JP2009024861A - 車両用排出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用排出装置であって、排出管の端部14をボデーパネル26の排出孔28に連結するための連結部材30が、排出孔28に挿入することが可能な硬質樹脂製の結合体32と、軟質樹脂製のシール体34とによって構成されている。結合体は、排出管を結合した状態に保持するロック爪32bと、結合体を排出孔28に挿入することにより、連結部材をボデーパネルに結合する係合爪32cとを有する。シール体は、排出管の外周面に対するシール機能を果たす筒状部34aと、排出孔28の周囲の面に対するシール機能を果たす傘状部34bとを有し、かつ、筒状部および傘状部が一体に連続して成形されている。
【選択図】図7
Description
車内で生じた流体を排出管によって車外に排出するように構成された車両用排出装置であって、排出管の端部をボデーパネルの排出孔に連結するための連結部材は、排出管を挿通させることが可能な形状に設定されている。この連結部材がボデーパネルの排出孔に挿入することが可能な硬質樹脂製の結合体と、この結合体と一体的に設けられた軟質樹脂製のシール体とによって構成されている。結合体は、連結部材に挿通させた排出管を結合した状態に保持するロック爪と、結合体をボデーパネルの排出孔に挿入することにより、連結部材をボデーパネルに結合した状態に保持する係合爪とを有する。シール体は、連結部材に挿通させた排出管の外周面に対するシール機能を果たす筒状部と、連結部材をボデーパネルに結合した状態において排出孔の周囲の面に対するシール機能を果たす傘状部とを有し、かつ、これらの筒状部および傘状部が一体に連続して成形されている。
これにより、結合部材の生産性がさらに向上してコストの低減を図ることができる。
これにより、連結部材に挿通させて結合した状態の排出管が、連結部材の結合体に対してガタツキのない状態に保持され、結果として連結部材と排出管との結合機能とシール機能とが安定した状態に保たれる。
図1は、電気自動車における水素の排出装置を表した概要図である。この図面に示されている水素排気管10は、その長手方向に沿って一定の間隔で設けられた複数個の電池装着部12を有し、各電池装着部12には水素電池パック24がそれぞれ装着されている。この水素排気管10における排気側端部14が、連結部材30によってボデーパネル26に連結され、水素排気管10の内部がボデーパネル26の外側(車外)に開放されている。これにより、各水素電池パック24から生じる水素は、水素排気管10を通じて車外に排出される。
なお、水素排気管10は本発明における「排出管」の一例であり、「排出管」としては排気管の他に、水などの液体を車内から車外に排出する排液管も含まれる。
結合体32は、その外周部から外方へ張り出した二種類の係合爪32c,32dをそれぞれ有する。これらの係合爪32c,32dは2個一組であり、それぞれが結合体32の周方向に関して等間隔(90°間隔)で交互に配置されている(図3)。一方の両係合爪32cは、結合体32の外方へ大きく張り出しており、かつ、それぞれの付け根を支点として比較的低荷重で撓むことができる。これに対して他方の両係合爪32dは、結合体32の外方への張り出し量が係合爪32cよりも僅かに小さく、それぞれの付け根を支点として比較的高荷重で撓むように設定されている。
結合体32は、その内周面から内方へ突出した3個のリブ32eをそれぞれ有する。これらのリブ32eは、結合体32の周方向に関して等間隔(120°間隔)で配置され(図3)、かつ、軸線方向に関してそれぞれ連続している(図4)。
なお、図7においてボデーパネル26に開けられている排出孔28は、直接的あるいは間接的に車外に開放されている。
まず、水素排気管10の排気側端部14を連結部材30の内部に対し、シール体34の側から挿通させる。このとき、排気側端部14の小径部分14bは連結部材30の結合体32内に位置し、大径部分14aはシール体34の筒状部34a内に位置している。そして、小径部分14bの先端部は結合体32内を貫通して外部に出ている(図7)。
なお、排気側端部14を連結部材30の内部に対する排気側端部14の挿通量は、大径部分14aの外周に設けられているストッパー突起22がシール体34の筒状部34a端面に当たることによって規制される。
なお、結合体32における二種類の係合爪32c,32dのうち、外方への張り出し量が大きく、かつ、撓み荷重が比較的小さく設定されている二つの係合爪32cは、ボデーパネル26の排出孔28に対する連結部材30の位置決め機能を果たす。これに対し、外方への張り出し量が小さく、撓み荷重の大きい二つの係合爪32dは、ボデーパネル26の排出孔28に対する連結部材30の保持力を高める機能を果たす。
また、シール体34の筒状部34aと傘状部34bとを連接部34cによって連続して成形することにより、連結部材30の生産性を向上させることができる。
30 連結部材
32 結合体
32a 基部
32b ロック爪
32c,32d 係合爪
32e リブ
34 シール体
34a 筒状部
34b 傘状部
Claims (3)
- 車内で生じた流体を排出管によって車外に排出するように構成された車両用排出装置であって、
排出管の端部をボデーパネルの排出孔に連結するための連結部材は、排出管を挿通させることが可能な形状に設定されているとともに、この連結部材がボデーパネルの排出孔に挿入することが可能な硬質樹脂製の結合体と、この結合体と一体的に設けられた軟質樹脂製のシール体とによって構成され、
結合体は、連結部材に挿通させた排出管を結合した状態に保持するロック爪と、結合体をボデーパネルの排出孔に挿入することにより、連結部材をボデーパネルに結合した状態に保持する係合爪とを有し、
シール体は、連結部材に挿通させた排出管の外周面に対するシール機能を果たす筒状部と、連結部材をボデーパネルに結合した状態において排出孔の周囲の面に対するシール機能を果たす傘状部とを有し、かつ、これらの筒状部および傘状部が一体に連続して成形されている車両用排出装置。 - 請求項1に記載された車両用排出装置であって、
結合体とシール体とが、硬質樹脂材と軟質樹脂材とによる多色成形によって一体化されている車両用排出装置。 - 請求項1又は2に記載された車両用排出装置であって、
連結部材の結合体において、排出管を挿通させる部分の内周面に、排出管を受け止める複数個のリブが周方向へ所定の間隔をもって設けられている車両用排出装置。
Priority Applications (1)
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JP2007191740A JP2009024861A (ja) | 2007-07-24 | 2007-07-24 | 車両用排出装置 |
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JP2007191740A JP2009024861A (ja) | 2007-07-24 | 2007-07-24 | 車両用排出装置 |
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- 2007-07-24 JP JP2007191740A patent/JP2009024861A/ja active Pending
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