JP2009028750A - 排気管の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】高圧流体吹込み口34から高圧流体を吹込む。高圧流体は第2の金属管12の内部及び第1の金属管11の後半部18の内部に充満する。さらに、高圧流体は小孔13を通って、第2の金属管12と第1の金属管11の前半部17との間に進入する。この結果、第1の金属管11の前半部17は、二重管形成用凹部26、31へ張出し始める。同時に、第1の金属管11の後半部18は、大径部形成用凹部27、32へ張出し始める。
【効果】直線的な材料を曲げる。そして、外管に相当する第1の金属管と内管に相当する第2の金属管との間に、高圧流体を吹込む。第1の金属管が膨れて、二重管構造が得られる。この様にして、曲がった二重管構造を含む排気管を容易に製造することができる。
【選択図】図6
Description
図14は従来の排気管の基本構造を説明する図であり、排気管100は、触媒101が収納されているマフラー102と、このマフラー102に排気ガスを導く内管103と、この内管103を囲う外管104と、還元剤供給ノズル105とからなる。なお、製造工程では、内管103は、白抜き矢印のように、外管104に挿入される。
このような理由から、排気管の一部(一般に上流側)が、二重管構造とされる。
直管状の内管111に、直管状の外管112を被せる。内管111と外管112との間の空間113にショット(金属の粒)を詰める。そして、両端に栓をして、ショットがこぼれないようにする。次に、ベンダーマシンにより曲げ加工を施し、S字形状にする。次に、栓を外して、ショットを排出する。次に、別途準備した円錐形状部114に、外管112の一端を突け合わせ、溶接する。115はビードである。
そして、ショット充填、栓施工、曲げ加工、栓除去、ショット除去、溶接からなる多段の工程が不可欠となり、非常に手間が掛かり、製造コストが嵩む。
前記第2の金属管に高圧流体を通過させる小孔を開ける工程と、
前記第1の金属管に前記第2の金属管を挿入し、第2の金属管の一端を第1の金属管に接合して、直線的な材料を得る工程と、
この材料を曲げ加工することで曲がった中間製品を得る工程と、
この曲がった中間製品を液圧成形金型にセットする工程と、
液圧成形金型にセットした曲がった中間製品内へ高圧流体を吹込み、液圧張出法により前記第1の金属管を部分的に増径側へ張出し成形することで、排気管を得る工程と、からなる排気管の製造方法である。
請求項1によれば、曲がった二重管構造を含む排気管を容易に製造することができる。
請求項2によれば、触媒を内蔵する排気管を簡単に製造することができる。加えて、円錐形状部を含む前部ピースと外管とは一体成形されているため、従来実施していた前部ピースと外管との溶接は不要となる。
図1は本発明の準備工程から直線的な材料を得る工程までの説明図、図2は図1の2部拡大図、図3は図1の3部拡大図である。
図1に示すように、十分に長い第1の金属管11と、この第1の金属管11よりも短くて且つ第1の金属管11の内径に外径が対応している第2の金属管12とを準備する。そして、図2に示すように、第2の金属管12に高圧流体を通過させる小孔13を設ける。
なお、第2の金属管12の前部を第1の金属管11に接合する接合部材14Fは強度の高い溶接が望ましい。一方、第2の金属管12の後部を第1の金属管11に接合する接合部材14Rは、後述する別実施例では削除した。
前記第2の金属管12に高圧流体を通過させる小孔13を開ける工程(図2)と、
前記第1の金属管11に前記第2の金属管12を挿入し、第2の金属管12の両端を第1の金属管11に接合して、直線的な材料15を得る工程(図3)と、
この材料を曲げ加工することで曲がった中間製品16を得る工程(図4)と、
この曲がった中間製品16を液圧成形金型20にセットする工程(図6)と、
液圧成形金型20にセットした曲がった中間製品16内へ高圧流体を吹込み、液圧張出法により前記第1の金属管11を部分的に増径側へ張出し成形することで、排気管40を得る工程(図7)と、からなることを特徴とする。
この様にして、曲がった二重管構造を含む排気管を容易に製造することができる。
図9は触媒入り排気管の製造工程を説明する図であり、先ず、大径部39を切断することにより、前部ピース41と後部ピース42とを得る。前部ピース41に、二重管部38が含まれている。
また、マット43を介して触媒44が内蔵されている金属筒体45を別途準備する。
図11は図1の別実施例図であり、第1の金属管11の図左から第2の金属管12を挿入する。第1・第2の金属管11、12が共にストレート形状であるため、挿入は容易である。
図12は図11の12部拡大図であり、第2の金属管12の一端にだけ小孔13を設けておき、この小孔13の先端側にて、第2の金属管12の一端を第1の金属管11に接合する。14は接合部材である。小孔13から高圧流体を吹き込むことで、第1の金属管11をブロー成形することができる。
Claims (2)
- 第1の金属管と、この第1の金属管よりも短くて且つ前記第1の金属管の内径に外径が対応している第2の金属管とを準備する工程と、
前記第2の金属管に高圧流体を通過させる小孔を開ける工程と、
前記第1の金属管に前記第2の金属管を挿入し、第2の金属管の一端を第1の金属管に接合して、直線的な材料を得る工程と、
この材料を曲げ加工することで曲がった中間製品を得る工程と、
この曲がった中間製品を液圧成形金型にセットする工程と、
液圧成形金型にセットした曲がった中間製品内へ高圧流体を吹込み、液圧張出法により前記第1の金属管を部分的に増径側へ張出し成形することで、排気管を得る工程と、からなる排気管の製造方法。 - 前記排気管を切断して、前部ピースと後部ピースとを得る工程と、触媒が内蔵されている金属筒体を前部ピースと後部ピースとの間に介在させる工程と、前部ピース、金属筒体及び後部ピースを接合することで、触媒を内蔵する排気管を得る工程とを追加したことを特徴とする請求項1記載の排気管の製造方法。
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