JP2009024967A - 冷却装置の放熱部、および該放熱部を備える冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱性、強度、耐久性、耐蝕性に優れ、かつ、小型軽量化および生産性の向上を可能にした、冷却装置の放熱部、該放熱部を備えた冷却装置を提供する。
【解決手段】冷却装置の放熱部1は、金属製の管部材10と金属製のコルゲートフィン20とが交互に多重に重ねて固定され、管部材10内を流通する流体の熱がコルゲートフィン20から放出し、その管部材10は、コルゲートフィン20に重ねて固定される偏平管状の偏平管部12と、コルゲートフィン20に重ならない丸管状の丸管部11とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属製の管部材と金属製のコルゲートフィンとが交互に多重に重ねて固定され、前記管部材内を流通する流体の熱が前記コルゲートフィンから放出される、冷却装置の放熱部および該放熱部を備えた冷却装置に関する。
従来の一般的な冷却装置の放熱部(コア)は、フィンの形状によってコルゲートフィンタイプとプレートフィンタイプとに分類することができる。コルゲートフィンタイプのものとしては、例えば特許文献1の特開2007−093024号公報に記載されたようなものがあり、プレートフィンタイプのものとしては、例えば特許文献2の特開2007−120813号公報に記載されたようなものがある。
図6は、従来技術におけるコルゲートフィンタイプの放熱部を示し、(a)は、その正面図であり、(b)は平面図である。図7は、従来技術におけるプレートフィンタイプの放熱部の一例を示し、(a)は、その正面図であり、(b)は平面図である。図8は、従来技術におけるプレートフィンタイプの放熱部の他の例を示し、(a)は、その正面図であり、(b)は平面図である。
すなわち、図6に示すコルゲートフィンタイプの放熱部60は、肉薄の金属板を等間隔に折り重なるように曲げたコルゲートフィン61と金属製管部材の偏平管62とを交互に多重に重ねて、コルゲートフィン61を隣接する偏平管62の側面に沿うように溶着固定したものである。
このようなコルゲートフィンタイプの放熱部60の製造は、例えば偏平管62を銅管とした場合には、先ず、その銅製偏平管62の表面にハンダによるメッキ等の処理を施しておく。一方、コルゲートフィン61は、銅、黄銅の肉薄板を等間隔に折り重ねるように曲げておく。次に、コルゲートフィン61を隣り合う銅製偏平管62によって挟むようにしたものを多重に重ねて所定の寸法に組み上げる。その後、フラックスを付けて炉内にて高温に加熱する。これにより、ハンダが溶融して偏平管62とコルゲートフィン61との間に溶け込み、それらを溶着固定することができる。
また、偏平管62がアルミ管の場合にはアルミ製コルゲートフィンと組み合わせて製造される。このようにコルゲートフィンタイプの放熱部60は、製造が容易なので生産性が優れているうえにコルゲートフィン61の表面積が広いので放熱性にも優れている。
一方、図7に示すプレートフィンタイプの放熱部70は、金属板に丸穴73を必要な数だけ開けたプレートフィン71を積み重ねて全体を所定の寸法にし、その後、それぞれの丸穴73に金属製管部材の丸管72を通し、その後、プレートフィン71に通した丸管72を拡管することにより、プレートフィン71と丸管72とを圧着固定させたものである。
このようにプレートフィンタイプの放熱部70の製造方法は、管部材62とコルゲートフィン61とを溶着固定するコルゲートフィンタイプの放熱部60の製造方法とは異なり、管部材72とプレートフィン71とを圧着で固定するので、管部材72とプレートフィン71とを異種金属の組合せにしても製造することができる。また、プレートフィンタイプの放熱部70は、管部材72を円筒状にして強度に優れたものにすることができるとともに、プレートフィン71を強度に優れた材質のものから選択することができるので、全体として強度に非常に優れたものにすることができる。
このように、プレートフィンタイプの放熱部70は、強度がコルゲートフィンタイプの放熱部60よりも優れているうえに管部材72とプレートフィン71との素材が異なる金属であってもよいという利点を有している。但し、プレートフィンタイプの放熱部であっても図8に示す放熱部80のように管部材82を丸管ではなく偏平管にして、プレートフィン81に形成した矩形穴83に通すようにしたものでは、管部材82をプレートフィン81に圧着固定することができないので、溶着固定にしなければならない。したがって、この場合には管部材82およびプレートフィン81の素材を異種金属の組合せにして製造することはできない。
以上のようにコルゲートフィンタイプの放熱部60とプレートフィンタイプの放熱部70,80とには、それぞれの構成に基づく利点がある。
特開2007−093024号公報 特開2007−120813号公報
しかしながら、コルゲートフィンタイプの放熱部60は、その構成上の特徴から、使用可能な管部材は偏平管62であり、丸管とコルゲートフィン61とを組み合わせることは実質的にできない。このため、管部材62を丸管にして、形状による強度の向上を図ることができないという問題点がある。また、管部材62とコルゲートフィン61とは溶着によって固定するので、管部材62とコルゲートフィン61との素材が異種金属となる組合せでは溶着が難しく、実質的に異種金属の組合せによる製造はできないという問題点がある。
一方、プレートフィンタイプの放熱部70,80は、そのプレートフィン71,81の表面積がコルゲートフィン61よりも小さいので放熱性に劣る。さらに、重ね合わせた複数枚のプレートフィン71,81の穴73,83に管部材72,82を通すために、プレートフィン71,81の板厚は、コルゲートフィン61の板厚と比較してかなり厚いものを使用せざるを得ない。したがって冷却能力はコルゲートフィンタイプの放熱部60よりも劣るという問題点がある。
また、プレートフィンタイプの放熱部70,80の製造工程には、管部材72,82をプレートフィン71,81の穴73,83に通して組み上げるという特徴的な作業工程が有り、コルゲートフィンタイプの放熱部60の製造工程には、管部材62とコルゲートフィン61とを積み上げていくという特徴的な作業工程が有る。そして、プレートフィンタイプの放熱部70,80の製造工程における作業工程は、コルゲートフィンタイプの放熱部60の製造工程における作業工程よりも簡易ではない。したがって、プレートフィンタイプの放熱部70,80は、コルゲートフィンタイプの放熱部60よりも生産性の点で劣るという問題点がある。
さらにまた、プレートフィンタイプの放熱部であっても、図8に示したもののように管部材82を偏平管82にした場合には偏平管82とプレートフィン81とを溶着固定しなければならないが、管部材82とプレートフィン81とが異種金属となる組合せでは溶着固定は難しいので、製造がきわめて難しいという問題点がある。
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、放熱性、強度、耐久性、小型軽量化および生産性の向上を可能にした、冷却装置の放熱部および該放熱部を備えた冷却装置を提供することを目的とする。さらに、耐蝕性にも優れた冷却装置の放熱部および該放熱部を備えた冷却装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1] 金属製の管部材(10)と金属製のコルゲートフィン(20)とが交互に多重に重ねて固定され、前記管部材(10)内を流通する流体の熱が前記コルゲートフィン(20)から放出される、冷却装置の放熱部(1)において、
前記管部材(10)は、前記コルゲートフィン(20)に重ねて固定される偏平管状の偏平管部(12)と、前記コルゲートフィン(20)に重ならない丸管状の管端部(11)とを有することを特徴とする冷却装置の放熱部(1)。
[2] 金属製の管部材(10)と金属製のコルゲートフィン(20)とが交互に多重に重ねて固定され、前記管部材(10)内を流通する流体の熱が前記コルゲートフィン(20)から放出される、冷却装置の放熱部(1)において、
前記管部材(10)の外周面に密接して前記管部材(10)を包むように保持する金属製の中間部材(30)を有し、
前記中間部材(30)は、外周面が前記コルゲートフィン(20)に溶着固定されたことを特徴とする冷却装置の放熱部(1)。
[3] 金属製の管部材(10)と金属製のコルゲートフィン(20)とが交互に多重に重ねて溶着固定され、前記管部材(10)内を流通する流体の熱が前記コルゲートフィン(20)から放出される、冷却装置の放熱部(1)において、
前記管部材(10)は、少なくとも前記コルゲートフィン(20)に重ねて固定される部分が前記コルゲートフィン(20)との溶着固定の可能な金属によってコーティングされたことを特徴とする冷却装置の放熱部(1)。
[4] 前記管部材(10)は、前記コルゲートフィン(20)と異なる種類の金属からなることを特徴とする項[2]または[3]に記載の冷却装置の放熱部(1)。
[5] 前記管部材(10)は、前記コルゲートフィン(20)に重ならない管端部(11)を丸管状としたことを特徴とする項[2]から[4]のいずれか一項に記載の冷却装置の放熱部(1)。
[6] 流体から熱を放出させて冷却するための冷却装置において、
前記項[1]から[5]のいずれか一項に記載の放熱部(1)を備えることを特徴とする冷却装置。
前記本発明は次のように作用する。
放熱部(1)の金属製の管部材(10)は、偏平管部(12)を金属製のコルゲートフィン(20)と重ねて溶着固定するので、従来のコルゲートフィンタイプの放熱管と同様に製造が容易であり、優れた生産性がある。また、管部材(10)は、コルゲートフィン(20)に重ならない両側の管端部(11)が丸管状となっているので、従来のような偏平管の管端部のものよりも強度が優れている。
また、管部材(10)の外周面に密接して管部材(10)を包むように保持する金属製の中間部材(30)を備え、該中間部材(30)の外周面をコルゲートフィン(20)に溶着固定することによって管部材(10)とコルゲートフィン(20)とを固定したものでは、管部材(10)の材質を選択する際に、コルゲートフィン(20)の材質との組合せの可/不可による制限を受けないので、管部材(10)とコルゲートフィン(20)とを異種金属の組合せにするなどして、様々な特性を有する放熱部(1)を製造することができる。また、管部材(10)は、コルゲートフィン(20)に重ならない両側の管端部(11)を丸管状とすることにより、管端部が偏平管のものよりも強度に優れたものにすることができる。
また、管部材(10)は、少なくともコルゲートフィン(20)に重ねて固定される部分にコルゲートフィン(20)との溶着固定が可能な金属をコーティングされたものであり、この重ねて固定される部分をコルゲートフィン(20)に溶着する場合には、前記中間部材(30)がなくても管部材(10)の材質を選択する際に、管部材(10)の材質とコルゲートフィン(20)の材質との組合せの可/不可による制限を受けない。このため、管部材(10)とコルゲートフィン(20)とを異種金属の組合せにするなどして、様々な特性を有する放熱部(1)を製造することができる。また、管部材(10)は、コルゲートフィン(20)に重ならない両側の管端部(11)を丸管状とすることにより、管端部が偏平管のものよりも強度に優れたものにすることができる。
以上のような放熱部(1)を備えた冷却装置は、強度、耐久性、耐蝕性に優れ、かつ、小型軽量化および生産性の向上を達成したものとして実現することができる。
本発明にかかる冷却装置の放熱部によれば、フィンがコルゲートフィンであるので、優れた放熱性を有しており、小型軽量化が可能であり、生産性に優れるとともにコルゲートフィンに重ならない部分が丸管状であるので、強度や耐久性に優れた放熱部とすることができる。
また、管部材の外周面を密接して包む中間部材を有し、該中間部材をコルゲートフィンに溶着固定するようにしたものでは、管部材とコルゲートフィンとの溶着可能性を考慮することなくそれらの素材となる金属を選択することができるので、耐蝕性に優れたものとしたり、より優れた放熱性を発揮するものとしたりすることができる。
また、中間部材の代わりに、管部材が少なくともコルゲートフィンに重ねて固定される部分をコルゲートフィンとの溶着固定の可能な金属によってコーティングしたものでは、管部材とコルゲートフィンとの溶着可能性を考慮することなくそれらの素材となる金属を選択することができるので、耐蝕性に優れたものとしたり、より優れた放熱性を発揮するものとしたりすることができるうえに、小型軽量化を一層に向上させることができる。
本発明にかかる放熱部を備えた冷却装置は、放熱性、強度、耐久性、小型軽量化および生産性の向上したものとすることができる。
以下、図面に基づき本発明の好適な一実施の形態を説明する。
図1〜5は本発明の一実施の形態を示している。
図1および図2に示すように、放熱部1は、金属製の管部材10と金属製のコルゲートフィン20とを金属製の中間部材30を介して交互に多重に重ねて溶着によって接合したものであり、不図示の冷却装置に装備されるものである。管部材10とコルゲートフィン20とは、それぞれの長手方向が一致するように重ねられている。管部材10は、直線状に延びる伝熱管であり、管端部11がベント管40によって連結されており、流路を形成している。図示した例では、管部材10の隣り合うもの同士がベント管40によって連結され、全体として1本の流路が形成されている。このようにベント管40によって連結された管部材10の内部には流体が流通し、その流体の熱が管部材10と中間部材30とを経てコルゲートフィン20に伝導し、コルゲートフィン20から放出される。
図1から図5に示すように、管部材10は、中間部材30を介してコルゲートフィン20に重ねて固定される部分が偏平状の偏平管部12として形成されている。また、コルゲートフィン20に重ならない管端部11は、その横断面の形状が円形の丸管状となっている。図3は、中間部材30が取り付けられた管部材10を模式的に示す正面図であり、図4は、図3の管部材10を示す平面図であり、図5は、図3の管部材10を示す側面図である。
図3および図5に示すように、管部材10は、偏平管部12の高さaが管端部11の外径bよりも大きくなっている。また、図4に示すように、中間部材30の幅cは、管端部11の内径よりも小さくなっている。これらの図に示すように、管部材10は、丸管の両管端部11を残して、対向する2方向から所定の圧力をかけて所定量だけ潰すことによって容易に製造することができる。
コルゲートフィン20は、肉薄の長い帯状の金属板を折り重なるように曲げたものである。このコルゲートフィン20は、相対する面同士の間隔がほぼ等しくなるように形成されている。このコルゲートフィン20の長手方向に延びる側面であって、金属板の曲がった板面部分が並んで成る側面は、管部材10を溶着固定によって接合するための接合面である。管部材10を溶着固定するためのこの接合面間の幅は、長手方向全体を通して同じになるように形成されている。すなわち、肉薄の長い帯状の金属板は、全長に亘って略同じ幅のものが用いられている。また、管部材10の偏平管部12の長さは、コルゲートフィン20の長手方向の長さと略同じか、やや長めである。
このコルゲートフィン20と管部材10との金属材質の組合せが溶着可能なものの場合、例えば管部材10が銅製であり、コルゲートフィン20が銅製あるいは黄銅製である場合は、コルゲートフィン20と管部材10とを直接に溶着固定することができる。溶着は、コルゲートフィン20の長手方向に沿うように前記接合面に管部材10の偏平管部12を溶着する。
図示した例では、管部材10の外周面に接して該管部材10を包むように金属製の中間部材30が配設されている。中間部材30は、偏平管状に形成された部材である。中間部材30は、例えば、金属板を管部材10の偏平管部12に巻き付けるように屈曲したものであり、その内面31が管部材10の外周面に密接するようにしたものである。中間部材30の内面31が管部材10の外周面に密接するようにするためには、管部材10に巻き付けるようにした中間部材30を管部材10に圧着すればよい。
この中間部材30とコルゲートフィン20とは、溶着固定が可能な組合せの金属であり、中間部材30がコルゲートフィン20に金属溶着によって固定されている。したがって、管部材10は、コルゲートフィン20と直接には溶着固定されていないが、コルゲートフィン20と重なる偏平管部12が中間部材30と圧着しているので、中間部材30を介してコルゲートフィン20に固定されている。
これにより、管部材10とコルゲートフィン20とは、溶着可能な組合せの金属とする必要がなくなり、用途に応じて管部材10とコルゲートフィン20との金属材質を選択することによってさまざまな特性を有する放熱部1を製造することができる。そして、本願発明の目的とする放熱性、強度、耐久性、耐蝕性に優れ、かつ、小型軽量化および生産性の向上を達成した、冷却装置の放熱部1を実現することができる。
なお、中間部材30は、外周面が完全に閉じた管状体でもよいし、完全に閉じた管状体でなく、例えば断面形状がC字状のように一部が開いたものであってもよい。但し、この場合には、その開いた部分がコルゲートフィン20の接合面に溶着する側面には位置しないようにする必要がある。
コルゲートフィン20と重ならない管部材10の管端部11は、U字状に形成されたベント管40によって連結されており、流体が流通可能な流路を形成している。図示した例では、各管部材10が放熱部1内に1本の流路を形成して連通するように、隣り合う管部材10の管端部11同士がベント管40によって連結されている。
次に作用を説明する。
放熱部1は、管部材10とコルゲートフィン20とが重なって接合するように溶着固定するが、管部材10とコルゲートフィン20とを直接に接触させて溶着するのではなく、中間部材30を介して接合する。そのために、予め管部材10には、その外周面に密接して管部材10を包むように保持する中間部材30を取り付けておく。
管部材10は、その管端部11を丸管状にするために、丸管の両管端部を残して中間部分を対向する2方向から押し潰すようにして偏平管状に形成した偏平管部12を有している。この偏平管部12に中間部材30となる金属板を巻き付けて、偏平管部12と中間部材30とを圧着させることにより、中間部材30の内面31と管部材10の外周面とが密接するとともに、管部材10と中間部材30とが固定される。
次に、中間部材30の表面に金属製の接合材によるメッキ等の処理を施してから、中間部材30を備えた管部材10とコルゲートフィン20とを交互に多重に重ねるようにして所定の寸法に組み上げる。次に、溶着固定する部分にフラックスを付けてから炉内に入れて高温に加熱する。加熱温度が接合材の溶融温度以上になると、接合材が融けて中間部材30とコルゲートフィン20との間隙を埋める。その後に冷却することにより、接合材が固まって中間部材30とコルゲートフィン20とが溶着固定される。
このように中間部材30を介して管部材10とコルゲートフィン20とを固定するので、中間部材30がコルゲートフィン20と溶着可能な金属であればよい。これにより、管部材10の材質は、管部材10とコルゲートフィン20とが溶着可能な金属の組合せとなるものであるか否かによる制限を受けることがない。すなわち、材質の選択肢が広がることとなり、管部材10とコルゲートフィン20とをこれまでは実現できなかった異種金属の組合せにすることができる。
例えば、銅管をアルミ製コルゲートフィンと組み合わせた放熱部の製造が可能である。従来は、管部材を銅管とした場合、銅、黄銅のコルゲートフィンか、または銅、黄銅、アルミのプレートフィンかのいずれかのフィンタイプとの組合せになっていた。しかし、銅、黄銅コルゲートフィンタイプは、使用されるハンダ成分の鉛が環境面から問題となっており、一方、プレートフィンタイプは、冷却能力が劣るために冷却能力を補完する必要から必然的に大型化され、それが重量増にも結びついていた。なお、アルミのプレートフィンとの組合せでは、銅管は、圧着固定に限られるので、丸管に限定されていた。これに対して、本願発明によって可能になった、銅管をアルミ製コルゲートフィンと組み合わせた放熱部によれば、これらの問題が全て解決される。
また、医療用、食品用の冷却器を製造する場合、健康への配慮から金属イオン溶出不可の条件が付帯することが多く、その場合は、ステンレス管を使用することとなるので、フィンタイプはプレートフィンに限定されていた。しかしながら、本願発明の放熱部によれば、アルミの中間部材を介することによってステンレス管をアルミコルゲートフィンとの組合せで使用することが可能になる。これによって冷却能力が高まり、その結果として小型化が可能となって、省スペースおよび軽量化が可能である上に生産性も向上することとなった。
この他、チタンや他の金属を使用して冷却能力の高い放熱部を製造することが可能となる。
さらにまた、管部材10は、コルゲートフィン20に重ならない両側の管端部11を丸管状としてある。これにより、放熱部1は、丸管の持つ優れた強度と耐久性およびコルゲートフィンの持つ高い放熱性それぞれを併せ持って、強度、耐久性、および冷却性に優れたものとなった。
また、両管端部11の開口部分の形状を真円形状とすることにより、流体がチューブ内に流入する際の圧力損失を小さくすることができる。これにより、放熱部1は、インタークーラーやオイルクーラー等の用途にも適するものとなった。
本実施の形態では、管部材10として、丸管の両管端部を丸管のままに残し、中間部分を偏平管状に形成したものについて説明したが、管部材10の全体が偏平管であるものを使用してもよい。また、管部材10は、角管であってもよい。
この場合にも、中間部材30を備えることにより、管部材10とコルゲートフィン20との組合せを異種金属同士の組合せにすることができ、それに伴う前記の本願発明に特有の各作用効果を発揮することとなる。
さらに、中間部材30を設けることなく、管部材10がコルゲートフィン20と接合する部分にコルゲートフィン20との溶着が可能な金属によってコーティングした塗装膜を設けてもよい。
この場合にも、前記の本願発明に特有の各作用効果を発揮することとなる。さらに、中間部材30を備えていない分だけ、より一層の軽量化を図ることができる。
以上に説明してきた放熱部1を冷却装置に備えることによって、前記の各作用効果を有する冷却装置を実現することができる。
本発明の一実施の形態に係る放熱部を示す平面図である。 本発明の一実施の形態に係る放熱部を示す正面図である。 図1における放熱部の管部材と中間部材とを示す正面図である。 図1における放熱部の管部材と中間部材とを示す平面図である。 図1における放熱部の管部材と中間部材とを示す側面図である。 従来のコルゲートフィンタイプの放熱部の一例を示す図である。 従来のプレートフィンタイプの放熱部の一例を示す図である。 従来のプレートフィンタイプの放熱部の他の例を示す図である。
符号の説明
1…放熱部
10…管部材
11…管端部
12…偏平管部
20…コルゲートフィン
30…中間部材
31…内面
40…ベント管
60…放熱部
61…コルゲートフィン
62…偏平管
70…放熱部
71…プレートフィン
72…丸管
73…丸穴
80…放熱部
81…プレートフィン
82…管部材
83…矩形穴

Claims (6)

  1. 金属製の管部材と金属製のコルゲートフィンとが交互に多重に重ねて固定され、前記管部材内を流通する流体の熱が前記コルゲートフィンから放出される、冷却装置の放熱部において、
    前記管部材は、前記コルゲートフィンに重ねて固定される偏平管状の偏平管部と、前記コルゲートフィンに重ならない丸管状の管端部とを有することを特徴とする冷却装置の放熱部。
  2. 金属製の管部材と金属製のコルゲートフィンとが交互に多重に重ねて固定され、前記管部材内を流通する流体の熱が前記コルゲートフィンから放出される、冷却装置の放熱部において、
    前記管部材の外周面に密接して前記管部材を包むように保持する金属製の中間部材を有し、
    前記中間部材は、外周面が前記コルゲートフィンに溶着固定されたことを特徴とする冷却装置の放熱部。
  3. 金属製の管部材と金属製のコルゲートフィンとが交互に多重に重ねて溶着固定され、前記管部材内を流通する流体の熱が前記コルゲートフィンから放出される、冷却装置の放熱部において、
    前記管部材は、少なくとも前記コルゲートフィンに重ねて固定される部分が前記コルゲートフィンとの溶着固定の可能な金属によってコーティングされたことを特徴とする冷却装置の放熱部。
  4. 前記管部材は、前記コルゲートフィンと異なる種類の金属からなることを特徴とする請求項2または3に記載の冷却装置の放熱部。
  5. 前記管部材は、前記コルゲートフィンに重ならない管端部を丸管状としたことを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の冷却装置の放熱部。
  6. 流体から熱を放出させて冷却するための冷却装置において、
    前記請求項1から5のいずれか一項に記載の放熱部を備えることを特徴とする冷却装置。
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