JP2009017984A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デュアルエネルギーX線CT装置において識別マップを自動的に最適化することで識別の高精度化および線量の低減を実現する。
【解決手段】デュアルエネルギーX線CT装置で取得したX線吸収率を、X線吸収率と被写体の組成との関係を示す識別マップにあてはめ、被写体組成を識別する。識別マップ作成部は、被写体の撮影部位、管電圧等の撮影条件に基づき、各組成の存在確率を複数種類のX線吸収率値の組み合わせごとに算出し、存在確率が最も大きい組成を、X線吸収率値の組み合わせに対応する組成と決定することにより、識別マップを作成する。これにより、撮影条件ごとに識別マップを作成することができるため、組成識別の高精度化を実現できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、X線CT装置に関し、被写体の組成における識別の高精度化ならびに線量の低減技術に関する。
X線CT装置は、被写体の断層画像(以下,CT画像という)を計測する装置であり、画像上の濃度はX線吸収率(以下,吸収率とする)を表す。近年の技術革新により、大量のCT画像が取得できるようになっている。その結果、大量のCT画像を効率良く利用するため、コンピュータによる被写体組成の自動識別機能の重要性が増している。しかし、例えば生体組織の骨、臓器、血管等のように、X線吸収率が近接している組成(組織)については、自動識別が困難な場合がある。
この問題を解決するための技術として、デュアルエネルギー撮影法(以下、DE法という)が提案されている。DE法で撮像を行うデュアルエネルギーX線CT装置は、異なるエネルギースペクトルを有するX線を2種類以上被写体に照射し、2種類以上のX線ごとにCT画像を取得する。得られた2以上のCT画像は、対応する領域において、X線吸収率が異なる値を示す。これは、各組成のX線吸収率は、照射するX線のエネルギースペクトルに依存するためである。よって、予め求めておいた、2種類以上のX線についての被写体領域のX線吸収率と、組成とを対応づけた識別マップを用いることにより、当該被写体領域の組成(組織)を識別した画像を取得することができる。このように、1種類のエネルギースペクトルを有するX線によるX線吸収率では困難であった組成の識別が、2種類以上のエネルギースペクトルを有するX線を用いることで可能となる。識別マップは、実験またはシミュレーションにより予め作成することができる。
DE法は、例えば空港や税関等に設置されている爆発物検査用のX線CT装置に搭載され、原子番号や密度情報を用いて組成の特定に使用されている。また、特許文献1や特許文献2には、医療現場で利用される生体用X線CT装置において、2種類のエネルギースペクトルを有するX線の撮影データを用いて、血管内の石灰化と骨、血液と軟質プラーク等の識別を行うことが開示されている。非特許文献1の技術では、実験またはシミュレーションにより識別マップを作成し、カルシウムと造影剤の識別を行っている。
特開2004-174253号公報 特開2004-065975号公報 Raz Carmi、 et al., "MaterialSeparation with Dual-Layer CT"、 in Proc. Conf. Rec.IEEE Nuclear Science Symp., M03-367、 2005
従来のデュアルエネルギーX線CT装置では、識別マップ等の識別基準やX線条件(X線エネルギーの組合せ、およびX線出力量)が、撮影部位(以下、識別対象部位という)に応じて必ずしも最適化されていなかった。このため、識別精度の低下や線量増加が生じるという課題があった。
識別マップは、識別対象部位やX線条件等の撮影条件の組み合わせごとに異なる内容になるため、精度良く識別を行うためには、撮像条件の組み合わせに対応した最適な識別マップを用いる必要がある。しかし、識別対象部位やX線条件等の撮像条件は、膨大な数の組み合わせが存在し、従来のように実験や計算に基づき予め作成した識別マップを用いる方法では、膨大な数の識別マップを作成しておく必要があり、実現するのは容易ではない。そのため数種類の代表的な識別マップのみを予め用意し、他の撮像条件の場合も、これで代用しているのが現状である。このため、適切な識別マップを選択できず識別精度が低下する。
X線条件に関しては、操作者の指定に応じて自動的に最適化できることが望ましいが、実際には操作者が経験に基づいて設定している。そのため最適なX線条件で照射を行えず線量の増加に繋がっている。
本発明の目的は、デュアルエネルギーX線CT装置において識別マップを最適化することで識別の高精度化を実現することにある。また、本技術を用いることで、従来と同等の識別精度をより少ない線量で実現できるため、線量の低減が可能になる。
上記目的を達成するために、本発明によれば、以下のようなX線CT装置が提供される。
すなわち、本発明の第1の態様のX線CT装置は、複数種類の異なるエネルギースペクトルを有するX線を発生するX線発生部と、被写体透過後の前記X線を検出するX線検出部と、X線検出部の検出信号に基づき複数種類のX線ごとにX線吸収率画像を計算する画像計算部と、複数種類のX線吸収率画像の対応する領域におけるX線吸収率の値を、各X線吸収率と被写体の組成との関係を示す識別マップにあてはめ、領域の組成を識別する識別計算部と、識別マップを作成する識別マップ作成部と、X線発生部のX線照射条件と識別すべき複数の組成との入力を操作者から受け付ける入力部とを有する。ここで、識別マップ作成部は、入力部に入力されたX線照射条件における複数組成の存在確率を、複数種類のX線吸収率値の組み合わせごとに算出し、存在確率が最も大きい組成を、X線吸収率値の組み合わせに対応する組成と決定することにより、識別マップを作成する。このように、第1の態様のX線CT装置は、入力部に入力されたX線照射条件に応じて、識別マップを作成することができるため、最適な識別マップを用いて高精度に組成の識別を行うことができる。
本発明の第2の態様によるX線CT装置では、識別マップ作成部は、入力部に入力されたX線照射条件における組成の存在確率の変化を示す関数を複数種類のX線吸収率を変数として組成ごとに求め、複数種類のX線吸収率をそれぞれ座標軸とする識別マップ空間に、組成ごとの存在確率の変化を示す関数が交差する位置を境界として描くことにより、境界によって隔てられた複数の領域が複数の組成にそれぞれ対応する識別マップを作成する。このように、第2の態様のX線CT装置は、入力部に入力されたX線照射条件に応じて、識別マップを作成することができるため、最適な識別マップを用いて高精度に組成の識別を行うことができる。
本発明の第3の態様によるX線CT装置では、識別マップ作成部は、入力部に入力されたX線照射条件における組成の存在確率の変化を示す関数を複数種類のX線吸収率を変数として組成ごとに求め、複数種類のX線吸収率をそれぞれ座標軸とする識別マップ空間において、存在確率の変化を示す関数に基づき、所定の位置に境界を描くことにより、境界によって隔てられた複数の領域が複数の組成にそれぞれ対応する識別マップを作成する。このように、第3の態様のX線CT装置は、入力部に入力されたX線照射条件に応じて、識別マップを作成することができるため、最適な識別マップを用いて高精度に組成の識別を行うことができる。
上記第3の態様において、識別マップ作成部は、例えば、存在確率の変化を示す関数と、境界位置とを用いて、予め定めた数式により、全ての前記組成についての誤答率を求め、誤答率が最小となる位置を境界位置と定める構成とする。
上記第1〜第3の態様において、識別マップ作成部は、例えば、入力部が受け付け可能な複数の組成について、平均X線吸収率と、X線吸収率の標準偏差とをX線照射条件ごとに予め格納したデータ格納部を含み、入力部が操作者から受け付けたX線照射条件について対応する平均X線吸収率と、X線吸収率の標準偏差をデータ格納部から読み出し、これらを予め定めた数式に代入することにより存在確率を計算により求める。
このとき、入力部は、X線照射条件として、例えば、複数種類のX線ごとに管電圧および管電流量の設定を受け付ける。データ格納部には、入力部が受け付け可能な管電圧ごとの平均X線吸収率と、単位管電流量あたりのX線吸収率の標準偏差とが格納されている。識別マップ作成部は、単位管電流量あたりのX線吸収率の標準偏差と、入力部に設定された管電流量と、予め定めた数式とを用いて、X線吸収率の標準偏差を計算により求める。
上記第2の態様において、識別マップ作成部は、例えば、境界によって隔てられた二つの領域にそれぞれ対応する組成について誤判別が生じる割合を、二つの組成の前記存在確率の変化を示す関数と、境界位置と、予め定めた数式を用いて計算により求め、誤判別が生じる割合が予め定めた閾値より大きい場合には、二つの組成に対応する領域を識別マップ上で結合させ、一つの組成として識別させてもよい。これにより、識別精度が低い組成同士を同一の組成とみなすことができ、識別精度を向上できる。
第1〜第3の態様において、入力部は、例えば、識別マップの作成に必要なX線照射条件の一部のみについて設定を受け付けてもよい。この場合、識別マップ作成部は、他のX線照射条件についての複数の候補値を作成し、複数の候補値ごとに識別マップを作成し、得られた複数種類の識別マップについてそれぞれ、識別マップ全体で組織の誤判別が生じる割合を、存在確率の変化を示す関数と、境界位置と、予め定めた数式を用いて計算により求めることにより、誤判別が生じる割合が最も小さい識別マップを選択することができる。これにより、選択した識別マップについての候補値をX線照射条件の最適値として選択することができ、X線照射条件の最適化を図ることができる。
選択したX線照射条件の最適値は、最適なX線照射条件として操作者に対して表示することを可能である。また、X線発生部が、自動で、最適値のX線条件を用いてX線を照射し、X線吸収画像を取得するようにしてもよい。
上述の候補値としては、例えば、X線発生部の管電流量について挙げることができ、これにより管電流量の最適化を図ることができる。
入力部は、例えば、X線照射条件として、複数種類のX線の合計照射線量について設定を受け付けるようにする。この場合、識別マップ作成部は、複数種類のX線の照射線量の合計が、設定された合計照射線量を満たすように、複数種類のX線ごとの照射線量の候補値を作成する。また例えば、入力部は、複数種類のX線による被曝線量について設定を受け付け、識別マップ作成部は、複数種類のX線の照射を受けた被写体の合計被曝量が、被曝線量に対応するように、複数種類のX線ごとに照射線量の候補値を作成してもよい。これらにより、操作者は、合計照射線量や被曝量により、容易にX線条件を設定可能になる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照にして詳細に説明する。なお、全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態のデュアルエネルギーX線CT装置について説明する。このX線CT装置は、概略構成を図1に示したように、入力手段101と、撮影手段102と、画像生成手段103とを有している。入力手段101は、撮影条件入力部110、識別マップ作成部111および組織パラメータ保存部112を含んでいる。撮影手段102は、撮影制御部113、X線発生部1、X線検出部2、ガントリー5および被写体搭載用テーブル7を含んでいる。画像生成手段103は、信号収集部114、再構成処理部115、識別処理部116および画像表示部117を含んでいる。なお、入力手段101および画像生成手段103は、必ずしもX線CT装置と一体である必要はなく、例えばネットワークを介して接続された別の装置によって、その動作を実現させてもよい。
図1のデュアルエネルギーX線CT装置を実現するハードウエア構成の一例を図2を用いて説明する。入力手段101の撮影条件入力部110は、図2のように、キーボード120、マウス121、ペンタブレット、タッチパネル等により構成する。識別マップ作成部111は、中央処理装置122およびメモリ123等により構成する。中央処理装置122は、メモリ123に予め格納しておいた所定のプログラムを展開・起動することで識別マップ作成のための処理を行う。組織パラメータ保存部112は、HDD(Hard Disk Drive)装置124等により構成する。なお前記各構成要素は、データバス1101によって接続されている。
撮影手段102のX線発生部1は、X線管3を含む。X線検出部2は、X線検出器4を含む。ガントリー5の中央には被写体8およびテーブル7を配置するための円形の開口部9が設けられている。ガントリー5内には、X線管3およびX線検出器4を搭載する回転板6と、回転板6を回転させるための不図示の駆動機構とを備えている。テーブル7には、ガントリー5に対する被写体位置を調整するための不図示の駆動機構が備えられている。撮影制御部113は、X線管3を制御するX線制御器126、ガントリー制御器125およびテーブル制御器127を含んでいる。ガントリー制御器125は、回転板6の回転駆動を制御する。テーブル制御器127は、テーブル7の駆動を制御する。
X線管3のX線発生点とX線検出器4のX線入力面との距離は、代表例として1000mmに設定することができる。ガントリー5の開口部9の直径は、代表例として700mmに設定することができる。回転板6の回転の所要時間は、代表例として1.0s/回に設定することができる。X線検出器4は、シンチレータ、およびフォトダイオード等から構成される公知のX線検出器を使用することができる。X線検出器4は、X線管3から等距離に多数の検出素子を円弧状に配列した構成であり、その素子数(チャネル数)は、例えば950個である。各検出素子のチャンネル方向のサイズは、例えば1mmである。撮影手段102の1回転における撮影回数は、900回であり、回転板6が0.4度回転する毎に1回の撮影が行われる。なお前記各仕様はこれらの値に限定されるものはなく、X線CT装置の構成に応じて種々変更可能である。
画像生成手段103の信号収集部114は、データ収集システム(DAS;Data Acquisition System)128を含んでいる。DAS128は、X線検出器4の検出結果をディジタル信号に変換する。再構成処理部115と識別処理部116は、中央処理装置122、メモリ123およびHDD装置124を含む。中央処理装置122およびメモリ123において、所定のプログラムを展開・起動することで画像の再構成処理や識別処理等の各種の処理を行う。HDD装置124等は、データの保存や入出力を行う。画像表示部117は、液晶ディスプレイやCRT等のモニタ129により構成される。なお、各構成要素はデータバス1103によって接続されている。
つぎに、第1の実施の形態のX線CT装置の動作を説明する。
このX線CT装置は、DE法による撮影を行う機能と一般的な撮影機能とを有している。DE法による撮影は、入力モードと本撮影モードを順に行う。入力モードは、操作者が識別対象部位や管電圧等の撮影条件を入力し、これに基づき最適な識別マップを計算により求めるモードである。本撮影モードは、入力モードで入力した撮影条件に基づきX線を照射しCT画像を生成した後、入力モードで求めた最適な識別マップを用いて、CT画像の組織(被写体8が生体ではない場合は組成)を識別するモードである。モードの選択は、操作者がマウス121やキーボード120等を通して行う。本実施の形態では、撮影モードで用いる撮影条件について、入力モードで識別マップを作成するため、識別マップの最適化を図ることができ、識別の高精度化および線量の低減を実現できる。以下、両モードにおける動作を説明する。
入力モードは、(1)撮影条件設定、(2)識別マップ作成の順で行う。入力モードは、図1の入力手段101の撮影条件入力部110、識別マップ作成部111および組織パラメータ保存部112により実行される。
(1)撮影条件設定
撮影条件入力部110は、図3に示すような入力画面をモニタ129もしくは別のモニタに表示する。操作者が、この画面を見ながら、撮影条件入力部110を構成するマウス121やキーボード120等を操作することにより、識別対象部位、識別対象部位に含まれる識別すべき複数の組織の種類、低エネルギーX線照射時の管電圧Eおよび管電流量I、高エネルギーX線照射時の管電圧Eおよび管電流量Iを設定する。
図3の入力画面には、識別対象部位を選択するための識別部位選択リスト130と、識別すべき組織を選択するための識別組織選択リスト131と、低エネルギーおよび高エネルギーのX線出力量に対応する管電圧および管電流量を設定するためのX線条件入力領域132が含まれている。操作者は、図3の画面の識別部位選択リスト130において、識別対象部位を選択する。例えば部位は胸部、腹部、頭部、頚部、脊椎、股関節、四股等を選択できる。識別部位選択リスト130は、部位に限らず心臓、脂肪、血管等のように、部位を構成する組織を選択する構成にすることもできる。
また、操作者は、識別組織選択リスト131において、造影剤、プラーク各種、石灰化、腫瘍、穿刺器具、カテーテル等の検査用途に応じた組織や、骨、血管、各種臓器等の組織を選択する。このとき、造影剤濃度等の数値表記の可能な組織は、識別組織選択リスト131の数値入力欄において、数値を入力する。X線条件入力領域132では、高エネルギーX線照射時の管電圧Eおよび管電流量I、低エネルギーX線照射時の管電圧Eおよび管電流量Iをそれぞれ入力する。
なお、撮影条件入力のための画面は、図3の画面構成に限られるものではなく、識別対象部位、組織、管電圧および管電流量が設定できる画面構成であれば制限はない。また、事前に撮影条件を保存した場合、それを読み出して用いることができる。この場合、撮影の都度、操作者が入力しなくてもよい。また、図3の画面例では、高低2種類のエネルギースペクトルを有するX線条件を設定するが、3種類以上のX線を用いてDE法で撮影を行うことも可能であり、この場合の管電圧および管電流量の項目を操作者が追加し、設定する構成にすることができる。
(2)識別マップ作成
識別マップ作成部111は、図4にその処理手順を示したように、撮影条件入力部110に入力された識別対象部位、管電圧および管電流量等の撮影条件に応じて、各組織におけるX線吸収率の存在確率(以下、X線吸収率分布という)から最適な識別マップを計算により求める(ステップ201〜204)。この計算は、組織パラメータ保存部112に予め格納されている、撮影条件毎の各組織のX線吸収率およびX線吸収率の標準偏差を用いて行う。
ここで作成する識別マップとは、図5に示したように、低エネルギーX線吸収率μの値と高エネルギーX線吸収率μの値をそれぞれx軸y軸にとった2次元マップであり、境界50によって領域51,52,53に分割されたものである。領域51,52,53は、骨、臓器、造影血管等の異なる組織(組成)に対応している。よって、本撮影モードで撮影した低エネルギーX線吸収率画像および高エネルギーX線吸収率画像の対応する画素について、それぞれ画像の示す低エネルギーX線吸収率μの値と高エネルギーX線吸収率μの値とを求め、識別マップ上でこれら値によって特定される点が含まれる領域51、52、53を求めることにより、その領域に対応する組織が、X線吸収率画像の、その画素の組織であると識別することができる。識別マップは、撮影条件(管電圧E、管電流量I)の組み合わせごとに、領域51,52,53の境界が異なる形状を示すため、本実施の形態では、入力された撮影条件について、識別マップを計算により作成する(ステップ201〜204)。
図4に示したように、識別マップ作成部111は、操作者が入力した識別対象部位、識別すべき組織の種類(N個)、低エネルギーと高エネルギーに対応するX線管3の管電圧E、Eのデータを撮影条件入力部110から取り込んだ後、組織パラメータ保存部112にアクセスすることにより、識別マップの計算に必要なパラメータ(管電圧E、Eに対応する平均吸収率μave、単位管電流量あたりのX線吸収率の標準偏差σ)の値であって、取り込んだ撮影条件に対応する値を読み出す(ステップ201)。これにより、管電圧E、Eに対応する平均吸収率μaveL、μaveH、および各組織の単位管電流量あたりのノイズの標準偏差σ0L、σ0Hを取得することができる。
なお、組織パラメータ保存部112には、図6に示すように、組織ごとに事前に実験またはシミュレーションより求めた、管電圧に対応する平均吸収率μave、および、管電圧に対応する、単位管電流量あたりのX線吸収率の標準偏差σを示す組織テーブル140がデータベースとして予め格納されている。図6では、組織パラメータ保存部112に保存されている組織テーブル140の一例として、骨のテーブル141および造影血管のテーブル142を示している。データベースの構成は、図6の構成に限らず、組織ごとの管電圧、平均吸収率、および、単位管電流量あたりのノイズの標準偏差を保存した構成であればどのような構成でもよい。
つぎに、撮影条件入力部110から操作者が入力した管電流量I、Iを取り込み、式σ=σ0L/(√I)、σ=σ0H/(√I)によりX線吸収率の標準偏差σ、σを求める(ステップ202)。ステップ201、202で求めた平均吸収率μaveL、μaveHおよび標準偏差σ、σから、予め定めておいた演算式を用いて2次元X線吸収率分布μ(x,y)を求める(ステップ203)。ここでは、下記の[数1]に示す2次元ガウス分布から平均吸収率μaveL、μaveHを中心とする2次元X線吸収率分布μ(x,y)を近似的に求める(ステップ203)。2次元X線吸収率分布μ(x,y)は、xy平面における、その組織の存在確率の変化を示す関数である。
Figure 2009017984
ただし、xおよびyは、図5の識別マップの座標軸x、yの値であり、xは低エネルギーX線吸収率μ、yは、高エネルギーX線吸収率μに対応している。また、[数1]の2次元ガウス分布の演算式に限らず、多項式、指数関数、ローレンツ関数等、種々の関数を用いたX線吸収率分布演算式を用いることが可能である。
2次元X線吸収率分布μ(x,y)は、操作者が撮影条件入力部101に入力した組織ごとに求める。組織がN個ある場合、k番目(但し、k=1、2・・・N)の組織のX線吸収率分布を以下μ(x,y)で表す。
つぎに、識別マップの2次元空間を予め定めた微小サイズの画素に分割し、座標(x,y)の画素において、N個の組織のX線吸収率分布μ(x,y)(但し、k=1、2・・・N)の値(頻度)を比較し、最も大きいX線吸収率分布μ(x,y)の組織を当該画素の組織として決定する。識別マップ内のすべての画素について組織を決定することにより、識別マップを作成することができる(ステップ204)。
作成した識別マップは、識別マップ作成部111から識別処理部116に受け渡され、識別処理部116の構成要素であるHDD装置124等に格納される。
つぎに、本撮影モードにおけるX線CT装置の動作について説明する。
本撮影モードでは、操作者が、マウス121やキーボード120等を通して撮影位置を指定した後、撮影開始を指示すると、入力モードで操作者が撮影条件入力部101に設定した識別対象部位、高低2種類の管電圧、管電圧ごとの管電流量の条件で撮影を行う。具体的には、テーブル制御器127の制御により、テーブル7は被写体8を回転板6に対して略垂直な方向に移動させ、回転板6の撮影位置が指定された撮影位置と一致した時点で移動を停止する。これにより、被写体8の配置が完了する。一方、ガントリー制御器125は、撮影開始が指示されると同時に駆動モーターを動作させ、回転板6の回転を開始させる。回転板6の回転が定速状態に入り、かつ被写体8の配置が終了した時点で、ガントリー制御器125は、X線管3のX線照射タイミングおよびX線検出器4の撮影タイミングを指示し、撮影を開始する。
撮影は、回転板6が2回転する期間中に行われ、前半の1回転ではX線管3の管電圧が高管電圧Eに、また後半の1回転ではX線管3の管電圧が低管電圧Eに設定される。そのため、X線制御器126は、前半の1回転が終了すると同時にX線管3の管電圧を、高管電圧Eから低管電圧Eに切り替える。代表的な管電圧値としては、140kV(高管電圧E)および80kV(低管電圧E)を設定することができる。
X線検出器4の出力信号は、信号収集部114のDAS128によってディジタル信号に変換され、その信号に対して公知のエアキャリブレーション処理が施される。求められたX線吸収率の情報はメモリ123に保存される。中央処理装置122は、公知のCT画像再構成プログラムを実行することにより、再構成処理部115として動作し、被写体のX線吸収率を表すCT画像を生成する。
中央処理装置122は、公知の識別プログラムを実行することにより識別処理部116として動作し、生成したCT画像について、入力モードで求めておいた識別マップを適用して、画像の各部位のX線吸収率に対応する組織を識別し、識別画像を求める。中央処理装置122は、計算した識別画像をモニタ129に表示させるとともに、操作者の指示に応じて、識別画像中の組織に対して着色等の強調表示処理を行い、操作者に組織に関する情報を提供する。また、ネットワークアダプタを用いて、ローカルエリアネットワーク、電話回線、インターネット等のネットワークを介して外部の端末と画像生成手段103を接続し、端末との間でCT画像や識別画像を送受信することも可能である。
上述の撮影方法では、1回転毎に管電圧を高速に切り替えて2種類以上のエネルギースペクトルを有するX線の撮影データを取得しているが、上記したものとは異なる装置構成や撮影手順によってDE法を行うことも可能である。例えば、ガントリー5内に2組のX線管3とX線検出器4を有し、それぞれのX線管3に異なる管電圧を設定する方法や、X線管3の前またはX線検出器4の前にフィルターを配置し、フィルターの有無によってエネルギースペクトルを変化させる方法や、X線検出器4の検出面の略垂直方向に2層以上のX線検出器4を重ね合わせて構成することでX線検出器4の層毎に異なるエネルギースペクトルによる撮影データを得る方法や、回転板6の所定の回転角度毎に管電圧を高速に切り替える方法等を用いることができる。
本実施の形態のCT装置は、撮影条件入力部110に操作者が入力した撮影条件に応じて、識別マップ作成部111が最適な識別マップを作成するため、識別処理部116は、最適な識別マップを用いて識別を行うことができる。よって、識別精度を向上させることができ、組織の自動識別処理による読影医の負担軽減を図ることができる。
なお、上述した説明では、N個の組織のX線吸収率分布μ(x,y)から識別マップを作成するために、図4のステップ204において識別マップの画素ごとにX線吸収率分布μ(x,y)の値が最も大きな組織を選択する手法について説明した。しかしながら、本発明はこの手法に限定されるものではない。これを以下説明する。
例えば、3つの組織61,62,63について識別マップを求める場合、それらについてX線吸収率分布μ(x,y)、μ(x,y)、μ(x,y)を求め、それをxy平面に配置すると、図7(a)のようになる。X線吸収率分布μ(x,y)、μ(x,y)、μ(x,y)は存在確率の変化を示す関数であるため、例えば、xy平面内の直線64における組織61,62のX線吸収率の頻度は、図7(b)のようにX線吸収率分布μ(x,y)とμ(x,y)が一部重なりあったグラフで表される。よって、組織61に対応する領域51と組織62に対応する領域52との境界65をどの位置に配置するかによって、組織61と組織62とを誤って識別する確率(誤答率)が求められる。したがって、全ての組織について誤答率が最も低くなる位置に境界65を引くことにより、最適な識別マップを作成することができる。
X線吸収率分布から誤答率を演算する原理を説明する。図8(a)は、組織kのX線吸収率分布μ(x,y)220をxy平面上に示したものであり、図8(b)は、図8(a)の直線71上のμ(x,y)220の頻度を示したものである。境界線221を図8(a)、(b)のように設定した場合、組織kの正答率は、平均吸収率(μkaveL,μkaveH)222を含む領域S72に含まれるX線吸収率分布μ(x,y)の総和、すなわちμ(x,y)の領域72内の体積223によって表される。一方、組織kの誤答率は、領域S以外の領域73に含まれるX線吸収率分布μ(x,y)の総和、すなわちμ(x,y)の領域73内の体積224で表される。よって、誤答率は下記[数2]で表される。
Figure 2009017984
識別マップに含まれる全ての組織に対する識別精度を評価するための全体誤答率Iは、各組織における誤答率の二乗和を組織数で規格化した下記[数3]で定義することができる。
Figure 2009017984
上記[数3]で示される全体誤答率Iを最小化するように各組織の境界を定め、領域を求めることにより最適な識別マップを計算できる。
全体誤答率Iを最小化するための境界を定める方法としては、種々の方法を用いることができる。例えば、第1の方法として、上述のステップ204(図4)で説明したように、識別マップのxy平面を微小領域(例えば画素)に分割し、微小領域(画素)の座標(x,y)における、各組織のX線吸収率分布μ(x,y)、μ(x,y)、μ(x,y)・・・の頻度を比較し、最も頻度の大きいX線吸収率分布を選択し、選択したX線吸収率分布の組織(組成)を当該微小領域(画素)の組織(組成)として決定する方法を用いることができる。全ての微小領域(画素)について対応する組織を決定していくことにより、識別マップを生成することができる。この方法は、微小領域ごとに対応する組織を決定していくため、境界位置を決定するという計算を行う必要はなく、結果的に境界が定まる。このため、境界位置を定め、その位置による全体誤答率Iを計算しなくても、全体誤答率Iが最小になる識別マップを決定でき、計算量が少なくなるという利点がある。
第2の方法としては、識別マップ上の各組織のX線吸収率分布μ(x,y)、μ(x,y)、μ(x,y)・・を2つずつ組み合わせ、それら相互に交差する位置、すなわち頻度が等しくなる位置に境界を描くことにより、識別マップを生成する方法を用いることができる。この方法も、全体誤答率Iを計算しなくても、全体誤答率Iが最小になる識別マップを決定できる。この方法は、後述する第2の実施の形態で、識別マップを決定する際に用いている。
第3の方法としては、任意の位置に境界を定め、その都度、全体誤答率Iを求め、全体誤答率Iが最小になる境界位置を試行錯誤的に定める方法を用いることも可能である。
つぎに、本実施の形態において図4のステップ201〜204で作成された識別マップが最適化されたものであることを検証するために図9の構造のファントムを用いて撮影実験を行った。ファントムは、人体腹部を想定して、断面が楕円形状を有し、生体組織に近い吸収率を有するウレタン151で構成されている。ファントムの中央、および上方には、それぞれ骨152、造影血管150を模擬した円筒体を配置した。造影血管150は、水に造影剤を混ぜたものが充填されている。ここでは10種類の濃度のものを用意した。
撮影実験では、入力モードにおいて、設定された撮影条件により識別マップを生成した。つぎに、本撮影モードにおいて、2種類のエネルギーのX線を照射して、X線吸収率画像を撮影し、入力モードで生成した識別マップを用いて組織の識別を行った。撮影条件の管電圧E、Eは、それぞれ80kV、140kVに設定した。
撮影実験の入力モードにおいて、撮影条件より計算した識別マップ156を図10に示す。図10の識別マップ156は、x軸が低エネルギーX線吸収率、y軸が高エネルギーX線吸収率を表し、境界221によってウレタン154、骨155、造影血管153の領域に分割されていることがわかる。この識別マップ156を適用し、本撮影モードで撮影した実際の撮影データをウレタン151、骨152、造影血管150を識別し、下記[数4]を用いてウレタン151、骨152、造影血管150の3つ組織の全体誤答率Iresを評価した。その結果を図11に示す。
Figure 2009017984

Figure 2009017984
なお、上記[数4]の評価用全体誤答率Iresは、一つの組織kにおける評価用誤答率である上記[数5]の二乗和を組織数で規格化したものであり、Iresが小さいほど識別精度が高いことを示す。[数4]および[数5]においてp、cは、それぞれ識別画像における組織kの全画素数および正答した画素数である。
図11に示したように、本実施の形態により最適な識別マップ156を適用した場合は、従来法の識別マップを適用した場合と比較して評価用全体誤答率Iresが低く、識別精度が向上することがわかる。なお、撮影実験は、実際に撮影した画像を用いる方法の他、シミュレーションで擬似的に作成した画像で行うことも可能である。
上述した第1の実施の形態では、操作者が入力する度に識別マップの作成を行っているが、予め用意した撮影条件の組合せに対して識別マップを生成しておき、生成した識別マップを組織パラメータ保存部112に格納しておく構成にすることもできる。これにより、識別マップ計算部111は、組織パラメータ保存部112を参照するだけで識別マップを取得できるため、演算を高速化できる利点がある。
なお、第1の実施の形態では、X線CT装置の構成の一例として、生体用のX線CT装置を示したが、爆発物検査や製品の非破壊検査等の用途を目的としたX線CT装置に本発明を適用可能であることは言うまでもない。また本実施の形態では、一例として公知の第3世代のマルチスライスX線CT装置の構成を示したが、公知の第1、第2、第4世代のX線CT装置にも適用でき、公知のシングルスライスX線CT装置やエレクトロンビームCTにも適用できる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態のデュアルエネルギーX線CT装置について説明する。第2の実施の形態のX線CT装置の構成は、第1の実施の形態のX線CT装置と同じであるが、識別マップ作成部111の識別マップ生成時の動作が第1の実施の形態とは異なっている。
第1の実施の形態では、操作者が、撮影条件入力部101に識別すべき領域としてN個の組織を指定した場合には、識別マップ作成部111は、N個の組織に対応するN個の領域に分割された識別マップ(例えば図5)を作成する構成であった。しかしながら、組織のX線吸収率分布μ(x,y)が似ている組織がある場合等には、生成された識別マップを用いても、2つの組織間を識別する精度が低いことが生じ得る。このような場合に、生成した識別マップを用いても、識別精度を向上させることができない。
そこで、本実施の形態では、2つの組織間を識別する精度が閾値よりも低い場合、2つの組織は同じ組織として、識別マップ上の2つの組織に対応する領域を結合させるクラスタ化を行う。これにより、識別精度を向上させる。
例えば、図12のように、組織Aに対応する領域160と、組織Bに対応する領域161と、組織Cに対応する領域162が設定される識別マップにおいて、組織Aと組織Bとの識別精度が閾値よりも低い場合、両者をクラスタ化する情報164を生成し、組織A160と組織B161を組織AB163としてクラスタ化し、これにより識別マップ231を生成する。
以下、第2の実施の形態の識別マップ作成部111のマップ生成手順について、図13のフローチャートのステップ240〜244を用いて説明する。まず、第1の実施の形態の図4のステップ201〜203を行い、操作者が入力したN個の組織についてX線吸収率μ(x,y)をそれぞれ求める。
つぎに、識別マップ上の各組織の境界を決定する。ここでは、各組織のX線吸収率分布μ(x,y)、μ(x,y)、μ(x,y)・・を2つずつ組み合わせ、それら相互に交差する位置、すなわち頻度が等しくなる位置に境界を描く手法を用いる。具体的には、識別対象部位の組織kを選択し、組織k以外の組織i(i=1、2、…、N;k≠i)とのペアをそれぞれ作成し、各ペアごとに両者のX線吸収率分布が等しくなる位置に、識別マップ上に境界線を描く。(ステップ240)。例えば、図14(a)に示すように、組織k260と組織A261をペアとし、図14(d)に示すように2つの組織のX線吸収率分布μ(x,y)が交差する谷の位置を探索し、この位置に境界線263を描く。このとき、このペア以外他の組織のX線吸収率分布を考慮しない。
つぎに、上述の[数3]により、ペアにした2つ組織kおよびAについて全体誤答率Iを計算し(ステップ241)、予め定めた閾値と比較する(ステップ242)。計算した全体誤答率Iが閾値以上であれば、組織k、Aの識別精度が低いことを意味するので、後でクラスタ化する必要があると判断して、この組織ペアをメモリ123等に保存する(ステップ164)。
同様に、図14(b)のように、組織k260と別の組織B262のペアについても、境界線263を決定する(ステップ240)。組織k260と組織B262のペアについて全体誤答率Iを計算し、クラスタ化が必要かどうか判断し、必要であればメモリ123等に保存する(ステップ241、242、164)。これらの処理を、組織kと他の全ての組織との組合せについて行う。
つぎに、図14(c)のように、組織k260と他の組織(組織A261および組織B262)の境界線263の積集合(AND)をとり、これを組織k260の最適な境界線263として決定する(ステップ243)。図14(c)では、AND処理により決定した境界線を実線264で示し、除外した境界線を破線265で示す。これにより、組織kの周囲の境界線264が決定できる。このように、組織ごとに境界線264を決定していく方法は、組織数を増加しても、生体組織の任意の組み合わせに対して境界を高速に計算できる。
上記ステップ240〜243、164を全組織について順次行うことにより、各組織の周囲の境界線が決定され、識別マップが生成される。
生成された識別マップの各組織の境界から、ステップ164において、メモリ123等にクラスタペアとして保存された組織ペア間の境界を図12のように消去し、両組織ペアを一つの組織とする(ステップ244)。これにより、識別精度の低い組織のクラスタ化を行うことができ、識別精度が向上された識別マップを生成することができる。
第2の実施の形態では、識別精度の低い2つの組織を1組織としてクラスタ化した識別マップを生成するため、この識別マップを用いて本撮影モードで組織の識別を行うことにより、全体誤答率Iを低下させることができ、識別精度が向上する。
なお、ステップ244では、閾値を用いてクラスタ化の必要性について判断する構成について説明したが、操作者が任意の組織間のクラスタ化を希望する場合、それをステップ201で受け付け、ステップ244においてクラスタペアとして保存することにより、クラスタ化することも可能である。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態のデュアルエネルギーCT装置では、最適なX線条件での撮像を可能にする。
第3の実施の形態のCT装置では、操作者が識別対象部位、組織、線量等の撮影条件をすべて入力する必要はなく、一部のみについて入力する。操作者が指定していない撮影条件については、X線CT装置が、複数種類に条件の異なる複数の候補値を作成し、それらの候補値ごとに識別マップを作成し、識別精度を求める。これにより、操作者が所望する撮影条件を満たしながら、識別精度が最も高い最適なX線条件を算出することができる。本撮影モードでは、算出した最適なX線条件で撮影を行うことができる。
第3の実施の形態のデュアルエネルギーX線CT装置の構造は、第1の実施の形態の図1の装置と同様の構成であるが、図15に示したように、入力手段101には、最適なX線条件を算出および表示するため、X線条件算出部170およびX線条件表示部171を備えている点が図1の装置とは異なっている。X線条件算出部170には、管電流量パラメータ保存部172が配置されている。他の構成は、図1と同じであるので説明を省略する。これらを実現するハードウエア構成としては、第1の実施の形態の図2の中央処理装置122によりメモリ123に予め格納しておいた所定のX線条件算出処理動作プログラムを展開・起動することによりX線条件算出部170を実現することができる。管電流量パラメータ保存部172は、メモリ123により構成することができる。X線条件表示部171は、画像生成手段103のモニタ129により兼用できる。
以下、第3の実施の形態のデュアルエネルギーX線CT装置の動作を説明する。本X線CT装置は、第1の実施の形態と同様に、入力モードと本撮影モードが用意されている。入力モードについて図16のフローチャートを用いて以下説明する。
(1)撮影条件設定
X線条件算出部170は、図17に示すような撮影条件入力のための画面をモニタ129に表示させる。この画面は、撮影条件として、識別対象部位選択リスト130、識別組織選択リスト131、線量モード180の3つについて設定を受け付ける画面である。操作者はマウス121やキーボード120等を用いて、これら撮影条件を設定する(図16のステップ270)。
本実施の形態では、特に、X線条件を、管電圧および管電流量ではなく線量で設定することを可能にするため、線量モード180での設定を可能にしている。識別対象部位選択リスト130、識別組織選択リスト131における設定は、第1の実施の形態と同じであるので説明を省略する。線量モード180では、低被曝モードと高画質モードの2つのうち一方の選択を操作者から受け付ける。低被曝モードは、DE法ではない1種類のエネルギースペクトルを有するX線による撮影を行う通常撮影と同等の線量で、DE法を行うためのモードである。一方、高画質モードは、通常撮影より多い線量を用いてDE法を行うことにより、高SN画像を取得するためのモードである。これら低被曝モードおよび高画質モードには、それぞれ予め定められた線量値Rtotalが割り当てられている。よって、操作者は、線量の値を数値として入力することなく、線量を選択することができる。
なお、線量モード180の設定方法は、この設定方法に限られるものではなく、数値入力欄を画面に表示し、操作者が線量を数値として入力する構成にすることも可能である。ここでいう線量とは、照射線量、被曝線量等を含むものとする。図17に示した画面は、識別対象部位、組織および線量の3つが、少なくとも設定できる構成であればよく、他の構成にすることも可能である。また、事前に撮影条件を保存した場合、毎回操作者が入力しなくてもよい。
(2)最適X線条件の算出
次に、X線条件算出部170は、ステップ270で入力された識別対象部位、組織、線量モード180の撮影条件に基づき、この撮影条件を満たすX線条件(高エネルギーX線と低エネルギーX線の線量比、そのときの管電圧、管電流量)の複数の組合せ(候補値)を求める(図16のステップ271〜273)。
まず、線量の分割を行い、線量の候補値を複数求める(ステップ271)。撮影条件入力部110が操作者から入力を受け付けた低被曝モードまたは高画質モードには、予め定めた数値の線量Rtotalが対応している。線量Rtotalは、低エネルギーX線および高エネルギーX線の線量の和であるので、X線条件算出部170は、選択されたモードの線量Rtotalを、低エネルギーX線と高エネルギーX線に対応するX線の線量R、Rに分割する。分割方法としては、例えば予め定めておいた複数種類の分割比に線量Rtotalを掛ける方法を用いることができる。
次に低エネルギーX線照射時と高エネルギーX線照射時の管電圧E、Eの候補値を複数設定する(ステップ272)。例えば、予め定めた最低電圧から予め定めた電圧値ずつ電圧値を増加させることにより、管電圧E、Eを設定する方法や、予め定めた複数種類の管電圧を順次選択することにより、管電圧E、Eを設定する方法を用いることができる。また、操作者が、撮影条件入力部110から複数種類の管電圧E、Eの組み合わせを入力する構成にすることもできる。
次に管電流量I、Iの候補値を複数設定する(ステップ273)。X線条件算出部170内の管電流量パラメータ保存部172には、予め求めておいた、線量と管電圧の組み合わせに対応する管電流量が、テーブルとして格納されている。X線条件算出部170は、管電流量パラメータ保存部172にアクセスすることにより、ステップ270で入力された複数種類の管電圧E、Eの候補値および複数種類の線量R、Rの候補値の組み合わせ(E、R)、(E、R)に対応する管電流量I、Iを、それぞれ読み出す。これにより、管電流量の候補値を複数設定する。
識別マップ作成部111は、これら複数の候補値の組み合わせごとに識別マップを計算する(ステップ274)。識別マップの計算工程は、第1の実施の形態の図4のステップ201〜204と同様である。作成した識別マップごとに、第1の実施の形態で示した[数3]を用いて、マップ用全体誤答率Iを計算する(ステップ275)。計算したマップ用全体誤答率Iのうち最小のI値が得られた識別マップを選択し、その識別マップの計算に用いた候補値の組み合わせ(E、R、I)、(E、R、I)を、最適なX線条件として決定する(ステップ276)。以上より、操作者による任意の設定に対して、常に最適な識別マップおよび最適なX線条件を算出できる。
X線条件算出部、上述のステップ276で決定した最適なX線条件(E、R、I)、(E、R、I)と全体誤答率Iを、X線条件表示部171に表示する。操作者がこのX線条件での撮影を行うことを指示した場合には、この最適なX線条件での撮影が、本撮影モードで開始される。また、ステップ276で決定した最適なX線条件の全体誤答率Iが、操作者が予め定めておいた閾値以下である場合には、操作者からの指示を待つことなく、自動で本撮影モードを開始し、撮影を行う構成にすることも可能である。全体誤答率Iが上記閾値を超えている場合、例えば、X線条件表示部171にX線の照射不可を表示してもよい。
撮影によって生成されたCT画像は、全体誤答率Iが最小な識別マップを用いて組織の識別画像を作成することができる。
このように、第3の実施の形態のCT装置は、操作者がすべてのX線条件のパラメータを入力する必要はなく、高エネルギーX線と低エネルギーX線の線量比、および、それぞれの管電圧、管電流量については、操作者が入力した撮影条件を満たす候補値の中から、識別マップの全体誤答率Iが最小となる最適値を計算によって、求め、操作者に提示することができる。よって、全体誤答率Iが最小となるX線条件で撮影を行うことができ、全体誤答率Iが最小の識別マップで組織の識別を行うことができる。これにより、識別の高精度化、および線量の低減を実現できる。
本実施の形態において、最適なX線条件が決定されているかどうかを検証するために撮影実験を行った。撮影実験には、第1の実施の形態における図9と同様のファントムを用いた。また、ステップ272において管電圧E、Eの候補値の設定方法としては、予め定めた3種類の管電圧(80kV、120kV、140kV)の中から2種類の管電圧をE、Eとして選択することにより設定した。なお、管電圧の候補値は、これらの値に限られるものではない。
ステップ270で設定される線量モード180は、低被曝モードを選択した。これにより、DE法ではない1種類のエネルギースペクトルを有するX線による通常撮影と同等の線量にRtotalを設定した。ステップ271で設定する低エネルギーX線と高エネルギーX線の線量比は、図18の横軸に示したように、合計線量Rtotalにおける低管電圧の線量比を0から1の間で変化させた。これにより、複数の識別マップを計算し、計算した識別マップに対して、上述の[数4]の評価用全体誤答率Iresを計算した。
線量比(合計線量における低管電圧の線量)を変化させたときの全体誤答率Iresの変化を示すグラフを図18に示す。図18のように、各管電圧の組み合わせとも、線量比を変化させた場合の全体誤答率Iの変化を示すグラフが極小値を示し、図18の例では、管電圧E80kVおよびE140kVで線量比(合計線量における低管電圧の線量)が0.45のプロット280において評価用全体誤答率Iresが最小となった。これにより、プロット280の線量比、管電圧を最適なX線条件として算出できることが確認できた。
なお、図18にグラフをプロットする場合、任意のサンプリング間隔の線量比について評価用全体誤答率Iresをそれぞれ求めてプロットし、近似曲線を用いてプロット間を補間することでIresの最小値を高速に算出することも可能である。
上述してきたように、第3の実施の形態のデュアルエネルギーX線CT装置は、操作者が指定した線量に応じて、全体誤答率が最小になるX線条件を算出し、その条件で本撮影を行うことができるため、線量を低減したX線条件で、高精度な識別画像をDE法により取得できる。また、操作者に最適なX線条件を表示し、操作者が所望する条件で撮影を行うことも可能である。
ここでは、照射線量を操作者が設定する構成について説明したが、照射線量に限らず、被写体の合計被曝量を設定する構成にすることも可能である。
上述の第3の実施の形態では、識別対象部位および合計線量を入力し、最適なX線条件(管電圧および管電流量)を算出したが、操作者から管電圧の入力を受け付けることにより、最適な管電流量のみを算出できることはいうまでもない。
なお、モンテカルロシミュレーションまたはエネルギースペクトルのデータベースを用いることにより、最適な管電圧および管電流量からエネルギースペクトルおよび合計フォトン数を計算できる。そのため最適な管電圧および管電流量の算出の代わりに、エネルギースペクトルおよび合計フォトン数を算出することも可能である。
第3の実施の形態では、操作者が入力する度に、X線条件の候補値を求め、識別マップの計算を行っているが、予め用意した撮影条件の組合せに対して識別マップを作成し、組織パラメータ保存部112に格納しておいても良い。これにより、識別マップ作成部111において組織パラメータ保存部112を参照するだけで識別マップを取得できるため、演算を高速化できる利点がある。
第3の実施の形態では、一例として生体用のX線CT装置を示したが、爆発物検査や製品の非破壊検査等の用途を目的としたX線CT装置に本発明を適用しても良いことは言うまでもない。また本実施例は一例として公知の第3世代のマルチスライスX線CT装置を示したが、公知の第1、第2、第4世代のX線CT装置にも適用でき、公知のシングルスライスX線CT装置やエレクトロンビームCTにも適用できる。
本発明では、第1および第2の実施の形態のように、識別対象部位、管電圧等の撮影条件に基づき、最適な識別マップを作成することができる。よって、最適な識別マップを適用することで識別の高精度化を図ることができる。また、第3の実施の形態のように、最適なX線条件を算出することも可能であるため、線量の低減を実現できる。
第1の実施の形態のX線CT装置の概要を説明するためのブロック図。 図1のX線CT装置を実現するハードウエア構成を示すブロック図。 第1の実施の形態のX線CT装置の撮影条件入力部110が表示する画面例を示す説明図。 第1の実施の形態のX線CT装置の識別マップ作成部111の動作を示すフローチャート。 第1の実施の形態のX線CT装置で作成する識別マップの一例を示す説明図。 第1の実施の形態のX線XT装置において、組織パラメータ保存部112に格納されているテーブル内の情報を示す説明図。 (a)および(b)図5の識別マップの境界を存在確率(X線吸収率分布)から決定することを示す説明図。 (a)および(b)図5の識別マップにおいてX線吸収率分布と、設定される境界221との関係を示す説明図。 第1の実施の形態の確認実験に使用したファントムの断面図。 第1の実施の形態の確認実験で作成した識別マップを示す説明図。 第1の実施の形態の確認実験で作成した識別マップの評価用全体誤答率Iresを示すグラフ。 第2の実施の形態のX線CT装置において、識別マップの領域をクラスタ化することを説明するための説明図。 第2の実施の形態のX線CT装置の動作を示すフローチャート。 (a)および(b)第2の実施の形態において、識別マップ上の組織ペアとその境界を示す説明図、(c)組織ペアの境界線の積集合(AND)から組織260の境界を決定することを示す説明図、(d)2つの組織のX線吸収率分布の谷を境界位置に決定することを示す説明図。 第3の実施の形態のX線CT装置の入力手段101の構成を示すブロック図。 第3の実施の形態のX線CT装置のX線条件算出部170の動作を示すフローチャート。 第3の実施の形態のX線CT装置のX線条件入力部110が表示する画面例を示す説明図。 第3の実施の形態の確認実験で求めた線量比と評価用全体誤答率Iresとの関係を、管電圧の組み合わせごとに示すグラフ。
符号の説明
1…X線発生部、2…X線検出部、3…X線管、4…X線検出器、5…ガントリー、6…回転板、7…テーブル、8…被写体、9…円形の開口部、101…入力手段、102…撮影手段、103…画像生成手段、110…撮影条件入力部、111…識別マップ作成部、112…組織パラメータ保存部、113…撮影制御部、114…信号収集部、115…再構成処理部、116…識別処理部、117…画像表示部、120…キーボード、121…マウス、122…中央処理装置、123…メモリ、124…HDD装置、125…ガントリー制御部、126…X線制御部、127…テーブル制御器、128…DAS、129…モニタ、130…識別部位選択リスト、131…識別組織選択リスト、132…X線条件入力領域、140…組織テーブル、141…組織テーブル(骨組織)、142…組織テーブル(造影血管組織)、150…造影血管、151…ウレタン、152…骨、153…造影血管領域、154…ウレタン領域、155…骨領域、156…識別マップ、160…組織Aの領域、161…組織Bの領域、162…組織Cの領域、163…組織AB、164…クラスタペア保存部、170…X線条件算出部、171…X線条件表示部、172…管電流量パラメータ保存部、180…線量モード

Claims (13)

  1. 複数種類の異なるエネルギースペクトルを有するX線を発生するX線発生部と、被写体透過後の前記X線を検出するX線検出部と、前記X線検出部の検出信号に基づき前記複数種類のX線ごとにX線吸収率画像を計算する画像計算部と、前記複数種類のX線吸収率画像の対応する領域におけるX線吸収率の値を、前記複数種類のX線吸収率と前記被写体の組成との関係を示す識別マップにあてはめ、前記領域の組成を識別する識別計算部と、前記識別マップを作成する識別マップ作成部と、前記X線発生部のX線照射条件と識別すべき複数の組成との入力を操作者から受け付ける入力部とを有し、
    前記識別マップ作成部は、前記入力部に入力された前記X線照射条件における前記複数組成の存在確率を、複数種類の前記X線吸収率値の組み合わせごとに算出し、前記存在確率が最も大きい組成を、前記X線吸収率値の組み合わせに対応する組成と決定することにより、前記識別マップを作成することを特徴とするX線CT装置。
  2. 複数種類の異なるエネルギースペクトルを有するX線を発生するX線発生部と、被写体透過後の前記X線を検出するX線検出部と、前記X線検出部の検出信号に基づき前記複数種類のX線ごとにX線吸収率画像を計算する画像計算部と、前記複数種類のX線吸収率画像の対応する領域におけるX線吸収率の値を、前記複数種類のX線吸収率と前記被写体の組成との関係を示す識別マップにあてはめ、前記領域の組成を識別する識別計算部と、前記識別マップを作成する識別マップ作成部と、前記X線発生部のX線照射条件と識別すべき複数の組成との入力を操作者から受け付ける入力部とを有し、
    前記識別マップ作成部は、前記入力部に入力された前記X線照射条件における前記組成の存在確率の変化を示す関数を前記複数種類のX線吸収率を変数として前記組成ごとに求め、前記複数種類のX線吸収率をそれぞれ座標軸とする識別マップ空間に、前記組成ごとの前記存在確率の変化を示す関数が交差する位置を境界として描くことにより、前記境界によって隔てられた複数の領域が複数の前記組成にそれぞれ対応する前記識別マップを作成することを特徴とするX線CT装置。
  3. 複数種類の異なるエネルギースペクトルを有するX線を発生するX線発生部と、被写体透過後の前記X線を検出するX線検出部と、前記X線検出部の検出信号に基づき前記複数種類のX線ごとにX線吸収率画像を計算する画像計算部と、前記複数種類のX線吸収率画像の対応する領域におけるX線吸収率の値を、前記複数種類のX線吸収率と前記被写体の組成との関係を示す識別マップにあてはめ、前記領域の組成を識別する識別計算部と、前記識別マップを作成する識別マップ作成部と、前記X線発生部のX線照射条件と識別すべき複数の組成との入力を操作者から受け付ける入力部とを有し、
    前記識別マップ作成部は、前記入力部に入力された前記X線照射条件における前記組成の存在確率の変化を示す関数を前記複数種類のX線吸収率を変数として前記組成ごとに求め、前記複数種類のX線吸収率をそれぞれ座標軸とする識別マップ空間において、前記存在確率の変化を示す関数に基づき、所定の位置に境界を描くことにより、前記境界によって隔てられた複数の領域が複数の前記組成にそれぞれ対応する前記識別マップを作成することを特徴とするX線CT装置。
  4. 請求項3に記載のX線CT装置において、前記識別マップ作成部は、前記存在確率の変化を示す関数と、前記境界位置とを用いて、予め定めた数式により、全ての前記組成についての誤答率を求め、該誤答率が最小となる位置を前記境界位置と定めることを特徴とするX線CT装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のX線CT装置において、前記識別マップ作成部は、前記入力部が受け付け可能な複数の組成について、平均X線吸収率と、X線吸収率の標準偏差とをX線照射条件ごとに予め格納したデータ格納部を含み、前記入力部が操作者から受け付けたX線照射条件について対応する平均X線吸収率と、X線吸収率の標準偏差を前記データ格納部から読み出し、これらを予め定めた数式に代入することにより前記存在確率を計算により求めることを特徴とするX線CT装置。
  6. 請求項5に記載のX線CT装置において、前記入力部は、前記X線照射条件として、前記複数種類のX線ごとに、管電圧および管電流量の設定を受け付け、
    前記データ格納部には、前記入力部が受け付け可能な管電圧ごとの前記平均X線吸収率と、単位管電流量あたりの前記X線吸収率の標準偏差とが格納され、
    前記識別マップ作成部は、前記単位管電流量あたりのX線吸収率の標準偏差と、前記入力部に設定された管電流量と、予め定めた数式とを用いて、前記X線吸収率の標準偏差を計算により求めることを特徴とするX線CT装置。
  7. 請求項2に記載のX線CT装置において、前記識別マップ作成部は、前記境界によって隔てられた二つの前記領域にそれぞれ対応する組成について誤判別が生じる割合を、前記二つの組成の前記存在確率の変化を示す関数と、前記境界位置と、予め定めた数式を用いて計算により求め、前記誤判別が生じる割合が予め定めた閾値より大きい場合には、前記二つの組成に対応する領域を前記識別マップ上で結合させ、一つの組成として識別させることを特徴とするX線CT装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のX線CT装置において、前記入力部は、前記識別マップの作成に必要なX線照射条件の一部について設定を受け付け、前記識別マップ作成部は、他のX線照射条件についての複数の候補値を作成し、複数の候補値ごとに識別マップを作成し、得られた複数種類の識別マップについてそれぞれ、識別マップ全体で前記組織の誤判別が生じる割合を、前記存在確率の変化を示す関数と、前記境界位置と、予め定めた数式を用いて計算により求め、誤判別が生じる割合が最も小さい識別マップを選択し、該識別マップについての前記候補値を前記X線照射条件の最適値として選択することを特徴とするX線CT装置。
  9. 請求項8に記載のX線CT装置において、前記選択されたX線照射条件の前記最適値を、最適なX線照射条件として表示することを特徴とするX線CT装置。
  10. 請求項8または9に記載のX線CT装置において、前記X線発生部は、前記最適値のX線条件を用いてX線を照射し、X線吸収画像を取得することを特徴とするX線CT装置。
  11. 請求項8ないし10のいずれか1項に記載のX線CT装置において、前記識別マップ作成部は、少なくとも前記X線発生部の管電流量について、前記複数種類のX線ごとに候補値を作成することを特徴とするX線CT装置。
  12. 請求項8ないし11のいずれか1項に記載のX線CT装置において、前記入力部は、前記複数種類のX線の合計照射線量について設定を受け付け、前記識別マップ作成部は、前記複数種類のX線の照射線量の合計が前記合計照射線量を満たすように、前記複数種類のX線ごとの照射線量の候補値を作成することを特徴とするX線CT装置。
  13. 請求項8ないし11に記載のX線CT装置において、前記入力部は、前記複数種類のX線による被曝線量について設定を受け付け、前記識別マップ作成部は、前記複数種類のX線の照射を受けた前記被写体の合計被曝量が、前記被曝線量に対応するように、前記複数種類のX線ごとに照射線量の候補値を作成することを特徴とするX線CT装置。
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