JP2009019660A - 油圧回路及び方向制御弁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】方向制御弁8は、2分割された直引きスプール8Aと自動制御スプール8Bとを同軸上に配設して構成し、自動制御スプール8Bをバネ10の付勢力により直引きスプール8Aの動きに追従させる。タンクポート24Fとタンクポート24Gとはドレイン油路42を介してタンク50に接続する。また、自動制御スプール8Bはドレイン油路42に設けた絞り30の前後差圧に応じて制御される。自動制御スプール8Bが絞り30の前後差圧によって制御されることにより、自動制御スプール8Bから排出される戻り油の排出流量を積荷重量の大きさに応じて制御できる。
【選択図】図2
Description
即ち、リフトシリンダ96A,96Bからの戻り油の圧力とタンク圧との差圧によって、第2スプール92Bが制御されるように差圧条件を予め設定しておいたとしても、絞り98の下流側における圧力が上述したような要因によって変化してしまうと、絞り98の上流側における圧力も変化してしまう。このため、第2スプール92Bの制御を、予め設定しておいた差圧条件に基づいて制御することができなくなってしまう。尚、タンク圧としては、略一定の圧力になっている。
即ち、本願発明の油圧回路では、アクチュエータへの油の供給流量及び前記アクチュエータからの戻り油の排出流量を制御する方向切換弁、及び前記方向切換弁による排出流量制御とは別に前記アクチュエータからの戻り油の排出流量を制御する流量制御弁、を備えてなる方向制御弁と、前記方向切換弁及び前記流量制御弁とタンクとを接続するドレイン油路に設けた絞りと、を備え、
前記流量制御弁の開口面積が、前記絞りの前後差圧に応じて制御されてなることを最も主要な特徴となしている。
更に、本願発明の油圧回路では、方向切換弁のスプールと流量制御弁のスプールとの配置関係を特定したことを主要な特徴となしている。
更にまた、本願発明の油圧回路では、流量制御弁のスプールを付勢しているバネの配置構成及びその作用を特定したことを主要な特徴となしている。
前記可変容量油圧ポンプと前記方向切換弁とを接続する吐出油路と、前記方向切換弁及び前記流量制御弁と前記アクチュエータとを接続する操作油路と、前記操作油路に配設され、前記アクチュエータへの油の供給を許容し、前記アクチュエータからの戻り油の排出を制御するパイロットチェック弁と、前記パイロットチェック弁の制御を行う電磁切換制御弁と、
前記方向切換弁及び前記流量制御弁とタンクとを接続するドレイン油路と、前記ドレイン油路に配設した絞りと、前記絞りの下流側の圧力を、前記流量制御弁のスプールの両端面に作用させるパイロット油路と、を備えた構成を他の最も主要な特徴となしている。
前記流量制御スプールを前記方向切換スプールに当接させるバネが、前記流量制御スプールの一端部側に配設され、前記アクチュエータからの戻り油の排出流量を制御する前記流量制御スプールの部位に、段差径が形成され、前記方向制御弁及び前記流量制御弁とタンクとを接続するドレイン油路に配設した絞りの下流側の圧力が、前記流量制御スプールの両端面に作用し、前記絞りの上流側における圧力が高くなると、前記流量制御弁の開口面積が狭まる方向に作動してなる構成を別の最も主要な特徴となしている。
方向切換弁17は、油路39,40を介して一対のチルトシリンダ20A,20Bに接続している。
優先弁3は3ポート23A〜23Cを有した構成となっており、ポート23Cは吐出油路35を介して負荷圧感応型の可変容量ポンプ1に接続している。ポート23Aは、油路36を通りチェック弁33を介して方向制御弁8のポンプポート24Eに接続するとともに、チェック弁34を介して方向制御弁17のポンプポート25Dに接続している。ポート23Bは、油路37を介してステアリング駆動装置21に接続している。
また、方向制御弁8の切換位置(VI),(IX)は、油圧ポンプ1からの吐出流量をリフトシリンダ13A,13Bに供給して、リフトシリンダ13A,13Bを上昇させる位置である。
方向制御弁8を切換位置(IV),(VII)とすることで、リフトシリンダ13A,13Bのボトムからの戻り油の排出流量を、直引きスプール8Aによる排出流量制御及び自動制御スプール8Bによる排出流量制御によって制御することができる。
尚、方向制御弁8の構成については、図2及び図3を用いて後述する。
このため、リフトシリンダ13A,13Bからの戻り油は、パイロットチェック弁12において止められることになる。
即ち、このとき、ポンプポート24Eの入力した油圧ポンプ1(図1参照)からの吐出流量は、ポンプポート24EからLSポート24A及びアクチュエータポート24Cを通って、アクチュエータ13に供給されることになる。
尚、フォークリフトのように作業機が同時に操作されることのない作業機械では、ドレイン油路44を絞り30の上流側につなげた構成としておくこともできる。
また、戻り油による圧力が低くて、絞り30の前後差圧が小さいときには、自動制御スプール8Bは(IV)位置側に切換わり、タンクポート24Gを通って排出されるリフトシリンダ13A,13Bから戻り油の排出流量を増大させておくことができる。
図3に示す状態は、自動制御スプール8Bは直引きスプール8Aの摺動に連動して摺動している状態を示しており、アクチュエータ13のボトム側からの戻り油は、アクチュエータポート24C,24Dに導入される。アクチュエータポート24Cに導入された戻り油は、環状溝69、切欠溝69aを通って、タンクポート24Fに流入し、ドレイン油路42,44,46を介してタンク50に排出される。
更に、直引きスプール8Aと自動制御スプール8Bとを同軸上に配した構成としているので、方向制御弁8をコンパクトに構成することができるので、方向制御弁8を配設するスペースも小さくすることができる。
Claims (6)
- アクチュエータへの油の供給流量及び前記アクチュエータからの戻り油の排出流量を制御する方向切換弁、及び前記方向切換弁による排出流量制御とは別に前記アクチュエータからの戻り油の排出流量を制御する流量制御弁、を備えてなる方向制御弁と、
前記方向切換弁及び前記流量制御弁とタンクとを接続するドレイン油路に設けた絞りと、
を備え、
前記流量制御弁の開口面積が、前記絞りの前後差圧に応じて制御されてなることを特徴とする油圧回路。 - 前記流量制御弁が、段差径を有するスプールを備え、
前記絞りの上流側の圧力が、前記スプールの前記段差径を形成した段差部に作用し、
前記絞りの下流側の圧力が、前記スプールの両端面に作用してなることを特徴とする請求項1記載の油圧回路。 - 前記方向切換弁のスプールと前記流量制御弁のスプールとが、同軸上に配されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の油圧回路。
- 前記流量制御弁のスプールを前記方向切換弁のスプールに当接させるバネが、前記流量制御弁のスプールの一端部側に配設されてなり、
前記バネが、前記流量制御弁からの排出を遮断する初期位置に前記流量制御弁のスプールを戻すバネであって、前記方向切換弁のスプールの作動に前記流量制御弁のスプールを追従させるバネであることを特徴とする請求項3記載の油圧回路。 - アクチュエータの負荷圧と自身が吐出したポンプ圧との差圧に応じてポンプ容量が制御される負荷圧感応型の可変容量油圧ポンプと、
前記アクチュエータへの油の供給流量及び前記アクチュエータからの戻り油の排出流量を制御する方向切換弁と、
前記アクチュエータからの戻り油の排出流量を制御し、前記排出流量を制御するスプールの部位に段差径が形成された流量制御弁と、
前記可変容量油圧ポンプと前記方向切換弁とを接続する吐出油路と、
前記方向切換弁及び前記流量制御弁と前記アクチュエータとを接続する操作油路と、
前記操作油路に配設され、前記アクチュエータへの油の供給を許容し、前記アクチュエータからの戻り油の排出を制御するパイロットチェック弁と、
前記パイロットチェック弁の制御を行う電磁切換制御弁と、
前記方向切換弁及び前記流量制御弁とタンクとを接続するドレイン油路と、
前記ドレイン油路に配設した絞りと、
前記絞りの下流側の圧力を、前記流量制御弁のスプールの両端面に作用させるパイロット油路と、
を備えたことを特徴とする油圧回路。 - アクチュエータへの油の供給流量及び前記アクチュエータからの戻り油の排出流量を制御する方向切換弁の方向切換スプールと、前記方向切換スプールとは別体に構成され、前記アクチュエータからの戻り油の排出流量を制御する流量制御弁の流量制御スプールと、を同軸上に有してなり、
前記流量制御スプールを前記方向切換スプールに当接させるバネが、前記流量制御スプールの一端部側に配設され、
前記アクチュエータからの戻り油の排出流量を制御する前記流量制御スプールの部位に、段差径が形成され、
前記方向切換弁及び前記流量制御弁とタンクとを接続するドレイン油路に配設した絞りの下流側の圧力が、前記流量制御スプールの両端面に作用し、
前記絞りの上流側における圧力が高くなると、前記流量制御弁の開口面積が狭まる方向に作動してなることを特徴とする方向制御弁。
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