JP2009024409A - 遮音床材の施工構造、遮音床材の除去方法及び遮音床材の更新方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】最上層に配置される表面平滑な樹脂化粧シート2と、最下層に配置されるクッション層5とを少なくとも有する可撓性の複数枚の遮音床材1を、クッション層5の破壊強度よりも弱い接着剥離強度の施工用接着剤により、互いに隣り合うように連続して床下地に貼着する。
【選択図】図1
Description
上記樹脂化粧シート2は表面平滑なものであればよく、例えば、樹脂含浸紙、オレフィン系樹脂シート、ポリエチレンテレフタレート樹脂シート等、またはこれらのシートを複合したもの、さらには、これらのシートの表面に塗装加工を施したシート状物を使用することができる。また、上記遮音床材1に基材3として後述する木質繊維板を用いる場合には、基材3が湿気の影響を受けないように、防湿性があり、かつ強度に優れたシートを用いることが好ましい。
上記基材3として、合板やパーティクルボード等を使用可能であるが、遮音床材1の強度及び可撓性を考慮した場合、木質繊維板を用いることが好ましい。木質繊維板は、比重が0.4以上でかつ1.0以下であることが好ましく、さらには、比重が0.4以上でかつ0.8以下である中比重木質繊維板(MDF)がより好ましい。木質繊維板の比重が0.4未満であれば、表面の耐傷性の高い遮音床材1を得ることができず、また、比重が1.0よりも大きければ、水漏れした場合に膨れが大きくなってしまい好ましくない。また、木質繊維板は、厚みが2.0mm以上でかつ3.0mm以下であるものが好ましい。厚みが2.0mm未満であれば、床材に使用した際に表面側からの衝撃による凹み量が大きくなってしまい、厚みが3.0mmよりも大きいものであれば、遮音床材1の可撓性が劣ってしまうので好ましくない。
上記高比重樹脂遮音シート4は、上記基材3として木質繊維板を使用する場合に特に必要であり、裏面からの湿気の影響を受けない防湿効果のあるもので、かつ施工用接着剤との接着強度が担保できるものであればよい。例えば、塩化ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、合成ゴム系樹脂、ポリエステル系樹脂等、また、これらの樹脂の変性物、あるいは各種再生プラスチック等を使用することができる。この高比重樹脂遮音シート4は、使用する施工用接着剤の接着適正を考慮して、その組み合わせにより選択して使用する。接着性と品質安定性の観点からは、塩化ビニル樹脂系樹脂シートが好適に用いられる。
上記クッション層5としては、防湿性を有し、クッション性のあるクッション材であればよいが、合成樹脂発泡体や熱エンボスロール融着加工が施された合成樹脂不織布等、一定の破壊強度を有していれば、どのようなものでも使用することができる。好ましくは、樹脂発泡体がよい。これらのクッション材は、見かけ比重が20〜80kg/m3、好ましくは35〜60kg/m3であり、厚みが1〜6mm程度のものが好適に用いられる。さらに、複数種類のクッション材が積層されていてもよく、求められる遮音性に応じて適宜選択すればよい。
上記遮音床材1を床下地に貼着するための施工用接着剤は、遮音床材1の各構成要素2〜5の層間剥離強度よりも弱く、かつクッション層5の破壊強度よりも弱い接着剥離強度を有する弾性接着剤である。この弾性接着剤は、例えば、硬化物がゴム状弾性を有する特殊シリコン樹脂や変性シリコン樹脂等を有する。また、この弾性接着剤が、ゴム弾性を有するとともに所望の接着強度を有するために、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等を追加配合してもよい。弾性接着剤は、例えば、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤等が配合されたシリコン系接着剤や、これらの変性物等を使用することができる。そして、この施工用接着剤が、一般的な接着剤のような高強度の接着剥離強度よりも弱い接着剥離強度となるように、無機フィラー等を充填して接着剥離強度を調整する。この施工用接着剤の主成分100重量に対して、50〜1000重量%程度のフィラーを添加し、このフィラーの一部を中空の無機フィラーに置き換えてもよい。
次に、複数枚の遮音床材1のうち任意の遮音床材1を除去する方法について説明する。
次に、上記除去方法により任意の遮音床材1を除去した後、新たな更新用遮音床材1を床下地に貼着して更新する方法について説明する。
したがって、本実施形態の遮音床材の施工構造においては、施工用接着剤の接着剥離強度をクッション層5の破壊強度よりも弱くしているので、遮音床材1を更新するために除去する際、クッション層が破壊せずに、施工用接着剤が破壊するので容易に床下地から遮音床材1を除去することができる。
2 樹脂化粧シート
3 基材
4 高比重樹脂遮音シート(樹脂遮音シート)
5 クッション層
6 雄実
6a 上面の傾斜面
6b 下面の傾斜面
7 雌実
8 木質基材の下面
9 樹脂遮音シートの上面
Claims (7)
- 最上層に配置される表面平滑な樹脂化粧シートと、最下層に配置されるクッション層とを少なくとも有する可撓性の複数枚の遮音床材が、上記クッション層の破壊強度よりも弱い接着剥離強度の施工用接着剤により、互いに隣り合うように連続して床下地に貼着されていることを特徴とする遮音床材の施工構造。
- 請求項1の遮音床材の施工構造において、
上記遮音床材は、上記樹脂化粧シートの下側に積層される木質基材をさらに有し、
上記クッション層が防湿性を有することを特徴とする遮音床材の施工構造。 - 請求項1の遮音床材の施工構造において、
上記遮音床材は、上記樹脂化粧シートの下側に積層される木質基材と、該木質基材の下側に積層される樹脂遮音シートとをさらに有することを特徴とする遮音床材の施工構造。 - 請求項3の遮音床材の施工構造において、
上記木質基材は、比重が0.4以上でかつ1.0以下であるとともに厚みが2.0mm以上でかつ3.0mm以下である可撓性を有する木質繊維板で構成され、
上記樹脂遮音シートは、比重が1.4以上でかつ2.0以下であるとともに厚みが上記木質繊維板の厚みと同じとなるように形成され、
上記遮音床材は四周端面には、上記木質繊維板の下面から木質繊維板の厚み方向3分の1の位置と上記樹脂遮音シートの上面から樹脂遮音シートの厚み方向3分の1の位置との間に亘る雄実及び雌実を有する本実加工が施され、
上記雄実の上部は、上面が俯角15度以上でかつ30度以下である傾斜面に形成された上記木質基材で構成される一方、雄実の下部は、下面が上記上面の俯角よりも10度以上小さい角度の仰角である傾斜面に形成された上記樹脂遮音シートで構成されていて、隣り合う遮音床材は、表面が互いに面一となるように一方の遮音床材の雌実に他方の遮音床材の雄実が嵌合されて結合されていることを特徴とする遮音床材の施工構造。 - 請求項1から4のいずれか1つの遮音床材の施工構造における複数枚の遮音床材のうちの任意の遮音床材を除去する除去方法であって、
上記任意の遮音床材の表面に床材除去具の吸盤を吸着させた状態で、該任意の遮音床材に隣り合う遮音床材を押さえながら床材除去具を引っ張ることで、上記任意の遮音床材を撓ませつつ、上記施工用接着剤を破壊させて床下地から剥ぎ取ることを特徴とする遮音床材の除去方法。 - 請求項1から3のいずれか1つの遮音床材の施工構造における複数枚の遮音床材のうちの任意の遮音床材を更新する更新方法であって、
上記任意の遮音床材の表面に床材除去具の吸盤を吸着させた状態で、該任意の遮音床材に隣り合う遮音床材を押さえながら床材除去具を引っ張ることで、上記任意の遮音床材を撓ませつつ、上記施工用接着剤を破壊させて床下地から剥ぎ取り、
上記任意の遮音床材が除去された露出床下地から施工用接着剤を除去して、該露出床下地に新たな施工用接着剤を塗布した後、
上記露出床下地に新たな更新用遮音床材を上から押圧して貼着することを特徴とする遮音床材の更新方法。 - 請求項4の遮音床材の施工構造における複数枚の遮音床材のうちの任意の遮音床材を更新する更新方法であって、
上記任意の遮音床材の表面に床材除去具の吸盤を吸着させた状態で、該任意の遮音床材に隣り合う遮音床材を押さえながら床材除去具を引っ張ることで、上記任意の遮音床材を撓ませつつ、上記施工用接着剤を破壊させて床下地から剥ぎ取り、
上記任意の遮音床材が除去された露出床下地から施工用接着剤を除去して、該露出床下地に新たな施工用接着剤を塗布した後、
新たな更新用遮音床材の雌実の下側部分を除去し、該更新用遮音床材の雄実を露出床下地に隣り合う遮音床材の雌実と嵌合させながら該更新用遮音床材を上から押圧して床下地に貼着することを特徴とする遮音床材の更新方法。
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