールが形成された透明基板上の全面に透明導電膜を形成し、
3)上記スルーホールに透明導電膜を介して、スルーホール内で同一径とすることでフォトスペーサーがアンカーとして作用するフォトスペーサーを設け、
カラーフィルタを製造することを特徴とする液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法である。
1)格子状の遮光層が形成された透明基板上に矩形状着色画素を形成する際に、遮光層上のフォトスペーサーが設けられる位置に、遮光層上で隣接する矩形状着色画素の相互の端部が共に延長されてなる、遮光層に達するフォトスペーサー用のスルーホールを形成し、2)該スルーホールが形成された透明基板上の全面に透明導電膜を形成し、
3)上記スルーホールに透明導電膜を介して、スルーホール内で同一径とすることでフォトスペーサーがアンカーとして作用するフォトスペーサーを設け、
カラーフィルタを製造することを特徴とする液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法である。
図6(a)は、フォトスペーサーを設けた、本発明による液晶表示装置用カラーフィルタの部分を模式的に示した断面図である。また、図6(b)は、平面図である。この部分は、図3(a)に示す一例におけるY−Y’線断面に相当する部分である。すなわち、着色画素としてストライプ状着色画素が、図3(a)中のように、上下方向に形成されたものである。
図6(a)中、透明導電膜(14)表面からフォトスペーサー(25S )上端までの高さ(H4)が、パネルとして組み立てられた際の基板間ギャップとなる。
次に、スルーホール(17)が形成された透明基板上の全面に透明導電膜(14)を形成し、続いて、スルーホール(17)にフォトスペーサー(25S )を設け、液晶表示装置用カラーフィルタを製造するといった製造方法である。
図6に示すフォトスペーサー(25S )においては、上記条件にて、フォトスペーサーの剥がれは皆無であることが実施例によって確かめられている。
図7に示す矩形状着色画素(13’RK )は、赤色の矩形状着色画素であり、赤色の矩形状着色画素(13’RK )は、フォトスペーサー用のスルーホール(17)を有し、このスルーホール(17)に透明導電膜(14)を介してフォトスペーサー(25K )が設けられている。
図7(b)中、透明導電膜(14)表面からフォトスペーサー(25K )上端までの高さ(H5)が、パネルとして組み立てられた際の基板間ギャップとなる。
次に、スルーホール(17)が形成された透明基板上の全面に透明導電膜(14)を形成し、続いて、スルーホール(17)にフォトスペーサー(25K )を設け、液晶表示装置用カラーフィルタを製造するといった製造方法である。
プを不均一なものとし、液晶表示装置に色ムラなどを発生させることはない。また、液晶表示装置の使用時に、局部的に強い荷重がかかっても色ムラなどを発生させることはない。
このテーパー・スルーホール(17’)を赤色のストライプ状着色画素(13’RS )に形成し、このテーパー・スルーホール(17’)にフォトスペーサー(25S )を設けることにより、白太矢印で示す、フォトスペーサー(25S )上方からの荷重によって発生する横方向の歪みに伴う応力を赤色のストライプ状着色画素(13’RS )に分散させることができ、フォトスペーサーに絡む耐圧荷重は強いものとなる。
従来の液晶表示装置に於いては、液晶分子を一様に配向させるために、液晶を挟持する両基板に設けられた透明導電膜上に、予めポリイミドを塗布し、その表面に一様なラビング処理をしておく。
しかし、多くの液晶表示装置に用いられているTN型液晶においては、原理的に広い視野角を得ることは困難であり、中間調表示状態では斜め視角において光がもれ、コントラストが低下し表示品質が悪化する。すなわち、コントラストの良好な視野角は狭いといった問題を有していた。
図9に示す例では、一画素が2分割されたものとなり、一画素内で液晶分子の傾斜方向が2方向になり視野角特性の優れた液晶表示装置となる。
また、図11(a)、(b)は、別な例の一画素を拡大して示す平面図、及び断面図である。図11(a)、(b)に示すように、この別な例は、平面形状が円形の配向制御用突起(93)が形成されたカラーフィルタである。
このようなカラーフィルタを用いた液晶表示装置は、電圧印加時に液晶分子は、いわば無限の方向に傾斜する、すなわち、一画素が無限に分割されたものとなり、図11(c)に示すように、視野角特性の優れた液晶表示装置となる。
。
配向制御用突起(35)の下方には、スルーホールが設けられていないが、配向制御用突起(35)の高さ(H8)は、前記のように、1.2〜1.4μm程度の高さであるので、配向制御用突起を形成した後の洗浄処理によって剥がれてしまうことはない。
従来、配向制御用突起の形成は、ポジ型レジストを用い断面形状が矩形のパターンを形成し、この矩形のパターンを熱溶融にてリフローさせてカマボコ形状を得ていたが、この方法によると均一な配向制御用突起を得ることは困難である。
上記感光性樹脂組成物は、アルカリ可溶性樹脂、光重合性モノマー、光重合開始剤を主成分とする感光性樹脂組成物である。アルカリ可溶性樹脂としては、(メタ)アクリル系樹脂が、光重合性モノマーとしては、多官能アクリレートの一群が推奨され、特に光重合開始剤としては、チオキサンソン系光重合開始剤をα−アミノケトン系光重合開始剤と併用することが推奨されている。これにより、配向制御用突起のカマボコ状の断面形状を良好に形成することが可能である。
この製造方法は、図13(a)に示すように、まず、格子状の遮光層(12)、スルーホールが設けられた赤色のストライプ状着色画素(13’RS )、及び透明導電膜(14)が形成された透明基板(11)上に、上記配向制御用突起用の感光性樹脂組成物の塗布膜(30)を設ける。
続いて、フォトスペーサー用の感光性樹脂組成物を用い塗布膜を設け、フォトマスク(図示せず)を介した露光、現像処理を行いフォトスペーサー(25S )を設ける(図13(d))といった製造方法である。
透明基板(31)上の透過するパターン部(a)には、薄膜は形成されておらず、半透過するパターン部(b)には、例えば、波長365nmのi線の透過率が10%以下となるITO膜(32)が形成されており、また、遮光部(c)には、上記ITO膜(32)及
びクロム膜(33)が形成されているものである。
従って、白太矢印で示すように、透過するパターン部(a)は照射された強度のUV光が透過し、半透過するパターン部(b)は、白細矢印で示すように、減衰したUV光が透過するようになっている。
まず、図15(a)に示すように、格子状の遮光層(12)、スルーホールが設けられた赤色のストライプ状着色画素(13’RS )、及び透明導電膜(14)が形成された透明基板(11)上に、上記配向制御用突起用の感光性樹脂組成物の塗布膜(30)を設ける。
次に、フォトスペーサーに対応した部位を透過部とし、配向制御用突起に対応した部位を半透過部とするフォトマスク(PM2)を介した露光、現像処理を行いフォトスペーサー(25S )及びフォトスペーサーより高さの低い配向制御用突起(35)を同時に設ける(図15(b)〜(c))といった製造方法である。
11、21、31、40・・・透明基板
12、41・・・遮光層
13、42・・・着色画素
13RS ・・・赤色のストライプ状着色画素
13GS ・・・緑色のストライプ状着色画素
13BS ・・・青色のストライプ状着色画素
13RK ・・・赤色の矩形状着色画素
13GK ・・・緑色の矩形状着色画素
13BK ・・・青色の矩形状着色画素
13’RS ・・・スルーホールを有する赤色のストライプ状着色画素
13’RK ・・・スルーホールを有する赤色の矩形状着色画素
14、24、43・・・透明導電膜
15・・・フォトスペーサー
15S ・・・ストライプ状着色画素が形成された際のフォトスペーサー
15K ・・・矩形状状着色画素が形成された際のフォトスペーサー
16・・・開口部
17・・・スルーホール
17’・・・テーパー・スルーホール
18・・・隣接する赤色の矩形状着色画素が相互に延長された境界
20・・・対向基板
22a、22b、23、35、83、93・・・配向制御用突起
25S ・・・本発明におけるストライプ状着色画素が形成された際のフォトスペーサー
25K ・・・本発明における矩形状状着色画素が形成された際のフォトスペーサー
27・・・液晶分子
30・・・配向制御用突起用の感光性樹脂組成物の塗布膜
32・・・ITO膜
33・・・クロム膜
50、80・・・液晶表示装置
A・・・隣接する赤色の矩形状着色画素の相互の端部
H1・・・図3の液晶表示装置用カラーフィルタにおける基板間ギャップ
H2・・・図4の液晶表示装置用カラーフィルタにおける基板間ギャップ
H3・・・図5の液晶表示装置用カラーフィルタにおけるフォトスペーサーが押しつぶされた基板間ギャップ
H4・・・図6の液晶表示装置用カラーフィルタにおける基板間ギャップ
H5・・・図7の液晶表示装置用カラーフィルタにおける基板間ギャップ
H6・・・ストライプ状の配向制御用突起の高さ
H7・・・円形状の配向制御用突起の高さ
H8・・・本発明における配向制御用突起の高さ
PM1・・・請求項7に係わるフォトマスク
PM2・・・請求項8に係わるフォトマスク
W2・・・ストライプ状の配向制御用突起の幅
W3・・・円形状の配向制御用突起の幅
a・・・UV光が透過するパターン部
b・・・UV光が半透過するパターン部
c・・・UV光が遮光される遮光部
Claims (1)
- 透明基板上に、格子状の遮光層、矩形状着色画素、透明導電膜、フォトスペーサーが順次に形成された液晶表示装置用カラーフィルタにおいて、
該遮光層上で隣接する矩形状着色画素の相互の端部が共に延長されてその側壁が斜面であるテーパー・スルーホールが構成されており、かつ、この内面が透明導電膜で覆われた遮光層に達しており、
該テーパー・スルーホールにフォトスペーサーが、透明導電膜を介して遮光層上に設けられ、かつ、スルーホールがフォトスペーサーにアンカーとして作用するようスルーホール内でフォトスペーサーとスルーホールとを同一径としていることを特徴とする液晶表示装置用カラーフィルタ。
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