JP2004162596A - 中間歯車付スタータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】出力軸3と平行に配置された中間軸6上に中間歯車7が回転自在に支持され、この中間歯車7が常時エンジンのリングギヤ15に噛み合わされている。出力軸3上には、軸上を移動可能に設けられたピニオンギヤ5が配置され、このピニオンギヤ5が出力軸3上を移動して中間歯車7に噛み合い、その中間歯車7を介してピニオンギヤ5からリングギヤ15にモータ回転力が伝達される。ここで、ピニオンギヤ5が中間歯車7に噛み合った時に、その軸方向の噛み合い幅と、中間歯車7とリングギヤ15との噛み合い幅とが略同等である。この構成によれば、回転力が伝達される際に、中間歯車7に捩じれ応力が発生することがなく、ピニオンギヤ5から中間歯車7に伝達される回転力を効率良く中間歯車7からリングギヤ15に伝達することができる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータの回転力をピニオンギヤから中間歯車を介してリングギヤに伝達する中間歯車付スタータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、例えば特許文献1に記載された機関始動装置がある。
この機関始動装置は、図4に示す様に、ボールベアリング100 を介して変速機カバー110 に軸承された回転軸120 に中間歯車130 が支持され、この中間歯車130 が内燃機関200 のリングギヤ210 に常時噛み合っている。
始動電動機140 が通電付勢されると、ピニオンギヤ150 が図示右方向に押し出されて中間歯車130 と噛み合い、ピニオンギヤ150 の回転力が中間歯車130 を介してリングギヤ210 に伝達されることにより、内燃機関200 の始動が行われる。
【0003】
【特許文献1】
実開昭60−21559号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の機関始動装置では、図4に示す中間歯車130 の軸方向右側半分にリングギヤ210 が噛み合っており、機関始動時には、ピニオンギヤ150 が中間歯車130 の軸方向左側半分に噛み合って回転力が伝達される。この場合、中間歯車130 とピニオンギヤ150 との噛み合い部と、中間歯車130 とリングギヤ210 との噛み合い部とが軸方向にずれている(軸方向にラップしていない)ため、ピニオンギヤ150 から中間歯車130 を介してリングギヤ210 に回転力が伝達される際に、中間歯車130 に捩じれ応力が加わり、回転力の伝達ロスが生じる。従って、回転力の伝達ロスを補うため、同一負荷の内燃機関に対し、より大きな出力の大型スタータを使用する必要がある。
【0005】
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、中間歯車を介してピニオンギヤからリングギヤに回転力が伝達される際に、回転力の伝達ロスを低減できる中間歯車付スタータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の発明)
本発明の中間歯車付スタータは、内燃機関のリングギヤに常時噛み合う中間歯車を備え、ピニオンギヤを軸方向に移動させて中間歯車に噛み合わせ、その中間歯車を介してピニオンギヤからリングギヤに回転力を伝達して内燃機関を始動させるもので、ピニオンギヤを中間歯車に噛み合わせて内燃機関を始動する際に、ピニオンギヤと中間歯車との噛み合い部と、中間歯車とリングギヤとの噛み合い部とが軸方向にラップしていることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、ピニオンギヤと中間歯車との噛み合い部と、中間歯車とリングギヤとの噛み合い部とが軸方向に完全にずれることがないため、ピニオンギヤが中間歯車に噛み合い、その中間歯車を介してピニオンギヤからリングギヤに回転力が伝達される際に、中間歯車に発生する捩じれ応力を低減、または捩じれ応力の発生を無くすことができる。その結果、従来技術で説明した機関始動装置(図4参照)と比較して回転力の伝達ロスを低減できるので、同一負荷の内燃機関に対し、より出力の小さい小型軽量のスタータを使用することが可能となる。
【0008】
(請求項2の発明)
請求項1に記載した中間歯車付スタータにおいて、
ピニオンギヤと中間歯車との噛み合い部と、中間歯車とリングギヤとの噛み合い部とは、軸方向の噛み合い幅が略同等であることを特徴とする。
この構成によれば、ピニオンギヤと中間歯車との噛み合い部と、中間歯車とリングギヤとの噛み合い部とが軸方向にラップしている部分が、中間歯車の軸方向中心付近となり、中間歯車に発生する捩じれ応力をより低減できるので、ピニオンギヤから中間歯車に伝達される回転力を、効率良く中間歯車からリングギヤに伝達することができる。
【0009】
(請求項3の発明)
請求項1または2に記載した中間歯車付スタータにおいて、
ピニオンギヤとリングギヤは、それぞれ中間歯車に噛み合う軸方向の噛み合い幅が、中間歯車の軸方向幅と略同等であることを特徴とする。
この構成では、ピニオンギヤとリングギヤとが、それぞれ中間歯車の全幅で噛み合うため、中間歯車を介してピニオンギヤからリングギヤに回転力が伝達される際に、中間歯車に捩じれ応力が発生することはなく、その捩じれ応力による回転力の伝達ロスが発生しない。
【0010】
(請求項4の発明)
請求項1〜3に記載した何れかの中間歯車付スタータにおいて、
ピニオンギヤと一方向クラッチとが軸方向に近接して配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、内燃機関を始動する際に、ピニオンギヤが一方向クラッチと一体に出力軸上を移動して中間歯車に噛み合うため、ピニオンギヤと一方向クラッチとが軸方向に近接して配置されることで、必然的に中間歯車と一方向クラッチとが軸方向に近接することになる。その結果、中間歯車が回転して発生する空気流により、一方向クラッチを冷却する効果を得ることができる。これにより、一方向クラッチの発熱に対する余裕度が向上するため、クラッチ機能の信頼性を高めることができ、且つ一方向クラッチの小型軽量化も可能となる。
【0011】
(請求項5の発明)
請求項1〜4に記載した何れかの中間歯車付スタータにおいて、
中間軸は、スタータハウジングに固定されていることを特徴とする。
この場合、内燃機関側に対するスタータの取り付け自由度を向上できる。即ち、中間軸が内燃機関側に固定されている(従来技術に記載した機関始動装置では、変速機カバーに軸承されている)場合は、その中間軸の位置によってスタータの取り付け位置が限定されてしまうが、本発明の構成であれば、中間軸がスタータハウジングに固定されているので、内燃機関に対するスタータの取り付け位置をより広い範囲で選択することが可能である。
【0012】
また、中間軸をスタータハウジングに固定することにより、中間軸に支持される中間歯車とピニオンギヤとの噛み合い性を最適設計することが可能となる。その結果、車両側の設計変更を行うことなく、ピニオンギヤと中間歯車との噛み合い性能を向上でき、スタータの信頼性向上に寄与できる。
【0013】
(請求項6の発明)
請求項1〜5に記載した何れかの中間歯車付スタータにおいて、
ピニオンギヤと一体に一方向クラッチを軸方向に押し出す働きを有する電磁スイッチと、中間歯車の回転速度を検出する回転速度検出手段と、この回転速度検出手段で検出される回転速度に応じて電磁スイッチの通電回路を開閉制御する制御手段とを備え、この制御手段は、中間歯車の回転速度が所定速度以上の時には、電磁スイッチの通電回路を遮断することを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、中間歯車が所定速度(具体的には、略0rpm 以外の速度)以上で回転している時には、電磁スイッチの通電回路が遮断されるので、乗員がスタータの始動スイッチを誤って再度ON操作しても、ピニオンギヤが中間歯車に飛び込むことはなく、ギヤ同士の衝突を回避できる。これにより、回転中の中間歯車にピニオンギヤが噛み合うことがなく、過大衝撃が発生することがないので、スタータ部品の衝撃荷重に対する強度的余裕度が大きくなり、その分、スタータの小型軽量化が可能となる。
【0015】
(請求項7の発明)
請求項1〜5に記載した何れかの中間歯車付スタータにおいて、
ピニオンギヤと一体に一方向クラッチを軸方向に押し出す働きを有する電磁スイッチと、中間歯車が回転しているか否かを検出する回転状態検出手段と、この回転状態検出手段の検出結果に応じて電磁スイッチの通電回路を開閉制御する制御手段とを備え、この制御手段は、中間歯車が回転している時には、電磁スイッチの通電回路を遮断することを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、中間歯車が回転している時には、電磁スイッチの通電回路が遮断されるので、乗員がスタータの始動スイッチを誤って再度ON操作しても、ピニオンギヤが中間歯車に飛び込むことはなく、ギヤ同士の衝突を回避できる。これにより、回転中の中間歯車にピニオンギヤが噛み合うことがなく、過大衝撃が発生することがないので、スタータ部品の衝撃荷重に対する強度的余裕度が大きくなり、その分、スタータの小型軽量化が可能となる。
【0017】
(請求項8の発明)
請求項6に記載した中間歯車付スタータにおいて、
回転速度検出手段は、スタータ自体に取り付けられていることを特徴とする。この構成では、中間歯車の回転速度を検出するために、車両側の改造を必要とすることがないので、容易に中間歯車の回転速度を検出できる。
【0018】
(請求項9の発明)
請求項7に記載した中間歯車付スタータにおいて、
回転状態検出手段は、スタータ自体に取り付けられていることを特徴とする。この構成では、中間歯車が回転しているか否かを検出するために、車両側の改造を必要とすることがないので、容易に中間歯車の回転の有無を検出できる。
【0019】
(請求項10の発明)
請求項6〜9に記載した何れかの中間歯車付スタータにおいて、
制御手段は、スタータ自体に取り付けられていることを特徴とする。
この構成では、制御手段と回転速度検出手段あるいは回転状態検出手段との電気接続が容易であり、且つ車両側の改造を必要としないので、種々の車両に対し、請求項6または7に記載した構成を容易に実現できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1は中間歯車付スタータ1の全体図である。
本実施例の中間歯車付スタータ(以下スタータ1と略す)は、図1に示す様に、モータ2の回転力を出力する出力軸3と、この出力軸3上に一方向クラッチ4と一体に配置されるピニオンギヤ5、出力軸3と平行に配置される中間軸6、この中間軸6に回転自在に支持された中間歯車7等を有している。
【0021】
モータ2は、周知の直流電動機であり、電磁スイッチ8によりメイン接点(図示しない)が閉じると、車載バッテリより電力の供給を受けて、内蔵するアーマチャ(図示しない)に回転力を発生する。
出力軸3は、例えばモータ2の回転軸(アーマチャシャフト)を前方(図1の左方向)に延長して設けられ(あるいは減速装置を介してアーマチャシャフトと同軸に連結されている)、自身の先端部が軸受9を介してスタータハウジング10に回転自在に支持されている。
【0022】
電磁スイッチ8は、図示しない始動スイッチ(IGキー)のON操作によって通電される励磁コイル11と、この励磁コイル11の内側を往復動可能に嵌挿されたプランジャ12とを有し、このプランジャ12を励磁コイル11に発生する磁力により吸引して前記メイン接点を閉じると共に、プランジャ12に連結されたレバー13を介して一方向クラッチ4を出力軸3上の前方(図1の左方向)へ押し出す働きを有している。
【0023】
一方向クラッチ4は、車両用スタータに多く使用される周知のローラ式クラッチであり、出力軸3にヘリカルスプライン嵌合してピニオンギヤ5と一体に出力軸3上を移動可能に設けられ、出力軸3の回転をピニオンギヤ5に伝達する。
ピニオンギヤ5は、一方向クラッチ4の前方側(反モータ側)に配置され、出力軸3に嵌合する円筒状のボス部5aを介して一方向クラッチ4のインナ4aと一体に設けられている。従って、ピニオンギヤ5は、一方向クラッチ4のインナ4aと一体に回転する。なお、ボス部5aは、ピニオンギヤ5と一方向クラッチ4とが軸方向に近接する様に、軸方向の長さが短く設定されている。
【0024】
中間軸6は、自身の両端部がスタータハウジング10に支持され、サークリップ14によって回転及び軸方向の移動が阻止されている。
中間歯車7は、中間軸6上の所定の位置に嵌合して回転自在に支持され、且つエンジン(内燃機関)のリングギヤ15に常時噛み合わされている。なお、中間歯車7は、図1に示す様に、軸方向の全幅でリングギヤ15に噛み合っている。
【0025】
続いて、上記スタータ1の作動を説明する。
電磁スイッチ8の励磁コイル11に通電されてプランジャ12が吸引されると、そのプランジャ12の移動により、レバー13を介して一方向クラッチ4がピニオンギヤ5と一体に出力軸3上を前方側へ押し出され、ピニオンギヤ5が中間歯車7に当接して停止する。
【0026】
更にプランジャ12が吸引されてメイン接点が閉じると、車載バッテリからモータ2に給電されてアーマチャに回転力が発生し、出力軸3が回転する。この出力軸3の回転が一方向クラッチ4を介してピニオンギヤ5に伝達され、そのピニオンギヤ5が中間歯車7と噛み合い可能な位置まで回転すると、軸方向に押し込まれて中間歯車7に噛み合う。この時、ピニオンギヤ5は、図2に示す様に、中間歯車7の全幅において中間歯車7と噛み合っている。
これにより、モータ2の回転力がピニオンギヤ5から中間歯車7を介してリングギヤ15に伝達されてエンジンをクランキングさせる。
【0027】
(第1実施例の効果)
本実施例のスタータ1は、ピニオンギヤ5が中間歯車7に噛み合った時に、その軸方向の噛み合い幅と、中間歯車7とリングギヤ15との噛み合い幅とが略同等である。即ち、ピニオンギヤ5とリングギヤ15は、それぞれ中間歯車7に対し、中間歯車7の全幅で噛み合っている。言い換えると、ピニオンギヤ5と中間歯車7との噛み合い部Aと、中間歯車7とリングギヤ15との噛み合い部Bとが、軸方向に略完全にラップしている(図2参照)。
【0028】
この構成によれば、中間歯車7を介してピニオンギヤ5からリングギヤ15に回転力が伝達される際に、中間歯車7に捩じれ応力が発生することがなく、ピニオンギヤ5から中間歯車7に伝達される回転力を、効率良く中間歯車7からリングギヤ15に伝達することができる。その結果、回転力の伝達ロスを無くすことができるので、同一負荷のエンジンに対し、より出力の小さい小型軽量のスタータ1を使用することが可能となる。
【0029】
また、本実施例のスタータ1は、ピニオンギヤ5と一方向クラッチ4とが軸方向に近接しているので、エンジンを始動する際に、ピニオンギヤ5が一方向クラッチ4と一体に出力軸3上を移動して中間歯車7に噛み合うと、必然的に中間歯車7と一方向クラッチ4とが軸方向に近接することになる。この場合、中間歯車7が回転して発生する空気流が冷却風として一方向クラッチ4に当たることにより、一方向クラッチ4を冷却する効果が得られる。これにより、一方向クラッチ4の発熱に対する余裕度が向上するため、クラッチ機能の信頼性を高めることができ、且つ一方向クラッチ4の小型軽量化も可能となる。
【0030】
更に、中間歯車7を支持する中間軸6は、スタータハウジング10に固定されているので、エンジン側に対するスタータ1の取り付け自由度を向上できる。即ち、中間軸6がエンジン側に固定されている場合は、その中間軸6の位置によってスタータ1の取り付け位置が限定されてしまうが、中間軸6がスタータハウジング10に固定されることにより、エンジンに対するスタータ1の取り付け位置をより広い範囲で選択することが可能である。
また、中間軸6をスタータハウジング10に固定することにより、中間軸6に支持される中間歯車7とピニオンギヤ5との噛み合い性を最適設計することが可能となる。その結果、車両側の設計変更を行うことなく、ピニオンギヤ5と中間歯車7との噛み合い性能を向上でき、スタータ1の信頼性向上に寄与できる。
【0031】
(第2実施例)
図3はスタータ1の全体図である。
本実施例のスタータ1は、中間歯車7の回転速度を検出する回転速度検出センサ16(本発明の回転速度検出手段)と、この回転速度検出センサ16で検出される回転速度に応じて電磁スイッチ8の通電回路を開閉制御する制御回路17とを備える。
【0032】
回転速度検出センサ16は、図3に示す様に、中間歯車7の側面に近接して配置され、スタータ1に取り付けられている。その取り付け場所は、例えばスタータハウジング10でも良いし、あるいは中間軸6に取り付けることもできる。
制御回路17は、中間歯車7の回転速度(回転速度検出センサ16の検出速度)が所定速度(具体的には、略0rpm 以外の速度)以上の時には、電磁スイッチ8の通電回路を遮断する。この制御回路17は、回転速度検出センサ16と同様に、スタータ1に取り付けられている。
【0033】
本実施例では、中間歯車7が所定速度以上で回転している時(つまり、リングギヤ15と中間歯車7が略回転停止状態でない時)には、電磁スイッチ8の通電回路が遮断されるので、乗員がスタータ1の始動スイッチ(IGキー)を誤って再度ON操作しても、ピニオンギヤ5が中間歯車7に飛び込むことはなく、ギヤ同士の衝突を回避できる。これにより、回転中の中間歯車7にピニオンギヤ5が噛み合うことがなく、過大衝撃が発生することがないので、スタータ部品の衝撃荷重に対する強度的余裕度が大きくなり、その分、スタータ1の小型軽量化が可能となる。
【0034】
また、回転速度検出センサ16および制御回路17をスタータ1に取り付けることにより、車両側の改造を必要とすることなく、容易に本実施例の構成を実現できる。
更に、本実施例では、回転速度検出センサ16により中間歯車7の回転速度を検出しているが、回転速度検出センサ16を使用する代わりに、中間歯車7が回転しているか否かを検出する回転状態検出手段(中間歯車7の回転速度を検出する必要はない)を用い、その回転状態検出手段により中間歯車7の回転が検出された時に電磁スイッチ8の通電回路を遮断しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】中間歯車付スタータの全体図である(第1実施例)。
【図2】中間歯車付スタータの全体図である(第1実施例)。
【図3】中間歯車付スタータの全体図である(第2実施例)。
【図4】機関始動装置の全体図である(従来技術)。
【符号の説明】
1 中間歯車付スタータ
2 モータ
3 出力軸
4 一方向クラッチ
5 ピニオンギヤ
6 中間軸
7 中間歯車
8 電磁スイッチ
10 スタータハウジング
15 リングギヤ
16 回転速度検出センサ(回転速度検出手段)
17 制御回路(制御手段)
A ピニオンギヤと中間歯車との噛み合い部
B 中間歯車とリングギヤとの噛み合い部
Claims (10)
- モータの回転力を出力する出力軸と、
この出力軸上に配置され、軸方向に移動可能に設けられるピニオンギヤと、
前記出力軸上にヘリカルスプライン嵌合して前記ピニオンギヤと一体に前記出力軸上を移動可能に設けられ、前記出力軸の回転を前記ピニオンギヤに伝達する一方向クラッチと、
前記出力軸と平行に配される中間軸と、
この中間軸に回転可能に支持され、且つ内燃機関のリングギヤに常時噛み合う中間歯車とを備え、
前記一方向クラッチと共に前記ピニオンギヤを軸方向に移動させて前記中間歯車に噛み合わせ、その中間歯車を介して前記ピニオンギヤから前記リングギヤに回転力を伝達して前記内燃機関を始動させる中間歯車付スタータであって、
前記ピニオンギヤを前記中間歯車に噛み合わせて前記内燃機関を始動する際に、前記ピニオンギヤと前記中間歯車との噛み合い部と、前記中間歯車と前記リングギヤとの噛み合い部とが軸方向にラップしていることを特徴とする中間歯車付スタータ。 - 請求項1に記載した中間歯車付スタータにおいて、
前記ピニオンギヤと前記中間歯車との噛み合い部と、前記中間歯車と前記リングギヤとの噛み合い部とは、軸方向の噛み合い幅が略同等であることを特徴とする中間歯車付スタータ。 - 請求項1または2に記載した中間歯車付スタータにおいて、
前記ピニオンギヤと前記リングギヤは、それぞれ前記中間歯車に噛み合う軸方向の噛み合い幅が、前記中間歯車の軸方向幅と略同等であることを特徴とする中間歯車付スタータ。 - 請求項1〜3に記載した何れかの中間歯車付スタータにおいて、
前記ピニオンギヤと前記一方向クラッチとが軸方向に近接して配置されていることを特徴とする中間歯車付スタータ。 - 請求項1〜4に記載した何れかの中間歯車付スタータにおいて、
前記中間軸は、スタータハウジングに固定されていることを特徴とする中間歯車付スタータ。 - 請求項1〜5に記載した何れかの中間歯車付スタータにおいて、
前記ピニオンギヤと一体に前記一方向クラッチを軸方向に押し出す働きを有する電磁スイッチと、
前記中間歯車の回転速度を検出する回転速度検出手段と、
この回転速度検出手段で検出される回転速度に応じて前記電磁スイッチの通電回路を開閉制御する制御手段とを備え、
この制御手段は、前記中間歯車の回転速度が所定速度以上の時には、前記電磁スイッチの通電回路を遮断することを特徴とする中間歯車付スタータ。 - 請求項1〜5に記載した何れかの中間歯車付スタータにおいて、
前記ピニオンギヤと一体に前記一方向クラッチを軸方向に押し出す働きを有する電磁スイッチと、
前記中間歯車が回転しているか否かを検出する回転状態検出手段と、
この回転状態検出手段の検出結果に応じて前記電磁スイッチの通電回路を開閉制御する制御手段とを備え、
この制御手段は、前記中間歯車が回転している時には、前記電磁スイッチの通電回路を遮断することを特徴とする中間歯車付スタータ。 - 請求項6に記載した中間歯車付スタータにおいて、
前記回転速度検出手段は、前記スタータ自体に取り付けられていることを特徴とする中間歯車付スタータ。 - 請求項7に記載した中間歯車付スタータにおいて、
前記回転状態検出手段は、前記スタータ自体に取り付けられていることを特徴とする中間歯車付スタータ。 - 請求項6〜9に記載した何れかの中間歯車付スタータにおいて、
前記制御手段は、前記スタータ自体に取り付けられていることを特徴とする中間歯車付スタータ。
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JP2002329051A JP2004162596A (ja) | 2002-11-13 | 2002-11-13 | 中間歯車付スタータ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014196681A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のクランクケース構造 |
-
2002
- 2002-11-13 JP JP2002329051A patent/JP2004162596A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014196681A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のクランクケース構造 |
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