JP2009030449A - スタータ - Google Patents

スタータ Download PDF

Info

Publication number
JP2009030449A
JP2009030449A JP2007192336A JP2007192336A JP2009030449A JP 2009030449 A JP2009030449 A JP 2009030449A JP 2007192336 A JP2007192336 A JP 2007192336A JP 2007192336 A JP2007192336 A JP 2007192336A JP 2009030449 A JP2009030449 A JP 2009030449A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
coil
motor
starter
pinion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007192336A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4683018B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Ando
安藤  和広
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2007192336A priority Critical patent/JP4683018B2/ja
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to EP11176449.4A priority patent/EP2385243B1/en
Priority to EP10002367.0A priority patent/EP2194263B1/en
Priority to EP08013290.5A priority patent/EP2019200B1/en
Priority to US12/219,512 priority patent/US7973623B2/en
Priority to CN201110198072.8A priority patent/CN102278249B/zh
Priority to CN2008101350149A priority patent/CN101354001B/zh
Priority to CN201010151564.7A priority patent/CN101793219B/zh
Publication of JP2009030449A publication Critical patent/JP2009030449A/ja
Priority to US13/092,607 priority patent/US8169281B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4683018B2 publication Critical patent/JP4683018B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】部品点数の削減により低コスト化を実現できるスタータ1を提供すること。
【解決手段】電磁スイッチ10の吸引力によりシフトレバー9を駆動してピニオン7を反モータ方向へ押し出す方式のスタータ1であり、電磁スイッチ10のスイッチコイル16は、モータ回路と電気的に分離した1コイルにより構成されている。また、ピニオン7の質量が100g以下、ドライブスプリング21に蓄えられるスイッチ押出し力が70N以下に設定され、且つ、電磁スイッチ10の作動電流が12A以下に設定されている。
このスタータ1では、スイッチコイル16とモータ回路とを電気的に分離できるので、従来の吸引コイルとM端子ボルトとを接続するための接続用ターミナルを廃止できる。また、電磁スイッチ10の作動電流を12A以下にすることで、ECUにより作動電流を直接制御することが可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁スイッチによりシフトレバーを駆動してピニオンを反モータ方向へ押し出す方式のスタータに関する。
従来技術として、特許文献1に記載されたスタータがある。
このスタータは、電機子に通電されて回転力を発生するモータと、バッテリから流れる電流を電機子に通電するためのモータ回路に設けられるメイン接点を開閉する電磁スイッチとを備え、この電磁スイッチが発生する吸引力を利用してシフトレバーを駆動し、そのシフトレバーを介してピニオンとクラッチを一体に反モータ方向へ押し出す方式である。
特許第3478211号公報
上記のスタータは、ピニオンとクラッチが一体に移動する構造であり、その移動体質量が大きいため、必然的に、電磁スイッチの吸引力を大きくする必要がある。
つまり、電磁スイッチは、吸引コイルと保持コイルとを有し、プランジャを吸引する際に、吸引コイルと保持コイルの両方に通電されて、両コイルの合成抵抗を減らすことにより、作動電流を増やして吸引力を大きくしている。また、プランジャが吸引されてメイン接点が閉じると、吸引コイルがメイン接点により短絡された状態となり、保持コイルが発生する磁力だけでプランジャが吸引された状態に保持される。従って、吸引コイルは、メイン接点が閉じるまでの短時間だけ通電される。
ところが、吸引コイルと保持コイルとを有する2コイル式の電磁スイッチでは、吸引コイルをモータ回路に接続する必要がある。具体的には、電磁スイッチの接点カバーに固定されるM端子ボルトに接続用ターミナルを取り付けて、その接続用ターミナルに吸引コイルの端部が溶接等により接続される。この構成では、部品点数が多くなり、且つ、M端子ボルトに接続用ターミナルを取り付ける工程、吸引コイルの端部を接続用ターミナルに接続(溶接)する工程も必要となるため、コストが高くなる。
また、電磁スイッチの作動電流が大きい(40A程度)ため、ECU(電子制御ユニット)により作動電流を直接制御することができない。このため、例えば、図6に示す様に、スイッチコイル(吸引コイル100と保持コイル110)の通電用端子120(一般に50端子と呼ばれる)とイグニッションスイッチ(以下、IGスイッチ130と呼ぶ)との間にスタータリレー140を配置して、このスタータリレー140の励磁電流をECU150により制御する始動回路が知られている。
しかし、上記の始動回路では、スタータリレー140を介して通電用端子120に通電するためのスイッチ回路と、スタータリレー140の励磁電流をECU150により制御するためのリレー回路とを設ける必要があるため、回路構成が複雑になり、車両システムとしてコストアップの要因となっている。また、スイッチ回路とリレー回路とを接続するために、IGスイッチ130を2系統に構成する必要があり、IGスイッチ130が複雑で高価になる問題もある。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、部品点数の削減により低コスト化を実現できるスタータを提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、モータ回路に設けられるメイン接点の閉成により、電機子に通電されて回転力を発生するモータと、このモータの回転力がクラッチを介して伝達される出力軸と、この出力軸の外周にヘリカルスプライン嵌合するピニオンと、通電により磁力を発生するスイッチコイルと、このスイッチコイルが発生する磁力を受けて移動するプランジャとを有し、このプランジャの動きに連動してメイン接点を開閉すると共に、シフトレバーを介してピニオンを反モータ方向へ押し出す働きを有する電磁スイッチとを備えたスタータであって、電磁スイッチは、スイッチコイルがモータ回路と電気的に分離した1コイルで構成されていることを特徴とする。
本発明のスタータは、電磁スイッチのスイッチコイルを1コイルにより構成して、その1つのスイッチコイルでプランジャを吸引する吸引力と、プランジャを保持する保持力とを発生している。この場合、スイッチコイルをモータ回路に接続する必要はなく、スイッチコイルとモータ回路とを電気的に分離できるので、従来の吸引コイルとM端子ボルトとの間を電気的に接続する接続用ターミナルを廃止でき、且つ、接続用ターミナルに吸引コイルの端部を溶接等により接続する工程も不要である。その結果、部品点数の削減、および、工数の低減によりコストを低く抑えることが可能である。
(請求項2の発明)
請求項1に記載したスタータにおいて、電磁スイッチは、メイン接点を内部に配置する接点カバーを有し、この接点カバーには、バッテリから流れる電流をスイッチコイルに通電するための通電用端子が固定されており、スイッチコイルは、一端側の端部が通電用端子に接続され、他端側の端部がアース側に接続されていることを特徴とする。
スイッチコイルが1コイルであるため、スイッチコイルの一端側の端部は、従来の吸引コイルと保持コイルとを有する2コイル式の電磁スイッチと同様に、通電用端子に接続される。また、スイッチコイルの他端側の端部は、モータ回路に接続する必要はなく、例えば、電磁スイッチの筐体であるスイッチケース、あるいは、磁気回路の一部を形成する固定鉄心等に電気的に接続してアース接地することができる。
(請求項3の発明)
請求項1または2に記載したスタータにおいて、電磁スイッチの働きにより反モータ方向へ押し出されたピニオンがエンジンのリングギヤに当接した後、メイン接点が閉じるまでの間に移動するプランジャの移動量に応じて反力を蓄え、この反力が、シフトレバーを介してピニオンをリングギヤ側へ付勢する方向に作用するドライブスプリングを有し、このドライブスプリングに蓄えられる反力をスイッチ押出し力と呼ぶ時に、ピニオンの質量を100g以下とし、且つ、スイッチ押出し力を70N(ニュートン)以下とすることにより、スイッチコイルへの通電電流を12A以下に設定したことを特徴とする。
本発明のスタータは、クラッチとは別にピニオンだけを押し出す方式であり、従来のクラッチとピニオンを一体に押し出す方式のスタータと比較して、移動体質量を小さくできるので、その移動体質量を動かすために必要な電磁スイッチの吸引力(スイッチコイルが発生する磁力)を小さくできる。
具体的には、ピニオンの質量を100g以下、スイッチ押出し力を70N(ニュートン)以下として、スイッチコイルへの通電電流を12A以下に設定することが可能である。これにより、スイッチコイルを1コイルで構成した場合でも、電磁スイッチの小型・軽量化が可能となる。
また、スイッチコイルへの通電電流を12A以下に抑えることで、スイッチコイルに通電する電流をECUにより直接制御することが可能となる。その結果、スタータリレーを廃止してスイッチ回路を簡素化でき、且つ、スイッチ回路に大電流(例えば40A程度の電流)を流す必要がないので、スイッチ回路に使用される配線を細線化できるメリットも生じる。
なお、多くの電子部品を搭載するECUは、一般的に発熱を嫌うため、40A程度の大きな電流を直接制御することはできないが、12A以下の電流であれば、1回毎のスタータの作動時間が短い(数秒程度)ため、特に問題は生じない。
(請求項4の発明)
請求項1〜3に記載した何れかのスタータにおいて、モータの界磁に永久磁石を使用することを特徴とする。
例えば、永久磁石を界磁に使用するモータと、吸引コイルと保持コイルとを有する2コイル式の電磁スイッチとを組み合わせたスタータでは、IGスイッチをOFFした後、モータの惰性回転中に発生する逆起電圧がスイッチ回路へ回り込むため、スイッチ回路に印加される電圧を検出してスタータの動作状態(モータの作動及び停止)を判定する場合には、逆起電圧を検出することにより、モータが再度ONしたと誤判定する恐れがある。
これに対し、本発明のスタータは、電磁スイッチのスイッチコイルを1コイルで構成し、そのスイッチコイルがモータ回路と電気的に繋がっていないので、モータの惰性回転中に発生する逆起電圧がスイッチ回路へ回り込むことはない。これにより、スイッチ回路に印加される電圧を検出してスタータの動作状態を正確に判定することが可能である。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1はスタータ1の一部断面を含む側面図、図2はスタータ1の始動回路図である。
本実施例のスタータ1は、図1に示す様に、内蔵する電機子2(図2参照)に回転力を発生するモータ3と、このモータ3の回転を減速する減速装置4と、この減速装置4にクラッチ5を介して連結される出力軸6と、この出力軸6の外周にヘリカルスプライン嵌合するピニオン7と、バッテリ8(図2参照)から電機子2に通電するためのモータ回路に設けられるメイン接点(後述する)を開閉すると共に、シフトレバー9を介してピニオン7を反モータ方向(図示左方向)へ押し出す働きを有する電磁スイッチ10等より構成される。
モータ3は、界磁に永久磁石(図示せず)を使用し、整流子(図示せず)に摺接するブラシ11(図2参照)を介して電機子2に通電される磁石界磁式の整流子電動機である。
減速装置4は、モータ3の電機子軸2a(図1参照)と出力軸6とを同一軸線上に配置して減速できる周知の遊星歯車減速装置である。
クラッチ5は、減速装置4で増幅されたモータ3の駆動トルクを出力軸6へ伝達する一方、エンジンが始動してオーバラン状態になると、エンジンの回転トルクが減速装置4を介して電機子2に伝わらない様に、出力軸6と減速装置4との間でトルクの伝達を遮断する一方向クラッチ5として構成されている。
出力軸6は、反モータ側(図示左側)の端部が軸受12を介してハウジング13に回転自在に支持され、モータ側の端部がクラッチ5と一体に構成されている。
ピニオン7は、図1に示す停止位置から反モータ方向へ移動してエンジン側のリングギヤ14に噛み合わされ、出力軸6と一体に回転してリングギヤ14を回転駆動する。本実施例のピニオン7は、質量100g以下に形成されている。
電磁スイッチ10は、通電によって電磁石を形成する周知のソレノイドと、このソレノイドに固定される接点カバー15とを有し、この接点カバー15の内部にメイン接点が配置される。
ソレノイドは、以下に詳述するスイッチコイル16と、このスイッチコイル16の内周を軸方向(図1の左右方向)に可動するプランジャ17とを有し、スイッチコイル16への通電により電磁石が形成されてプランジャ17が吸引されると、そのプランジャ17の動きに連動してメイン接点を閉操作する。また、スイッチコイル16への通電が停止して電磁石の磁力が消滅すると、リターンスプリング18(図1参照)によりプランジャ17が押し戻されて、メイン接点を開操作する。
スイッチコイル16は、一端側の端部が接点カバー15に固定された通電用端子(以下50端子19と呼ぶ)に接続され、他端側の端部がソレノイドケースあるいは磁気回路の一部を形成する固定鉄心等に電気的に接続されてアース側に結線され、モータ回路と電気的に分離した1コイルにより構成されている。つまり、メイン接点を閉操作するためにプランジャ17を吸引する吸引力と、メイン接点の閉状態を維持するためにプランジャ17を保持する保持力とを1つのスイッチコイル16により発生している。
プランジャ17には、軸方向の反接点側(図1の左側)に凹部が形成され、この凹部には、プランジャ17の動きをシフトレバー9に伝達するレバーフック20と、ピニオン7をリングギヤ14に押し込むための反力を蓄えるドライブスプリング21とが挿入されている。このドライブスプリング21に蓄えられる反力をスイッチ押出し力と定義した時に、本実施例のスタータ1では、スイッチ押出し力が70N以下に設定されている。
メイン接点は、B端子ボルト22を介してモータ回路の高電位側(バッテリ側)に接続されるB固定接点23と、M端子ボルト24を介してモータ回路の低電位側(モータ側)に接続されるM固定接点25と、プランジャ17と一体に可動して両固定接点23、25間を断続する可動接点26とで形成され、この可動接点26が両固定接点23、25に当接して両固定接点23、25間が導通することによりメイン接点が閉状態となり、可動接点26が両固定接点23、25から離れて両固定接点23、25間の導通が遮断されることによりメイン接点が開状態となる。
B端子ボルト22とM端子ボルト24は、共に接点カバー15に固定され、この接点カバー15より軸方向に突き出るB端子ボルト22の先端側にバッテリケーブルのターミナルが接続され、同様に、接点カバー15より軸方向に突き出るM端子ボルト24の先端側にモータリード線のターミナル27が接続される。なお、モータリード線は、モータ3の内部で正極側のブラシ11(図2参照)に接続されている。
続いて、スタータ1の始動回路について図2を基に説明する。
本実施例の始動回路は、図2に示す様に、上述のモータ回路(バッテリ8から電機子2に通電するための回路)と、バッテリ8から電磁スイッチ10のスイッチコイル16に通電するためのスイッチ回路とで構成される。
スイッチ回路は、50端子19とIGスイッチ28との間にスタータ1の始動制御に係わるECU29が接続され、このECU29により50端子19に印加される電圧が所定値(本実施例では12V)に制御されている。
なお、50端子19とECU29との間にニュートラルスイッチ30を配置しても良い。このニュートラルスイッチ30は、変速機のシフト位置がニュートラルの時にオン状態となり、ニュートラル以外の時はオフ状態となる。従って、ニュートラルスイッチ30がオフ状態の時は、IGスイッチ28をオン操作しても、50端子19に通電されることはない。すなわち、ニュートラルスイッチ30がオン状態の時に、IGスイッチ28がオン操作されると、バッテリ8から流れる電流が、ECU29を介して50端子19に通電される。
ところで、バッテリ8から50端子19に印加される電圧が12Vの時に、50端子19を通じてスイッチコイル16に流れる電流を作動電流と定義した時、その作動電流は、ECU29により12A以下に制御される。この作動電流は、ピニオン7の質量を基に決定される。
つまり、本実施例のスタータ1は、電磁スイッチ10の吸引力を利用してピニオン7だけを押し出す(クラッチ5は移動しない)方式であり、そのピニオン7の質量が100g以下に設定されている。ここで、例えば、ピニオン7とリングギヤ14との噛合い寿命を5万回と設定した場合に、この噛合い寿命を100%満足するためには、図3に示す様に、スイッチ押出し力を70N以下、電磁スイッチ10の作動電流を12A以下に設定する必要がある。なお、ピニオン7の質量は、歯数を少なくすることで小さくできるが、例えば、歯数が7枚以下になると、歯底強度が不足するため、最低でも40g以上の質量は必要となる。歯数で言うと、8枚〜11枚の間で選択できる。
次に、スタータ1の作動を説明する。
IGスイッチ28のオン操作により、スイッチコイル16に通電されてプランジャ17が吸引されると、そのプランジャ17の動きがシフトレバー9を介してピニオン7に伝達される。これにより、ピニオン7は、出力軸6上をヘリカルスプラインに沿って反モータ方向へ押し出され、ピニオン7の端面がリングギヤ14の端面に当接して一旦停止する。 その後、ドライブスプリング21に反力を蓄えながら、プランジャ17が更に移動してメイン接点を閉じると、バッテリ8からモータ3に通電されて電機子2に回転力が発生する。この電機子2の回転は、減速装置4により減速され、クラッチ5を介して出力軸6に伝達される。
出力軸6の回転により、ピニオン7とリングギヤ14との端面同士が当接したまま、ピニオン7がリングギヤ14に噛み合い可能な位置まで回転すると、ドライブスプリング21に蓄えられた反力(スイッチ押出し力)により、ピニオン7が押し出されてリングギヤ14に噛み合わされる。これにより、減速装置4で増幅されたモータ3の駆動トルクがピニオン7からリングギヤ14に伝達されて、エンジンをクランキングする。
クランキングからエンジンが完爆して、エンジン回転数がスタータ回転数を上回ると、クラッチ5が空転することにより、エンジンの回転が減速装置4を介して電機子2に伝達されることはなく、電機子2のオーバランを防止できる。
エンジン始動後、IGスイッチ28がオフ操作されると、スイッチコイル16への通電が停止して吸引力が消滅するため、リターンスプリング18の反力でプランジャ17が押し戻される。その結果、メイン接点が開いて、バッテリ8からモータ3への通電が停止されるため、電機子2の回転が次第に減速して停止する。
また、プランジャ17が押し戻されると、エンジン始動時とは反対方向にシフトレバー9が揺動して、ピニオン7を押し出す力が解消されるため、ピニオン7は、ピニオンスプリング31(図1参照)に付勢されて、リングギヤ14から離脱した後、図1に示す停止位置まで押し戻される。
(実施例1の効果)
本実施例の電磁スイッチ10は、1つのスイッチコイル16でプランジャ17を吸引する吸引力と、プランジャ17を保持する保持力とを発生する1コイル式であるため、吸引コイルと保持コイルとを有する2コイル式の従来技術と比較して、コイル数を減らすことができ、且つ、スイッチコイル16とM端子ボルト24との間を電気的に接続する必要もない。これにより、従来の吸引コイルとM端子ボルトとを電気的に接続するための接続用ターミナルを廃止でき、且つ、接続用ターミナルに吸引コイルの端部を溶接等により接続する工程も不要である。その結果、部品点数の削減、および、工数の低減によりコストを低く抑えることができる。
また、本実施例のスタータ1は、クラッチ5とは別にピニオン7だけを押し出す方式であり、且つ、そのピニオン7の質量を100g以下、スイッチ押出し力を70N以下に設定している。これにより、ピニオン7を反モータ方向へ押し出すために必要な電磁スイッチ10の吸引力、つまり、スイッチコイル16が発生する磁力を小さくできるので、1コイル式であっても、2コイル式と同等、あるいは、それ以上に電磁スイッチ10の小型・軽量化が可能である。
また、電磁スイッチ10の吸引力を小さくできるので、電磁スイッチ10の作動電流を12A以下に抑えることができる。これにより、電磁スイッチ10の作動電流をECU29により直接制御できるため、スイッチ回路にスタータリレーを使用する必要はなく、且つ、IGスイッチ28を1系統に構成して簡素化できるので、コストダウンを図ることができる。更に、スイッチ回路に大電流(例えば40A程度の電流)を流す必要がないので、スイッチ回路に使用される配線を細線化できるメリットもある。
また、永久磁石を界磁に使用するモータ3では、IGスイッチ28をOFFした後、モータ3の惰性回転中に逆起電圧が発生する。この場合、吸引コイルと保持コイルとを有する2コイル式の電磁スイッチでは、スイッチ回路とモータ回路とが電気的に繋がっているため、逆起電圧がスイッチ回路に印加される。その結果、図4に示す様に、50端子に電圧波形(図中丸で囲む部分)が発生し、この電圧波形をECUが検出することで、モータが再度ONしたと誤判定する恐れがある。
これに対し、本実施例では、電磁スイッチ10のスイッチコイル16を1コイル化したことにより、モータ回路とスイッチ回路とを電気的に分離できる。つまり、スイッチコイル16がモータ回路に繋がっていないので、逆起電圧がスイッチ回路に回り込むことはない。これにより、図5に示す様に、50端子19に逆起電圧が印加されることは無いので、ECU29により50端子19への印加電圧が「0V」になったことを検出して、50端子19への通電停止を瞬時に判定することができる。
スタータの一部断面を含む側面図である。 スタータの始動回路図である。 ピニオン質量とスイッチ押出し力とスイッチ電流との相関図である。 従来技術に係る50端子の電圧波形図である。 本発明に係る50端子の電圧波形図である。 従来技術に係るスタータの始動回路図である。
符号の説明
1 スタータ
2 電機子
3 モータ
5 クラッチ
6 出力軸
7 ピニオン
8 バッテリ
9 シフトレバー
10 電磁スイッチ
14 リングギヤ
15 接点カバー
16 スイッチコイル
17 プランジャ
19 50端子(通電用端子)
21 ドライブスプリング
23 B固定接点(メイン接点)
25 M固定接点(メイン接点)
26 可動接点(メイン接点)

Claims (4)

  1. モータ回路に設けられるメイン接点の閉成により、電機子に通電されて回転力を発生するモータと、
    このモータの回転力がクラッチを介して伝達される出力軸と、
    この出力軸の外周にヘリカルスプライン嵌合するピニオンと、
    通電により磁力を発生するスイッチコイルと、このスイッチコイルが発生する磁力を受けて移動するプランジャとを有し、このプランジャの動きに連動して前記メイン接点を開閉すると共に、シフトレバーを介して前記ピニオンを反モータ方向へ押し出す働きを有する電磁スイッチとを備えたスタータであって、
    前記電磁スイッチは、前記スイッチコイルが前記モータ回路と電気的に分離した1コイルで構成されていることを特徴とするスタータ。
  2. 請求項1に記載したスタータにおいて、
    前記電磁スイッチは、前記メイン接点を内部に配置する接点カバーを有し、この接点カバーには、バッテリから流れる電流を前記スイッチコイルに通電するための通電用端子が固定されており、
    前記スイッチコイルは、一端側の端部が前記通電用端子に接続され、他端側の端部がアース側に接続されていることを特徴とするスタータ。
  3. 請求項1または2に記載したスタータにおいて、
    前記電磁スイッチの働きにより反モータ方向へ押し出された前記ピニオンがエンジンのリングギヤに当接した後、前記メイン接点が閉じるまでの間に移動する前記プランジャの移動量に応じて反力を蓄え、この反力が、前記シフトレバーを介して前記ピニオンを前記リングギヤ側へ付勢する方向に作用するドライブスプリングを有し、このドライブスプリングに蓄えられる反力をスイッチ押出し力と呼ぶ時に、
    前記ピニオンの質量を100g以下とし、且つ、前記スイッチ押出し力を70N(ニュートン)以下とすることにより、前記スイッチコイルへの通電電流を12A以下に設定したことを特徴とするスタータ。
  4. 請求項1〜3に記載した何れかのスタータにおいて、
    前記モータの界磁に永久磁石を使用することを特徴とするスタータ。
JP2007192336A 2007-07-24 2007-07-24 スタータ Expired - Fee Related JP4683018B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007192336A JP4683018B2 (ja) 2007-07-24 2007-07-24 スタータ
EP10002367.0A EP2194263B1 (en) 2007-07-24 2008-07-23 Starter for engines and its starting circuit
EP08013290.5A EP2019200B1 (en) 2007-07-24 2008-07-23 Starter for engines and its starting circuit
US12/219,512 US7973623B2 (en) 2007-07-24 2008-07-23 Starter for engines and its starting circuit
EP11176449.4A EP2385243B1 (en) 2007-07-24 2008-07-23 Starter for engines and its starting circuit
CN201110198072.8A CN102278249B (zh) 2007-07-24 2008-07-24 用于引擎的启动器
CN2008101350149A CN101354001B (zh) 2007-07-24 2008-07-24 用于引擎的启动器及其启动电路
CN201010151564.7A CN101793219B (zh) 2007-07-24 2008-07-24 用于引擎的启动器的启动电路
US13/092,607 US8169281B2 (en) 2007-07-24 2011-04-22 Starter for engines and its starting circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007192336A JP4683018B2 (ja) 2007-07-24 2007-07-24 スタータ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010185708A Division JP2010285997A (ja) 2010-08-23 2010-08-23 スタータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009030449A true JP2009030449A (ja) 2009-02-12
JP4683018B2 JP4683018B2 (ja) 2011-05-11

Family

ID=40306969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007192336A Expired - Fee Related JP4683018B2 (ja) 2007-07-24 2007-07-24 スタータ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4683018B2 (ja)
CN (1) CN101354001B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013067363A (ja) * 2011-09-23 2013-04-18 Hyundai Motor Co Ltd パノラマサンルーフガラスおよびロールブラインドの同時駆動のための単一モータ構造
JP2014080942A (ja) * 2012-10-18 2014-05-08 Denso Corp スタータ
US8754556B2 (en) 2009-04-20 2014-06-17 Denso Corporation Apparatus for starting engine mounted on-vehicle
CN104601048A (zh) * 2015-01-22 2015-05-06 浙江正泰电器股份有限公司 能快速分断的电机起动器的操作机构
CN114257127A (zh) * 2020-09-21 2022-03-29 车王电子(宁波)有限公司 车辆的启动马达的开关装置及控制方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011185196A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Denso Corp エンジン始動装置
DE102010030870A1 (de) * 2010-07-02 2012-01-05 Robert Bosch Gmbh Elektromotor
DE102011078837A1 (de) 2011-07-08 2013-01-10 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Überwachen eines Einspurvorgangs eines Einspurritzels eines Startermotors

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1030533A (ja) * 1996-07-16 1998-02-03 Denso Corp スタータ
JP2001153007A (ja) * 1999-11-22 2001-06-05 Denso Corp スタータ
JP2001155609A (ja) * 1999-11-24 2001-06-08 Denso Corp マグネットスイッチ
JP2004190544A (ja) * 2002-12-10 2004-07-08 Mitsubishi Electric Corp エンジンスタータ
JP2005002834A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Denso Corp スタータ
JP2005054706A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Denso Corp エンジン始動装置
JP2006233930A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Denso Corp スタータ
JP2006266101A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Mitsubishi Electric Corp スタータ用電磁スイッチ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1030533A (ja) * 1996-07-16 1998-02-03 Denso Corp スタータ
JP2001153007A (ja) * 1999-11-22 2001-06-05 Denso Corp スタータ
JP2001155609A (ja) * 1999-11-24 2001-06-08 Denso Corp マグネットスイッチ
JP2004190544A (ja) * 2002-12-10 2004-07-08 Mitsubishi Electric Corp エンジンスタータ
JP2005002834A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Denso Corp スタータ
JP2005054706A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Denso Corp エンジン始動装置
JP2006233930A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Denso Corp スタータ
JP2006266101A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Mitsubishi Electric Corp スタータ用電磁スイッチ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8754556B2 (en) 2009-04-20 2014-06-17 Denso Corporation Apparatus for starting engine mounted on-vehicle
JP2013067363A (ja) * 2011-09-23 2013-04-18 Hyundai Motor Co Ltd パノラマサンルーフガラスおよびロールブラインドの同時駆動のための単一モータ構造
JP2014080942A (ja) * 2012-10-18 2014-05-08 Denso Corp スタータ
CN104601048A (zh) * 2015-01-22 2015-05-06 浙江正泰电器股份有限公司 能快速分断的电机起动器的操作机构
CN114257127A (zh) * 2020-09-21 2022-03-29 车王电子(宁波)有限公司 车辆的启动马达的开关装置及控制方法
CN114257127B (zh) * 2020-09-21 2024-04-02 车王电子(宁波)有限公司 车辆的启动马达的开关装置及控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN101354001B (zh) 2011-09-07
JP4683018B2 (ja) 2011-05-11
CN101354001A (zh) 2009-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7973623B2 (en) Starter for engines and its starting circuit
JP4683018B2 (ja) スタータ
US7996135B2 (en) Starter
JP5949650B2 (ja) スタータ
JP5962575B2 (ja) スタータ
JP5910452B2 (ja) エンジン始動装置
US5892421A (en) Starter activatable at low and high speeds sequentially
JP4367401B2 (ja) スタータ
US20130221683A1 (en) Starter machine system and method
JP5838070B2 (ja) エンジン始動装置
JP2007113568A (ja) 常時噛合い式スタータ
JP2015229944A (ja) エンジン始動装置
US9752546B2 (en) Engine starting apparatus
JP5765974B2 (ja) スタータ
JP4683019B2 (ja) スタータ始動回路
JP5846976B2 (ja) エンジン始動電動機装置
JP2010285997A (ja) スタータ
JP3885568B2 (ja) スタータ
JP2008125227A (ja) 整流子電動機
JP6291954B2 (ja) スタータ
JP2007154719A (ja) スタータ
JP2004162596A (ja) 中間歯車付スタータ
JP2003206841A (ja) 中間歯車付スタータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110124

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4683018

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees