JP2009016249A - 電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池が取り外されたときの二次電池の端子電圧に関わらず、二次電池が取り外されたことを検出することができる電池パックを提供することを目的とする。
【解決手段】第1及び第2の状態を選択的に取り得ると共に当該状態を保持するラッチ回路19と、ラッチ回路19の状態に基づいて、組電池14の取外しが行われたことを検出する取外し検出部213と、ラッチ回路19を第1の状態にさせる旨の指示を受け付ける通信部23とを備え、ラッチ回路19は、通信部23によってラッチ回路19を第1の状態にさせる旨の指示が受け付けられた場合、第1の状態となり、電源端子191に印加される電圧が下限電圧Vuより低いリセット電圧Vrを下回った場合、第2の状態に変化すると共に当該第2の状態を保持し、取外し検出部213は、ラッチ回路19が第2の状態である場合、組電池14の取外しが行われたと判定するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、二次電池を備える電池パックに関する。
近年、ノートパソコンやデジタルカメラ、携帯電話等の電池駆動機器において広く使用されている電池パックは、二次電池の状態を監視し、二次電池を過充電や過放電等から保護する制御回路を備えている。ここで、電池パックは二次電池が寿命に到達すると使用することができなくなるが、制御回路は寿命に到達していない場合が多い。そこで、使用済みの電池パックが備える回路保護基板の電池保護機能の良否を判定し、保護回路基板が正常に機能する場合は、この保護回路基板に対して新たな二次電池を取り付け、電池パックをリサイクルする技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、近年、このようなリサイクル技術を用いて、電池パックの製造元に許可無く二次電池を交換する不正なリサイクル業者が現れている。このような業者によって電池パックがリサイクルされると、電池パックに粗悪な二次電池が取り付けられる可能性が高く、粗悪な電池パックが市場に流通するといった問題が発生する。このような改造品は、電池パックの正規の製造メーカが品質管理を行うことができず、安全上問題がある。また、正規のメーカが製造したものであると信じて電池パックを購入したユーザの信頼を損なう結果ともなる。また、このような業者による不正なリサイクルに限らず、例えばユーザが電池パックに内蔵されている二次電池を製造メーカに無断で交換した場合であっても、電池パックの正規の製造メーカが品質管理を行うことができず、安全上の問題が生じるという不都合があった。
そこで、マイクロコンピュータを用いて二次電池の端子電圧を監視し、端子電圧が通常の使用で用いられる電圧範囲の下限値以下に設定された設定電圧になった場合、履歴データを不揮発性メモリに記憶させ、マイクロコンピュータが再起動されたときに、不揮発性メモリに履歴データが記憶されている場合にのみ、二次電池の使用を可能にするようにした技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。この場合、二次電池が放電して端子電圧が設定電圧以下になる前に、交換のために二次電池が取り外されると、マイクロコンピュータの動作用電源電圧が供給されないために、マイクロコンピュータが停止し、履歴データが不揮発性メモリに記憶されない。そのため、再び二次電池が取り付けられてマイクロコンピュータが起動した場合には、履歴データが不揮発性メモリに記憶されていないため、二次電池の使用が禁止されるようになっている。
特開2003−92152号公報 特開2007−128674号公報
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、二次電池の端子電圧が設定電圧以下になって、履歴データが不揮発性メモリに記憶された後に二次電池が取り外されると、不揮発性メモリには履歴データが記憶されたままになってしまうので、二次電池が取り外されたことが検知できない。そのため、品質の劣る二次電池が取り付けられてマイクロコンピュータが再起動されると、不正にリサイクルされた電池パックが使用可能になってしまうという不都合があった。
不揮発性メモリに履歴データが記憶された後の電池交換を防止するには、設定電圧を下げればよい。しかしながら、二次電池の端子電圧が設定電圧まで下がったとき、マイクロコンピュータが動作する必要があるから、設定電圧は、マイクロコンピュータの動作電源電圧より低くすることはできない。そのため、二次電池の端子電圧がマイクロコンピュータの動作電源電圧より低くなってから二次電池が取り外された場合には、二次電池が取り外されたことを検知することができないという、不都合があった。
本発明は、このような事情に鑑みて為された発明であり、二次電池が取り外されたときの二次電池の端子電圧に関わらず、二次電池が取り外されたことを検出することができる電池パックを提供することを目的とする。
本発明に係る電池パックは、二次電池と、前記二次電池の出力電圧が印加される接続端子と、第1及び第2の状態を選択的に取り得ると共に当該状態を保持するラッチ回路と、前記ラッチ回路の状態に基づいて、前記二次電池の取外しが行われたことを検出する取外し検出部と、前記ラッチ回路の状態を前記第1の状態にさせる旨の指示を受け付ける指示受付部とを備え、前記ラッチ回路は、前記指示受付部によって前記ラッチ回路の状態を前記第1の状態にさせる旨の指示が受け付けられた場合、前記第1の状態となり、当該第1の状態において、前記接続端子に印加される電圧が当該二次電池における使用に適した電圧範囲の下限として予め設定された下限電圧より低いリセット電圧を下回った場合、前記第2の状態に変化すると共に当該第2の状態を保持し、前記取外し検出部は、前記ラッチ回路が前記第2の状態である場合、前記二次電池の取外しが行われたと判定する。
この構成によれば、指示受付部によって前記ラッチ回路の状態を前記第1の状態にさせる旨の指示が受け付けられると、ラッチ回路が第1の状態になると共に当該状態が保持される。そして、ラッチ回路が第1の状態のとき、接続端子に印加される電圧が、前記二次電池における使用に適した電圧範囲の下限として予め設定された下限電圧より低いリセット電圧を下回った場合、ラッチ回路が第2の状態に変化すると共に当該第2の状態を保持する。そして、取外し検出部によって、ラッチ回路が第2の状態である場合、二次電池の取外しが行われたと判定される。この場合、予め指示受付部にラッチ回路の状態を第1の状態にさせる旨の指示を与えることにより、ラッチ回路が第1の状態になると共に当該状態が保持される。そして、第三者が二次電池を交換しようとして取り外すと、接続端子に印加される電圧がゼロとなり、従って接続端子に印加される電圧がリセット電圧未満になる結果、ラッチ回路が第2の状態に変化して当該第2の状態が保持される。そうすると、取外し検出部によって、二次電池の取外しが行われたと判定されるので、二次電池が取り外されたことが検出される。これによれば、背景技術のように、マイクロコンピュータや不揮発性メモリのような動作電源電圧が高い回路部品を用いることなく、ラッチ回路を用いて二次電池の取外しの有無を検出し、その検出結果を第2の状態として保持することができるので、二次電池が取り外されたときの二次電池の端子電圧に関わらず、二次電池が取り外されたことを検出することができる。
また、前記ラッチ回路は、前記接続端子に印加される電圧を動作用電源電圧として用い、当該動作用電源電圧が供給されない場合、初期状態として前記第2の状態になることが好ましい。
この構成によれば、ラッチ回路を予め第1の状態にしておくことで、二次電池が取り外されると、接続端子に印加される電圧がゼロとなり、ラッチ回路に動作用電源電圧が供給されなくなる結果、ラッチ回路が初期化されて第2の状態に変化する。そのため、二次電池が取り外されて動作用電源電圧が供給されない期間においても確実に第2の状態を保持することができるので、再び電池パックに二次電池が取り付けられて、ラッチ回路への動作用電源電圧の供給が再開するときまで第2の状態を保持することができる結果、二次電池の交換後における取外し検出部による二次電池の取外し判定を、確実に行わせることができる。
また、前記接続端子は、前記二次電池の正極に接続される正極端子と前記二次電池の負極に接続される負極端子とを備え、前記ラッチ回路は、制御端子にハイレベルの電圧が印加された場合にオンする第1スイッチング素子と、制御端子にローレベルの電圧が印加された場合にオンする第2スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子の制御端子をプルダウンするプルダウン抵抗とを備え、前記正極端子と前記負極端子との間に、前記第2スイッチング素子と前記第1スイッチング素子とが抵抗を介して直列に接続され、前記第2スイッチング素子の制御端子は、前記第1スイッチング素子を介して前記負極端子に接続され、前記第1スイッチング素子の制御端子は、前記第2スイッチング素子を介して前記正極端子に接続され、前記第1の状態は、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とがオンしている状態であり、前記第2の状態は、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とがオフしている状態であり、前記指示受付部によって、当該ラッチ回路の状態を前記第1の状態にさせる旨の指示が受け付けられた場合、前記第1スイッチング素子の制御端子の電圧がハイレベルにされることが好ましい。
この構成によれば、指示受付部によって、当該ラッチ回路の状態を前記第1の状態にさせる旨の指示が受け付けられると、第1スイッチング素子の制御端子がハイレベルにされて、第1スイッチング素子がオンする。第1スイッチング素子がオンすると、第2スイッチング素子の制御端子がローレベルにされて第2スイッチング素子がオンする。これにより、ラッチ回路は第1の状態となる。さらに、第2スイッチング素子がオンすると、第1スイッチング素子の制御端子が第2スイッチング素子によってハイレベルにされる結果、第1の状態が保持される。そして、二次電池が取り外されると、第2スイッチング素子、抵抗、及び第1スイッチング素子の直列回路に印加される電圧がゼロとなり、第1及び第2スイッチング素子がオン状態を維持できなくなってオフし、第2の状態となる。そして、再び二次電池が取り付けられてラッチ回路の動作用電源電圧が供給されると、プルダウン抵抗により第1スイッチング素子の制御端子がプルダウンされてローレベルとなり、第1スイッチング素子がオフし、さらに第2スイッチング素子がオフする。これにより、ラッチ回路は二次電池の交換後も第2の状態に維持される。また、別途、接続端子の電圧検出回路を設けることなく二次電池が取り外されたことによる接続端子の電圧低下を検出し、第2の状態になると共に保持することができるので、ラッチ回路を簡素化することができる。
また、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との間には、さらにダイオードが直列に接続されていることが好ましい。
この構成によれば、正極端子と負極端子との間の電圧がダイオードのオン電圧を下回ると、ダイオードがオフして第1スイッチング素子、抵抗、ダイオード、及び第2スイッチング素子の直列回路が導通しなくなる結果、第1及び第2スイッチング素子がオフしてラッチ回路が第2の状態となる。従って、ダイオードのオン電圧を用いてリセット電圧を設定することが可能となる。これにより、二次電池が取り外されて、正極端子と負極端子との間の電圧がダイオードのオン電圧を下回ると、ラッチ回路が第2の状態になるので、二次電池の取外し検出の確実性を向上させることができる。
また、前記取外し検出部は、前記二次電池の出力電圧を動作用電源電圧として用いることで動作するものであり、前記二次電池の出力電圧が、前記下限電圧より低い電圧に予め設定された電源遮断電圧以下になった場合、前記二次電池から前記取外し検出部への動作用電源電圧の供給を遮断する電源遮断部をさらに備え、前記リセット電圧は、前記電源遮断電圧より低い電圧に予め設定されていることが好ましい。
この構成によれば、二次電池の出力電圧が、前記下限電圧より低い電圧に予め設定された電源遮断電圧以下になった場合、電源遮断部によって、二次電池から取外し検出部への動作用電源電圧の供給が遮断されるので、端子電圧が電源遮断電圧以下に低下した二次電池の放電量を減少させて、二次電池の過放電の進行を低減することができる。そして、リセット電圧は、電源遮断電圧より低い電圧に設定されているので、二次電池の出力電圧が放電に伴い低下した場合であっても、二次電池の出力電圧が電源遮断電圧以下に低下して動作用電源電圧の供給が遮断されることにより取外し検出部が動作を停止する前に、ラッチ回路が第2の状態になることがない。従って、取外し検出部が動作中に、二次電池の放電によりラッチ回路が第2の状態になって、取外し検出部により誤って二次電池が取外されたと判定されることがない。
また、前記二次電池の放電経路を開閉する第3スイッチング素子と、前記二次電池の出力電圧が、前記下限電圧より低く前記電源遮断電圧より高い放電禁止電圧以下になった場合、前記第3スイッチング素子をオフさせると共に、前記二次電池の出力電圧を動作用電源電圧として用いることで動作する放電制御部とをさらに備え、前記電源遮断部は、前記二次電池の出力電圧が前記電源遮断電圧以下になった場合、前記二次電池から前記放電制御部への動作用電源電圧の供給をさらに遮断することが好ましい。
この構成によれば、二次電池が放電して出力電圧が下限電圧より低い放電禁止電圧以下になった場合、放電制御部によって第3スイッチング素子がオフされるので、二次電池の外部への放電が禁止されて二次電池が過放電するおそれが低減される。そして、二次電池の出力電圧が放電禁止電圧より低い放電禁止電圧以下になった場合、電源遮断部によって、二次電池から放電制御部への動作用電源電圧の供給が遮断されるので、端子電圧が電源遮断電圧以下に低下した二次電池の放電量を減少させて、二次電池の過放電の進行を低減することができる。
また、前記二次電池の充放電を禁止する充放電禁止部と、前記取外し検出部によって、前記二次電池の取外しが行われたと判定された場合、前記充放電禁止部によって、前記二次電池の充放電を禁止させる充放電制御部とをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、取外し検出部によって、二次電池の取外しが行われたと判定された場合、充放電禁止部によって、二次電池の充放電が禁止されるので、二次電池が交換され、従って品質が劣る可能性の高い電池パックの使用を禁止することができる結果、安全性を向上させることができる。
このような構成の電池パックは、指示受付部によって前記ラッチ回路の状態を前記第1の状態にさせる旨の指示が受け付けられると、ラッチ回路が第1の状態になると共に当該状態が保持される。そして、ラッチ回路が第1の状態のとき、接続端子に印加される電圧が、前記二次電池における使用に適した電圧範囲の下限として予め設定された下限電圧より低いリセット電圧を下回った場合、ラッチ回路が第2の状態に変化すると共に当該第2の状態を保持する。そして、取外し検出部によって、ラッチ回路が第2の状態である場合、二次電池の取外しが行われたと判定される。この場合、予め指示受付部にラッチ回路の状態を第1の状態にさせる旨の指示を与えることにより、ラッチ回路が第1の状態になると共に当該状態が保持される。そして、第三者が二次電池を交換しようとして取り外すと、接続端子に印加される電圧がゼロとなり、従って接続端子に印加される電圧がリセット電圧を下回る結果、ラッチ回路が第2の状態に変化して当該第2の状態が保持される。そうすると、取外し検出部によって、二次電池の取外しが行われたと判定されるので、二次電池が取り外されたことが検出される。これによれば、背景技術のように、マイクロコンピュータや不揮発性メモリのような動作電源電圧が高い回路部品を用いることなく、ラッチ回路を用いて二次電池の取外しの有無を検出し、その検出結果を第2の状態として保持することができるので、二次電池が取り外されたときの二次電池の端子電圧に関わらず、二次電池が取り外されたことを検出することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る電池パック1の構成を示すブロック図である。
図1に示す電池パック1は、制御IC2、接続端子11,12,13、組電池14(二次電池)、電圧検出回路15、電流検出抵抗16、温度センサ17、ラッチ回路19、スイッチング素子Q1,Q2(充放電禁止部)、及びダイオードD1,D2を備えている。また、制御IC2は、制御部21、アナログデジタル(A/D)変換器22、通信部23(指示受付部)、電源回路18、及びスイッチング素子SW1(電源遮断部)を備えている。
電池パック1では、接続端子11は、充電用のスイッチング素子Q1と放電用のスイッチング素子Q2(第3スイッチング素子)とを介して組電池14の正極に接続されている。スイッチング素子Q1,Q2としては、例えばFET(Field Effect Transistor)が用いられる。スイッチング素子Q1は、寄生ダイオードのカソードが接続端子11の方向にされており、スイッチング素子Q2は、寄生ダイオードのカソードが組電池14の方向にされている。
また、接続端子13は、電流検出抵抗16を介して組電池14の負極に接続されており、接続端子11からスイッチング素子Q1,Q2、組電池14、及び電流検出抵抗16を介して接続端子13に至る充放電経路が構成されている。そして、組電池14の負極は、回路グラウンドになっている。
電流検出抵抗16は、組電池14の充電電流および放電電流を電圧値に変換する。組電池14は、複数、例えば三個の二次電池141,142,143が直列に接続された組電池である。二次電池141,142,143は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等の二次電池である。
二次電池141,142,143としてリチウムイオン二次電池を用いた場合、各二次電池は、出力電圧が例えば4.2V〜3.0Vとなる充電深度(SOC)で、負荷への電力供給を行うように使用されることが適している。この場合、3.0Vが下限電圧Vuとなる。
なお、組電池14は、複数の二次電池が直列接続されたものに限られず、例えば複数の二次電池が並列接続されていてもよく、直列と並列とが組み合わされて接続されていてもよい。また、組電池14の代わりに単体の二次電池が用いられてもよい。
温度センサ17は、二次電池141,142,143の温度を検出する温度センサである。そして、温度センサ17によって検出された二次電池141,142,143の温度は、アナログデジタル変換器22に入力される。また、組電池14の端子電圧Vt、及び二次電池141,142,143の各端子電圧V1,V2,V3は、電圧検出回路15によってそれぞれ検出され、アナログデジタル変換器22に入力される。さらにまた、電流検出抵抗16によって検出された充放電電流Icの電流値も、アナログデジタル変換器22に入力される。アナログデジタル変換器22は、各入力値をデジタル値に変換して、制御部21へ出力する。
電源回路18は、制御IC2内部の各部へ、スイッチング素子SW1を介して動作用の電源電圧Vpsを供給する電源回路であり、例えばDC−DCコンバータやICレギュレータが用いられる。そして、組電池14の正極がダイオードD1のアノードに接続され、ダイオードD1のカソードが電源回路18に接続されている。また、接続端子11がダイオードD2のアノードに接続され、ダイオードD2のカソードが電源回路18に接続されている。
また、電源回路18は、組電池14からダイオードD1を介して供給された電圧、及び接続端子11,12,13に接続される図略の充電装置や電気機器から供給される充電電圧のうちいずれかに基づいて、制御IC2の動作用電源電圧Vpsを生成するようになっている。そして、ダイオードD1,D2によって、スイッチング素子Q1,Q2を迂回する電流経路が阻止されている。
スイッチング素子SW1は、例えばトランジスタ等の半導体スイッチング素子である。また、スイッチング素子SW1は、制御部21からの制御信号に応じてオン、オフするようになっている。これにより、制御部21は、スイッチング素子SW1をオフさせることで、電源回路18から制御IC2への動作用電源電圧Vpsの供給を遮断することができるようになっている。
電源回路18及びスイッチング素子SW1は、制御IC2に内蔵されている例に限られず、制御IC2の外部に設けられていてもよい。また、スイッチング素子SW1は、リレースイッチ等のスイッチング素子であってもよい。
なお、スイッチング素子SW1を備えず、電源回路18が、制御部21からの制御信号に応じて制御IC2への動作用電源電圧Vpsの供給を停止するようにされていてもよい。この場合、電源回路18が電源遮断部の一例に相当する。
ラッチ回路19は、通信部23によって、ラッチ回路19の状態を第1の状態にさせる旨の指示が受け付けられた場合、制御部21によって第1の状態にされ、当該第1の状態において、組電池14の出力電圧Vtが組電池14の下限電圧Vuを下回るリセット電圧Vr以下になった場合、第2の状態に変化すると共に当該第2の状態を保持する保持回路である。リセット電圧Vrは、放電禁止電圧Voffより低い電圧に設定された電源遮断電圧Vsdよりさらに低い電圧に予め設定されている。
また、ラッチ回路19は、組電池14の正極に接続され、出力電圧Vtを動作用電源電圧として受電する電源端子191(正極端子)と、グラウンドすなわち組電池14の負極に接続されるグラウンド端子192(負極端子)とを備えている。
図2は、図1に示すラッチ回路19の構成の一例を示す回路図である。図2に示すラッチ回路19は、トランジスタQ3(第1スイッチング素子)、トランジスタQ4(第2スイッチング素子)、ダイオードD3、抵抗R1(プルダウン抵抗)、及び抵抗R2〜R6を備えて構成されている。トランジスタQ3は、例えばNPNトランジスタである。トランジスタQ4は、例えばPNPトランジスタである。
トランジスタQ4、抵抗R3、ダイオードD3、及びトランジスタQ3は、組電池14の正極と負極との間に直列に接続されている。具体的には、組電池14の正極はトランジスタQ4のエミッタに接続され、トランジスタQ4のコレクタは抵抗R3を介してダイオードD3のアノードに接続されている。ダイオードD3のカソードは、トランジスタQ3のコレクタに接続され、トランジスタQ3のエミッタは組電池14の負極、すなわち回路グラウンドに接続されている。この場合、トランジスタQ4のエミッタが電源端子191となり、トランジスタQ3のエミッタがグラウンド端子192となる。
また、トランジスタQ3のベース(制御端子)は、抵抗R1を介して組電池14の負極、すなわち回路グラウンドに接続され、プルダウンされている。また、トランジスタQ3のベースは、抵抗R2を介して制御部21のI/Oポート210に接続されている。そして、トランジスタQ3のコレクタは、抵抗R5を介してトランジスタQ4のベース(制御端子)に接続されている。
トランジスタQ4のベースは、さらに抵抗R4を介して組電池14の正極に接続されている。そして、トランジスタQ4のコレクタが、抵抗R6を介してトランジスタQ3のベースに接続されている。
制御部21のI/Oポート210は、例えば双方向の入出力ポートである。そして、I/Oポート210は、例えば抵抗R2を介してトランジスタQ3のベースへハイレベルの信号を出力することで、トランジスタQ3をオンさせることができるようになっている。また、I/Oポート210は、出力をハイインピーダンスにしてトランジスタQ3のベース電圧レベルを取得することができるようになっている。
そして、ラッチ回路19は、I/Oポート210からハイレベルの信号が出力されておらず、例えばI/Oポート210がハイインピーダンスになっている場合、抵抗R1によってトランジスタQ3のベースがプルダウンされてトランジスタQ3がオフする。トランジスタQ3がオフすると、トランジスタQ4のベースが抵抗R4によって、トランジスタQ4のエミッタと同電位にされてトランジスタQ4がオフする。トランジスタQ4がオフしていれば、トランジスタQ3のベースは抵抗R1によってプルダウンされたままとなる結果、トランジスタQ3,Q4がオフしてトランジスタQ3のベース電圧がローレベルになる状態である第2の状態が保持される。
一方、I/Oポート210からハイレベルの信号が出力され、トランジスタQ3のベースがハイレベルにされると、トランジスタQ3がオンする。トランジスタQ3がオンすると、トランジスタQ4のベースがローレベルにされてトランジスタQ4がオンする。トランジスタQ4がオンすると、トランジスタQ4によって、抵抗R6を介してトランジスタQ3のベースがハイレベルにされるので、I/Oポート210がハイインピーダンスになっても、そのままトランジスタQ3,Q4がオンしてトランジスタQ3のベース電圧がハイレベルになる状態である第1の状態が保持される。
ここで、第1の状態を維持するため、すなわちトランジスタQ3,Q4をオン状態に維持するためには、例えばトランジスタQ3,Q4のコレクタ−エミッタ間電圧Vceとしてそれぞれ0.2V、ダイオードD3の順方向オン電圧として0.7V、抵抗R3での電圧降下として0.1Vを確保する必要がある。
そうすると、トランジスタQ4のエミッタ(電源端子191)と、トランジスタQ3のエミッタ(グラウンド端子192)との間の電圧、すなわち端子電圧Vtは、0.2V+0.1V+0.7V+0.2V=1.2V以上ないと、第1の状態を維持できない。この場合、トランジスタQ3,Q4のコレクタ−エミッタ間電圧Vceと、ダイオードD3の順方向電圧Vfと、抵抗R3の電圧降下との合計によって、リセット電圧Vrが1.2Vに設定されている。
従って、二次電池141,142,143が取り外されて、端子電圧Vtがリセット電圧Vrを下回ると、トランジスタQ3,Q4がオフしてトランジスタQ3のベース電圧がローレベルとなり、ラッチ回路19が第2の状態に移行する。
なお、トランジスタQ3,Q4は、バイポーラトランジスタに限らない。例えば、図3に示すラッチ回路19aのように、トランジスタQ3の代わりにNチャネルのFET(Field Effect Transistor)Q5(第1スイッチング素子)を用い、トランジスタQ4の代わりにPチャネルのFETQ6(第2スイッチング素子)を用いるようにしてもよい。
図3に示すラッチ回路19aは、組電池14の正極がFETQ6のソースに接続され、FETQ6のドレインは抵抗R3を介してダイオードD3のアノードに接続されている。ダイオードD3のカソードは、FETQ5のドレインに接続され、FETQ5のソースは組電池の負極、すなわち回路グラウンドに接続されている。この場合、FETQ6のソースが電源端子191(正極端子)、FETQ5のソースがグラウンド端子192(負極端子)となる。
また、FETQ5のゲート(制御端子)は、抵抗R1を介して組電池の負極、すなわち回路グラウンドに接続され、プルダウンされている。また、FETQ5のゲートは、抵抗R2を介して制御部21のI/Oポート210に接続されている。そして、FETQ5のドレインは、抵抗R5を介してFETQ6のゲート(制御端子)に接続されている。また、FETQ6のドレインは抵抗R6を介してFETQ5のゲートに接続されている。
制御部21は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、これらの周辺回路等とを備えて構成されている。そして、制御部21は、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、充放電制御部211、ラッチ状態設定部212、取外し検出部213、及び電源遮断制御部214として機能する。
また、制御部21は、電源回路18から動作用電源電圧の供給が開始されることにより、起動されて制御プログラムの実行を開始するようになっている。
充放電制御部211は、アナログデジタル変換器22からの各入力値から、接続端子11,13間の短絡や、接続端子11,13に接続される図略の負荷機器本体からの異常電流等、電池パック1の外部における異常や、組電池14の異常な温度上昇及び組電池14の過充電等の異常を検出する。具体的には、充放電制御部211は、例えば、電流検出抵抗16によって検出された電流値が予め設定された異常電流判定閾値を超えると、接続端子11,13間の短絡や図略の負荷機器本体からの異常電流に基づく異常が生じたと判定する。
また、充放電制御部211は、例えば温度センサ17によって検出された二次電池141,142,143の温度が予め設定された異常温度判定閾値を超えると、組電池14の異常が生じたと判定する。そして、充放電制御部211は、このような異常を検出した場合、スイッチング素子Q1,Q2をオフさせて、過電流や過熱等の異常から、組電池14を保護する保護動作を行う。
また、充放電制御部211は、電圧検出回路15によって検出された端子電圧V1,V2,V3が、予め設定された過充電検出電圧を超えると、過充電が生じたと判定し、スイッチング素子Q1をオフさせて、過充電から組電池14を保護する保護動作を行う。
また、充放電制御部211は、例えば電圧検出回路15により検出された二次電池141,142,143の端子電圧V1,V2,V3のいずれかが、二次電池の過放電を防止するために、下限電圧Vuより低い電圧に予め設定された放電禁止電圧Voff以下になった場合、スイッチング素子Q2をオフさせて、過放電による二次電池141,142,143の劣化を防止するようになっている。
二次電池141,142,143がリチウムイオン二次電池である場合、放電禁止電圧Voffは、例えば2.5Vに設定されている。なお、充放電制御部211は、組電池14における二次電池の直列数がSNであるとすると、端子電圧VtがVoff×SN以下になった場合、スイッチング素子Q2をオフさせる構成としてもよい。
また、充放電制御部211は、取外し検出部213によって、組電池14の取外しが少なくとも一時的に行われたと判定された場合、スイッチング素子Q1,Q2をオフさせることにより、組電池14の充放電を禁止する。なお、二次電池141,142,143の充放電経路を遮断するヒューズを充放電禁止部として備え、充放電制御部211は、このヒューズを溶断させることにより、組電池14の充放電を禁止する構成としてもよい。
ラッチ状態設定部212は、通信部23によって、ラッチ回路19の状態を第1の状態にさせる旨の指示であるセット指示が受け付けられた場合、I/Oポート210からハイレベルの信号を出力させて、トランジスタQ3をオンさせることにより、ラッチ回路19を第1の状態にさせる。
取外し検出部213は、I/Oポート210をハイインピーダンスにさせると共に、I/Oポート210によって、トランジスタQ3のベース電圧をラッチ信号RSとして検出させる。そして、ラッチ信号RSがローレベルであり、すなわちラッチ回路19が第2の状態である場合、組電池14の取外しが、少なくとも一時的に行われたと判定する。
電源遮断制御部214は、アナログデジタル変換器22によって取得された二次電池141,142,143の端子電圧V1,V2,V3のいずれかが、放電禁止電圧Voffより低い電圧に予め設定された電源遮断電圧Vsd以下になった場合、スイッチング素子SW1をオフさせて、電源回路18から制御IC2への動作用電源電圧の供給を遮断させる。これにより、二次電池141,142,143の放電を減少させて、二次電池141,142,143の過放電がさらに進むおそれを低減することができる。
なお、電源遮断制御部214は、組電池14の端子電圧Vtが電源遮断電圧Vsd×SN以下になった場合、スイッチング素子Q2をオフさせる構成としてもよい。
次に、図1に示す電池パック1の動作の一例について説明する。まず、電池パック1は、例えばメーカでの製造時において、組電池14が満充電にされ、例えば端子電圧V1,V2,V3がそれぞれ4.2V、すなわち端子電圧Vtが12.6Vにされた状態で、取り付けられる。そうすると、組電池14から出力された端子電圧Vtが、電源電圧としてラッチ回路19や電源回路18へ供給される。そして、電源回路18によって、制御IC2用の動作用電源電圧Vpsが生成され、スイッチング素子SW1を介して制御IC2へ供給される。
ラッチ回路19は、電源端子191に電源電圧が供給されていない状態では、トランジスタQ3,Q4がオフして第2の状態になっており、端子電圧Vtが電源端子191に供給されても、トランジスタQ3のベースは抵抗R1によってプルダウンされたままとなる結果、第2の状態が保持されて、ラッチ信号RSがローレベルにされている。
図4、図5、図6は、図1に示す電池パック1の動作の一例を示すフローチャートである。電池パック1の製造時に、例えば図略の検査装置が接続端子11,12,13に接続される。そして、例えば図略の検査装置から、接続端子12を介して通信部23へ、ラッチ回路19の状態を第1の状態にさせる旨の指示を示すセット指示信号が送信される。
そして、ステップS1において、通信部23によって、セット指示信号が受信されると(ステップS1でYES)、ラッチ状態設定部212によって、I/Oポート210からハイレベルの信号が出力され、トランジスタQ3がオンされて、ラッチ回路19が第1の状態にされる結果、ラッチ信号RSがハイレベルになる(ステップS2)。そうすると、電池パック1は、ラッチ回路19によって、第1の状態が保持され、ラッチ信号RSがハイレベルに保持された状態で、工場から出荷される。
そして、ステップS1,S2の処理と、ステップS11以降の処理とが並行して実行されるようになっている。
なお、外部から通信部23へセット指示信号を送信して、ラッチ状態設定部212によって、ラッチ回路19を第1の状態にさせる例に限らない。例えば、電池パックの製造時に、針状のテストピンをトランジスタQ3のベースに接触させて、テストピンからトランジスタQ3のベースにハイレベルの電圧を印加することにより、トランジスタQ3をオンさせて、ラッチ回路19を第1の状態にさせるようにしてもよい。この場合、トランジスタQ3のベースが、指示受付部の一例に相当している。
次に、取外し検出部213によって、I/Oポート210がハイインピーダンスにさせると共に、I/Oポート210により受信されたラッチ信号RSの信号レベルが確認される(ステップS11)。そして、ラッチ信号RSがハイレベルの場合(ステップS11でYES)、すなわちラッチ回路19が第1の状態になっている場合、取外し検出部213によって、二次電池141,142,143の取外しは行われておらず、従って二次電池141,142,143の不正な交換も行われていないと判定されて、スイッチング素子Q1,Q2がオンされる(ステップS12)。
これにより、接続端子11,12,13に接続される図略の機器への組電池14による電力供給、及び接続端子11,12,13に接続される図略の機器による組電池14の充電が可能にされる(ステップS13)。
次に、充放電制御部211によって、電圧検出回路15で検出された端子電圧V1,V2,V3のうち、最小の電圧であるMIN(V1,V2,V3)が、放電禁止電圧Voffと比較される(ステップS14)。そして、MIN(V1,V2,V3)が放電禁止電圧Voffを超えていれば(ステップS14でNO)、ステップS13に戻って組電池14が放電可能な状態に維持される。一方、MIN(V1,V2,V3)が放電禁止電圧Voff以下であれば(ステップS14でYES)、充放電制御部211によって、スイッチング素子Q2がオフされて組電池14の放電が禁止される結果、過放電による二次電池141,142,143の劣化が低減される。
次に、電源遮断制御部214によって、電圧検出回路15で検出された端子電圧V1,V2,V3のうち、最小の電圧であるMIN(V1,V2,V3)が、電源遮断電圧Vsdと比較される(ステップS16)。そして、MIN(V1,V2,V3)が電源遮断電圧Vsd以下であれば(ステップS16でYES)、電源遮断制御部214によって、スイッチング素子SW1がオフされて(ステップS17)、組電池14から、ダイオードD1及び電源回路18を介して制御IC2へ供給される電力が遮断される。
これにより、制御IC2の消費電流を供給するために組電池14が放電することがなくなる結果、過放電がさらに進んで二次電池141,142,143が劣化するおそれが低減される。
なお、電源遮断制御部214は、スイッチング素子SW1をオフすることにより制御IC2の消費電流を遮断する例に限られず、例えばCPUをいわゆるスリープモード等の節電モードに移行させることで、消費電流を低減するようにしてもよい。
ここで、ステップS14において、MIN(V1,V2,V3)が放電禁止電圧Voff(例えば2.5V)以下になってから、スイッチング素子Q2がオフされて組電池14の放電が禁止された状態で電池パック1が放置された場合、さらにステップS16において、MIN(V1,V2,V3)が電源遮断電圧Vsd(2.3V)以下になるまでの間、組電池14の放電は、制御IC2の消費電流や組電池14の自己放電等の微少電流となる。そのため、MIN(V1,V2,V3)が放電禁止電圧Voff(例えば2.5V)から電源遮断電圧Vsd(2.3V)まで低下するのに、一般的には数ヶ月程度の時間がかかる。
そして、ステップS17において、スイッチング素子SW1がオフされた後は、制御IC2の消費電流による放電もなくなるので、組電池14の放電電流は、自己放電等の極めて微小な電流となるため、時間の経過に伴う端子電圧Vtの低下は極めて微小となる。一方、ステップS16において、MIN(V1,V2,V3)が電源遮断電圧Vsd(2.3V)になったとき、組電池14の端子電圧Vtは、最低でも2.3V×3=6.9Vあるので、このような極めて微小な放電電流によって、端子電圧Vtがリセット電圧Vr(例えば1.2V)まで低下するには、さらに1年を超えるような長い期間が必要である。
そのため、通常の使用環境において、端子電圧Vtがリセット電圧Vrを下回ることはほとんどないと考えられ、また、端子電圧Vtがリセット電圧Vrを下回らない限り、ラッチ回路19は第1の状態に維持される。そして、ラッチ回路19が第1の状態に維持されていれば、例えば接続端子11,12,13に図略の充電器が接続される等して組電池14が充電され、MIN(V1,V2,V3)が放電禁止電圧Voff以上になると、図略の制御回路によってスイッチング素子SW1がオンされ、再び電源回路18から制御部21へ動作用電源電圧Vpsが供給されることによって、制御部21が起動され、ステップS11以降の処理が実行される。
このとき、ラッチ回路19は第1の状態に維持されているから、ステップS11においてラッチ信号RSはハイレベルとなって(ステップS11でYES)、再び電池パック1の充放電が可能となる(ステップS12,S13)。
しかしながら、第三者が組電池14を交換しようとして電池パック1から組電池14を取り外すと、ラッチ回路19の電源端子191に供給される電源電圧が0Vとなり、リセット電圧Vr(例えば1.2V)を下回る(ステップS18でYES)。そうすると、ラッチ回路19では、トランジスタQ3,Q4がオフして第2の状態に変化する(ステップS19)。
そして、第三者が新たな組電池14を電池パック1に取り付けて、例えば新たな組電池14におけるMIN(V1,V2,V3)が放電禁止電圧Voff以上になることで、図略の制御回路によってスイッチング素子SW1がオンされ、再び電源回路18から制御部21へ動作用電源電圧Vpsが供給されることによって、制御部21が起動され、ステップS11以降の処理が実行される。
このとき、ラッチ回路19は第2の状態のままになっているから、ステップS11においてラッチ信号RSはローレベルとなる結果(ステップS11でNO)、取外し検出部213によって、二次電池141,142,143の取外しが行われたものと判定される(ステップS21)。そして、充放電制御部211によって、スイッチング素子Q1,Q2がオフされることにより、組電池14の充放電が禁止されて(ステップS22)、処理を終了する。
この場合、ラッチ回路19が第1の状態から第2の状態にリセットされるリセット電圧Vrは、ダイオードD3の順方向オン電圧やトランジスタQ3,Q4のコレクタ−エミッタ間電圧Vce等によって設定されるので、CPUや論理回路の動作電源電圧(例えば、5V)や電源遮断電圧Vsdより低い電圧に設定することが容易である。これにより、通常の使用条件で低下するおそれのより少ない低電圧を、リセット電圧Vrとして設定することが容易となるので、組電池14が取外されたことの判定の確実性を増大させることができる。
また、第三者が、もし仮に組電池14の端子電圧Vtが、リセット電圧Vrを下回ってから組電池14を取り外したとしても、ラッチ回路19は、端子電圧Vtがリセット電圧Vrを下回った時点で第2の状態に変化し、その状態を維持するから、組電池14が取り外されたときの組電池14の端子電圧Vtにかかわらず、組電池14の取外しを検出することができる。そのため、ラッチ回路19は、制御部21の動作電源電圧による制限を受けることなく、組電池14が取り外されたことを検出することができる。
また、電池パック1の正規のメーカとは異なる第三者は、セット指示信号を知らないから、ラッチ状態設定部212によってラッチ回路19を第1の状態にさせることができない。従って、第三者が組電池14を交換すると、充放電が禁止された電池パック1を、使用可能な状態にすることができないので、第三者によって組電池14が交換された粗悪な電池パックが市場に流通するおそれを低減することができる。
本発明は、携帯型パーソナルコンピュータやデジタルカメラ、携帯電話機等の電子機器、電気自動車やハイブリッドカー等の車両、等の電池駆動機器、及びこのような電池駆動機器の電源として用いられる電池パックとして好適に利用することができる。
本発明の一実施形態に係る電池パックの構成を示すブロック図である。 図1に示すラッチ回路の構成の一例を示す回路図である。 図2に示すラッチ回路の変形例を示す回路図である。 図1に示す電池パックの動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示す電池パックの動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示す電池パックの動作の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 電池パック
11,12,13 接続端子
14 組電池
15 電圧検出回路
16 電流検出抵抗
17 温度センサ
18 電源回路
19,19a ラッチ回路
21 制御部
22 アナログデジタル変換器
23 通信部
141,142,143 二次電池
191 電源端子
192 グラウンド端子
210 I/Oポート
211 充放電制御部
212 ラッチ状態設定部
213 取外し検出部
214 電源遮断制御部
D1,D2,D3 ダイオード
Q1,Q2 スイッチング素子
Q3,Q4 トランジスタ
R1,R2,R3,R4,R5,R6 抵抗
SW1 スイッチング素子
Voff 放電禁止電圧
Vr リセット電圧
Vsd 電源遮断電圧
Vt 端子電圧
Vu 下限電圧

Claims (7)

  1. 二次電池と、
    前記二次電池の出力電圧が印加される接続端子と、
    第1及び第2の状態を選択的に取り得ると共に当該状態を保持するラッチ回路と、
    前記ラッチ回路の状態に基づいて、前記二次電池の取外しが行われたことを検出する取外し検出部と、
    前記ラッチ回路の状態を前記第1の状態にさせる旨の指示を受け付ける指示受付部とを備え、
    前記ラッチ回路は、
    前記指示受付部によって前記ラッチ回路の状態を前記第1の状態にさせる旨の指示が受け付けられた場合、前記第1の状態となり、当該第1の状態において、前記接続端子に印加される電圧が当該二次電池における使用に適した電圧範囲の下限として予め設定された下限電圧より低いリセット電圧を下回った場合、前記第2の状態に変化すると共に当該第2の状態を保持し、
    前記取外し検出部は、
    前記ラッチ回路が前記第2の状態である場合、前記二次電池の取外しが行われたと判定すること
    を特徴とする電池パック。
  2. 前記ラッチ回路は、
    前記接続端子に印加される電圧を動作用電源電圧として用い、当該動作用電源電圧が供給されない場合、初期状態として前記第2の状態になること
    を特徴とする請求項1記載の電池パック。
  3. 前記接続端子は、
    前記二次電池の正極に接続される正極端子と前記二次電池の負極に接続される負極端子とを備え、
    前記ラッチ回路は、
    制御端子にハイレベルの電圧が印加された場合にオンする第1スイッチング素子と、
    制御端子にローレベルの電圧が印加された場合にオンする第2スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子の制御端子をプルダウンするプルダウン抵抗とを備え、
    前記正極端子と前記負極端子との間に、前記第2スイッチング素子と前記第1スイッチング素子とが抵抗を介して直列に接続され、
    前記第2スイッチング素子の制御端子は、前記第1スイッチング素子を介して前記負極端子に接続され、
    前記第1スイッチング素子の制御端子は、前記第2スイッチング素子を介して前記正極端子に接続され、
    前記第1の状態は、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とがオンしている状態であり、
    前記第2の状態は、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とがオフしている状態であり、
    前記指示受付部によって、当該ラッチ回路の状態を前記第1の状態にさせる旨の指示が受け付けられた場合、前記第1スイッチング素子の制御端子の電圧がハイレベルにされること
    を特徴とする請求項2に記載の電池パック。
  4. 前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との間には、さらにダイオードが直列に接続されていること
    を特徴とする請求項3記載の電池パック。
  5. 前記取外し検出部は、前記二次電池の出力電圧を動作用電源電圧として用いることで動作するものであり、
    前記二次電池の出力電圧が、前記下限電圧より低い電圧に予め設定された電源遮断電圧以下になった場合、前記二次電池から前記取外し検出部への動作用電源電圧の供給を遮断する電源遮断部をさらに備え、
    前記リセット電圧は、
    前記電源遮断電圧より低い電圧に予め設定されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電池パック。
  6. 前記二次電池の放電経路を開閉する第3スイッチング素子と、
    前記二次電池の出力電圧が、前記下限電圧より低く前記電源遮断電圧より高い放電禁止電圧以下になった場合、前記第3スイッチング素子をオフさせると共に、前記二次電池の出力電圧を動作用電源電圧として用いることで動作する放電制御部とをさらに備え、
    前記電源遮断部は、
    前記二次電池の出力電圧が前記電源遮断電圧以下になった場合、前記二次電池から前記放電制御部への動作用電源電圧の供給をさらに遮断すること
    を特徴とする請求項5記載の電池パック。
  7. 前記二次電池の充放電を禁止する充放電禁止部と、
    前記取外し検出部によって、前記二次電池の取外しが行われたと判定された場合、前記充放電禁止部によって、前記二次電池の充放電を禁止させる充放電制御部とをさらに備えること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電池パック。
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