JP2009014464A - エンジンテストベンチ用燃料配管の構造及びエンジンテストベンチの運転方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】燃料供給系統(Lc)には、燃料流量が所定値未満となったことを検知する検知手段(流量スイッチ5)が介装されており、前記制御手段(10)は前記検知手段によって燃料流量が所定値未満になったことを受信した際にエンジン(1)を停止させるように構成されている。
【選択図】図1
Description
従来のエンジンテストベンチでは、かかる目詰まりをチェックする手段が無く、目詰まりを生じた場合は、エンジン側の燃料ポンプ(フィードポンプ)への燃料供給が滞る。燃料ポンプへの燃料供給の停滞は、燃料ポンプを焼き付きを惹起する可能性があり、あるいは、ポンプの構成部品を異常磨耗させる恐れがある。
エンジンテスト終了時には、供給用配管カプラ及び回収用配管カプラをエンジンから取り外す。
また、床面に漏れ出した燃料や床面に付着した燃料によって、作業者が滑り易くなり、作業環境としては好ましくなくなる。
しかし、係る従来技術(特許文献1)は、ダイナモメータが発生するトルク負荷を求めるものであり、上述した従来技術の問題点を解消するものではない。
そのため、燃料供給系統(Lc)のエンジン側との接続部(3)及び燃料回収系統(Lr)のエンジン(1)側との接続部(8)をエンジン(1)から取り外しても、燃料供給系統(Lc)及び燃料回収系統(Lr)に残留する燃料は、完全に回収タンク(7)に回収され、テストベンチの床に漏れ出すことはない。そして、テストベンチ周辺を、常時、清浄且つ安全に保つことが出来る。
図1は、本発明の実施形態に係るエンジンテストベンチの燃料配管における構成を示している。
エンジンテストベンチの燃料配管は、燃料供給系統である燃料供給ライン(以下、供給ラインと言う)Lcと、燃料回収系統である燃料回収ライン(以下、回収ラインと言う)Lrと、制御手段であるコントロールユニット10とを有している。
エンジンテスト時には、カプラ3はエンジン1の燃料ポンプ1Pの吸入口1Piに接続されるように構成されている。
流路切換え用ソレノイドバルブV1とラインフィルタ4との間の領域には、流量スイッチ5と圧力ゲージ6とが介装されている。流量スイッチ5は入力信号ラインSiによってコントロールユニット10と接続されており、流路切換え用ソレノイドバルブV1は制御信号ラインSo1によってコントロールユニット10と接続されている。
エンジンテスト時には、回収用カプラ8は、エンジン1の燃料ポンプ1Pの燃料戻し口1Poに接続される。
回収ラインLrにおいて、流路制限ソレノイドバルブV2と回収タンク7との間の領域には、燃料回収用のポンプ(以下、ポンプと言う)9が介装されている。
回収用カプラ8と流路制限ソレノイドバルブV2との間の領域には、第1及び第2の合流点G1、G2が形成されている。
回収用カプラ8と合流点G1との間の領域、流路制限ソレノイドバルブV2と回収ポンプ9との間の領域、回収ポンプ9と回収タンク7との間の領域には、手動の開閉弁V0がそれぞれ介装されている。
回収ラインLrにおける合流点G2と供給ラインLcの合流点G3とは、第2のバイパスライン(循環用バイパスライン)Lb2によって連通している。
第2のバイパスライン(循環用バイパスライン)Lb2には、逆止弁Vcが介装されており、逆止弁Vcは、合流点G2から合流点G3に向かう流れのみを許容する。
また、コントロールユニット10は、制御信号ラインSo2によって、流路制限ソレノイドバルブV2と接続され、制御信号ラインSo3によってポンプ9と接続されている。
流量スイッチ5が作動(ON)することにより、コントロールユニット10に対して、供給燃料の流れが所定値以下になった旨の情報を送出する。そしてコントロールユニット10は、流量スイッチ5が作動した場合は、エンジンコントローラ1Cに制御信号を発信して、エンジン1を即座に停止させる様に構成されている。
コントロールユニット10は、テストのためにエンジンを始動させた場合、図2に示すように、流路切換えソレノイドバルブV1を操作して、エンジン1の燃料ポンプ1Pと燃料供給源2とを連通させる。
また、コントロールユニット10は、テストのためにエンジンを始動させた場合、流路制限ソレノイドバルブV2を操作して、流路制限ソレノイドバルブV2の回収タンク7側を遮断する。
なお、第2のバイパスラインLb2には逆止弁Vcが介装してあるため、燃料供給源2の燃料がエンジン1を迂回して、第2のバイパスラインLb2を経由して、回収ラインLr側に流入してしまうことはない。
コントロールユニット10は、テスト終了後で、エンジンを停止させた場合、図3に示すように、流路切換えソレノイドバルブV1を操作して、エンジン1の燃料ポンプ1Pの吸入口1Piと回収ラインLr側とを第1のバイパスラインLb1を介して連通させる。
コントロールユニット10は、エンジンを停止させた場合、流路制限ソレノイドバルブV2を操作して、回収ラインLr全域を回収タンク7に連通させる。
コントロールユニット10はその際更に、ポンプ回収用ポンプ9を稼動させる。
一方、供給ラインLcにおける供給用カプラ3から流路切換えソレノイドバルブV1の間の領域に残留する燃料も、第1のバイパスラインLb1を経由して、回収ラインLrから回収タンク7に回収される。
ポンプ9が稼動すると、第1のバイパスラインLb2の燃料の圧力よりも、(回収ラインLrにおける)合流点G2からポンプ9の間の領域の燃料の圧力の方が低くなるので、回収ラインLrから第2のバイパスラインLb2側(すなわち供給ラインLc側)には燃料は流れ込まない。
図4では、各ユニットV1、V2、9毎に、待機、機種選択、運転準備、始動、運転、運転終了、搬出準備完了を「ON」、「OFF」で示している。
ステップS1において、エンジンテストベンチにテストするべきエンジン1をセットする。ステップS2では、供給ラインLcのカプラ3をエンジンの燃料ポンプ1Pの吸入口1Piに接続し、回収ラインLrのカプラ8を燃料戻し口1Poに接続する。
図2の状態であれば、回収ラインLr側の残余燃料は、循環バイパスラインLb2を介して供給ラインLc側に循環する。そしてエンジンの運転を続ける(ステップS4)。運転中、流量スイッチ5は供給ラインLcを流れる燃料流量を監視している。
燃料流量が所定値以上を維持していれば(ステップS5がYES)、ステップS6に進む。
同時に、コントロールユニット10は、流路制限ソレノイドバルブV2を操作して、回収ラインLrを回収タンク7に連通させる(図3の状態)。
回収ラインLrに残留する燃料と、供給ラインLcにおける供給用カプラ3から流路切換えソレノイドバルブV1の間の領域に残留する燃料とを、全て回収し終わったならば、供給用カプラ3及び回収用カプラ8をエンジン1の燃料ポンプ1Pから取り外す(ステップS8)。
供給ラインLc、回収ラインLrをエンジンから取り外した後、エンジン1をベンチから搬出(ステップS9)して、一連のエンジンテストを終了する。
2・・・燃料供給源
3・・・供給用カプラ
4・・・フィルタ
5・・・流量スイッチ
6・・・圧力ゲージ
7・・・回収タンク
8・・・回収用カプラ
9・・・回収用ポンプ
10・・・コントロールユニット
Lc・・・燃料供給系統/燃料供給ライン
Lr・・・燃料回収系統/燃料回収ライン
V1・・・流路切換え手段/流路切換えソレノイドバルブ
V2・・・流路制限手段/流路制限ソレノイドバルブ
Vc・・・逆止弁
Claims (6)
- 試験対象であるエンジンに燃料を供給する燃料供給系統と、試験終了後の残余の燃料をエンジン及び燃料供給系統から回収タンクに回収する燃料回収系統と、制御手段とを有するエンジンテストベンチの燃料配管の構造において、燃料供給系統には、燃料流量が所定値以下となったことを検知する検知手段が介装されており、前記制御手段は、前記検知手段によって燃料流量が所定値以下になったことを受信した際にエンジンを停止させる機能を有することを特徴とするエンジンテストベンチ用燃料配管の構造。
- 前記燃料回収系統と前記燃料供給系統とは第2のバイパスラインによって連通され、燃料回収系統における第2のバイパスラインとの合流点と回収タンクとの間の領域には流路制限手段が介装されており、前記制御手段は、試験中に流路制限手段を操作して燃料回収系統から残余の燃料を燃料供給系統に循環させる制御を行う機能を有する請求項1のエンジンテストベンチ用燃料配管の構造。
- 燃料回収系統には流路切換え手段が介装されており、前記制御手段は試験終了後、流路切換え手段によって、燃料供給系統におけるエンジンとの接続側を燃料回収系統に連通させるべく制御を行う機能を有する請求項1、請求項2の何れかのエンジンテストベンチ用燃料配管の構造。
- 燃料回収系統における回収タンク近傍に回収用ポンプを介装している請求項1から請求項3の何れかのエンジンテストベンチ用燃料配管の構造。
- 請求項1のエンジンテストベンチ用燃料配管の構造を有するエンジンテストベンチの運転方法において、燃料流量が所定値以上であるか否かを判断する工程と、燃料流量が所定値未満となった場合はエンジンを停止させる工程を有することを特徴としたエンジンテストベンチの運転方法。
- 請求項2及び請求項3のエンジンテストベンチ用燃料配管の構造を有するエンジンテストベンチの運転方法において、エンジン始動時に流路制限手段を操作して燃料回収系統から残余の燃料を燃料供給系統に循環させる工程と、運転終了時に流路切換え手段によって、燃料供給系統におけるエンジンとの接続側を第1のバイパスラインを介して燃料回収系統に連通させ、燃料供給ライン及び燃料回収ラインに残った燃料を回収タンクに回収する工程とを有することを特徴としたエンジンテストベンチの運転方法。
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