JP2009030365A - 地中押込み用連結パイプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パイプ間の連結部分は、一方のパイプ12aの端部が他方のパイプ12bの端部に設けられた筒状部材13の内側に一定長さだけ挿入可能に形成されている。パイプ12aの端部の外周面には、第1の板片21を等角度位置に貼設することにより複数の凸面部20が形成されている。筒状部材13の内周面には、第2の板片31を等角度位置に貼設することにより隣り合う第2の板片31,31間に凸面部20が軸方向へ挿脱可能な凹溝部30が形成されるとともに、凹溝部30と直角方向に凸面部20が進入かつ係合可能な係合凹部40が形成されている。凸面部20が凹溝部30から係合凹部40に進入して係合した状態で各凹溝部30に板状のパイプの回止め片がそれぞれ挿入される。
【選択図】図3
Description
また、前記ジョイント部7の内面にL字溝6を形成するのは容易でなく、各パイプ10の製作に手数と費用がかかるという問題もある。
なお、上記した構成の地中押込み用連結パイプは、杭抜き装置のケーシングパイプに適用できる他、山間地などで地滑りの発生を防止する手段として地中に打ち込まれる鋼管杭などにも適用できる。
この実施例によると、連結される全てのパイプが同一径であるので、パイプの連結数が多くなっても、パイプの内径が次第に小さくなるようなことはなく、連結パイプの内周面が残置杭に接触するなどして連結パイプの地中への押込みに支障を生じるおそれはない。
この実施態様においては、パイプの外径と一致する内径のパイプ材から第1の板片、第2の板片、および回止め片を切り出すので、切り出された各板片はパイプの形状に沿って湾曲するもので、パイプへの貼設に際して湾曲させるなどの特別の加工を必要としない。
ここで、「L字状」とはL字の水平部分が右方向へ突出する形態のみならず左方向へ突出する形態(L字と線対称のもの)を含み、また、「逆L字状」とはL字を上下反転した形態であって逆L字の水平部分が左方向または右方向のいずれかに突出する形態をいう。
この実施態様によると、第1の板片より成る凸面部は隣り合う第2の板片間に凹溝部に進入し、その後、パイプを回動させると、第1の板片のL字の水平部分が第2の板片の屈曲部分に進入して係合凹部に係合するもので、凸面部を備えたパイプ、および凸面部を案内する凹溝部や凸面部が係合する係合凹部を備えたパイプを容易に製作し得る。なお、パイプの回動方向は、第1の板片のL字の水平部分が突出する方向である。
図示例の連結パイプ11は、地中内の残置杭を引き抜くための杭抜き装置のケーシングパイプとして用いられるものであるが、この発明は、地中に押し込まれるものであれば、ケーシングパイプに限らず、例えば、鋼管杭などにも適用できる。
この実施例では、連結される全てのパイプは同一の外径Rおよび同一の肉厚を有するもので、パイプ12aの端部が挿入される側のパイプ12bの端部にリング状の中間部材14を介して前記の筒状部材13が溶接により一体に連設されている。筒状部材13はパイプ12bの端面より一定長さLだけ突出するようにその全長が設定されており、筒状部材13の内側に連結すべきパイプ12aの端部が前記の長さLだけ挿入可能になっている。
挿入する側の一方のパイプ12aの端部の外周面には、第1の板片21を90度等角の各位置に面接触させた状態で溶接により貼設することにより4個の凸面部20が形成されている。
垂直辺部22は幅がd1、高さがhであり、水平辺部23に対して上方へ突出する長さh2は(h−h1)である。また、水平辺部23は高さがh1、長さがdであり、垂直辺部22に対して周方向へ突出する長さd2は(d−d1)である。
垂直辺部32は幅がt1、高さがgであり、水平辺部33に対して下方へ突出する長さg2は(g−g1)である。また、水平辺部23は高さがg1、長さがtであり、垂直辺部32に対して周方向へ突出する長さt2は(t−t1)である。
前記係合凹部40の開口幅は、第2の板片31の水平辺部33に対する垂直辺部32の突出長さg2に相当する。また、係合凹部40の深さは垂直辺部32に対する水平辺部33の突出長さt2に相当する。
上記した第1の板片21と第2の板片31とは、各部の寸法関係が、h=g、d=t、h1=h2=g1=g2=h/2=g/2、d1=d2=t1=t2=d/2=t/2にそれぞれ設定されており、これにより第1の板片21の垂直辺部22に対する水平辺部23の突出部分は、パイプ2aを図5の矢印pの方向に回すと、図5の状態から図6の状態、すなわち、凸面部20が係合凹部40に進入して嵌合した状態へ移行する。
この実施例によると、切り出された第1、第2の各板片21,31や回止め片50はパイプ12aの外周面や筒状部材13の内周面に沿って湾曲するものであり、第1の板片21をパイプ12aの外周面に、第2の板片31を筒状部材13の内周面に、それぞれ面接触させて溶接する場合、湾曲させるなどの特別な加工を必要としない。
13 筒状部材
20 凸面部
21 第1の板片
30 凹溝部
31 第2の板片
40 係合凹部
50 回止め片
Claims (4)
- 複数本のパイプを縦一列に連結して構成される地中押込み用連結パイプであって、パイプ間の連結部分は、一方のパイプの端部が他方のパイプの端部の内側に一定長さだけ挿入可能に形成されており、一方のパイプの端部の外周面には、第1の板片を等角度位置の複数箇所に貼設することにより複数の凸面部が形成され、他方のパイプの端部の内周面には、第2の板片を等角度位置の複数箇所に貼設することにより隣り合う第2の板片間に前記凸面部が軸方向へ挿脱可能な凹溝部が形成されるとともに、前記凹溝部と直角方向に前記凸面部が進入かつ係合可能な係合凹部が形成されており、前記凸面部が前記凹溝部から係合凹部に進入して係合した状態で各凹溝部に板状のパイプの回止め片がそれぞれ挿入されて成る地中押込み用連結パイプ。
- 連結される全てのパイプは同一径であり、パイプの端部が挿入される側のパイプの端部にはパイプ径より大径でありかつ内周面に前記第2の板片が貼設された筒状部材が連設されている請求項1に記載された地中押込み用連結パイプ。
- 請求項2に記載された地中押込み用連結パイプであり、前記第1の板片、第2の板片、および回止め片は、パイプの外径と一致する内径のパイプ材より切り出されたものである地中押込み用連結パイプ。
- 前記第1の板片はL字状に屈曲する形態であり、前記第2の板片は逆L字状に屈曲する形態であり、隣り合う第2の板片間に第1の板片の幅と一致する幅の前記凹溝部が形成され、第2の板片の屈曲部分の内側には第1の板片のL字の水平部分が進入して係合する前記係合凹部が形成されている請求項1〜3のいずれかに記載された地中押込み用連結パイプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007196171A JP2009030365A (ja) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | 地中押込み用連結パイプ |
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JP2007196171A JP2009030365A (ja) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | 地中押込み用連結パイプ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015007338A (ja) * | 2013-06-25 | 2015-01-15 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼管杭の継手構造 |
CN105544543A (zh) * | 2015-12-09 | 2016-05-04 | 浙江科技学院 | 一种静压管桩的多级伸缩送桩操作方法 |
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JP2006226102A (ja) * | 2005-01-20 | 2006-08-31 | Chiyoda Koei Kk | 鋼管の接合継手 |
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2007
- 2007-07-27 JP JP2007196171A patent/JP2009030365A/ja active Pending
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