JP2009025222A - 回転角度検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 温度特性の変化やバッテリ電圧の変動が発生しても、磁束検出ギャップを通過する磁束密度(ホール素子55を鎖交する磁束密度)が変化しない位置、つまりホール素子55の出力変動が最も小さい位置に、Nポジションを設定することで、運転者の意図しない車両発進を防止することができる、安全性の高いシフトポジション検出装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 ATのシフトポジションがNポジションの時に、磁束検出ギャップを通過する磁束密度(ホール素子55を鎖交する磁束密度)がゼロとなるように、ホール素子55に対するマグネット52の相対的な位置関係を設定する。すなわち、マグネット52から放出される磁束が、ホール素子55の磁気検出面に対して平行に通過するように、ホール素子55に対するマグネット52の相対的な位置関係を設定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えばホール素子等の磁気検出素子と磁石とを使用して検出対象物の回転角度を検出する回転角度検出装置に関するもので、特に自動車等の車両に搭載された自動変速機における各シフトポジションを、検出対象物の回転角度に対する磁気検出素子の出力変化特性を利用して検出するシフトポジション検出装置に関するものである。
[従来の技術]
従来より、例えばスロットルバルブ等の回転体の回転角度を検出する回転角度検出装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。これは、図8および図9に示したように、回転体の回転軸101に円筒カップ状のロータコア102が固定され、また、このロータコア102の内周側に円柱状のステータコア103が同軸状に配置されている。そして、ロータコア102の2つの切欠き部には、それぞれ磁石104が固定されている。一方、ステータコア103の中央部には、一定幅の磁束検出ギャップ105が形成され、また、磁気検出ギャップ105には、ホールIC等の磁気検出素子106が配置されている。
この回転角度検出装置は、回転体の回転軸101の回転に伴って、ロータコア102が回転すると、磁石104と磁気検出素子106との相対的な回転角度(磁気角度)に応じて磁束検出ギャップ105を通過する磁束密度(磁気検出素子106に鎖交する磁束密度)が図10のグラフに示したように変化し、この磁束密度に応じて磁気検出素子106の出力が変化する。そして、制御装置は、磁気検出素子106の出力を入力してロータコア102の回転角度、つまり回転体の回転角度を検出する。
ここで、自動車の自動変速機における各シフトポジンションを検出するシフトポジション検出装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。これは、接点式のシフトポジションセンサの接点寿命や寒冷地における接点保護のグリース硬化によるスイッチ固着等の問題を解決するという目的で、被検出物の回転軸の回転に伴って回転する金属製の可動片を備え、この可動片の回転角度に応じて永久磁石による静磁場に変化が生じ、その変化を磁気検出部にて検出する。なお、磁気検出部は、複数の磁気検出素子が一体に設けられた磁気検出アレイとして構成されている。また、磁気検出部の背面側(可動片と対面しない側)に矩形板状の永久磁石を配設して固定ピックアップ部を構成している。
このように、シフトポジション検出装置によれば、磁気検出部によって非接触で可動片の回転角度が検出できるので、無接点化が可能となり、また、自動変速機のシフトポジションを連続的な出力によって検出することが可能となる。
[従来の技術の不具合]
ところが、例えばホール素子等の磁気検出素子は、温度によって感度(被検出物の回転角度に対する出力電圧特性)が変化する温度特性を有している。また、永久磁石は、温度によって磁束量が変化する温度特性を有している。
そして、温度特性の変化や電源電圧の変動により、ATの各シフトポジションの検出値、つまり被検出物の回転角度に対する磁気検出素子の出力電圧が変動すると、シフト位置の誤検出を引き起こし、運転者の意思と異なるシフトになる恐れがある。
特に、ニュートラルレンジにおける誤検出は、車両を停止しているという運転者の意思に対して、ドライブ(D)ポジションまたはリバース(R)ポジションのどちらかに入る可能性が高く、思わぬ車両発進を起こしてしまうという恐れがある。
特許第3596667号公報(第1−12頁、図1−図19) 特開2000−123686号公報(第1−6頁、図1−図6)
本発明の目的は、温度特性の変化や電源電圧の変動が発生しても、磁気検出素子を通過する磁束が変化しない位置、つまり磁気検出素子の出力変動が最も小さい位置に、ニュートラルポジションを設定することで、運転者の意図しない車両発進を防止することのできる回転角度検出装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、自動変速機のシフトポジションがニュートラル(N)ポジションの時に、磁気検出素子を通過する磁束量がゼロとなるように、磁気検出素子に対する磁石の相対的な位置関係を設定することにより、ニュートラル(N)レンジにおける誤検出を防止することができる。すなわち、温度特性の変化や電源電圧の変動が発生しても、磁気検出素子を通過する磁束が変化しない位置、つまり磁気検出素子の出力変動が最も小さい位置に、ニュートラル(N)ポジションを設定することで、運転者の意図しない車両発進を防止することができるので、安全性の高い回転角度検出装置を提供できるという効果を得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、自動変速機のシフトポジションがニュートラル(N)ポジションの時に、磁石から放出される磁束が、ホール素子の磁気検出面に対して平行に通過するように、ホール素子に対する磁石の相対的な位置関係を設定することにより、請求項1に記載の発明と同様な効果を得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ニュートラル(N)ポジションを境にして、リバース(R)ポジション側へシフトした時とドライブ(D)ポジション側へシフトした時との間で、ホール素子の磁気検出面を通過する磁束の流れ方向が反対向きとなっている。すなわち、車両が動くシフトポジションであるDポジションとRポジションとにおける、ホール素子の出力(磁気検出値)が正負反対のため、車両の発進方向が確実に検出できるという効果を得ることができる。例えばDポジションの時のホール素子の磁気検出面を通過する磁束の流れ方向を正方向とした場合には、ホール素子の出力(磁気検出値)が正の値(例えばプラス電圧値)となる。また、Rポジションの時のホール素子の磁気検出面を通過する磁束の流れ方向を負方向とした場合には、ホール素子の出力(磁気検出値)が負の値(例えばマイナス電圧値)となる。
請求項4に記載の発明によれば、自動変速機の各シフトポジションの変化、検出対象物の回転角度の変化、磁石との相対回転角度の変化に対応して磁気検出素子の出力が連続的に変化する。すなわち、自動変速機の各シフトポジションの変化を連続的な信号で検出できるので、自動変速機の各シフトポジションが変化する前の任意のタイミングで内燃機関の制御が可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、自動変速機のシフトポジションには、リバース(R)ポジションを境にして、ニュートラル(N)ポジション側に対して反対側にパーキング(P)ポジションがある。そして、イグニッションスイッチがオンされる毎に、Pポジションにおける磁気検出素子の出力を学習し、この学習値と磁束量のゼロ点とから、検出対象物の回転角度に対する磁気検出素子の出力変化特性を補正するようにしている。これによって、イグニッションスイッチがオンされる毎に、磁気検出素子の出力に基づいてシフト位置の学習を実施できるので、経時変化を補正することが可能となる。さらに、Nポジションから位置的に最も遠いPポジションでシフト位置の学習を実施できるので、自動変速機の各シフトポジションの位置精度を向上することが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、パーキング(P)ポジションまたはニュートラル(N)ポジションを検出した時に、スタータモータの起動を許可するスタータ起動許可信号を出力するようにしている。すなわち、車両停止ポジションであるPポジションとNポジションとを、自動変速機の各シフトポジションの中で最も検出精度の高い位置に合わせているので、スタータ起動スイッチ機能を本発明と兼用することができ、スタータ起動スイッチを廃止することができる。
本発明を実施するための最良の形態は、ニュートラル(N)レンジにおける誤検出を防止して、運転者の意図しない車両発進を防止するという目的を、温度特性の変化や電源電圧の変動が発生しても、磁気検出素子を通過する磁束が変化しない位置、つまり磁気検出素子の出力変動が最も小さい位置に、ニュートラル(N)ポジションを設定することで実現した。
[実施例1の構成]
図1ないし図7は本発明の実施例1を示したもので、図1は回転式アクチュエータを示した図で、図2は自動変速機のシフトレンジ切替機構を示した図である。
本実施例のシフトレンジ切替装置は、自動車等の車両に搭載された自動変速機(AT)のレンジ(シフトポジション)を、パーキング(P)レンジ、リバース(R)レンジ、ニュートラル(N)レンジ、ドライブ(D)レンジに切り替えるシフトレンジ切替機構と、このシフトレンジ切替機構の切り替えのための駆動力を発生する電動モータ1を有する回転式アクチュエータと、運転者の切り替え操作に応じて、電動モータ1を通電制御する自動変速機制御装置(AT制御装置:AT−ECU)とを備え、電動モータ1の回転軸2またはロータコア3に歯車減速機構(リングギヤ4、サンギヤ5、中間減速ギヤ6および最終減速ギヤ7等)を介して出力軸8を連結し、この出力軸8によってシフトレンジ切替機構のコントロールシャフト(コントロールロッド)9を駆動してATのシフトレンジを切り替えるようにしている。
パーキング切替機構を含むシフトレンジ切替機構は、回転式アクチュエータの歯車減速機構の出力軸8によって切り替え駆動されるものである。
ここで、一般的にATにおける各シフトレンジ(P、R、N、D)の切り替えは、マニュアルスプール弁11を運転者の切り替えに応じた適切な位置にスライド変位させることによって行われる。
一方、パーキング切替機構のロック状態とアンロック状態との切り替えは、パーキングロックギヤ(パークギヤ)12の係合凹部13とパーキングロックポール(パークポール)14の係合凸部15との係脱によって行われる。なお、パークギヤ12は、図示しないディファレンシャルギヤを介してATの出力軸に連結されたものであり、パークギヤ12の回転を規制することで車両の駆動輪がロックされて、パーキング切替機構のロック状態が達成される。
シフトレンジ切替機構のコントロールロッド9には、略扇形状を呈したディテントプレート16が図示しないスプリングピン等を打ち込むことで取り付けられている。ディテントプレート16は、半径方向の先端(略扇形状の円弧状部)に複数の係合凹部17を有し、油圧コントロールボックス19に固定された板バネ20が係合凹部17に嵌まり合うことで、切り替えられたシフトレンジが保持されるように構成されている。
ディテントプレート16には、マニュアルスプール弁11を駆動するためのピン21が取り付けられている。ピン21は、マニュアルスプール弁11の一端部に設けられた溝部22に係合しており、ディテントプレート16がコントロールロッド9によって回動操作されると、ピン21が円弧運動されて、ピン21に係合するマニュアルスプール弁11が油圧コントロールボックス19の内部で直線運動を行う。
一方、ディテントプレート16には、パークポール14を駆動するためのパークロッド23が取り付けられている。パークロッド23の先端には、円錐状のパーキングロックカム(円錐体)24が設けられている。このパーキングロックカム24は、パークポール14と自動変速機ハウジング(ATハウジング)の突出部25との間に介在されるものである。
ここで、回転式アクチュエータは、電力の供給を受けて駆動力を発生する電動モータ1、およびこの電動モータ1の回転速度を所定の減速比となるように減速する歯車減速機構等によって構成されている。この歯車減速機構は、電動モータ1の駆動力をシフトレンジ切替機構に伝達する動力伝達機構を構成している。
そして、回転式アクチュエータは、電動モータ1の回転軸2および歯車減速機構を回転自在に収容する2つの第1、第2ハウジング31、32を有している。なお、第1ハウジング31は、金属ハウジングで、第2ハウジング32は、樹脂ハウジングである。また、回転式アクチュエータの出力軸8には、シフトレンジ切替機構のコントロールロッド9が嵌合保持(結合)されている。
本実施例の電動モータ1は、シフトレンジ切替機構の切り替えのための駆動力を発生する同期電動機であり、回転自在に支持されるロータ、およびこのロータの回転中心と同軸上に配置されたステータ等によって構成されている。
電動モータ1のロータは、回転軸2およびロータコア3等によって構成されている。また、電動モータ1のステータは、ステータコア34およびステータコイル35等によって構成されている。また、本実施例の歯車減速機構は、サイクロイド減速機を採用したものであり、リングギヤ(内歯歯車)4、サンギヤ(外歯歯車)5、中間減速ギヤ6および最終減速ギヤ7等によって構成されている。
電動モータ1の回転軸2は、2つのボールベアリング36、37によって回転自在に支持されている。
なお、ボールベアリング36は、歯車減速機構の中間減速ギヤ6の内周に配置された軸受け部材である。一方、ボールベアリング37は、モータ角度検出装置に近い側の回転軸2の軸方向の他端部(図示左端部)を回転自在に支持するものである。
歯車減速機構の中間減速ギヤ6は、第1ハウジング31の内周に配置されたボールベアリング39によって回転自在に支持されている。つまり、回転軸2の軸方向の一端部(図示右端部)は、第1ハウジング31に設けられたボールベアリング39→歯車減速機構の中間減速ギヤ6→ボールベアリング36を介して回転自在に支持されている。
ステータコア34は、珪素鋼板を軸方向に複数積層してなる積層型コアで、内周面にロータコア3に向けて30度毎に突設されたステータティース(図示せず)が設けられている。ステータティースには、U相、V相、W相よりなる三相の独立したステータコイル35が巻回されている。
一方、ロータコア3には、ステータコア34に向けて45度毎に突設された突極が設けられている。そして、W相→V相→U相の順番にステータコイル35への通電を切り替えると、ロータが正転方向に回転し、逆にV相→W相→U相の順番にステータコイル35への通電を切り替えると、ロータが逆転方向に回転するものであり、U相、V相、W相のステータコイル35への通電が一巡する毎にロータ(回転軸2およびロータコア3等)が45度回転する構成になっている。
リングギヤ4は、第1ハウジング31に固定されている。
サンギヤ5は、リングギヤ4よりも歯数が少なく、回転軸2の偏心部40にボールベアリング41を介して回転自在に支持されており、回転軸2が回転することによってサンギヤ5がリングギヤ4の中心軸線に対して偏心回転する。回転軸2が回転してサンギヤ5が偏心回転することにより、サンギヤ5が回転軸2に対して減速回転し、その減速回転が中間減速ギヤ6に伝えられる。そして、中間減速ギヤ6に伝わった回転動力は、最終減速ギヤ7に伝わり、この最終減速ギヤ7から回転式アクチュエータの出力軸8に伝わる。
なお、回転式アクチュエータの出力軸8は、シフトレンジ切替機構のコントロールロッド9に連結されるものである。
ここで、本実施例の回転式アクチュエータは、電動モータ1のロータ(回転軸2、ロータコア3)の回転角度(モータ角度)を検出する非接触式の回転角度検出装置(モータ角度検出装置)を搭載している。
このモータ角度検出装置としてのエンコーダ42は、ロータコア3の回転方向に複数取り付けられた永久磁石(マグネット)、および第2ハウジング32にマグネットと向き合って回路基板上に設置されているホール素子等の磁気検出素子によって構成されている。本実施例のエンコーダ42は、電動モータ1のロータ(回転軸2、ロータコア3)の回転角度に応じたパルス数を加算、減算して出力するインクリメンタル型エンコーダが採用されている。
ここで、AT制御装置(AT−ECU)には、制御処理、演算処理を行うCPU、各種プログラムやデータを保存する記憶装置(ROMやRAM等のメモリ)、入力回路、出力回路等の機能を含んで構成される周知の構造のマイクロコンピュータが設けられている。このAT制御装置(AT−ECU)は、レンジ切り替え時に、エンコーダ42の出力パルスのカウント値に基づいて、電動モータ1のロータ位置(回転角度、モータ角度)を目標のレンジ(シフトポジション)に相当する目標位置(目標カウント値)まで回転させることで、シフトレンジ切替機構を目標のレンジ(シフトポジション)に切り替えるようにする。
また、本実施例の回転式アクチュエータは、歯車減速機構の出力軸8およびシフトレンジ切替機構のコントロールロッド9の回転角度に基づいて、ATのシフトポジションを検出する非接触式の回転角度検出装置(シフトポジション検出装置)を搭載している。
このシフトポジション検出装置は、ATのシフトポジションの変化に対応して回転角度が変更されるシフトレンジ切替機構のコントロールロッド9と、歯車減速機構の出力軸8に結合されて、シフトレンジ切替機構のコントロールロッド9と一体的に回転する円筒カップ状のロータヨーク51と、このロータヨーク51に固定された2つのマグネット52と、これらのマグネット52と共に磁気回路を形成し、磁気発生部(=ロータヨーク51+マグネット52、特にマグネット52)の回転角度に対するホール素子の出力変化特性を利用してATのシフトポジションを検出する回転角度センサとによって構成されている。
ロータヨーク51は、鉄(Fe)等の磁性材によって形成されており、2つのマグネット52を伴って、回転式アクチュエータの第1、第2ハウジング31、32に対して相対回転するマグネットロータを構成するものである。このロータヨーク51の2個の切欠き部には、それぞれマグネット52が嵌め込まれて、ホルダ56によってロータヨーク51と共に固定されている。
2つのマグネット52は、検出対象物としてのコントロールロッド9の回転に伴って回転するように、出力軸8を介してコントロールロッド9に連結したロータヨーク51の内周部に保持固定されている。そして、2つのマグネット52は、それぞれ平板状または柱状に形成され、例えばサマリウム−コバルト(Sm−Co)磁石、ネオジウム(Nd)磁石等の希土類磁石、アルニコ磁石、フェライト磁石が用いられ、長期間磁力を安定して発生し続ける直方体形状の永久磁石である。
本実施例の各マグネット52は、その両端部が互いに極性が逆向きになるようにN極とS極とが着磁されている。また、各マグネット52は、磁石内部の磁力線の向きが互いに平行となるように平行着磁されている。そして、2つのマグネット52は、同じ極性の磁極面をロータヨーク51の半円弧部分を介して磁気的に対向させることで、2つのマグネット52の磁界がロータヨーク51の内部で互いに反発し合うように配置されている。そして、各マグネット52の一方側の着磁面(磁極面)がN極とされ、また、各マグネット52の他方側の着磁面(磁極面)がS極とされている。
ロータヨーク51の内周面は、各マグネット52の近傍部分を除いて、ステータコア54の外周面に微小なエアギャップを介して対向している。これにより、図3に矢印で示したように、各マグネット52のN極から出た磁束が、ロータヨーク51の内部を経由してステータコア54を通過し、ロータヨーク51の内部を経由して各マグネット52のS極に戻る。
ここで、ロータヨーク51および各マグネット52は、その回転中心を中心にして第2ハウジング32の内部に形成されるマグネット収容空間43にて回転可能とされている。
本実施例の回転角度センサは、回転式アクチュエータの第2ハウジング32に固定されるステータを構成するもので、2分割されたステータコア54の分割部(対向部)間に形成される磁束検出ギャップに配置されて、2つのマグネット52の一方側の着磁面(N極)より放出された磁束(密度)を検出するホールICを有している。なお、ステータコア54のホール素子55の近傍部分には、各マグネット52の両極とステータコア54との間の磁束の短絡(漏洩)を防止するための空隙部53が形成されている。
ステータコア54は、鉄(Fe)等の磁性材によって形成されており、ロータヨーク51の内周側に同軸的に配置されている。このステータコア54は、その中央部に一定幅の磁束検出ギャップが直径方向に貫通するように形成されている。
ホールICは、磁束検出ギャップを通過する磁束密度に応じて出力電圧が変化する非接触式の磁気検出素子を構成するホール素子55と、このホール素子55の出力電圧を増幅する増幅回路とを一体化したIC(集積回路)である。ホール素子55は、その磁気検出面を通過する磁束密度および磁束の流れ方向に応じた電圧信号を出力する。また、ホール素子55の両感磁面(磁気検出面)は、ホール素子55の板厚方向の両側、つまり磁束検出ギャップの幅方向の両側にそれぞれ設けられている。
本実施例の回転角度センサは、例えばDポジションの時のホール素子55の磁気検出面を通過する磁束の流れ方向を正方向とした場合、ホール素子55の出力電圧(磁気検出値)が正の値(例えばプラス電圧値)となる。また、Rポジションの時のホール素子55の磁気検出面を通過する磁束の流れ方向を負方向とした場合には、ホール素子55の出力電圧(磁気検出値)が負の値(例えばマイナス電圧値)となる。
そして、回転角度センサは、図5に示したように、ホール素子55の出力電圧に対応したセンサ出力電圧をAT制御装置(AT−ECU)に出力する。
ここで、マグネット52とホール素子55を使用する回転角度検出装置は、図4および図5に示したように、ATポジション範囲(使用範囲:40deg)の中で、磁束検出ギャップを通過する磁束密度(ホール素子55を鎖交する磁束密度)がゼロとなる付近で検出精度が最も良くなる。この理由は、磁束検出ギャップを通過する磁束密度(ホール素子55を鎖交する磁束密度)がゼロとなる位置は、図10のグラフに示したように、ホール素子55の出力の直線領域の中心点である。直線性が最も優れ、しかも磁束検出ギャップを通過する磁束密度(ホール素子55を鎖交する磁束密度)がゼロであれば、電源電圧(バッテリ電圧)の変動やホール素子55の温度特性の影響が最も小さくなり、ATポジション範囲(使用範囲:40deg)の中で、ホール素子55の出力変動が最も小さくなるためである(図6のグラフ参照)。
そこで、本実施例のシフトポジション検出装置は、図3(b)および図4に示したように、検出精度が最も要求されるATのシフトポジションがNポジションの時に、ホール素子55の磁気検出面を通過する磁束量、すなわち、磁束検出ギャップを通過する磁束密度(ホール素子55を鎖交する磁束密度)がゼロとなるように、ホール素子55の磁気検出面に対するマグネット52の相対的な位置関係(磁気発生部(=ロータヨーク51+マグネット52)と磁気検出部(=ホール素子55+ステータコア54)との相対角度(角度ズレ量)、マグネット52の絶対角度:磁気角度)を設定している。
これにより、ATのシフトポジションがNポジションの時に、マグネット52の磁極面(N極)から放出される磁束が、ホール素子55の磁気検出面に対して平行に通過するように、ホール素子55の磁気検出面に対するマグネット52の相対的な位置関係が設定される。
また、本実施例のシフトポジション検出装置は、図3に示したように、Nポジションを境にして、Rポジション側へシフトした時(図3(a)参照)と、Dポジション側へシフトした時(図3(c)参照)との間で、ホール素子55の磁気検出面を通過する磁束の流れ方向が反対向きとなっている。
すなわち、NポジションからRポジション側にシフトされた時には、図3、図4および図6に示したように、Nポジションの時と比べて磁気発生部(=ロータヨーク51+マグネット52)が、磁気検出部(=ホール素子55+ステータコア54)に対して図示左回転方向に10°分だけ回転する。このとき、ホール素子55の磁気検出面に対する磁束の流れ方向の角度(相対角度)が−10°となる。
また、NポジションからDポジション側にシフトされた時には、図3、図4および図6に示したように、Nポジションの時と比べて磁気発生部(=ロータヨーク51+マグネット52)が、磁気検出部(=ホール素子55+ステータコア54)に対して図示右回転方向に10°分だけ回転する。このとき、ホール素子55の磁気検出面に対する磁束の流れ方向の角度(相対角度)が+10°となる。
ここで、RポジションからPポジション側にシフトされた時には、図4および図6に示したように、Nポジションの時と比べて磁気発生部(=ロータヨーク51+マグネット52)が、磁気検出部(=ホール素子55+ステータコア54)に対して図示左回転方向に30°分だけ回転する。このとき、ホール素子55の磁気検出面に対する磁束の流れ方向の角度(相対角度)が−30°となる。
また、図5は、本実施例の磁気発生部(=ロータヨーク51+マグネット52、特にマグネット52)の回転角度に対するホール素子55の出力変化特性(非接触式の回転角度センサ出力電圧特性)を、P位置をセンサ回転角度0°として出力電圧表示した特性図である。
本実施例では、ATポジション範囲(使用範囲)を40degとしている。そして、本実施例のホール素子55の出力電圧は、ATポジション範囲(使用範囲)の中では、ATのシフトポジションの変化、シフトレンジ切替機構のコントロールロッド9の回転角度の変化、マグネット52との相対回転角度の変化に対応して直線的にしかも連続的に変化する。
また、ATのシフトポジションには、図4ないし図7に示したように、Rポジション(磁気角度:−10°)を境にして、Nポジション(磁気角度:0°)側に対して反対側にPポジション(磁気角度:−30°)がある。
ここで、AT制御装置(AT−ECU)は、イグニッションスイッチがオンされる毎に、Pポジション(磁気角度:−30°)におけるホール素子55の出力電圧(非接触式の回転角度センサ出力電圧)を学習し、この学習値と磁束密度(磁束量)のゼロ点とを直線で結び、ATポジション範囲(使用範囲)の中では、ATのシフトポジションの変化、シフトレンジ切替機構のコントロールロッド9の回転角度の変化、マグネット52との相対回転角度の変化に対するホール素子55の出力変化特性(非接触式の回転角度センサ出力電圧特性)を補正する。
また、AT制御装置(AT−ECU)は、ホール素子55の出力電圧に基づいてPポジションまたはNポジションを検出した時、すなわち、ホール素子55の出力電圧が1.3V付近の時にATのシフトポジションがPポジションであると判断し、また、ホール素子55の出力電圧が3.1V付近の時にATのシフトポジションがNポジションであると判断し、このときスタータモータの起動を許可するスタータ起動許可信号をスタータ制御回路に出力する。
[実施例1の作用]
次に、本実施例のシフトレンジ切替装置の作用を図1ないし図7に基づいて簡単に説明する。
電動モータ1のロータの回転軸2が回転することによって歯車減速機構のサンギヤ5がリングギヤ4の中心軸線に対して偏心回転する。そして、回転軸2が回転してサンギヤ5が偏心回転することにより、サンギヤ5が回転軸2に対して減速回転し、その減速回転が中間減速ギヤ6に伝えられる。そして、中間減速ギヤ6が回転することにより、中間減速ギヤ6が回転軸2に対して更に減速回転し、その減速回転が最終減速ギヤ7に伝えられる。そして、最終減速ギヤ7が回転することにより、最終減速ギヤ7が回転軸2に対して更に減速回転し、その減速回転が出力軸8に伝えられて、シフトレンジ切替機構のコントロールロッド9が回転する。
ここで、コントロールロッド9を図2中矢印A方向から見て右回転方向(時計回り方向)に回転させると、ディテントプレート16を介してピン21がマニュアルスプール弁11を油圧コントロールボックス19の内部に押し込み、油圧コントロールボックス19内の油路がD→N→R→Pの順に切り替えられる。つまり、ATのシフトレンジがD→N→R→Pの順に切り替えられる。
また、コントロールロッド9を図2中矢印A方向から見て右回転方向に回転させると(具体的には、R→Pレンジ)、ディテントプレート16を介してパークロッド23が図2中矢印B方向へ変位してパーキングロックカム24がパークポール14を押し上げる。すると、パークポール14が軸を中心に図2中矢印C方向に回転し、パークポール14の係合凸部15がパークギヤ12の係合凹部13に係合し、パーキング切替機構がロック状態となる。また、コントロールロッド9を図2中矢印A方向から見て左回転方向(反時計回り方向)に回転させると、ピン21がマニュアルスプール弁11を油圧コントロールボックス19から引き出し、油圧コントロールボックス19内の油路がP→R→N→Dの順に切り替えられる。つまり、ATのシフトレンジがP→R→N→Dの順に切り替えられる。
また、コントロールロッド9を図2中矢印A方向から見て左回転方向に回転させると(具体的には、P→Rレンジ)、パークロッド23が図2中矢印B方向に対して反対方向(逆方向)に引き戻され、パーキングロックカム24によるパークポール14を押し上げる力が無くなる。すると、パークポール14は、図示しないねじりコイルバネにより、図2中矢印C方向に対して反対方向(逆方向)に常に付勢されているため、パークポール14の係合凸部15がパークギヤ12の係合凹部13から外れ(離脱し)、パークギヤ12がフリーになり、パーキング切替機構がアンロック状態となる。
ここで、運転者がATのシフトレンジをNレンジからDレンジに切り替えると、エンコーダ42の出力パルスのカウント値に基づいて、回転式アクチュエータの電動モータ1のロータ位置(出力軸8の回転角度、コントロールロッド9の回転角度)を目標のDレンジに相当する目標位置まで回転させることで、上述したように、シフトレンジ切替機構が目標のDレンジに切り替えられる。このとき、回転式アクチュエータの出力軸8およびシフトレンジ切替機構のコントロールロッド9の回転角度は、目標のDレンジに相当する回転角度になっている。
そして、本実施例では、ATのシフトポジションがNポジションの時に、磁束検出ギャップを通過する磁束密度(ホール素子55を鎖交する磁束密度)がゼロとなるように設定されているので、出力軸8およびコントロールロッド9の回転角度が目標のDレンジに相当する回転角度(磁気角度+10°)のときには、磁束検出ギャップを通過する磁束密度(ホール素子55を鎖交する磁束密度)が+10〜+15mT程度になる。そして、ホール素子55の出力電圧が3.7〜3.8V程度となり、AT制御装置(AT−ECU)は、ATのシフトポジションがDポジションであると判断する。
運転者がATのシフトレンジをNレンジからRレンジに切り替えると、エンコーダ42の出力パルスのカウント値に基づいて、回転式アクチュエータの電動モータ1のロータ位置(出力軸8の回転角度、コントロールロッド9の回転角度)を目標のRレンジに相当する目標位置まで回転させることで、上述したように、シフトレンジ切替機構が目標のRレンジに切り替えられる。このとき、回転式アクチュエータの出力軸8およびシフトレンジ切替機構のコントロールロッド9の回転角度は、目標のRレンジに相当する回転角度になっている。
そして、出力軸8およびコントロールロッド9の回転角度が目標のRレンジに相当する回転角度(磁気角度−10°)のときには、磁束検出ギャップを通過する磁束密度(ホール素子55を鎖交する磁束密度)が−15〜−10mT程度になる。そして、ホール素子55の出力電圧が2.5V程度となり、AT制御装置(AT−ECU)は、ATのシフトポジションがRポジションであると判断する。
運転者がATのシフトレンジをNレンジからRレンジを経てPレンジに切り替えると、エンコーダ42の出力パルスのカウント値に基づいて、回転式アクチュエータの電動モータ1のロータ位置(出力軸8の回転角度、コントロールロッド9の回転角度)を目標のPレンジに相当する目標位置まで回転させることで、上述したように、シフトレンジ切替機構が目標のPレンジに切り替えられる。このとき、回転式アクチュエータの出力軸8およびシフトレンジ切替機構のコントロールロッド9の回転角度は、目標のPレンジに相当する回転角度になっている。
そして、出力軸8およびコントロールロッド9の回転角度が目標のPレンジに相当する回転角度(磁気角度−30°)のときには、磁束検出ギャップを通過する磁束密度(ホール素子55を鎖交する磁束密度)が−40〜−35mT程度になる。そして、ホール素子55の出力電圧が1.3〜1.4V程度となり、AT制御装置(AT−ECU)は、ATのシフトポジションがPポジションであると判断する。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例のシフトポジション検出装置においては、ATのシフトポジションがNポジションの時に、磁束検出ギャップを通過する磁束密度(ホール素子55を鎖交する磁束密度)がゼロとなるように、すなわち、マグネット52から放出される磁束が、ホール素子55の磁気検出面に対して平行に通過するように、ホール素子55に対するマグネット52の相対的な位置関係を設定することにより、Nレンジにおける誤検出を防止することができる。すなわち、ホール素子55の温度特性の変化やバッテリ電圧の変動が発生しても、磁束検出ギャップを通過する磁束密度(ホール素子55を鎖交する磁束密度)が変化しない位置、つまりホール素子55の出力変動が最も小さい位置に、Nポジションを設定することで、運転者の意図しない車両発進を防止することができるので、安全性の高いシフトポジション検出装置を提供することができる。
ここで、図6は、非接触式の回転角度センサの出力電圧温度ドリフト特性を示した特性図である。
これは、非接触式の回転角度センサの周囲の雰囲気温度を低温(例えば−40℃程度)から高温(例えば+120℃程度)まで変化させた際の、磁気角度に対するホール素子55の温度特性を示している。この図6のグラフからも確認できるように、磁束検出ギャップを通過する磁束密度(ホール素子55を鎖交する磁束密度)がゼロとなるように設定されたNポジションの時のホール素子55の出力変動が最も小さい。
また、図7は、非接触式の回転角度センサの出力精度(各検出位置における検出誤差角度)を示した図である。
また、Nポジションを境にして、Rポジション側へシフトした時とDポジション側へシフトした時との間で、ホール素子55の磁気検出面を通過する磁束の流れ方向が反対向きとなっている。すなわち、車両が動くシフトポジションであるDポジションとRポジションとにおける、ホール素子55の出力電圧(磁気検出値)が正負反対(Dポジションの時にホール素子55の出力電圧値がプラス電圧値となり、Rポジションの時にホール素子55の出力電圧値がマイナス電圧値となる)のため、車両の発進方向(前進なのか後退なのか)を確実に検出することができる。
また、本実施例のホール素子55の出力電圧は、ATポジション範囲(使用範囲)の中では、ATのシフトポジションの変化、出力軸8およびコントロールロッド9の回転角度の変化、マグネット52との相対回転角度の変化に対応して直線的でしかも連続的に変化する。すなわち、ATの各シフトポジションの変化、出力軸8およびコントロールロッド9の回転角度の変化、マグネット52との相対回転角度の変化を、ホール素子55からAT制御装置(AT−ECU)に出力される、直線的でしかも連続的な電圧信号で検出できるので、ATの各シフトポジションが変化する前の任意のタイミングでエンジン制御が可能となる。
また、ATのシフトポジションには、Rポジションを境にして、Nポジション側に対して反対側にPポジションがある。そして、イグニッションスイッチがオンされる毎に、Pポジションにおけるホール素子55の出力電圧を学習し、この学習値と磁束密度のゼロ点とを直線で結び、出力軸8およびコントロールロッド9の回転角度に対するホール素子55の出力変化特性を補正するようにしている。
これによって、イグニッションスイッチがオンされる毎に、シフト位置の学習を実施できるので、マグネット52またはマグネット52の回転角度に対するホール素子55の出力変化特性またはATやシフトレンジ切替機構のギヤ間の遊び量(バックラッシュ)の増加等の経時変化を補正することが可能となる。さらに、Nポジションから位置的に最も遠いPポジションでシフト位置の学習を実施できるので、ATの各シフトポジションの位置精度を向上することが可能となる。
また、AT制御装置(AT−ECU)は、非接触式の回転角度センサを構成するホール素子55の出力電圧に基づいてPポジションまたはNポジションを検出した時に、スタータモータの起動を許可するスタータ起動許可信号を出力するようにしている。すなわち、車両停止ポジションを、上記のPポジションの学習と磁束密度がゼロのNポジションとによって、ATの各シフトポジションの中で最も検出精度の高い位置に合わせているので、スタータ起動スイッチ機能をシフトポジション検出装置と兼用することができ、スタータ起動スイッチを廃止することができる。
[変形例]
本実施例では、磁石として、平板状(または柱状)のマグネット52を用いたが、磁石として、細い針状または細い棒状の磁石を用いても良い。特に、互いに極性が逆向きになるように着磁される板長さ方向の両端部が細ければ細い程、磁石の回転角度に対するホール素子等の磁気検出素子の出力電圧(ホール素子の出力変化特性の直線性)を改善できる。なお、磁石として、ポリアミド樹脂(PA)、Nd、Fe、B粉末を焼結した樹脂磁石を用いても良い。また、磁石として、通電されると起磁力を発生する電磁石を用いても良い。また、磁石として、永久磁石とロータコア(磁性体)とこれらを保持するロータ部材(非磁性体)で構成されるマグネットロータを用いても良い。
回転式アクチュエータを示した断面図である(実施例1)。 パーキング機構を含むシフトレンジ切替機構を示した斜視図である(実施例1)。 (a)〜(c)は回転角度センサの磁気回路を示した説明図である(実施例1)。 検出レンジおよび磁気角度に対する磁束検出ギャップの磁束密度の変化特性を示したグラフである(実施例1)。 検出レンジおよび磁気角度に対するホール素子のセンサ出力変化特性を示したグラフである(実施例1)。 検出レンジおよび磁気角度に対するホール素子の温度特性を示したグラフである(実施例1)。 検出レンジおよび磁気角度に対する検出誤差角度を示したグラフである(実施例1)。 ロータコア、磁石、ステータコアの配置関係を示した説明図である(従来の技術)。 回転角度検出装置を示した断面図である(従来の技術)。 ロータコアの回転角度に対する磁束検出ギャップの磁束密度の変化特性を示したグラフである(従来の技術)。
符号の説明
1 電動モータ
2 電動モータの回転軸
3 電動モータのロータコア
8 回転式アクチュエータの出力軸
9 シフトレンジ切替機構のコントロールロッド(検出対象物)
51 ロータヨーク(磁気発生部)
52 マグネット(磁石、磁気発生部)
54 回転角度センサのステータコア(磁気検出部)
55 回転角度センサのホール素子(磁気検出部)

Claims (6)

  1. (a)車両に搭載された自動変速機のシフトポジションの変化に対応して回転角度が変更される検出対象物と、
    (b)この検出対象物の回転に伴って回転する磁石と、
    (c)この磁石との間に磁気回路を形成し、前記磁石から放出される磁束に応じた出力を発生する磁気検出素子と
    を備え、
    前記検出対象物の回転角度に対する前記磁気検出素子の出力変化特性を利用して、前記自動変速機のシフトポジションを検出する回転角度検出装置において、
    前記自動変速機のシフトポジションがニュートラルポジションの時に、前記磁気検出素子を通過する磁束量がゼロとなるように、前記磁気検出素子に対する前記磁石の相対的な位置関係が設定されていることを特徴とする回転角度検出装置。
  2. 請求項1に記載の回転角度検出装置において、
    前記磁気検出手段は、その磁気検出面を通過する磁束密度に応じた出力を発生するホール素子であって、
    前記自動変速機のシフトポジションが前記ニュートラルポジションの時に、前記磁石から放出される磁束が、前記ホール素子の磁気検出面に対して平行に通過するように、前記ホール素子に対する前記磁石の相対的な位置関係が設定されていることを特徴とする回転角度検出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の回転角度検出装置において、
    前記磁気検出素子は、その磁気検出面を通過する磁束の流れ方向に応じた出力を発生するホール素子であって、
    前記ニュートラルポジションを境にして、リバースポジション側へシフトした時とドライブポジション側へシフトした時との間で、前記ホール素子の磁気検出面を通過する磁束の流れ方向が反対向きとなっていることを特徴とする回転角度検出装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の回転角度検出装置において、
    前記磁気検出素子の出力は、前記自動変速機のシフトポジションの変化、前記検出対象物の回転角度の変化、前記磁石との相対回転角度の変化に対応して連続的に変化することを特徴とする回転角度検出装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の回転角度検出装置において、
    前記自動変速機のシフトポジションには、リバースポジションを境にして、前記ニュートラルポジション側に対して反対側にパーキングポジションがあり、
    イグニッションスイッチがオンされる毎に、前記パーキングポジションにおける前記磁気検出素子の出力を学習し、この学習値と磁束量のゼロ点とから、
    前記検出対象物の回転角度に対する前記磁気検出素子の出力変化特性を補正する自動変速機制御装置を備えたことを特徴とする回転角度検出装置。
  6. 請求項5に記載の回転角度検出装置において、
    前記自動変速機制御装置は、前記パーキングポジションまたは前記ニュートラルポジションを検出した時に、スタータモータの起動を許可するスタータ起動許可信号を出力することを特徴とする回転角度検出装置。
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