JP2009019162A - 光学部材用の表面保護シート - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着剤の構成成分が滲出するおそれがなく、低温安定性に優れる粘着剤組成物を備えた表面保護シートを提供する。
【解決手段】保護フィルムと、前記保護フィルムの一面または両面に形成された粘着剤組成物からなる粘着層とが備えられてなり、前記粘着剤組成物には、融点が50℃以上のイオン化合物と、0℃以下のガラス転移温度を有するベースポリマーとが含有されていることを特徴とする光学部材用の表面保護シートを採用する。
【選択図】なし

Description

本発明は、光学部材用の表面保護シートに関するものである。
液晶ディスプレイパネルやプラズマディスプレイパネル等の所謂フラットディスプレイパネルには、一般に、偏光板、位相差板、反射防止フィルムなどの各種光学フィルムが粘着層を介して積層されている。また、こうした光学フィルムには、流通、製造過程において傷や汚れを防止することを目的として、離形フィルムや表面保護フィルムが貼り合わされている。
例えば表面保護フィルムは、フラットディスプレイパネルをテレビ受信機や携帯電話機の筐体に組み込む工程や、フラットディスプレイパネルに配線を取り付ける工程において、ディスプレイパネルに貼り合わされた偏光板を保護するために、偏光板等に貼り合わされている。
ところで、フラットディスプレイパネルの表示性能を検査する際には、光学的な阻害要因となる表面保護フィルムを取り除いた上で、検査を行う必要がある。表面保護フィルムを取り除く際には、工程時間を短縮するために、10m/分程度のスピードで表面保護フィルムを剥離している。このような比較的速いスピードで表面保護フィルムを剥離すると、表示面に静電気が帯電されやすくなる。
例えば液晶ディスプレイパネルの表示面に静電気が帯電すると、帯電した静電気が液晶層中の液晶分子の配向状態を乱してしまい、本来には表示性能が合格水準に達しているはずのものが、合格水準を満たさずに不良品と判定されるおそれがある。
そこで従来から、表面保護フィルムの粘着層に帯電防止剤を含有させたり、表面保護フィルムとは別に帯電防止層をフラットディスプレイパネルに積層することが行われている。
例えば、下記特許文献1には、粘着剤を構成するベースポリマーに、室温で液体であるイオン性液体を含有させた粘着剤組成物が開示されている。
また特許文献2には、基材フィルムと、基材フィルムに積層された第四級アンモニウム塩を含む帯電防止層と、帯電防止層に積層された粘着剤層からなる帯電防止性粘着シートが開示されている。
特開2006−11365号公報 特開2000−273417号公報
しかし、特許文献1に記載の粘着剤組成物では、粘着剤組成物に含まれるイオン性液体が滲出する場合があり、滲出したイオン性液体が他の光学部材や金属部材等を劣化させるおそれがあった。
また、特許文献1に記載の粘着剤組成物は、低温安定性に劣る問題があった。すなわち、特許文献1に記載の粘着剤組成物が表面保護フィルムの粘着層に使用された際において、フラットディスプレイパネルの環境温度が粘着層に含まれるイオン性液体の融点より低くなると、粘着層中のイオン性液体が固体となって析出し、これにより粘着層が白濁して透過率が低下するおそれがあった。表面保護フィルムの材質によっては、表面保護フィルムを剥離させずにフラットディスプレイパネルの表示性能を評価可能なものもあるが、粘着層の透過率が低下すると表示性能の試験自体が不可能になるおそれがあった。
また、特許文献2に記載の帯電防止性粘着シートは、帯電防止層と粘着層とを別個に形成するため、コスト増を招くおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、粘着剤の構成成分が滲出するおそれがなく、低温安定性に優れる粘着剤組成物を備えた表面保護シートを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
本発明の光学部材用の表面保護シートは、保護フィルムと、前記保護フィルムの一面または両面に形成された粘着剤組成物からなる粘着層とが備えられてなり、前記粘着剤組成物には、融点が50℃以上のイオン化合物と、0℃以下のガラス転移温度を有するベースポリマーとが含有されていることを特徴とする。
また、本発明の光学部材用の表面保護シートにおいては、前記イオン性化合物が、イミダゾリウム塩、ピリジニウム塩、アルキルアンモニウム塩、アルキルピロリジウム塩、アルキルホスホニウム塩のうちのいずれか一種以上であることが好ましい。
更に、本発明の光学部材用の表面保護シートにおいては、前記ベースポリマーが、炭素数1〜14のアルキル基を有するアクリレート及び/またはメタクリレートの一種以上を主成分とするポリマーであることが好ましい。
更にまた、本発明の光学部材用の表面保護シートにおいては、前記ベースポリマーが架橋されていることが好ましい。
本発明の表面保護シートによれば、粘着層を構成する粘着剤組成物に、融点が50℃以上のイオン性化合物からなる帯電防止剤が含まれているので、粘着剤の構成成分が滲出するおそれがなく、低温安定性に優れた粘着層を有する表面保護シートを提供できる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
「表面保護シート」
本実施形態の光学部材用の表面保護シートは、保護フィルムと、前記保護フィルムの一面または両面に形成された粘着剤組成物からなる粘着層とから概略構成されている。粘着剤組成物を含有する粘着層は、通常厚み3〜200μm、好ましくは10〜100μm程度となるように、保護フィルムの片面又は両面に形成されている。
保護フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリスチレンなどのフィルムあるいはこれらの複合フィルム等の樹脂フィルムを用いることができるが、特に、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。また、保護フィルムは、例えば15〜50μm程度の厚みを有するものを用いることができる。
粘着層を構成する粘着剤組成物は、後述するように、融点50℃以上のイオン性化合物からなる帯電防止剤と、0℃以下のガラス転移温度を有するベースポリマーとが含有されてなるものを用いることができる。
保護フィルムへの粘着層の形成は、保護フィルムに直接塗布する方法や、一旦別の基材(例えば剥離ライナーなど)に塗布形成したものを転写する方法等によって行うことができる。
粘着層の塗布形成方法としては粘着テープの製造に用いられる公知の方法が用いられ、具体的にはロールコート、グラビアコート、リバースコート、ロールブラッシュ、スプレーコート、エアーナイフコート、ダイコート法などが挙げられる。
本実施形態の表面保護シートは、液晶ディスプレイパネルやプラズマディスプレイパネル等の所謂フラットディスプレイパネルに貼り合わされる光学部材を保護する用途に用いることができる。光学部材としては例えば、偏光板、位相差板、輝度向上板、又は防眩シートなどを含むものである。なお、光学部材は、偏光板と位相差板を積層したものや位相差板の積層体、偏光板と輝度向上板または防眩シートの積層体など、光学素材を2層以上積層したものであってもよい。
また、本実施形態の表面保護シートは、光学部材が単独で流通する場合のみならず、光学部材がフラットディスプレイパネルに貼り合わされた状態で流通される場合にも使用される。
保護フィルムに形成された粘着層(粘着剤組成物)の粘着強度は、0.05(N/25mm)〜0.2(N/25mm)程度が好ましく、0.1(N/25mm)程度がより好ましい。粘着強度が0.05〜0.2(N/25mm)の範囲であれば、表面保護シートを偏光板等の光学部材から比較的容易に剥離させることができ、例えば10m/分程度のスピードで剥離することが可能になる。尚、粘着強度は、JIS Z0237の粘着テープ・粘着シート試験方法に準じて測定することによって求められる。具体的には、粘着剤層を備えた光学部材を23℃、50%RHの雰囲気下で7日間放置した後に、25mm幅に裁断し、例えばガラス板に貼り合わせ、50℃×5kg/cm×20分オートクレーブ処理を行い、その後、引っ張り試験機を用いて、23℃、50%RHの雰囲気下で剥離角180度、剥離速度0.3m/分でJIS Z0237に準じて粘着力の測定を行い、粘着力を評価すればよい。
「粘着剤組成物」
粘着層を構成する粘着剤組成物は、融点50℃以上のイオン性化合物からなる帯電防止剤と、0℃以下のガラス転移温度を有するベースポリマーとが含有されて構成されている。また、ベースポリマーは架橋剤によって架橋されていることが好ましい。ベースポリマーに帯電防止剤が添加されることによって、保護フィルムに粘着剤組成物を塗布して粘着層とした場合の粘着層の表面抵抗値が、例えば、1×10〜1×1013(Ω/□)程度、好ましくは1×108〜1×1011(Ω/□)程度になる。
[帯電防止剤]
帯電防止剤は、融点50℃以上のイオン性化合物で構成される。イオン性化合物は、融点が50℃以上のものが好ましく、80℃以上のものがより好ましく、100℃以上のものが更に好ましい。
イオン性化合物は、ベースポリマーに対する相溶性を有するとともに、粘着剤組成物の調製時に使用する有機溶媒に対する相溶性を有し、かつ、ベースポリマーに添加された場合に粘着剤組成物の透明性を維持できるものから選択される。また、保護フィルムに粘着剤組成物を塗布して粘着層とした場合の粘着層の表面抵抗値を、1×1013(Ω/□)以下にできるものから選択される。
イオン性化合物は、イミダゾリウム塩、ピリジニウム塩、アルキルアンモニウム塩、アルキルピロリジウム塩、アルキルホスホニウム塩のうちのいずれか一種以上が好ましい。
イミダゾリウム塩としては、例えば、1,3−ジメチルイミダゾリウムクロライド(融点125℃)、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムクロライド(融点99℃)、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムブロマイド(融点78℃)、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムクロライド(融点65℃)、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムメタンスルホネート(融点75〜80℃)、1−ブチル−1−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)−イミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート(融点120〜121℃)、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムブロマイド(融点74℃)、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロライド(融点80〜84℃)、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート(融点61℃)、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムヨージド(融点79℃)、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムクロライド(融点181℃)、1−メチルイミダゾリウムクロライド(融点75℃)、1,2,3−トリメチルイミダゾリウムメチルサルフェート(融点113℃)、1−メチル−3−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)−イミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート(融点80℃)、1−アリール−3−メチルイミダゾリウムクロライド(融点55℃)、1−ベンジル−3−メチルイミダゾリウムクロライド(融点70℃)、1−ベンジル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート(融点136℃)、1−ベンジル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(融点77℃)等を例示できる。
また、ピリジニウム塩としては、1−ブチル−3−メチルピリジニウムブロマイド、1−ブチル−4−メチルピリジニウムブロマイド(融点137℃)、1−ブチル−4−メチルピリジニウムクロライド(融点158℃)、1−ブチルピリジニウムブロマイド(融点104℃)、1−ブチルピリジニウムクロライド(融点132℃)、1−ブチルピリジニウムヘキサフルオロホシフェート(融点75℃)、1−エチルピリジニウムブロマイド(融点120℃)、1−エチルピリジニウムクロライド(融点1140℃)等を例示できる。
更に、アルキルアンモニウム塩としては、シクロヘキシルトリメチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロライド(融点75℃)、テトラブチルアンモニウムブロマイド(融点119℃)、トリブチルメチルアンモニウムメチルサルフェート(融点62℃)、テトラブチルアンモニウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(融点94〜96℃)、テトラエチルアンモニウムトリフルオロメタンスルホネート(融点161〜163℃)、テトラブチルアンモニウムベンゾエート(融点64〜67℃)、テトラブチルアンモニウムメタンスルフェート(融点78〜80℃)、テトラブチルアンモニウムノナフルオロブタンスルホネート(融点50〜53℃)、テトラ−n−ブチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート(融点246℃)、テトラブチルアンモニウムトリフルオロアセテート(融点74〜76℃)、テトラヘキシルアンモニウムテトラフルオロボレート(融点90〜92℃)、テトラヘキシルアンモニウムブロマイド(融点97℃)、テトラヘキシルアンモニウムヨージド(融点99℃)、テトラオクチルアンモニウムクロライド(融点50〜54℃)、テトラオクチルアンモニウムブロマイド(融点95〜98℃)、テトラヘプチルアンモニウムブロマイド(融点89〜91℃)、テトラペンチルアンモニウムブロマイド(融点99℃)、n−ヘキサデシルトリメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート(融点185℃)等を例示できる。
また、アルキルピロリジウム塩としては、1−ブチル−1−メチルピロリジウムブロマイド(融点160℃以上)、1−ブチル−1−メチルピロリジウムクロライド(融点114℃以上)、1−ブチル−1−メチルピロリジウムテトラフルオロボレート(融点152℃)等を例示できる。
更に、アルキルホスホニウム塩としては、テトラブチルホスホニウムブロマイド(融点104℃)、テトラブチルホスホニウムクロライド(融点62〜66℃)、テトラブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(融点96〜99℃)、テトラブチルホスホニウムメタンスルホネート(融点59〜62℃)、テトラブチルホスホニウムp−トルエンスルホネート(融点54〜57℃)、トリブチルヘキサデシルホスホニウムブロマイド(融点57〜62℃)等を例示できる。
[ベースポリマー]
ベースポリマーは、0℃以下のガラス転移温度Tgを有するものであり、好ましくはTgが−100℃〜−5℃であり、より好ましくはTgが−80℃〜−10℃である。ガラス転移温度Tgが0℃を超えると、イオン性化合物を含有する場合に、十分な粘着力が得られなくなる。
かかるポリマーとしては、炭素数1〜14のアルキル基を有するアクリレートおよび/またはメタクリレートの1種または2種以上を主成分とするアクリル系ポリマー、天然ゴム、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SISブロック共重合体)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBSブロック共重合体)、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBSブロック共重合体)、スチレン−ブタジエンゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ブチルゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴムなどの粘着剤のポリマーとして一般的に適用されるポリマーが挙げられる。
これらの中でもイオン性化合物との相溶性に優れ、かつ優れた粘着特性が得られることから、炭素数1〜14のアルキル基を有するアクリレートおよび/またはメタクリレートの1種以上を主成分とするアクリル系ポリマーが好ましく用いられる。
炭素数1〜14のアルキル基を有するアクリレートおよび/またはメタクリレートの1種以上を主成分とするアクリル系ポリマーとしては、炭素数が1〜14のアルキル基を有するアクリレートおよび/またはメタクリレート{以下(メタ)アクリレートと称す。}の1種以上を50質量%〜100質量%含有するものが用いられる。
炭素数1〜14のアルキル基を有する(メタ)アクリレートの具体例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、n−ドデシル(メタ)アクリレート、n−トリデシル(メタ)アクリレート、n−テトラデシル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。表面保護シート用の粘着剤組成物のベースポリマーには特に、2−エチルヘキシルアクリレートを主成分として含有することが、容易に剥離可能な程度の粘着性を発揮できる点で好ましい。
ベースポリマーの重量平均分子量は、30万以上100万以下の範囲が好ましい。重量平均分子量が30万〜100万の範囲であれば、表面保護シートの粘着層を構成する粘着剤組成物として十分な粘着力が得られる。尚、重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィーによってポリスチレン換算で求められる。
ベースポリマーには、上記のアクリル系ポリマー以外の成分として、その他の成分を含有させてもよい。その他の成分としては、ベースポリマーのTgが0℃以下(通常−100℃以上)になるようにして、適宜スルホン酸基含有モノマー、リン酸基含有モノマー、シアノ基含有モノマー、ビニルエステル類、芳香族ビニル化合物などの凝集力・耐熱性向上成分や、カルボキシル基含有モノマー、酸無水物基含有モノマー、ヒドロキシル基含有モノマー、アミド基含有モノマー、アミノ基含有モノマー、エポキシ基含有モノマー、N−アクリロイルモルホリン、ビニルエーテル類等の接着力向上や架橋化基点として働く官能基を有す成分を用いることができる。その他の成分は1種または2種以上併用して用いることができる。
スルホン酸基含有モノマーとしては、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸、スルホプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシナフタレンスルホン酸等を例示できる。
リン酸基含有モノマーとしては2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェートを例示できる。シアノ基含有モノマーとしてはアクリロニトリルを例示できる。ビニルエステル類としては酢酸ビニルを例示できる。芳香族ビニル化合物としてはスチレンを例示できる。
カルボキシル基含有モノマーとしては(メタ)アクリル酸、カルボキシエチル(メタ)アクリレート、カルボキシペンチル(メタ)アクリレート、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、2−カルボキシエチルアクリレートなどを例示できる。酸無水物基含有モノマーとしては無水マレイン酸、無水イタコン酸などを例示できる。
ヒドロキシル基含有モノマーとしては2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、10−ヒドロキシデシル(メタ)アクリレート、12−ヒドロキシラウリル(メタ)アクリレート、(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)メチルアクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、ビニルアルコール、アリルアルコール、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテルなどを例示できる。
アミド基含有モノマーとしてはアクリルアミド、ジエチルアクリルアミドがあげられる。アミノ基含有モノマーとしてはN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレートがあげられる。エポキシ基含有モノマーとしてはグリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテルなどを例示できる。ビニルエーテル類としてはビニルエチルエーテルを例示できる。
ベースポリマーは、溶液重合、乳化重合、塊状重合、懸濁重合などアクリル系ポリマーの合成手法として一般的に用いられる重合方法によって得られる。
[架橋剤]
本実施形態の粘着剤組成物は、ベースポリマーを適宜架橋することで、更に耐熱性に優れた粘着層が得られる。架橋方法の具体的手段としては、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物、金属キレートなどアクリル系ポリマーに適宜架橋化基点として含ませたカルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、アミド基などと反応しうる基を有する化合物を添加し反応させるいわゆる架橋剤を用いる方法がある。
イソシアネート化合物としては、トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネートなどの芳香族イソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどの脂環族イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族イソシアネートなどが挙げられる。中でも、主に適度な凝集力を得る観点から、イソシアネート化合物やエポキシ化合物が特に好ましく用いられる。これらの化合物は、単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよい。
より具体的には、イソシアネート化合物としては、たとえばブチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの低級脂肪族ポリイソシアネート類、シクロペンチレンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどの脂環族イソシアネート類、2,4−トリレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート類、トリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート3量体付加物(商品名コロネートL)、トリメチロールプロパン/ヘキサメチレンジイソシアネート3量体付加物(商品名コロネートHL)、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体(商品名コロネートHX)[いずれも日本ポリウレタン工業(株)製]などのイソシアネート付加物などが挙げられる。
エポキシ化合物としてはN,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン(商品名TETRAD−X)や1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン(商品名TETRAD−C)[いずれも三菱瓦斯化学(株)製]などが挙げられる。
これらの架橋剤は単独で、または2種以上の混合系で使用される。架橋剤の使用量は、架橋すべきベースポリマーとのバランスによって適宜選択される。粘着剤の凝集力により充分な耐熱性を得るには一般的には、上記ベースポリマー100質量部に対して、0.1質量部以上配合するのが好ましい。また柔軟性、接着性の点から上記ベースポリマー100質量部に対して、15質量部以下で配合するのが好ましい。
粘着剤組成物におけるベースポリマーの架橋度は、ゲル分率で90〜100%の範囲が好ましい。ゲル分率がこの範囲であれば、粘着剤組成物の粘着強度を、剥離が容易な程度に弱めることができる。尚、ゲル分率は、粘着剤組成物を、25℃の酢酸エチルに1日間浸漬した場合の、初期質量と浸漬乾燥後の質量より、「ゲル分率=浸漬乾燥後の質量/初期質量×100」の式で求められる。
[配合比]
ベースポリマーと帯電防止剤との合計量に対する帯電防止剤の配合比は、0.01質量%以上1.8質量%以下の範囲が好ましく、0.05質量%以上1.5質量%以下の範囲がより好ましい。配合比が0.01質量%未満だと十分な帯電防止効果が得られず、1.8質量%を超えると被着体への汚染性が増大する恐れがある。
[その他添加成分]
さらに本実施形態の粘着剤組成物には、従来公知の各種の粘着付与剤や表面潤滑剤、レベリング剤、酸化防止剤、腐食防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、重合禁止剤、シランカップリンング剤、無機または有機の充項剤、金属粉、顔料などの粉体、粒子状、箔状物などの従来公知の各種の添加剤を使用する用途に応じて適宜添加することが出来る。
「粘着剤組成物の製造方法」
本実施形態の粘着剤組成物の製造方法としては、次の二通りの製造方法を例示できる。 第1の方法として例えば、ベースポリマーの原料である各種モノマーを、酢酸エチル、トルエン、アセトン、ヘキサン類、ケトン類、アルコール類等の沸点が120℃以下程度の有機溶媒に混合し、更に重合開始剤等を添加してモノマーを重合反応させることによって、ベースポリマーを調製する。得られたベースポリマーは、有機溶媒に溶解した状態か、あるいは有機溶媒に膨潤された状態で得られる。
次に、ベースポリマーが含まれる有機溶媒に、イオン性化合物からなる帯電防止剤を添加して、ベースポリマーと帯電防止剤とを混合する。
次に、架橋剤を添加してベースポリマーを架橋させ、更に必要に応じてシランカップリング剤等の各種添加剤を添加する。このようにして粘着剤組成物が得られる。
得られた粘着剤組成物は、保護フィルム上に塗布した後に乾燥することによって粘着層となる。
第2の方法として例えば、ベースポリマーの原料である各種モノマーを酢酸エチル等の有機溶媒に混合するとともに、イオン性化合物からなる帯電防止剤を添加し、更に重合開始剤等を添加してモノマーを重合反応させることによって、帯電防止剤を含有するベースポリマーを調製する。得られたベースポリマーは、第1の方法と同様に、有機溶媒に溶解した状態か、あるいは有機溶媒に膨潤された状態で得られる。
次に、ベースポリマー及び帯電防止剤が含まれる有機溶媒に、架橋剤を添加してベースポリマーを架橋させ、更に必要に応じてシランカップリング剤等の各種添加剤を添加する。このようにして粘着剤組成物が得られる。
得られた粘着剤組成物は、第1の方法と同様に、保護フィルム上に塗布した後に乾燥することによって粘着層となる。
以上のように、本実施形態の粘着剤組成物を製造する際には、ベースポリマーを調製してから帯電防止剤を添加してもよく、ベースポリマーの調製と同時に帯電防止剤を添加してもよい。ベースポリマーに帯電防止剤を均質に添加するためには、帯電防止剤が酢酸エチル等の有機溶媒に対して可溶なものがよい。
本実施形態の表面保護シートによれば、融点50℃以上のイオン性化合物からなる帯電防止剤とベースポリマーとが含有されてなる粘着層を有するので、20℃〜25℃程度の常温の範囲では、帯電防止剤が粘着剤組成物中で固体の状態で存在することになる。これにより、例えば常温程度において帯電防止剤が液体状態から固体状態に変化することがなく、帯電防止剤の析出による粘着層の透明性の低下が防止される。また、帯電防止剤が液体に変化して粘着層から滲出するおそれがなく、被着部材を汚染させたり、腐食させたりするおそれもない。
また、粘着剤組成物に含まれる帯電防止剤の融点が50℃以上と比較的高いため、例えば室温以下の比較的低温で使用された場合でも帯電防止剤が固体のままで維持される。これにより本実施形態の粘着剤組成物は、室温で液状となる所謂イオン性液体を帯電防止剤に用いた粘着剤組成物に比べて、低温安定性に優れる。
このように本実施形態に係る粘着剤組成物は、例えば−40℃〜80℃のような広い温度範囲においても変質するおそれがなく、温度の安定性に優れたものとなる。
また、本実施形態の表面保護シートによれば、粘着層の表面抵抗値が、例えば、1×10〜1×1013(Ω/□)程度、好ましくは1×108〜1×1011(Ω/□)程度になるので、良好な帯電防止性能を発揮できる。
また、本実施形態の表面保護シートによれば、0℃以下のガラス転移温度を有するベースポリマーが含有されるので、十分な粘着力を発現できる。
また、ベースポリマーが、炭素数1〜14のアルキル基を有するアクリレート及び/またはメタクリレートの一種以上を主成分とするので、粘着剤組成物の透明性が高くなり、表面保護シートの粘着層を構成する粘着剤組成物として好適に用いることができる。
また、粘着剤組成物を構成するベースポリマーの重量平均分子量が30万〜100万の範囲であり、ゲル分率が90〜100%の範囲なので、粘着剤組成物からなる粘着層の粘着力が弱められる。これにより、表面保護シートをフラットディスプレイパネル等に貼られた偏光板等の表示面から比較的容易に剥離させることができ、例えば10m/分程度のスピードで容易に剥離できる。
以下、実施例について説明する。本実施例では、まず最初に、実施例1〜11及び比較例1〜7に対応する粘着剤組成物を調製し、次いで、粘着剤組成物を保護フィルムに塗布することによって実施例1〜11及び比較例1〜7の表面保護シートを製造した。そして、各表面保護シートについて性能試験を行った。以下に詳細を説明する。
(実施例1に対応する共重合体組成物の製造)
ブチルアクリレートを40質量部と、2−エチルヘキシルアクリレートを58.99質量部と、2−ヒドロキシエチルアクリレートを1質量部と、溶媒として酢酸エチルを150質量部とを、還流器及び攪拌機が装着されたフラスコに仕込み、窒素置換を行いながら65℃まで加熱した。次いで、重合開始剤としてAIBNを0.1質量部加え、更に1時間後にAIBNを0.05質量部加え、65℃を維持しつつ6時間をかけて重合反応を行った。重合反応の終了後、イオン性化合物として1-エチルピリジニウムブロマイドを0.01質量部添加し、更に粘度調整のために酢酸エチルを更に36質量部添加し、室温まで冷却することにより、実施例1の粘着剤組成物を含む共重合体組成物溶液を得た。共重合体組成物溶液中の粘着剤組成物の濃度は35質量%であり、共重合体組成物溶液の粘度は4000mPa・sであった。
表1に、粘着剤組成物の配合比と、共重合体組成物溶液中の粘着剤組成物の濃度と、共重合体組成物溶液の粘度とを示す。また、ベースポリマーについて、ガラス転移点を測定した。具体的には、粘着剤組成物中から酢酸エチルを蒸発させて共重合体組成物溶液からを抽出し、粘着剤組成物を示差走査熱量測定(DSC)を行って、粘着剤組成物中のベースポリマーのガラス転移点を測定した。更に、ベースポリマーの平均重量分子量を、GPC法によって測定した。結果を表1に示す。
(実施例2〜11に対応する共重合体組成物溶液の製造)
ブチルアクリレートと、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレートまたはアクリル酸のうちのいずれか一種または2種以上のモノマーと、溶媒として酢酸エチルとを、適宜配合するとともに、イオン性化合物として、1-エチルピリジニウムブロマイド、テトラ-n-ブチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、n−ヘキサデシルトリメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートまたはシクロヘキシルトリメチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドのいずれかを配合したこと以外は、上記実施例1の場合と同様にして、実施例2〜11の粘着剤組成物を含む共重合体組成物溶液を得た。表1に、実施例2〜11の粘着剤組成物の配合比と、各共重合体組成物溶液中の粘着剤組成物の濃度と、各共重合体組成物溶液の粘度と、ベースポリマーのガラス転移点とを合わせて示す。
(比較例1〜7に対応する共重合体組成物溶液の製造)
ブチルアクリレートと、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレートまたはアクリル酸のうちのいずれか一種または2種以上のモノマーと、溶媒として酢酸エチルとを適宜配合するとともに、イオン性化合物として、塩化アルキルビス(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウム、過塩素酸リチウム、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−オクチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロフォスフェートまたは1−ブチル−3−メチルピリジニウムトリフルオロメタンスルホネートのいずれかを配合したこと以外は、上記実施例1の場合と同様にして、比較例1〜7の粘着剤組成物を含む共重合体組成物溶液を得た。表2に、比較例1〜7の粘着剤組成物の配合比と、各共重合体組成物溶液中の粘着剤組成物の濃度と、各共重合体組成物溶液の粘度と、ベースポリマーのガラス転移点とを合わせて示す。
Figure 2009019162
Figure 2009019162
(実施例1〜11及び比較例1〜7の表面保護シートの製造)
表1及び表2に示された、実施例1〜11及び比較例1〜7の共重合体組成物溶液中の粘着剤組成物100質量部に対し、架橋剤(B)としてヘキサメチレンジイソシアネート(イソシアネレート型架橋剤、日本ポリウレタン工業(株)製、商品名コロネートHX)を、表3及び4に示す配合比となるように添加し、充分に混合して粘着剤組成物溶液とした。
得られた粘着剤組成物溶液を剥離PETフィルム(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、商品名MRF38)に乾燥後の厚さが25μmになるように塗布し、90℃で3分間乾燥させて、粘着剤組成物からなる粘着層を形成した。そして、粘着層及び剥離PETフィルムを保護フィルムであるPETフィルム(東レ(株)製、商品名ルミラーS10#25)に貼り合わせることにより、実施例1〜11及び比較例1〜7の表面保護シートを製造した。
得られた表面保護シートについて、粘着力、表面抵抗値、金属腐食性、表面保護フィルムと粘着層との密着性、被着体汚染性、低温安定性、粘着剤層の透明性等の性能試験を行った。また、粘着剤組成物溶液における粘着剤組成物の濃度と、粘着剤組成物溶液の粘度を測定した。また、架橋後の粘着剤組成物について、ゲル分率を測定した。ゲル分率は、粘着剤組成物を、25℃の酢酸エチルに1日間浸漬した場合の、初期質量と浸漬乾燥後の質量より、「ゲル分率=浸漬乾燥後の質量/初期質量×100」の式で求めた。これらの結果を表3及び表4に示す。
尚、性能試験の手順は、以下の通りである。
<性能試験の試験方法>
「表面抵抗値」
23℃、50%RHの雰囲気下で7日間放置後の表面保護シートの粘着剤層の表面抵抗値を、マイクロエレクトロメーター((株)川口電機製作所製)を使用して23℃、50%RHの雰囲気下で測定した。
「金属腐食性」
23℃、50%RHの雰囲気下で7日間放置後の表面保護シートの粘着剤層に、アルミホイルを貼り合わせて60℃、90%RHの雰囲気下で2日間放置したときの腐食性を観察した。アルミホイルに変化がない場合は○とし、アルミホイルが白化した場合を×とした。
「粘着力及び基材(表面保護フィルム)と粘着層との密着性」
23℃、50%RHの雰囲気下で7日間放置後の表面保護シートを25mm幅に裁断し、これを偏光板に貼り合わせ、50℃×5kg/cm×20分オートクレーブ処理を行った。その後、引っ張り試験機を用いて、23℃、50%RHの雰囲気下で、剥離角180度、剥離速度0.3m/分の条件でJIS Z0237(粘着テープ・粘着シート試験方法)に準じて粘着力の測定を行った。そして、表面保護フィルム(基材)に対する密着性を評価した。粘着層が表面保護フィルムからまったく剥がれない場合を○とし、粘着層が表面保護シートから剥がれた場合を×とした。
「被着体汚染性」
上記粘着力測定前後の偏光板面の接触角を測定した。粘着力測定前後の偏光板面の接触角に変化がない場合を○とし、粘着力測定前後の偏光板面の接触角に変化あった場合を×とした。尚、接触角の測定は、JIS R3257(基板ガラス表面のぬれ性試験方法)に準じて行った。
「低温安定性」
23℃、50%RHの雰囲気下で7日間放置後の表面保護シートを偏光板に貼り合わせし、50℃×5kg/cm×20分オートクレーブ処理を行った。その後、−40℃雰囲気下で120時間放置した後の外観を観察した。発泡、浮き、剥がれ、または析出物が観察されなかった場合を○とし、発泡、浮き、剥がれ、または析出物が観察された場合を×とした。
「粘着層の透明性」
23℃、50%RHの雰囲気下で7日間放置した後の表面保護シートの粘着剤層の透明性を、目視で確認した。透明性が良好であった場合を○とし、粘着層に白濁が見られたものを×とした。
Figure 2009019162
Figure 2009019162
表3に示すように、実施例1の表面保護シートについては、室温で7日熟成後の粘着力が0.15(N/25mm)と適度な強度であった。また、実施例1の粘着層の表面抵抗値は1013Ω/□と有用な帯電防止性を示した。さらに金属腐食性、基材に対する密着性、被着体汚染性、低温安定性及び粘着剤層の透明性についても良好であった。
同様に、実施例2〜11の表面保護シートについても、粘着力、粘着層の表面抵抗値、金属腐食性、被着体に対する密着性、被着体汚染性、低温安定性及び粘着剤層の透明性のいずれもが良好であった。
一方、表4に示すように、比較例1および2については、帯電防止剤が添加されていないため、表面抵抗値が1015(Ω/□)を示し、帯電防止性能が実施例1〜11に比べて劣る結果になった。また、比較例3〜7については、帯電防止剤の融点が25℃以下のため、被着体汚染性が実施例1〜11に比べて劣る結果になった。更に、比較例5〜7については、低温安定性も劣る結果になった。
以上のように、本発明の実施例1〜11の表面保護シートは、比較例1〜7と比べて、高い帯電防止性を有しながら、適度な粘着力を有し、金属腐食性もなく、基材に対する密着性が良好で、被着体汚染性もなく、低温安定性も良好なものであった。

Claims (4)

  1. 保護フィルムと、前記保護フィルムの一面または両面に形成された粘着剤組成物からなる粘着層とが備えられてなり、前記粘着剤組成物には、融点が50℃以上のイオン化合物と、0℃以下のガラス転移温度を有するベースポリマーとが含有されていることを特徴とする光学部材用の表面保護シート。
  2. 前記イオン性化合物が、イミダゾリウム塩、ピリジニウム塩、アルキルアンモニウム塩、アルキルピロリジウム塩、アルキルホスホニウム塩のうちのいずれか一種以上である請求項1に記載の光学部材用の表面保護シート。
  3. 前記ベースポリマーが、炭素数1〜14のアルキル基を有するアクリレート及び/またはメタクリレートの一種以上を主成分とするポリマーであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学部材用の表面保護シート。
  4. 前記ベースポリマーが架橋されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の光学部材用の表面保護シート。
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