JP2009018106A - 電気掃除機用集塵容器 - Google Patents

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英也 土田
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明宏 森田
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Abstract

【課題】簡易な構成で、ティッシュペーパーを正確に装着することができる電気掃除機用集塵容器を提供すること。
【解決手段】ヒンジ構造21に関連して、仮止め用リブ50を設ける。仮止め用リブ50は、フィルタ装置13および外ケース11が開位置のときに、フィルタ装置13の捕獲領域41上にセットされたティッシュペーパー40の一端辺39を係止し、フィルタ装置13および外ケース11が開位置から閉位置へ変位するときに、係止した一端辺39を捕獲領域41の外側の受入部55へ押さえ込む。これにより、外ケース11およびフィルタ装置13が閉位置へ変位する途中において、ティッシュペーパー40が固定され、開位置にあったフィルタ装置13の捕獲領域41上で当初セットされた位置からティッシュペーパー40がずれることを防止することができる。
【選択図】図9

Description

この発明は、電気掃除機に備えられる集塵容器に関する。
電気掃除機の掃除機本体は、一般に、塵埃を集める集塵部(集塵容器に相当する。)および電動送風機等で構成されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の集塵部は、吸込口が形成された集塵室と、フィルタが配設され、回動軸を介して集塵室に連結される開口部とで構成されている。この集塵部では、集塵室と開口部とによって、ティッシュペーパーが挟持されている。電動送風機を駆動させると、吸込口を介して空気が集塵室に流入し、この空気に含まれる塵埃は、ティッシュペーパーおよびフィルタによって捕獲されて集塵室に貯留される。ティッシュペーパーは、空気の流れ方向に見てフィルタの上流側に位置するので、塵埃は、フィルタに到達する前にティッシュペーパーで捕獲されることとなり、フィルタの早期目詰まりを抑制することができる。
特開2006−346487号公報
特許文献1に記載の集塵部にティッシュペーパーを装着する場合、たとえば、開口部において集塵室に対向する面を上にし、この面にティッシュペーパーを載置(セット)してから、集塵室を回動軸回りに回動させる。そして、集塵室が開口部に嵌合すると、ティッシュペーパーが、集塵室と開口部とによって挟持され、集塵部に対するティッシュペーパーの装着が完了する。
ここで、ティッシュペーパーを開口部に適切にセットしても、このティッシュペーパーは開口部に固定されるわけではないので、集塵室を回動させる途中にティッシュペーパーがずれ、集塵部にティッシュペーパーを正確に装着できない虞がある。なお、特許文献1では、開口部に設けた突起をティッシュペーパーの孔に挿通することでティッシュペーパーのずれを防止しているが、ティッシュペーパーにいちいち孔を設けるのは面倒である。
この発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、簡易な構成で、ティッシュペーパーを正確に装着することができる電気掃除機用集塵容器を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、空気および塵埃を吸い込む吸込口と、前記吸込口から吸い込まれる空気および塵埃を誘導する誘導路と、前記誘導路に連設され、空気の流れ方向下流側に開放面を有する集塵空間と、を有するケースと、通気性メッシュでそれぞれ形成された主面と、前記主面の一端辺から前記主面に交差する方向へ広がり、前記主面と共同して窪んだ捕獲領域を形成する補助面と、前記主面および前記補助面の両側辺から立ち上がり、前記捕獲領域の両側を塞いでいる側面と、を有し、前記捕獲領域によって前記開放面を開閉できるフィルタ装置と、前記ケースの前記開放面の一端辺と前記フィルタ装置の前記補助面の一端辺とを中心に、前記開放面が前記捕獲領域で閉じられた閉位置と、前記開放面から前記捕獲領域が開いた開位置とに変位可能に前記ケースおよび前記フィルタ装置を連結しているヒンジ構造と、前記ヒンジ構造に関連して設けられる仮止め用リブであって、前記ケースおよび前記フィルタ装置が前記開位置のときに、前記捕獲領域上にセットされたティッシュペーパーの一端辺を係止し、前記ケースおよび前記フィルタ装置が前記開位置から前記閉位置へ変位するときに、係止したティッシュペーパーの一端辺を前記捕獲領域の外側へ押さえ込み、前記捕獲領域内へ前記ティッシュペーパーの一端辺が引き込まれないようにする仮止め用リブと、を有することを特徴とする、電気掃除機用集塵容器である。
請求項2記載の発明は、前記仮止め用リブは、前記ヒンジ構造の軸を中心に回転し、異なる角度で突出する少なくとも2種類のリブを含むことを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機用集塵容器である。
請求項3記載の発明は、前記フィルタ装置には、前記ケースおよび前記フィルタ装置が前記開位置から前記閉位置へ変位するときに前記仮止め用リブを受け入れる受入部が、前記捕獲領域の外側に設けられていることを特徴とする、請求項1または2記載の電気掃除機用集塵容器である。
請求項1記載の発明によれば、この電気掃除機用集塵容器では、吸込口からケース内に吸い込まれた空気および塵埃が、誘導路によって誘導されてから集塵空間へ流れ、集塵空間の開放面からフィルタ装置へ向かうときに、塵埃がフィルタ装置の捕獲領域で捕獲され、集塵空間に溜められる。
ケースおよびフィルタ装置は、ヒンジ構造によって、閉位置と開位置とに変位可能(詳しくは、ヒンジ構造の軸を中心として相対回動可能)に連結されている。そのため、閉位置のときには集塵空間の開放面がフィルタ装置の捕獲領域で閉じられるので、上述したように開放面から流れる塵埃を捕獲領域で捕獲することができ、開位置のときには開放面から捕獲領域が開くので、集塵空間に溜められた塵埃を開放面から捨てることができる。
そして、フィルタ装置の捕獲領域上には、ティッシュペーパーをセットできるので、捕獲領域上にティッシュペーパーがセットされた状態でケースおよびフィルタ装置を閉位置へ変位させると、ティッシュペーパーが開放面と捕獲領域との間に配置される。これにより、捕獲領域に先立ってティッシュペーパーで塵埃を捕獲することができるので、捕獲領域の通気性メッシュの早期目詰まりを防止することができる。
ここで、ヒンジ構造に関連して設けられる仮止め用リブは、ケースおよびフィルタ装置が開位置のときに、捕獲領域上にセットされたティッシュペーパーの一端辺を係止する。これにより、ティッシュペーパーを捕獲領域上に適切にセットできる。そして、この仮止め用リブは、ケースおよびフィルタ装置が開位置から閉位置へ変位するときに、係止したティッシュペーパーの一端辺を捕獲領域の外側へ押さえ込み、捕獲領域内へ引き込まれないようにする。これにより、ケースおよびフィルタ装置が閉位置へ変位する途中において、ティッシュペーパーが固定され、開位置にあったフィルタ装置の捕獲領域上で当初セットされた位置からティッシュペーパーがずれることを防止することができる。
その結果、仮止め用リブを設けるといった簡易な構成で、電気掃除機用集塵容器に対して、ティッシュペーパーを正確に装着することができる。
請求項2記載の発明によれば、仮止め用リブは、ヒンジ構造の軸を中心に回転し、異なる角度で突出する少なくとも2種類のリブを含んでいる。そのため、ケースおよびフィルタ装置が開位置から閉位置へ変位するときに、1つのリブが、係止したティッシュペーパーの一端辺を捕獲領域の外側へ押さえ込むことができなくなっても、他のリブが交代することができる。そのため、ケースおよびフィルタ装置が閉位置へ変位する途中において、仮止め用リブは、係止したティッシュペーパーの一端辺を捕獲領域の外側へ常に押さえ込むことができ、開位置にあったフィルタ装置の捕獲領域上で当初セットされた位置からティッシュペーパーがずれることを確実に防止することができる。
請求項3記載の発明によれば、仮止め用リブが係止したティッシュペーパーの一端辺は、ケースおよびフィルタ装置が開位置から閉位置へ変位するときに、仮止め用リブとともに、捕獲領域の外側の受入部に受け入れられるので、仮止め用リブが係止したティッシュペーパーの一端辺を確実に捕獲領域内へ引き込まれないようにすることができる。
なお、本明細書で、ティッシュペーパーは最も簡易な使い捨てフィルタの代表例として例示しており、ティッシュペーパーに代えて、たとえば、専用の使い捨てフィルタペーパーをセットする場合も、本発明は適用できる。
以下には、図面を参照して、この発明の具体的な実施形態について説明する。
1.電気掃除機の全体構成
図1は、この発明の一実施形態に係る電気掃除機本体1の斜視図である。図1に示される電気掃除機本体1において、左斜め下方側を前方(正面)、右斜め上方側を後方(背面)として説明し、以降の説明においても、方向を特定する場合は、この方向に従って前後、左右および上下を特定する。なお、各図において個別に方向を特定する場合には、それに従う。また、左右方向は、幅方向と同義である。
電気掃除機本体1は、たとえば樹脂で成形されたハウジング2によってその外形が区画されており、ハウジング2の前面には吸込ホース装着孔3が形成されている。また、ハウジング2の後方寄り左右両側には、比較的大径の車輪4が備えられている。さらに、ハウジング2の上面には、図示の折り畳まれた状態から起立状態に立ち上げることのできる取っ手5が設けられている。取っ手5の前側には、開閉可能なカバー6が配置されている。カバー6は、後方側に開閉の支点を有し、前方側が上方へ開いてその内部を露出させることができる。
図2は、図1において、電気掃除機本体1からカバー6を取り外した状態を示している。カバー6で覆われた電気掃除機本体1内には、吸込ホース装着孔3に連通する集塵室7が形成されていて、集塵室7内には、電気掃除機用集塵容器10が着脱自在に収容されている。集塵室7の後方には、図示しない電動送風機が内蔵されている。
2.集塵容器
図3は、集塵容器10の斜視図であり、図において左斜め下方が、集塵容器10の前面である。また、図4は、集塵容器10の分解斜視図であり、図4においては、右側が集塵容器10の前面である。図5は、集塵容器10内における旋回流路25を流れる空気および塵埃の流れを説明するための図で、外ケース11および内ケース12を分離し、かつ、フィルタ装置13を外ケース11から外した状態で、集塵容器10を正面斜め上方から示した斜視図である。図6は、集塵容器10内における空気および塵埃の流れを説明するための図で、集塵容器10を背面側から見た斜視図であり、フィルタ装置13が開かれた状態を示している。図7は、図6において、メッシュフィルタ37にティッシュペーパー40を載せた状態を示している。ここで、図2〜図5に示す集塵容器10は、あくまでその概要を説明するためのものであって、細部においては、本願発明の集塵容器10(図6以降に示されている。)と異なっている。
図3および図4を参照して、集塵容器10は、外ケース11、内ケース12およびフィルタ装置13を有している。外ケース11および内ケース12は、ケースとして機能する。
(1)外ケースおよび内ケース
外ケース11は、後側に向かって太くなる中空の略直方体形状であり、透明または半透明の樹脂で形成されており、その内部を透かして見ることができる。外ケース11の一方面である前面には、吸込口14が形成されている。集塵容器10が電気掃除機本体1の集塵室7に収容された状態では、吸込口14は、電気掃除機本体1の吸込ホース装着孔3と連通する(図2参照)。よって、吸込ホース(図示せず)で吸い込まれる空気および塵埃は、吸込ホース装着孔3を介して、吸込口14から外ケース11内へ取り込まれる。図6に示すように、外ケース11の他方面(開放面78という。)である背面側は開放されている。そして、外ケース11の背面側周縁における左側部分には、外ケース11の背面側周縁の右側において、この周縁よりも後方へ突出するリブ(第1リブ42という。)が一体的に設けられている。
内ケース12は、図4に示すように、正面視略L字の平板形状であり、たとえば黄色、赤、青等の原色に着色された樹脂で形成されており、外ケース11の背面側から外ケース11内に嵌合される。内ケース12には、その略中央位置において、前方向きに突出する中空の半柱状の凸部17が設けられている。内ケース12における、凸部17の右側部分は、正面側へ湾曲しており、この湾曲部分と凸部17との間の空間が、バッファ空間15とされる。また、この湾曲部分の背面(ガイド面24という。)は、図5に示すように、凸湾曲状に滑らかに膨出している。そして、図6に示すように、内ケース12の背面における略右上部分には、凸部17を取り囲むように背面側へ延びる背面視略C字状の第2リブ43が一体的に設けられている。第2リブ43の上端部は、内ケース12の上側周縁に接続されており、第2リブ43の下端部は、内ケース12の右側周縁へ延びている。第2リブ43は、内ケース12が外ケース11に嵌合された状態において、外ケース11の背面側周縁よりも後方へ突出している。そして、内ケース12の背面には、第2リブ43の下端部から連続して下方へ延びる第3リブ44が設けられている。さらに、凸部17の内側には、背面視略逆S字状で背面側へ延びる壁(旋回壁45という。)が設けられている。
上述したように、外ケース11が透明または半透明であるから、内ケース12が外ケース11に嵌合された状態では、外ケース11を透かして、内ケース12が外ケース11の内部に配置されていることを確認することができる。内ケース12は、外ケース11に嵌合された状態において、外ケース11と協働して、外ケース11の吸込口14から入る空気および塵埃を主として通し、空気中の塵埃に遠心力を付与するための旋回流路25(誘導路)、吸込口14から入る空気の流れを確保するためのバイパス流路30、および、塵埃が溜まる集塵空間26を形成する。
旋回流路25は、図5に示すように、吸込口14とガイド面24とをつなぐ流路であり、バッファ空間15を上流側とし、凸部17の外面および上述した内ケース12の湾曲部分と外ケース11の内面との間に形成された、正面視時計回り(図示太線矢印参照)に旋回する空間である。
集塵空間26は、図6に示すように、旋回流路25に連設され、その下流側へ連続する、第3リブ44までの空間である。集塵空間26は、空気の流れ方向下流側(背面側)において、上述した開放面78に連通している。
バイパス流路30は、凸部17内において旋回壁45によって区画された背面視略C字形状の旋回流路である。また、図5に示すように、凸部17の周面には多数の通気用小孔18が穿設されている。
吸込口14から外ケース11内に吸い込まれた空気および塵埃は、図5の太線矢印で示すように、バッファ空間15で受け入れられてから、主として旋回流路25において、旋回流路25に誘導され、凸部17を中心とする正面視時計回りに旋回しながら下流側の集塵空間26へ向かう。図6に示すように、旋回流路25を空気および塵埃20が通過する間に、空気中の塵埃20に遠心力が付与されるので、塵埃20は旋回流路25の外側を流れ、集塵空間26の外側から溜まっていく(以降で詳説する。)。ここで、ガイド面24は、旋回流路25の下流側で、旋回流路25を流れてくる空気および塵埃20をスムーズに案内し、空気および塵埃20の旋回を助ける。よって、集塵空間26に塵埃20が多く溜まった状態でも、旋回流路25自体の空気の流れは妨げられず、空気が旋回し、吸引力はほとんど低下しない。なお、旋回流路25を空気および塵埃20がスムーズに流れ、塵埃20がガイド面24に付着せず、集塵空間26の周囲からスムーズに溜まっていけるように、外ケース11の内面および内ケース12の表裏両面に、たとえばテフロン(登録商標)などの弗素樹脂を分子レベルでコーティングしてもよい。あるいは、外ケース11の内面や内ケース12の表裏両面に、カーボンを蒸着させてもよい。弗素樹脂を分子レベルでコーティングしたり、カーボンを蒸着させたりすることにより、外ケース11の内面や内ケース12の表裏両面の撥水性の向上、塵埃離れの改善、汚れの防止、流れる空気に対する抵抗の軽減等が図れ、集塵容器10の性能の一層向上させることができる。
また、旋回流路25を旋回する空気は、通気用小孔18を通って凸部17の内側へ入り、バイパス流路30において、背面視反時計回りに旋回しながら背面側へ流れることができる(図示1点鎖線矢印参照)。このように、凸部17に形成された多数の通気用小孔18は、旋回流路25とバイパス流路30とを連通し、吸込口14から入る空気の流れを確保している。また、バイパス流路30を旋回する空気中の塵埃20には、遠心力が付与される。これにより、バイパス流路30を通過する空気から塵埃20を分離することができる。ここで、旋回壁45は、図6における右端において、バイパス流路30における空気の流れ方向に沿って、上側に直線的に延びている。
このように、集塵容器10では、外ケース11および内ケース12によって旋回流路25が形成されているので、いわゆるサイクロン方式で集塵を行なうことできる。また、集塵容器10には、バイパス流路30が形成されているので、旋回流路25が詰まっても、吸込口14からフィルタ装置13への空気の流れを確保することができる。
そして、フィルタ装置13および外ケース11は、フィルタ装置13の一端辺(後述する補助面76の一端辺)および外ケース11の開放面78の一端辺(下方部)において、左右方向に間隔を隔てた1対のヒンジ構造21によって連結されている。外ケース11に内ケース12が嵌合され、この外ケース11がフィルタ装置13へ向けてヒンジ構造21を中心に回動されて、フィルタ装置13の正面側に対向するように閉じられることにより、外ケース11がフィルタ装置13に取り付けられ、図3に示すように、集塵容器10が完成する。なお、フィルタ装置13および外ケース11(内ケース12も含む。)は、上述した一端辺(ヒンジ構造21の回動軸)を中心に、後述するフィルタ装置13の捕獲領域41(図6参照)によって開放面78(図6参照)が閉じられた閉位置(図3、図17および図18参照)と、開放面78から捕獲領域41が完全に開いた開位置(図8および図9参照)との間を変位(相対回動)する。開位置のときに集塵容器10が完成する。
また、外ケース11には、その上面側(ヒンジ構造21の反対側)に取っ手19が設けられている。取っ手19の後端側には、押ボタン22と、押ボタン22と連動してフィルタ装置13を閉じた状態に係止するためのフック23(図6参照)とが備えられている。また、フィルタ装置13(詳しくは、後述する第2フィルタフレーム36)には、フック受け51が備えられている。フック受け51には、フック受け51を貫通する係止孔52が形成されており、上述したフック23を、係止孔52に挿通させてからフック受け51に係合することで、フィルタ装置13を閉じた状態が維持される。なお、押ボタン22を操作することで、フック23とフック受け51との係合状態を解除して、外ケース11をフィルタ装置13に対して開き、フィルタ装置13を外ケース11から取り外すことができる(図6参照)。
(2)フィルタ装置
次に、フィルタ装置13について説明する。
フィルタ装置13は、前後方向に薄い略直方体形状である。フィルタ装置13には、その外周を形成するフィルタフレーム35および36と、フィルタフレーム35、36により保持される2種類のフィルタとが含まれている。
具体的には、図6を参照して、フィルタフレームは、2層構造であり、外ケース11の背面外周縁に接続される第1フィルタフレーム35と、第1フィルタフレーム35の背面に接続される第2フィルタフレーム36とを有している。
(2−1)第1フィルタフレーム
第1フィルタフレーム35の正面側には、目の細かな通気性メッシュで形成されたメッシュフィルタ37が配置されている。メッシュフィルタ37は、外ケース11の背面に対向する面(対向面という。)が、外ケース11から離れる方向に窪む凹状、詳しくは、ヒンジ構造21側が把持部側となる塵取形状に形成されている。メッシュフィルタ37における塵取形状の凹部(捕獲領域41という。)は、台形状の主面75と、主面75の一端辺である上底部分(図6では左側部分)から主面75に交差する方向に沿ってヒンジ構造21側へ広がる矩形状の補助面76と、主面75および補助面76の左右両側辺から立ち上がる三角形状の側面77とによって区画されている。
メッシュフィルタ37は、捕獲領域41において、集塵空間26まで流れてきた塵埃20を捕獲し、この塵埃20がメッシュフィルタ37より下流(図6においては、メッシュフィルタ37の下方)の第2フィルタフレーム36側へ移動するのを阻止する。大きな塵埃20はこのメッシュフィルタ37で捕獲され、微細な塵埃20は、空気とともにメッシュフィルタ37を通過し得る。つまり、メッシュフィルタ37は、外ケース11の背面側から流れ出る空気を通過させる一方で、大きな塵埃20を捕獲する。
また、上述した第1リブ42、第2リブ43、第3リブ44および旋回壁45は、外ケース11の背面側周縁から、さらに背面側、つまりメッシュフィルタ37側にはみ出ており、それぞれのはみ出た部分は、外ケース11をフィルタ装置13に対して閉じたときに、捕獲領域41に格納される。このとき、第1リブ42と捕獲領域41の左側の側面77との間には、第1圧縮室47が形成される。また、第2リブ43と第3リブ44と捕獲領域41との間には、第2圧縮室48が形成される。詳しくは、外ケース11をフィルタ装置13に対して閉じたときに、上述した集塵空間26において第2リブ43および第3リブ44の近傍が、第2圧縮室48となる。また、旋回壁45において、上述したように上側に延びる部分と、捕獲領域41の右側の側面77との間には、第3圧縮室49が形成される。なお、説明の便宜上、第1圧縮室47、第2圧縮室48および第3圧縮室49は、外ケース11および内ケース12の背面側に示している。
旋回流路25で遠心力が付与された塵埃20は、集塵空間26側に溜められ、そのうちの一部が第1圧縮室47に取り込まれる。この塵埃20は、引き続き第1圧縮室47に取り込まれる塵埃20によって圧縮される(図示実線矢印参照)。第1圧縮室47において一杯まで塵埃20が取り込まれると、旋回流路25に沿って流れる塵埃20は、今度は、第2圧縮室48に取り込まれて、第1圧縮室47での場合と同様に、圧縮される(図示破線矢印参照)。このように、第1圧縮室47および第2圧縮室48が設けられているので、集塵空間26が早期に詰まることを防止でき、集塵容器10の集塵能力の向上を図ることができる。
また、図6に示すように、凸部17の内部、つまりバイパス流路30を流れる塵埃20は、上述したように、遠心力が付与されながら背面視で反時計回りに旋回されて第3圧縮室49に取り込まれ、第1圧縮室47および第2圧縮室48での場合と同様に圧縮される(図示1点鎖線矢印参照)。このように、バイパス流路30に第3圧縮室49が設けられているので、バイパス流路30で空気から分離された塵埃20を圧縮することができ、バイパス流路30が塵埃20によって早期に詰まることを防止でき、集塵容器10の集塵能力の向上を図ることができる。
なお、第1フィルタフレーム35の正面側およびそこに配置されたメッシュフィルタ37に対し、前述した外ケース11の内面や内ケース12の表裏両面に施したコーティング加工を施してもよい。すなわち、第1フィルタフレーム35の正面側およびメッシュフィルタ37に対して、弗素樹脂を分子レベルでコーティングしたり、または、カーボンを蒸着させてもよい。このようにすれば、第1フィルタフレーム35の正面側やメッシュフィルタ37に付着した塵埃が容易に離れるようにでき、また、メッシュフィルタ37を通過する空気に対する抵抗の軽減が図れる。
(2−2)第2フィルタフレーム
第2フィルタフレーム36には、微細な塵埃を捕獲するためのプリーツフィルタ34(図8参照)が備えられている。プリーツフィルタ34は、断面形状が交互に反対方向に折り畳まれて連続する山谷形状を有するフィルタである。プリーツフィルタ34は、外ケース11の背面側から流れ出る空気を通過させる一方で、微細な塵埃20を捕獲する。なお、プリーツフィルタ34を通過した空気は、電動送風機(図示せず)を経て機外へ排出される。このように、このフィルタ装置13では、メッシュフィルタ37で比較的大きい塵埃20を捕獲し、プリーツフィルタ34で比較的小さい塵埃20を捕獲することによって、大きさの違いを問わずに、塵埃20を捕獲することができる。
そして、プリーツフィルタ34を保持するために、第2フィルタフレーム36には、図4に示すように、プリーツフィルタ34用の保持部材38が複数備えられている。保持部材38は、プリーツフィルタ34の山谷形状に合わせた凹凸を有し、プリーツフィルタ34の上端部、下端部および中央部を保持する。これにより、プリーツフィルタ34の剛性が補強され、プリーツフィルタ34の変形が防止される。なお、プリーツフィルタ34自体を図示すると、煩雑なため、図4では、保持部材38が示され、プリーツフィルタ34自体は省略されている。
なお、上述したヒンジ構造21は、フィルタ装置13側では、第1フィルタフレーム35および第2フィルタフレーム36のそれぞれに取り付けられており、第1フィルタフレーム35および第2フィルタフレーム36は、互いに独立して、外ケース11に対して相対回動可能である。また、図6に示すように、フィルタ装置13は、ヒンジ構造21の回動軸回りに相対回動することで、上述したように、第1フィルタフレーム35の捕獲領域41によって外ケース11の開放面78を開閉することができる。
(3)集塵容器へのティッシュペーパーの装着
フィルタ装置13の正面側(図6における上面側)には、上述したように、メッシュフィルタ37が設けられており、塵埃20は、第1圧縮室47および第2圧縮室48で圧縮されながら、メッシュフィルタ37の、外ケース11(詳しくは開放面78)との対向面(捕獲領域41)で捕獲され、集塵空間26に溜められる。
ここで、集塵容器10に溜まった塵埃20を捨てる場合は、フィルタ装置13が外ケース11の下方に位置するように、集塵容器10を床等に載置する。これにより、集塵空間26に溜められた塵埃20は、メッシュフィルタ37側へ下降して捕獲領域41に溜められる。そして、外ケース11をフィルタ装置13に対して開いて(外ケース11およびフィルタ装置13を上述した開位置へ変位させて)捕獲領域41を開放し、捕獲領域41に溜まった塵埃20を捨てる(なお、集塵空間26に溜められた塵埃20を開放面78から直接捨てることもできる。)。この場合において、捕獲領域41に細かな塵埃20が付着することで、メッシュフィルタ37が目詰まりしたり、メッシュフィルタ37に付着した塵埃20が捨てにくいことがある。
そこで、この実施形態では、図7に示すように、メッシュフィルタ37の捕獲領域41上にティッシュペーパー40を載置する。これにより、ティッシュペーパー40は、図7に示すように、メッシュフィルタ37の捕獲領域41の形状に沿って変形し、捕獲領域41に似た塵取り形状になる。そして、外ケース11をフィルタ装置13に対して閉じると(言い換えれば、外ケース11およびフィルタ装置13を閉位置へ変位させ、ティッシュペーパー40をセットした捕獲領域41で開放面78を閉じると)、フィルタ装置13と外ケース11とによってティッシュペーパー40を挟み、開放面78と捕獲領域41との間にティッシュペーパー40を配置することができる。ここで、第1リブ42、第2リブ43および第3リブ44は、ティッシュペーパー40を、メッシュフィルタ37の捕獲領域41の塵取り形状に沿うように、破くことなく、捕獲領域41へ押し込む。これによって、ティッシュペーパー40は、フィルタ装置13と外ケース11との間で位置決めされ、捕獲領域41の形状とほぼ等しい塵取り形状になる。このように、外ケース11をフィルタ装置13に対して閉じると、ティッシュペーパー40の位置決めも一緒に行なうことができるので、集塵容器10に対するティッシュペーパー40の装着が容易である。なお、メッシュフィルタ37に載置されたティッシュペーパー40がずれるのを防止するため、フィルタ装置13は静止させて、外ケース11をフィルタ装置13に対して閉じるのが好ましい。
ティッシュペーパー40がフィルタ装置13と外ケース11との間に介挿されることによって、フィルタ装置13(詳しくは捕獲領域41)に先立って、ティッシュペーパー40で塵埃20を捕獲することができるので、捕獲領域41の通気性メッシュの早期目詰まりを防止し、フィルタ装置13の延命を図ることができる。そして、外ケース11をフィルタ装置13に対して開き、取っ手19を掴んで、フック受け51側が下向きとなるように、集塵容器10全体を傾けると、ティッシュペーパー40およびティッシュペーパー40上の塵埃20は、ヒンジ構造21側から離れるように、下方へずれ落ちる。ずれ落ちる先にゴミ箱(図示せず)を配置しておくと、塵埃20を、床面にこぼすことなく、ゴミ箱に捨てることができる。また、ティッシュペーパー40が塵埃20で汚れた場合には、新しいティッシュペーパー40に取り替えるだけでよく、メンテナンスが容易である。
図8は、図6の集塵容器10に仮止め用リブ50を適用した図であって、外ケース11および内ケース12をフィルタ装置13に対して完全に開いた状態を示している。なお、図8では、説明の便宜上、メッシュフィルタ37が省略されている。図9は、図8の状態にある集塵容器10の側面図である。図10は、図9の状態から、外ケース11および内ケース12をフィルタ装置13へ向けて回動させる様子を示している。図11は、図10の状態から、外ケース11および内ケース12をフィルタ装置13へ向けてさらに回動させる様子を示している。図12は、図11の状態から、外ケース11および内ケース12をフィルタ装置13へ向けてさらに回動させる様子を示している。
図8を参照して、外ケース11のヒンジ構造21側の周縁において1対のヒンジ構造21に左右から挟まれる部分には、仮止め用リブ50が設けられている。仮止め用リブ50は、第1仮止め用リブ53および第2仮止め用リブ54といった2種類のリブを含んでいる。
図9における、外ケース11および内ケース12(以下ではまとめて外ケース11とする。)をフィルタ装置13に対して完全に開いた状態(フィルタ装置13および外ケース11が上述した開位置にある状態)を参照して、第1仮止め用リブ53および第2仮止め用リブ54について説明する。なお、外ケース11をフィルタ装置13に対して完全に開いた状態では、外ケース11の背面側周縁Xとフィルタ装置13(第1フィルタフレーム35)の対向面Yとが、ほぼ面一となるように、連続している。また、第1リブ42、第2リブ43および第3リブ44(図8参照)は、上述したように、外ケース11の背面側周縁からはみ出ている。
第1仮止め用リブ53は、幅方向に長手で矩形の薄板形状であり、外ケース11のヒンジ構造21側周縁から略水平方向に沿って、第1フィルタフレーム35のヒンジ構造21側周縁部の上方まで突出している。第1フィルタフレーム35において捕獲領域41(図8参照)の外側となるヒンジ構造21側周縁部において、第1仮止め用リブ53の下方に位置する部分には、第1仮止め用リブ53を受入可能な大きさの溝(受入部55という。)が形成されている。受入部55は、溝底を有さない切欠きであってもよい。
第2仮止め用リブ54は、幅方向に長手で矩形の薄板形状であり、第1仮止め用リブ53の基端部から、第1仮止め用リブ53と略直交するように、上方へ突出している。第2仮止め用リブ54の突出量は、第1仮止め用リブ53の突出量よりも小さい。このように、第1仮止め用リブ53および第2仮止め用リブ54は、互いに異なる角度で突出している。なお、第2仮止め用リブ54が複数設けられていてもよい。この場合、各第2仮止め用リブ54は、異なる角度で突出していることが望ましい。
引き続き図9を参照し、ティッシュペーパー40を、その一端辺39が受入部55上に配置されるように、第1フィルタフレーム35(詳しくは、メッシュフィルタ37の捕獲領域41上)に載置(セット)する。受入部55上に配置されたティッシュペーパー40の一端辺39は、第1仮止め用リブ53によって、その下方で係止される。なお、図9では、一端辺39と第1仮止め用リブ53とは互いに非接触であるが、一端辺39がずれようとした場合には、一端辺39が上方の第1仮止め用リブ53に当たって一端辺39のずれが防止されるので、一端辺39は第1仮止め用リブ53に係止されているといえる。これにより、ティッシュペーパー40を捕獲領域41上に適切にセットできる。
そして、図10に示すように、外ケース11をフィルタ装置13へ向けて、ヒンジ構造21回りに回動させる(つまり、フィルタ装置13および外ケース11を開位置から閉位置へ変位させる)。これにより、仮止め用リブ50が、ヒンジ構造21の軸を中心に回転し、まず、第1仮止め用リブ53が受入部55に受け入れられ、このとき、係止したティッシュペーパー40の一端辺39を、上方から押圧しながら、受入部55(つまり、捕獲領域41の外側)へ押さえ込む。これにより、一端辺39が、捕獲領域41内へ引き込まれることなく、受入部55に固定されるので、ティッシュペーパー40は、外ケース11を回動させる前の位置に保持される。そして、図11に示すように、引き続き外ケース11をフィルタ装置13へ向けて回動させると、受入部55に押し込まれたティッシュペーパー40の一端辺39から第1仮止め用リブ53が離間しようとする。しかし、図12に示すように、第1仮止め用リブ53に引き続いて受入部55に受け入れられる第2仮止め用リブ54が、第1仮止め用リブ53に代わって、ティッシュペーパー40の一端辺39を上方から押圧するので、一端辺39は、引き続き受入部55に押し込まれている。その後、引き続き外ケース11をフィルタ装置13へ向けて回動させて、外ケース11をフィルタ装置13に対して閉じる(フィルタ装置13および外ケース11を上述した閉位置へ変位させる)と、外ケース11の背面側周縁Xとフィルタ装置13の対向面Yとによってティッシュペーパー40が挟まれて固定される。このとき、ティッシュペーパー40の一端辺39から第1仮止め用リブ53および第2仮止め用リブ54が離間してもよい。
このように、仮止め用リブ50を設けることにより、外ケース11およびフィルタ装置13が閉位置へ変位する途中において、ティッシュペーパー40が固定され、開位置にあったフィルタ装置13の捕獲領域41上で当初セットされた位置(図9参照)からティッシュペーパー40がずれることを防止することができる。その結果、仮止め用リブ50を設けるといった簡易な構成で、集塵容器10に対して、ティッシュペーパー40を正確に装着することができる。
さらに、仮止め用リブ50は、異なる角度で突出する少なくとも2種類のリブ(第1仮止め用リブ53および第2仮止め用リブ54)を含んでいる。そのため、外ケース11およびフィルタ装置13が開位置から閉位置へ変位するときに、1つのリブ(第1仮止め用リブ53)が、係止したティッシュペーパー40の一端辺39を捕獲領域41の外側へ押さえ込むことができなくなっても、他のリブ(第2仮止め用リブ54)が交代することができる。そのため、外ケース11およびフィルタ装置13が閉位置へ変位する途中において、仮止め用リブ50は、係止したティッシュペーパー40の一端辺39を捕獲領域41の外側へ常に押さえ込むことができ、開位置にあったフィルタ装置13の捕獲領域41上で当初セットされた位置からティッシュペーパー40がずれることを確実に防止することができる。なお、上述したように第2仮止め用リブ54が複数設けられていれば、一層確実に、一端辺39を捕獲領域41の外側へ常に押さえ込むことができる。
そして、仮止め用リブ50が係止したティッシュペーパー40の一端辺39は、外ケース11およびフィルタ装置13が開位置から閉位置へ変位するときに、仮止め用リブ50とともに、捕獲領域41の外側の受入部55に受け入れられるので、仮止め用リブ50が係止したティッシュペーパー40の一端辺39を確実に捕獲領域41内へ引き込まれないようにすることができる。
3.変形例
(1)第1の変形例
図13は、図8に、第1の変形例に係るアーム56を適用した図である。図14は、図13において、アーム56が上側に揺動した状態を示している。なお、図13および図14では、説明の便宜上、メッシュフィルタ37が省略されている。図15は、図13の状態の集塵容器10を別の角度から見た図であり、塵埃20が溜まったティッシュペーパー40が第1フィルタフレーム35に載置された状態を示している。図16は、図15において、アーム56が上側に揺動した状態を示している。
第1の変形例では、第1フィルタフレーム35に、1対のアーム56が設けられている。各アーム56は、第1フィルタフレーム35の外周部分の幅方向略半分を外側から取り囲む略U字の枠状に形成されている。詳しくは、図13を参照して、左側のアーム56は、第1フィルタフレーム35の外側周縁の略左半分を取り囲みように、右側のアーム56は、第1フィルタフレーム35の外側周縁の略右半分を取り囲むように、それぞれ第1フィルタフレーム35に取付けられている。また、各アーム56の遊端部は、第1フィルタフレーム35の幅方向中央部で揺動自在に支持されている。左側のアーム56の遊端部が右側のアーム56の遊端部に対して上側から係合することで、左右のアーム56は、互いに連結されている。そのため、左側のアーム56の遊端部近傍に設けられた柱体形状のノブ57を押し上げると、左右のアーム56が、図14に示すように、第1フィルタフレーム35よりも上方へほぼ同時に揺動する。これにより、図15に示すようにティッシュペーパー40を第1フィルタフレーム35に載置した状態において、図16に示すように左右のアーム56を上方へ揺動させると、ティッシュペーパー40の周縁部が持ち上げられ、ティッシュペーパー40は、皿状に変形する。これにより、ティッシュペーパー40の周縁部がつまみやすくなる。また、ティッシュペーパー40が皿状なので、ティッシュペーパー40上の塵埃20は、舞い上がることなく、ティッシュペーパー40内に収容されている。そして、ティッシュペーパー40の周縁部をまとめることにより、塵埃20をティッシュペーパー40で包み込み、塵埃20およびティッシュペーパー40をゴミ箱(図示せず)に捨てる。
(2)第2の変形例
図17は、第2の変形例に係る集塵容器10の背面側斜視図である。図18は、図17に示す集塵容器10の分解斜視図である。図19は、図17の集塵容器10から第2フィルタフレーム36を抜き出した図であって、図19(a)は、第2フィルタフレーム36の背面図であり、図19(b)は、図19(a)のA−A矢視断面図である。
図18を参照して、第2の変形例に係る集塵容器10の第2フィルタフレーム36では、プリーツフィルタ34の上端部、下端部および中央部を保持する3つの保持部材38のそれぞれの背面に、幅方向に延びるレール58が形成されている。
そして、第2フィルタフレーム36には、背面側から除塵レバー59が取付けられている。除塵レバー59は、プリーツフィルタ34の上端の保持部材38と下端の保持部材38との間に亘って延びる上下方向に長手の薄板形状に形成されおり、背面には、操作用の取っ手60が形成されている。また、除塵レバー59においてプリーツフィルタ34に対向する側面(正面)の上下端部および中央部には、幅方向に延びる溝61が形成されている。各溝61には、対応する保持部材38のレール58が嵌っており、取っ手60を掴んで左右に動かすと、除塵レバー59を、上下方向3箇所がレール58に支持された状態で、幅方向に沿って安定してスライドさせることができる。そして、第2フィルタフレーム36の外枠形状にほぼ等しい略矩形枠体形状のカバー63が、第2フィルタフレーム36に対して、背面側から取付けられている。これにより、除塵レバー59の上端部および下端部が、第2フィルタフレーム36の外枠部分とカバー63とによって挟持され、第2フィルタフレーム36から除塵レバー59が外れることが防止される(図17および図19参照)。
そして、図19(b)に示すように、除塵レバー59の正面側には、保持部材38を避けた位置に、複数(ここでは2つ)の爪62が設けられている。これらの爪62は、除塵レバー59における上下方向中央の溝61を挟むように、上下方向に間隔を隔てて設けられている。各爪62は、プリーツフィルタ34側へ突出しており、除塵レバー59を幅方向に沿ってスライドさせるときに、プリーツフィルタ34の折目の山を弾く。これにより、プリーツフィルタ34が振動するので、プリーツフィルタ34に詰まった微小な塵埃をプリーツフィルタ34から剥離させて、プリーツフィルタ34の目詰まりを防止することができる。そして、プリーツフィルタ34の上端の保持部材38と下端の保持部材38との間に亘って除塵レバー59を設けることにより、プリーツフィルタ34を広範囲に亘って弾けるように爪62を配置することできるので、プリーツフィルタ34の目詰まりを広範囲に亘って防止することができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
この発明の一実施形態に係る電気掃除機本体1の斜視図である。 図1において、電気掃除機本体1からカバー6を取り外した状態を示している。 集塵容器10の斜視図である。 集塵容器10の分解斜視図である。 集塵容器10内における旋回流路25を流れる空気および塵埃の流れを説明するための図で、外ケース11および内ケース12を分離し、かつ、フィルタ装置13を外ケース11から外した状態で、集塵容器10を正面斜め上方から示した斜視図である。 集塵容器10内における空気および塵埃の流れを説明するための図で、集塵容器10を背面側から見た斜視図であり、フィルタ装置13が開かれた状態を示している。 図6において、メッシュフィルタ37にティッシュペーパー40を載せた状態を示している。 図6の集塵容器10に仮止め用リブ50を適用した図であって、外ケース11および内ケース12をフィルタ装置13に対して完全に開いた状態を示している。 図8の状態にある集塵容器10の側面図である。 図9の状態から、外ケース11および内ケース12をフィルタ装置13へ向けて回動させる様子を示している。 図10の状態から、外ケース11および内ケース12をフィルタ装置13へ向けてさらに回動させる様子を示している。 図11の状態から、外ケース11および内ケース12をフィルタ装置13へ向けてさらに回動させる様子を示している。 図8に、第1の変形例に係るアーム56を適用した図である。 図13において、アーム56が上側に揺動した状態を示している。 図13の状態の集塵容器10を別の角度から見た図であり、塵埃20が溜まったティッシュペーパー40が第1フィルタフレーム35に載置された状態を示している。 図15において、アーム56が上側に揺動した状態を示している。 第2の変形例に係る集塵容器10の背面側斜視図である。 図17に示す集塵容器10の分解斜視図である。 図17の集塵容器10から第2フィルタフレーム36を抜き出した図であって、図19(a)は、第2フィルタフレーム36の背面図であり、図19(b)は、図19(a)のA−A矢視断面図である。
符号の説明
10 集塵容器
11 外ケース
12 内ケース
13 フィルタ装置
14 吸込口
20 塵埃
21 ヒンジ構造
25 旋回流路
26 集塵空間
39 一端辺
40 ティッシュペーパー
41 捕獲領域
50 仮止め用リブ
53 第1仮止め用リブ
54 第2仮止め用リブ
55 受入部
75 主面
76 補助面
77 側面
78 開放面

Claims (3)

  1. 空気および塵埃を吸い込む吸込口と、前記吸込口から吸い込まれる空気および塵埃を誘導する誘導路と、前記誘導路に連設され、空気の流れ方向下流側に開放面を有する集塵空間と、を有するケースと、
    通気性メッシュでそれぞれ形成された主面と、前記主面の一端辺から前記主面に交差する方向へ広がり、前記主面と共同して窪んだ捕獲領域を形成する補助面と、前記主面および前記補助面の両側辺から立ち上がり、前記捕獲領域の両側を塞いでいる側面と、を有し、前記捕獲領域によって前記開放面を開閉できるフィルタ装置と、
    前記ケースの前記開放面の一端辺と前記フィルタ装置の前記補助面の一端辺とを中心に、前記開放面が前記捕獲領域で閉じられた閉位置と、前記開放面から前記捕獲領域が開いた開位置とに変位可能に前記ケースおよび前記フィルタ装置を連結しているヒンジ構造と、
    前記ヒンジ構造に関連して設けられる仮止め用リブであって、前記ケースおよび前記フィルタ装置が前記開位置のときに、前記捕獲領域上にセットされたティッシュペーパーの一端辺を係止し、前記ケースおよび前記フィルタ装置が前記開位置から前記閉位置へ変位するときに、係止したティッシュペーパーの一端辺を前記捕獲領域の外側へ押さえ込み、前記捕獲領域内へ前記ティッシュペーパーの一端辺が引き込まれないようにする仮止め用リブと、
    を有することを特徴とする、電気掃除機用集塵容器。
  2. 前記仮止め用リブは、
    前記ヒンジ構造の軸を中心に回転し、異なる角度で突出する少なくとも2種類のリブを含むことを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機用集塵容器。
  3. 前記フィルタ装置には、前記ケースおよび前記フィルタ装置が前記開位置から前記閉位置へ変位するときに前記仮止め用リブを受け入れる受入部が、前記捕獲領域の外側に設けられていることを特徴とする、請求項1または2記載の電気掃除機用集塵容器。
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