JP2009014913A - ディスプレイ用フィルタに使用されるフィルタ用基材およびこのフィルタ用基材を用いたディスプレイ用フィルタ - Google Patents

ディスプレイ用フィルタに使用されるフィルタ用基材およびこのフィルタ用基材を用いたディスプレイ用フィルタ Download PDF

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公彦 齊藤
Shunsuke Murayama
俊介 村山
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英司 林下
Hiroyuki Kuroda
博之 黒田
Tetsumitsu Morimoto
哲光 森本
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Abstract


【課題】製造コストの低減を図ることができるディスプレイ用フィルタおよびディスプレイ用フィルタに使用されるフィルタ用基材を提供すること。
【解決手段】ディスプレイ用フィルタ用の基材は、透明基材11と、透明基材11の一方の面側に設けられ、所定の形状にパターニングされた導電パターン部13と、透明基材11と、導電パターン部13との間に透明基材11側から導電パターン部13に向かう可視光を遮光する黒色の遮光部211を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、PDP(プラズマディスプレイパネル)等に使用されるディスプレイ用フィルタ、このディスプレイ用フィルタに使用される基材に関する。
従来、CRT、PDP等のディスプレイからの電磁波を遮蔽するために、ディスプレイ用フィルタが使用されている。
図9に示すように、このディスプレイ用フィルタ100は、透明基材101と、この透明基材101の一方の面上に積層されたメッシュ状の導電パターン部102と、導電パターン部102上に積層された反射防止層103とを有する。
導電パターン部102は、電磁波を電流に変換することにより、電磁波を遮蔽する。
従来のディスプレイ用フィルタ100では、メッシュ状の導電パターン部102と、ディスプレイとの間に透明基材101が配置されるため、導電パターン部102で発生した電流をディスプレイ側に逃がす必要があり、導電パターン部102とディスプレイとを導電テープや、導電性の枠材で接続する必要がある。導電テープや、導電性の枠材は、導電パターン部102の側面に接触するとともに、ディスプレイの所定部分に接続されている(特許文献1参照)。
なお、図9において、符号104は高分子フィルム、符号105は、近赤外線吸収剤含有層、符号106は接着剤を示す。
特開2004−146536号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、以下のような課題がある。
前述したように、従来のディスプレイ用フィルタは、ディスプレイパネルと導電パターン部との間に、ガラス等の透明基材が介在する構造を有していた。通常、ディスプレイフィルタの導電パターン部とディスプレイパネルの間に各々の電気的接続部がある。このため、導電パターン部で発生した電流をディスプレイの所定部分に逃すため、導電テープや、導電性の枠材を設ける必要があった。
そのため、部材点数が多くなるとともに、製造コストが高くなる。
本発明の目的は、製造コストの低減を図ることができるディスプレイ用フィルタおよびディスプレイ用フィルタに使用されるフィルタ用基材を提供することである。
本発明によれば、ディスプレイ用フィルタに使用されるフィルタ用基材であって、透明基材と、この透明基材の一方の面側に設けられ、所定の形状にパターニングされた導電パターン部と、前記透明基材の前記一方の面と、前記導電パターン部との間に、前記透明基材側から前記導電パターン部に向かう可視光を遮光する黒色の遮光部とを有するフィルタ用基材が提供される。
透明基材と、導電パターン部との間に、透明基材側から導電パターン部に向かう可視光を遮光する黒色の遮光部を設けることで、フィルタ用基材を使用したディスプレイ用フィルタの導電パターン部側をディスプレイ側となるようにディスプレイに設置した際に、人側となる面において可視光の反射を低減させることができる。たとえば、導電パターン部が金属パターン等である場合、導電パターン部により可視光が反射し、ディスプレイの視認性が低下することがある。
これに対し、前記遮光部を設けることで、ディスプレイ用フィルタの可視光線反射率を低減させることができ、ディスプレイの視認性の低下を防止できる。
ここで、黒色の遮光部は、導電パターンよりも可視光の反射率が低く、実用上問題とならない程度にディスプレイの視認性の低下を防止できればよく、通常の意味での黒色のみならず、黒灰色、黒茶色、茶色、灰色等であってもよい。
また、遮光部は、導電パターンの光沢が問題とならない程度に、導電パターン部を遮光していればよく、導電パターン部を完全に遮光しておらず、導電パターンの未遮光部分があってもよい。
また、本発明では、以上のように、透明基材の一方の面と、導電パターン部との間に黒色の遮光部が配置されているので、導電パターン部をディスプレイ側に設置した際に、ディスプレイの視認性の低下を抑制できる。従って、導電パターン部をディスプレイ側に配置し、たとえば、導電パターン部をディスプレイに直接接続することが可能となる。なお、導電パターン部の一部に導電性物質で電極を形成し、該電極とディスプレイとで電気的に接続してもよい。
これにより、従来のように導電パターン部とディスプレイとを接続する導電テープ等が不要となるため、部材点数の削減を図ることができ、製造コストの低下を図ることができる。
また、導電テープや導電性の枠材が不要となるので、ディスプレイ用フィルタの設計の自由度を高めることができる。
さらには、透明基材の一方の面側、すなわち、透明基材のディスプレイ側となる面に導電パターン部を設けているので、透明基材のディスプレイ側と反対側の面に導電パターン部を設けていた従来のディスプレイ用フィルタに比べ、ディスプレイとの導通をとりやすくすることができる。
また、本発明では、前記導電パターン部は、導電粒子が融着し連結してなるものであってもよく、また、前記導電パターン部は、導電粒子と、該導電粒子を結着させるバインダとを含むものであってもよい。
このような構成によれば、抵抗値の低い導電パターン部とすることが可能である。
さらに、前記遮光部は、樹脂および樹脂中に配置された黒色物質を有することが好ましい。
ここでいう黒色物質とは、それ自体が黒色を呈する物質の他に、金属微粒子や金属酸化物微粒子等が凝集体となることによって結果として黒色に見える物質をも含む。
また、ここでいう黒色とは一般的な意味での黒色のみならず、黒灰色、黒茶色、灰色、茶色等であってもよい。
さらには、遮光部は、黒色物質と樹脂とが反応し、樹脂が黒色化していてもよい。
また、前記透明基材と、前記導電パターン部との間に下地層を備え、前記下地層の前記導電パターン部に接する表面が選択的に黒色となっており、前記遮光部を構成することがさらに好ましい。
さらに、前記遮光部は、黒色物質を含み、前記黒色物質が、前記導電パターン部の導電粒子に含まれる金属またはその金属化合物のいずれかを含むことが好ましい。金属化合物としては金属酸化物や金属硫化物等があげられるが金属酸化物であることがさらに好ましい。
また、前記下地層が多孔質構造であることが好ましい。
このような構成によれば、下地層上に導電パターン部を形成する際に、パターンの線がにじまず、細く均一な線幅の導電パターンを形成することができる。
また、下地層を多孔質構造とすることで、たとえば、遮光部を構成する黒色物質を下地層表面に塗布し、下地層の孔を介して、黒色物質を下地層に固定することも可能となる。これにより、比較的簡単に遮光部を形成することが可能となる。
前記下地層は、前記黒色物質とは異なる無機粒子を含むことが好ましい。
下地層の樹脂中に無機粒子を分散させることで、無機粒子間の空隙が孔となり、下地層を確実に多孔質構造とすることができる。
前記下地層中の前記無機粒子の平均粒径が0.005μm以上、1μm以下であることが好ましい。
無機粒子の平均粒径を0.005μm以上とすることで、無機粒子間の隙間に所定の大きさの孔を形成することができ、下地層を確実に多孔質構造とすることができる。
また、無機粒子の平均粒径を1μm以下とすることで、可視光領域における透光性を確保することができる。
また、前記透明基材としては、ガラスまたはプラスチックがあげられる。
本発明では、前記導電パターン部は、平面視においてメッシュ状に設けられた導電性細線であることが好ましい。
また、本発明によれば、前記フィルタ用基材を用いたディスプレイ用フィルタにおいて、前記透明基材の前記導電パターンが形成されていない面側に、近赤外線遮蔽層が設けられているディスプレイ用フィルタを提供することができる。この際、前記透明基材の前記導電パターンが形成されていない面側に、可視光領域から近赤外線領域の光の一部を選択的に吸収する色素を含有する粘着層が設けられていることが好ましい。
透明基材の導電パターンが形成されていない面側に可視光領域から近赤外線領域の光の一部を選択的に吸収する色素を含有する粘着層を設けることで、前記粘着層と、導電パターン部とが接触してしまうことを防止できる。粘着層中の色素は、導電パターン部に接触することで、劣化する場合があるので、粘着層と、導電パターン部との接触を防止することで、粘着層中の色素の劣化を防止することができる。
さらに、前記フィルタ用基材において、前記導電パターン部は、前記金属酸化物粒子を還元すること、および有機金属化合物を分解することにより形成したものであることが好ましい。
前記金属酸化物粒子は、少なくとも金属を含む微粒子であり、粒子表面が金属酸化物で被覆されていることが好ましい。このような構成とすることで、金属酸化物粒子の酸化物質を還元することで、導電パターンの材料となる導電粒子とすることができる。
また、金属酸化物粒子が還元することで得られる導電粒子を結着させるバインダは有機金属化合物が望ましい。有機金属化合物を分解することにより導電パターンの材料となる導電粒子を融着して導電パターン部の導電性を高めることができる。
また、導電パターン部を、樹脂を含む下地層上に形成している場合には、有機金属化合物が下地層中に浸透し、下地層中で有機金属化合物が分解することにより金属微粒子の凝集体を形成して黒色物質となり、遮光部を形成する、あるいは、有機金属化合物が下地層内で分解、酸化して凝集することで、黒色物質となり、遮光部を形成することも可能となる。
このように、黒色物質と、導電粒子とを同じ原料から構成することができるので、フィルタ用基材にかかるコストを低減させることができる。
また、この際、前記金属酸化物粒子は、平均粒子径が0.1μm以上2μm以下であると好ましい。このように、粒径が非常に小さい金属酸化物粒子を使用することで、細く均一な線幅の導電パターンを形成することができる。また、導電パターン部を、樹脂を含む下地層上に形成している場合には、樹脂を含む下地層中に確実に黒色物質を入り込ませることができる。
本発明によれば、製造コストの低減を図ることができるディスプレイ用フィルタおよび基材が提供される。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(基本構造)
はじめに、ディスプレイ用フィルタの基本構造について説明する。
ディスプレイ用フィルタは、テレビ、パーソナルコンピュータ等のディスプレイに取り付けて使用するものである。なかでも、特にプラズマディスプレイに使用することが好ましい。
ディスプレイ用フィルタ1は、透明基材11と、透明基材11の第一の面側に設けられた反射防止層12と、透明基材11の第二の面側に設けられ、所定の形状にパターニングされた導電パターン部13とを備える。
ここで、透明基材11の第一の面および第二の面は、ディスプレイに対し対向して配置される面である。本実施形態では、透明基材11は、板状の基板であり、第一の面および第二の面は、対向する基板面である。
透明基材11は、可視波長領域において透明であればよく、たとえば、ガラス、樹脂等があげられる。機械的強度や、軽さ、割れにくさからは、樹脂が好ましいが、熱による変形等の少ない熱的安定性からガラスも好適に使用できる。樹脂の具体例を挙げると、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)をはじめとするアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、透明ABS樹脂等が使用できるが、これらの樹脂に限定されるものではない。特にPMMAはその広い波長領域での高透明性と機械的強度の高さから好適に使用できる。樹脂の厚みは十分な機械的強度と、たわまずに平面性を維持する剛性が得られればよく、特に限定されるものではないが、通常1mm〜10mm程度である。ガラスは、機械的強度を付加するために化学強化加工または風冷強化加工を行った半強化ガラスまたは強化ガラスが好ましい。重量を考慮すると、その厚みは1〜4mm程度である事が好ましいが、特に限定されない。
導電パターン部13は、電磁波を電流に変換し、電磁波を遮蔽するためのものであり、所定の形状にパターニングされたものである。本実施形態では、導電パターン部13は透明基材11の第二の面に設けられる。
導電パターン部13は、図2に示すように、平面視においてメッシュ形状に設けられた導電性細線を含む。メッシュ形状としては、格子状、ハニカム状であってもよく、特に限定されない。
導電パターン部13の厚さとしては、0.5〜20μmであることが好ましい。例えば、プラズマディスプレイの電磁波遮蔽に必要な導電性は、要求される電磁波規格やプラズマディスプレイからの放射強度にもよるが、面抵抗で好ましくは0.01〜1Ω/□、さらに好ましくは0.01〜0.1Ω/□である。導電パターン部13の厚さが薄すぎると導電性が不足し、厚すぎるとコストアップや重量増につながる為、好適には0.5〜8μmである。面抵抗は4探針法、4端子法等の方法で測定できる。ここでの値は、4探針法で測定した値である。
また、導電パターン部13のパターンは、線幅は細いほど、ピッチが広いほど、開口率つまりは光線透過率が高くなり、また、干渉縞(モアレ)が起こりにくくなり好適である。しかしながら、開口率を上げすぎると導電パターン部13の持つ導電性が不足する為、線幅は5〜25μm、ピッチは150〜400μmが好適に採用できる。
導電パターン部13が、例えば格子状のメッシュパターンを有する場合、縦横に並んで配置されたディスプレイ画素からの発光と光学的に干渉することによって視認される、干渉縞(モアレ)を起こさないように、画素が並んだ線に対してメッシュパターンの線がある程度の角度(バイアス角)を有していることが好ましい。干渉縞を起こさないバイアス角は画素ピッチや、メッシュパターンのピッチ・線幅により変化するので、特には限定されない。
このような導電パターン部13は、例えば、以下のようにして形成することができる。
(1)透明基材11上に導電粒子を含む導電ペーストをスクリーン印刷、グラビア印刷等の印刷法により、印刷する。
(2)透明基材11上に、蒸着、スパッタリング、めっき等により金属膜等を形成し、所定のパターンにエッチングする。
(3)透明基材11上に導電パターン部13のパターン形状に応じた導体膜(シード層)を形成し、この導体膜上に、無電解あるいは電解めっきを行う。
なかでも、(1)の方法が好ましい。このとき、(1)で用いる導電ペーストとしては、金属粒子などの導電粒子と、溶剤とからなるものを用いてもよいし、これらに樹脂を結着させるバインダを加えたものを用いてもよい。さらには、ペースト中に、他の導電粒子や導電性を有さない粒子を加えても良い。導電パターン部13は、バインダーを含まず、焼結により導電粒子同士が融着して接合した構造体としてもよいし、導電粒子と、該導電粒子を結着させるバインダにより構成されたものとしてもよい。
導電粒子としては、たとえば、Ag粒子、Ni粒子、Cu粒子等の金属粒子があげられる。
なお、導電粒子としては、金属粒子のほか、樹脂の核材の表面を導電性の材料、例えば金属で被覆したものも使用することができる。
導電パターン部13は、ディスプレイ用フィルタをディスプレイに設置したときに人側となる面、すなわち、導電パターン部13の透明基材11側の面が黒色(黒茶色を含む)を呈していることが好ましい。
透明基材11側の面を黒色とすることで、ディスプレイ用フィルタの可視光線反射率を抑制し、コントラストや視認性を向上させることができる。
たとえば、印刷法により、導電パターン部13を形成する場合には、導電ペーストにカーボンや、黒色顔料を含ませて、導電パターン部13の表面を黒色とすることができる。
導電パターン部13の、透明基材11とは反対側の面も黒色を呈していてもよい。ディスプレイと電気的に接続させる部分は、表面抵抗値が高くなりすぎないようにする。
機能性フィルム16は、ディスプレイ用フィルタに必要な機能を有するフィルムである。具体的には、反射防止機能、防眩機能、耐擦傷機能、静電気帯電防止機能、防汚機能、近赤外線遮蔽機能、調色機能等が挙げられる。これらの機能を有する層であってもよく、これらの機能を有する基材を貼り合せたものでもよい。以下に各々の機能について説明する。
反射防止層12としては、たとえば、可視域において屈折率が1.5以下、好適には1.4以下と低い、フッ素系透明高分子樹脂やフッ化マグネシウム、シリコン系樹脂や酸化珪素の薄膜等を例えば1/4波長の光学膜厚で単層形成したもの、屈折率の異なる、金属酸化物、フッ化物、ケイ化物、窒化物、硫化物等の無機化合物またはシリコン系樹脂やアクリル樹脂、フッ素系樹脂等の有機化合物の薄膜を2層以上多層積層したものがあるが、これらに限定されるものではない。反射防止層12の表面の可視光線反射率は2%以下、好ましくは1.3%以下、さらに好ましくは0.8%以下である。尚、可視光線反射率はJIS R 3106の方法による波長380nmから780nmの分光反射率から測定される値を指す。
防眩性を有する層は、0.1μm〜10μm程度の微少な凹凸の表面を有し、可視光線に対して透明な層である。具体的には、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、アルキド系樹脂、フッ素系樹脂等の熱硬化型または光硬化型樹脂に、シリカ、有機珪素化合物、メラミン、アクリル等の無機化合物または有機化合物の粒子を分散させたものである。粒子の平均粒径は、たとえば、1〜40μmである。
耐擦傷性を付加させるために、機能性フィルム16が、ハードコート層を有していてもよい。ハードコート層としてはアクリル系樹脂、シリコン系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、アルキド系樹脂、フッ素系樹脂等の熱硬化型または光硬化型樹脂等が挙げられるが、その種類も形成方法も特に限定されない。これら膜の厚さは、1〜50μm程度である。ハードコート性を有する機能性フィルムの表面硬度は、JIS(K―5400)に従った鉛筆硬度が少なくともH、好ましくは2H、さらに好ましくは3H以上である。
また、ディスプレイ用フィルタには、静電気帯電によりホコリが付着しやすく、また、人体が接触したときに放電して電気ショックを受けることがあるため、帯電防止処理が必要とされる場合がある。従って、静電気防止能を付与するために、機能性フィルム16が導電性を有していても良い。この場合に必要とされる導電性は面抵抗で1011Ω/□程度以下であれば良い。導電性を付与する方法としてはフィルムに帯電防止剤を含有させる方法や導電層を形成する方法が挙げられる。
また、機能性フィルム16は、防汚性を有するものであってもよい。防汚性を有するものとしては、水および/または油脂に対して非濡性を有するものであって、例えばフッ素化合物やケイ素化合物が挙げられる。フッ素系防汚剤として具体的には商品名オプツール(ダイキン社製)等が挙げられ、ケイ素化合物としては、商品名タカタクォンタム(日本油脂社製)等が挙げられる。
ディスプレイ用フィルタ1は、実用上問題無いレベルまで電磁波だけでなく近赤外線もカットすることが望まれている。
具体的には、波長領域800〜1000nmにおける透過率を25%以下、好ましくは15%以下、更に好ましくは10%以下とすることが望ましい。
また、カラープラズマディスプレイはその色再現性が不十分と言われており、その原因である蛍光体または放電ガスからの不要発光をディスプレイ用フィルタ1により、選択的に低減することが好ましい。特に赤色表示の発光スペクトルは、波長580nmから700nm程度までにわたる数本の発光ピークを示しており、比較的強い短波長側の発光ピークにより赤色発光がオレンジに近い色純度の良くないものとなってしまう。
これら光学特性は、色素を用いることによって制御できる。つまり、近赤外線カットには近赤外線吸収剤を用い、また、可視光領域における不要発光の低減には不要発光を選択的に吸収する色素を用いて、所望の光学特性とすることができる。具体的には、反射防止層12と、透明基材11の第一の面と接着させるための粘着層14に色素を添加する。
色素は、可視領域に所望の吸収波長を有する一般の染料または顔料、または、近赤外線吸収剤であって、その種類は特に限定されるものではないが、例えばアントラキノン系、フタロシアニン系、メチン系、アゾメチン系、オキサジン系、イモニウム系、アゾ系、スチリル系、クマリン系、ポルフィリン系、ジベンゾフラノン系、ジケトピロロピロール系、ローダミン系、キサンテン系、ピロメテン系、ジチオール系化合物、ジイミニウム系化合物等の一般に市販もされている有機色素があげられる。その種類・濃度は、色素の吸収波長・吸収係数、ディスプレイ用フィルタ1に要求される透過特性・透過率、そして分散させる媒体または塗膜の種類・厚さから決まり、特に限定されるものではない。
なお、ディスプレイ用フィルタ1の色調も可視領域に適当な吸収のある色素を用いて好適なものとすることができる。
本実施形態では、反射防止層12と、透明基材11の第一の面とは、所定の波長の光を選択的に吸収する色素を含有する粘着層14を介して接着されている。
この粘着層14は、近赤外線およびその他の不要発光を低減させるものである。
粘着層14の粘着材としては、たとえば、アクリル系接着剤、シリコン系接着剤、ウレタン系接着剤、ポリビニルブチラール接着剤(PVB)、エチレン−酢酸ビニル系接着剤(EVA)等、ポリビニルエーテル、飽和無定形ポリエステル、メラミン樹脂等が挙げられる。
ここで、本実施形態では、粘着層14および反射防止層12は、機能性フィルム16として構成されている。
具体的には、機能性フィルム16は、粘着層14および反射防止層12、粘着層14と反射防止層12との間に設けられた透明の樹脂フィルム15を有する。樹脂フィルム15の一方の面に粘着層14が形成され、他方の面に反射防止層12が形成されている。
樹脂フィルム15は、可視波長領域において透明であればよく、その種類を具体的にあげれば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリスチレン、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
次に、ディスプレイ用フィルタ1の製造方法について説明する。
まず、透明基材11を用意し、透明基材11の表面(第二の面)に、前述した方法により、導電パターン部13を形成する。
一方、透明の樹脂フィルム15を用意し、この樹脂フィルム15の一方の面に粘着層14を形成し、他方の面に反射防止層12を形成する。これにより機能性フィルム16が形成されることとなる。
粘着層14および反射防止層12の形成方法としては、たとえば、バーコート法、リバースコート法、グラビアコート法、ダイコート法、ロールコート法等の湿式塗工後に乾燥・硬化させる方法等、従来公知の方法を採用できる。
その後、機能性フィルムの粘着層14を介して、透明基材11の導電パターン部13が形成されていない側の表面(第一の面)に機能性フィルム16を貼り付ける。
以上のような工程により、ディスプレイ用フィルタ1が得られる。
以下に、作用効果について説明する。
透明基材11の第一の面側に反射防止層12が形成され、第二の面側に導電パターン部13が設けられているので、導電パターン部13を直接ディスプレイに接続することが可能となる。もちろん、導電パターン部の一部に導電性物質で電極を形成し、該電極とディスプレイとで電気的に接続してもよい。
これにより、従来のように導電パターン部とディスプレイとを接続する導電テープや、導電性の枠材が不要となるため、ディスプレイ用フィルタ1の部材点数の削減を図ることができ、ディスプレイ用フィルタ1の製造コストの低下を図ることができる。
また、導電テープや導電性の枠材が不要となるので、ディスプレイ用フィルタ1の設計の自由度を高めることができる。
さらには、透明基材11の第二の面側、すなわち、透明基材11のディスプレイ側となる面に導電パターン部13を設けているので、透明基材のディスプレイ側と反対側の面に導電パターン部を設けていた従来のディスプレイ用フィルタに比べ、ディスプレイとの導通をとりやすくすることができる。
また、粘着層14を、所定の波長の光を選択的に吸収する色素を含有するものとし、近赤外線およびその他の可視光領域における不要発光を粘着層14によりカットしている。
これにより、粘着層とは別に、近赤外線遮断層、不要発光遮断層等を設ける必要がなく、ディスプレイ用フィルタ1の部材点数の削減を図ることができる。そのため、ディスプレイ用フィルタ1の製造コストの低下を図ることができる。
さらに、透明基材11の第一の面に、所定の波長の光を選択的に吸収する色素を含有した粘着層14が貼り付けられ、透明基材11の第二の面に導電パターン部13が設けられている。粘着層14に含有される色素は、金属との接触により劣化する場合があるが、粘着層14と、導電パターン部13とは、透明基材11の異なる面に形成されているので、導電パターン部13と粘着層14とが接触することがなく、粘着層14に含まれる色素の劣化を確実に防止することができる。
また、導電パターン部13は、透明基材11上に導電粒子を含む導電ペーストをスクリーン印刷、グラビア印刷等の印刷法により、印刷することで形成することができる。このような印刷法を使用すれば、透明基材11上に印刷するだけでよく、エッチング工程等が不要となるので、導電パターン部13の形成に手間を要しない。
さらに、導電パターン部13を粘着層を介して透明基材11上に設けることも可能であるが、このようにした場合、導電パターン部13のメッシュの隙間部分を粘着層で埋め込むことができず、気泡が入り込み、ディスプレイ用フィルタ1の透光性が悪くなることがある。
これに対し、導電パターン部13を透明基材11上に直接形成することで、ディスプレイ用フィルタ1の透光性の悪化を防止することができる。
(第一実施形態)
次に、図3および図4を参照して、本発明の第一実施形態について説明する。
前述した基本構造のディスプレイ用フィルタ1に黒色の遮光部211を有する下地層21を加えたものである。
また、本実施形態の導電パターン部13は、印刷法により形成されたものである。他の点については、前述した基本構成と同様である。
さらに、本実施形態では、透明基材11と、この透明基材11の一方の面側に設けられ、所定の形状にパターニングされた導電パターン部13と、透明基材11の前記第一方の面と、前記導電パターン部13との間に、前記透明基材11側から前記導電パターン部13に向かう可視光を遮光する黒色の遮光部211(図4参照)とを含んで、フィルタ用基材10が構成される。
以下に、本実施形態のディスプレイ用フィルタ2について詳細に説明する。
導電パターン部13は、前記実施形態と同様の形状のものであるが、本実施形態では、導電パターン部13は印刷法により形成されたものである。
この導電パターン部13は、導電粒子と、該導電粒子を結着させるバインダとを含むものであってもよく、また、導電粒子同士が融着したものであってもよい。
導電粒子としては、たとえば、Ag粒子、Ni粒子、Cu粒子等の金属粒子があげられる。さらには、導電粒子としては、樹脂の核材の表面を導電性の材料、例えば金属で被覆したものも使用することができる。
なかでも、導電粒子としては、Ag粒子、なかでも、平均粒子径が0.1μm以上1μm以下の銀粒子を使用することが好ましい。
このような導電パターン部13を構成する導電粒子は、金属酸化物粒子の金属酸化物を還元することにより得られたものである。この金属酸化物粒子の平均粒径は、0.1μm以上2μm以下であることが好ましく、なかでも、1μm以下であることが好ましい。
ここで、本実施形態では、導電パターン部13を印刷により、形成しているが、このとき、金属酸化物粒子および有機金属化合物を含む導電ペーストを使用する。例えば、酸化銀粒子および有機銀化合物を含む導電ペーストが挙げられる。
この導電ペーストは、たとえば、還元剤と、酸化銀粒子とを含むものであってもよく、また、還元剤を含まず、自己還元反応を起こす酸化銀を含むものであってもよく、特に有機銀化合物を含有するものが好ましい。
自己還元反応を起こす酸化銀を含む導電ペーストとしては、たとえば、粒子状の酸化銀(AgO)と、有機銀化合物とを含有するものがあげられる。
酸化銀としては特に制限はないが、好ましくは粒子径が500nm以下である。酸化銀 の粒子径が500nm以下であると、より低温で自己還元反応が生ずる。
有機銀化合物は、加熱処理時に分解して銀を析出する。そして、酸化銀から還元して発生した銀粒子どうしを融着させる。このような有機銀化合物としては、たとえば、三級脂肪酸銀塩があげられる。三級脂肪酸銀塩を使用することで、酸化銀粒子周囲に存在して酸化銀の凝集を抑制し、酸化銀の分散安定性を向上させることができる。また、三級脂肪酸銀塩を導電ペースト中に含有させることで、導電ペーストに対し、所定の粘性を持たせることができる。このような三級脂肪酸としては、例えば、ピバリン酸、ネオヘプタン酸、ネオノナン酸、ネオデカン酸、エクアシッド13(商品名:出光石油化学社製)などが挙げられる。三級脂肪酸銀塩の中でも、10個以上の炭素を有しているものが好ましい。三級脂肪酸銀塩が10個以上の炭素を有したものであると、より低温で分解するので、酸化銀から形成された銀粒子の融着がより促進される。10個以上の炭素を有する三級脂肪酸としては、例えば、ネオデカン酸、エクアシッド13などが挙げられる。
さらに、導電ペースト中には、溶媒が含まれていてもよい。溶媒としては、酸化銀、有機銀化合物と反応を起こさずに、分散することができるものであればよい。
このような自己還元反応を起こす酸化銀をふくむ導電ペーストから導電パターン部13を形成するためには、塗布した導電ペーストを加熱処理する。
加熱前には、粒子径が約500nm以下であった微粒子状の酸化銀は、加熱することにより自己還元反応を起こし、酸素が分離して金属銀粒子が形成される。そして、隣接している生成した銀粒子同士が、還元と同時に起こる有機銀化合物の分解によって生成した析出銀により融着される。これにより、導電パターン部13が形成されることとなる。
以上のような自己還元反応を起こす酸化銀をふくむ導電ペーストや、還元剤および酸化銀を含む導電ペーストを使用するとともに、様々な工夫を行うことで、導電パターン部13および、この導電パターン部13と透明基材11の第二の面との間に配置され、この導電パターン部13を被覆する黒色の遮光部211を形成することができる。
たとえば、以下のような下地層21を使用することで、導電パターン部13および遮光部211を形成することができる。
下地層21は、透明基材11の第二の面に直接形成されたものである。この下地層21は、多孔質構造であることが好ましく、孔の径は、例えば0.01μm以上、1μm以下である。前記孔の径は、好ましくは、0.03μm以上であり、また、0.3μm以下である。
下地層21は、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、フェノキシエーテル樹脂、フェノキシエステル樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、アルキド樹脂、シリコーン樹脂及びこれらの混和物、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロロトリフロロエチレン、テトラフロロエチレン、テトラフロロエチレン・エチレン共重合体、テトラフロロエチレン・ヘキサフロロプロピレン共重合体、テトラフロロエチレン・パーフロロアルコキシエチレン共重合体、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の樹脂を含有する樹脂層である。この樹脂層中に、TEOS(テトラエトキシシラン)や、シリカ粒子、チタニア粒子、アルミナ粒子等の無機粒子(後述する黒色物質とは異なる)が分散したものが好ましい。
無機粒子としては、可視光の波長よりも平均粒径が小さい無機粒子が好ましく、なかでも、コロイダルシリカ粒子やヒュームドシリカ粒子を使用することが好ましい。
無機粒子の平均粒径は、0.005μm以上、1μm以下であることが好ましい。
なお、無機粒子は、一次粒子ではなく、凝集した二次粒子であってもよい。
下地層21中に無機粒子を分散させることで、無機粒子間の隙間が細孔となり、下地層21は多孔質構造となる。
下地層21の厚みは、0.1μm以上、20μm以下であることが好ましい。なかでも、下地層21の厚みを1μm以上とすることがより好ましく、また、10μm以下とすることがより好ましい。下地層21の厚みを1μm以上とすることで、溶媒を吸収する受容層という効果が高まる。一方で、下地層21の厚みを10μm以下とすることで厚みムラ等による光学的な悪影響を抑制することが容易になる。
このような下地層21のうち、導電パターン部13側の部分(導電パターン部13に接する表面)は、導電パターン部13を遮光する黒色の遮光部211となっている。
この黒色の遮光部211は、導電パターン部13のパターンに沿って選択的に形成されており、導電パターン部13の開口部は被覆せず、導電パターン部13のメッシュ部分のみを選択的に被覆し、遮光している。すなわち、下地層21表面のうち、導電パターン部13の開口部を被覆する部分は、黒色となっておらず、導体パターン部のメッシュを被覆する部分のみが黒色となっている。
この遮光部211は、下地層21の樹脂中に黒色物質を偏在させることで形成されたものである。黒色物質とは、金属の酸化物、有機金属化合物が分解した金属微粒子の凝集体、または有機金属化合物が分解、酸化した金属酸化物の凝集体である。
遮光部211は、黒色であるため、金属色を呈する導電パターン部13よりも可視光吸収率が高く、導電パターン部13よりも可視光線反射率が低い。また、遮光部211は、光沢がないものとなっている。
次に、本実施形態のディスプレイ用フィルタ2の製造方法について説明する。
まず、本実施形態のディスプレイ用フィルタ2の製造方法の概要について説明する。
本実施形態のディスプレイ用フィルタ2の製造方法は、
(A)透明基材11の第一の面に反射防止層12を設ける工程
(B)透明基材11の第二の面側に導電パターン部13を設けるとともに、この導電パターン部13と前記第二の面との間に前記遮光部211を設ける工程を含む。
(B)の工程では、透明基材11上に多孔質構造の下地層21を形成し、この下地層21上に導電パターン部の原料である、金属酸化物粒子を含む導電ペーストを塗布する。
このとき、導電ペーストが下地層21に浸透する。金属酸化物粒子等の黒色物質を前記下地層21中に存在させるとともに、前記下地層21上の金属酸化粒子を還元する。これにより、遮光部211および導電パターン部13が形成されることとなる。
次に、本実施形態のディスプレイ用フィルタ2の製造方法について詳細に説明する。
なお、前記(A)の工程は、前記実施形態と同様であるため、省略する。
ここでは、前記(B)について説明する。
透明基材11を用意し、透明基材11の第二の面側に下地層21を形成する。下地層21を構成する組成物をバーコート法、リバースコート法、グラビアコート法、ダイコート法、ロールコート法、スプレーコート法等の湿式塗工法により塗布する。
ここで、下地層21は、たとえば、熱硬化型のものであってもよく、また、湿気硬化型のものであってもよい。
その後、下地層21が完全に硬化する前に、前述した導電ペーストをスクリーン印刷、グラビア印刷等の公知の印刷法によりパターン印刷する。
たとえば、導電ペーストが、金属酸化物粒子と還元剤とを含むものである場合、導電ペースト中の金属酸化物粒子のうち、一部は、下地層21に入り込む。
その後、印刷された導電ペーストを所定の温度、たとえば、200℃程度で焼成する。このとき、下地層21に入り込んだ金属酸化物粒子と、還元剤とはほとんど接触しないため、金属酸化物粒子は還元されず、黒色のままとなる。
一方で、下地層21上に位置する金属酸化物粒子は、導電ペースト中に含まれる還元剤により、表面の酸化膜が除去され、たとえば、銀色の導電粒子となり、導電パターン部13を構成することとなる。
また、導電ペーストが自己還元反応を起こす金属酸化物粒子を含有する場合においても、導電ペースト中の金属酸化物粒子のうち、一部は、下地層21に入り込む。
その後、印刷された導電ペーストを所定の温度、たとえば、200℃程度で焼成する。このとき、下地層21に入り込んだ金属酸化物粒子においては、自己還元反応が起こらず、黒色のままとなる。
一方で、下地層21上に位置する金属酸化物粒子は、自己還元反応をおこし、表面の酸化膜が除去され、たとえば、銀色の導電粒子となり、導電パターン部13を構成することとなる。
さらに、導電ペーストに含まれる有機金属化合物は、有機金属化合物が下地層21内に浸透して分解し、黒色の金属微粒子の凝集体を形成する、または、有機金属化合物が分解、酸化して黒色の金属酸化物を形成する。一方で、下地層21上に位置する有機金属化合物は分解して、金属酸化物粒子が自己還元して生成した金属粒子の間に融着するため、導電パターン部13の密度を高めて抵抗を低くすることとなり、非常に好ましい様態となる。
このような本実施形態によれば、前述した基本構造の項で述べたのと同様の効果を奏することができるうえ、以下の効果を奏することができる。
本実施形態では、下地層21の導電パターン部側の内部に黒色物質が入り込んでおり、黒色の遮光部211を形成している。そのため、本実施形態のディスプレイ用フィルタ2をディスプレイに設置したときに人側となる面が黒色を呈することとなる。
これにより、導電パターン部13の金属色、たとえば、銀色がディスプレイ側に露出しないため、ディスプレイ用フィルタ2の可視光線反射率を抑制することができる。これにより、ディスプレイのコントラストや視認性を向上させることができる。
また、本実施形態では、金属酸化物粒子および有機金属化合物を含む導電ペーストを下地層21上に塗布することにより、下地層21の孔内に金属酸化物粒子が入り込み、かつ/または、有機金属化合物が下地層21に浸透して黒色の金属粒子の凝集体または金属酸化物粒子の凝集体を形成して、ディスプレイ用フィルタ2をディスプレイに設置したときに人側となる面が黒色を呈することとなる。
従って、導電パターン部13の透明基材11側の面を黒色にするための工程を別途もうける必要がなく、製造にかかる手間を省くことができる。
また、本実施形態では、下地層21を多孔質構造としているため、導電ペーストを印刷した際に、孔内に導電ペースト中の溶剤等を吸収させることが可能となる。これにより、導電パターン部13のにじみを防止することができる。
さらに、金属酸化物として酸化銀粒子かつ有機金属化合物として有機銀を使用することで、本実施形態のディスプレイ用フィルタ2をディスプレイに設置したときに人側となる面を確実に黒色とすることができる。
また、金属酸化物粒子として、平均粒子径が0.1μm以上2μm以下の粒子を使用することで、多孔質構造の下地層21内に粒子を確実に入り込ませることができる。
さらには、下地層21の無機粒子の平均粒径を、1μm以下とすることで、可視光の乱反射を防止し、下地層21の透光性を高いものとすることができる。
また、無機粒子の平均粒径を、0.005μm以上とすることで、無機粒子間の所定の大きさの孔を形成することができ、下地層21を確実に多孔質構造とすることができる。
(第二実施形態)
図5を参照して、本発明の第二実施形態について説明する。
本実施形態のディスプレイ用フィルタ3は、機能フィルム16、導電パターン部13、透明支持体18、フィルタ用基材33を有する。
透明支持体18としては前記実施形態の透明基材11と同様のものが使用できる。
フィルタ用基材33は、透明基材333と、粘着層332と、導体パターン部13とを有する。
フィルタ用基材33は、透明基材333の一方の面に、導電パターン部13が形成され、他方の面に粘着層332が形成されたものである。
透明基材333としては、可視波長領域において透明であればよく、その種類を具体的にあげれば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリスチレン、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
粘着層332は、たとえば、アクリル系接着剤、シリコン系接着剤、ウレタン系接着剤、ポリビニルブチラール接着剤(PVB)、エチレン−酢酸ビニル系接着剤(EVA)等、ポリビニルエーテル、飽和無定形ポリエステル、メラミン樹脂等が挙げられる。
粘着層332の厚みは、5μm以上、100μm以下であることが好ましい。
このようなディスプレイ用フィルタ3を製造する際には、具体的には、透明基材333の一方の面に導電パターン部13を印刷法により形成するとともに、他方の面に粘着層332を形成する。
ここで、導電パターン部13、粘着層332は、ロールツーロールにより形成することができる。
なお、あらかじめ透明基材333の導体パターン部13側の表面には、遮光部(図示略)を構成する黒色のパターンを形成しておく。
その後、粘着層332を介して透明支持体18に、貼り付ければよい。
このような本実施形態によれば、第一実施形態と同様の効果を奏することができるうえ、以下の効果を奏することができる。
本実施形態では、透明基材11の一方の面に導電パターン部13を印刷法により形成するとともに、他方の面に粘着層332を形成している。このようなフィルタ用基材33はロールツーロールにより形成することができ、連続的にフィルタ用基材33を製造することが可能となる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
たとえば、前記各実施形態では、機能性フィルムは、反射防止層、透明フィルム、粘着層を有するものとしたが、これに限らず、たとえば、鏡像の映り込みを防止する防眩(AG:アンチグレア)性を有する層等をさらに備えていてもよい。
また、第一実施形態では、透明基材11上に直接機能性フィルム16を形成していたが、これに限らず、たとえば、図6に示すように、透明支持体18と導電パターン部13との間に、透明基材(透明フィルム)41、粘着層42を設けてもよい。
この場合には、あらかじめ透明基材41の一方の面に粘着層42を積層し、他方の面に、下地層21,導電パターン部13を形成しておく。そして、粘着層42を介して、透明支持体18に貼り付ける。
なお、図6中、符号17は、粘着層42と、透明基材41と、下地層21と、導電パターン部13とを有するフィルタ用基材を示す。
さらには、第一実施形態では、下地層21中に黒色物質を存在させることで、導電パターン部13の透明基材11側を黒色としていたが、これに限らず、さらに、導電パターン部13の透明基材11の逆側に、導電パターン部13のパターン形状に応じた黒色のメッシュ状の金属層等を設けてもよい。黒色の金属層は、たとえば、黒色めっき等で形成することができる。また、黒色の金属層は、硫化物等を用いて黒化処理してもよい。
次に、本発明の実施例について説明する。
(導電パターン部付透明基材(フィルタ用基材)の作製)
580mm×980mmのガラス(透明基材)を洗浄・乾燥後、片方の面にハードコート剤(日東紡製 SSGハードコート剤)に平均一次粒子径15nmのシリカ微粒子(トクヤマ製レオロシール MT−10)を33wt%混合・分散させたものをスプレーコートし、60℃で30分乾燥を行って、厚み約2.5μmの下地層を得た。
この下地層上に、平均粒子径約200nmの酸化銀微粒子、有機銀化合物、溶剤としてテルピネオール、トリプロピレングリコールn-ブチルエーテルが混合されたAgペースト(藤倉化成製:ナノドータイト XA-9053)を用いて、メッシュ状のパターンをスクリーン印刷により形成した。
印刷版には、640メッシュ、線径15μmの紗を用い、乳剤厚10μmとして線幅20μm、ピッチ300μmのメッシュ状の乳剤パターンを形成したスクリーン版を用いた。
スクリーン印刷後、200℃に昇温したオーブンに30分間保持することにより、Agペーストの焼成を行った。
これらの工程を経て得た導電パターン部付透明基材の厚み、メッシュ線幅・ピッチを計測したところ厚み4μm、線幅25μm、ピッチ300μmであった。また、4探針法を用いて導電パターン部のシート抵抗を評価したところ、0.4Ω/□であった。
さらに、導電パターン部と反対側のガラス面からこのメッシュ細線を観察したところ黒色であった。
(機能性フィルムの作製)
幅650mm、厚み100μmのPETフィルム(帝人デュポンフィルム(株)製 テイジンテトロンフィルム HBタイプ)の一方の面にアクリル系ハードコート層、フッ素樹脂層及び酸化インジウム含有樹脂層の2層からなる防汚性・静電防止能付き反射防止層を順次、湿式塗工により形成した。次にディスプレイ用フィルタの透過特性を調整する調色色素(三井化学株式会社製 PS−Red−G、PS−Violet−RC)、近赤外線を吸収する色素(日本触媒株式会社 イーエクスカラー(登録商標) 銘柄: IR−910、IR−12,およびIR−14)を含有するアクリル系の粘着層を上記PETフイルムの反射防止層を形成していない側に連続的に塗工し、幅方向の両端を裁断して幅580mmの機能性フィルムを得た。
(ディスプレイ用フィルタの作製)
機能性フィルムの粘着層側をガラスの導電パターン部が形成されていない面に貼り合わせ、電磁波シールド能、近赤外線カット能、反射防止能、透過特性調整能を有するディスプレイ用フィルタを得た。
(ディスプレイ用フィルタの評価)
本実施例で製造したディスプレイ用フィルタをディスプレイに設置したところ、従来のような導電テープを使用せずに、ディスプレイの電気的接続部分と導電パターン部を接触させることが出来、導電パターン部で発生した電流をディスプレイ側に流すことができた。
また、ディスプレイフィルタを設置した状態でディスプレイ画像の観察を行った所、導電パターン部が黒色であることで、当該パターン部からの反射色を帯びることなく良好な画像が得られる事が確認できた。このときの画像は黒化された導電パターン部が透明基材において人側に配置された従来のディスプレイフィルタを設置した場合と同程度であった。
これにより、本発明のディスプレイ用フィルタによれば、部材点数を削減し、製造コストの低減が図れることが明らかとなった。
(導電パターン部および下地層の状態の確認)
次に、本実施例で、製造したディスプレイ用フィルタの導電パターン部および下地層の状態を確認するための実験を行った。
スライドガラスの片面上にハードコート剤(日東紡製 SSGハードコート剤)をスプレーコートし、60℃で30分乾燥を行って、厚み約2μmの無色透明な下地層を得た。
この下地層上に、平均粒子径約200nmの酸化銀微粒子、有機銀化合物、溶剤としてテルピネオール、トリプロピレングリコールn-ブチルエーテルが混合されたAgペースト(藤倉化成製:ナノドータイト XA-9053)をアプリケーターにより塗工し、200℃で30分間焼成を行うことによって、厚み約7μmのAg層を形成した。
この試料のAg層の表面は銀色の金属色を有していたが、スライドガラス側から見たAg層は黒色であった。
また、元素分析が可能な透過型電子顕微鏡装置(日本電子製:JEM-2200FS)により、この試料の断面の電子顕微鏡観察を行ったところ、図7に示されるように下地層内の導電パターン部の直下に遷移層が形成されている事が確認された。さらに図8に示されるように、この電子顕微鏡装置に付属のX線マイクロアナライザー(EDS)を用いて、これら断面像における、Ag,Si,C,Oの特性X線強度のマッピングを行った。(各元素の検出感度は異なる。)この結果から、以下のことが明らかになった。
(i) 下地層内にAgが存在し、かつ、導電パターン層直下にAgが均一に含まれる領域、および、ガラス基板に向かって傾斜状にAg量が減少していく領域が存在する。
(ii) 下地層内の導電パターン部側に形成された遷移層は、下地層内の他の箇所に比較し、Agが高濃度に存在する。遷移層におけるAg濃度の深さ方向分布は、略一定である。
本発明の基本構造にかかるディスプレイ用フィルタの断面図である。 ディスプレイ用フィルタの導電パターン部を示す平面図である。 本発明の第一実施形態にかかるディスプレイ用フィルタの断面図である。 本発明の第一実施形態にかかるディスプレイ用フィルタの要部を示す図である。 本発明の第二実施形態にかかるディスプレイ用フィルタの断面図である。 本発明の変形例にかかるディスプレイ用フィルタの断面図である。 本発明の実施例の試料の断面図である。 図7に示した試料のAg,Si,C,Oの特性X線強度のマッピングを示す図である。 従来のディスプレイ用フィルタを示す図である。
符号の説明
1 ディスプレイ用フィルタ
2 ディスプレイ用フィルタ
3 ディスプレイ用フィルタ
10 フィルタ用基材
11 透明基材
12 反射防止層
13 導体パターン部
13 導電パターン部
14 粘着層
15 樹脂フィルム
16 機能フィルム
17 フィルタ用基材
18 透明支持体
21 下地層
33 フィルタ用基材
41 透明基材
42 粘着層
100 ディスプレイ用フィルタ
101 透明基材
102 導電パターン部
103 反射防止層
104 高分子フィルム
105 近赤外線吸収剤含有層
106 接着剤
211 遮光部
332 粘着層
333 透明基材

Claims (15)

  1. ディスプレイ用フィルタに使用されるフィルタ用基材であって、
    透明基材と、
    この透明基材の一方の面側に設けられ、所定の形状にパターニングされた導電パターン部と、
    前記透明基材の前記一方の面と、前記導電パターン部との間に、前記透明基材側から前記導電パターン部に向かう可視光を遮光する黒色の遮光部とを有するフィルタ用基材。
  2. 請求項1に記載のフィルタ用基材において、
    前記導電パターン部は、導電粒子が融着し連結してなるものであるフィルタ用基材。
  3. 請求項1に記載のフィルタ用基材において、
    前記導電パターン部は、導電粒子と、該導電粒子を結着させるバインダとを含む、フィルタ用基材。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のフィルタ用基材において、
    前記遮光部が、樹脂および該樹脂中に含まれる黒色物質により構成された、フィルタ用基材。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のフィルタ用基材において、
    前記透明基材と、前記導電パターン部との間に下地層を備え、
    前記下地層の前記導電パターン部に接する表面が選択的に黒色となっており、前記遮光部を構成するフィルタ用基材。
  6. 請求項5に記載のフィルタ用基材において、
    前記遮光部は、黒色物質を含み、
    前記黒色物質が、前記導電パターン部の導電粒子に含まれる金属またはその金属化合物のいずれかを含む、フィルタ用基材。
  7. 請求項5または6に記載のフィルタ用基材において、
    前記下地層が多孔質構造である、フィルタ用基材。
  8. 請求項7に記載のフィルタ用基材において、
    前記下地層は、前記黒色物質とは異なる無機粒子を含む、フィルタ用基材。
  9. 請求項8に記載のフィルタ用基材において、
    前記下地層中の前記無機粒子の平均粒径が0.005μm以上、1μm以下であるフィルタ用基材。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載のフィルタ用基材において、
    前記透明基材は、ガラスまたはプラスチックからなるフィルタ用基材。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載のフィルタ用基材において、
    前記導電パターン部は、平面視においてメッシュ状に設けられた導電性細線であるフィルタ用基材。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載のフィルタ用基材において、
    前記導電パターン部は、金属酸化物粒子を還元すること、および有機金属化合物を分解することにより形成したものであるフィルタ用基材。
  13. 請求項12に記載のフィルタ用基材において、
    前記金属酸化物粒子は、平均粒子径が0.1μm以上2μm以下である、フィルタ用基材。
  14. 請求項1乃至13のいずれかに記載のフィルタ用基材を用いたディスプレイ用フィルタにおいて、
    前記透明基材の前記導電パターン部が設けられていない面側に、近赤外線遮蔽層が設けられているディスプレイ用フィルタ。
  15. 請求項14に記載のディスプレイ用フィルタにおいて、
    前記透明基材の前記導電パターン部が設けられていない面側に、可視光領域から近赤外領域までの光の一部を選択的に吸収する色素を含有する粘着層が設けられているディスプレイ用フィルタ。
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