JP3173218U - 間仕切りパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】 肉薄で、耐久性および使用性に優れる間仕切りパネルを提供する。
【解決手段】 主として水回りに使用されるものであり、少なくとも、芯材部分を構成するABS樹脂パネル2と、前記ABS樹脂パネル2の表裏両面を覆うメラミン樹脂化粧板3と、前記ABS樹脂パネル2とメラミン樹脂化粧板3との間に介在し、当該ABS樹脂パネル2とメラミン樹脂化粧板3とを接着する合成樹脂系接着剤層4とで構成する。ABS樹脂パネル2およびメラミン樹脂化粧板3は共に、強度や引張強さ等の機械的性質に優れるので、木材を使用した間仕切りパネルと比較して、肉薄に形成することができる。これにより、当該間仕切りパネル1が設置されるトイレブースのスペースを広く使用することができると共に、軽量化を図ることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 主として水回りに使用されるものであり、少なくとも、芯材部分を構成するABS樹脂パネル2と、前記ABS樹脂パネル2の表裏両面を覆うメラミン樹脂化粧板3と、前記ABS樹脂パネル2とメラミン樹脂化粧板3との間に介在し、当該ABS樹脂パネル2とメラミン樹脂化粧板3とを接着する合成樹脂系接着剤層4とで構成する。ABS樹脂パネル2およびメラミン樹脂化粧板3は共に、強度や引張強さ等の機械的性質に優れるので、木材を使用した間仕切りパネルと比較して、肉薄に形成することができる。これにより、当該間仕切りパネル1が設置されるトイレブースのスペースを広く使用することができると共に、軽量化を図ることができる。
【選択図】 図2
Description
本考案は、主として、トイレなどの水回りに使用する間仕切りパネルに関するものである。
従来、トイレブースやシャワーブースなどの水回りに使用される間仕切りパネルとしては、例えば、木製や樹脂製の長方形枠体の空隙部分に、芯材を構成する部分として木製や紙製のコア材を入れ、その表裏両面を樹脂製の化粧板で貼り合わせたものが多く使用されている(例えば、特許文献1参照)。
また、MDF(中質繊維板:木材繊維を原料とする成型板)やパーティクルボード(木材を削り砕いた小細片を接着剤で固めた板)を芯材とし、その表裏両面に化粧板を貼り合わせたものも広く使用されている。
しかし、上記した従来の間仕切りパネルの主なる構成材料は木材であるため、剛性に欠ける。従って、十分な剛性を持たせるために40mm程度の肉厚を必要としている。その結果、重量が嵩むと共に、当該間仕切りパネルが設置されるスペース(例えばトイレブース)を狭くしてしまうといった問題がある。
また、この木材を主な材料とする間仕切りパネルは耐水性に欠けるため、水を吸収して短期間で腐食してしまい易いといった問題もある。さらに、芯材部分が、木製や紙製のコア材やMDFあるいはパーティクルボードであり、これらは木質であるため耐衝撃性に欠けると共に,水を吸収し保水して経年劣化を起こしてしまう。そのため、例えば、ペーパーホルダーなどをネジ止めするときには内部に補強材を配置する必要がある。
本考案はこうした問題に鑑み創案されたもので、肉薄で、耐久性および使用性に優れる間仕切りパネルを提供することを課題とする。
図1及び図2を参照して説明する。本考案に係る間仕切りパネル1は、主として水回りに使用されるものであって、少なくとも、芯材部分を構成するABS樹脂パネル2と、前記ABS樹脂パネル2の表裏両面を覆うメラミン樹脂化粧板3と、前記ABS樹脂パネル2とメラミン樹脂化粧板3との間に介在し、当該ABS樹脂パネル2とメラミン樹脂化粧板3とを接着する合成樹脂系接着剤層4とで構成される。
なお、ABS樹脂とは、アクリロニトリルとブタジエンとスチレンの共重合合成樹脂であり、機械的性質(強度、加工性、耐衝撃性、曲げ疲労性など)に優れる。また、メラミン樹脂とは、メラミンとホルムアルデヒドの重縮合によって得られる熱硬化性樹脂であり、機械的性質(強度、引張強さ等)や耐水性などに優れる。
本考案に係る間仕切りパネル1は、少なくとも、芯材部分を構成するABS樹脂パネル2と、ABS樹脂パネル2の表裏両面を覆うメラミン樹脂化粧板3と、ABS樹脂パネル2とメラミン樹脂化粧板3との間に介在し、ABS樹脂パネル2とメラミン樹脂化粧板3とを接着する合成樹脂系接着剤層4とで構成されており、木材を一切使用していない。従って、肉薄に形成することができると共に、耐久性および耐水性並びに耐薬品性に優れる。
すなわち、ABS樹脂パネル2およびメラミン樹脂化粧板3は共に、強度や引張強さ等の機械的性質に優れるので、比較的強度に劣る木製のものと比較して肉薄に形成することができる。これにより、当該間仕切りパネル1が設置されるスペースを広く使用することができると共に、軽量化を図ることができる。
また、これらは共に樹脂製であるので耐水性に優れ、従って、水を吸収して腐食することもない。また、機械的強度が高いので耐衝撃性にも優れ、その結果、優れた耐久性を発揮する。さらに、機械的強度に優れるので、例えば、トイレットペーパーホルダーなどを直接ネジ止めすることができ、使用性にも優れる。
本考案に係る間仕切りパネル1の実施形態を図1および図2に示す。これは、トイレブースのドアDおよび隔壁Wとして使用されるものであり、正面略矩形状で、成形材料として1枚のABS樹脂パネル2と、2枚のメラミン樹脂化粧板3と、合成樹脂系接着剤層4とを備える。この間仕切りパネル1は、その肉厚が20mm、高さが2420mm、幅が1200mmに設定され、その一方側にドアノブKが設けられている。
なお、本考案に係る間仕切りパネル1は、上記の寸法に限定されるものではなく、例えば、その肉厚を10mm〜60mmの範囲で設定することができ、また、その高さおよび幅も特定されない。また、本考案の間仕切りパネル1は、トイレブースのドアDや隔壁Wの他に、シャワーブースのドアや隔壁などとしても使用することができる。
本実施形態におけるABS樹脂パネル2は、発泡倍率が0〜5.0程度の低発泡のABS樹脂パネルであり、更に厚さや発泡倍率或いは性質の異る薄いABS樹脂シートを複数枚重ねて接着固化してABS樹脂パネルとすることも出来る間仕切りパネル1の芯材部分を構成する。このABS樹脂パネル2は、強度、加工性、耐衝撃性、曲げ疲労性などの機械的性質に優れるといった特性を持つ。
メラミン樹脂化粧板3は、2枚の内の1枚がABS樹脂パネル2のおもて面を覆い、他の1枚がABS樹脂パネル2の裏面を覆う。これにより、2枚のメラミン化粧板がABS樹脂パネル2を、その間に隙間を形成することなく挟み込んで、内部に空隙部のない間仕切りパネル1を形成している。なお、このメラミン樹脂化粧板3は、強度や引張強さ等の機械的性質と耐水性などに優れるといった特性を持つ。
合成樹脂系接着剤層4は、ABS樹脂パネル2とメラミン樹脂化粧板3との間に介在し、当該ABS樹脂パネル2とメラミン樹脂化粧板3とを接着する。合成樹脂系接着剤層4は、接着性や耐寒性あるいは耐候性などに優れるので、トイレブースをはじめとする水回りに使用する接着剤として好適である。合成樹脂系接着剤としては、ウレタン系接着剤やエポキン系接着剤が挙げられ、ホットメルトも含まれる。
本実施形態に係る間仕切りパネル1は、ABS樹脂パネル2とメラミン樹脂化粧板3と合成樹脂系接着剤層4とで構成しており、木材(紙を含む)を全く使用していない。従って、肉薄で、耐久性および使用性に優れる。
すなわち、ABS樹脂パネル2およびメラミン樹脂化粧板3は共に、強度や引張強さ等の機械的性質に優れるので、木材を使用した間仕切りパネルと比較して、肉薄に形成することができる。これにより、当該間仕切りパネル1が設置されるトイレブースのスペースを広く使用することができると共に、軽量化を図ることができる。
また、ABS樹脂、メラミン樹脂化粧板3および合成樹脂系接着剤層4は樹脂製であるため耐水性に優れ、従って、水を吸収して腐食することもない。また、ABS樹脂およびメラミン樹脂化粧板3は機械的強度が高く、また、この間仕切りパネル1は、耐衝撃性にも優れる。そのため、優れた耐久性を発揮する。
さらに、この間仕切りパネル1は機械的強度に優れ、トイレブースの隔壁Wとして使用した場合には、その隔壁Wにペーパーホルダーなどを直接ネジ止めすることができる。また、トイレブースのドアDとして使用した場合には、フックなどを直接ネジ止めすることができる。従って、使用性にも優れる。
1 間仕切りパネル
2 ABS樹脂パネル
3 メラミン樹脂化粧板
4 合成樹脂系接着剤層
D ドア
W 隔壁
K ドアノブ
2 ABS樹脂パネル
3 メラミン樹脂化粧板
4 合成樹脂系接着剤層
D ドア
W 隔壁
K ドアノブ
Claims (1)
- 主として水回りに使用される間仕切りパネルであって、少なくとも、芯材部分を構成するABS樹脂パネル(2)と、前記ABS樹脂パネルの表裏両面を覆うメラミン樹脂化粧板(3)と、前記ABS樹脂パネルとメラミン樹脂化粧板との間に介在し,該ABS樹脂パネルとメラミン樹脂化粧板とを接着する合成樹脂系接着剤層(4)と、で構成された間仕切りパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011006691U JP3173218U (ja) | 2011-11-11 | 2011-11-11 | 間仕切りパネル |
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JP2011006691U JP3173218U (ja) | 2011-11-11 | 2011-11-11 | 間仕切りパネル |
Publications (1)
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JP3173218U true JP3173218U (ja) | 2012-01-26 |
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ID=48000493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011006691U Expired - Fee Related JP3173218U (ja) | 2011-11-11 | 2011-11-11 | 間仕切りパネル |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3173218U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019027167A (ja) * | 2017-07-31 | 2019-02-21 | 株式会社カネカ | 複合板及び補強部材 |
-
2011
- 2011-11-11 JP JP2011006691U patent/JP3173218U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019027167A (ja) * | 2017-07-31 | 2019-02-21 | 株式会社カネカ | 複合板及び補強部材 |
JP7008441B2 (ja) | 2017-07-31 | 2022-01-25 | 株式会社カネカ | 複合板 |
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