JP2009024843A - ボールねじ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボールねじ装置のナットの外周面からナット軌道溝に貫通する取付穴に嵌合させたミドルデフレクタの抜けを防止する手段を提供する。
【解決手段】外周面に螺旋状の軸軌道溝4を形成したねじ軸3と、内周面に軸軌道溝4に対向するナット軌道溝6を形成したナット5と、軸軌道溝4とナット軌道溝6とで形成される負荷路を転動する複数のボール2と、ナット5の軸方向に沿って形成された戻り路19と、ナット5の軸方向の中央部側の負荷路の端部および戻り路19の端部との間を接続し、ボール2の移動方向を転向させる転向路17が形成されたミドルデフレクタ15とを備えたボールねじ装置1において、ナット5の外周面からナット軌道溝6に貫通し、ミドルデフレクタ15を嵌合させる取付穴21と、このミドルデフレクタ15の上面15aを係止する係止板25と、取付穴21の口元に形成された嵌合溝22とを設け、取付穴21に嵌合させたミドルデフレクタ15を、嵌合溝22に縁部を嵌合させた係止板25で、ナット5に係止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、工作機械や産業機械、半導体製造装置等の機械装置の移動台の位置決め用や搬送用等の直線移動機構の駆動に用いられるボールねじ装置に関する。
従来のボールねじ装置は、ねじ軸の外周面に螺旋状に形成した軸軌道溝と、ナットの内周面に形成した軸軌道溝に対向するナット軌道溝とを複数のボールを介して螺合させ、対向配置されたナット軌道溝と軸軌道溝とにより2つの負荷路を形成し、この負荷路の両端部に転向路を形成した転向ブロックを配置し、これら転向路間をナットの軸方向と平行に形成した戻り路で接続し、それぞれの負荷路の両端を2つの転向路と戻り路とで接続して2つの循環路を形成し、ぞれぞれの循環路によりボールを循環させてねじ軸の回転運動をナットの直線運動に変換し、それぞれの転向ブロックを、ナットの内周面に設けた有底の凹部に嵌合させ、ナットの外周面から挿入したボルトを、転向ブロックに設けたねじ穴に締結して転向ブロックをナットに固定している(例えば、特許文献1参照。)。
欧州特許第1471286号明細書(第3頁段落0009−0015、第2図)
しかしながら、上述した従来の技術においては、ナットの内周面に設けられた有底の凹部に嵌合させた転向ブロックを、ナットの外周面から挿入したボルトでナットに固定しているため、ナットの内周面の中央部に設ける凹部の加工が困難になる他、転向ブロックに設けたねじ穴の視認性が悪くボルトによる締結が難しくなるという問題がある。
このため、図14に示すように、ナット101の外周面からナット軌道溝102に貫通する取付穴103を形成し、この取付穴103に、ねじ軸104の軸軌道溝105とナット軌道溝102で形成される負荷路からボール106を掬い上げ、これをナット101の軸方向に転向させる転向路107が形成されたミドルデフレクタ108を嵌合させ、このミドルデフレクタ108の上面108aを、ナット101の外周面を取付穴103の深さ方向と直交する方向に切欠いた平面109に設けたねじ穴110にボルト111で締結した押え板112を用いて片持状に固定するようにすると、ボールねじ装置を高速稼動させたときに、転向路107によって転向させられるボール106の押上げ力により転向部材としてのミドルデフレクタ108が押上げられ、押え板112に曲げが生じてミドルデフレクタ108が抜け出し、負荷路からボール106を掬い上げることおよび負荷路へボール106を戻すが難しくなって、ボール106の循環不具合を生じさせる可能性があるという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、ナットの外周面からナット軌道溝に貫通する取付穴に嵌合させた転向部材の抜けを防止する手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、外周面に螺旋状の軸軌道溝を形成したねじ軸と、内周面に前記軸軌道溝に対向するナット軌道溝を形成したナットと、前記軸軌道溝とナット軌道溝とで形成される負荷路と、該負荷路を転動する複数のボールと、前記ナットのナット軌道溝と外周面との間に、軸方向に沿って形成された戻り路と、前記ナットの軸方向の中央部側の前記負荷路の端部および前記戻り路の端部との間を接続し、前記ボールの移動方向を転向させる転向路が形成された転向部材とを備えたボールねじ装置において、前記ナットの外周面から、前記ナット軌道溝に貫通し、前記転向部材を嵌合させる取付穴と、該転向部材の上面を係止する係止板と、前記取付穴の口元に、該取付穴の深さ方向と直交する方向に形成された嵌合溝とを設け、前記取付穴に嵌合させた転向部材を、前記嵌合溝に縁部を嵌合させた前記係止板で、前記ナットに係止したことを特徴とする。
これにより、本発明は、ボールねじ装置を高速稼動させたときに、転向部材の転向路によって転向させられるボールの押上げ力により転向部材が押上げられたとしても、その押上げ力を係止板の縁部に分散して吸収することができ、転向部材の抜けを防止して負荷路からのボールの掬い上げ等を円滑に行うことができるという効果が得られる。
以下に、図面を参照して本発明によるボールねじ装置の実施例について説明する。
図1は実施例1のボールねじ装置の断面を示す説明図、図2は実施例1のナットの上面を示す説明図、図3は図2の矢印A方向から見たのナットの正面を示す説明図、図4は実施例1のミドルデフレクタを示す説明図、図5は実施例1のミドルデフレクタの取付状態を示す説明図、図6は実施例1のナットに設けた嵌合溝の上面を示す説明図、図7は実施例1の係止板の上面を示す説明図である。
なお、図6は図5の矢印B方向から見た図として示してある。
図1において、1はボールねじ装置である。
2はボールねじ装置1の転動体としてのボールであり、合金鋼等の鋼材で製作された球体である。
3はボールねじ装置1のねじ軸であり、合金鋼等の鋼材で製作された棒状部材であって、その外周面には、円弧状断面形状の軸軌道溝4が所定のリードで螺旋状に形成されている。
5はボールねじ装置1のナットであり、合金鋼等の鋼材で製作された円筒状部材であって、その内周面には、軸軌道溝4と対向する円弧状断面形状のナット軌道溝6が軸軌道溝4と同じリードで形成されている。
7はフランジ部であり、ナット5の外周部の一方の端部に設けられ、フランジ部7に設けられたボルト穴8により図示しない機械装置の移動台にボルト等で固定される。
上記の対向配置された軸軌道溝4とナット軌道溝6とにより負荷路が形成され、この負荷路を転動する複数のボール2によりねじ軸3とナット5とが螺合する。
本実施例1の負荷路は、ナット5の軸方向に2箇所設けられている。
10はエンドデフレクタであり、金属材料や樹脂材料等で製作され、図2に示すように、ナット5の軸方向の両方の端面に形成された装着穴11にそれぞれ嵌め込まれて取付けられており、ナット5の端部側の負荷路の端部の接線方向に形成されたタング部12(図3参照)により負荷路の一端に接続し、負荷路から掬い上げたボール2の移動方向を負荷路の接線方向からナット5の軸方向へ、または負荷路へ戻るボール2の移動方向をナット5の軸方向から負荷路の接線方向へ転向させるための湾曲した円形断面の通路である転向路13が形成されている。
15は転向部材としてのミドルデフレクタであり、金属材料や樹脂材料等で製作された楕円柱状部材であって、ナット5の中央部側の負荷路の端部の接線方向に形成されたタング部16(図5参照)により負荷路の他端に接続し、図4に示すように、負荷路から掬い上げたボール2の移動方向を負荷路の接線方向からナット5の軸方向へ、または負荷路へ戻るボール2の移動方向をナット5の軸方向から負荷路の接線方向へ転向させるための湾曲した円形断面の通路である転向路17を、ボール2の移動方向に沿って分割した分割片18a、18bを組合せて形成されている。
19は戻り路であり、図1、図2に示すように、エンドデフレクタ10の転向路13と、ミドルデフレクタ15の転向路17とを連通するために、ナット5の側壁の外周面とナット軌道溝6との間の厚肉部をナット5の軸方向に沿って貫通する、ボール2の直径より大きい直径を有する貫通穴であって、各負荷路に対応して設けられている。
21は取付穴であり、負荷路のナット5の中央部側の他端に接続する転向路17が形成されたミドルデフレクタ15を嵌合させる穴であって、ナット5の軸方向の中央部の外周面から負荷路を構成するナット軌道溝6の接線方向に沿って、ナット5の厚肉部を貫通して形成されている。
22は嵌合溝であり、図5に示すように、取付穴21に嵌合させたミドルデフレクタ15の上面15aと略面一となる位置のナット2の外周面を取付穴21の深さ方向と直交する方向に取付穴21のナット5の軸方向に沿った長さより広い幅で形成された平面23を一方の側面として、取付穴21の口元に形成された矩形断面の門型とされた溝であって、図6に示すように、ナット5の中心側の先端部22aの溝底は、その反対側の門型の開放側に位置する開放端部22bより深く形成されている。
また、平面23に対向する他方の側面の側には、取付穴21に嵌合させるミドルデフレクタ15のナット5の軸方向に沿った長さが挿入可能な幅で、ナット5の外周面を切欠いた切欠部24が形成されている。
本実施例の嵌合溝22は、その先端部22aの溝底が、半円弧より大きい円弧状に形成され、その開放端部22bの溝底は、先端部22aの円弧の円弧半径の2倍より狭く、かつ取付穴21のナット5の軸方向に沿った長さより広い距離で平行に形成されている。
また、切欠部24は、嵌合溝22の先端部22aを形成する側が、先端部22aの溝底を形成する円弧半径より小さく、かつミドルデフレクタ15のナット5の軸方向に沿った長さの半分より大きい円弧半径を有する半円弧からなる円弧状に形成され、嵌合溝22の開放端部22bを形成する側は、前記の円弧半径の2倍と同等の幅で平行に形成されている。
25は係止板であり、図7に示すように、金層材料等を用いて、嵌合溝22の溝底の形状に倣った外径形状に形成された、嵌合溝22に嵌合する厚さを有する板状部材であって、ナット5の中心側である先端側、つまり先端部22aの嵌合溝22に嵌合する側には、先端部22aの溝底と同等の円弧半径を有する突出部25aが形成され、突出部25aの反対側の後端側、つまり開放端部22bの嵌合溝22に嵌合する側には、開放端部22bの溝底間の距離と同等の幅を有する平行部25bが形成されている。
また、突出部25aの先端側には、先端から円弧半径の中心を通って平行部25bに至る突出部25bを2分するスリット26が形成されている。
このような、係止板25を用いて、ミドルデフレクタ15を取付けるときは、取付穴21にミドルデフレクタ15を挿入して嵌合させ、係止板25を、その先端側から嵌合溝22に挿入し、突出部25aに形成したスリット26により突出部25aに生じた弾性を利用して係止板25の縁部を嵌合溝22に嵌合させて、ミドルデフレクタ15をナット5に係止する。
これにより、上記の各負荷路の両端部は、エンドデフレクタ10の転向路13と、ナット5の戻り路19と、ミドルデフレクタ15の転向路17とにより連通されて2つの循環路が形成され、これら各循環路には複数のボール2と所定の量のグリースがそれぞれ封入され、各負荷路を転動したボール2がタング部12により転向路13に掬い上げられ、戻り路19を経由してミドルデフレクタ15の転向路17のタング部16から負荷路に戻されながら循環路を循環し、または逆方向の経路により循環路を循環し、負荷路を転動するボール2がナット5に加えられた荷重を往復動自在に支持しながらナット5を軸方向に移動させ、ねじ軸3の回転運動がナット5の直線運動に変換される。
このように、本実施例のミドルデフレクタ15は、その取付穴21の口元に形成された嵌合溝22に縁部を嵌合させた係止板25によりナット5に係止されるので、ボールねじ装置1を高速稼動させたときに、転向路17によって転向させられるボール2の押上げ力によりミドルデフレクタ15が押上げられたとしても、その押上げ力は係止板25の縁部に分散して吸収され、係止板25に曲げが生ずることはなく、取付穴21からのミドルデフレクタ15の抜けを防止して、負荷路からのボール2の掬い上げ等を、円滑に行うことが可能になる。
また、本実施例の係止板25には、平行部25bから突出させた突出部25aが設けてあるので、係止板25が嵌合溝22から脱落することを防止することができる。
更に、本実施例の係止板25の突出部25aには、突出部25aを2分するスリット26が設けてあるので、突出部25aを容易に弾性変形させることができ、その弾性を利用して係止板25を嵌合溝22に容易に嵌合させることができる。
以上説明したように、本実施例では、ナットの外周面からナット軌道溝に貫通する取付穴に嵌合するミドルデフレクタの上面を、取付穴の口元にその深さ方向と直交する方向に形成された門型の嵌合溝に縁部を嵌合させた係止板で、ナットに係止するようにしたことによって、ボールねじ装置を高速稼動させたときに、ミドルデフレクタの転向路によって転向させられるボールの押上げ力によりミドルデフレクタが押上げられたとしても、その押上げ力を係止板の縁部に分散して吸収することができ、ミドルデフレクタの抜けを防止して負荷路からのボールの掬い上げ等を、円滑に行うことができる。
また、嵌合溝のナットの中心側の溝底を、門型の開放端部より深く形成すると共に、係止板に、その嵌合溝に嵌合する突出部を設け、この突出部に、その先端から反対側の後端側に向い突出部を2分するスリットを設けたことによって、突出部に生じた弾性を利用して、係止板を嵌合溝に容易に嵌合させることができると共に、係止板の嵌合溝からの脱落を防止することができる。
なお、本実施例においては、係止板に設けるスリットを突出部を2分するように形成するとして説明したが、図8に示すように、突出部25aと反対側の端面から突出部25aの中央部に至るスリット28を設けるようにしてもよい。このようにしても、上記と同様の効果を得ることができる。
図9は実施例2のミドルデフレクタの取付状態を示す説明図、図10は実施例2のナットに設けた嵌合溝の上面を示す説明図、図11は実施例2の係止板の上面を示す説明図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の嵌合溝32は、図9に示すように、上記実施例1と同様に形成された平面23を一方の側面として、取付穴21の口元に形成された矩形断面の門型とされた溝であって、図10に示すように、ナット5の中心側の先端部32aの溝底は、その反対側の門型の開放側に位置する開放端部32bと同等の深さに形成されている。
本実施例の嵌合溝32は、その先端部32aの溝底は、切欠部24の半円弧部の円弧半径より大きい円弧半径を有する半円弧からなる円弧状に形成され、その開放端部32bの溝底は、先端部32aの円弧の円弧半径の2倍と同等の距離で平行に形成されている。
また、取付穴21と先端側32aの嵌合溝32との間の平面23の中央部には、締結部材としてのボルト33(図9参照)を螺合させるねじ穴34が形成されている。
本実施例の係止板35は、図11に示すように、上記実施例1の係止板25と同様の材料等を用いて、嵌合溝32の溝底の形状に倣った外径形状に形成された、嵌合溝32に嵌合する厚さを有する板状部材であって、ナット5の中心側である先端側、つまり先端部32aの嵌合溝32に嵌合する側には、先端部32aの溝底と同等の円弧半径を有する半円弧部35aが形成され、半円弧部35aの反対側の後端側、つまり開放端部32bの嵌合溝32に嵌合する側には、開放端部32bの溝底間の距離と同等の幅を有する平行部35bが形成されている。
また、半円弧部35aのねじ穴34に対応する位置には、ボルト33を挿通させる取付ボルト穴36が形成されている。
このような、係止板35を用いて、ミドルデフレクタ15を取付けるときは、取付穴21にミドルデフレクタ15を挿入して嵌合させ、係止板35を、その先端側から嵌合溝32に挿入し、半円弧部35aを先端部32aの嵌合溝32に嵌合させた後に、縁部を嵌合溝32に嵌合させた係止板35を、取付ボルト穴36に挿通させたボルト33により平面23に締結して、ミドルデフレクタ15をナット5に係止する。
上記のように、本実施例のミドルデフレクタ15は、その取付穴21の口元に形成された嵌合溝32に縁部を嵌合させた係止板35によりナット5に係止されるので、上記実施例1と同様に、ミドルデフレクタ15が押上げられたとしても、その押上げ力は係止板35の縁部に分散して吸収され、取付穴21からのミドルデフレクタ15の抜けを防止して、負荷路からのボール2の掬い上げ等を、円滑に行うことが可能になる。
また、本実施例の係止板35は、取付ボルト穴36に挿通させたボルト33により平面23に締結されるので、係止板35が嵌合溝32から脱落することを防止することができる。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1と同様の効果に加えて、係止板をボルトによりナットに締結するようにしたことによって、係止板の嵌合溝からの脱落を防止することができる。
なお、本実施例においては、係止板の縁部を、嵌合溝の開放端部側を除く切欠部の周囲に形成された嵌合溝に嵌合させてボルトにより締結するとして説明したが、図12に示すように、嵌合溝32の先端部32a側を省略して、切欠部24と同形状にし、取付穴21の口元に開放端部32bの嵌合溝32の一部で構成した嵌合溝42を設け、これに図13に示す、切欠部24の半円弧部に挿入可能な半円弧部45aと、嵌合溝42に嵌合する縁部を有する平行部45bとを形成した係止板45を嵌合させて、取付ボルト穴36に挿通させたボルト33により平面23に締結するようにしてもよい。このようにしてもミドルデフレクタからの押上げ力は、ボルトの締結力と係止板の平行部の縁部とで吸収することができ、上記と同様の効果を得ることができる。
上記各実施例においては、負荷路の両端部を、ナットの軸方向の端部に設けたエンドデフレクタと、ナットの軸方向の中央部に設けた転向部材としてのミドルデフレクタとで接続して循環路を形成するとして説明したが、負荷路の両端部を、ナットの端部に設けた取付穴に嵌合させた転向部材としてのミドルデフレクタと、ナットの中央部に設けた転向部材としてのミドルデフレクタとで接続して循環路を形成するようにしてもよい。この場合にナットの端部に設けた取付穴の口元にも上記各実施例と同様の嵌合溝を設け、これにそれぞれの係止板を嵌合させてナットの端部に設けたミドルデフレクタを係止すれば、上記各実施例と同様の効果を得ることができる。
また、上記各実施例においては、ボールねじ装置のねじ軸を回転させてナットを軸方向に移動させるとして説明したが、ナットを回転させてねじ軸を軸方向に移動させる形式のボールねじ装置に本発明を適用しても同様の効果を得ることができる。
実施例1のボールねじ装置の断面を示す説明図 実施例1のナットの上面を示す説明図 図2の矢印A方向から見たのナットの正面を示す説明図 実施例1のミドルデフレクタを示す説明図 実施例1のミドルデフレクタの取付状態を示す説明図 実施例1のナットに設けた嵌合溝の上面を示す説明図 実施例1の係止板の上面を示す説明図 実施例1の係止板の他の態様の上面を示す説明図 実施例2のミドルデフレクタの取付状態を示す説明図 実施例2のナットに設けた嵌合溝の上面を示す説明図 実施例2の係止板の上面を示す説明図 実施例2のナットに設けた嵌合溝の他の態様の上面を示す説明図 実施例2の係止板の他の態様の上面を示す説明図 従来のミドルデフレクタの取付状態を示す説明図
符号の説明
1 ボールねじ装置
2、106 ボール
3、104 ねじ軸
4、105 軸軌道溝
5、101 ナット
6、102 ナット軌道溝
7 フランジ部
8 ボルト穴
10 エンドデフレクタ、
11 装着穴
12、16 タング部
13、17、107 転向路
15、108 ミドルデフレクタ
15a、108a 上面
18a、18b 分割片
19 戻り路
21、103 取付穴
22、32、42 嵌合溝
22a、32a 先端部
22b、32b 開放端部
23、109 平面
24 切欠部
25、35、45 係止板
25a 突出部
25b、35b、45b 平行部
26、28 スリット
33、111 ボルト
34、110 ねじ穴
35a、45a 半円弧部
36 取付ボルト穴
112 押え板

Claims (5)

  1. 外周面に螺旋状の軸軌道溝を形成したねじ軸と、内周面に前記軸軌道溝に対向するナット軌道溝を形成したナットと、前記軸軌道溝とナット軌道溝とで形成される負荷路と、該負荷路を転動する複数のボールと、前記ナットのナット軌道溝と外周面との間に、軸方向に沿って形成された戻り路と、前記ナットの軸方向の中央部側の前記負荷路の端部および前記戻り路の端部との間を接続し、前記ボールの移動方向を転向させる転向路が形成された転向部材とを備えたボールねじ装置において、
    前記ナットの外周面から、前記ナット軌道溝に貫通し、前記転向部材を嵌合させる取付穴と、該転向部材の上面を係止する係止板と、前記取付穴の口元に、該取付穴の深さ方向と直交する方向に形成された嵌合溝とを設け、
    前記取付穴に嵌合させた転向部材を、前記嵌合溝に縁部を嵌合させた前記係止板で、前記ナットに係止したことを特徴とするボールねじ装置。
  2. 請求項1において、
    前記ナットの軸方向の端部側の前記負荷路の端部を構成する前記ナット軌道溝に貫通する取付穴を設けると共に、該取付穴の口元に前記嵌合溝を設け、
    前記ナットの端部の取付穴に嵌合させた転向部材を、前記嵌合溝に縁部を嵌合させた前記係止板で、前記ナットに係止したことを特徴とするボールねじ装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記嵌合溝の、前記ナットの中心側の溝底を、開放端部側より深く形成すると共に、前記係止板に、前記中心側の嵌合溝に嵌合する突出部を設け、
    該突出部に、該突出部の先端からその反対側の後端側に向い、該突出部を2分するスリットを設けたことを特徴とするボールねじ装置。
  4. 請求項1または請求項2において、
    前記嵌合溝の、前記ナットの中心側の溝底を、開放端部側より深く形成すると共に、前記係止板に、前記中心側の嵌合溝に嵌合する突出部を設け、
    前記係止板に、前記突出部と反対側の端面から、前記突出部の中央部に至るスリットを設けたことを特徴とするボールねじ装置。
  5. 請求項1または請求項2において、
    前記係止板を、締結部材で前記ナットに締結したことを特徴とするボールねじ装置。
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