JP2009016135A - 燃料電池スタック - Google Patents

燃料電池スタック Download PDF

Info

Publication number
JP2009016135A
JP2009016135A JP2007175505A JP2007175505A JP2009016135A JP 2009016135 A JP2009016135 A JP 2009016135A JP 2007175505 A JP2007175505 A JP 2007175505A JP 2007175505 A JP2007175505 A JP 2007175505A JP 2009016135 A JP2009016135 A JP 2009016135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
fuel cell
tightening load
cell stack
laminate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007175505A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutaka Otake
康貴 大竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007175505A priority Critical patent/JP2009016135A/ja
Priority to PCT/IB2008/001728 priority patent/WO2009004460A2/en
Publication of JP2009016135A publication Critical patent/JP2009016135A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/24Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells
    • H01M8/2465Details of groupings of fuel cells
    • H01M8/247Arrangements for tightening a stack, for accommodation of a stack in a tank or for assembling different tanks
    • H01M8/248Means for compression of the fuel cell stacks
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/24Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells
    • H01M8/2465Details of groupings of fuel cells
    • H01M8/247Arrangements for tightening a stack, for accommodation of a stack in a tank or for assembling different tanks
    • H01M8/2475Enclosures, casings or containers of fuel cell stacks
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M2008/1095Fuel cells with polymeric electrolytes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】締め付け荷重の調整時に変形ズレが生じるのを抑止可能な燃料電池スタックを提供する。
【解決手段】所定数の単位セルを積層してなる積層体と、積層体をその積層方向に所定の締め付け荷重が付与された状態で収容するためのケーシングと、積層方向において前記積層体の最も外側に位置する単位セルと前記ケーシングの内壁面との間に介装されて積層体とともにケーシング内に収容される介装部材であって、締め付け荷重調整のためのケーシングの分解工程前に、該分解工程前の締め付け荷重がケーシングの一部の分解に拘わらず保持されるようにするための部材を当接させる当接部を含む介装部材とを含む燃料電池スタックである。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の単位セルが積層された積層体をケーシング内に収容してなる燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池(PEFC)は、固体高分子電解質膜の両側に触媒層及び拡散層を夫々有する燃料極(アノード)及び酸化剤極(空気局:カソード)を配置した構造体を形成し、このような構造体の両側を燃料極側セパレータ及び酸化剤極側セパレータで挟んで構成される。このような燃料電池は、単位セルと呼ばれ、通常、所望の発電力を得るために、複数の単位セルが積層方向に所定数積層される。このような積層体は燃料電池スタックと呼ばれる。燃料電池スタックは、単位セルの積層方向において外側から二つのターミナルプレートで挟まれ、所定のケーシング内に収容され、所定の設置位置に取り付けられる。
燃料電池スタックは、燃料電池の内部抵抗の増大や反応ガス(水素、空気)のシール性の低下を抑止するために、所定の締め付け加重が付与された状態でケーシング内に収容される。
従来、複数の単位セルが積層された積層体を備え、積層体の両端にターミナルプレートを配設してケーシング内に収容される燃料電池スタックであって、ケーシングを構成するエンドプレートとターミナルプレートとの間に、積層体の積層方向の長さ変動を吸収して積層体に所望の締め付け加重を付与可能にするために、厚さが調整された絶縁性スペーサ部材が介装されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−227894号公報
特許文献1記載の技術(従来技術)では、定寸構造の燃料電池スタックにおける各単位セルの締め付け加重(締結荷重)の調整を、エンドプレートとターミナルプレートとの間に介装される絶縁性スペーサ部材の積層方向の厚みで行っている。
そして、このような燃料電池スタックの発電に伴う積層体の変形により、所望の締結加重が得られなくなる場合がある。この場合には、一旦エンドプレートを取り外し、介装されている絶縁性スペーサ部材を、所望の厚みを持つ異なる絶縁性スペーサ部材に交換したり、更なる絶縁性スペーサ部材を挿入して再締結したりすることが考えられる。
しかしながら、一旦発電を行った燃料電池スタック(単位セル)は、発電によって生じた熱等によって変形しやすくなっており、締め付け荷重を再び付与するためにエンドプレートが取り外され、積層体に対する締め付け荷重が低減されると、締め付け荷重により密着(締結)していた単位セルがその面方向でずれる、いわゆる変形ズレを起こすおそれがあった。この場合、その後にエンドプレートを再び取り付けて締め付け荷重を付与しても、元の状態とはならないおそれがあった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、締め付け荷重の調整時に変形ズレが生じるのを抑止可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために以下の構成を採用する。
すなわち、本発明は、所定数の単位セルを積層してなる積層体と、
前記積層体をその積層方向に所定の締め付け荷重が付与された状態で収容するためのケーシングと、
前記積層方向において前記積層体の最も外側に位置する単位セルと前記ケーシングの内壁面との間に介装されて前記積層体とともに前記ケーシング内に収容される介装部材であって、前記締め付け荷重調整のための前記ケーシングの分解工程前に、該分解工程前の締め付け荷重が前記ケーシングの一部の分解に拘わらず保持されるようにするための部材を当接させる当接部を含む介装部材と
を含む燃料電池スタックである。
本発明によれば、介装部材が当接部を有し、ケーシングを分解して締め付け荷重を調整する際に、当接部に締め付け荷重の保持するための部材が当接した状態とされる。これによって、締め付け荷重がケーシングの一部の分解に拘わらず保持されるようになるので、ケーシングの分解によって締め付け荷重が解放されて積層体を構成する単位セルの変形ズレが生じるのを抑えることができる。
本発明において、前記当接部は、前記ケーシングの分解工程前に前記ケーシングの外方から前記治具が挿入される凹部,溝,及び孔の少なくとも一つを含むように構成することができる。
また、本発明において、前記当接部は、前記介装部材の介装状態において、前記積層体の側面よりも外方に向けて突出する突出部を含むように構成することができる。
また、本発明は、所定数の単位セルを積層してなる積層体と、前記積層体をその積層方向に所定の締め付け荷重が付与された状態で収容するためのケーシングと、前記積層方向において前記積層体の最も外側に位置する単位セルと前記ケーシングの内壁面との間に介装されて前記積層体とともに前記ケーシング内に収容される介装部材であって、該介装部材及び前記積層体を収容した前記ケーシングに対する前記締め付け荷重調整のための分解工程前に、該分解工程前の締め付け荷重が保持されるようにするための部材を当接させる当接部を含む介装部材とを含む燃料電池スタックの締め付け荷重調整方法であって、
前記当接部に前記部材を当接させて前記分解工程前の積層体に付与されている締め付け荷重が前記ケーシングの一部の分解に拘わらず保持されるような状態とし、
前記ケーシングの一部を分解し、前記介装部材と前記ケーシングの内壁面との間に締め付け荷重調整用のスペーサ部材を配置して前記ケーシングを再組立する
ことを含む燃料電池スタックの締め付け荷重調整方法である。
本発明によれば、締め付け荷重の調整時に積層体の変形ズレが生じるのを抑止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。実施の形態の構成は例示であり、本発明は実施の形態の構成に限定されない。
〈燃料電池スタックの構成〉
図1は、本発明に係る燃料電池スタック10の正面図であり、図2は、図1に示した燃料電池スタック10中のエンドプレート3aを取り除いた状態を示す平面図であり、図3は、図1に示した燃料電池スタック10を、右側面のサイドカバー3cを取り除いた状態
で右側面で見た図であって、燃料電池スタック10の締め付け荷重調整時の工程説明図である。
図1において、燃料電池スタック10は、所定数の複数の単位セル1が積層方向に積層された積層体Sを含む。単位セル1は、例えば固体高分子電解質型燃料電池(PEFC)であり、固体高分子電解質膜の両側に電極(アノード(燃料極)及びカソード(酸化剤極))が配設された電解質膜・電極構造体の両端を、例えば金属製のセパレータ(燃料極側セパレー
タ及び酸化剤極側セパレータ)で挟むことによって構成されている。
各単位セル1の燃料極には、図示しない燃料供給系からの燃料(例えば水素ガス等)が供給され、酸化剤極には、図示しない酸化剤供給系からの酸化剤(例えば空気)が供給される。燃料極に供給された水素は、触媒層での反応によってプロトン(水素イオン)と電子とに分離され、プロトンは電解質膜を通って酸化剤極に移動し、電子は単位セル1の外部に設けられた外部回路を通って酸化剤極に至る。酸化剤極では、酸素と電子と水素イオンとの反応によって水が生成される。このような各電極での反応の際に外部回路を通過する電子の流れ(電流)が外部回路に接続される負荷に対する電力として使用される。単位セル1が発する電圧は微少であるため、単位セル1を所定数積層することで、所望の電圧の電力が燃料電池スタック10から得られるようにしている。
積層体Sは、その積層方向の両端に配設される二つの平板状のターミナルプレート2a,2bで挟まれた状態で、燃料電池スタック10のケーシング3内に収容される。各ター
ミナルプレート2a,2bは、積層体S(単位セル)の平面寸法(面方向の寸法)とほぼ同様
の寸法を持つ。
図1〜図3に示す例において、ケーシング3は、積層方向の両端にターミナルプレート2a,2bが配設された積層体Sで構成される構造体を収容する箱型に形成されている。
すなわち、ケーシング3は、積層体S(構造体)の平面及び底面側に配設される二つのエンドプレート3a及び3bと、積層体Sの左右側面を被覆するように夫々配設されるサイドカバー3c及び3dと、積層体Sの正面及び背面を被覆するように配設される正面カバー3e及び背面カバー3f(図3)とからなる。
エンドプレート3a,3b及びサイドカバー3c,3dは、これらをネジ5で接合するためのネジ孔6(図2)を有しており、底面側のエンドプレート3bに対して各サイドカバー3c及び3dをネジ5で接合することにより、正面コの字状の構造体が構成され、このような構造体における底面側のエンドプレート3b上にターミナルプレート2a,2b及び
積層体Sからなる構造体が載置される。
正面カバー3e及び背面カバー3f(図2)は、図示しないネジや留め具によって、サイドカバー3cとサイドカバー3dとの間を接合するように取り付けられ、エンドプレート3aによって閉塞される内部空間を有する平面矩形の箱体を形成するように構成されている。もっとも、サイドカバー3c及び3dと正面カバー3e及び背面カバー3fの一方とが一体に形成されて、ケーシング3の側壁を構成する部材が平面コの字状のカバー部材と、平板状のカバー部材とからなり、カバー部材の両者が接合されて、平面矩形の箱体を形成するように構成しても良い。
本発明に係る燃料電池スタックでは、積層体の最も外側のセルとケーシングとの間に介装部材が介装される。図1に示す例では、積層体Sの最上部の単位セル上に配置されるターミナルプレート2aとエンドプレート3aとの間に、介装部材としての平板状のインシュレータ(絶縁部材:絶縁性スペーサ部材)4が介装される。インシュレータ4は、上側のエンドプレート3aをサイドカバー3c及び3dにネジ止めした場合に、所望の締め付け
荷重(締結荷重)が積層体Sを構成する各単位セル1に付与されるようにするためのスペーサとして機能する。インシュレータ4の面方向における寸法は、例えば単位セルとほぼ同様に構成される。
このため、例えば、インシュレータ4の積層方向における厚さは、ターミナルプレート2a,2b及び積層体Sからなる構造体を箱体内(エンドプレート3bの上面)に載置し、
且つインシュレータ4をターミナルプレート2a上に載置したときに、そのインシュレータ4の上面がサイドカバー3c,3dの上端面よりも高くなるような厚さに設定される。
そして、エンドプレート3aをインシュレータ4の上部に載置し、エンドプレート3aを各サイドカバー3c,3dとネジ5で接合することによって、エンドプレート3aの下面
がインシュレータ4の上面を押圧し、インシュレータ4が積層体Sを構成する各単位セル1に対して所望の締め付け荷重を付与するようになっている。なお、エンドプレート3aを接合するネジ5のネジ孔6に対するねじ込み深さで、締め付け荷重を或る程度調整することができる。
一方、正面カバー3e及び背面カバー3fの積層方向の長さは、サイドカバー3c及び3dよりも短い寸法を有し、インシュレータ4の正面及び背面は、正面カバー3e及び背面カバー3fで被覆されない状態となっている。言い換えれば、図3に示すように、インシュレータ4の正面及び背面には、開口部8a,8bが設けられた状態となっている。
インシュレータ4には、その面方向の長手方向又は短手方向に、少なくとも1つの凹部(溝)が設けられる。図1〜図3に示す例では、インシュレータ4の上部において、その短手方向に、3つの凹部(溝)4aが等間隔で設けられている。凹部(溝)4aは、インシュレータ4の正面から背面に亘って設けられており、各凹部4aは、エンドプレート3aによる燃料電池スタック10の締結状態において、燃料電池スタック10の正面から背面まで貫通した貫通孔として機能するように構成されている。
〈燃料電池スタックの締め付け荷重の調整〉
燃料電池スタック10は、上述したように、積層体S,ターミナルプレート2a及び2b,並びにインシュレータ4を収容したケーシング3を組み立てることでなり(図1の状
態に正面カバー3e及び背面カバー3fが取り付けられた状態)、所定の設置位置(例えば車両)に固定配置される。そして、図示せぬ燃料供給系及び酸化剤供給系からの燃料及び
酸化剤の供給を受けて発電を行う。また、燃料電池スタック10は、図示しない冷却水通路を有し、運転時における温度が所望の運転温度に収まるように、冷却系による冷却水通路への通水を通じて冷却される。
燃料電池スタック10は、その発電により変形し、最初の組立時において積層体Sに対して付与した所望の締め付け加重(締結加重)が低下する場合がある。この場合には、積層体Sに対する締め付け加重を増加するための調整が必要になる。ここで、エンドプレート3aを取り外し(ケーシング3の一部を分解し)、インシュレータ4やターミナルプレート2aの厚さ変更(交換),或いは追加のインシュレータ4(スペーサ)の介装を行った後に、エンドプレート3aを再結合し、積層体Sに締め付け加重を再付与することが考えられる。
このとき、積層体Sを構成する単位セルの一部は、発電により変形しようとしているが、エンドプレート3aによる積層方向の締め付け加重によって変形が抑えられた状態(密
着状態を保持した状態)にあることがある。これに対して、締め付け加重の再付与のため
に、単にエンドプレート3aが取り外されると、締め付け加重が解放されることで単位セルが変形し、積層体Sの積層方向の長さが長くなる(単位セル間に隙間ができる)とともに、単位セルが面方向にずれてしまい(変形ズレ)、締め付け加重を再度付与しても、元のよ
うな密着状態に戻らないおそれがあった。
そこで、図1〜図3に示した燃料電池スタック10においては、インシュレータ4に設けられた凹部4aを用いて、次のような締め付け荷重調整を行う。例えば、図3に示すように、締め付け荷重調整対象の燃料電池スタック10が、インシュレータ4を上側にして、所定位置に固定設置される。
次に、各凹部4aに対して、治具の一部をなす棒状部材7(図2:本発明の「部材」に
相当)が、開口部8a又は8b(図3)を通じて挿入される。このとき、棒状部材7として
、インシュレータ4の短手方向寸法よりも長い棒状部材が凹部4aの正面側及び背面側の端部から延出するように挿入される(図2)。或いは、所定長さを棒状部材7a及び7b(
図2)が、開口部8a及び8bの夫々から凹部4aに挿入される。
ここで、棒状部材7は、凹部4aに合致した側面形状を有し、凹部4aに嵌り込むように構成しても良い。棒状部材7a,7bを適用する場合には、各棒状部材7a,7bが凹部に嵌り込んで容易に抜け落ち無いようにされる。ここで、棒状部材7、或いは棒状部材7a,7bの下面は、凹部4aの上面(底面)と接触(当接)した状態にされる。
その後、図3に示すように、例えば、治具の一部をなす押圧部材9が燃料電池スタック10の上方から下降し、押圧部材9が棒状部材7の上面と接触又は当接する状態にされる。すなわち、棒状部材7が凹部の上面(底部)に押しつけられた状態にされる。言い換えれば、押圧部材9が棒状部材7と接触又は当接することで、エンドプレート3aが取り外され、積層体Sが積層方向に伸長してインシュレータ4の下面を押しても棒状部材7が凹部4a内でインシュレータ4と当接することでインシュレータ4が動かない(持ち上がらな
い)程度の押圧力が棒状部材7に付与される。棒状部材7が棒状部材7a,7bであっても同様である。棒状部材の材質として、押圧部材9による押圧力によって変形しない剛性を持つ材料(例えば、金属,セラミック,強化プラスチック)が適用される。
このような状態において、エンドプレート3aを取り付けているネジ5が取り外され、エンドプレート3aが取り外される(ケーシング3の分解工程が行われる)。このとき、インシュレータ4は、治具(棒状部材7及び押圧部材9)によって下方に押さえ付けられ、積層体Sに対して締め付け荷重を付与し続ける(締め付け荷重を保持する)。よって、積層体Sはその積層方向の長さを殆ど変えず、上述したような変形ズレは生じない。
その後、所望の締め付け荷重を付与するために厚さが調整された更なるインシュレータ4A(スペーサ)がインシュレータ4上に載置される(図4)。その後、再びエンドプレート3aがネジ5で取り付けられる。そして、治具(押圧部材9及び棒状部材7)が除去される(図5)。このようにして、燃料電池スタック10は、積層体Sが変形ズレを起こすことなく、所望の締め付け荷重が再び付与された状態となる。
〈実施形態の作用効果〉
以上のように、実施形態における燃料電池スタック10は、ケーシング3内に収容される介装部材としてのインシュレータ4を有し、インシュレータ4は、本発明の当接部として機能する凹部4aを備えている。
燃料電池スタック10によると、締め付け荷重調整のためのケーシング3の分解工程(
エンドプレート3aの取り外し工程)前に、凹部4aに棒状部材7(治具:締め付け荷重保持のための部材)が当接し、押圧部材9により棒状部材7に押圧力が付与された状態とさ
れ、エンドプレート3aが取り外されても、ケーシング3の分解工程前において積層体Sに付与されていた締め付け荷重(エンドプレート3a取り外し前に付与されていた締め付
け荷重)が保持されるようにする。
但し、治具によって、エンドプレート3aの取り外し前の締め付け荷重が維持される必要はなく、変形ズレを起こさない程度に締め付け荷重が保持(低下が抑止)されれば良い。例えば、燃料電池スタック10の発電時における締め付け荷重(或いは、最初のケーシン
グ3の組立時に付与した締め付け荷重)の1/10以上の締め付け荷重が治具によって保
持されるようにされていれば良い。
燃料電池スタック10によると、介装部材たるインシュレータ4が備える当接部としての凹部4aを用いて、ケーシングの分解工程前に治具が設置され、その後のエンドプレート3aの取り外しによる締め付け荷重の大幅な低下を抑えて、積層体S(単位セル1)の変形ズレを抑止することができる。すなわち、エンドプレート3aを外しても単位セルの締結状態を維持できるので、再締結による組み付け精度の低下を抑えることができる。
〈変形例〉
図1〜図5に示した燃料電池スタック10は、以下のような変形が可能である。すなわち、燃料電池スタック10が備えるインシュレータ4は、3つの凹部4aを有する構成としたが、凹部4aの数は任意である。すなわち、図1に示した例では、治具による相対的な締め付け荷重が均一に積層体Sの面方向において生じるように、バランス良く複数の凹部4aを設けた例を示した。このような作用を得られる限り、凹部4aの数やその配置方向(インシュレータの短手方向、長手方向)は任意である。
また、治具としての棒状部材7が、燃料電池スタック10の正面及び背面方向に延出する状態とされ、それぞれの延出部分が押圧部材9で上方から押さえられる構成としたが、延出部分が下方に引っ張られるようにしても良い。或いは、棒状部材7の延出部分が二方向(例えば、上下方向、又は左右方向)から挟まれ、エンドプレート3aの取り外しに拘わらず棒状部材7が動かないようにされても良い。また、正面と背面との一方のみ(側面の
一方向のみ)から棒状部材7が延出するようにしても良い。
また、図2において、棒状部材を複数の棒状部材7a,7bで構成する例を示した。こ
のような棒状部材7a,7bの適用により、以下のような利点が得られる。すなわち、単
位セルの面方向の中央部は、電解質膜や電極が積層された状態であり、中央部の周縁部が窓枠或いは額縁状に樹脂製のフレーム等で支持された状態となっている。このため、単位セルの中央部は周縁部に比べて剛性が低い。
このため、棒状部材7a,7bを適用して、棒状部材7a,7bと単位セルの中央部とが平面的に燃料電池スタック10を見た場合において重ならないように棒状部材7a,7b
を配置し、棒状部材7a,7bによる相対的な締め付け荷重(積層体Sがエンドプレート3a除去によって積層方向に伸長しようとしてインシュレータ4を押し上げようとすることにより生じる締め付け荷重)が、可能な限り単位セルの中央部にかかるのを防止し、電極
や電解質膜が保護されるようにすることができる。
また、図1に示した燃料電池スタック10では、介装部材としてのインシュレータ4が当接部としての凹部(溝)4aを有する構成とした。このような凹部(溝)の代わりに、図6Aの平面図及び図6Bの正面図に示すように、インシュレータ4が治具(例えば棒状部材
7)が挿入される孔(穴)を有する構成であっても良い。即ち、本発明における介装材は、
積層体Sをなす最も外側の単位セル(例えば、図1では最上部の単位セル1)とケーシング内面(エンドプレート3a)との間に介装される部材であれば良い。
図6A及び図6Bに示す例では、インシュレータ4が、その短手方向において棒状部材
7が挿入される貫通孔13aと、棒状部材7a,7bが挿入される孔13b,13bとを備えている。図6Aに示す構成では、貫通孔13a又は孔13bに挿入された棒状部材7(
7a,7b)の下面が貫通孔13aの下側の壁面と当接して、エンドプレート3aの取り外し時において締め付け荷重が保持されるようにしている。このように、貫通孔13a及び孔13bは治具(締め付け荷重を保持するための部材)と当接する当接部として機能する。
また、本発明において、介装部材が備える当接部は、介装部材の介装状態において、積層体の側面よりも外方に向けて突出する突出部を含むように構成することができる。例えば、図7Aの平面図及び図7Bの正面図に示すように、インシュレータ4が、凹部4aの代わりに、当接部として機能する凸部4b(突出部に相当)を有する構成としても良い。各凸部4bは、インシュレータ4の介装時において、燃料電池スタック10の平面方向において、積層体Sの正面及び背面よりも外方に突出した状態となっている。図7A及び7Bに示す例では、締め付け荷重の調整時に、治具(押圧部材9)が凸部4bの上面と接触(当
接)して、エンドプレート3aの取り外しによっても、その取り外し前に積層体Sに付与
されていた締め付け荷重が保持されるようにされる。
なお、インシュレータ4の長手方向及び短手方向の長さが、積層体よりも長くなるように構成し、インシュレータ4のケーシング3内への収容時に、インシュレータ4の外縁部の一部が面方向に延出するようにして、その延出部分が治具で挟まれるように構成されていても良い。例えば、図7Cに示すように、インシュレータの短手方向が積層体Sの短手方向長さよりも長く構成され、その短手方向において積層体Sよりも長い部分(延出部4
c:突出部に相当)が、例えば正面から延出するように構成しても良い。このような延出
部4cが治具で挟まれる。図7Cの例では、正面方向のみに延出する形態を示したが、さらに背面方向にも延出し、各延出部が上方から抑えられるようにしても良い。また、図7Cの構成に代えて、長手方向が積層体Sよりも長く構成され、左右方向の少なくとも一方から延出するように構成しても良い。
当接部が凸部で構成される場合は、凹部や溝、孔で構成される当接部に対して棒状部材のような治具を設置する工程が省略可能である。一方、凹部等で当接部が構成される場合には、凸部がない分、燃料電池スタックの小型化が図られる。
以上説明した実施形態における構成は、本発明の目的を逸脱しない範囲で適宜組み合わせることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの正面図である。但し、正面カバーの図示が省略されている。 図2は、図1に示した燃料電池スタック中の平面図である。但し、エンドプレートの図示が省略されている。 図3は、図1に示した燃料電池スタックの右側面図である。但し、右側面のサイドカバーの図示が省略されている。また、図3は、燃料電池スタックの締め付け荷重調整時の工程説明図である。 図4は、燃料電池スタックの締め付け荷重調整時の工程説明図であり、エンドプレートが取り外され、追加のインシュレータが載置された状態を示している。 図5は、燃料電池スタックの締め付け荷重調整時の工程説明図であり、エンドプレートが再取り付けされ、治具が除去された状態を示している。 図6Aは、実施形態の変形例に係るインシュレータの平面図であり、凹部の代わりの孔が設けられたインシュレータを示す。 図6Bは、図6Aに示したインシュレータの正面図である。 図7Aは、実施形態の変形例に係るインシュレータの平面図であり、凹部の代わりの凸部が設けられたインシュレータを示す。 図7Bは、図7Aに示したインシュレータの正面図である。 図7Cは、実施形態の変形例に係るインシュレータの平面図であり、インシュレータの短手方向長さを積層体よりも長くして、積層体の正面及び背面よりも外方に突出する突出部(延出部)をなし、この延出部の上面が当接部として利用される例を示す。
符号の説明
S・・・積層体
1・・・単位セル
2a,2b・・・ターミナルプレート
3・・・ケーシング
3a,3b・・・エンドプレート
3c,3d・・・サイドカバー
3e・・・正面カバー
3f・・・背面カバー
4・・・インシュレータ
4a・・・凹部
4b・・・凸部(突出部)
4c・・・延出部(突出部)
5・・・ネジ
6・・・ネジ孔
7,7a,7b・・・棒状部材(治具)
8a,8b・・・開口部
9・・・押圧部材(治具)
10・・・燃料電池スタック
13a・・・貫通孔
13b・・・孔

Claims (4)

  1. 所定数の単位セルを積層してなる積層体と、
    前記積層体をその積層方向に所定の締め付け荷重が付与された状態で収容するためのケーシングと、
    前記積層方向において前記積層体の最も外側に位置する単位セルと前記ケーシングの内壁面との間に介装されて前記積層体とともに前記ケーシング内に収容される介装部材であって、前記締め付け荷重調整のための前記ケーシングの分解工程前に、該分解工程前の締め付け荷重が前記ケーシングの一部の分解に拘わらず保持されるようにするための部材を当接させる当接部を含む介装部材と
    を含む燃料電池スタック。
  2. 前記当接部は、前記ケーシングの分解工程前に前記ケーシングの外方から前記部材が挿入される凹部,溝,及び孔の少なくとも一つを含む
    請求項1に記載の燃料電池スタック。
  3. 前記当接部は、前記介装部材の介装状態において、前記積層体の側面よりも外方に向けて突出する突出部を含む
    請求項1又は2に記載の燃料電池スタック。
  4. 所定数の単位セルを積層してなる積層体と、前記積層体をその積層方向に所定の締め付け荷重が付与された状態で収容するためのケーシングと、前記積層方向において前記積層体の最も外側に位置する単位セルと前記ケーシングの内壁面との間に介装されて前記積層体とともに前記ケーシング内に収容される介装部材であって、該介装部材及び前記積層体を収容した前記ケーシングに対する前記締め付け荷重調整のための分解工程前に、該分解工程前の締め付け荷重が保持されるようにするための部材を当接させる当接部を含む介装部材とを含む燃料電池スタックの締め付け荷重調整方法であって、
    前記当接部に前記部材を当接させて現在の積層体に付与されている締め付け荷重が前記ケーシングの一部の分解に拘わらず保持されるような状態とし、
    前記ケーシングの一部を分解し、前記介装部材と前記ケーシングの内壁面との間に締め付け荷重調整用のスペーサ部材を配置して前記ケーシングを再組立する
    ことを含む燃料電池スタックの締め付け荷重調整方法。
JP2007175505A 2007-07-03 2007-07-03 燃料電池スタック Withdrawn JP2009016135A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007175505A JP2009016135A (ja) 2007-07-03 2007-07-03 燃料電池スタック
PCT/IB2008/001728 WO2009004460A2 (en) 2007-07-03 2008-07-02 Fuel cell stack and method for adjusting fastening load of the fuel cell stack

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007175505A JP2009016135A (ja) 2007-07-03 2007-07-03 燃料電池スタック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009016135A true JP2009016135A (ja) 2009-01-22

Family

ID=39938358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007175505A Withdrawn JP2009016135A (ja) 2007-07-03 2007-07-03 燃料電池スタック

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2009016135A (ja)
WO (1) WO2009004460A2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6231942A (ja) * 1985-08-02 1987-02-10 Furukawa Electric Co Ltd:The 積層型電池
JP4430311B2 (ja) * 2003-01-22 2010-03-10 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック
DE112004001756D2 (de) * 2003-07-11 2006-06-08 Nettesheim Stefan Spannvorrichtung für einen Stapel aus einer mehrzahl Elektrochemischer Zellen und Verfahren zu deren Montage
JP4956890B2 (ja) * 2003-11-25 2012-06-20 トヨタ自動車株式会社 燃料電池

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009004460A3 (en) 2009-02-19
WO2009004460A2 (en) 2009-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6334659B2 (ja) 燃料電池スタック
US10026986B2 (en) Fuel cell stack
US9450252B2 (en) Insulating structure, fuel cell and fuel cell stack
JP4815762B2 (ja) 燃料電池
JP6090996B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2014049383A (ja) 燃料電池スタック
JP2016062852A (ja) 燃料電池スタックの組み立て方法
JP6123773B2 (ja) 燃料電池装置
JP5343532B2 (ja) 燃料電池及び燃料電池スタック製造方法
JP2015170545A (ja) 燃料電池スタック
JPWO2018154656A1 (ja) 平板型電気化学セルスタック
JP7455712B2 (ja) 燃料電池
JP5756388B2 (ja) 燃料電池
JP2009016135A (ja) 燃料電池スタック
JP2006269159A (ja) 燃料電池スタック
JP4773055B2 (ja) 燃料電池スタック、セパレータ中間体及びセパレータの製造方法
JP4417204B2 (ja) 燃料電池スタック
JP4711382B2 (ja) 燃料電池スタック
JP5286896B2 (ja) 燃料電池の製造方法、燃料電池、および、セパレータ
JP2009199815A (ja) 燃料電池
JP2014239014A (ja) 燃料電池スタック
JP2008108485A (ja) 燃料電池
JP2007035455A (ja) 燃料電池用セパレータ
JP4430311B2 (ja) 燃料電池スタック
JP6703298B2 (ja) 燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100907