JP2009024882A - 自己シール型一重管継手 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1の可動体23の外周面側にOリング37を介して略円柱状の第2の可動体27を配する。第1、第2の可動体23、27はスプリング30、31により先端側に付勢されている。プラグ11とレセプタクル51とを接続した場合には、第1の可動体23側のOリング37と、レセプタクル51側のOリング77は第2の可動体27により覆設される。これによりOリング37、77は冷媒流路20には露出せず、冷媒流路20に流れる冷媒ガスとは接触することはない。
【選択図】図5
Description
プラグ201の略円筒状の外套筒体202の基部側は筒状の連結部材203が固着されており、外套筒体202の先端側の外周面にはネジ部213が螺刻されている。スプリング受け204にて支持されているスプリング206により略円柱状の可動体205が外套筒体202の内側で先端側に付勢されている。
可動体205の外周面と外套筒体202の内周面との間にはOリング212が設けられていて、このOリング212により冷媒流路215と外気との密封を図っている。
この支持体227の先端側は太径部となっており、支持体227と外套筒体224の間に略円筒状の可動体230が配されていて、この可動体230はスプリング234により先端側に付勢されている。また、可動体230はOリング232、233により支持体227、外套筒体224との間でシールを図り、内部の冷媒流路215と外気とを遮断している。
ナット222を完全に締め切った状態では図25に示すように、可動体205、230はそれぞれ後方に後退することで、プラグ201側の冷媒流路215は、突起207の隙間210と、支持体227の外周面側の隙間235を介してレセプタクル221側の冷媒流路215と連通することになる。
これらの弾性リングからなるOリング212、232はその表面が冷媒流路215に露出しているために、冷媒流路215に流れる冷媒ガスと接触することになる。そのため、Oリング212、232が冷媒ガスにより膨潤して溝から脱落したり、あるいは、冷媒ガスの流れの方向によっては、Oリング212、232が溝から外れるという問題があった。かかる場合は、プラグ201とレセプタクル221とを外した場合に冷媒ガスが外気に漏れてしまうことになる。
上記外套筒体12と、この外套筒体12の内周面との間に配されて先端側にバネ付勢された第1の可動体23及び第2の可動体27とで構成され、非接続の状態では冷媒流路20は外気とは遮断されているプラグ11を形成し、
上記支持体57と、この支持体57の外周側に空間を介して配される外套筒体52と、支持体57の外周面と外套筒体52の内周面との間に配されて先端側にバネ付勢された筒状の第3の可動体73とで構成され、上記プラグ11との非接続の状態では支持体57の外側の冷媒流路20は外気とは遮断されているレセプタクル51を形成し、
上記プラグ11とレセプタクル51を着脱自在に接続する際にはプラグ11の先端面とレセプタクル51の先端面同士が面接触して前記各可動体23、27、73を互いに後退させながら外気を混入させずに冷媒流路20同士を連通させるようにしてプラグ11とレセプタクル51とで自己シール型一重管継手10を形成し、
上記プラグ11とレセプタクル51との非接続時では、
上記第1の可動体23の外周面と上記第2の可動体27の内周面との間をシールする第1のOリング37が該第2の可動体27側に装着されており、
上記第2の可動体27の外周面と上記外套筒体12の内周面との間をシールする第2のOリング40が該外套筒体12側に装着されており、
上記支持体57の外周面と上記第3の可動体73の内周面との間をシールする第3のOリング77が該支持体57側に装着されており、
上記プラグ11とレセプタクル51とを接続していく過程では、
上記第1のOリング37は上記第2の可動体27の内周面に常時接触しており、
上記第2の可動体27の先端面83と第3の可動体73の先端面84とが面接触して該第2の可動体27を後退させていく際に、上記第2のOリング40は、第2の可動体27の外周面から上記第3の可動体73の外周面に接触していき、
上記第1の可動体23の先端面26と上記支持体57の先端面71とが面接触すると共に、上記第2の可動体27の先端面83と第3の可動体73の先端面84とが面接触して該第1の可動体23と第2の可動体27とを後退させていく際に、上記第3のOリング77は、第3の可動体73の内周面から上記第2の可動体27の内周面に接触していくようにしていることを特徴としている。
図1は自己シール型一重管継手10の断面図を示し、この金属製の自己シール型一重管継手10は、雄側となるプラグ11と、このプラグ11と接続、分離自在なレセプタクル51とで構成されている。なお、この自己シール型一重管継手10は例えば室内機と室外機との間の配管の途中に介設されるものである。
上記スプリング受け22と第1の可動体23との間には第1のスプリング30が介装されており、この第1のスプリング30により第1の可動体23が先端側に付勢されている。また、スプリング受け22と第2の可動体27との間にも第2のスプリング31が介装されていて、この第2のスプリング31により第2の可動体27も先端側に付勢されている。
上記突起32の先端部は外套筒体12の先端側の段部34に当接することで、第2の可動体27は位置決め規制されている。
また、第2の可動体27の先端部35は第1の可動体23の先端面26より突出した形となっている。第1の可動体23の前部24の外周面にはゴム製のOリング37が配設されており、このOリング37により第1の可動体23の外周面と第2の可動体27の内周面の間をシールしている。
さらに、外套筒体12の先端側の内周面にゴム製のOリング40が配設されていて、このOリング40により第2の可動体27の外周面と外套筒体12の内周面との間をシールしている。
また、外套筒体52の基部側には連結部材55が蝋付け等により固着されていて、この連結部材55の先端側の中央部分には円筒状の固定部56が一体に形成されている。
なお、支持体57の先端面71は平面状に形成されており、また、支持体57の先端側の外径とプラグ11の第1の可動体23の前部24の外径とは同一に設定してある。
可動体73の先端側の内周面に段部75が形成されていて、この段部75が支持体57の段部76に当接することで、可動体73が位置決め規制されるようになっている。なお、支持体57の外周面と可動体73の内周面との間はOリング77によりシールされ、また可動体73の外周面と外套筒体52の内周面との間はOリング78によりシールを図っている。
連結部材55の基部には冷媒流路20と連通する接続口82が設けられていて、この接続口82には配管44がそれぞれ接続されるようになっている。
すなわち、プラグ11においては、外套筒体12と第2の可動体27の間はOリング40によりシールされ、第2の可動体27と第1の可動体23との間はOリング37によりシールされている。
また、レセプタクル51においては、支持体57と可動体73との間、可動体73と外套筒体52との間は、Oリング77、78によりそれぞれシールされている。
この状態では、つまり、プラグ11とレセプタクル51の先端面同士が面接触しているので、その間には空間が存在せず、したがって、空気も存在していない状態となっている。
さらにナット53を螺進させていって支持体57を前進させると、第1の可動体23と第2の可動体27が共に支持体57により後退させられて、図5に示すように、プラグ11とレセプタクル51との冷媒流路20同士が連通することになる。
このプラグ11とレセプタクル51との結合においてはテーパー嵌合195させた外套筒体12、52を直接金属シールするようにしている。これは万一冷媒ガスがシール材としてのOリングを透過してしまっても、金属同士によってシール機能をはたして冷媒ガスが継手の外側に放散してしまうのを防止するためである。
このシール機能はテーパー嵌合しない場合には別途に金属シールリングを使用すれば良い。
もちろんOリングが冷媒ガスを透過するおそれのない場合には、雌雄の外套筒体同士の接触部に金属シール材を設ける必要はない。
これにより、Oリング37、40は共に冷媒流路20内に充填されている冷媒ガスとは接触しない状態となっている。
したがって、Oリング37、40、77が冷媒ガスにより膨潤することがなく、また、冷媒ガスの流れの方向(暖房時と冷房時の冷媒ガスの流れの方向)によりOリング37、40、77が圧入している溝から脱落することもない。そのため、冷媒ガスの流れの向きに関係なく自己シール型一重管継手10を使用することができる。
また、第2の可動体27が復帰することで、第2の可動体27の外周面がプラグ11の先端側の内周面に接触してシールされ、同時に、可動体73が先端側に復帰することで、可動体73の内周面と支持体57の外周面とが接触してシールされることになる。このように、図5の状態から図4、図3、図2の状態を介して図1に示す状態になる。
かかる部分のOリング37の場合も、冷媒ガスと熱の影響によりOリング37が膨潤し、冷凍サイクルの条件により油があったり無かったりする。特に油がない場合、第1の可動体23を図中左へ押す場合(接続時)は問題ないが、右に戻る場合(外す時)にスプリング30の復帰力のみなので、膨潤したOリング37が第2の可動体27に圧接して第1の可動体23が戻らない場合がある。この第1の可動体23が戻らない場合は、多量のガス漏れが発生してしまう。
すなわち、図8に示すように、レセプタクル51との接続前の状態では、第2の可動体27の要部とOリング37とが弾接してシール部105を形成するようにしている。そして、このシール部105より後方の第2の可動体27の厚みを薄くした薄肉部106を形成し、Oリング37がシール部105と離れた場合には図9に示すように、Oリング37と薄肉部106とは接触しない構造としてある。
これによりOリング37が膨潤したとしても、Oリング37は第2の可動体27と接触しないので、スプリング30の復帰力のみで、第1の可動体23を正常に復帰させることができ、冷媒ガスの漏れを防止することができる。
すなわち、図1に示すように、スプリング受け22を外套筒体12の内側面に固着したものである。また、このスプリング受け22は舌片状となっており、外套筒体12の内側面の3箇所にスプリング受け22を固着している。つまり、スプリング30、31はスプリング受け22により3点支持となっている。
そこで、プラグ11とレセプタクル51とを回転させないようにして接続することで、ある箇所のOリングには断面を角形としたOリングを嵌め込んだ状態でシールを可能とすることができる。
図11(a)は図10のA部の拡大断面図を示し、ゴム製のOリング112を溝111内に装着した場合には、Oリング112の先端面113が可動体73の先端面110より少し突出した状態となっている。
そして、図11(b)に示すように、プラグ11とレセプタクル51とを接続していくと、プラグ11の外套筒体12の先端面85がOリング112の先端面110の上半分に弾接し、さらにこの状態で可動体73が後退するようになっている。
また、図14は、溝111を台形状であって、底面を山形状にした場合であり、図15は断面を略T字状の溝111とした場合である。
なお、図11〜図15に示す溝111の形状に合わせた断面形状のOリング112を使用するものである。
また、図12の場合では溝111及びOリング112を断面を略台形状にしていることで、図11の場合よりもさらに捩じれる恐れがなく、Oリング112が溝111からはみ出すことはない。
また、プラグ11側は図1に示す場合とは異なっており、異なる部分は以下に詳細に説明するが、形状が同じ場合や少し異なっていても図1の要素と同じ機能を発揮する要素には図1と同一の番号を付して詳細な説明は省略する。
そして、図11に示すOリング112と同様にこのOリング124もその先端面125が可動体120の先端面122より少し突出している。Oリング124の先端面125の外側半分は外套筒体12の先端側の内端面126に弾接して可動体120が位置決め規制されている。
一方、レセプタクル51においても、外套筒体52と可動体73との間はOリング78によりシールされ、可動体73と支持体57はOリング112にてシールされているので、冷媒流路20は外気とは遮断されている。
すなわち、プラグ11の可動体120の先端面122がレセプタクル51の支持体57の先端面71に面接触し、さらにこれらと同時に、プラグ11の外套筒体12の先端面85とレセプタクル51の可動体73の先端面110とが面接触する。
この状態でプラグ11とレセプタクル51との接触面には空気は存在せず、冷媒流路20に空気が混入することはない。
図18に示すように、プラグ11とレセプタクル51を完全に接続した状態では、プラグ11側の冷媒流路20は、可動体120の外周面の隙間33を介してレセプタクル51側の冷媒流路20と連通することになる。
このシール機能はテーパー嵌合しない場合には別途に金属シールリングを使用すれば良い。
もちろんOリングが冷媒ガスを透過するおそれのない場合には、雌雄の外套筒体同士の接触部に金属シール材を設ける必要はない。
したがって、図16に示すプラグ11とレセプタクル51からなる自己シール型一重管継手10においても、図1に示す自己シール型一重管継手10と同様の効果を有しているものである。
実際の接続作業としては、ナット53を複数回手でねじ込んだ後、プラグ11側とレセプタクル51側それぞれにスパナを掛けて絞め込んでいくが、ナット53を回す時、レセプタクル51側が供回りし、レセプタクル51の後方に付いている配管44が長いために捩じれてしまうという問題がある。また、それを防止するためには、二人がかりの作業になってしまう。
一方、治具130は全体が略コ字型に形成されていて、プラグ11側のナット部47を固定する固定片131と、レセプタクル51側のナット部91を固定する固定片132と、ハンドル133等で構成されている。
図19はナット53の締め付け前を示し、治具130の一方の固定片131でプラグ11側のナット部47を固定すると共に、他方の固定片132でレセプタクル51側のナット部91を固定する。そして、一方の手で治具130のハンドル133を持ち、他方の手でスパナ135によりナット53を締め付けていく。図20はナット53の締め付け後を示している。なお、プラグ11とレセプタクル51を分離する場合も治具130とスパナ135とで同様に行なう。
そこで、上述のプラグ11の構成とレセプタクル51の構成とを一体化したのが上記アタッチメントである。つまり、アタッチメント(図示せず)の一方をプラグ11で構成し、他方をレセプタクル51で構成し、プラグ11とレセプタクル51を内部で連通させて冷媒流路20を構成しているものである。
そして、アタッチメントの冷媒流路20の途中に真空引き及びガスチャージを行なうためのチャージポート(図示せず)を介設しているものである。
また、図22はレセプタクル51の連結部材55の他の実施形態を示し、上記と同様に略円錐状に連結部材55を形成したものである。なお、支持体57は連結部材55の内側から上記スプリング受け22と同様な形状の固定片58に支持しているものである。
例えば、プラグ11とレセプタクル51にフランジ部を形成して、このフランジ部をボルトとナットで接続するようにしても良く、また、プラグ11をレセプタクル51を雌雄のワンタッチで着脱自在に装着できるような構造でも良い。なお、これらの雌雄を接続する構成自体は周知な事項なので、説明は省略する。
11 プラグ
12 外套筒体
20 冷媒流路
22 スプリング受け
23 第1の可動体
27 第2の可動体
30 第1のスプリング
31 第2のスプリング
37 Oリング
41 ネジ部
44 配管
47 ナット部
51 レセプタクル
52 外套筒体
53 ナット
57 支持体
73 可動体
91 ナット部
106 薄肉部
111 溝
112 Oリング
113 先端面
120 可動体
123 溝
124 Oリング
125 先端面
126 内端面
130 治具
195 テーパ嵌合部
Claims (1)
- 一対の外套筒体(12)(52)内に冷媒流路(20)を形成し、先端側へバネ付勢させた可動体(23)(27)(73)を外套筒体(12)(52)の間にシール部材を介在させて配置し、上記一対の外套筒体(12)(52)を組み合わせることによって外套筒体(52)内に設けた支持体(57)が可動体(23)(27)(73)を押圧して冷媒流路(20)を結合・分離させる一方、分離状態で上記冷媒流路(20)を外気から遮断させるようにした自己シール型一重管継手であって、
上記外套筒体(12)と、この外套筒体(12)の内周面との間に配されて先端側にバネ付勢された第1の可動体(23)及び第2の可動体(27)とで構成され、非接続の状態では冷媒流路(20)は外気とは遮断されているプラグ(11)を形成し、
上記支持体(57)と、この支持体(57)の外周側に空間を介して配される外套筒体(52)と、支持体(57)の外周面と外套筒体(52)の内周面との間に配されて先端側にバネ付勢された筒状の第3の可動体(73)とで構成され、上記プラグ(11)との非接続の状態では支持体(57)の外側の冷媒流路(20)は外気とは遮断されているレセプタクル(51)を形成し、
上記プラグ(11)とレセプタクル(51)を着脱自在に接続する際にはプラグ(11)の先端面とレセプタクル(51)の先端面同士が面接触して前記各可動体(23)(27)(73)を互いに後退させながら外気を混入させずに冷媒流路(20)同士を連通させるようにしてプラグ(11)とレセプタクル(51)とで自己シール型一重管継手(10)を形成し、
上記プラグ(11)とレセプタクル(51)との非接続時では、
上記第1の可動体(23)の外周面と上記第2の可動体(27)の内周面との間をシールする第1のOリング(37)が該第2の可動体(27)側に装着されており、
上記第2の可動体(27)の外周面と上記外套筒体(12)の内周面との間をシールする第2のOリング(40)が該外套筒体(12)側に装着されており、
上記支持体(57)の外周面と上記第3の可動体(73)の内周面との間をシールする第3のOリング(77)が該支持体(57)側に装着されており、
上記プラグ(11)とレセプタクル(51)とを接続していく過程では、
上記第1のOリング(37)は上記第2の可動体(27)の内周面に常時接触しており、
上記第2の可動体(27)の先端面(83)と第3の可動体(73)の先端面(84)とが面接触して該第2の可動体(27)を後退させていく際に、上記第2のOリング(40)は、第2の可動体(27)の外周面から上記第3の可動体(73)の外周面に接触していき、
上記第1の可動体(23)の先端面(26)と上記支持体(57)の先端面(71)とが面接触すると共に、上記第2の可動体(27)の先端面(83)と第3の可動体(73)の先端面(84)とが面接触して該第1の可動体(23)と第2の可動体(27)とを後退させていく際に、上記第3のOリング(77)は、第3の可動体(73)の内周面から上記第2の可動体(27)の内周面に接触していくようにしている
ことを特徴とする自己シール型一重管継手。
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