JP2009026657A - 支持がいし取付機構及びその取扱方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来方式に比べて容易にジャンパ線と鉄塔その他の取付金具との絶縁距離を確保できるようにする。
【解決手段】支持がいしを電線支持物に支持する支持がいし取付機構において、支持がいしの一端に設けられるがいし取付プレート1と、電線支持物の所定の位置に設けられる鉄塔取付プレート2と、がいし取付プレート1と鉄塔取付プレート2とを連結する長さ調節自在な連結具#11〜#14(#13及び#14は不図示)とを備えるものである。この構成によって、従来方式に比べて容易にジャンパ線と鉄塔その他の取付金具との絶縁距離を調整できるようになる。
【選択図】 図1
【解決手段】支持がいしを電線支持物に支持する支持がいし取付機構において、支持がいしの一端に設けられるがいし取付プレート1と、電線支持物の所定の位置に設けられる鉄塔取付プレート2と、がいし取付プレート1と鉄塔取付プレート2とを連結する長さ調節自在な連結具#11〜#14(#13及び#14は不図示)とを備えるものである。この構成によって、従来方式に比べて容易にジャンパ線と鉄塔その他の取付金具との絶縁距離を調整できるようになる。
【選択図】 図1
Description
この発明は、電線支持物に電線を支持する支持がいし取付架台に適用可能な支持がいし取付機構及びその取扱方法に関する。詳しくは、支持がいしの一端に設けられる第1の取付部材と、電線支持物の所定の位置に設けられる第2の取付部材とを連結する長さ調節自在な連結部材を備え、支持がいしを用いて電線支持物、例えば鉄塔に電線を支持するとき、従来方式に比べて容易にジャンパ線と鉄塔との距離を調節できるようにして、送電線取付/取替工事の為の高所における電線支持作業の効率を向上できるようにしたものである。
従来、鉄塔に電線を支持する際には、支持がいしを用いてジャンパ線と鉄塔及びその他の取付金具との絶縁距離を確保するようにしている。しかし、ジャンパ線の取付環境や長さによっては、支持がいしだけでは絶縁距離が充分に取れない場合がある。その際には、支持がいし取付架台を用いて、支持がいしの長さを補充するようにしている。
またこれに関連して、特許文献1に示すような長幹支持がいしの固定構造が開示されている。この長幹支持がいしの固定構造は、送電鉄塔の取付プレートのボルト孔及びがいしの取付プレートのボルト孔に、地震などによる応力を吸収する弾性部材を介在したボルトを貫通させて、ナットにより固定することを特徴とするものである。この長幹支持がいしの固定構造によれば、大きな振動に対しても長幹支持がいしが破損することなく、従って大きな振動が発生した後でもその機能を維持することができるようになる。
しかし従来例に係る支持がいし取付構造によれば、その長さ調整用に用いられる取付架台の厚みが固定されている。その為、ジャンパ線の取付環境や長さによっては、それだけでジャンパ線と鉄塔その他の取付金具との絶縁距離を充分に確保することができない場合がある。そのときは、ジャンパ線に不足分を付け足す割線作業を行って絶縁距離を調整するようにする。
また、特許文献1に係る長幹支持がいしの固定構造によれば、地震などによる応力を吸収する弾性部材を、主に送電鉄塔の取付プレートの上部に介在させる構造なので、送電鉄塔の取付プレートとがいしの取付プレートとの距離を調整する要求があったとき、各部の構成部品の煩雑な調整が必要となる。
そこで、本発明は上述の問題に鑑み創作されたものであり、従来方式に比べて容易にジャンパ線と鉄塔その他の取付金具との絶縁距離を確保することができるようにした支持がいし取付機構及びその取扱方法を提供するものである。
この発明に係る支持がいし取付機構は、支持がいしの一端に設けられる第1の取付部材と、電線支持物の所定の位置に設けられる第2の取付部材と、第1の取付部材と第2の取付部材とを連結する長さ調節自在な連結部材とを備えることを特徴とするものである。この発明に係る支持がいし取付機構によれば、支持がいしを用いて鉄塔に電線を支持するとき、支持がいしの取付部材と鉄塔の取付部材の、互いに対向する位置に開口された孔部を、圧縮状態の弾性部材を介したボルトとナットで連結し、長さ調節自在にするようになされる。これにより、従来方式に比べて容易にジャンパ線と鉄塔及びその他の取付金具との距離を調節することができるようになるとともに、電線の不足分挿入の手間を最小限に抑えることができるようになる。従って、送電線取付/取替工事の為の高所における電線支持作業の効率が向上する。
この発明に係る支持がいし取付機構の取扱方法は、支持がいしの一端に設けられる第1の取付部材に開口された孔部にボルトを貫通するように挿入する工程と、ボルトに弾性部材を係合させる工程と、ボルトを電線支持物の所定の位置に設けられる第2の取付部材に開口された孔部に貫通するように挿入する工程と、ボルトの端部からナットを係合する工程と、第1及び第2の取付部材を連結するボルト及びナットによる連結長さを調節する工程とを有することを特徴とするものである。この発明に係る支持がいし取付機構の取扱方法によれば、従来方式に比べて容易にジャンパ線と鉄塔及びその他の取付金具との距離を調節することができるようになる。
この発明に係る支持がいし取付機構によれば、支持がいしの一端に設けられる第1の取付部材と、電線支持物の所定の位置に設けられる第2の取付部材とを連結する長さ調節自在な連結部材を備えるようになされる。この構成によって、支持がいしと鉄塔との距離を調節することができるので、支持がいしを用いて鉄塔に電線を支持するとき、従来方式に比べて容易にジャンパ線と鉄塔その他の取付金具との絶縁距離を調整できるようになる。
また、この発明に係る支持がいし取付機構の取扱方法によれば、第1及び第2の取付部材を連結するボルト及びナットによる連結長さを調節することができる。この構成によって、支持がいしと鉄塔との距離を調節することができるので、支持がいしを用いて鉄塔に電線を支持するとき、従来方式に比べて容易にジャンパ線と鉄塔その他の取付金具との絶縁距離を確保することができる。
続いて、この発明に係る支持がいし取付機構及びその取扱方法について、図面を参照しながら説明をする。
図1は本発明に係る第1の実施例としての支持がいし取付機構100の構成例を示す正面図である。図1に示す支持がいし取付機構100は支持がいし取付機構の一例を構成し、支持がいしを電線支持物、例えば鉄塔に支持するようになされる。この支持がいし取付機構100は、がいし取付プレート1、鉄塔取付プレート2及び4組の連結具#11〜#14(#13及び#14は不図示)を備えて構成され、連結具#11は、ボルト4、ばね5、ナット6A及び6B、ワッシャー7A〜7Dを備えて構成される。
がいし取付プレート1は第1の取付部材の一例を構成し、長幹支持がいし3の一端に設けられるようになされる。がいし取付プレート1は充分丈夫な素材、例えば鉄で構成され、長幹支持がいし3を鉄塔に支持する際に取付機構を連結する部位として用いられる。がいし取付プレート1には、連結用のボルト孔1a1〜1a4(1a3及び1a4は不図示)がこの例では4個開口される。
鉄塔取付プレート2は第2の取付部材の一例を構成し、鉄塔の所定の位置に設けられるようになされる。鉄塔取付プレート2は充分丈夫な素材、例えば鉄で構成され、長幹支持がいし3を鉄塔に支持する際に取付機構を連結する部位として用いられる。鉄塔取付プレート2には、がいし取付プレート1に対向する位置に連結用のボルト孔2a1〜2a4(2a3及び2a4は不図示)が例えば4個開口される。
がいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2のボルト孔1a1及び2a1には、連結部材の一例を構成する連結具#11の部材であるボルト4が貫通するようになされる。ボルト4は鋼や鉄等充分丈夫な素材で構成され、がいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2を連結する。ボルト4は、頭部4a、端部4c及び軸部4bからなり、軸部4bは強度を確保する為、半ねじ形状を有する。
ボルト4のがいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2の間に位置する部位には、弾性部材の一例を構成するばね5が係合され、がいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2の互いに対向する面を離す方向に付勢力を加えるようになされる。ばね5は鋼や鉄等充分丈夫な素材で構成され、圧縮状態で係合されることで、がいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2に内側から付勢力を加える。ばね5は、ボルト4の軸部4bに係合しやすいように、らせん状に巻かれた形状を有する。
ボルト4のがいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2を貫通した端部4cからは、連結部材の一例を構成するナット6Aが係合され、ボルト4ががいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2を連結する長さを調節するようになされる。ナット6Aは鋼や鉄等で構成され、ボルト4の端部4cから軸部4bに係合されることで、ボルト4がボルト孔2a1から抜けないようにする。また、その係合される位置によって、ボルト4ががいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2を連結する長さを調節する。
また、ボルト4、ばね5及びナット6Aが、がいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2に係合される際には、ワッシャー7A〜7Dを介して係合され、圧力を分散させるようになされる。ワッシャー7A〜7Dは鋼や鉄等充分丈夫な素材で構成され、ボルト4、ばね5及びナット6Aが、がいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2にめり込むのを防ぐ。このようにして連結具#11が構成される。残るボルト孔1a2〜1a4及び2a2〜2a4についても同様にして連結具#12〜#14が構成される。これらにより、支持がいし取付機構100が構成される。以下で支持がいし取付機構100の組立例について説明する。
図2は、第1の実施例としての支持がいし取付機構100の部材例及び組立例を示す斜視図である。この実施例では図1の支持がいし取付機構100を組み立てて、長幹支持がいし3を鉄塔の腕金に支持する場合について説明を行う。
まず、がいし取付プレート1のボルト孔1a1に、ワッシャー7Aを介してボルト4の軸部4bを下側から貫通するように挿入する。ここで、がいし取付プレート1は、長幹支持がいし3を鉄塔に充分支持できる大きさと厚さを備え、長幹支持がいし3に強固に固定されている。ワッシャー7Aには、がいし取付プレート1のボルト孔1a1から抜けない大きさの外径を有し、ボルト4の軸部4bが貫通できる大きさの孔径を有するものが使用される。ボルト4には、ワッシャー7Aの孔部から抜けない大さの頭部4aを有し、ボルト孔1a1を貫通できる軸部4bを有するものが使用される。また組立後に、がいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2の距離を長くする方向に調節できるように、軸部4bが充分長いボルトを使用する。
次にワッシャー7Bを介してばね5を、軸部4bが貫通するように係合する。ここで、ばね5には、復元力が大きい圧縮コイルばねで、軸部4bが貫通できる巻内径を有したものが使用される。
次にばね5を係合させた軸部4bを、ワッシャー7Cを介して鉄塔取付プレート2のボルト孔2a1に、下側から貫通するように挿入する。ここで鉄塔取付プレート2は、長幹支持がいし3を鉄塔に充分支持できる大きさと厚さを備え、図示しない鉄塔の端部に強固に固定されている。
次に鉄塔取付プレート2を貫通したボルト4の端部4cから、ワッシャー7Dを介してナット6Aを係合する。ここでナット6Aには、ワッシャー7Dの孔部から抜けない大きさの外径を有するとともに、軸部4bに係合できる形状の孔部を有するものが使用される。
最後に、ばね5が最も縮んだ状態になるようにボルト4に係合されたナット6Aの位置を調節する。またこの実施例では、設置後にナット6Aが弛まないように、ボルト4の端部4cから更にナット6Bを係合させる。このようにして、連結具#11を組み立てることができる。ボルト孔1a2〜1a4及び2a2〜2a4についての連結具#12〜#14(不図示)も上述ように組み立てる。これにより、図1に示すような支持がいし取付機構100が組み上がる。
なお、この第1の実施例では、各連結具#11〜#14のボルトを、がいし取付プレート1側から挿入するようにしたが、鉄塔取付プレート2側から挿入するようにしてもよい。
以下で、支持がいし取付機構が適用される、鉄塔の端部への電線の取付例について説明をする。図3A、BおよびCは、長幹支持がいし3を用いた鉄塔10への電線14及び15の取付例をしめす概略図である。
以下で、支持がいし取付機構が適用される、鉄塔の端部への電線の取付例について説明をする。図3A、BおよびCは、長幹支持がいし3を用いた鉄塔10への電線14及び15の取付例をしめす概略図である。
図3Aに示す鉄塔10に電線14及び15を支持する場合、例えば高圧耐張がいし13を用いてそれぞれを鉄塔10の腕金に引き留める。その際、電線14及び15、鉄塔10は互いに電気的に絶縁されている。電線14及び15を互いに導通させる為には、通常ジャンパ線11による連結がなされる。連結に用いるジャンパ線11は、鉄塔10その他の取付金具から所定の絶縁距離を保つように連結される。通常は、図3Aに示すように、長幹支持がいし3を連結させて絶縁距離S1を確保するようにする。
しかし図3Bのように、電線14及び15の鉄塔に対する角度θが小さい場合、長幹支持がいし3だけでは、ジャンパ線11と鉄塔10その他の取付金具との距離S2が小さく、所定の絶縁距離が確保できなくなる。そのような場合に、本発明に係る支持がいし取付機構100が有用である。
図3Cは支持がいし取付機構100を用いて絶縁距離S3を適正にした例である。このようにがいし取付機構100を調節して、ジャンパ線11の絶縁距離を調整する。
図3Cは支持がいし取付機構100を用いて絶縁距離S3を適正にした例である。このようにがいし取付機構100を調節して、ジャンパ線11の絶縁距離を調整する。
以下、図面を参照しながら支持がいし取付機構100の取扱方法について説明をする。図4AおよびBは、支持がいし取付機構100の取扱例を示した正面図である。この第1の実施例では、上述の組立方法に沿って組み立てられた図4Aの支持がいし取付機構100において、がいし取付プレート1と鉄塔取付プレート2の連結具#11〜#14(#13及び#14は不図示)による連結長さを調節して、長幹支持がいし3の図示しない他端に連結されたジャンパ線11の絶縁距離を確保する方法について説明する。
図4Aで連結具#11は、ばね5が最も縮んだ状態になるように、がいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2を連結している。連結具#11による連結長さを調節するには、図4Bに示すようにボルト4の軸部4bに係合されるナット6Aの位置をがいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2を離す方向に調節する。このとき、ボルト4の頭部4aを例えばレンチで回らないように固定しながら行う。またこのとき、ナット6Bは緩めておくか外しておく。この例のように、がいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2を離す方向に調節すると、ばね5の復元力が作用して効率よく調節することができる。他の連結具#12〜#14についても同様に作業を行い、4つの連結具#11〜#14の連結長さが等しくなるようにする。
長幹支持がいし3の図示しない他端に連結されたジャンパ線11の絶縁距離を確保できる連結長さになったら、連結具#11ではナット6Bを締めて又は係合してナット6Aが弛まないように固定する。他の3つの連結具#12〜#14についても同様に固定する。これにより、支持がいし取付機構100を用いた長幹支持がいし3の取付作業が終了する。
このように本発明に係る第1の実施例としての支持がいし取付機構100及びその取扱方法によれば、長幹支持がいし3を用いて鉄塔10にジャンパ線11を支持するとき、連結具#11に関してはボルト4及びナット6Aを調節して、連結具#12〜#14に関してもそれに相当する部材を調節して、がいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2の連結長さを調節することができるので、従来方式に比べて容易にジャンパ線11と鉄塔10その他の取付金具との絶縁距離を調整することができる。従って、送電線取付/取替工事の為の高所における電線支持作業の効率が向上する。
また、上述のように調節した結果、がいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2の距離が長くなっても、弾性部材、例えばばね5によりがいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2の互いに対向する面に付勢力が加わるので、がいし取付プレート1及び鉄塔取付プレート2の間に位置するボルトの軸部にナットなどを係合しなくても、安定した状態が保たれる。
図5は、本発明に係る第2の実施例としての支持がいし取付機構101の構成例を示す正面図である。図5に示す支持がいし取付機構101は、がいし取付プレート20、鉄塔取付プレート2及び4組の連結具#21〜#24(#23及び#24は不図示)を備えて構成され、連結具#21は、ボルト21、ばね5、スペーサ22、ナット6A及び6B、ワッシャー7B〜7Dを備えて構成される。
がいし取付プレート20は、第1の取付部材の一例を構成し、長幹支持がいし3の一端に設けられるようになされる。がいし取付プレート20には連結用の4つのボルト孔20a1〜20a4(20a3及び20a4は不図示)が開口される。また、がいし取付プレート20は、ボルト孔20a1に係合されるボルト21を固定できる機構、例えば、六角形の底形状の凹部20b1を有するようになされる。
凹部20b1は、がいし取付プレート20に開口されたボルト孔20a1の挿入口に設けられる。この凹部20b1にボルト21の頭部21aを係合することでボルト21を固定することができる。なお、がいし取付プレート20には固定できる機構を設けずに、例えば、がいし取付プレート20のボルト孔20a1にボルト21を係合させてから溶接して固定するようにしてもよい。また、鉄塔取付プレート2は、上述の第1の実施例と同様に構成される為詳細については割愛する。
がいし取付プレート20のボルト孔20a1及び鉄塔取付プレート2のボルト孔2a1には、連結具#21の部材であるボルト21が貫通するようになされる。図6Aは、取付機構101に使用されるボルト21の斜視図である。図6Bは仮想X−Y平面で切断した拡大断面図である。図6A及びBに示すボルト21は、頭部21a、端部21c及び軸部21bを有した六角中ボルト形状を有するようになされる。ボルト21には、軸部21bに沿って溝部21dが設けられ、その溝部21dに、頭部21a又は端部21cからの長さを示す目盛りが記される。この目盛りは、例えば区別が容易になされるような色で記される。
ボルト21のがいし取付プレート20及び鉄塔取付プレート2の間に位置する部位には第1の実施例と同様に構成されたばね5が係合される。更にこの例では、長さ補完部材の一例を構成するスペーサ22がばね5に直列に係合され、ばね5の長さを補完するようになされる。スペーサ22は、鋼や鉄等充分丈夫な素材で構成され、例えば、コイル形状のばね5に合う外径と内径の円柱形状を有するようになされる。スペーサ22を係合させることにより、がいし取付プレート20と鉄塔取付プレート2との距離が所定距離以上に調節され、ばね5が伸びきって内側からの付勢力を加えられなくなったとき、ばね5の長さを補完することができるようになる。このように、連結具#21が構成される。残るボルト孔20a2〜20a4及び2a2〜2a4についても同様にして連結具#22〜#24が構成され、これらにより支持がいし取付機構101が構成される。以下で支持がいし取付機構101の組立例について説明する。
支持がいし取付機構101のを組み立てる場合、ボルト21をがいし取付プレート20のボルト孔20a1に貫通させるように挿入する。その際に、取付プレート20のボルト孔に備えられた凹部20b1に頭部21aを係合させて固定する。
次にワッシャー7Bを介してスペーサ22とばね5を直列に、ボルト21の軸部21bに貫通するように係合する。
次にスペーサ22とばね5とを係合させたボルト21の軸部21bを、ワッシャー7Cを介して鉄塔取付プレート2のボルト孔2a1に、下側から貫通するように挿入する。
次に鉄塔取付プレート2を貫通したボルト21の端部21cから、ボルト孔2a1から抜けないように、ワッシャー7Dを介してナット6Aを係合する。
次にワッシャー7Bを介してスペーサ22とばね5を直列に、ボルト21の軸部21bに貫通するように係合する。
次にスペーサ22とばね5とを係合させたボルト21の軸部21bを、ワッシャー7Cを介して鉄塔取付プレート2のボルト孔2a1に、下側から貫通するように挿入する。
次に鉄塔取付プレート2を貫通したボルト21の端部21cから、ボルト孔2a1から抜けないように、ワッシャー7Dを介してナット6Aを係合する。
最後に、ばね5が最も縮んだ状態になるようにボルト21の軸部21bに係合されるナット6Aの位置を調節する。またこの実施例では、設置後にナット6Aが弛まないように、ボルト4の端部からさらにナット6Bを係合させる。このようにして連結具#21を組み立てることができる。ボルト孔20a2〜20a4及び2a2〜2a4についての連結具#22〜#24(#23及び#24は不図示)も上述のように組み立てる。以上のようにして、支持がいし取付機構101を組み立てることができる。
なお、この第2の実施例では、連結具#21のボルト21を、がいし取付プレート20側から挿入するようにしたが、鉄塔取付プレート2側から挿入するようにしてもよい。その際は、ボルト21を鉄塔取付プレート2に固定できるようにするとよい。
以下で、支持がいし取付機構101の取扱方法について説明する。図7は、支持がいし取付機構101の取扱例を示した正面図である。第2の実施例では、上述の組立方法に沿って組み立てられた支持がいし取付機構101において、がいし取付プレート20と鉄塔取付プレート2の連結具#21〜#24(#23及び#24は不図示)による連結長さを調節して、長幹支持がいし3の図示しない他端に連結されたジャンパ線11の絶縁距離を確保する方法について説明する。
支持がいし取付機構101による連結長さを調節するには、図7に示す連結具#21のナット6Bを緩めた又は外した状態で、ナット6Aのボルト21に係合される位置を調節して、がいし取付プレート20と鉄塔取付プレート2との距離を調節する。その際に、ボルト21の頭部21aは、既にがいし取付プレート20の凹部20b1に固定されているので、ナット6Aのみを工具例えばレンチを用いて調節すればよい。またこのとき、がいし取付プレート20及び鉄塔取付プレート2を離す方向に調節するようにすると、効率よく調節を行うことができる。他の3つの連結具、#22〜#24についても同様に作業を行い、4つの連結具#21〜#24の連結長さが等しくなるようにする。その際に、ボルト21の溝部21dに記された目盛りを利用するようにするとよい。
長幹支持がいし3の図示しない他端に連結されたジャンパ線11の絶縁距離を確保できる連結長さになったら、連結具#21ではナット6Bを係合してナット6Aが弛まないように固定する。結具#22〜#24に関しても同様に固定する。これにより、支持がいし取付機構101による長幹支持がいし3の取付作業が終了する。
このように本発明に係る第2の実施例としての支持がいし取付機構101及びその取扱方法によれば、連結具#21に用いるボルト21の溝部21dに設けられた目盛りと、連結具#22〜#24に用いるボルトの溝部に同様に設けられた目盛りとを参考にして、ナットの係合位置を調節できるようになる。従って、従来方式に比べて容易に連結具#21〜#24の連結長さを合わせることができる。
また、弾性部材、例えばばね5に直列にスペーサ22を介するようになされるので、がいし取付プレート20と鉄塔取付プレート2との距離が、ばね5が伸びきった状態になるまで離れても、がいし取付プレート20及び鉄塔取付プレート2の互いに対向する面に付勢力を加えられるようになり、安定した状態が保たれる。
本発明は、電線支持物に電線を支持する支持がいし取付架台に適用して極めて好適である。
1、20・・・がいし取付プレート、2・・・鉄塔取付プレート、3・・・長幹支持がいし、4、21・・・ボルト、5・・・ばね、6A、6B・・・ナット、7A〜7D・・・ワッシャー、10・・・鉄塔、11・・・ジャンパ線、13・・・高圧耐張がいし、14、15・・・電線、22・・・スペーサ、#11〜#14、#21〜24・・・連結具、1a1〜1a4、2a1〜2a4、20a1〜20a4・・・ボルト孔、20b1〜20b4・・・凹部、4a、21a・・・頭部、4b、21b・・・軸部、4c、21c・・・端部、21d・・・溝部、100、101・・・支持がいし取付機構
Claims (6)
- 支持がいしを電線支持物に支持する支持がいし取付機構において、
前記支持がいしの一端に設けられる第1の取付部材と、
前記電線支持物の所定の位置に設けられる第2の取付部材と、
前記第1の取付部材と前記第2の取付部材とを連結する長さ調節自在な連結部材とを備えることを特徴とする支持がいし取付機構。 - 前記第1及び第2の取付部材には、
互いに対向する位置に連結用の孔部が開口され、
前記連結部材は、
前記第1及び第2の取付部材の孔部を貫通するように挿入されるボルトと、
前記ボルトの前記第1及び第2の取付部材の間に位置する部位に係合され、前記第1及び第2の取付部材の互いに対向する面を離す方向に付勢力を加える弾性部材と、
前記第1及び第2の取付部材を貫通した前記ボルトの端部から係合され、前記ボルトの前記第1及び第2の取付部材を連結する長さを調節するナットとからなることを特徴とする請求項1記載の支持がいし取付機構。 - 前記ボルトは、
前記第1又は第2の取付部材に固定されることを特徴とする請求項2記載の支持がいし取付機構。 - 前記ボルトは、頭部、端部及び軸部を有し、
頭部又は端部から軸部に沿って長さを示す目盛りが記されることを特徴とする請求項2記載の支持がいし取付機構。 - 前記ボルトの前記第1及び第2の取付部材の間に位置する部位には、
前記弾性部材と直列に長さ補完部材が係合され、前記弾性部材の長さを補完することを特徴とする請求項2記載の支持がいし取付機構。 - 支持がいしの一端に設けられる第1の取付部材に開口された孔部にボルトを貫通するように挿入する工程と、
前記ボルトに弾性部材を係合する工程と、
前記ボルトを、電線支持物の所定の位置に設けられる第2の取付部材に開口された孔部に貫通するように挿入する工程と、
前記ボルトの端部からナットを係合する工程と、
前記第1及び第2の取付部材を連結する、前記ボルト及びナットによる連結長さを調節する工程とを有することを特徴とする支持がいし取付機構の取扱方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007189939A JP2009026657A (ja) | 2007-07-20 | 2007-07-20 | 支持がいし取付機構及びその取扱方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN105356398A (zh) * | 2015-12-01 | 2016-02-24 | 温州电力设计有限公司 | 一种架空线路剪力型耐张金具 |
KR101844567B1 (ko) * | 2018-01-08 | 2018-04-02 | (주)아현건설 | 지상 송전, 배전 및 변전 케이블 지지장치 |
KR101844568B1 (ko) * | 2018-01-08 | 2018-04-02 | (주)아현건설 | 응력을 감소시킬 수 있는 송전, 배전 및 변전 케이블 지지장치 |
CN114068113A (zh) * | 2021-12-01 | 2022-02-18 | 芦溪县鸿泰工业瓷厂 | 一种地线绝缘子 |
-
2007
- 2007-07-20 JP JP2007189939A patent/JP2009026657A/ja active Pending
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