JP2009014488A - 容量式半導体加速度センサ - Google Patents

容量式半導体加速度センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2009014488A
JP2009014488A JP2007176255A JP2007176255A JP2009014488A JP 2009014488 A JP2009014488 A JP 2009014488A JP 2007176255 A JP2007176255 A JP 2007176255A JP 2007176255 A JP2007176255 A JP 2007176255A JP 2009014488 A JP2009014488 A JP 2009014488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
sensor chip
substrate
semiconductor acceleration
acceleration sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007176255A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4957414B2 (ja
Inventor
Norio Kitao
典雄 北尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2007176255A priority Critical patent/JP4957414B2/ja
Publication of JP2009014488A publication Critical patent/JP2009014488A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4957414B2 publication Critical patent/JP4957414B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

【課題】 センサ部を複数個共通の半導体基板上に形成した温度特性が良好な容量式半導体加速度センサを実現する。
【解決手段】 センサチップ11には、センサ部12及びセンサ部13が長手方向に並んで形成されている。センサ部12及びセンサ部13の間の領域には、素子形成基板20cの表面20eから埋込酸化膜20bに向かって、センサチップ11の厚さを薄く形成するための溝状の薄肉部31が短手方向に略平行に形成されており、薄肉部31に対向して、支持基板20aの表面20dから埋込酸化膜20bに向かって、溝状の薄肉部32が形成されている。センサチップ11に、薄肉部31及び薄肉部32を形成することにより、センサチップ11の内部応力や接着層30に起因する温度変化に伴うセンサチップ11の反りを、長手方向において減少させることができるので、温度特性を向上することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、検出軸方向に変位可能な可動電極と、この可動電極と対向して設けられた固定電極とを備え、両電極間の容量変化に基づいて検出軸方向に生じる加速度を検出可能に構成されたセンサ部を複数個共通の半導体基板上に形成した容量式半導体加速度センサに関する。
近年、例えば、自動車のエアバッグ制御システムなどにおいて、2方向の加速度を検出可能な容量式半導体加速度センサの要求が高まっている。このような容量式半導体加速度センサを用いると、前面と側面との2方向からの衝突に伴う加速度を検出することができる。
ここで、このような容量式半導体加速度センサとして、例えば、特許文献1には、SOI基板等の半導体基板より形成された長方形のチップ内に、検出軸方向に変位可能な可動電極と、この可動電極と対向して設けられた固定電極とを備え、両電極間の容量変化に基づいて検出軸方向に生じる加速度を検出可能な1軸センサを複数個形成し、このチップを回路基板に接着固定して形成した容量式力学量センサが開示されている。
特開2004−286581号公報
ここで、容量式半導体加速度センサでは、使用環境の温度が変化すると、素子形成によるチップの内部応力や回路基板に接着固定するための接着材などにより生じる熱応力などの要因によりチップが変形し、可動電極と固定電極との間隔が変動する。これにより、温度に依存して容量式半導体加速度センサのオフセット電圧が変動し、出力値が変動する温度特性を発現する。
特に、上述したタイプの容量式力学量センサでは、チップ長手方向の変形が短手方向に比べて大きくなるため、チップ長手方向に検出軸を有するセンサの温度特性が、短手方向に検出軸を有するセンサの温度特性に比べて劣るという問題がある。
そこで、本発明は、センサ部を複数個共通の半導体基板上に形成した温度特性が良好な容量式半導体加速度センサを実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、加速度を検出する検出軸方向に変位可能な可動電極と、この可動電極と対向して設けられた固定電極とを有し、両電極間の容量変化に基づいて前記検出軸方向に生じる加速度を検出可能に構成されたセンサ部を、矩形板状に形成された共通の半導体基板上の長手方向に複数個配置したセンサチップと、前記センサチップを接着層を介して接着固定する基板と、を備えた容量式半導体加速度センサにおいて、前記複数個のセンサ部が形成された前記半導体基板の主面と、この主面と対向する裏面との少なくとも一方の面から他方の面に向かって前記センサチップの厚さを薄く形成する薄肉部が、前記複数組の各センサ部の間であって、前記センサチップの短手方向に配列して形成されている、という技術的手段を用いる。
請求項1に記載の発明によれば、容量式半導体加速度センサにおいて、複数個のセンサ部が形成された半導体基板の主面と、この主面と対向する裏面との少なくとも一方の面から他方の面に向かってセンサチップの厚さを薄く形成する薄肉部が、複数組の各センサ部の間であって、センサチップの短手方向に配列して形成されているため、センサチップの内部応力や接着層に起因する温度変化に伴うセンサチップの反りを、長手方向において減少させることができる。これにより、温度変化に伴うセンサチップの反りがセンサ部に及ぼす影響を小さくすることができ、温度特性を向上することができる。つまり、温度特性が良好な容量式半導体加速度センサを実現することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の容量式半導体加速度センサにおいて、前記薄肉部は、前記主面及び前記裏面からそれぞれ対向して形成されている、という技術的手段を用いる。
請求項2に記載の発明によれば、薄肉部は、主面から形成されているため、センサチップのセンサ部が形成されている面側の長手方向の剛性を低くすることができるので、温度変化に伴うセンサチップの反りについて、内部応力の影響を低減することができる。
また、薄肉部は、裏面からも形成されているため、センサチップの接着層側の長手方向の剛性を低くすることができるので、温度変化に伴うセンサチップの反りについて、接着層の熱膨張、熱収縮の影響を低減することができる。
更に、薄肉部は、主面及び裏面より対向して形成されているため、半導体基板の厚さを薄くすることができるので、センサチップの剛性を低くすることができる。
これにより、温度変化に伴いセンサチップの反りがセンサ部に及ぼす影響を小さくすることができるので、容量式力学量センサの温度特性を向上することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の容量式半導体加速度センサにおいて、前記薄肉部は、前記主面からのみ形成されている、という技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明によれば、薄肉部は、主面からのみ形成されているため、温度変化に伴うセンサチップの反りについて、内部応力の影響を低減することができるとともに、薄肉部は、主面からは形成されていないので、半導体基板の強度を向上させることができ、センサチップの製造中に破損するおそれを少なくすることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の容量式半導体加速度センサにおいて、前記薄肉部は、前記裏面からのみ形成されている、という技術的手段を用いる。
請求項4に記載の発明によれば、薄肉部は、裏面からのみ形成されているため、温度変化に伴うセンサチップの反りについて、接着層の熱膨張、熱収縮の影響を低減することができるとともに、主面からは形成されていないので、半導体基板の強度を向上させることができ、センサチップの製造中に破損するおそれを少なくすることができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の容量式半導体加速度センサにおいて、前記薄肉部は、前記センサチップの短手方向に略平行である溝状に形成されている、という技術的手段を用いる。
請求項5に記載の発明によれば、薄肉部は、センサチップの短手方向に略平行に、単純な形状である溝状に形成されているため、ドライエッチングやダイシング時のハーフカットなどの方法により容易に形成することができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の容量式半導体加速度センサにおいて、前記複数個のセンサ部の少なくとも1組の検出軸方向が異なるように配置されている、という技術的手段を用いる。
請求項6に記載の発明によれば、複数個のセンサ部の少なくとも1組の検出軸方向が異なるように配置されているため、1個の容量式半導体加速度センサにより、複数方向の加速度を検出することができる。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の容量式半導体加速度センサにおいて、前記1組の検出軸方向が直交している、という技術的手段を用いる。
請求項7に記載の発明によれば、1組の検出軸方向が直交しているため、直交する2軸の加速度を検出することができる。
請求項8に記載の発明では、請求項7に記載の容量式半導体加速度センサにおいて、前記1組の検出軸方向のうち、一方の検出軸方向が前記センサチップの長手方向に平行であり、他方の検出軸方向が前記センサチップの短手方向に平行である、という技術的手段を用いる。
請求項8に記載の発明によれば、直交する1組の検出軸方向のうち、一方の検出軸方向がセンサチップの長手方向に平行であり、他方の検出軸方向がセンサチップの短手方向に平行であるため、センサチップを車両などの被搭載物に搭載する際に、センサチップの長手方向及び短手方向を基準として、検出軸の位置合わせを容易に行うことができる。
請求項9に記載の発明では、請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の容量式半導体加速度センサにおいて、前記半導体基板は、前記センサチップが形成される素子形成基板が埋込酸化膜を介して支持基板上に積層して形成されたSOI(Silicon On Insulator)基板である、という技術的手段を用いる。
請求項9に記載の発明のように、本発明は、半導体基板として、センサチップが形成される素子形成基板が埋込酸化膜を介して支持基板上に積層して形成されたSOI(Silicon On Insulator)基板を用いる場合に、好適に適用することができる。
[第1実施形態]
この発明に係る容量式半導体加速度センサの第1実施形態について、図を参照して説明する。図1は、容量式半導体加速度センサの平面説明図である。図2は、容量式半導体加速度センサのセンサ部の説明図である。図2(A)は、センサ部の平面図であり、図2(B)は、図2(A)のA−A矢視断面図であり、図2(C)は、図2(A)のB−B矢視断面図である。図3は、容量式半導体加速度センサの断面説明図である。
なお、各図では、説明のために一部を拡大して誇張して示している。
図1に示すように、容量式半導体加速度センサ(以下、加速度センサという)10は、チップの短手方向に生じる加速度を検出するセンサ部12と、チップの長手方向に生じる加速度を検出するセンサ部13とがSOI(Silicon On Insulator)基板20上に形成されたセンサチップ11が、回路基板21に接着固定されて形成されている。図中では、チップの長手方向をX方向、短手方向をY方向で示す。センサ部12による検出軸方向はY方向であり、センサ部13による検出軸方向はX方向となる。
なお、図1において、センサ部12及びセンサ部13の形成領域のみを示しており、詳細な構造については、図2を参照して以下に説明する。
次に、センサ部12の構造を説明する。図2(A)〜(C)に示すように、センサ部12は、支持基板20a上に埋込酸化膜20bを介して素子形成基板20cを積層して形成されたSOI(Silicon On Insulator)基板20にMEMS技術を用いて形成されている。
センサ部12は、素子形成基板20cに形成された可動部14と固定部15とから構成されており、この可動部14と固定部15とに櫛歯状の梁構造が形成されている。
可動部14は、可動電極14a、錘部14b、梁部14c、アンカ14d及び可動電極パッド14eにより形成されている。
錘部14bは、長手方向が加速度を検出する検出軸方向になるように配置されており、両端部には四角形の枠状に形成された梁部14cがそれぞれ設けられている。梁部14cに隣接して錘部14bの延長線上に埋込酸化膜20bを介して支持基板20aに保持されたアンカ14dが形成されている。一方のアンカ14dの表面には、回路基板21に電気的に接続される可動電極パッド14eが形成されている。
可動電極14aは、錘部14bの両側面から錘部14bの長手方向とほぼ垂直に突出して櫛歯状に形成されている。本実施形態では、可動電極14aが錘部14bの両側面から3個ずつ設けられた場合を例示している。
この可動電極14a、錘部14b、梁部14cの下方は、エッチングにより埋込酸化膜20bが除去されており、空隙が形成されている。つまり、可動電極14a、錘部14b、梁部14cは、アンカ14dにより支持基板20aの上方に浮いた状態で保持されている。
センサ部12がY方向の加速度を受けると、梁部14cの枠形状が変形することによりバネとして作用し、Y方向に変位する。これにより、錘部14b及び可動電極14aを加速度の大きさに応じてY方向に変位させることができる。
固定部15は、固定電極15a、電極配線15b及び固定電極パッド15cにより形成されている。
電極配線15bは錘部14bと平行に配置されている。電極配線15bの一端の表面には、回路基板21に電気的に接続される固定電極パッド15cが形成されている。
固定電極15aは、電極配線15bの可動電極14a側の側面から、櫛歯状に突出して形成されており、可動電極14aと所定の検出間隔を有して対向するように、平行に配置されている。固定電極15aは、可動電極14aと同じ個数だけ設けられ、本実施形態では、3つずつ設けられている。
センサ部がY方向の加速度を受けると、梁部14cの枠形状が変形することによりバネとして作用し、Y方向に変位する。これにより、錘部14b及び可動電極14aが加速度の大きさに応じてY方向に変位する。
このとき、可動電極14aと固定電極15aとの間隔が変化するため、可動電極14aと固定電極15aとの間に形成されたコンデンサの静電容量が、可動電極14aの変位に応じて変化する。この静電容量の変化を回路基板に形成されているスイッチトキャパシタ構成のC−V変換部(図示せず)において電圧として出力し、その出力値に基づいて加速度を検出することができる。
上述の構成の加速度センサ10によれば、直交する2軸(X方向、Y方向)の加速度を検出することができる。また、検出軸方向がセンサチップ11の長手方向及び短手方向とそれぞれ平行であるため、センサチップ11を車両などの被搭載物に搭載する際に、センサチップ11の長手方向及び短手方向を基準として、検出軸の位置合わせを容易に行うことができる。
センサ部13の構成は、センサ部12の構成と同じであり、検出軸方向がセンサチップのX方向となるように配置されている点のみ異なっている。
続いて、センサチップ11の構造について説明する。
図3に示すように、センサチップ11の素子形成基板20cには、センサ部12及びセンサ部13が長手方向(X方向)に並んで形成されている。センサチップ11は、支持基板20aの表面20dにおいて、接着層30を介して回路基板21に接着固定されている。
素子形成基板20cのセンサ部12及びセンサ部13の間の領域には、表面20eから埋込酸化膜20bに向かって、センサチップ11の厚さを薄く形成するための溝状の薄肉部31が短手方向(Y方向)に略平行に形成されている。薄肉部31は、センサ部12、13の形成時に、ドライエッチングによりセンサ部12、13と同時に形成されている。
また、センサチップ11の厚さ方向に見た場合に薄肉部31に対向する位置に、支持基板20aの表面20dから埋込酸化膜20bに向かって、センサチップ11の厚さを薄く形成するための溝状の薄肉部32が形成されている。薄肉部32は、センサチップ11のダイシングの際に、ハーフカットにより、例えば、幅70μmに形成されている。
薄肉部31、32は、単純な形状である溝状に形成されているため、ドライエッチングやハーフカットなどの方法により容易に形成することができる。
センサチップ11に、薄肉部31を形成することにより、センサ部12、13が形成されている素子形成基板20c側の剛性を低くすることができるので、温度変化に伴うセンサチップ11の反りについて、内部応力の影響を低減することができる。
センサチップ11に、薄肉部32を形成することにより、センサチップ11の接着層30側の剛性を低くすることができるので、温度変化に伴うセンサチップ11の反りについて、接着層30の熱膨張、熱収縮の影響を低減することができる。
更に、薄肉部31、32は、対向して形成されているため、センサチップ11の厚さを薄くすることができるので、センサチップ11の剛性を低くすることができる。
つまり、センサチップ11に、薄肉部31及び薄肉部32を形成することにより、センサチップ11の内部応力や接着層30に起因する温度変化に伴うセンサチップ11の反りを、長手方向において減少させることができる。これにより、温度変化に伴うセンサチップ11の反りがセンサ部13に及ぼす影響を小さくすることができ、温度特性を向上することができる。
(変更例)
(1)本実施形態では、薄肉部31及び薄肉部32は、埋込酸化膜20bに到達しない構成を示したが、薄肉部31は埋込酸化膜20bを貫通して支持基板20aに到達するまで形成してもよいし、薄肉部32は埋込酸化膜20bを貫通して素子形成基板20cに到達するまで形成してもよい。
(2)SOI基板20に薄肉部31または薄肉部32を形成する効果を奏することができれば、薄肉部31及び薄肉部32の形成方法は任意である。例えば、センサ部12、13を形成する前に薄肉部31または薄肉部32をダイシングによりハーフカットして形成してもよい。
[最良の実施形態の効果]
本実施形態の加速度センサ10によれば、センサチップ11に、薄肉部31を形成することにより、センサ部12、13が形成されている素子形成基板20c側の剛性を低くすることができるので、温度変化に伴うセンサチップ11の反りについて、内部応力の影響を低減することができる。
センサチップ11に、薄肉部32を形成することにより、センサチップ11の接着層30側の剛性を低くすることができるので、温度変化に伴うセンサチップ11の反りについて、接着層30の熱膨張、熱収縮の影響を低減することができる。
更に、薄肉部31、32は、対向して形成されているため、センサチップ11の厚さを薄くすることができるので、センサチップ11の剛性を低くすることができる。
つまり、センサチップ11に、薄肉部31及び薄肉部32を形成することにより、センサチップ11の内部応力や接着層30に起因する温度変化に伴うセンサチップ11の反りを、長手方向において減少させることができる。これにより、温度変化に伴うセンサチップ11の反りがセンサ部13に及ぼす影響を小さくすることができ、温度特性を向上することができる。
[その他の実施形態]
(1)上述した実施形態では、素子形成基板20cと支持基板20aとの両者に薄肉部31、32をそれぞれ形成した構成を示したが、いずれか一方のみ形成する構成を採用することもできる。
図4(A)に示すように、薄肉部32のみを形成する構成によれば、温度変化に伴うセンサチップ11の反りについて、接着層30の熱膨張、熱収縮の影響を低減することができる。また、センサチップ11のダイシングの際に、ハーフカットにより形成するため、工程を追加する必要がない。
図4(B)に示すように、薄肉部31のみを形成する構成によれば、温度変化に伴うセンサチップ11の反りについて、内部応力の影響を低減することができる。
いずれの場合においても、SOI基板20の一方の面からのみ薄肉部を形成するため、SOI基板20の強度を向上させることができるので、センサチップ11の製造中に破損するおそれを少なくすることができる。
(2)薄肉部31または薄肉部32の形状は、温度変化に伴うセンサチップ11の反りを緩和することができれば、種々の形状を選択することができる。
例えば、図5(A)に示すように、薄肉部31または薄肉部32を複数箇所に平行に形成することもできる。この構成によれば、薄肉部31または薄肉部32を形成する面積を増大させることができるので、より効果的にセンサチップ11の反りを、長手方向において減少させることができる。
また、図5(B)に示すように、ドライエッチングにより、薄肉部31または薄肉部32を孔状に形成することもできる。この構成によれば、薄肉部31または薄肉部32が連続して形成されていないので、SOI基板20の強度を向上させることができるので、センサチップ11の製造中に破損するおそれを少なくすることができる。
(3)センサ部の数及び検出軸方向は、用途に合わせて任意に選択することができる。例えば、感度の異なるセンサ部を、検出軸方向が同じになるように配置してもよいし、センサ部の検出軸方向がセンサチップ11の長手方向及び短手方向にそれぞれ45°ずつ傾けて配置してもよい。
(4)本発明の加速度センサ10のセンサ部12、13として、可動電極14a及び固定電極15aが櫛歯構造ではない構成を用いることができる。また、SOI基板20以外の半導体基板、例えば、シリコンのみで構成された半導体基板を用いることができる。
[各請求項と実施形態との対応関係]
SOI基板20が請求項1に記載の半導体基板に、支持基板20aが裏面に、素子形成基板20cが主面に、回路基板21がセンサチップを支持する基板にそれぞれ対応する。
容量式半導体加速度センサの平面説明図である。 容量式半導体加速度センサのセンサ部の説明図である。図2(A)は、センサ部の平面図であり、図2(B)は、図2(A)のA−A矢視断面図であり、図2(C)は、図2(A)のB−B矢視断面図である。 容量式半導体加速度センサの断面説明図である。 容量式半導体加速度センサのその他の実施形態を示す断面説明図である。 容量式半導体加速度センサのその他の実施形態を示す平面説明図である。
符号の説明
10 容量式半導体加速度センサ
11 センサチップ
12、13 センサ部
14b 可動電極
15b 固定電極
20 SOI基板(半導体基板)
20a 支持基板(裏面)
20c 素子形成基板(主面)
21 回路基板(センサチップを支持する基板)
31、32 薄肉部
X 長手方向、検出軸方向
Y 短手方向、検出軸方向

Claims (9)

  1. 加速度を検出する検出軸方向に変位可能な可動電極と、この可動電極と対向して設けられた固定電極とを有し、両電極間の容量変化に基づいて前記検出軸方向に生じる加速度を検出可能に構成されたセンサ部を、矩形板状に形成された共通の半導体基板上の長手方向に複数個配置したセンサチップと、
    前記センサチップを接着層を介して接着固定する基板と、を備えた容量式半導体加速度センサにおいて、
    前記複数個のセンサ部が形成された前記半導体基板の主面と、この主面と対向する裏面との少なくとも一方の面から他方の面に向かって前記センサチップの厚さを薄く形成する薄肉部が、前記複数組の各センサ部の間であって、前記センサチップの短手方向に配列して形成されていることを特徴とする容量式半導体加速度センサ。
  2. 前記薄肉部は、前記主面及び前記裏面からそれぞれ対向して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の容量式半導体加速度センサ。
  3. 前記薄肉部は、前記主面からのみ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の容量式半導体加速度センサ。
  4. 前記薄肉部は、前記裏面からのみ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の容量式半導体加速度センサ。
  5. 前記薄肉部は、前記センサチップの短手方向に略平行である溝状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の容量式半導体加速度センサ。
  6. 前記複数個のセンサ部の少なくとも1組の検出軸方向が異なるように配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の容量式半導体加速度センサ。
  7. 前記1組の検出軸方向が直交していることを特徴とする請求項6に記載の容量式半導体加速度センサ。
  8. 前記1組の検出軸方向のうち、一方の検出軸方向が前記センサチップの長手方向に平行であり、他方の検出軸方向が前記センサチップの短手方向に平行であることを特徴とする請求項7に記載の容量式半導体加速度センサ。
  9. 前記半導体基板は、前記センサチップが形成される素子形成基板が埋込酸化膜を介して支持基板上に積層して形成されたSOI(Silicon On Insulator)基板であることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の容量式半導体加速度センサ。
JP2007176255A 2007-07-04 2007-07-04 容量式半導体加速度センサ Expired - Fee Related JP4957414B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007176255A JP4957414B2 (ja) 2007-07-04 2007-07-04 容量式半導体加速度センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007176255A JP4957414B2 (ja) 2007-07-04 2007-07-04 容量式半導体加速度センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009014488A true JP2009014488A (ja) 2009-01-22
JP4957414B2 JP4957414B2 (ja) 2012-06-20

Family

ID=40355579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007176255A Expired - Fee Related JP4957414B2 (ja) 2007-07-04 2007-07-04 容量式半導体加速度センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4957414B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015206746A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 セイコーエプソン株式会社 電子デバイス、電子デバイスの製造方法、物理量センサー、電子機器および移動体
JP2016125927A (ja) * 2015-01-06 2016-07-11 セイコーエプソン株式会社 電子デバイス、電子デバイスの製造方法、物理量センサー、電子機器および移動体
US10167187B2 (en) 2013-07-09 2019-01-01 Seiko Epson Corporation Physical quantity sensor having an elongated groove, and manufacturing method thereof

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07176764A (ja) * 1993-12-20 1995-07-14 Nec Corp 半導体センサ
JPH08211094A (ja) * 1994-11-03 1996-08-20 Temic Telefunken Microelectron Gmbh 容量加速度センサ
JPH09113534A (ja) * 1995-10-23 1997-05-02 Yoshinobu Matsumoto 加速度センサー
JPH1062446A (ja) * 1996-08-14 1998-03-06 Hitachi Ltd 加速度センサ及び実装用プリント基板
JP2004271464A (ja) * 2003-03-12 2004-09-30 Denso Corp 半導体力学量センサ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07176764A (ja) * 1993-12-20 1995-07-14 Nec Corp 半導体センサ
JPH08211094A (ja) * 1994-11-03 1996-08-20 Temic Telefunken Microelectron Gmbh 容量加速度センサ
JPH09113534A (ja) * 1995-10-23 1997-05-02 Yoshinobu Matsumoto 加速度センサー
JPH1062446A (ja) * 1996-08-14 1998-03-06 Hitachi Ltd 加速度センサ及び実装用プリント基板
JP2004271464A (ja) * 2003-03-12 2004-09-30 Denso Corp 半導体力学量センサ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10167187B2 (en) 2013-07-09 2019-01-01 Seiko Epson Corporation Physical quantity sensor having an elongated groove, and manufacturing method thereof
JP2015206746A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 セイコーエプソン株式会社 電子デバイス、電子デバイスの製造方法、物理量センサー、電子機器および移動体
JP2016125927A (ja) * 2015-01-06 2016-07-11 セイコーエプソン株式会社 電子デバイス、電子デバイスの製造方法、物理量センサー、電子機器および移動体
CN110058050A (zh) * 2015-01-06 2019-07-26 精工爱普生株式会社 电子装置、电子设备以及移动体
US10408856B2 (en) 2015-01-06 2019-09-10 Seiko Epson Corporation Electronic device, method of manufacturing electronic device, physical quantity sensor, electronic apparatus and moving object

Also Published As

Publication number Publication date
JP4957414B2 (ja) 2012-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3156804B1 (en) Microelectromechanical sensor device with reduced stress sensitivity
US9791472B2 (en) Acceleration sensor
JP3199775B2 (ja) 加速度センサ
JPH11344507A (ja) マイクロマシンの構成エレメント
JP4737276B2 (ja) 半導体力学量センサおよびその製造方法
JP2006084327A (ja) 容量式力学量センサ装置
US20120160029A1 (en) Acceleration sensor
US9903884B2 (en) Parallel plate capacitor and acceleration sensor comprising same
JP4639979B2 (ja) 静電容量型力学量センサおよびその製造方法
JPH08211094A (ja) 容量加速度センサ
US20160016788A1 (en) Soi substrate, physical quantity sensor, soi substrate manufacturing method, and physical quantity sensor manufacturing method
JP4957414B2 (ja) 容量式半導体加速度センサ
KR20040010394A (ko) 도핑된 반도체층을 배선으로 사용한 반도체 가속도 센서
JP2007309654A (ja) 加速度センサおよびその製造方法
JP5477434B2 (ja) 容量式物理量センサ
JP2012185040A (ja) 静電容量型加速度センサ
WO2016117290A1 (ja) 加速度センサおよび加速度センサの実装構造
JP5076986B2 (ja) 容量式物理量センサ
JP4976349B2 (ja) 静電容量型加速度センサ及び静電容量型加速度計
JPH11201984A (ja) 半導体力学量センサ及びその製造方法
JP2011220765A (ja) 慣性センサ及びその製造方法
JP6036609B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP6044320B2 (ja) 物理量センサ
JP2009229189A (ja) 容量式物理量センサ
JP5079527B2 (ja) 加速度センサの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090602

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110719

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120305

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees