JP2009016156A - 燃料電池用プロトン伝導体及びその製造方法 - Google Patents

燃料電池用プロトン伝導体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】無加湿で高いプロトン伝導性を持つ(燃料電池用)新材料を提供する。
【解決手段】(A)固体酸であるヘテロポリ酸(HXM1240)・nHO(ここで XはP又はSiのヘテロ元素、MはW又はMoのポリ元素、mはHの数である)と、(B)イオン性液体と、との反応物(ハイブリッド化合物)を含んでなる無加湿高速プロトン伝導体で、これは次の三つの工程を経て製造できる。
(1)前記ヘテロポリ酸(A)及びイオン性液体(B)の所定量を秤り取る工程;
(2)これらを機械的に十分混合して両者を反応させる工程;
なお、上記工程(1)〜(2)に続いて、好ましくは、「得られた反応物(ハイブリッド化合物)を更にアルコールで洗浄する工程」(工程(3))、を付け加える。
【選択図】 図19

Description

本発明は、プロトン伝導体及びその製造方法並びにこのプロトン伝導体を用いた燃料電池に関するものである。
燃料極と酸化剤極間に触媒層を挟持してなる燃料電池は、近年盛んに研究・開発が行なわれており、大型発電事業用のほか、自動車用、家庭用コージェネレーション、モバイル機器用等の個人用として、実用化され始めている。これら燃料電池は通常、加湿条件を基本とするものであり、そのため、燃料電池の周辺装置として、加湿システムなどの付属装置を必要としている。
この種、加湿型の燃料電池の電解質として、ヘテロポリ酸(HXM1240)・nHO(ここで XはP、Siのヘテロ元素、MはW、Moのポリ元素、Oは酸素、mはHの数)の利用が検討されてきた。
特に、ヘテロポリ酸の一つの12リンタングステン酸(HPW1240・nHO;以下、PWAとも略す。)の利用が期待されている。このPWAはヘテロポリアニオンの基本構造であるKeggin構造を示し、その[PW12403−は中心のPOテトラへドロンに12個のWOユニットが囲んだ構造をしている。Kegginアニオンは水素結合した水分子と相互作用をし、最高29個の水分子を持つことができ、これらによりチャンネルを形成している。水和条件により水分子の数は4つの異なる(n=29、21、13−14、6)水和状態を持ち、そのため、多様な種類のプロトンを形成することができる。Keggin構造を持つ材料の中で、PWAは従来から低温燃料電池におけるプロトン電解質として研究されてきた(O. Nakamura et al, 1979; K. D. Kreuer et al, 1988; P. Staiti et al, 1997; R. C. T. Slade et al, 1988)。しかし、加湿条件下で高プロトン伝導度(0.1S/cm)を持つPWAが水に溶けやすいことや空気中の湿気に非常に敏感であることから空気雰囲気(室温)での応用は難しかった。
また、シリカゲル(M. Tatsumisago et al, 1994)やアンモニウム塩(S.D. Mikhailenko et al, 1997)にPWAを固定したり、有機的に改良した電解質膜(U. L. Stangaret al, 2000)や有機−無機ハイブリッド膜(I. Honma et al, 2003; J. D. Kim et al, 2006; P. Staiti et al, 1999)にPWAを分散させる試みも行なわれてきた。更に、Staitiらは、PWA水溶液を用いて低温燃料電池へ有効に応用できることを報告している(P. Staiti et al, 1998)が、その時に使用中の継続的漏れのリスクが高いことも報告している。上記電解質の安定性の問題を解決するため、また電池の耐久性を向上させるために、有機−無機ハイブリッド材料を用いた高速イオン伝導体の研究・開発も引き続き行なわれているが未だ、加湿型においての研究のみである。
他方、イオン性液体(ILとも略す)は、幅広い温度領域でのイオン伝導性、非揮発性、熱的安定性及び不燃性を持つゆえに、これをバッテリーや燃料電池へ応用する研究(W. Xu et al, 2003; C. Tiyapiboonchaiya et al, 2004; A. Noda et al, 2003; P. Wang et al, 2003; M. A. Neouze et al, 2005; M. A. Neouze et al, 2006)が最近注目されている。
非水溶液イオン伝導体材料としてのBronsted酸―塩基イオン性液体についてのNodaらの報告では、ビス−(トリフルオロメタンスルホニル)アミド/イミダゾールのモル比が1のとき、300℃までの高い熱的安定性が示された(非特許文献1)。
また、Doyleらは、パーフルオロイオノマー膜−(イオン性液体の)1−エチル−3−メチルイミダゾリウム(EMI)トリフルオロメタンスルホネート(triflate)、又はEMIテトラフルオロボレート複合膜を用いて、180℃までの温度において高いイオン伝導性を得ている(非特許文献2)。これらのイオン性液体は、無加湿条件下では水に代わる溶媒となることで高速プロトン伝導パスとして作用するチャンネルを形成していると考えられている。しかし、これらのイオン伝導体は液体であることやイオンが動くことで実用化するには問題がある。
A. Nodaら, J. Phys. Chem. B, 107, 4024(2003) M. Doyleら, J. Electrochem. Soc., 147, 34(2000)
上述したように、従来の燃料電池は、加湿条件を基本とし、そのため、燃料電池の周辺装置として加湿システムなどの付属装置を必要としている。燃料電池が広く普及するためには、加湿システムなどの付属装置を必要としない低コスト燃料電池の開発が望まれるところであり、無加湿条件下で作動する燃料電池が開発できれば大きなコストダウンに繋がる。
本発明の目的は、無加湿で高いプロトン伝導性を持つ燃料電池用プロトン伝導体及びその製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明者は、プロトン伝導性がある固体酸のヘテロポリ酸(但し、このままでは無加湿条件下では結晶水が蒸発してプロトン伝導性が急速に低下するために、そのままでは使えない。)と、水代わりの媒体として作用し、高温(約350℃)でも安定なイオン性液体とを組み合わせによる新個体プロトン伝導体を作製することに着目し、種々検討した結果、本発明を完成することができた。
発明1はプロトン伝導体であって、
(A)ヘテロポリ酸(HXM1240)・nHO(ここで XはP又はSiのヘテロ元素、MはW又はMoのポリ元素、mはHの数である)と、
(B)イオン性液体と、
の反応物(ハイブリッド)からなることを特徴とする。
発明2は、発明1のプロトン伝導体において、前記イオン性液体(B)が次式

で表される[1−ブチル−3−メチルイミダゾール][ビス−(フルオロメタンスルホニル)アミド]([BMIM][TFSI]とも略す )であることを特徴とする。
発明3は、発明1又は2のプロトン伝導体において、前記ヘテロポリ酸(A)が12リンタングステン酸(HPW1240・nHO)であることを特徴とする。
発明4は、発明1〜3のいずれかのプロトン伝導体において、前記(A)/前記(B)の重量比は95/5〜20/80であることを特徴とする。
発明5は、発明1から4のいずれかのプロトン伝導体の製造方法であって、(A)ヘテロポリ酸[HXM1240](ここで XはP又はSiのヘテロ元素、MはW又はMoのポリ元素、mはHの数である)と、
(B)イオン性液体と、
を所定量を機械的に十分混合しながら反応させ、その反応物(ハイブリッド)をアルコールで分離することを特徴とする。
発明6は、発明5の製造方法において、得られた反応物(ハイブリッド)を更にアルコールで洗浄することを特徴とする。
発明7は、燃料電池であって、前記発明1から4の何れかに記載のプロトン伝導体により両極間にある触媒層が形成されてなることを特徴とする。
本発明の(洗浄前の)プロトン伝導体は、無加湿条件で、従来には報告の無い約0.04S/cm(但し、100℃以下の60〜80℃にてピークを示し、100℃を越すと水の蒸発に起因してプロトン伝導性が低下した)程度の高いプロトン伝導度を示す。
本発明の(洗浄後の)プロトン伝導体は、400℃の高温度にも安定であり、また、150〜250℃の中温領域で、10−2〜10−4S/cm程度の高いプロトン伝導度を示す。
したがって、本発明のプロトン伝導体は、無加湿条件で高いプロトン伝導度を有するので、(特に、本発明の洗浄後のプロトン伝導体は)加湿システムなどの付属装置を必要としない低コスト燃料電池への応用に期待できる。
本発明の製造方法により、無加湿高速プロトン伝導体を容易に製造できる。
先ず、本発明の無加湿高速プロトン伝導体の製造方法を説明する。
上述したように、本発明のプロトン伝導体は通常、次の2つの工程、すなわち、
(1)前記ヘテロポリ酸(A)及びイオン性液体(B)の所定量を秤り取る工程;
(2)これらを機械的に十分混合して両者を反応させる工程を経てつくられる。
ここで、使用される原料の一つのヘテロポリ酸(A)は、一般式(HXM1240)・nHO(ここで XはP又はSiのヘテロ元素、MはW又はMoのポリ元素、mはHの数である)で表されるものである。更に具体的な化合物としては、HPW1240・nHO(12タングスト(VI)リン酸・n水和物)(PWAとも略す)、SiO,12WO・26HO(12タングスト(VI)ケイ酸・26水和物)(SiWAとも略す)、HPMo1240・nHO(12モリブド(VI)リン酸・n水和物)(PMAとも略す)等があり、中でも、以下の構造を有するHPW1240・nHO(PWA)が好ましく用いられる。
使用される原料の他の一つのイオン性液体(B)は、「陽イオンと陰イオンとからなる化合物であって、室温で液体であり、また、高温(300℃程度)でも安定な化合物」である。好ましく使用されるイオン性液体としては、前記化1で表される[1−ブチル−3−メチルイミダゾール(BMIMとも略す)][ビス−(フルオロメタンスルホニル)アミド(TFSIとも略す):C1015](約350℃までは安定)がある。
その他に用いられるイオン性液体としては、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム ヘキサフルオロホスフェート(1−Butyl−3−methylimidazolium hexafluorophosphate )(C15P)、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウム ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド( 1−Hexyl−3−methylimidazolium bis (trifluoromethylsulfonyl) imide) (C1219)等がある。
上記二つの原料のヘテロポリ酸(A)及びイオン性液体(B)の使用量は、重量比(A+Bを100とした場合)好ましくは9/1〜2/8の範囲である。イオン性液体(B)の量が5重量%未満では、その添加量が減少するに連れ、プロトン伝導性を高める効果が薄れ、また、プロトン伝導性の経時変化も大きくなる傾向になる。また、イオン性液体(B)の量が80重量%を越えると、(イオン性液体は高価なものが多く)原料コストが高くなり、実用上は好ましくない。
上述した本発明の無加湿高速プロトン伝導体の製造における工程(1)〜(2)に続いて、好ましくは、「得られた反応物(ハイブリッド)を更にアルコールで洗浄する工程」(工程(3))、を付け加える。化合物はアルコールに不溶だが、原料(A,B)は、アルコールに可溶なため、未反応の原料(A、B)を取り除くことができる。アルコールとしては、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール等が使える。
具体的には、得られた反応物(ハイブリッド)に約50−60倍容量のアルコールを加え、よく振り混ぜたのち、次にメンブランフィルタ(孔の大きさ:0.2μm)等を用いて濾過することができる。このとき、さらにアルコールを注ぎながら濾過・洗浄してもよい。
本発明のプロトン伝導体は、主に上記の製造方法によりつくられたものである。単に、二つの原料のヘテロポリ酸(A)及びイオン性液体(B)が共存する混合物ではなく、後述の実施例における評価データで示されるように、両者の反応物(ハイブリッド)である。
その結合構造は、次式に示すようなものである。
<評価方法>
以下の実施例で用いた評価方法は、次の通り。
反応物(PWA−[BMIM][TFSI]ハイブリッド)の形態観察は、JEOL JSM−6340F型電界放射型走査顕微鏡(FESEM)を用いて行なった。その熱的安定性はTG−DTA6200(SII Co.Ltd.)を用いるTG−DTA分析で行なった。また、反応物の化学的結合状態はATRシステムを備えるFTIR(Bio−rad digilab division FTS−60)を用いて行い、反応物内におけるプロトンのマイクロ環境を調べるためにはHと31PのマジックアングルスピンニングNMR(MAS NMR)により行なった。
反応物の伝導度の測定は、電解質の厚みを1mmとし、電極面積を0.2cmとし、無加湿窒素雰囲気でSI 1260 Impedance Analyzer(Solatron)により行なった。
<PWA−[BMIM][TFSI]反応物(ハイブリッド)の調製>
ヘテロポリ酸の一つのPWA(和光純薬(株)製)、とイオン性液体の[BMIM][TFSI](関東化学(株)製)の所定量を秤取し(PWA及び[BMIM][TFSI]の合計重量が10gで、PWA:[BMIM][TFSI]の比率は重量比で9/1、8/2、7/3、6/4の4通り)、ボールミル(ドイツ、フリッチュ社製、実験用遊星型ボールミル、P−5型、容器の大きさは直径(内径)40mmで、高さは50mm)を用いた。ボールミル用ジルコニア玉(径サイズ:10mm)10個と共に原料をボールミル容器に入れ、「正回転(15min)−放置(5min)−逆回転(15min)−放置(5min)」のサイクルを繰り返し(正回転・逆回転合わせて19回転で、合計の反応時間は6時間20分)、両者を機械的によく混合・反応させ、白色不透明ゲル状の反応物を得た。
<化合物の判定>
得られた反応物をFESEMで観察すると(但し、FESEM像は図示せず)、[BMIM][TFSI]の添加量が増えるにつれ、反応物の粒子サイズは小さく、密度は増加した。
反応物の熱分析(TG曲線−DTA曲線)の結果を各々図1及び図2に示す。純PWA(i)は吸着水のロスに起因する吸熱ピークが約50℃で、また、構造水のロスに起因する吸熱ピークが170℃で見られた。一方、反応物(ii〜v)はいずれも50℃と170℃で水による吸熱性のピークがないことから、これら反応物はPWAと[BMIM][TFSI]とによってハイブリッド化されている。TGの結果からPWA−40wt%[BMIM][TFSI]反応物(v)の場合、重量の減少は80℃までなかった(換言すれば、熱的安定性が80℃までに増加した)。ことから、[BMIM][TFSI]がPWAの水分子の熱的安定性を50℃から80℃まで増加させた。
PWA−[BMIM][TFSI]反応物のIR吸収スペクトルを図3に示す。PWA(比較)のみ(a)の場合、PWA KegginクラスターはP−O(1068cm−1), W−O(968cm−1), W−O−W(898cm−1)の吸収を認めた。また、[BMIM][TFSI](比較)のみ(f)の場合、C−N(3170cm−1),C−H (3170, 2960, 790−737cm−1),S−O(1566, 1465, 1347−1133, 700−600cm−1),S−N(1347−1133, 845cm−1), C−F(1347−1133, 845, 700−600 cm−1)及びC−S−N(700−600cm−1)の吸収を認めた。一方、PWA−[BMIM][TFSI]反応物(b−e)では、O−H(3500cm−1)とHO(1623cm−1)による吸収がシフトし、884cm−1に新しいW−O−Wの吸収を認めた。これらの結果から、PWAが[BMIM][TFSI]と相互反応し、PWA−[BMIM][TFSI]反応物の中に水分子がトラップされていると考えられる。そのため、PWA−[BMIM][TFSI]反応物はプロトン伝導体であり、プロトンが無加湿条件下で[BMIM][TFSI]液体チャンネルを利用して移動可能となることが明らかである。
PWA−[BMIM][TFSI]反応物のHと31P MAS NMRスペクトルを各々図4及び図5に示す。また、比較として、[BMIM][TFSI]のみのHスペクトルも示した。PWA−10wt%[BMIM][TFSI]は7.6、 6.9、 6.5及び6.1ppmでHの化学シフトを示した。しかし、[BMIM][TFSI]のシフトは無かった。これはPWAと[BMIM][TFSI]の強い相互作用に起因すると考えられる。一方、PWA−20wt%[BMIM][TFSI]反応物は[BMIM][TFSI]のシフトとともに6.8ppmで強いシフトを示し、7.3、 7.1及び6.5ppmで弱いシフトを示した。
また、PWA−10及び20wt%[BMIM][TFSI]反応物の31Pスペクトルは−14.9、 −15.2及び−15.6ppmで化学シフトを示した。無水PWA([H(PW1240)])のH及び31Pスペクトルは各々9ppmと−11ppmに化学シフトを示し、また、PWA・6HOのH及び31PスペクトルはブロードなH化学シフトと−15.6ppmの31P化学シフトを示すことが知られているので、PWA−[BMIM][TFSI]反応物中には水分子があり、水分子の数はPWAユニット当たり6分子以上である。また、これらの反応物はHTFSIでのH−NのH(10.2ppm)化学シフトが観測されなかったことから、[BMIM][TFSI]がPWAとハイブリッドをしている。
比較のためのPWA及び[BMIM][TFSI]とともに、PWA−[BMIM][TFSI]反応物の無加湿窒素雰囲気下でのプロトン伝導度は図6に示した。純PWAのプロトン伝導度は温度の増加とともに増加し、無加湿条件下では水の脱離により10−4S/cm以下のプロトン伝導度を示す。また、純[BMIM][TFSI]のイオン伝導度は20℃で4×10−3S/cmであり、温度の増加とともに増加した。一方、PWA−[BMIM][TFSI]反応物の伝導度は[BMIM][TFSI]の添加量が30wt%までは増加したが、添加量40wt%の反応物では伝導度は逆に減少し、純[BMIM][TFSI]の伝導度と同程度であった。PWA−[BMIM][TFSI]反応物の伝導度は80℃までは純PWA及び純[BMIM][TFSI]の各々の伝導度より高かった。しかし、80℃以上では反応物構造内にトラップされた水の脱離のためか伝導度は減少した。そのため、反応物の主な伝導体は[BMIM][TFSI]のイオンではなく、反応物内に存在する水分子によるプロトンと考えられる。また、このプロトンは[BMIM][TFSI]のチャンネルで移動し、無加湿80℃で極大値0.04S/cmの高プロトン伝導度であった。
PWA−[BMIM][TFSI]反応物の安定性を調べるために、その反応物のプロトン伝導度を60℃無加湿条件下で経時的に調べた。図7がその結果である。反応物のプロトン伝導度は時間経過とともに減少し、PWA−30wt%[BMIM][TFSI]反応物では、4×10−2 S/cm(1.5時間後の値)から1×10時間後における3×10−4 S/cmへと減少した。(このままでは、反応物の経時安定性は悪く、実用化に多少の問題が残る。)
<PWA−[BMIM][TFSI]反応物の調製>
PWA:[BMIM][TFSI]の重量比を、9/1、8/2、7/3、6/4、5/5、4/6、2/8の7通り)としたほかは、実施例1の調製法と同様にして、先ず、PWA−[BMIM][TFSI]反応物を得た。ただ、この反応物には、未反応の原料(PWA又は[BMIM][TFSI]:いずれもアルコールに可溶)が残っているようなので、この反応物各々にアルコール60mLを加え、手で振り混ぜたのち、孔の大きさ0.2μm、直径47mmのメンブランフィルタを用いて濾過するとともに、濾過時に少量のアルコールを注ぎ、未反応原料を除去した。これらの化合物の中で9/1、5/5、2/8の元素分析を行った結果、9/1はPW13.9C32.7H56.1O55.6N7.7S0.0136F0.0459、5/5はPW14.2C35.0H59.0O57.5N8.25S0.24F0.55、2/8はPW14.1C36.4H61.3O58.95N8.67S0.45F1.27であった。これらのことから新材料はPWAと[BMIM][TFSI]が大体1対3で結合していると考えられる。詳細は調べている途中である。
<化合物の判定>
[BMIM][TFSI]やPWAのみと反応物の熱分析(TG曲線−DTA曲線)の結果を図8から図16にしめす。純[BMIM][TFSI]は約400度まで安定している。また、純PWAは100度以下で吸着水のロスに起因する吸熱ピークや重量減少が、また、約185度で構造水による重量減少や吸熱が見られた。一方、反応物はいずれも100℃以下での吸着水によるピークはない。一方、171℃と185℃に吸熱が観察された。しかし、これらの温度で大きな重量減少などが見られないことからこれらの吸熱は構造水による構造変化に起因するものだと考えられる。これらの構造変化によりあとで示す、伝導度の特性で180度で大きな伝導度のJumpが起こる。また、これらの化合物は350度まで安定化している。現在知られている高温固体プロトン伝導体材料としてCsHSO4やCsH2PO4がある。しかし、CsHSO4は200度で解けるし、CsH2PO4は高温で加水分解する欠点がある。なので今回の材料は高温プロトン伝導体材料として非常に有望である。
これらの化合物と200度で熱処理を5時間施した試料のXRD特性を図17と18に示す。それとともにPWAの結晶構造も乗せた。新しい化合物はPWAとは違った結晶構造を示し、また、ほとんどILの濃度依存性を示さない。また、200度で熱処理を施すと図18に示すように構造が変わる。これらの構造の解析は現在調べている。しかし、熱処理前のPWA−10%IL試料を用いてXRDの構造解析を行ってみたところ大体Tetragonal(a=b=18.321(2), c=20.424(5))に当てはまる。(表1)

PWA−[BMIM][TFSI]反応物(粒子状のパウダー)について、温度を変えて、無加湿窒素雰囲気下でプロトン伝導度を測定したものが図19である。これら反応物は、いずれも180℃付近で大きなプロトンジャンプを示し、またヒステリシス特性を持つ。また、イオン性液体の添加量の増加とともにプロトンジャンプの幅は小さい。これらの伝導度は50%[BMIM][TFSI]のときに一番高い伝導度を示し、240℃で6×10−3S/cmの高伝導度を得た。この温度での伝導度のジャンプはTG曲線及びDTA曲線の171℃と185℃で吸熱反応や重量減少が無いことから、180℃付近で反応物の結晶構造が変化し、それによりPWAの結晶水がプロトン化し、その伝導度が高まった。これらの要約を表2に示す。
実施例1又は2に示すプロトン伝導体を燃料極と酸化極の間に挟込んで燃料電池とした。具体的には、図20に示すように以下のような構成とした。
一般的な燃料電池は、電解質膜100と、カソード200と、アノード300とを含むMEAを具備する。図20はMEAの断面概略図である。
カソード200は、電解質膜100と接する触媒層201と、その外側に配された拡散層202からなる。
アノード300は、電解質膜100と接する触媒層301と、その外側に配された拡散層302からなる。
MEAは、カソード200に酸化剤を供給する酸化剤流路411を有するカソード側セパレータ410と、アノード300に燃料を供給する燃料流路421を有するアノード側セパレータ420とで狭持されている。さらに、カソード側セパレータ410およびアノード側セパレータ420の外側には、それぞれ冷却水を流通させる冷却水流路412および422が形成されている。ただし、燃料電池 が空冷の場合、冷却水流路は必ずしも必要ではない。
MEAの電解質膜100には、本発明のプロトン伝導体 を膜状に成形したものを用いることができる。また、MEAのカソード200やアノードには、本発明のプロトン伝導体 と、触媒粒子と、炭素粉末のような電子伝導性物質との複合物を用いることができる。こうして得られたMEAは、100℃〜300℃の温度領域で、低湿度下においても、高出力を発揮する。よって、そのMEAを含む燃料電池 も、同様の環境下において、高出力を発揮する。触媒には、Pt、Ruなどの貴金属が好ましく用いられる。
プロトン伝導体 から電解質膜を形成する場合、基材の形態は、特に限定されず、粉体、粒状物、微粒子、膜、シートなどを用いることができるが、アノードやカソードの触媒層にプロトン伝導体 を含ませる場合には、粉体、粒状物、微粒子などを用いることが好ましい。
得られたPWA−[BMIM][TFSI]反応物の熱分析におけるTG曲線。図中の(i)は純PWA(比較)、(ii)はPWA−10 wt%[BMIM][TFSI]、(iii)はPWA−20 wt%[BMIM][TFSI]、(iv)はPWA−30wt%[BMIM][TFSI]、(v)はPWA−40wt%[BMIM][TFSI]、(vi)は純[BMIM][TFSI](比較)。 得られたPWA−[BMIM][TFSI]反応物の熱分析におけるDTA曲線。また、図中の(i)〜(v)は図1中の意味と同じ。 得られたPWA−[BMIM][TFSI]反応物のFTIRスペクトルで、(a)は純PWA(比較)、(b)はPWA−10wt%[BMIM][TFSI]、(c)はPWA−20wt%[BMIM][TFSI]、(d)はPWA−30wt%[BMIM][TFSI]、(e)はPWA−40wt%[BMIM][TFSI]、(f)は純[BMIM][TFSI](比較)。 得られたPWA−[BMIM][TFSI]反応物のH MAS NMRスペクトル。(i)スピニング速度が2kHzにおける純[BMIM][TFSI](比較)、(ii)5kHzにおけるPWA−10wt%[BMIM][TFSI、(iii)1680HzにおけるPWA−20wt%[BMIM][TFSI]。 得られたPWA−[BMIM][TFSI]反応物の31P MAS NMRスペクトル。(i)4kHzにおけるPWA−10wt%[BMIM][TFSI]、(ii)1680HzにおけるPWA−20wt%[BMIM][TFSI]。 種々の[BMIM][TFSI]濃度のPWA−[BMIM][TFSI]反応物の無加湿窒素雰囲気下でのプロトン伝導度。 PWA−[BMIM][TFSI]反応物の60℃無加湿窒素雰囲気下における経時安定性。 純[BMIM][TFSI]の熱分析におけるTG−DTA曲線。(比較) 純PWAの熱分析におけるTG−DTA曲線。(比較) 得られたPWA−10%[BMIM][TFSI]反応物の熱分析におけるTG−DTA曲線。 得られたPWA−20%[BMIM][TFSI]反応物の熱分析におけるTG−DTA曲線。 得られたPWA−30%[BMIM][TFSI]反応物の熱分析におけるTG−DTA曲線。 得られたPWA−40%[BMIM][TFSI]反応物の熱分析におけるTG−DTA曲線。 得られたPWA−50%[BMIM][TFSI]反応物の熱分析におけるTG−DTA曲線。 得られたPWA−60%[BMIM][TFSI]反応物の熱分析におけるTG−DTA曲線。 得られたPWA−80%[BMIM][TFSI]反応物の熱分析におけるTG−DTA曲線。 得られたPWA−10〜80%[BMIM][TFSI]反応物のXRD特性。(比較としてH3PW12O40・21H2Oを示す。) 得られたPWA−10〜80%[BMIM][TFSI]反応物を200度で5時間熱処理後のXRD特性。(比較としてH3PW12O40・21H2Oを示す。) 種々[BMIM][TFSI]濃度のPWA−[BMIM][TFSI]反応物の無加湿窒素雰囲気下でのプロトン伝導度。 MEAの縦断断面概略図
符号の説明
100 電解質膜
200 カソード
300 アノード
201 301 触媒層
202 302 拡散層
410 420 セパレータ
411 酸化剤流路
421 燃料流路
412 422 冷却水流路

Claims (7)

  1. (A)下記式1で表されるヘテロポリ酸(HXM1240)・nHO(ここで XはP又はSiのヘテロ元素、MはW又はMoのポリ元素、mはHの数である)と、
    (B)下記式2で表されるイオン性液体と、
    の反応物(ハイブリッド)からなることを特徴とする水素結合したKegginアニオンに支配される構造を有し、高温で相変化をするプロトン伝導体。
  2. 前記イオン性液体(B)が次式

    で表される[1−ブチル−3−メチルイミダゾール][ビス−(フルオロメタンスルホニル)アミド]([BMIM][TFSI]: C10H15F6N3O4S2とも略す )であることを特徴とする、請求項1に記載のプロトン伝導体。
  3. 前記ヘテロポリ酸(A)が12リンタングステン酸(HPW1240・nHO)であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のプロトン伝導体。
  4. 前記(A)/前記(B)の重量比は95/5〜20/80であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のプロトン伝導体。
  5. (A)ヘテロポリ酸[HXM1240](ここで XはP又はSiのヘテロ元素、MはW又はMoのポリ元素、mはHの数である)と、
    (B)イオン性液体と、
    を所定量を機械的(化学合成でも可能である。しかし、今回の実験は機械的で行った。)に十分混合しながら反応させ、その反応物(ハイブリッド)を液中から分離することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のプロトン伝導体の製造方法。
  6. 得られた反応物(ハイブリッド)を更にアルコールで洗浄することを特徴とする、請求項5に記載の製造方法。
  7. 燃料極と酸化剤極間に触媒層を挟持してなる燃料電池において、前記請求項1から4の何れかに記載のプロトン伝導体により前記触媒層が形成されてなることを特徴とする燃料電池。
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