JP2009030480A - 筒内噴射式の内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成によりピストンキャビティへの燃料の付着を防止することができる筒内噴射式の内燃機関を提供する。
【解決手段】筒内噴射式の内燃機関の燃焼室に連通する複数の吸気通路30を開閉可能な複数の吸気弁34と、燃焼室16の中央に向けて燃料を噴射可能な燃料噴射弁と、複数の吸気弁34の開放時に、各吸気通路30から吸入される空気を、燃焼室16の側方に流れるように案内する気流案内手段とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内噴射式の内燃機関に関するものである。
従来の筒内噴射式の内燃機関を制御する制御装置として、シリンダの内部に形成された燃焼室内に燃料を噴射するマルチホールインジェクタ(燃料噴射弁)と、マルチホールインジェクタから噴射される各噴霧の、噴射方向、噴霧貫徹力、および噴霧粒径の噴霧特性を設定可能な噴霧特性設定手段とを備えた内燃機関の燃焼制御装置が知られている(特許文献1参照)。
この燃焼制御装置では、燃焼室形状や燃焼性能に応じて、噴霧特性設定手段により噴霧特性を変化させることで、シリンダの内壁面や、シリンダ内部に収容されたピストンの頂面(ピストンキャビティ)への燃料の付着を回避し、良好な着火性能と安定した燃焼状態が確保できるようにしている。
特開2005−248857号公報
ところで、ピストンキャビティへ燃料が付着する原因として、噴射した燃料が、燃焼室に連通する吸気ポートから吸入される空気の流れ(気流)により、ピストンキャビティへ吹き当てられることが考えられる。
具体的に説明すると、例えば、2つの吸気ポートから燃焼室に流入した2つの気流の一部は、2つの吸気ポート間に向かう2つの対向気流となる。すると、対向気流同士が衝突して下方へ流れる、すなわちピストンキャビティへ向かう気流が発生する。このとき、2つの吸気ポート間に噴射された燃料は、ピストンキャビティへ向かう気流によって燃料が下方へ移動し、ピストンキャビティに気流が吹き当てられることで、燃料がピストンキャビティに付着する。ピストンキャビティに燃料が付着すると、燃料が完全に気化しきれず、この状態で燃焼を行うと、大量のPM(Particulate Matter)およびスモークが発生する。
このとき、従来の燃焼制御装置によれば、ピストンキャビティへの燃料の付着を防止することはできるが、マルチホールインジェクタの制御を燃焼室形状や燃焼性能に応じて可変しなければならず、制御が複雑なものとなってしまう。
そこで、本発明は、簡易な構成によりピストンキャビティへの燃料の付着を防止することができる筒内噴射式の内燃機関を提供することを課題とする。
本発明の筒内噴射式の内燃機関は、燃焼室に連通する複数の吸気通路を開閉可能な複数の吸気弁と、燃焼室の中央に向けて燃料を噴射可能な燃料噴射弁と、複数の吸気弁の開放時に、各吸気通路から燃焼室に吸入される空気を、燃焼室の側方に流れるように案内する気流案内手段とを備えたことを特徴とする。
この場合、複数の吸気弁は、それぞれ隣接して配設され、燃焼室に吸入されるそれぞれの空気の一部は、隣接した各吸気弁間に向かう複数の対向気流となっており、気流案内手段は、各対向気流を吸気弁の隣接方向へ向けて案内することが好ましい。
この場合、気流案内手段は、複数の対向気流を合流させた状態で案内することが好ましい。
この場合、気流案内手段は、複数の吸気通路から吸入される空気量が、それぞれ異なる空気量となるように構成されていることが好ましい。
この場合、気流案内手段は、複数の吸気弁をそれぞれ異なるリフト量となるように移動させる複数のカムを有することが好ましい。
また、この場合、気流案内手段は、それぞれ異なる弁径とした複数の吸気弁を有しても良い。
このとき、気流案内手段は、燃焼室と各吸気通路との間の複数の吸気側連通口を有しており、複数の吸気側連通口は、各吸気弁の弁径に対応するようにそれぞれ異なる開口径となるように構成されていることが好ましい。
また、この場合、気流案内手段は、各吸気弁間に配設されると共に、複数の吸気通路から吸入されるそれぞれの空気の一部が、各吸気弁間に向かう複数の対向気流とならないように、各吸気弁間に向かう各対向気流の流路を閉塞する気流案内部材を有しても良い。
また、この場合、気流案内手段は、複数の吸気弁がそれぞれ異なる開弁時期となるように移動させる複数のカムを有しても良い。
本発明にかかる筒内噴射式の内燃機関は、燃焼室に流入する空気を燃焼室の側方に流れるようにすることで、ピストンキャビティへの燃料の付着を防止することができるという効果を奏する。
以下、添付した図面を参照して、本発明にかかる筒内噴射式の内燃機関について説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
ここで、図1は、筒内噴射式の内燃機関の概略構成図であり、図2は、燃焼室の上方から見た吸気側連通口および排気側連通口の上面図である。また、図3は、2つの吸気弁廻りを模式的に表した概略構成図であり、図4は、2つの吸気弁および2つの排気弁の開閉時期およびリフト量に関するグラフである。
先ず、図1を参照して、実施例1にかかる筒内噴射式の内燃機関(以下、エンジンと略す)について説明する。このエンジン1は、レシプロ式のガソリンエンジンであり、エンジンECU2により制御されている。
エンジン1は、下部からクランクケース10と、クランクケース10の上部に設けられたシリンダブロック11と、ヘッドガスケット(図示省略)を介してシリンダブロック11の上部に設けられたシリンダヘッド12とで外郭が形成されている。シリンダブロック11の内部には、上下動可能にピストン13が収容されると共に、クランクケース10の内部には、クランクシャフト14が収容されている。ピストン13とクランクシャフト14とは、コンロッド15により連結されており、ピストン13の上下動作をクランクシャフト14に伝達している。そして、上記のシリンダブロック11、シリンダヘッド12およびピストン13により、ペントルーフ型の燃焼室16が形成されている。
クランクケース10には、クランク角センサ20が配設されており、クランクシャフト14の回転角度を検知している。クランク角センサ20は、エンジンECU2に接続されており、エンジンECU2は、クランク角センサ20の検出結果に基づいて、後述する点火プラグ44による点火時期や、後述する燃料噴射弁45による燃料噴射時期を制御している。
シリンダブロック11は、その内部にピストン13を収容するためのシリンダボア24が円柱状に貫通形成されている。そして、ピストン13は、シリンダボア24に摺接するように円柱状に形成されており、上死点と下死点との間で上下動可能にシリンダボア24に収容されている。また、ピストン13のヘッド面には、ピストンキャビティ25が没入形成されている。
シリンダヘッド12は、その内部に燃焼室16に連通する2つの吸気ポート(吸気通路)30(図示では1つ)と、各吸気ポート30に対向配置され、燃焼室16に連通する2つの排気ポート31(図示では1つ)とが形成されている。
また、燃焼室16と各吸気ポート30との間の2つの吸気側連通口32には、2つの吸気弁34がそれぞれ配設されており、また、燃焼室16と各排気ポート31との間の2つの排気側連通口33には、2つの排気弁35が配設されている。
図2に示すように、各吸気側連通口32は上面視円形に形成されており、各排気側連通口も同様に上面視円形に形成され、各排気側連通口33は吸気側連通口32より小径に形成されている。2つの吸気側連通口32はそれぞれ隣接して配置されると共に、2つの排気側連通口33も同様にそれぞれ隣接して配置されている。
再び図1を参照して、各吸気弁34および各排気弁35は、ラッパ形状をなす末広がりの円錐状に形成されており、各吸気側連通口32および各排気側連通口33を開放する開放位置(下降端位置)と、各吸気側連通口32および各排気側連通口33を閉塞する閉塞位置(上昇端位置)との間で移動自在に構成されている。そして、2つの吸気弁34の基端部には吸気側カムシャフト40が、また、2つの排気弁35の基端部には排気側カムシャフト41が、それぞれ配設されており、各カムシャフト40,41が回転することにより2つの吸気弁34および2つの排気弁35が開閉可能となっている。なお、詳細は後述するが、各吸気弁34が上昇端位置から下降端位置まで移動する移動量、すなわちリフト量50は、吸気側カムシャフト40に設けられた後述する各カム48の形状によって設定される。
また、燃焼室16の頂部には、先端部が突出するように点火プラグ44が配設され、また、シリンダヘッド12の吸気ポート30の下部には、燃焼室16に燃料を噴射する燃料噴射弁45が配設されている。燃料噴射弁45は、燃焼室16の中央に向かって燃料を噴射する。
ここで、エンジン1における一連の燃焼動作について説明する。ピストン13が上死点から下死点へ向けて移動を開始すると共に、各吸気弁34を下降移動させて各吸気側連通口32を開放する。すると、燃焼室16の負圧により空気が各吸気側連通口32を介して燃焼室16内に吸入され、この後、各吸気弁34を上昇移動させて各吸気側連通口32を閉塞する。このとき、燃料噴射弁45から燃料が噴射されることで、吸入された空気と燃料とが混合して混合気となる。ピストン13は、下死点到達後、上死点へ向けて移動する。ピストン13が上死点に移動すると、この移動に伴って混合気は圧縮される。そして、ピストン13が上死点近傍に達すると、点火プラグ44をスパークさせて、混合気に着火させることで燃焼させる。すると、混合気は膨張(爆発)して、ピストン13を上死点から下死点へ向けて移動させる。ピストン13は、下死点到達後、その慣性により、再び上死点へ向けて移動する。このとき、各排気弁35を下降移動させて各排気側連通口33を開放し、ピストン13の上死点への移動に伴って、燃焼後の排気ガスを各排気側連通口33から排出させる。排気ガスの排出後、各排気弁35を上昇移動させて各排気側連通口33を閉塞する。以上の燃焼サイクルを繰り返し行うことで、ピストン13を上下動作させ、この動力をコンロッド15を介してクランクシャフト14に伝達することで、エンジン1は駆動力を得ることができる。
次に、図3を参照して、本発明の特徴部分である吸気側カムシャフト40について詳細に説明する。吸気側カムシャフト40は、2つの吸気弁34の基端部に摺接する2つのカム48を有している。そして、上記したように各吸気弁34のリフト量50は各カム48の形状によって設定されており、本実施例において、2つの吸気弁34は、それぞれ異なるリフト量50となるように設定されている。
各カム48は、円形の一部を突出させた突出部を有するカムプロフィールとなっている。そして、2つのカム48の一方のカム48aは、他方のカム48bに比して、突出部のカム外径が大きくなるカムプロフィールとなるよう構成されている。
ここで、図3および図4を参照して、上記の2つのカム48を用いた2つの吸気弁34の一連の開閉動作について説明する。図4は、各吸気弁34および各排気弁35の開閉時期およびリフト量50に関するグラフであり、縦軸は、各吸気弁34および各排気弁35のリフト量50であり、横軸は、各吸気弁34および各排気弁35の開閉時期である。
混合気の燃焼により燃焼室16内に排気ガスが内在した状態において、ピストン13が下死点から上死点に向かって移動すると、この動作に伴い2つの排気弁35が下降端位置へ向かって開弁動作を開始する。ピストン13が上死点と下死点との中間付近に臨むと、各排気弁35は、下降端位置に到達すると共に、ここから上昇端位置に向かって閉弁動作を開始する。この後、ピストン13が上死点に到達すると、この到達に相前後して、2つの排気弁35が閉弁動作を終了すると共に、2つの吸気弁34が開弁動作を開始する。
ピストン13が上死点から下死点に向かって移動すると、この動作に伴い2つの吸気弁34が下降端位置へ向かって開弁動作を開始すると共に、燃料噴射弁45から燃料が噴射される。噴射された燃料は、その一部が2つの吸気弁34の間の下方に臨み、この状態で2つの吸気弁34から空気がそれぞれ流入する。このとき、2つの吸気弁34は、その一方の吸気弁34aが、排気弁35と同程度の第1リフト量50aとなるように開弁動作を行い、その他方の吸気弁34bが、一方の吸気弁34aに比して半分程度の第2リフト量50bとなるように開弁動作を行う。
図3を参照するに、2つの吸気弁34が開弁動作を行うと、2つの吸気側連通口32からそれぞれ空気が流入し、流入したそれぞれの空気の一部が、2つの吸気弁34の間に向かう2つの対向気流となる。第1リフト量50aとなる吸気弁34aから流入した一方の第1対向気流60は、第2リフト量50bとなる吸気弁34bから流入した他方の第2対向気流61に比して、燃焼室16に流入する空気量が多いため、第1対向気流60は第2対向気流61を押し込むようにして流れる。これにより、第1対向気流60および第2対向気流61は、合流した状態で燃焼室16の側方、すなわち、2つの吸気弁34が隣接する隣接方向へ向かって流れ、この気流によって燃料は燃焼室16の側方へ運ばれる。
この後、ピストン13が上死点と下死点との中間付近に臨むと、2つの吸気弁34は、下降端位置に到達すると共に、ここから上昇端位置に向かって閉弁動作を開始する。そして、ピストン13が下死点に到達すると、この到達に相前後して、2つの吸気弁34が閉弁動作を終了する。
以上の構成によれば、2つの吸気弁34をそれぞれ異なるリフト量50にすることで、2つの吸気側連通口32を介して燃焼室16に吸入されるそれぞれの空気の流れを、燃焼室16の側方に向かって流れるように案内することができる。このため、2つの吸気弁34間に臨んだ燃料が、2つの吸気弁34間の直下に位置するピストンキャビティ25に付着することがないため、簡易な構成で、PMおよびスモークの発生を抑制することができる。なお、本実施例においては、吸気弁34が2つの場合について説明したが、これに限らず、吸気弁34が3つの場合であってもよい。この場合、互いに隣接した3つの吸気弁のうち、両端の2つの吸気弁のリフト量を、間に挟まれた中央の吸気弁のリフト量に比して、小さくすることが好ましい。
次に、図5および図6を参照して、実施例2にかかる筒内噴射式の内燃機関(エンジン1)について説明する。なお、重複した記載を避けるべく異なる部分について説明する。ここで、図5は、燃焼室16の上方から見た吸気側連通口32および排気側連通口33の上面図であり、図6は、2つの吸気弁34廻りを模式的に表した概略構成図である。
実施例1においては、2つのカム48により各吸気弁34のリフト量50を異ならせることで、燃焼室16に流入する気流を燃焼室16の側方に向かうように案内したが、これに代えて、実施例2においては、2つの吸気弁34の弁径を異ならせることで、燃焼室16に流入する気流を燃焼室16の側方に向かうように案内している。
図5に示すように、実施例2にかかるエンジン1は、2つの吸気弁34のうち、一方の吸気弁34aの弁径が、大径に形成されており、他方の吸気弁34bの弁径が、一方の弁径に比して小径に形成されている。また、この弁径に対応させて、2つの吸気側連通口32の開口径も異ならせており、一方の吸気側連通口32aが大径に形成され、また、他方の吸気側連通口32bが一方の吸気側連通口32aに比して小径に形成されている。なお、各吸気側連通口32に連なる2つの吸気ポート30の径も、各吸気側連通口32と同径となっている。
図6を参照して、上記の構成において、ピストン13が上死点から下死点に向かって移動すると、この動作に伴い2つの吸気弁34が開弁動作を開始すると共に、燃料噴射弁45から燃料が噴射される。2つの吸気弁34が開弁動作を行うと、2つの吸気側連通口32からそれぞれ空気が流入し、流入したそれぞれの空気の一部が、2つの吸気弁34の間に向かう2つの対向気流となる。このとき、一方の吸気弁34aの弁径は大径に形成され、また、弁径に応じて一方の吸気側連通口32aの開口径も大径に形成されているため、燃焼室16に吸入される空気量は多くなる。これに比して、他方の吸気弁34bの弁径は小径に形成され、また、弁径に応じて他方の吸気側連通口32bの開口径も小径に形成されているため、燃焼室16に吸入される空気量は少なくなる。
これにより、大径の吸気側連通口32を介して流入した2つの対向気流のうち、一方の第3対向気流62は、小径の吸気側連通口32を介して流入した他方の第4対向気流63に比して、燃焼室16に流入する空気量が多いため、第3対向気流62は第4対向気流63を押し込むようにして流れる。これにより、第3対向気流62および第4対向気流63は、燃焼室16の側方へ向かって流れ、この気流によって燃料は燃焼室16の側方へ運ばれる。
以上の構成においても、2つの吸気弁34の弁径をそれぞれ異ならせると共に、各吸気弁34の弁径に対応するように2つの吸気側連通口32の開口径をそれぞれ異ならせることで、2つの吸気側連通口32を介して燃焼室16に吸入されるそれぞれの空気の流れを、燃焼室16の側方に向かって流れるように案内することができる。このため、2つの吸気弁34間に臨んだ燃料が、2つの吸気弁34間の直下に位置するピストンキャビティ25に付着することがないため、簡易な構成で、PMおよびスモークの発生を抑制することができる。
なお、本実施例を実施例1と組み合わせて使用しても良い。すなわち、第1リフト量50aとなる吸気弁34aの弁径を大径にすると共に、第2リフト量50bとなる吸気弁34bの弁径を小径にしても良い。これによれば、より高い効果を得ることができる。また、本実施例では、各吸気弁34の弁径に対応させて各吸気側連通口32の開口径も異にしたが、各吸気側連通口32の開口径を同径としても良い。この場合、第3対向気流62は、大径に形成された吸気弁34aの側面に沿って流れ、第4対向気流も同様に小径に形成された吸気弁34bの側面に沿って流れる。このとき、小径に形成された吸気弁34bに比して、大径に形成された吸気弁34aのほうが、気流を燃焼室16の側方へより案内することができる。このため、案内された第3対向気流62は、第4対向気流63と共に燃焼室16の側方へ向かって流れる。
次に、図7および図8を参照して、実施例3にかかる筒内噴射式の内燃機関(エンジン1)について説明する。なお、この場合も重複した記載を避けるべく異なる部分について説明する。ここで、図7は、燃焼室16の上方から見た吸気側連通口32および排気側連通口33の上面図であり、図8は、2つの吸気弁34廻りを模式的に表した概略構成図である。
実施例3にかかるエンジン1は、2つの吸気弁34間に弁間マスク(気流案内部材)65を配設することで、燃焼室16に流入する気流を燃焼室16の側方に向かうように案内している。
図7に示すように、弁間マスク65は、上面視略方形状のブロックの両側面を円弧状に切り欠いた形状となっている。また、図8に示すように、弁間マスク65は、燃焼室16内に突出させた状態でシリンダヘッド12と一体に鋳造成形されている。弁間マスク65の両側面には、各吸気弁34の一部が近接または摺接しており、弁間マスク65の突出量は、各吸気弁34のリフト量50を超える長さとなっている。
上記の構成において、ピストン13が上死点から下死点に向かって移動すると、この動作に伴い2つの吸気弁34が開弁動作を開始すると共に、燃料噴射弁45から燃料が噴射される。2つの吸気弁34が開弁動作を行うと、2つの吸気側連通口32からそれぞれ空気が流入する。このとき、流入した空気は、2つの吸気弁34の間に向かう気流を生じさせることなく、つまり、弁間マスク65が、2つの吸気弁34間に向かって流れる空気の流路を塞ぐため、吸気側連通口32を介して流入した気流は、燃焼室16の側方へ向かって流れる。
以上の構成においても、2つの吸気弁34間に弁間マスク65を設けることで、2つの吸気側連通口32を介して燃焼室16に吸入されるそれぞれの空気の流れを、燃焼室16の側方に向かって流れるように案内することができる。このため、2つの吸気弁34間に臨んだ燃料が、2つの吸気弁34間の直下に位置するピストンキャビティ25に付着することがないため、簡易な構成で、PMおよびスモークの発生を抑制することができる。
次に、図9を参照して、実施例4にかかる筒内噴射式の内燃機関(エンジン1)について説明する。なお、この場合も重複した記載を避けるべく異なる部分について説明する。図9は、各吸気弁34および各排気弁35の開閉時期およびリフト量50に関するグラフである。
実施例4にかかるエンジン1は、上記した2つのカム48により2つの吸気弁34をそれぞれ異なる開弁時期となるように移動させることで、燃焼室16に流入する気流を燃焼室16の側方に向かうように案内している。
具体的には、同様に構成された2つのカム48を、吸気側カムシャフト40に対し、互いに位相をずらした状態で固定することにより、2つの吸気弁34の開弁時期をずらしている(図示省略)。
上記の構成において、ピストン13が上死点から下死点に向かって移動すると、この動作に伴い一方の吸気弁34が開弁動作を開始すると共に、燃料噴射弁45から燃料が噴射される。このとき、他方の吸気弁34は、いまだ閉弁状態であるため、燃焼室16に流入した空気は燃焼室16の側方に向かって移動する。その後、他方の吸気弁34が開弁動作を開始すると、一方の吸気弁34と他方の吸気弁34との間には開弁時期をずらしたことにより生じたリフト量50の差が発生する。このため、このリフト量50の差により、先に開弁した一方の吸気弁34から流入した気流は、後に開弁した他方の吸気弁34から流入した気流を、押し込むようにして流れる。
以上の構成においても、2つの吸気弁34の開弁時期をずらすことで、2つの吸気側連通口32を介して燃焼室16に吸入されるそれぞれの空気の流れを、燃焼室16の側方に向かって流れるように案内することができる。このため、2つの吸気弁34間に臨んだ燃料が、2つの吸気弁34間の直下に位置するピストンキャビティ25に付着することがないため、簡易な構成で、PMおよびスモークの発生を抑制することができる。なお、2つの吸気弁34の開閉時期が、図10に示すような開閉時期となるように、すなわち、開弁動作の開始時期を異にすると共に閉弁動作の終了時期を同じとなるように、2つのカム48のカムプロフィールを設定しても良い。
以上のように、本発明にかかる筒内噴射式の内燃機関は、レシプロ式のガソリンエンジンに有用であり、特に、燃焼室内に気流が生じる場合に適している。
実施例1にかかる筒内噴射式の内燃機関を示す概略構成図である。 実施例1にかかる燃焼室の上方から見た吸気側連通口および排気側連通口の上面図である。 実施例1にかかる2つの吸気弁廻りを模式的に表した概略構成図である。 実施例1にかかる2つの吸気弁および2つの排気弁の開閉時期およびリフト量に関するグラフである。 実施例2にかかる燃焼室の上方から見た吸気側連通口および排気側連通口の上面図である。 実施例2にかかる2つの吸気弁廻りを模式的に表した概略構成図である。 実施例3にかかる燃焼室の上方から見た吸気側連通口および排気側連通口の上面図である。 実施例3にかかる2つの吸気弁廻りを模式的に表した概略構成図である。 実施例4にかかる2つの吸気弁および2つの排気弁の開閉時期およびリフト量に関するグラフである。 実施例4の変形例にかかる2つの吸気弁および2つの排気弁の開閉時期およびリフト量に関するグラフである。
符号の説明
1 エンジン
16 燃焼室
25 ピストンキャビティ
30 吸気ポート
32 吸気側連通口
34 吸気弁
40 吸気側カムシャフト
45 燃料噴射弁
48 カム

Claims (9)

  1. 燃焼室に連通する複数の吸気通路を開閉可能な複数の吸気弁と、
    前記燃焼室の中央に向けて燃料を噴射可能な燃料噴射弁と、
    前記複数の吸気弁の開放時に、前記各吸気通路から前記燃焼室に吸入される空気を、前記燃焼室の側方に流れるように案内する気流案内手段とを備えたことを特徴とする筒内噴射式の内燃機関。
  2. 前記複数の吸気弁は、それぞれ隣接して配設され、
    前記燃焼室に吸入されるそれぞれの空気の一部は、隣接した前記各吸気弁間に向かう複数の対向気流となっており、
    前記気流案内手段は、前記各対向気流を前記吸気弁の隣接方向へ向けて案内することを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式の内燃機関。
  3. 前記気流案内手段は、前記複数の対向気流を合流させた状態で案内することを特徴とする請求項2に記載の筒内噴射式の内燃機関。
  4. 前記気流案内手段は、前記複数の吸気通路から吸入される空気量が、それぞれ異なる空気量となるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の筒内噴射式の内燃機関。
  5. 前記気流案内手段は、前記複数の吸気弁をそれぞれ異なるリフト量となるように移動させる複数のカムを有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の筒内噴射式の内燃機関。
  6. 前記気流案内手段は、それぞれ異なる弁径とした前記複数の吸気弁を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の筒内噴射式の内燃機関。
  7. 前記気流案内手段は、前記燃焼室と前記各吸気通路との間の複数の吸気側連通口を有しており、前記複数の吸気側連通口は、前記各吸気弁の弁径に対応するようにそれぞれ異なる開口径となるように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の筒内噴射式の内燃機関。
  8. 前記気流案内手段は、前記各吸気弁間に配設されると共に、前記複数の吸気通路から吸入されるそれぞれの空気の一部が、前記各吸気弁間に向かう複数の対向気流とならないように、前記各吸気弁間に向かう前記各対向気流の流路を閉塞する気流案内部材を有することを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式の内燃機関。
  9. 前記気流案内手段は、前記複数の吸気弁がそれぞれ異なる開弁時期となるように移動させる複数のカムを有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の筒内噴射式の内燃機関。
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