JP2009030383A - 小窓付きフラッシュ構造ドアおよびその製造方法 - Google Patents

小窓付きフラッシュ構造ドアおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】補助框が不要で、加工時間が短く、小窓の形状に影響されず、窓穴部の内周面の色が外観性に優れる小窓付きフラッシュ構造ドアを提供する。
【解決手段】所定部分に小窓ユニット2を取付けた小窓付きのフラッシュ構造のドアであって、少なくとも矩形状の框本体3aを有する框3と、前記框3の表裏両面に固定された二枚の面材4,4と、前記所定部分に、前記小窓ユニット2の外周全体を覆う大きさで、前記二枚の面材4,4の間に固定された発泡プラスチック材5と、を備え、前記所定部分に位置する二枚の面材4,4と発泡プラスチック材5に、前記小窓ユニット2が嵌入する窓穴部Hを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、住宅等のヒンジ式ドア(回動式ドア)、引き戸、あるいは家具の扉等として使用され、所定部分に小窓ユニット(スコープを含む)を取付けた小窓付きフラッシュ構造ドアとその製造方法に関するものである。
住宅等のヒンジ式ドア、引き戸あるいは家具の扉等(以下、ドアと記す)には、フラッシュ構造のもの(以下、フラッシュ構造ドアと記す)が多く使用されている。フラッシュ構造ドアは、角材等で格子状に組んだ框の表裏両面に、薄い合板等から成る面材を貼り付けて構成されるものであり、安価で、中空のため軽量であり、製造が容易で、反りの発生も少ないといった特徴を有する。
また、このフラッシュ構造ドアには、装飾性を高めたり、いわゆる明かり取り等を目的として小窓を設けたものがある。
小窓を設ける場合、面材を切り抜いて、その部分に別体成形した小窓ユニットを固定することが考えられるが、面材は3〜4mm程度と薄いので強度的に弱い。従って、従来、小窓を設ける場合には、小窓ユニットを支持するための補助框を別個に設けている。
この補助框11は、通常、図8に示すように、矩形状の框本体3aとその内部に設けられた縦材3bとで形成された框3の前記縦材3b間に固定されたものであり、矩形状をしている。補助框11の大きさは、小窓ユニット2の周囲を取り囲むことのできる大きさに設定されている。
そして、図9に示すように、この補助框11(および框3)の上に面材4を貼着してフラッシュ構造ドア10を形成した後、図10に示すように、ドリルおよびルーターRを使用して面材4および補助框11を部分的に切り抜くことによって、小窓ユニットを設けるための窓穴部Hを形成している。
ここで、フラッシュ構造ドアに設けられる小窓には、以下のものがある。
(1)額縁を使用したもの(図11参照)
補助框11に形成した窓穴部Hの内周面に、ガラス等の透明板12を当て、その両面側から額縁13で押さえて木ネジ14で固定する(例えば特許文献1参照)。なお、これは、透明板12の固定に手間が掛かると共に、大きなガタツキが発生し易く、また、額縁13の固定に使用する木ネジ14の頭部が露出するので外観性に劣るといった問題がある。
(2)ブロックタイプの小窓ユニットを使用したもの(図12参照)
補助框11に形成した窓穴部Hに、ガラスブロックのような小窓ユニット2を装着する(例えば特許文献2参照)。
(3)挟込み式の小窓ユニットを使用したもの(図13参照)
補助框11を使用して形成した窓穴部Hの両面側からフランジFを有する一対の小窓ユニット2を挟み込むように取付けて、両者を、その嵌合ネジSで相互に螺合組付けする(例えば特許文献3参照)。
この技術において、窓穴部Hの周縁部はフランジFによって覆い隠されるので、窓穴部Hの周縁の仕上がり状態は多少悪くても構わないものの、フランジFが面材4の表面から突出するためフラッシュ感が損なわれる。また、一対の小窓部材の嵌合ネジSを相互に螺合する際に閉め過ぎると、面材4が部分的に凹んで歪みや隙間が発生し易いといった問題がある。
特開平07−217324号公報 実開昭63−91689号公報 実開昭61−110794号公報
しかしながら、上記従来技術には以下の問題がある。
(1)補助框を設ける必要がある。
フラッシュ構造ドア10の面材4は3〜4mm程度と薄いため、これに直接、小窓ユニット2を取付けると歪んだり、強度が不十分であるため脱落してしまう恐れがあるため、補助框11を設けている。
しかし、この補助框11は、小窓ユニット2のサイズに合わせて多数種を用意しなければならないので、手間が掛かり、従って、生産性が低下する。また、補助框11を設けることによって、フラッシュ構造ドアの重量が増加してしまう。
(2)加工に時間が掛かる。
小窓ユニット2を取付けるための窓穴部Hを形成する際、面材4をドリルで穿孔した後、その周面部をルーターRで仕上げるが、小窓ユニット2を隙間なく設置するためには補助框11も切削する必要がある。
この補助枠11は、例えば回動式ドアの場合、一般に、30〜36mm程度の厚みがあるため切削抵抗が大きく、ルーターRでの加工に多くの時間を要する。また、ルーターRの刃も摩耗し易く、頻繁に交換する必要もある。
(3)小窓ユニットの形状に合わせて框および補助框を組付ける必要がある。
小窓ユニット2には複数の種類があるが、それぞれの形状に対応して、框3や補助框11をあらかじめ組付けておく必要がある。
従って、框3の在庫が多数必要となり、不経済である。
(4)窓穴部の内周面の色が好ましくない。
補助框(木材)11を使用して窓穴部Hを形成すると、この窓穴部Hの内周面に樹種の色がそのまま現出されてしまう。通常、木材の色は針葉樹の一部を除いて濃茶色であるため、小窓ユニット2の色と適合しない場合が多く、外観性の点で問題となる。
また、框3や補助框11に使用される材料は高価な化粧材ではなく節、割れ、変色などの外観上の欠点を含んだLVL(積層材)などの廉価な材料を使用するので、これら節などが窓穴部Hの内周面にそのまま現出し、外観性を損なう。
こうした点を考慮して、節などの存在しない高級木材を使用することも考えられるが、大幅なコストアップとなってしまうため現実味に欠ける。また、色を適合させるために、窓穴部Hの内周面に塗装を施すことも考えられるが、これもコストアップに繋がってしまうと共に、窓穴部Hの内周面は、研磨加工等が困難な部分であるため、良好に仕上げることができない。さらに、小窓ユニット2の外周面に塗装などを施して、窓穴部Hの内周面が視覚されないようにすることもできるが、小窓ユニット2のコストアップとなるため好ましくない。
そこで、本発明の目的とするところは、補助框が不要で、加工時間が短く、小窓の形状に影響されず、窓穴部の内周面の色が外観性に優れる、小窓付きフラッシュ構造ドアおよびその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の小窓付きフラッシュ構造ドア(1)は、所定部分に小窓ユニット(2)を取付けた小窓付きのフラッシュ構造のドアであって、
少なくとも矩形状の框本体(3a)を有する框(3)と、前記框(3)の表裏両面に固定された二枚の面材(4,4)と、前記所定部分に、前記小窓ユニット(2)の外周全体を覆う大きさで、前記二枚の面材(4,4)の間に固定された、前記框(3)に比較して軟質な軟質材(5)と、を備え、前記所定部分に位置する二枚の面材(4,4)と前記軟質材(5)に、前記小窓ユニット(2)が嵌入する窓穴部(H)を有することを特徴とする。
なお、小窓ユニット(2)には、スコープ(いわゆる覗き窓)を含む。
また、請求項2に記載の小窓付きフラッシュ構造ドア(1)は、前記框(3)を、前記框本体(3a)の内部に複数の縦材(3b)を設けて格子状に形成し、前記軟質材(5)を、隣接する二つの縦材(3b,3b)の間に配置したことを特徴とする。
なお、軟質材(5)の側面を、縦材(3b)の側面に接着などによって固定することもできる。
また、本発明の請求項3に記載の小窓付きフラッシュ構造ドアの製造方法は、少なくとも矩形状の框本体(3a)を有する框(3)の表裏両面に面材(4,4)を固定し、所定部分に小窓ユニット(2)を取付ける小窓付きフラッシュ構造ドア(1)の製造方法であって、
前記框(3)の所定部分に、前記小窓ユニット(2)の外周全体を覆う大きさの、前記框(3)に比較して軟質な軟質材(5)を配置し、前記框(3)の表裏両面に二枚の面材(4,4)を固定し、前記二枚の面材(4,4)と前記軟質材(5)を部分的に切り抜いて窓穴部(H)を形成し、前記窓穴部(H)に小窓ユニット(2)を取付けることを特徴とする。
また、請求項4に記載の小窓付きフラッシュ構造ドアの製造方法は、矩形状の框本体(3a)の内部に複数の縦材(3b)を設けて格子状に形成した框(3)の表裏両面に面材(4,4)を固定し、前記縦材(3b,3b)間の所定部分に小窓ユニット(2)を取付ける小窓付きフラッシュ構造ドアの製造方法であって、
前記縦材(3b,3b)間の所定部分に、前記小窓ユニット(2)の外周全体を覆う大きさの、前記框(3)に比較して軟質な軟質材(5)を配置し、前記框(3)の表裏両面に二枚の面材(4,4)を固定し、前記二枚の面材(4,4)と前記軟質材(5)を部分的に切り抜いて窓穴部(H)を形成し、前記窓穴部(H)に小窓ユニット(2)を取付けることを特徴とする。
なお、軟質材(5)の側面を、縦材(3b)の側面に接着するなどして固定することもできる。
また、請求項5に記載の小窓付きフラッシュ構造ドア(1)およびその製造方法は、前記軟質材(5)は、発泡プラスチック材(5)であることを特徴とする。
さらに、請求項6に記載の小窓付きフラッシュ構造ドア(1)およびその製造方法は、前記発泡プラスチック材(5)を、発泡スチロール、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォーム、及びポリエチレンフォームのうちいずれか一つ、またはこれら発泡スチロール、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォーム、ポリエチレンフォームを様々に組合わせることで構成したことを特徴とする。
また、請求項7に記載の小窓付きフラッシュ構造ドア(1)およびその製造方法は、前記軟質材(5)は、ラジアータパインやインシュレーションボード等の軟質木質材であることを特徴とする。
また、請求項8に記載の小窓付きフラッシュ構造ドア(1)およびその製造方法は、前記軟質材(5)は、ハニカムであることを特徴とする。
なお、カッコ内の記号は、図面および後述する発明を実施するための最良の形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
本発明の請求項1に記載の小窓付きフラッシュ構造ドアによれば、小窓ユニットが取付けられる所定部分に、例えば、発泡プラスチック材やハニカム、あるいはラジアータパインやインシュレーションボード等の軟質木質材といった、框に比較して軟質な軟質材を固定し、二枚の面材と軟質材に、小窓ユニットが嵌入する窓穴部を穿設したので、以下の効果を発揮する。
(1)補助框を設ける必要がない。
発泡プラスチック材等の軟質材を設け、その軟質材と二枚の面材に形成した窓穴部に小窓ユニットを嵌入して取付けるので、従来技術のような補助框を必要としない。
従って、小窓を持たないフラッシュ構造ドアと同一の框を使用することができる。
また、補助框を小窓ユニットのサイズに合わせて設ける必要がないので、手間が省け、生産性を高めることができる。
さらに、発泡プラスチック材等の軟質材はきわめて軽量であるため、小窓付きフラッシュ構造ドアの重量の増加を抑えることができる。
(2)加工時間を短くすることができる。
発泡プラスチック材等の軟質材は切削抵抗がきわめて小さい。従って、ルーターでの加工においても切削抵抗が小さく、加工時間を大幅に短縮することができる。補助框を設けた従来技術と比較して、作業スピードを2〜5倍まで向上させることができる。また、ルーターの刃も摩耗し難いので、寿命を数倍に延ばし、交換の頻度を少なくすることができる。
(3)小窓ユニットの形状に合わせて框および補助框を組付ける必要がない。
複数ある小窓ユニットの形状に対して、それらの全てに対応できる大きさの発泡プラスチック材等の軟質材を準備しておくことによって、一種類の軟質材で全ての小窓ユニットを取付けることができる。
従って、框の在庫を少なくすることができ、経済的である。
(4)窓穴部の内周面の色が好ましい。
発泡プラスチック材等の軟質材(特に発泡スチロール)は、切断面が白色であるため小窓ユニットの外周面に塗装等を施さなくても外観上の問題が発生しない。また、発泡プラスチックには、補助框のような割れや変色などは存在しない。従って、外観性に優れる。なお、割れなどが存在しないので、窓穴部を常に一定の状態で仕上げることができる。
また、請求項2に記載の小窓付きフラッシュ構造ドアによれば、請求項1に記載の発明の作用効果に加えて、框を、框本体の内部に複数の縦材を設けて格子状に形成し、発泡プラスチック材等の軟質材を、隣接する二つの縦材の間に配置したので、発泡プラスチック材等の軟質材を、縦材によってさらに強固に固定することができる。
また、請求項3に記載の小窓付きフラッシュ構造ドアの製造方法によれば、所定部分に、小窓ユニットの外周全体を覆う大きさの、例えば、発泡プラスチック材やラジアータパイン等の軟質木材といった、框に比較して軟質な軟質材を、二枚の面材の間に固定し、所定部分に位置する二枚の面材と軟質材を切り抜いて窓穴部を形成し、この窓穴部に小窓ユニットを取付けるので、以下の作用効果を発揮する。なお、この作用効果は、請求項1に記載の発明と共通する。
すなわち、補助框を設ける必要がなく、加工時間を短くすることができる。また、小窓ユニットの形状に合わせて框および補助框を組付ける必要がなく、さらに、窓穴部の内周面の色を好ましいものとすることができる。
また、請求項4に記載の小窓付きフラッシュ構造ドアの製造方法は、請求項3に記載の発明と同様の作用効果を発揮する。
特に、矩形状の框本体の内部に複数の縦材を設けて格子状に形成した框を使用し、発泡プラスチック材等の軟質材を縦材間に配置したので、軟質材をこの縦材によって、より強固に固定することができる。
また、請求項6に記載の小窓付きフラッシュ構造ドアおよびその製造方法によれば、発泡プラスチック材を、発泡スチロール、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォーム、またはポリエチレンフォームで構成したので、いずれの材料を選択しても、製造コストを廉価に抑え、加工作業を容易なものとすることができる。
図1および図2を参照して、本発明の実施形態に係る小窓付きフラッシュ構造ドア1について説明する。図1は、小窓付きフラッシュ構造ドアを示す部分断面正面図であり、図2は、図1のA−A線拡大断面図である。従来例で示したものと同一部分には同一符号を付した。
この小窓付きフラッシュ構造ドア1は、小窓ユニット2を取付けたものであり、框3、二枚の面材4,4、および框3に比較して軟質な軟質材5を備える。ここで、軟質材としては、例えば発泡プラスチック材5を使用した。
框3は、ドア1の骨格を形成するもので、矩形状である框本体3aの内部に二本の縦材3b,3bを設けて格子状に形成している。
二枚の面材4,4は、框3の表裏両面のそれぞれに固定されるものであり、平板状である。
そして、発泡プラスチック材5は、二本の縦材3b,3b間の上部に配置され、框3とほぼ同じ肉厚を有し、その表裏両面が二枚の面材4,4の間に隙間なく接着剤で固定される。
なお、発泡プラスチック材5の左右両側面をそれぞれ、縦材3bの側面に貼着するなどして固定することもできる(小窓ユニット2が小型であるスコープの場合には、必ずしも固定する必要はない)。
この発泡プラスチック材5は、小窓ユニット2の外周全体を覆うことのできる大きさを有するもので、具体的には、小窓ユニット2より上下左右に4〜5cm程度広く設定することが好ましい。
また、発泡プラスチック材5は基本的には白色のものを使用するが、光の反射等を考慮して、黒色や灰色等のものを使用することができる。そして、二枚の面材4,4と発泡プラスチック材5は、小窓ユニット2が密に嵌入することのできる窓穴部Hを備えている。
上記した構成の本実施形態に係る小窓付きフラッシュ構造ドア1は、以下の効果を発揮する。
(1)補助框を設ける必要がない。
発泡プラスチック材5を設け、この発泡プラスチック材5と二枚の面材4,4に形成した窓穴部Hに小窓ユニット2を嵌入するので、補助框11を必要としない。
従って、小窓を持たないフラッシュ構造ドアと同一の框3を使用することができる。また、補助框11を小窓ユニット2のサイズに合わせて設ける必要がないので、手間が省け、生産性の向上を図ることができる。
さらに、発泡プラスチック材5はきわめて軽量であるため、小窓付きフラッシュ構造ドア1の重量を軽減することができる。
(2)加工時間を短くすることができる。
発泡プラスチック材5は切削抵抗がきわめて小さい。従って、ルーターRでの加工も容易であり、加工時間を大幅に短縮することができる。また、ルーターRの刃も摩耗し難いので、寿命を延ばし、交換の頻度を少なくすることができる。
(3)小窓ユニット2の形状に合わせて框および補助框を組付ける必要がない。
複数の小窓ユニット2の全てに対応できる大きさの発泡プラスチック材5を準備しておくことによって、全ての小窓ユニット2を一種類の発泡プラスチック材5によって取付けることができる。従って、框3の在庫を削減して、経済性を高めることができる。
(4)窓穴部Hの内周面の色が好ましい。
発泡プラスチック材(特に発泡スチロール)5は、切断面が白色であるため小窓ユニット2の外周面に塗装等を施さなくても外観上の問題が発生しない。また、発泡プラスチックには、補助框11のような割れや変色などは存在しないため、外観性に優れる。
発泡プラスチック材5の構成材料は限定されないが、例えば、発泡スチロール、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォーム、あるいはポリエチレンフォームを選択することができる。これらの材料はいずれも廉価で切削抵抗が小さいので、製造コストを軽減し、加工性を高めることができる。
なお、発泡プラスチック材5は、木製である補助框11と比較して機械的強度に劣るが、本発明者らは、実験により、小窓ユニット2を支持するに必要な充分な強度を備えていることを確認した。
この小窓付きフラッシュ構造ドアは、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、図3に示すように、縦材3bを持たない矩形状の框3の任意の箇所に発泡プラスチック材5を取付けて構成することもできる。
図4乃至図7を参照して、本発明の実施形態に係る小窓付きフラッシュ構造ドアの製造方法の実施形態について説明する。図4は、小窓付きフラッシュ構造ドアの製造方法を示す工程図である。また、図5は、図4(a)の要部斜視図であり、図6は、図5のB−B線断面図である。また、図7は、この製造方法において、ルーターRによって窓穴部を形成する工程を示す説明図である。従来技術と同一部分には、同一符号を付した。
この製造方法は、矩形状の框本体3aの内部に二本の縦材3bを設けて格子状に形成した框3の表裏両面に面材4,4を固定し、縦材3b間の上部に小窓ユニット2を取付けた小窓付きのフラッシュ構造ドア1を製造する方法である。
この製造方法では、まず、図4(a)に示すように、二本の縦材3b間の上部に、小窓ユニット2の外周全体を覆う大きさを持つ発泡プラスチック材5を配置する。このとき、発泡プラスチック材5の左右両側面を、縦材3bの側面に接着剤などで固定しても良い。
次に、図4(b)に示すように、框3の表裏両面のそれぞれに面材4,4を固定し、この二枚の面材4,4の間に発泡プラスチック材5を挟んで固定する。なお、発泡プラスチック材5は、その表裏両面が面材4,4に接触する厚さを備えるもので、また、面材4,4と発泡プラスチック材5は接着剤で隙間なく貼着する。
続いて、接着剤を乾燥させた後、二枚の面材4,4と発泡プラスチック材5を部分的に切り抜いて窓穴部Hを形成する。この切り抜きは、図4(c)に示すように、まず、ドリルで多数の丸穴を穿設して窓穴部Hの概略形状を形成した後、同(d)に示すように、その周面部をルーターRで切削して窓穴部Hに仕上げるものである。これにより、小窓ユニット2の外形に対応した形状の窓穴部Hを形成することができる。
そして、この窓穴部Hに、図1に示すように、別体成形した小窓ユニット2を取付ける。なお、小窓ユニット2の構成は限定されず、例えば、従来技術で紹介したものを使用することができる。
本実施形態に係る小窓付きフラッシュ構造ドアの製造方法によれば、発泡プラスチック材5によって小窓ユニット2を支持するので、補助框11を設ける必要がなく、従って、窓穴部Hを形成するための加工時間を大幅に短縮することができるといった効果を発揮する。また、小窓ユニット2の形状に合わせて框3および補助框11を組付ける必要がなく、さらに、窓穴部Hの内周面の色を好ましいものとすることができるといった効果も併せて発揮する。
なお本発明の実施形態では、軟質材の一例として発泡プラスチック材5を示したが、基本的には、框3の材質よりも軟質な材であればよく、軟質木質材や、木粉・プラスチック発泡体(例えば、木粉を混入したプラスチック発泡体)、あるいはハニカムなどであってもよい。軟質木質材としては、ラジアータパイン,スギ,ヒノキ,キリ,ツガ等の他、インシュレーションボード等であっもよい。なお、框3をラジアータパインのLVLで構成し、軟質材をラジアータパインの無垢材で構成することも可能である。
本発明の実施形態に係る小窓付きフラッシュ構造ドアを示す部分断面正面図である。 図1のA−A線拡大断面図である。 本発明の他の実施形態に係る小窓付きフラッシュ構造ドアを示す部分断面正面図である。 本発明の実施形態に係る小窓付きフラッシュ構造ドアの製造方法を示す工程図である。 図4に示す(b)の要部斜視図である。 図5のB−B線断面図である。 本発明の実施形態に係る小窓付きフラッシュ構造ドアの製造方法において、ルーターRによって窓穴部を形成する工程を示す説明図である。 従来例に係る小窓付きフラッシュ構造ドアの框と補助框を示す正面図である。 図8のC−C線断面図である。 従来例に係る小窓付きフラッシュ構造ドアの製造方法において、ルーターによって窓穴部を形成する工程を示す説明図である。 従来例に係る小窓の構成を示す断面図である。 従来例に係る他の小窓の構成を示す断面図である。 従来例に係るさらに他の小窓の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 小窓付きフラッシュ構造ドア
2 小窓ユニット
3 框
3a 框本体
3b 縦材
4 面材
5 発泡プラスチック材
10 フラッシュ構造ドア
11 補助框
12 透明板
13 額縁
14 木ネジ
F フランジ
H 窓穴部
R ルーター
S 嵌合ネジ

Claims (8)

  1. 所定部分に小窓ユニットを取付けた小窓付きフラッシュ構造ドアであって、
    少なくとも矩形状の框本体を有する框と、
    前記框の表裏両面に固定された二枚の面材と、
    前記所定部分に、前記小窓ユニットの外周全体を覆う大きさで、前記二枚の面材の間に固定された、前記框に比較して軟質な軟質材と、を備え、
    前記所定部分に位置する二枚の面材と前記軟質材に、前記小窓ユニットが嵌入する窓穴部を有することを特徴とする小窓付きフラッシュ構造ドア。
  2. 前記框を、前記框本体の内部に複数の縦材を設けて格子状に形成し、
    前記軟質材を、隣接する二つの縦材の間に配置したことを特徴とする請求項1に記載の小窓付きフラッシュ構造ドア。
  3. 少なくとも矩形状の框本体を有する框の表裏両面に面材を固定し、所定部分に小窓ユニットを取付ける小窓付きフラッシュ構造ドアの製造方法であって、
    前記框の所定部分に、前記小窓ユニットの外周全体を覆う大きさの、前記框に比較して軟質な軟質材を配置し、
    前記框の表裏両面に二枚の面材を固定し、
    前記二枚の面材と前記軟質材を部分的に切り抜いて窓穴部を形成し、
    前記窓穴部に小窓ユニットを取付けることを特徴とする小窓付きフラッシュ構造ドアの製造方法。
  4. 矩形状の框本体の内部に複数の縦材を設けて格子状に形成した框の表裏両面に面材を固定し、前記縦材間の所定部分に小窓ユニットを取付ける小窓付きフラッシュ構造ドアの製造方法であって、
    前記縦材間の所定部分に、前記小窓ユニットの外周全体を覆う大きさの、前記框に比較して軟質な軟質材を配置し、
    前記框の表裏両面に二枚の面材を固定し、
    前記二枚の面材と前記軟質材を部分的に切り抜いて窓穴部を形成し、
    前記窓穴部に小窓ユニットを取付けることを特徴とする小窓付きフラッシュ構造ドアの製造方法。
  5. 前記軟質材は、発泡プラスチック材であることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の小窓付きフラッシュ構造ドアおよびその製造方法。
  6. 前記発泡プラスチック材を、発泡スチロール、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォーム、及びポリエチレンフォームのうちいずれか一つ、またはこれらを組合わせることで構成したことを特徴とする請求項5に記載の小窓付きフラッシュ構造ドアおよびその製造方法。
  7. 前記軟質材は、ラジアータパインやインシュレーションボード等の軟質木質材であることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の小窓付きフラッシュ構造ドアおよびその製造方法。
  8. 前記軟質材は、ハニカムであることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の小窓付きフラッシュ構造ドアおよびその製造方法。
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