JP2009023225A - シーリング剤容器とシーリング剤ユニットとの組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンプレッサによるキャップの自動取り外しを可能としながらも、パンクシーリング剤の劣化、変質を最低限に抑える。
【解決手段】パンクシーリング剤Jと空気Iとが収容されたシーリング剤容器2、並びにそれを取付けたユニット本体3、及びこのユニット本体3に設ける空気流路4とシーリング剤流路5とを気密に閉じるキャップ6を具える。シーリング剤容器2内に収容される空気Iの容積Voは、キャップ6の胴部30の内径をD、前記胴部30がボス部11と接する接触面部の長さをL1としたとき、次式を充足する。
(π×D×L1)>Vo>(π×D×L1)/2 ----(1)
【選択図】図1

Description

本発明は、パンクしたタイヤにパンクシーリング剤と高圧空気とを順次注入してパンクを応急的に修理するためのシーリング剤容器とシーリング剤ユニットとの組立体に関する。
近年、タイヤのパンク応急修理装置として、パンクしたタイヤにパンクシーリング剤と高圧空気とを順次注入してポンプアップし、その後、この状態でタイヤを走行させることにより、パンクシーリング剤がタイヤ内腔面を被覆しパンク穴を応急的にシールするものが提案されている。
そしてこのようなパンク応急修理装置において、パンク修理現場における装置組立て作業性や、配管作業性などを簡易化するために、本出願人は、特許文献1に、図7に示す如き構造のシーリング剤ユニットaを提案している。このユニットaは、シーリング剤容器bを取付けるユニット本体cと、このユニット本体cに形成される空気流路dとシーリング剤流路eとを閉じるキャップfとから構成される。具体的には、前記ユニット本体cは、ボトル状のシーリング剤容器bの首部b1を螺着する取付け凹部c1の底面に、ボス部c2を立設している。又前記キャップfは、該ボス部c2の外周面に嵌着される円筒状の胴部f1と、その上端を閉じる蓋部f2とを具え、かつ該蓋部f2には前記シーリング剤流路eの一端を塞ぐ栓体部分f2aを突出させている。
このユニットaでは、予め前記シーリング剤容器bを取り付けた組立体hの状態にて、車載保管される。そしてパンク修理の際、この組立体hに配管を施し、コンプレッサgを作動させる。これにより、高圧空気を前記空気流路dをへてキャップf内に流入させ、その内部圧力の上昇に伴って、前記キャップfを前記ボス部c2から自動的に取り外させる。その後、シーリング剤容器内のパンクシーリング剤及びコンプレッサgからの高圧空気が、タイヤ内に順次注入され、パンクの応急修理とタイヤのポンプアップとを連続的に行うことが可能となる。
特開2005−319615号公報
他方、シーリング剤容器bにおいては、パンクシーリング剤が保管中に空気と接触して劣化、変質するのを抑え、長期間高品質を維持させるために、できるだけ空気が入らないようにパンクシーリング剤を収容することが望まれている。しかしながら、前述の組立体hとして使用する場合、シーリング剤容器bにおいて空気の占める割合が少ないと、コンプレッサgによるキャップの自動取り外しができなくなり、パンク応急修理装置が機能しなくなるという問題がある。
そこで本発明は、前述の組立体における前記シーリング剤容器に収容される空気の容積を特定することを基本として、キャップの自動取り外しを可能としながらも、パンクシーリング剤の劣化、変質を最低限に抑え、パンクシーリング剤を高品質で維持させうるシーリング剤容器とシーリング剤ユニットとの組立体を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、パンクシーリング剤と空気とが収容されたシーリング剤容器と、このシーリング剤容器を取付けるシーリング剤ユニットとからなるシーリング剤容器とシーリング剤ユニットとの組立体であって、
前記シーリング剤ユニットは、コンプレッサからの高圧空気を前記シーリング剤容器に送り込む空気流路と、高圧空気の送り込みにより取出された前記パンクシーリング剤をタイヤに送給するシーリング剤流路とを有するユニット本体、及び前記空気流路とシーリング剤流路とを閉じるキャップを具え、
しかも前記ユニット本体は、前記シーリング剤容器のシーリング剤取出し用の容器首部を挿入して固定する取付け凹部と、この取付け凹部の底面から立上がり前記キャップが弾性的に嵌着されるキャップ取付面部を設けたボス部とを有し、かつ前記ボス部の前記キャップ取付面部よりも内側位置に、前記空気流路の一端の空気取入れ口と、前記シーリング剤流路の一端のシーリング剤流出口とを開口させるとともに、
前記キャップは、内周面が前記キャップ取付面部に接して嵌着される円筒状の胴部と、該胴部の軸心方向の上端を閉じかつ内面に前記シーリング剤流出口を塞ぐピン状の栓体部分を突出させた蓋部とを具え、
前記シーリング剤容器内に収容される空気の容積Voは、前記キャップの前記胴部の内径をD、前記胴部が前記キャップ取付面部と接する接触面部の前記軸心方向の長さをL1としたとき、次式を充足することを特徴としている。
(π×D×L1)>Vo>(π×D×L1)/2 ----(1)
本発明は叙上の如く、シーリング剤容器に収容される空気の容積を特定しているため、コンプレッサによるキャップの自動取り外しを可能としながらも、パンクシーリング剤の劣化、変質を最低限に抑え、パンクシーリング剤を高品質で維持させることができる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明のシーリング剤容器とシーリング剤ユニットとの組立体(以下、単に組立体と呼ぶ)の一例を示す線図、図2はシーリング剤ユニットを拡大して示す断面図である。
図1において、組立体1は、パンクシーリング剤Jと空気Iとが収容されたシーリング剤容器2と、このシーリング剤容器2を取付けるシーリング剤ユニット9とから構成させる。そして、この組立体1の状態で車載保管されるとともに、パンク修理時には修理現場において、ホース7によるコンプレッサg及びタイヤtとの配管作業のみが行われる。
前記シーリング剤容器2は、パンクシーリング剤Jと空気Iとが収容されたボトル状の耐圧容器であって、その容器首部2Aの先端には、シーリング剤取出し用の取出し口2A1が開口している。
次に、前記シーリング剤ユニット9は、前記コンプレッサgからの高圧空気を前記シーリング剤容器2に送り込む空気流路4と、高圧空気の送り込みにより取出された前記パンクシーリング剤Jをタイヤtに送給するシーリング剤流路5とを有するユニット本体3、及び前記空気流路4とシーリング剤流路5とを気密に閉じるキャップ6とを具える。
前記ユニット本体3は、図2に示すように、例えば円柱状等の柱状胴部12を具え、この柱状胴部12に、前記容器首部2Aを挿入して固定する取付け凹部10と、前記キャップ6を弾性的に嵌着するキャップ取付面部11Aを設けたボス部11とを一体に形成している。
本例では、前記柱状胴部12は、一端側(図では上端側)を大径とした段付き柱状をなし、大径側の端面(図では上端面)に、前記取付け凹部10を凹設している。この取付け凹部10の内壁には、前記容器首部2Aを螺着によって固定するための内ネジを形成している。又前記取付け凹部10の底面10Sと容器首部2Aとの間にはパッキン材21が介在し、前記取出し口2A1をシール効果を有して気密に閉止している。
又前記ボス部11は、前記底面10Sから立ち上がる例えば円柱状の突起であり、本例では、その外周面にて前記キャップ6を弾性的に嵌着する。従って、このボス部11の外周面により前記キャップ取付面部11Aを形成している。なお前記嵌着をより確実化するため、本例では、前記キャップ取付面部11Aに、断面半円状をなし周方向にのびる係止溝13を設けている。この係止溝13の深さは0.5mm程度である。
又前記ユニット本体3には、コンプレッサgからの高圧空気を前記シーリング剤容器2に送り込む空気流路4と、高圧空気の送り込みにより取出されるパンクシーリング剤Jをタイヤtに送給するシーリング剤流路5とが形成される。なお前記シーリング剤流路5は、パンクシーリング剤Jの送給後は、コンプレッサgからシーリング剤容器2をへた高圧空気をタイヤtに送り込む空気流路8として機能する。
ここで、前記空気流路4の一端の空気取入れ口4A、及びシーリング剤流路5の一端のシーリング剤流出口5Aは、何れも前記ボス部11の上端面かつ前記キャップ取付面部11Aよりも内側位置、即ちボス部11の中心線側で開口している。本例では、前記シーリング剤流出口5Aが、前記ボス部11の中心線上で立ち上がる筒部14先端の中心口として形成されるものを例示している。又前記空気取入れ口4Aは、前記筒部14よりも外側かつキャップ取付面部11Aよりも内側に設けられ、本例では、筒部14の周囲を囲むリング状をなす場合を例示している。しかし前記空気流路4をそのまま開口させた丸穴状等の小口であっても良い。
又空気流路4は、前記空気取入れ口4Aから柱状胴部12を通って下方にのび、その小径側の胴部12Aの例えば周面に設けたホース接続部15の接続口4Bに連通している。又シーリング剤流路5は、前記シーリング剤流出口5Aから前記柱状胴部12を通って下方にのび、その小径側の胴部12Aの周面に設けたホース接続部16の接続口5Bに連通している。なおホース接続部15、16は、大径側の胴部12Bの周面よりも内側で終端することが、車載保管をコンパクトに行う上で好ましい。
次に、前記キャップ6は、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどの弾性変形可能な合成樹脂材からなり、図3に拡大して示すように、内周面が前記キャップ取付面部11Aに接して嵌着される円筒状の胴部30と、該胴部30の軸心方向の上端を閉じる蓋部31とを具える。
前記蓋部31は、本例では、前記胴部30とは曲率半径Rの円弧で接続する円弧部分31Aを有する略半球面状をなし、前記曲率半径Rを、前記胴部30の内径Dの0.3〜0.5倍の範囲に設定している。なお前記曲率半径Rは、前記円弧部分31Aの内面における曲率半径であって、R=0.5×D のとき、前記蓋部31は、実質的に前記円弧部分31Aのみからなる半球面状に形成される。又0.3×D≦R<0.5×D のときには、前記蓋部31は、図4に例示するように、前記円弧部分31Aと、蓋部31の頂部をなす平らな平滑部31Bとから形成される。又前記蓋部31には、その内面から突出して前記シーリング剤流出口5Aをシール効果を有して閉じるピンの栓体部分32が形成される。
又前記胴部30は、その下端部に、該胴部30の外周面側で隆起して周方向に連続してのびる補強用のフランジ部分30Aを有している。
このように構成したシーリング剤ユニット9は、前記シーリング剤容器2を取り付けた組立体1の状態で車載保管した場合にも、キャップ6が空気流路4とシーリング剤流路5とを閉止しているため、パンクシーリング剤Jが洩れることなくシーリング剤容器2内に収容しておくことができる。
又パンク修理の際には、前記図1の如く、前記組立て状態のユニット9に配管を施し、コンプレッサgを作動させる。これにより高圧空気を前記空気流路4をへてキャップ6内に流入させ、その内部圧力の上昇によって前記キャップ6を前記ボス部11から自動的に取り外す。
ここで、パンクシーリング剤Jを長期間保管する場合、パンクシーリング剤Jは、空気と接触することで含有する蛋白質が酸化して劣化、変質を起こす傾向があり、シーリング剤容器2内にパンクシーリング剤Jと一緒に収容される空気Iの容積が多いほど、前記劣化、変質傾向は強くなる。従って、品質を長期間維持させるためには、できるだけ空気が入らないようにパンクシーリング剤Jを収容することが重要である。しかしながら、シーリング剤ユニット9に取り付けた組立体1として使用する場合、シーリング剤容器bにおいて空気の占める割合が少ないと、コンプレッサgによるキャップの自動取り外しができなくなり、パンク応急修理装置として機能しなくなるという問題がある。
そこで本発明では、前記シーリング剤容器2内に収容される空気Iの容積Voとして、次式(1)を充足させている。
(π×D×L1)>Vo>(π×D×L1)/2 ----(1)
式中のDは、前記胴部30の内径、L1は、前記胴部30が前記キャップ取付面部11Aと接する接触面部の前記軸心方向の長さである。
図5に示すように、前記キャップ6は、嵌着状態から軸心方向に長さL1だけ押し上げられることで、前記ボス部11から取り外される。このとき、シーリング剤容器2に収容される空気Iの容積Voは、キャップ6が押し上げられた容積vだけ減少する。ここで、嵌着状態において、シーリング剤容器2に収容される空気Iの圧力をPo(1気圧)、キャップ6が取り外されるときの空気Iの容積をV1、圧力をP1としたとき、以下の関係が成立する。
V1×P1=Vo×Po
V1=Vo−v
v=(π×D×L1)/4
従って、P1=Po/{1−(v/Vo)} が求まる。そして、前記キャップ6内に充填する高圧空気の圧力Pgが、前記圧力P1を超える(Pg>P1)ことで、キャップ6を取り外すことが可能となる。なお前記圧力Poは1気圧、又前記圧力Pgは、タイヤtをポンプアップするタイヤ充填内圧と等しく最低でも2気圧であり、P1/Po=2の場合、Vo=2×v=(π×D×L1)/2となる。従って、容積Voは、
Vo>2×v=(π×D×L1)/2
であることが、キャップ6を取り外すために必要である。
他方、前記容積Voは、パンクシーリング剤Jの保管中における劣化、変質を抑制するために、(π×D×L1)より小であることが必要である。本発明者の実験の結果、前記容積Voを(π×D×L1)より小とすることで、少なくともパンクシーリング剤の有効期限である4年間は、パンクシール効果を高く維持することができる。
このような観点から前記容積Voの上限値は(π×D×L1)より小、さらには(π×D×L1)×7/8以下であることが好ましく、又下限値は(π×D×L1)/2より大、さらには(π×D×L1)×5/8以上であることが好ましい。
又本例では前述の如く、前記キャップ6において、前記蓋部31を略半球面状体とするとともに、前記胴部30の下端部に、周方向に連続してのびる補強用のフランジ部分30Aを設けている。その結果、キャップ6内に高圧空気が充填された際には、キャップ6は、図6に示すように、蓋部31の円弧部分31Aから胴部30の上端側にかけて横に広がる変形をなし、逆に前記胴部30の下端側ではフランジ部分30Aにより補強、タガ締めされているため、横に広がりにくくなる。そのため、キャップ6が保管中にクリープを起こしてキャップ6とボス部11との締め付け力(嵌着力)が低下した場合にも、キャップ6とボス部11との接触状態を前記胴部30の下端側にて維持することが可能となる。その結果、キャップ6とボス部11との間からの高圧空気の漏れを抑制できる。
これは例えば図7に示すように、前記キャップ6の蓋部31が平板状をなし、かつフランジ部分30Aを有さない場合には、コンプレッサgから高圧空気が充填された際、前記胴部30は、その下端側が横に広がるハ字状の変形傾向をなす。その結果、キャップ6が外れる前に、キャップ6とボス部11との間から高圧空気が漏れ出し、シーリング剤容器2の内圧P1を高めてしまうため、キャップ6の取り外しを妨げることとなる。特に、キャップ6が合成樹脂から形成され、かつ保管時の周囲温度(環境)が60℃近くまで上昇する場合があるため、保管中にキャップ6がクリープを起こして締め付け力(嵌着力)を著しく低下させるため、前記高圧空気が漏れ出し易い傾向となる。これに対して、本例では前述の如く、前記蓋部31が略半球面状をなし、かつ胴部30がフランジ部分30Aを具えているため、高圧空気の漏れ出しが抑制され、キャップ6の取り外しに有利となる。
そのためには、前記円弧部分31Aの曲率半径Rが、前記胴部の内径Dの0.3〜0.5倍であることが好ましく、前記曲率半径Rが内径Dの0.3倍を下回る、或いは0.5倍を上回る場合、高圧空気の漏れ抑制効果を有効に発揮することが難しくなる。このような観点から、前記曲率半径Rは内径Dの0.4〜0.5倍の範囲が好ましい。
又高圧空気の漏れ抑制効果の観点から、前記胴部30の前記フランジ部分30A以外の部分における厚さをT1、前記胴部30の前記フランジ部分30Aにおける厚さをT2、前記フランジ部分30Aの前記軸心方向の長さをL2としたとき、次式を充足することが好ましい。
0.3≦ L2/L1 ≦0.8 ----(1)
1.2≦ T2/T1 ≦1.8 ----(2)
比L2/L1が0.3未満、及び比T2/T1が1.2未満の場合には、前記フランジ部分30Aの補強効果(タガ効果)が過小となって、胴部30の下端側での広がり抑制が不充分となる。又前記比L2/L1が0.8より大、及び比T2/T1が1.8より大の場合には、前記フランジ部分30Aの補強効果(タガ効果)が過大となって、製造時、キャップ6をボス部11に嵌着することができなくなる、或いは、保管期間が短く締め付け力(嵌着力)の低下が少ないキャップ6に対して、高圧空気による正常な取り外しができなくなるという問題が生じる。このような観点から、前記比L2/L1では、その下限値を0.4以上とするのがより好ましく、又上限値を0.7以下とするのがより好ましい。又前記比T2/T1では、その下限値を1.4以上とするのがより好ましく、又上限値を1.6以下とするのがより好ましい。
なお前記胴部30の内周面には、本例では、ボス部11に設けた前記係止溝13と係合することで、保管時におけるキャップ6の外れを防止する係合リブ18を突設している。この係合リブ18は、前記フランジ部分30Aよりも上方側(蓋部側)に形成することが好ましく、下方側に形成した場合には、該フランジ部分30Aの影響で嵌合が強固になりすぎる。
なお製造時、キャップ6は、前記胴部30の内径Dが、前記ボス部11のキャップ取付面部11Aにおける外径よりも0.5mm程度小に設定され、これによりボス部11との嵌着が行われる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1の構造をなすシーリング剤ユニットを、キャップ6における胴部30の内径D=24mm、円弧部分31Aの曲率半径R=8mm、キャップ取付面部11Aとの接触面部の長さL1=9.0mm、胴部30のフランジ部分30A以外の部分における厚さT1=1.5mm、前記フランジ部分30Aにおける厚さT2=2.0mm、フランジ部分の長さL2=5.0mmの仕様にて試作した。
そして、容量450ccのボトル状のシーリング剤容器2を各ユニットに取り付け、下記に示す空気容積Voの組立体A〜Dを試作し、小型のコンプレッサ(リリーフ圧力350kPa)を作動させ、タイヤ(サイズ195/65R15)にパンクシーリング剤を注入しうるかどうかの注入テストを実施した。
組立体A−−−−Vo=(π×D×L1)/4
組立体B−−−−Vo=(π×D×L1)×2/4
組立体C−−−−Vo=(π×D×L1)×3/4
組立体D−−−−Vo=(π×D×L1)×4/4
テストの結果、組立体B〜Dは、通常のタイヤ充填圧力である220kPaの圧力にてキャップを取り外すことができが、組立体Aは、キャップを取り外すことができなかった。
本発明のシーリング剤ユニットの使用状態の一例を示す線図である。 シーリング剤ユニットを拡大して示す断面図である。 キャップを拡大して示す断面図である。 キャップの他の例を示す断面図である。 キャップの高圧空気によるボス部からの外れを示す断面図である。 キャップの高圧空気による変形状態を示す断面図である。 蓋部が平板状をなすキャップの高圧空気による変形状態を示す断面図である。 従来のシーリング剤ユニットの使用状態を示す線図である。
符号の説明
1 組立体
2 シーリング剤容器
2A 容器首部
3 ユニット本体
4 空気流路
4A 空気取入れ口
5 シーリング剤流路
5A シーリング剤流出口
6 キャップ
9 シーリング剤ユニット
10 取付け凹部
10S 底面
11 ボス部
11A キャップ取付面部
30 胴部
31 蓋部
32 栓体部分
g コンプレッサ
I 空気
J パンクシーリング剤

Claims (1)

  1. パンクシーリング剤と空気とが収容されたシーリング剤容器と、このシーリング剤容器を取付けるシーリング剤ユニットとからなるシーリング剤容器とシーリング剤ユニットとの組立体であって、
    前記シーリング剤ユニットは、コンプレッサからの高圧空気を前記シーリング剤容器に送り込む空気流路と、高圧空気の送り込みにより取出された前記パンクシーリング剤をタイヤに送給するシーリング剤流路とを有するユニット本体、及び前記空気流路とシーリング剤流路とを閉じるキャップを具え、
    しかも前記ユニット本体は、前記シーリング剤容器のシーリング剤取出し用の容器首部を挿入して固定する取付け凹部と、この取付け凹部の底面から立上がり前記キャップが弾性的に嵌着されるキャップ取付面部を設けたボス部とを有し、かつ前記ボス部の前記キャップ取付面部よりも内側位置に、前記空気流路の一端の空気取入れ口と、前記シーリング剤流路の一端のシーリング剤流出口とを開口させるとともに、
    前記キャップは、内周面が前記キャップ取付面部に接して嵌着される円筒状の胴部と、該胴部の軸心方向の上端を閉じかつ内面に前記シーリング剤流出口を塞ぐピン状の栓体部分を突出させた蓋部とを具え、
    前記シーリング剤容器内に収容される空気の容積Voは、前記キャップの前記胴部の内径をD、前記胴部が前記キャップ取付面部と接する接触面部の前記軸心方向の長さをL1としたとき、次式を充足することを特徴とするシーリング剤容器とシーリング剤ユニットとの組立体。
    (π×D×L1)>Vo>(π×D×L1)/2 ----(1)
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