JP2009018245A - 消臭効果を説明する消臭実演装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、容器中に異臭源を封入し、異臭源から生じる異臭を、効率よく短時間で消臭する消臭効果を説明する消臭実演装置を提供する。
【解決手段】 本発明の消臭効果を説明する消臭実演装置10は、密閉可能に形成される容器11と、内部空間50に出し入れ可能に設置されると共に空気触媒を塗布可能な塗布面を有する消臭体14と、内部空間50に設置可能であって消臭体14に送風する送風機16を備え、消臭体14は、内部空間50の底面17との間に空間を形成すると共に内部空間50の周面18との間に空間を形成するように内部空間50に設置され、更に送風機16の送風軸方向に沿う通風路15を有し、塗布面の少なくとも一部は、通風路15を形成する壁面上に形成される。この消臭効果を説明する消臭実演装置10により、短時間で異臭が消臭される。
【選択図】 図2
【解決手段】 本発明の消臭効果を説明する消臭実演装置10は、密閉可能に形成される容器11と、内部空間50に出し入れ可能に設置されると共に空気触媒を塗布可能な塗布面を有する消臭体14と、内部空間50に設置可能であって消臭体14に送風する送風機16を備え、消臭体14は、内部空間50の底面17との間に空間を形成すると共に内部空間50の周面18との間に空間を形成するように内部空間50に設置され、更に送風機16の送風軸方向に沿う通風路15を有し、塗布面の少なくとも一部は、通風路15を形成する壁面上に形成される。この消臭効果を説明する消臭実演装置10により、短時間で異臭が消臭される。
【選択図】 図2
Description
本発明は、営業社員などが、空気触媒による短時間での消臭効果を説明やデモンストレーションする際に用いる消臭実演装置に関する。
生活空間においては、アンモニア、メチルアミン、トリメチルアミン、インドール、スカトール等の窒素化合物、メチルメルカプタンや硫化水素等の硫黄化合物、アルコール類、ケトン類、アルデヒド類等の成分は、日常生活において異臭を感じさせる。
また、住宅などの建物内部において、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン、エチルベンゼン、スチレン、クロルピリホス、フタル酸ジ‐n−ブチル、デトラデカン、フタル酸‐2−エチルヘキシル、ダイアジノンなどの化学物質は、シックハウス症候群の原因と考えられている。これらはまた、異臭を感じさせることもある。
このような異臭を消臭するために、空気触媒を用いた送風装置(例えば、特許文献1参照)や光触媒を用いた脱臭装置(例えば、特許文献2、3参照)が提案されている。
特許文献1は、空気触媒を用いた脱臭膜と、空気の循環を生じさせるファンを備えた室内用の送風装置を開示している。
特許文献2は、厨芥処理を行う装置であって、送風と熱を発生させた上で、触媒層により脱臭する装置を開示している。
特許文献3は、光触媒を用いた消臭であって、ファンと光が照射される消臭板を備えている。ここで、ファンからの送風と光源からの光の両方が消臭板に効率よく当てられるように送風軸に対して消臭板が傾けられている。
これらの消臭にかかわる装置は、いずれもファンなどの送風手段により風を起こし、触媒層に空気を当てることで消臭や脱臭を行う技術を開示している。
また、送風手段により生じた風の方向に沿った通風路を持つ触媒層を備えた脱臭装置も提案されている(例えば、特許文献4参照)。
実用新案登録第3105579号公報
特開平9−329390号公報
特開2006−271636号公報
特開平10−286436号公報
しかしながら、従来の技術には次のような問題点があった。
特許文献1から4の全ての技術は、例えばこれらに開示される脱臭装置を室内に設置し、ファンを回転させることで室内の空気を取り込んで消臭する。
このため、一定容積を有する室内の消臭を実現するには数時間から数日間という時間が必要となる。これらの技術は、室内という特定されない広範囲の空間を消臭するための技術であるから、特定範囲の異臭を短時間で消臭することはできない。
実際には、これらの脱臭装置を室内に設置して室内の消臭を行うのではなく、ある異臭源からの異臭を短時間で消臭する装置が必要となることがある。例えば、触媒による消臭効果を短時間で説明したりデモンストレーションしたりする必要がある。具体的には、営業社員などが、消臭触媒の効果を説明するために異臭を短時間で消臭して、消臭効果のデモンストレーションや実演を行いたい場合である。
一般的に、消臭触媒を消臭装置に使用した場合には、消臭効果を実感するためには長い時間(数日から数週間)を必要とすることが多く、消臭触媒の利点を実感してもらうのが困難であった。すなわち、従来の技術における消臭装置は、消臭効果の実演や説明には不向きであることが多い。
このような実演や説明に利用できるための、短時間で消臭効果を説明できる消臭実演装置が求められていた。
短時間で異臭を消臭するためには、(1)異臭を含む空気と触媒との接触面積を増やすこと、(2)異臭を含む空気と触媒との単位時間当たりの接触回数を上げること、(3)(1)および(2)を効率よく短時間で行うこと、が必要となる。
ここで、特許文献1〜3に開示の技術では、送風機により生じた風が異臭を含む空気を触媒層に送るが、触媒層は風の流れを真っ向から受けるので、異臭を含む空気と触媒との接触面積が大きくない。特許文献4は、送風軸に沿った通風路をもつ触媒層を有しているが、室内に設置されることしか考慮されていないので、ファンを通じて触媒層に流入する空気および触媒層から放出される空気は、室内に広く拡散されてしまう。このため異臭を含むある空気塊が、繰り返し触媒層と接触することができず、異臭を含む空気と触媒との単位時間当たりの接触回数が極めて少ないことになる。
また特許文献1〜4のいずれも、異臭を含むある空気塊を効率よく短時間で触媒との反応にさらすことを考慮していない。
以上のように、特許文献1〜4に代表される従来の技術によっては、異臭源からの異臭を、短時間で消臭することは困難であった。
そこで本発明は、容器中に異臭源を封入し、異臭源から生じる異臭を、効率よく短時間で消臭できる、消臭効果を説明する消臭実演装置を提供することを目的とする。特に、持ち運びが容易で異臭物を封入した上で、短時間で消臭する消臭効果を説明する消臭実演装置を提供することを目的とする。さらには、消臭効果を短時間でデモンストレーションできる消臭効果を説明する消臭実演装置を提供することを目的とする。
本発明の消臭効果を説明する消臭実演装置は、密閉可能な容器と、容器の内部空間に出し入れ可能に設置されると共に空気触媒を塗布可能な塗布面を有する消臭体と、内部空間に設置可能で消臭体に送風する送風機を備え、消臭体は、容器内部の底面との間に空間を形成すると共に容器内部の周面との間に空間を形成するように容器内部に設置され、更に送風機の送風軸方向に沿って通風路を有し、塗布面の少なくとも一部は、通風路を形成する壁面上に形成される。
本発明によれば、容器内に取り込まれた異臭源からの異臭を、短時間で消臭できる。
また、空気触媒を用いた消臭であるので、消臭体による消臭効果は、長い間持続する。
加えて、空気触媒による消臭効果を短時間でデモンストレーションすることができる。
第1の発明に係る消臭効果を説明する消臭実演装置は、密閉可能に形成される容器と、容器の内部空間に出し入れ可能に設置されると共に空気触媒を塗布可能な塗布面を有する消臭体と、内部空間に設置可能であって消臭体に送風する送風機を備え、消臭体は、内部空間の底面との間に空間を形成すると共に内部空間の周面との間に空間を形成するように容器内部に設置され、更に送風機の送風軸方向に沿う通風路を有し、塗布面の少なくとも一部は、通風路を形成する壁面上に形成される。
この構成により、送風機からの風を基点とした空気の循環経路が、消臭体の通風路と側面とを経由して形成される。結果として、空気に含まれる異臭分子が塗布面に塗布された空気触媒と触れる面積および回数が増加する。このため、容器の内部に封入された異臭源からの異臭が、短時間で効率的に消臭される。
第2の発明に係る消臭効果を説明する消臭実演装置では、消臭体は、ハニカム状に組み合わされた板状部材を有する。
この構成により、多数の通風路を形成でき、異臭分子が移動する経路における、空気触媒の塗布面の面積を大きくできる。
第3の発明に係る消臭効果を説明する消臭実演装置では、消臭体は、らせん状に形成された布状部材を有する。
この構成により、異臭分子が移動する経路における、空気触媒の塗布面の面積を拡大できる。
第4の発明に係る消臭効果を説明する消臭実演装置では、消臭体は、その表面に多数の突起を有する。
この構成により、空気触媒の塗布面の面積を拡大できる。このため、異臭分子が空気触媒と触れる確率が高まり、短時間で消臭できる。
第5の発明に係る消臭効果を説明する消臭実演装置では、送風機の外壁の少なくとも一部が、消臭体の外周面の少なくとも一部を覆う。
第6の発明に係る消臭効果を説明する消臭実演装置では、送風機からの送風の大部分が、複数の通風路を流れる。
これらの構成により、内部空間に存在する多くの空気(すなわち異臭分子)の大半が、空気触媒が塗布された通風路を経由することになり、異臭分子が空気触媒と触れ合う確率や回数が増加する。結果として、短時間での消臭ができる。
第7の発明に係る消臭効果を説明する消臭実演装置では、容器内部に水分を与える水分供給手段を更に有する。
この構成により、空気触媒の効力を活性化できる。
第8の発明に係る消臭効果を説明する消臭実演装置では、容器内部の臭気濃度を検出する検出装置と、送風機の送風速度を制御する制御装置を更に有し、制御装置は、検出装置で検出された臭気濃度に従って、送風速度を制御する。
この構成により、消臭の効率を上げることができる。
第9の発明に係る消臭効果を説明する消臭実演装置では、送風機は、内部空間の第1領域に設置され、消臭体は、内部空間の第2領域に設置され、第1領域と第2領域は異なる空間に形成され、内部空間では、第1領域から第2領域を通じて空気の循環経路が形成される。
この構成により、容器の内部空間において、上部、通風路、底面、周面、上部の順で適当な空気の循環経路が形成されやすくなる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
なお、本発明の消臭効果を説明する消臭実演装置の説明に先立って、空気触媒による消臭のメカニズムについて説明する。
住宅やオフィスなどの室内の異臭を消臭するのには、中和剤や吸着剤などを利用した一般の消臭剤と、触媒作用を利用した触媒消臭剤とが使用される。なお、消臭に利用される触媒としては、光触媒と空気触媒の2つが大きく挙げられる。
一般の消臭剤は、中和や吸着作用による一時的な消臭効果を奏する。中和作用は、異臭を作り出す分子からの臭いを中和させる役割を有しているが、空気中に存在する異臭分子の数が増えてしまうと、中和作用を有する分子が不足して消臭効果が持続しない。吸着作用は、壁面に塗布された吸着剤が空気中の異臭分子を吸着するが、吸着面がなくなってしまうと、吸着剤はそれ以上異臭分子を吸着できなくなり、消臭効果が持続しない。
これらのような一般の消臭剤に対して、触媒作用による消臭は、異臭を作り出す異臭分子そのものを分解して別の分子に変えてしまうので、高い消臭効果と持続性を有する。加えて、触媒は、自らの分子を変換させずに異臭分子を分解させるに過ぎないので、異臭分子の分解作用(すなわち消臭効果)は、半永久的に持続しうる。
このように、異臭の消臭には、触媒を用いることが効果的である。
ここで、空気触媒は特定の物質を含んだ薬剤であり、液状にできるので塗布したい面に塗ることができる(例えば、刷毛で塗布するあるいはスプレーで吹き付けるなど)。
空気触媒は、自己が変化して異臭分子からの異臭を消臭するのではなく、異臭を作り出す分子を、空気中の他の分子を用いて分解させる。
図1は、空気触媒による消臭作用を説明する説明図である。空気触媒による異臭分子の分解は図1に示される過程により行われる。
空気触媒中に含まれる元素は、カリウム、鉄、チタン、アルミニウムなどである。これらの元素は、それぞれ酸化カリウム、酸化鉄、酸化チタン、酸化アルミニウムとして存在している。カリウムの内、天然放射性同位元素40Kから放出される放射線によって空気中に含まれる酸素・水蒸気から、・OH(ヒドロキシラジカル)を生成させる。同時に過酸化水素も生成されるが、鉄(2)のフェントン反応により、過酸化水素からも・OHが精製される。
ここでラジカルとは、不対電子をもつ分子の総称であり、「・」をつけて標記する。ラジカルは電子が一つ多いか一つ少ない状態にあり、きわめて反応性に富む。
ヒドロキシラジカルやスーパーオキシドイオンなどの反応性に富む分子は常に空気触媒上で生成され、異臭分子との化学反応を起こし、消臭がなされている。すなわち異臭分子を分解して別の分子に変えるので、吸着や中和などのような臭いをごまかす作用ではなく、臭いを出す分子そのものを変えてしまう。この結果、空気触媒は異臭を根本的に消臭できる。
なお、空気触媒は光触媒反応も含んでいる。ただし、光触媒は外部からの光が必要なのに対して、空気触媒は光に相当するものを自発的に生成するので、外部からの光を必要としない。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1における消臭効果を説明する消臭実演装置の全体概要について図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態1における消臭効果を説明する消臭実演装置の斜視図である。
まず、本発明の実施の形態1における消臭効果を説明する消臭実演装置の全体概要について図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態1における消臭効果を説明する消臭実演装置の斜視図である。
(全体概要)
消臭効果を説明する消臭実演装置10は、密閉可能な容器11、消臭体14および送風機16を備える。
消臭効果を説明する消臭実演装置10は、密閉可能な容器11、消臭体14および送風機16を備える。
容器11は、本体12と蓋13を有して、蓋13により密閉可能に形成されており、本体12と蓋13により内部空間50が形成される。容器11は、その内部空間50に消臭体14を出し入れ可能であり、送風機16も内部空間50に設置される。
消臭体14は、容器11の内部空間50に出し入れ可能に設置され、空気触媒を塗布可能な塗布面を有する。加えて、消臭体14は、内部空間50の底面17との間に空間を形成する共に、消臭体14は、内部空間50の周面18との間に空間を形成するように設置される。更に、消臭体14は、送風機16の送風軸に沿って複数の通風路15を有している。
塗布面は、消臭体14の表面の一部もしくは全部に形成され、特に通風路15の壁面の一部に形成される。塗布面は、空気触媒を塗布可能な面である。
異臭を発生する異臭源が内部空間50に入れられる。異臭源は、液体、気体、固体のいずれでも良い。
消臭効果を説明する消臭実演装置10は、内部空間50に消臭体14が設置され、蓋13が閉められて送風機16が内部空間50において送風可能状態に設置されて(例えば、図2のように蓋13に送風機16が取り付けられており、蓋13が閉まると送風機16が底面17に向けて送風可能な状態に設置される)使用される。
ここで、送風機16は、密閉されて形成される内部空間50における空気の循環経路を作り出すため、内部空間50の第1領域に設置され、消臭体14は、第2領域に設置されることが好ましい。第1領域と第2領域は異なる空間に形成される。すなわち送風機16は、内部空間50の上部に設置され、消臭体14は、内部空間50の中央付近に設置され、内部空間50の底面17には、空間が形成されている。すなわち、密閉された容器11の内部空間50においては、上部に設置された送風機16からの送風によって、通風路15、底面17の空間、周面18の空間、上部の送風機16付近の空間の順序で、空気の循環経路が形成される。
送風機16は、図示されていない電源から電力供給を受け、ファンの部分が回転して空気を消臭体14に向けて送り出す。図2においては、蓋13から底面17に向けた方向が送風軸である。送風機16から消臭体14に送り出された空気は、消臭体14に設けられた通風路15を抜けて底面17に達する。消臭体14と底面17との間には空間が形成されているので、通風路15を抜けた空気は、この空間から内部空間50の周面18と消臭体14との間に向けて上昇する。上昇した空気は、消臭体14の上部において送風機からの送風によって再び消臭体14に衝突し、通風路15を抜けて下がっていく。
すなわち、空気は通風路15を経由して底面17、周面18、消臭体14の上部の順序で循環する。すなわち対流が生じる。
空気の中には異臭を発する分子が含まれており、この異臭分子は、空気対流の流れの中で、空気触媒の塗布面と接触する。特に、空気が通風路15を通るときには、異臭分子は、通風路15の壁面に形成された塗布面と接触し、空気が周面18を上昇するときには、異臭分子は、消臭体14の外部壁面に形成された塗布面と接触する。この接触の中で、空気触媒は、異臭分子を分解して別の分子に変換する。変換された分子は異臭を発しない。この結果、内部空間50に封入された異臭源から発せられる異臭は、消滅され消臭される。
このとき、塗布面は送風によって生じる空気対流の方向に沿って形成されている。このため、消臭体14や容器11の体積の中での、異臭分子が接触する塗布面の表面積が非常に大きいことになる。加えて、空気の流れが妨げられることなく、効率的に対流が生じるので、単位時間当たりにおける異臭分子と空気触媒との接触回数が多くなる。すなわち、容器11と消臭体14の構造が、空気対流を効率的に生じさせ、空気対流の通り道の多くの領域で、異臭分子が空気触媒の塗布面に接触できる。
以上のことから、消臭効果を説明する消臭実演装置10は、非常に短時間で、異臭源からの異臭を消臭できる。
従来の技術におけるように、塗布面の面積が小さかったり、接触回数が少なかったりすることにより、消臭に時間を要していた問題は解決される。
次に、各部の詳細について説明する。
(容器)
容器11は、本体12と蓋13を有し、本体12の開口部を蓋13がふさぐことにより、密閉可能となる。ここで、密閉とは本体12の開口部を蓋13がふさげばよく、空気の出入りを完全に遮断することまでをも必要とするわけではない。勿論、空気の出入りが無い程度に遮断される場合を含んでも良い。
容器11は、本体12と蓋13を有し、本体12の開口部を蓋13がふさぐことにより、密閉可能となる。ここで、密閉とは本体12の開口部を蓋13がふさげばよく、空気の出入りを完全に遮断することまでをも必要とするわけではない。勿論、空気の出入りが無い程度に遮断される場合を含んでも良い。
本体12は、周面18と底面17と開口部を有しており、この開口部に蓋13が嵌められる。図2においては、円筒形の本体12が表されているが、角筒状でも他の形態でもかまわない。要は、本体12は、消臭体14が出し入れ可能な形状を有していれば良い。また蓋13は、本体12の開口部を実質的に密閉可能にできればよい。
容器11は、アクリルやプラスチックなどの合成樹脂や金属などで作られれば良いが、持ち運びや使用の容易性を考慮すると合成樹脂で作られることが好適である。また、容器11は、透明または半透明であると中の状況が見やすいので、透明もしくは半透明であることが好適である。勿論、不透明であることが、消臭効果を説明する消臭実演装置10の機能や作用に影響を与えるものではなく、不透明であっても良い。
蓋13は、開口部に置かれるだけでもよく、ねじやクリップで本体12に固定されても良い。
(送風機)
送風機16は、内部空間50に対して、特に消臭体14に対して送風する。
送風機16は、内部空間50に対して、特に消臭体14に対して送風する。
送風機16は、図2に示されるようにモータで回転する羽根を供えたファンであったり、送風機能を有するポンプであったりする。いずれにせよ、送風機16は、風を生じさせて送風することのできる機能を有していれば良い。
送風機16は、送風機16の構造に応じた送風軸を有している。送風される風は、送風軸に沿って生じる。送風機16は、例えば蓋13と一体構造を有していることで、容器11の上部、特に消臭体14の上部に位置するように構成され、送風機16は、消臭体14の上から風を当てるようにして送風する。勿論、蓋13と別体で構成されていてもよく、容器11の本体12に備え付けられていても良い。但し、消臭体14を内部空間50に出し入れ容易としつつ、消臭体14の上部から送風機14の風を当てるようにするためには、送風機14は、蓋13に取り付けられた状態が好ましく、更には蓋13の底面(本体11と嵌合する側の面)に取り付けられていることが好適である。このような構造を有していることで、蓋13を本体12に取り付けて開口部を閉めるだけで送風機16は、消臭体14の上部に風を送風できる構造に設置される。
なお、送風機16が外壁を有する場合に、外壁の少なくとも一部が、消臭体14の外周面の少なくとも一部を覆うように、送風機16が設置される構造を有していることも好適である。送風機16からの風が確実に消臭体14の上部に当たるようになるからである。
(消臭体)
消臭体14は、空気触媒が塗布される塗布面を有している実際の消臭作用を発揮する部材である。
消臭体14は、空気触媒が塗布される塗布面を有している実際の消臭作用を発揮する部材である。
消臭体14は、その塗布面に空気触媒が塗布されているが、送風機16によって生じた風を内部空間50で効率よく循環させる構造を有している。具体的には、送風機16の送風軸(つまり、送風機16により生じた風の流れる方向)に沿って、消臭体14は、複数の通風路15(すなわち、風の通り抜ける路)を有している。ここで、送風軸に沿っているというのは、送風機16で生じた風が抜けるのを妨げにくいということであり、送風軸に対して厳密に平行であるとかの数学的レベルが要求されるものではない。
通風路15は、どのような大きさ、形状を有していても良いが、通風路15の壁面に空気触媒を塗布できる程度の大きさ、形状を有していることが好適である。例えば、スプレーで噴射された液体の空気触媒が、壁面に付着して塗布される程度の大きさ、形状を、通風路15は有している。
消臭体14は、適当な大きさや形状を有していれば良いが、内部空間50に出し入れ可能な大きさ、形状を有している。更に、蓋13が閉じられることが可能な高さである。また、消臭体14は、内部空間50に出し入れ可能であればよいので、容器11とは別に作られて、使用されればよい。すなわち、消臭体14は、取替え可能な部材として流通、販売、使用されても良い。
消臭体14は、内部空間50の内部に設置される。
消臭体14が内部空間50に設置される際には、内部空間50の底面17との間に空間が形成されるように、消臭体14は設置される。図2に示されるように、底面17に保持部材19が設置されて消臭体14がこの保持部材19の上に置かれることで、消臭体14と底面17との間に空間が形成される。また、消臭体14が内部空間50に設置される際には、内部空間50の周面18との間に空間が形成されるように、消臭体14は設置される。このように、消臭体14と底面17の間および消臭体14と周面18の間には、それぞれ空間が形成されるように、消臭体14が内部空間50に設置される。
なお、保持部材19がなくとも、消臭体14と底面17との間に空間が形成されればよい。例えば、消臭体14が足を有しており、この足により底面との間に空間を形成できれば良い。
消臭体14は、容器11の内径よりも小さい径を有していれば、消臭体14が内部空間50に設置される際に消臭体14と周面18との間に空間が形成される。
消臭体14は、空気触媒を塗布可能な塗布面を有している。塗布面は、消臭体14の表面に形成されれば良く、図2における消臭体14では、板状部材の表面および通風路15の壁面の一部もしくは全部が塗布面として利用される。塗布面には、スプレー噴射や刷毛による塗布などで、空気触媒が塗布される。
消臭体14は、表面積が大きく通風路15が形成される材質や形状であればよい。例えば図2、図3に示されるようなハニカム状に組み合わされた板状部材により構成されたり、らせん状に形成された布状部材により構成されたりすればよい。消臭体14の素材としては、布、木材、樹脂、紙類など空気触媒が塗布できる素材であればよい。
また、消臭体14は、内部空間50に出し入れ可能な大きさを有していれば良いが、送風機16からの風の大半をその通風路15に受けられるような大きさを有していることが好適である。
なお、通風路15は複数でも単数でもよい。複数である場合には、通風路15を通る異臭分子が空気触媒と接触する面積が増加するメリットがある。
(セッティング)
次に図3を用いて、消臭効果を説明する消臭実演装置10のセッティングについて説明する。図3は、本発明の実施の形態1における消臭効果を説明する消臭実演装置の分解図である。
次に図3を用いて、消臭効果を説明する消臭実演装置10のセッティングについて説明する。図3は、本発明の実施の形態1における消臭効果を説明する消臭実演装置の分解図である。
図3に示されるように、容器11は蓋13と本体12に分かれており、蓋13が本体から放されることで本体12の中に保持部材19と消臭体14を設置できるようになる。
内部空間50にまず保持部材19を入れて設置する。保持部材19は、消臭体14と底面17との間に空間を形成する。保持部材19の次に、消臭体14を内部空間50に入れる。消臭体14は、保持部材19の上に設置されて、底面17との間および周面18との間に空間を形成する。
最後に蓋13が本体12の開口部を閉じる。図3では、蓋13に送風機16が取り付けられており、蓋13が取り付けられることで、消臭体14の上に送風機16が設置される。なお蓋13は、ねじ止めされてもよいしクリップなどで固定されても良い。
送風機16は、外壁20を有している。外壁20は、送風機16からの送風を効果的に消臭体14の上面に吹きつける。更に、外壁20の一部が、消臭体14の外周面の一部を外側から覆うような構造を有することも好適である。この場合には、より確実に送風が消臭体14の上面に吹きつけられる。
以上のような消臭効果を説明する消臭実演装置10は、異臭を発する異臭源からの異臭を非常に短時間で消臭できる。例えば即座に消臭させたい異臭源の消臭や、空気触媒の消臭効果や消臭メカニズムを説明する際に適切に利用できる。特に、空気触媒などの触媒による消臭効果を可視的に説明してアピールする場合などに、好適に利用できる。特に、消臭効果をデモンストレーションする場合の消臭実演装置として好適に利用できる。
(実施の形態2)
次に実施の形態2について説明する。実施の形態2では、消臭効果を説明する消臭実演装置10の消臭メカニズムについての詳細を説明しつつ、消臭体14のバリエーションについて説明する。
次に実施の形態2について説明する。実施の形態2では、消臭効果を説明する消臭実演装置10の消臭メカニズムについての詳細を説明しつつ、消臭体14のバリエーションについて説明する。
図4、図5は、本発明の実施の形態2における消臭効果を説明する消臭実演装置の消臭メカニズムを説明する説明図である。
図4においては、図2、図3に表されるようなハニカム状の板状部材で構成された消臭体14が用いられた場合が示されている。図5においては、らせん状に形成された部材(布状部材であることが適当である)が用いられた場合が示されている。
図4に示されるように組み上げられた消臭効果を説明する消臭実演装置10において、送風機16に電力が供給されて送風機16の備えるファンが回転して送風が生じる。
送風機16からの送風は、消臭体14の上面に吹き付けられて空気が移動する。空気は異臭分子を含んでいる。異臭分子を含んだ空気は、送風軸に沿って形成されている通風路15を通って底面17に向かう。この通風路15の壁面には空気触媒が塗布されているので、空気が通風路15を移動する際に、空気触媒は異臭分子を分解する。通風路15を通って底面17にまで達した空気は、底面17に衝突して逃げ道を探す。このとき、底面17には空間があり通風路15を降りてくる空気から逃れるために、周面18に形成されている空間に、底面17付近の空気は逃げる。周面18に逃れた空気は、周面18を伝うように上昇する。消臭体14の周面には通風路15の壁面と同様に塗布面に空気触媒が塗布されている。このため、空気触媒は、上昇する空気中に含まれる異臭分子を分解する。分解の結果、内部空間50の異臭は消臭されていく。
上昇した空気は送風機16の吹き込みのエネルギーに引き込まれて再び送風機16から消臭体14の上面に吹き付けられる。吹き付けられた空気は、残っている異臭分子と共に再び通風路15を通って底面17に達する。底面17に達した空気は再び周面18を伝って上昇する。
このように、内部空間50では空気の対流が妨げられることなく生じる。これは空気の流れを生じさせる送風と、送風により生じた空気の移動経路を生じさせる消臭効果を説明する消臭実演装置10の構造(通風路15、底面17、周面18)によるものである。
異臭分子を含んだ空気は通風路15の内部と消臭体14の周面を下降、上昇して移動する。通風路15での移動の際においても、消臭体14の周面の移動の際においても、空気中に含まれる異臭分子は、空気触媒と接して分解される。すなわち内部空間における一回の対流の期間中に、異臭分子はほとんどの期間において空気触媒と触れることになる。更に対流が生じているので、単位時間の間に異臭分子が空気触媒と触れる回数も増える。
これらの作用が相まって、(1)異臭を含む空気と触媒との接触面積を増やすこと、(2)異臭を含む空気と触媒との単位時間当たりの接触回数を上げることが実現される。結果として、短時間での消臭が可能となる。図4に示される矢印は、空気の循環経路を示している。
また、図5に示されるように、消臭体14はらせん状の部材で構成されても良い。ハニカム状の部材に比べて製造が容易であるメリットがある。
らせん状部材の場合であってもハニカム状部材の場合と同様に通風路15が形成されるので送風機16から吹き付けられた空気が通風路15を通って底面17に達する。底面17に達した空気は、周面18を上昇して送風機16に再び吸い込まれて消臭体14の上面に吹き付けられる。図5に示される矢印は、内部空間での空気の循環経路を示している。
このようならせん状部材により構成された消臭体14の場合でも、空気の循環経路のほとんどの場所で、空気触媒の塗布された塗布面と空気が接触する。加えて何度も循環するので、単位時間中に空気が空気触媒に接触する回数も多い。これらが相まって、短時間の内に空気中に含まれる異臭分子が、空気触媒により分解されて消臭される。
このように、消臭効果を説明する消臭実演装置10は、容器11の限られた空間の中で、効率的に対流を生じさせると共に異臭分子と空気触媒の塗布面との接触面積を増やせる構造を有している。更には、単位時間当たりでの、異臭分子と空気触媒との接触回数を増加させる構造をも有している。結果として、消臭効果を説明する消臭実演装置10は、内部空間50に封入された異臭を、非常に短時間で消臭する。
なお、消臭体14は、その表面に多数の突起を有していることも好ましい。突起によって、表面積が増加し、空気触媒の塗布面が広がるからである。塗布面が広がれば、空気触媒と異臭分子の接触効率が高まる。なお、突起は例えば布状部材が有する繊毛などでもよい。
(実験例)
実際に製作した消臭効果を説明する消臭実演装置を用いて、消臭効果の検証を行った。
実際に製作した消臭効果を説明する消臭実演装置を用いて、消臭効果の検証を行った。
ポリプロピレン性の材料で作成した容器11に、ハニカム状に組み合わされた板状部材から構成される消臭体14を封入し、ファンを持つ送風機16を蓋13に取り付けて、図2に示されるような消臭効果を説明する消臭実演装置10を製作した。この消臭効果を説明する消臭実演装置10を用いて次の手順で実験を行った。
(アンモニア濃度と臭気測定器との相関性の確認)
内部空間50に臭気測定器を入れた上でアンモニアを封入し、アンモニア濃度と臭気測定器の示す数値との相関性を確認した。具体的には、アンモニアを数段階の濃度で内部空間50に封入し、その場合に臭気測定器が示す数値を読み取った。この作業の結果、臭気測定器の示す数値はアンモニア濃度の変化とほぼ一致することを確認した。
内部空間50に臭気測定器を入れた上でアンモニアを封入し、アンモニア濃度と臭気測定器の示す数値との相関性を確認した。具体的には、アンモニアを数段階の濃度で内部空間50に封入し、その場合に臭気測定器が示す数値を読み取った。この作業の結果、臭気測定器の示す数値はアンモニア濃度の変化とほぼ一致することを確認した。
すなわち、臭気測定器の示す値は、アンモニア濃度の変化を示していることと同等であると考えられる。消臭効果を説明する消臭実演装置を使用している間にはアンモニア濃度そのものを測定できないので(臭気測定器による測定はできる)、実験においては臭気測定器の測定値を使用し、その測定値からアンモニア濃度に置き換えることにした。このために、まずアンモニア濃度と臭気測定器の測定値を対応させる実験を行ったものである。
(実際の実験)
次に、消臭体14に空気触媒を塗布して、実際に送風機16をまわして実験した。実験結果を図6、図7に示す。図6、図7は、本発明の消臭効果を説明する消臭実演装置における消臭実験の結果を示すグラフである。
次に、消臭体14に空気触媒を塗布して、実際に送風機16をまわして実験した。実験結果を図6、図7に示す。図6、図7は、本発明の消臭効果を説明する消臭実演装置における消臭実験の結果を示すグラフである。
図6では、縦軸に臭気測定器の数値を、横軸に消臭開始(送風機16を稼動させ始めた時刻)からの経過時間が示されている。図7は、上述のアンモニア濃度と臭気測定器の相関性に基づいて、図6の縦軸をアンモニア濃度に置き換えたグラフである。図6、図7のいずれのグラフも、消臭開始からのアンモニアの臭いの減少を表している。
実験においては、消臭効果を説明する消臭実演装置を稼動させながら臭気測定器の数値を読み取って図6に示されるグラフを完成させる。その後に、臭気測定器の数値とアンモニア濃度との相関性の結果を用いてグラフ縦軸の臭気測定器の数値をアンモニア濃度に置き換えた。この置き換えた結果が図7に示されるグラフである。このため、図6、図7のグラフはいずれも同じ実験結果を示すものであり、縦軸の定義が異なるだけである。アンモニア濃度の低減については、図7のグラフを見ることが適当である。
実験は2回行った。図6および図7のグラフ中に二つの折れ線があるが、これらは2回の実験結果を示している。2回の実験結果はほぼ同様の結果を示している。
一般的にはアンモニアは1.5ppm未満ではほとんど臭いを感じ取ることができないといわれている。初期濃度を10ppmとした本実験結果では、アンモニア濃度は、約2分以内で1.5ppm未満となる。すなわち、本発明の消臭効果を説明する消臭実演装置により、ほぼ数分でアンモニアという強い臭いも無臭に近い状態に消臭できることが判明した。
以上のように、実験結果からも本発明の消臭効果を説明する消臭実演装置の有する「短時間での消臭」が実証されている。
(実施の形態3)
次に実施の形態3について図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態3における消臭効果を説明する消臭実演装置の周面図である。
次に実施の形態3について図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態3における消臭効果を説明する消臭実演装置の周面図である。
実施の形態3における消臭効果を説明する消臭実演装置10は、底面17に、内部空間50に水分(水蒸気でもよい)を供給する水分供給手段を備えている。図8では、水分供給手段の1例として、水を浸した布30が備えられている。
空気触媒による異臭分子の分解においては、空気中に含まれる水蒸気を必要とする。この水蒸気によりヒドロキシラジカルが生成され、このヒドロキシラジカルがやがて異臭分子を分解するからである。
水を浸した布30は、送風機16からの送風にも助けられて蒸発しつつ水蒸気を内部空間50に放出する。この作用により内部空間50には水分としての水蒸気が供給され、空気触媒による消臭作用が促進される。
なお、図8では水を浸した布30を、水分供給手段の一例として説明したが、例えば水を入れた皿が底面17に置かれたりしてもよい。あるいは、霧吹きなどが備えられており、霧吹きから水分が供給されても良い。
このような水分供給手段が備えられることにより、空気触媒による消臭作用がさらに促進され、短時間での消臭が実現できる。
(実施の形態4)
次に実施の形態4について図9を用いて説明する。図9は、本発明の実施の形態4における消臭効果を説明する消臭実演装置の周面図である。
次に実施の形態4について図9を用いて説明する。図9は、本発明の実施の形態4における消臭効果を説明する消臭実演装置の周面図である。
実施の形態4における消臭効果を説明する消臭実演装置10は、臭気濃度を検出する検出装置40と送風機16を制御する制御装置41とを更に備えている。
検出装置40は、内部空間50の臭気濃度を検出する。検出装置40は、例えば蓋13の下面や送風機16の外側などに備えられることで、消臭効果を説明する消臭実演装置10の使用時において内部空間50に設置される。内部空間50に設置された検出装置40は、内部空間50の臭気濃度を検出し、検出結果を制御装置41に出力する。
制御装置41は、送風機16の送風速度を制御する。送風機16が回転ファンを有する場合には、制御装置41は、回転ファンの回転速度を制御する。回転速度が速ければ、送風機16から送り出される送風の速度や強度が上昇し、回転速度が遅ければ、送風機16から送り出される送風の速度や強度が減少する。
制御部41は、検出装置40から通知された臭気濃度に従って送風速度を制御する。
例えば、臭気濃度が高ければ、送風速度を上げて消臭速度を速める。逆に臭気濃度が低ければ、送風速度を下げてエネルギーを節約する。
このように、制御装置41は、異臭濃度に従って、送風機16の送風速度を制御し、最適な消臭を実現する。送風速度の制御は、送風機16の回転ファンの回転数を制御したり、供給電力を変えたりして実現される。また、経験則から制御式を定めておき、この制御式に基づいて制御装置41が送風機16を制御しても良い。
以上のような消臭効果を説明する消臭実演装置10は、種々の場面で用いられる。
例えば、特定の実験や開発現場において、異臭源からの異臭を短時間で消臭したい場合には、異臭源を内部空間50に封入して消臭できる。
あるいは家庭などで異臭物があり、廃棄するまえに消臭する必要がある場合にも、内部空間50に封入して消臭できる。消臭されれば、廃棄も容易となる。
または、空気触媒の消臭効果を説明する際のデモンストレーションにも効果的に用いられる。空気触媒を建物に塗布して施工しても、消臭効果を体感できるまでには時間がかかる。とはいえ、空気触媒の消臭効果を顧客に短時間で説明したい場合も多い。このような場合に、本発明の消臭効果を説明する消臭実演装置を用いることにより、短時間での消臭を容易にアピールできる。結果として、営業でのデモンストレーション現場における利用価値が高い。
なお、本発明の消臭実演装置は、短時間での消臭効果を説明する消臭実演装置のみに限定されるものではなく、空気触媒を利用した一般的な消臭装置にも利用でき、用途が制限されるものではない。
本発明は、例えばアンモニアなどの異臭源からの異臭を、容器内で短時間に消臭して、その消臭効果を適切にデモンストレーションできる消臭実演装置などの分野において好適に利用できる。
10 消臭効果を説明する消臭実演装置
11 容器
12 本体
13 蓋
14 消臭体
15 通風路
16 送風機
17 底面
18 周面
19 保持部材
20 外壁
30 水を浸した布
40 検出装置
41 制御装置
50 内部空間
11 容器
12 本体
13 蓋
14 消臭体
15 通風路
16 送風機
17 底面
18 周面
19 保持部材
20 外壁
30 水を浸した布
40 検出装置
41 制御装置
50 内部空間
Claims (9)
- 密閉可能に形成される容器と、
前記容器の内部空間に出し入れ可能に設置されると共に空気触媒を塗布可能な塗布面を有する消臭体と、
前記内部空間に設置可能であって前記消臭体に送風する送風機を備え、
前記消臭体は、前記内部空間の底面との間に空間を形成すると共に前記内部空間の周面との間に空間を形成するように前記容器内部に設置され、更に前記送風機の送風軸方向に沿う通風路を有し、
前記塗布面の少なくとも一部は、前記通風路を形成する壁面上に形成される、消臭効果を説明する消臭実演装置。 - 前記消臭体は、ハニカム状に組み合わされた板状部材を有する請求項1記載の消臭効果を説明する消臭実演装置。
- 前記消臭体は、らせん状に形成された布状部材を有する請求項1記載の消臭効果を説明する消臭実演装置。
- 前記消臭体は、その表面に多数の突起を有する請求項1から3のいずれか記載の消臭効果を説明する消臭実演装置。
- 前記送風機の外壁の少なくとも一部が、前記消臭体の外周面の少なくとも一部を覆う請求項1から4のいずれか記載の消臭効果を説明する消臭実演装置。
- 前記送風機からの送風の大部分が、前記通風路を流れる請求項1から5のいずれか記載の消臭効果を説明する消臭実演装置。
- 前記容器内部に水分を与える水分供給手段を更に有する請求項1から6のいずれか記載の消臭効果を説明する消臭実演装置。
- 前記容器内部の臭気濃度を検出する検出装置と、前記送風機の送風速度を制御する制御装置を更に有し、
前記制御装置は、前記検出装置で検出された臭気濃度に従って、前記送風速度を制御する請求項1から7のいずれか記載の消臭効果を説明する消臭実演装置。 - 前記送風機は、前記内部空間の第1領域に設置され、
前記消臭体は、前記内部空間の第2領域に設置され、
前記第1領域と前記第2領域は異なる空間に形成され、
前記内部空間では、前記第1領域から第2領域を通じて空気の循環経路が形成される請求項1から8のいずれか記載の消臭効果を説明する消臭実演装置。
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JP2007182137A JP2009018245A (ja) | 2007-07-11 | 2007-07-11 | 消臭効果を説明する消臭実演装置 |
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