JP2009016420A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエハ面内でチップを区画するスクライブラインが延在方向によって異なる幅を有する場合において、作業効率および加工精度を低下させることなくダイシング作業を行う。
【解決手段】相対的に幅の広いスクライブラインSL1のダイシング時には、スクライブラインSL1内に2個所の切断個所を設け、スクライブラインSL1のダイシングも相対的に幅の狭いスクライブラインのダイシングも、すべて同一のステップカット(追従)方式のダイサを用いて行う。まず、相対的に切刃の幅の広いダイシングブレードがウエハWHの表面の配線形成層を切削し、その後、相対的に切刃の幅の広いダイシングブレードDB2が残りのウエハWHを切削する。
【選択図】図14

Description

本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、半導体ウエハ面内で異なる幅のスクライブラインが存在する場合におけるウエハダイシング工程に適用して有効な技術に関するものである。
特開平11−233458号公報(特許文献1)および特開平8−88203号公報(特許文献2)には、長方形状の半導体チップ領域が縦横に複数配列された半導体ウエハにおいて、半導体チップ領域の短辺に沿って延在する第1のスクライブライン(ダイシングライン)の幅を、半導体チップ領域の長辺に沿って延在する第2のスクライブラインの幅より広く形成することにより、1枚の半導体ウエハから取得できる半導体チップ数を増加する技術が開示されている。また、特開平11−233458号公報には、相対的に幅の広い第1のスクライブラインは相対的に幅の広いブレードで切断し、相対的に幅の狭い第2のスクライブラインは相対的に幅の狭いブレードで切断する技術も開示されている。
特開2001−76997号公報(特許文献3)には、半導体ウエハ内で複数のチップパターンを区画するX方向およびY方向に延在するスクライブラインのうち、相対的に幅の広いX方向に延在するスクライブラインにそってアライメントターゲットを配置し、相対的に幅の狭いY方向に延在するスクライブラインとX方向に延在するスクライブラインとの交差部にもアライメントマークを配置する技術が開示されている。
特開2006−286968号公報(特許文献4)には、半導体ウエハをダイシングラインに沿って切断して個片化する工程を、半導体ウエハの表面側のダイシングラインの両側にて半導体ウエハの半分以下の深さまでダイシングを行う第1のダイシング工程と、半導体ウエハの裏面側のダイシングラインの中心に沿って1回のダイシングを行う第2のダイシング工程とに分けることにより、高い寸法精度で半導体チップを作成する技術が開示されている。
特開2003−258049号公報(特許文献5)には、半導体チップを個々の半導体チップ形成領域に区画するスクライブ領域のうち、半導体チップ形成領域の長辺の延在方向に平行な方向のスクライブ領域の幅を可能な限り狭くすることにより、1枚の半導体ウエハから取得できる半導体チップ数を向上する技術が開示されている。また、特開2003−258049号公報では、半導体チップ形成領域の短辺の延在方向に平行な方向のスクライブ領域の幅を可能な限り広くし、この広くなったスクライブ領域にのみ、かつこのスクライブ領域の片側に寄せてTEG(Test Element Group)を配置し、ダイシング時にはTEGを避けてスクライブ領域で半導体領域を切断する構成とすることにより、TEG用配線の切り屑が異物となって発生してしまう不具合を防ぐ技術が開示されている。
特開平11−233458号公報 特開平8−88203号公報 特開2001−76997号公報 特開2006−286968号公報 特開2003−258049号公報
LCDドライバとなる半導体チップ(以下、単にチップと記す)の平面形状は、長辺及び短辺を有する矩形となっている。このような形状のチップの1枚の半導体ウエハ(以下、単にウエハと記す)からの取得数を向上するために、単にチップサイズを小さくするばかりでなく、チップの長辺に沿って延在するスクライブラインの幅を狭めてチップを狭ピッチ化する技術がある。
上記のように延在方向によって幅の異なるスクライブラインによってウエハ面内でチップが区画されている場合においては、チップを寸法精度よく取得するために、相対的に幅の広いダイシングラインは相対的に幅の広いダイシングブレードを備えたダイサで切断し、相対的に幅の狭いダイシングラインは相対的に幅の狭いダイシングブレードを備えたダイサで切断すること、もしくは1台のダイサで2種類のダイシングブレードを交換しつつダイシングラインを切断していくことが求められる。しかしながら、2台のダイサのそれぞれに対する加工(ダイシング)のための準備作業、もしくはダイシングブレード交換を含めた準備作業に長時間を要することとなり、ダイシング工程の効率が低下してしまう課題が生じる。
また、1本のスクライブラインに対してダイシングブレードを1度だけ通すことによってそのスクライブラインにて完全にウエハを切断する、いわゆるシングルカット方式を用いた場合には、ダイシングブレードに加わる機械的負荷が大きくなり、ダイシングブレードを破損してしまう虞があるばかりか、チップ自体にもクラックや欠け等のダメージを発生させて品質を低下させてしまう虞がある。ダイシングブレードが破損してしまった場合には、ダイシングブレードを交換した後に、ダイシング作業再開のための長時間の準備作業が必要となり、ダイシング工程の進捗が低下してしまう課題が生じる。
本発明の目的は、ウエハ面内でチップを区画するスクライブラインが延在方向によって異なる幅を有する場合において、作業効率および加工精度を低下させることなくダイシング作業を行うことのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明による半導体装置の製造方法は、
(a)半導体回路が形成され長辺および短辺を有するチップ領域が、前記長辺に沿って延在し第1の幅を有する第1の分割領域と前記短辺に沿って延在し前記第1の幅より狭い第2の幅を有する第2の分割領域とによって複数区画された半導体ウエハを用意する工程、
(b)前記第2の幅より狭い第3の幅を有するダイシングブレードを備えたダイサを用意する工程、
(c)前記ダイサが備えた前記ダイシングブレードにより前記第1の分割領域および前記第2の分割領域に沿って前記半導体ウエハを切断し、複数の半導体チップを形成する工程、
を有し、
前記(c)工程において、前記第1の分割領域の切断時には、前記ダイシングブレードは、前記第1の分割領域を挟む2つの前記チップ領域の前記短辺に沿った2個所を切断し、
前記第1の分割領域の切断後には、前記2つのチップ領域の前記短辺に挟まれた第4の幅を有する第1の分割片が残るものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
ウエハ面内でチップを区画するスクライブラインが延在方向によって異なる幅を有する場合において、作業効率および加工精度を低下させることなくダイシング作業を行うことができる。
本願発明を詳細に説明する前に、本願における用語の意味を説明すると次の通りである。
ウエハとは、半導体素子または集積回路の製造に用いる単結晶シリコン基板(一般にほぼ平面円形状)、SOI(Silicon On Insulator)基板、エピタキシャル基板、サファイア基板、ガラス基板、その他の絶縁、反絶縁または半導体基板等並びにそれらの複合的基板をいう。また、本願において半導体装置というときは、シリコンウエハやサファイア基板等の半導体または絶縁体基板上に作られるものだけでなく、特に、そうでない旨明示された場合を除き、TFT(Thin Film Transistor)およびSTN(Super-Twisted-Nematic)液晶等のようなガラス等の他の絶縁基板上に作られるもの等も含むものとする。
デバイス面もしくは素子形成面とは、ウエハの主面であって、その面にリソグラフィにより、複数のチップ領域に対応するデバイスパターンが形成される面をいう。
ダイシングソーまたはダイサとは、高速回転するスピンドル(軸)の先端に取り付けられた極薄外周刃(ダイシングブレード)によりウエハを切削したり、ウエハに切溝を加工したりする装置をいう。
ダイシングブレードとは、ウエハの切削や、ウエハへの切溝の加工に用いられるブレードをいい、アルミニウム合金鋳物等で作られた台金(ハブ)と切刃とが一体形成されたハブブレードや、切刃のみで取り付け支持部を含まないハブレスブレード(リングブレード)等がある。切刃部は、電気めっき法によりダイヤモンド砥粒が固定された構造等を有している。
ステップカットとは、2軸のスピンドルに異なるダイシングブレードを装着し、1軸目のダイシングブレードによってウエハ表面の金属膜(配線層)、層間絶縁膜および表面保護膜等の切削し難い物質を取り除き、次いで2軸目のダイシングブレードにて残りのウエハを切削し、高品質の加工状態を得る切削方法をいう。
TEGとは、評価用素子および回路の集まりをいい、ウエハ内で各チップを隔て、後に切断されるスクライブライン(ダイシングライン)中等に配置される。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、実施例等において構成要素等について、「Aからなる」、「Aよりなる」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、材料等について言及するときは、特にそうでない旨明記したとき、または、原理的または状況的にそうでないときを除き、特定した材料は主要な材料であって、副次的要素、添加物、付加要素等を排除するものではない。たとえば、シリコン部材は特に明示した場合等を除き、純粋なシリコンの場合だけでなく、添加不純物、シリコンを主要な要素とする2元、3元等の合金(たとえばSiGe)等を含むものとする。
また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、本実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするために部分的にハッチングを付す場合がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の半導体装置となるチップ(チップ領域)CHPが複数区画されたウエハWHの平面図である。図2は、ウエハWHの要部である4個分のチップCHPを拡大して示す平面図であり、4個のチップCHPをそれぞれ隔てる2本のスクライブラインSL1、SL2が交差する領域付近をさらに拡大して示している。図3は、1個のチップCHPの平面図であり、さらにその一部(バンプ電極が形成された領域)をさらに拡大して示している。
ウエハWHは、たとえば単結晶シリコン基板からなり、主面には長辺(たとえば約20mm)と短辺(たとえば1mm〜1.5mm程度)とを有するチップCHPが前述のスクライブラインSL1、SL2によって複数区画されている。また、区画された複数のチップCHPのそれぞれには、LCD(Liquid Crystal Display)ドライバ回路(半導体回路)が形成されている。チップCHPの主面の周辺部には、LCDドライバ回路と電気的に接続する多数のパッドPD1、PD2が配置されており、図3中におけるチップCHPの上側の長辺および両短辺に沿って配列されたパッドPD1は出力端子となり、チップCHPの下側の長辺に沿って配列されたパッドPD2は入力端子となっている。LCDドライバの出力端子数は入力端子数より多いことから、隣り合ったパッドPD1の間隔をできる限り広げるために、パッドPD1はチップCHPの上側の長辺および両短辺に沿って2列で配列され、チップCHPの上側の長辺および両短辺に沿って互いの列のパッドPD1が互い違いに配列されている。パッドPD1、PD2は、たとえばAu(金)から形成されたバンプ電極(突起電極)であり、チップCHPの入出力端子(ボンディングパッド)上に、電解めっき、無電解めっき、蒸着あるいはスパッタリングなどの方法によって形成されたものである。
また、上記ウエハWHの主面に区画されたチップCHPは、それぞれに対して半導体製造技術を使ってLCDドライバ回路や入出力端子(ボンディングパッド)を形成し、次いで入出力端子上に上記の方法でパッドPD1、PD2を形成した後、ウエハWHをダイシングして個片化することにより製造することができる。
図2に示すように、本実施の形態においては、ウエハWHの主面にて複数のチップCHPを区画するスクライブラインSL1、SL2の幅が異なっており、チップCHPの短辺に沿って延在するスクライブライン(第1の分割領域)SL1の幅(第1の幅)W1は、チップCHPの長辺に沿って延在するスクライブライン(第2の分割領域)SL2の幅(第2の幅)W2より相対的に広くなっている。本実施の形態においては、スクライブラインSL1の幅W1は200μm程度とし、スクライブラインSL2の幅W2は50μm程度とすることを例示できる。また、スクライブラインSL1中には、TEGとなる素子を含む配線パターンML1が形成されている。この配線パターンML1は、チップCHPの短辺から距離L1だけ離間した位置の幅W3の領域内に配置されている。本実施の形態においては、この距離L1は最小で30μm程度とし、幅W3は最大で140μm程度とすることを例示できる。配線パターンML1が形成するTEGは、チップCHP内に形成されたLCDドライバ回路と同様の回路となっており、TEGを用いて動作試験を行うことにより、チップCHP内に形成されたLCDドライバ回路を間接的に評価することが可能となっている。
上記のように、本実施の形態では、ウエハWHに長辺および短辺を有するチップCHPを複数区画する場合において、チップCHPの短辺に沿って延在するスクライブラインSL1の幅W1を、チップCHPの長辺に沿って延在するスクライブラインSL2の幅W2より相対的に広くし、TEGとなる素子を含む配線パターンML1はスクライブラインSL1中に配置する構造としている。また、チップCHPの長辺は短辺の約10倍以上の長さとなっている。ウエハWHに長辺および短辺を有するチップCHPを複数区画する場合(図1参照)には、スクライブラインSL1(図1中では、図を見やすくするために符号の付与を省略)の数に比べてスクライブラインSL2(図1中では、図を見やすくするために符号の付与を省略)の数が圧倒的に多くなる。そのため、スクライブラインSL2中へのTEGの配置を省略し、スクライブラインSL2の幅W2をできるだけ狭くすることによって、1枚のウエハWHから取得できるチップCHPの数を効率よく増加することが可能となる。それにより、本実施の形態の半導体装置の製造コストを低減することができる。たとえば、スクライブラインSL2の幅をスクライブラインSL1の幅に合わせて広くした場合には、1枚のウエハWHから取得できるチップCHPは2050個程度であるのに対し、本実施の形態のようにスクライブラインSL2の幅をスクライブラインSL1より狭くした場合には、1枚のウエハWHから取得できるチップCHPは2185個程度まで増加することができ、チップCHPの取得数は約6.5%増加することができる。
図4および図5は、チップCHPの断面図であり、それぞれ異なる断面を示している。
基板1(ウエハWH)は、たとえばp型の単結晶シリコンからなり、その主面のデバイス形成面には、分離部2が形成され活性領域Laおよびダミー活性領域Lbが規定されている。分離部2は、たとえばLOCOS(Local Oxidization of Silicon)法によって形成された酸化シリコン膜からなる。ただし、分離部2を溝型(SGI:Shallow Groove IsolationまたはSTI:Shallow Trench Isolation)の分離部2で形成しても良い。
図4に示すパッドPD3の下層の基板1の分離部2に囲まれた活性領域Laには、たとえばpn接合ダイオードDが形成されている。このpn接合ダイオードDは、たとえば静電破壊防止用の保護ダイオードであり、基板1のp型ウエルPWLとその上部のn型半導体領域8とのpn接合により形成されている。基板1の主面上には、たとえば酸化シリコン膜からなる絶縁膜IS1が形成されている。その上には、第1層配線M1が形成されている。第1層配線M1は、たとえばチタン、窒化チタン、アルミニウム(またはアルミニウム合金)および窒化チタンが下層から順に堆積される構成を有している。このアルミニウムまたはアルミニウム合金等の膜が主配線材料であり、最も厚く形成されている。第1層配線M1は、絶縁膜IS1に形成された平面円形状の複数のコンタクトホールCNTを通じてn型半導体領域8と、すなわち、pn接合ダイオードDと接続されている。第1層配線M1は、たとえば酸化シリコン膜からなる絶縁膜IS2によって覆われている。この絶縁膜IS2上には、第2層配線M2が形成されている。第2層配線M2の材料構成は、上記第1層配線M1と同じである。第2層配線M2は、絶縁膜IS2に形成された平面円形状の複数のスルーホールTH1を通じて第1層配線M1と電気的に接続されている。第2層配線M2は、たとえば酸化シリコン膜からなる絶縁膜IS3によって覆われている。その絶縁膜IS3上には、第3層配線M3が形成されている。第3層配線M3は、絶縁膜IS3に形成された平面円形状の複数のスルーホールTH2を通じて第2層配線M2と電気的に接続されている。さらに、第3層配線M3は、表面保護用の絶縁膜IS4によってその大半が覆われているが、第3層配線M3の一部は絶縁膜IS4の一部に形成された平面長方形状の開口部9から露出されている。この開口部9から露出された第3層配線M3部分がパッドPD3となっている。表面保護用の絶縁膜IS4は、たとえば酸化シリコン膜の単体膜、酸化シリコン膜上に窒化シリコン膜を積み重ねた構造を有する積層膜あるいは酸化シリコン膜上に窒化シリコン膜およびポリイミド膜を下層から順に積み重ねた構造を有する積層膜からなる。パッドPD3は、開口部9を通じてバンプ電極用下地膜11Aを介してバンプ電極(突起電極)11(パッドPD1、PD2(図3参照))と接合されている。バンプ電極用下地膜11Aは、バンプ電極11とパッドPD3や絶縁膜IS4との接着性を向上させる機能の他、バンプ電極11の金属元素が第3層配線M3側に移動することや反対に第3層配線M3の金属元素がバンプ電極11側に移動するのを抑制または防止するバリア機能を有する膜であり、たとえばチタンまたはチタンタングステン等のような高融点金属膜の単体膜やチタン膜上にニッケル膜および金を下層から順に積み重ねた構造を有する積層膜からなる。このバンプ電極11は、たとえばAu膜からなり、めっき法によって形成されている。
一方、図5に示すダミー用のパッドPD4下層の基板1には、上記のようにダミー活性領域Lbが形成されているが、そのダミー活性領域Lbには、特に素子は形成されていない。もちろん、他のパッドPD1と同様にダイオードや他の素子を形成したり、p型ウエルやn型ウエル等を設けたりしても良い。このダミー用のパッドPD2下層の第2層配線M2と第1層配線M1とは複数のスルーホールTH1を通じて電気的に接続されている。パッドPD4は、ダミーなのでその下層の第2層配線M2と第1層配線M1とを電気的に接続する必要はないが、ダミー用のパッドPD4に接合されるバンプ電極11の天辺の高さを他のパッドPD3に接合されるバンプ電極11の天辺の高さにさらに近づけるために、パッドPD4の下層にも複数のスルーホールTH1が配置されている。
次に、このチップCHPの製造工程の一例を説明する。まず、ウエハ状の基板1(ウエハWH)の主面に、たとえばLOCOS法によって分離部2を形成し、活性領域Laおよびダミー活性領域Lbを形成した後、分離部2に囲まれた活性領域Laに素子(たとえば高耐圧MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)および低耐圧MISFET)を形成する。ダミー用のパッドPD4下のダミー活性領域Lbには素子を形成しない。続いて、基板1の主面上に絶縁膜IS1をCVD(Chemical Vapor Deposition)法等によって堆積した後、絶縁膜IS1の所定の箇所に平面円形状のコンタクトホールCNTをフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術によって形成する。その後、その絶縁膜IS1上に、たとえば窒化チタン、チタン膜、アルミニウム膜および窒化チタン膜を下層から順にスパッタリング法等によって堆積した後、その積層金属膜をフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術によりパターニングすることにより第1層配線M1を形成する。次いで、同様に絶縁膜IS1上に絶縁膜IS2を堆積し、絶縁膜IS2にスルーホールTH1を形成後、その絶縁膜IS2上に第1層配線M1と同様に第2層配線M2を形成する。続いて、同様に絶縁膜IS2上に絶縁膜IS3を堆積し、絶縁膜IS3にスルーホールTH2を形成後、その絶縁膜IS3上に第1層配線M1と同様に第3層配線M3を形成する。その後、絶縁膜IS3上に表面保護用の絶縁膜IS4を堆積した後、絶縁膜IS4に、第3層配線M3の一部が露出される開口部9を形成し、パッドPD1、PD2を形成する。次いで、絶縁膜IS4上に、たとえばチタンまたはチタンタングステン等のような高融点金属膜の単体膜やチタン膜上にニッケル膜および金膜を下層から順に積み重ねた構造を有する積層膜からなる導体膜をスパッタリング法等によって堆積した後、その上にバンプ形成領域が露出され、それ以外が覆われるようなフォトレジストパターンを形成する。
次に、たとえば金からなるバンプ電極11(パッドPD1、PD2)を形成する。このバンプ電極11は、フォトリソグラフィ技術によって開口部が設けられたフォトレジストパターンをマスクとしためっき法にてAu膜を成膜することで形成することができる。
次に、そのフォトレジスト膜を除去し、さらに下地の導体膜をエッチング除去することにより、バンプ電極用下地膜11Aを形成する。その後、基板1(ウエハWH)を各チップCHPへと切断する。
図6はウエハWHを各チップCHPへ切断する本実施の形態のダイサの説明図であり、図7はそのダイサに備えられたダイシングブレードの平面図であり、図8はそのダイシングブレードの側面図である。
図6に示すように、本実施の形態のダイサはステップカット(追従)方式のダイサであり、相対的に切削幅の広いダイシングブレードDB1と、相対的に切削幅の狭いダイシングブレードDB2とを備え、ダイサの進行方向に向かってダイシングブレードDB1が先頭に配置され、その後をダイシングブレードDB2が追従し、かつダイシングブレードDB1、DB2が一体となって動作する構造となっている。
図7および図8に示すように、ダイシングブレードDB1、DB2は、アルミニウム合金鋳物等で作られた台金(ハブ)21と切刃22とが一体形成され、切刃22が台金21の周囲を取り囲む構造となっている。台金21の中央には、台金21を貫通する穴23が設けられ、この穴23にスピンドル(軸)が装着されて、そのスピンドルが高速回転することでダイシングブレードDB1、DB2に回転力が伝達される。
図9は、ダイシング工程(チップCHPを個片化する工程)に供給されるウエハWHを説明する断面図であり、図10は、ダイシング工程時のウエハWHを説明する断面図である。
上記ウエハWHに区画された複数のチップCHPのそれぞれにLCDドライバ回路を形成し、そのLCDドライバ回路の電気試験を行ってその良否を判定した後、ダイシングを行う前には、ウエハWHの裏面をグラインダで研削してウエハWHを薄くしておく。グラインダによる研削後は、この研削によって生じたその裏面のダメージ層を、ウエットエッチング、ドライポリッシング、プラズマエッチングなどの方法によって除去する。前記ウエットエッチング、ドライポリッシング、プラズマエッチングなどの処理方法は、ウエハWHの厚さ方向に進行する処理速度が、グラインダによる研削の速度に比べて遅い反面、ウエハ内部に与えるダメージがグラインダによる研削に比較して小さいだけでなく、グラインダによる研削で発生したウエハ内部のダメージ層を除去することができ、ウエハWHおよびチップが割れにくくなるという効果がある。
上記ウエハWHの裏面研削後、ウエハWHの裏面(LCDドライバ回路形成面の反対側の面)に厚さ60μm〜120μm程度のダイシングテープDTを貼り付け、この状態でダイシングテープDTの周辺部をウエハリングWRに固定する(図9参照)。ダイシングテープDTは、ポリオレフィン(PO(透明または半透明))、ポリ塩化ビニル(PVC(透明または青色半透明))、ポリエチレンテレフタレート(PET(透明または半透明))などからなるテープ基材の表面に粘着材(図9での図示は省略)を塗布して粘着性(tackness)を持たせた円形に裁断したものでUV硬化型粘着材やアクリル系粘着材を使用している場合も多い。
次に、図10に示すように、前述のダイサ(ダイシングブレードDB1、DB2)を使ってウエハWHをダイシング(切削)することにより、前記複数のチップCHPを個片化する。この時、分割されたそれぞれのチップCHPを円形のダイシングテープDT上に残しておく必要があるので、ダイシングテープDTは、その厚さ方向に数十μmのみ切り込む。なお、ダイシングテープDTとしてUV硬化型粘着テープを使用した場合は、チップCHPの剥離工程に先立ってダイシングテープDTに紫外線を照射し、粘着剤の粘着力を低下させておく。
次に、本実施の形態のダイサ(ダイシングブレードDB1、DB2)を用いたダイシング(切削)工程の詳細を説明する。図11〜図15は、スクライブラインSL1におけるダイシング工程を説明するウエハWHおよびダイシングテープDTの要部断面図であり、図16〜図18は、スクライブラインSL2におけるダイシング工程を説明するウエハWHおよびダイシングテープDTの要部断面図である。図11〜図18中において、ガードリングGRはチップCHPの外周を規定し、隣接する2つのガードリングGR間(ガードリングGRは含まない)でスクライブラインSL1、SL2も規定される。ガードリングGRは、チップCHP内でLCDドライバ回路を形成する配線と同じ配線層で形成され、たとえばAl(アルミニウム)を主導電層としている。また、スリットSLTは、スクライブラインSL1においてエッチング加工によってウエハWHの表面(表面保護用の絶縁膜IS4(図4および図5参照))に設けられた溝である。このようなスリットSLTを設けることにより、ダイシング(切削)実行時にスクライブラインSL1に進行性のある割れが発生しても、その割れをスリットSLTで止め、割れがチップCHPにまで及んでチップCHPを破損してしまうことを防ぐことが可能となる。また、スクライブセンターSC1、SC2は、それぞれスクライブラインSL1、SL2の幅方向での中心を示している。また、ウエハWHの裏面へのダイシングテープDTの貼付に用いられた粘着材ADHも図示されている。
スクライブラインSL1におけるダイシング工程は、まず、切刃22(図7および図8参照)の幅(第3の幅)BW1が相対的に広いダイシングブレード(第1のダイシングブレード)DB1が、スクライブセンターSC1と一方のスリットSLTとの間でウエハWHの表面から深さD1程度を切削する(図11参照)。この深さD1で規定されるのは、基板1(図4および図5参照)上の配線形成層(絶縁膜IS1、IS2、IS3、IS4、第1層配線M1、第2層配線M2および第3層配線M3(図4および図5参照))の総厚であり、本実施の形態では100μm程度である。また、切刃22の幅BW1は、スクライブラインSL2の幅W2より狭くなっている。前述したように、スクライブラインSL1中に形成されたTEGは、LCDドライバ回路と同等の回路構成となっていることから、TEGを形成する配線形成層の総厚は、チップCHP中に形成された配線形成層の総厚と同等になる。また、本実施の形態では、ダイシングブレードDB1の切刃22の幅BW1は、30μm程度とすることを例示できる。
次に、ダイシングブレードDB1による切削によって形成された溝TR1に沿いつつ、切刃22(図7および図8参照)の幅(第5の幅)BW2が相対的に狭いダイシングブレード(第2のダイシングブレード)DB2が溝TR1下の残りのウエハWH(厚さ180μm程度)を切削する(図12参照)。この時、ダイシングブレードDB2は、粘着材ADHと、ダイシングテープDTの途中までとを切削する。本実施の形態では、ダイシングブレードDB2の切刃22の幅BW2は、25μm程度とすることを例示できる。
次に、切刃22の幅BW1が相対的に広いダイシングブレードDB1が、スクライブセンターSC1と他方のスリットSLTとの間でウエハWHの表面から深さD1程度を切削する(図13参照)。この深さD1は、図11を用いて説明した深さD1と同様で、基板1(図4および図5参照)上の配線形成層(絶縁膜IS1、IS2、IS3、IS4、第1層配線M1、第2層配線M2および第3層配線M3(図4および図5参照))の総厚である。この時、ダイシングブレードDB1による切削でウエハWH(スクライブラインSL1)には溝TR2(次図14参照)が形成される。
次に、ダイシングブレードDB1による切削によって形成された溝TR2に沿いつつ、切刃22の幅BW2が相対的に狭いダイシングブレードDB2が溝TR2下の残りのウエハWH(厚さ180μm程度)を切削する(図14参照)。この時、ダイシングブレードDB2は、粘着材ADHと、ダイシングテープDTの途中までとを切削する。
上記のようなダイシングにより、1本のスクライブラインSL1でのダイシングが完了し、2つのチップCHP間にはスクライブラインSL1の一部である幅(第4の幅)W4の分割片(第1の分割片)DVPが残存する(図15参照)。本発明者は、この分割片DVPの幅W4が小さくなり過ぎると、1本のスクライブラインSL1でのダイシングが完了した際に分割片DVPが飛び散り、飛び散った分割片DVPがチップCHPに接触した場合には、チップCHPを破損してしまう虞があることを見出した。また、分割片DVPの幅W4が50μm程度以上であると、その分割片の飛び散りを防ぐことができることも見出した。前述したように、本実施の形態では、スクライブラインSL1の幅W1(図2も参照)は200μm程度であるが、分割片DVPの幅W4を広く確保しようとすると、それに合わせてスクライブラインSL1の幅W1も広く確保しければならなくなくなり、1枚のウエハWHから取得できるチップCHPの数が減少してしまう虞がある。そこで、本実施の形態では、分割片DVPの幅W4を50μm〜60μm程度とすることを例示できる。
スクライブラインSL2におけるダイシング工程は、まず、切刃22(図7および図8参照)の幅BW1が相対的に広いダイシングブレードDB1が、2つのスリットSLT間でスクライブセンターSC2に沿ってウエハWHの表面から深さD1程度を切削する(図16参照)。この深さD1は、図11を用いて説明した深さD1と同様で、基板1(図4および図5参照)上の配線形成層(絶縁膜IS1、IS2、IS3、IS4、第1層配線M1、第2層配線M2および第3層配線M3(図4および図5参照))の総厚である。この時、ダイシングブレードDB1による切削でウエハWH(スクライブラインSL2)には溝TR3(次図17参照)が形成される。
次に、ダイシングブレードDB1による切削によって形成された溝TR3に沿いつつ、切刃22(図7および図8参照)の幅BW2が相対的に狭いダイシングブレードDB2が溝TR3下の残りのウエハWH(厚さ180μm程度)を切削する(図17参照)。この時、ダイシングブレードDB2は、粘着材ADHと、ダイシングテープDTの途中までとを切削する。このようなダイシングにより、1本のスクライブラインSL2でのダイシングが完了する(図18参照)。
ところで、ウエハWH内において長辺と短辺を有する複数のチップCHPを区画し、チップCHPの短辺に沿って延在するスクライブラインSL1の幅W1をチップCHPの長辺に沿って延在するスクライブラインSL2の幅W2より大きくしてチップCHPの取得数の増加を図った場合において、スクライブラインSL1とスクライブラインSL2とで異なる幅の切刃22を備えたダイシングブレードDB1、DB2を用いてダイシングを行う手段が考えられる。このような手段を用いた場合には、相対的に幅の広いスクライブラインSL1は相対的に切刃22の幅の広いダイシングブレードDB1、DB2でダイシングを行うことにより、切断個所は1個所にすることができる。しかしながら、相対的に幅の狭いスクライブラインSL2のダイシング時には相対的に切刃22の幅の狭いダイシングブレードDB1、DB2を用いることになるため、ダイシングブレードDB1、DB2の交換作業およびダイシング作業再開のための準備作業に長時間を要し、ダイシング工程の作業効率が低下してしまう不具合が懸念される。
一方、上記のように、本実施の形態では、スクライブラインSL1とスクライブラインSL2とで幅が異なる場合において、相対的に幅W1が大きいスクライブラインSL1のダイシング時には2個所の切断個所を設けている。また、スクライブラインSL1のダイシングもスクライブラインSL2のダイシングも、すべて同一のダイシングブレードDB1、DB2を備えたダイサを用いて行っている。それにより、ダイシングブレードDB1、DB2の交換作業およびダイシング作業再開のための準備作業を省略できる。また、相対的に幅W1が広いスクライブラインSL1の本数は、相対的に幅W2が狭いスクライブラインSL2の本数に比べて圧倒的に少ないため、切断個所が2個所となっても、切断個所が1個所の場合と比べてウエハWH全域でのダイシング工程の作業効率の低下は最小限に止めることができる。
また、上記の本実施の形態によれば、スクライブラインSL1とスクライブラインSL2とで幅が異なる場合でも、すべて同一のダイシングブレードDB1、DB2を備えたダイサを用いて行っている。それにより、相対的に幅W1の広いスクライブラインSL1においても極力チップCHPの外周に近い位置でダイシングを行うことが可能となる。すなわち、ダイシング後のチップCHPの寸法精度を向上できるので、ダイシング後のチップCHPの外観不良率を低減し、歩留まりを向上できる。
また、上記の本実施の形態によれば、スクライブラインSL1とスクライブラインSL2とで幅が異なる場合でも、すべて同一のダイシングブレードDB1、DB2を備えたダイサを用いて行っている。それにより、本実施の形態の半導体装置の製造コストの上昇を抑制することができる。
また、上記の本実施の形態によれば、スクライブラインSL1とスクライブラインSL2とで幅が異なる場合でも、スクライブラインSL1、SL2の幅が同一の場合と同様に、すべて同一のダイシングブレードDB1、DB2を備えたダイサを用いて行っている。それにより、新たなダイサを採用することなく、既存のダイサを用いた簡便なダイシング手段でダイシングを行うことができる。
ところで、切削工程時間の短縮を目的として、ダイシングブレードDB1、DB2の一方を省略したダイサを用い、スクライブラインSL1に沿ってダイサを1回動作させるのみで、相対的に幅W1の広い1本のスクライブラインSL1でウエハWHを完全に切断する手段が考えられる。しかしながら、ダイサを1回動作させるのみとしたことによってダイシングブレードの切刃22にウエハWHから加わる機械的負荷が増大し、切刃22を破損してしまう虞がある。また、相対的に幅W1の広いスクライブラインSL1での切断個所が1個所のみになってしまうことから、ダイシング後のチップCHPの寸法精度が低下してしまう虞がある。
一方、上記の本実施の形態のステップカット(追従)方式のダイサを用いることにより、切削工程時間の増加を防ぎつつ、かつ切刃22の破損も防ぐことが可能となる。それにより、切刃22の破損に伴うダイシングブレードの交換作業およびダイシング作業再開のための準備作業も省略できるので、ダイシング工程の進捗が低下してしまう不具合を防ぐことができる。また、ダイシング後のチップCHPの寸法精度の低下も防ぐことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
ダイシングブレードの切刃の幅は、相対的に幅の狭いスクライブラインの幅に合わせて適宜変更可能である。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体装置の製造工程におけるダイシング工程に広く適用することができる。
本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程で用いられるウエハの平面図である。 図1に示したウエハの要部を拡大した平面図である。 図1および図2に示した半導体ウエハに区画されたチップ(チップ領域)を拡大した平面図である。 図3に示したチップ領域中の要部断面図である。 図3に示したチップ領域中の要部断面図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程で用いられるダイサの説明図である。 図6に示すダイサに備えられたダイシングブレードの平面図である。 図7に示すダイシングブレードの側面図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程においてダイシング工程に供給されるウエハを説明する断面図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中のダイシング工程におけるウエハを説明する断面図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中のダイシング工程を説明する要部断面図である。 図11に続くダイシング工程中の要部断面図である。 図12に続くダイシング工程中の要部断面図である。 図13に続くダイシング工程中の要部断面図である。 図14に続くダイシング工程中の要部断面図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中のダイシング工程を説明する要部断面図である。 図16に続くダイシング工程中の要部断面図である。 図17に続くダイシング工程中の要部断面図である。
符号の説明
1 基板
2 分離部
8 n型半導体領域
9 開口部
11 バンプ電極(突起電極)
11A バンプ電極用下地膜
21 台金(ハブ)
22 切刃
23 穴
ADH 粘着材
CHP チップ(チップ領域)
CNT コンタクトホール
DB1 ダイシングブレード(第1のダイシングブレード)
DB2 ダイシングブレード(第2のダイシングブレード)
DT ダイシングテープ
DVP 分割片(第1の分割片)
GR ガードリング
IS1、IS2、IS3、IS4 絶縁膜
La 活性領域
Lb ダミー活性領域
M1 第1層配線
M2 第2層配線
M3 第3層配線
ML1 配線パターン
PD1、PD2、PD3、PD4 パッド
PWL p型ウエル
SC1、SC2 スクライブセンター
SL1 スクライブライン(第1の分割領域)
SL2 スクライブライン(第2の分割領域)
SLT スリット
TH1、TH2 スルーホール
TR1、TR2、TR3 溝
WH ウエハ
WR ウエハリング

Claims (9)

  1. (a)半導体回路が形成され長辺および短辺を有するチップ領域が、前記長辺に沿って延在し第1の幅を有する第1の分割領域と前記短辺に沿って延在し前記第1の幅より狭い第2の幅を有する第2の分割領域とによって複数区画された半導体ウエハを用意する工程、
    (b)前記第2の幅より狭い第3の幅を有するダイシングブレードを備えたダイサを用意する工程、
    (c)前記ダイサが備えた前記ダイシングブレードにより前記第1の分割領域および前記第2の分割領域に沿って前記半導体ウエハを切断し、複数の半導体チップを形成する工程、
    を有し、
    前記(c)工程において、前記第1の分割領域の切断時には、前記ダイシングブレードは、前記第1の分割領域を挟む2つの前記チップ領域の前記短辺に沿った2個所を切断し、
    前記第1の分割領域の切断後には、前記2つのチップ領域の前記短辺に挟まれた第4の幅を有する第1の分割片が残ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(c)工程において、前記第2の分割領域の切断時には、前記ダイシングブレードは、前記第2の分割領域を挟む2つの前記チップ領域の前記長辺に沿った1個所を切断することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の分割片の前記第4の幅は、50μm以上であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の分割片の前記第4の幅は、60μm以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記チップ領域の前記長辺は、前記チップ領域の前記短辺の10倍以上の長さを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の分割領域および前記第2の分割領域の切断時において、前記ダイシングブレードは、同一個所に対して2回の切断処理を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項6記載の半導体装置の製造方法において、
    前記ダイシングブレードは、前記第3の幅の第1のダイシングブレードおよび前記第3の幅より狭い第5の幅の第2のダイシングブレードから形成され、
    前記第1のダイシングブレードが前記同一個所において前記半導体ウエハの厚さの途中までを切断した後に、前記第2のダイシングブレードが前記同一個所の残りの前記半導体ウエハを切断することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項7記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1のダイシングブレードは、前記半導体ウエハのうち金属を含む配線形成層を切断し、
    前記第2のダイシングブレードは、前記配線形成層以外の前記半導体ウエハを切断することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 請求項7記載の半導体装置の製造方法において、
    前記ダイシングブレードは、前記第1のダイシングブレードと前記第2のダイシングブレードとが一体となり、前記第1のダイシングブレードを前記第2のダイシングブレードが追従する追従式のダイシングブレードであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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