JPH11211621A - エンジンの着火運転装置 - Google Patents

エンジンの着火運転装置

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JPH11211621A
JPH11211621A JP10016626A JP1662698A JPH11211621A JP H11211621 A JPH11211621 A JP H11211621A JP 10016626 A JP10016626 A JP 10016626A JP 1662698 A JP1662698 A JP 1662698A JP H11211621 A JPH11211621 A JP H11211621A
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JP
Japan
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fuel
engine
fuel injection
injection nozzle
pipe
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JP10016626A
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English (en)
Inventor
Atsushi Moriuchi
篤 森内
Eiji Takeuchi
栄司 竹内
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Testing Of Engines (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 燃料噴射式エンジンの車体搭載前の試験用着
火運転装置において、燃料配管内の燃料を確実に回収可
能にし、安全性の向上と、作業者の保全を確保する。 【解決手段】 第1〜第3テストベンチ51〜53の何
れかのエンジンに対し、燃料供給通路部パイプ3a〜3
cを介して燃料噴射ノズル2a〜2cに供給ポンプ71
及び燃料供給管41a,41b,43により燃料を供給
して、着火運転試験を行う。試験終了後、回収用ノズル
制御手段92により燃料噴射ノズルの電磁開閉弁を開の
状態にし、燃料供給管又は燃料回収管42a,42cと
吸引ポンプ74により燃料供給部通路部パイプ及び燃料
噴射ノズル内の残留燃料を回収する。開状態の燃料噴射
ノズルから燃料供給通路部パイプ内に空気が流入し、パ
イプ内が真空になることがなく、残留燃料を確実に回収
できる。従って、残留燃料漏れを防止して安全性の向上
が図られ、作業者の保全が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの組立完
了後であって車両に搭載される前にこのエンジンの着火
状態等を検査する試験のために用いられるエンジンの着
火運転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のエンジンの着火運転
装置として、エンジンを任意の回転数で維持させて上記
エンジンの着火運転の試験を行うものが知られている
(例えば、特開平8−254154号公報参照)。この
ものでは、エンジンのスロットルチャンバに接続される
吸気ダクトと、この吸気ダクトに介装されるとともに指
令電流に応じて開度を変化させる比例制御弁と、所定の
エンジン回転数に応じた指令電流を上記比例制御弁へ送
出する制御手段とを備えている。そして、上記制御手段
からの指令電流に応じて上記比例制御弁が開弁し、上記
エンジンが上記比例制御弁の開度に応じた回転数で運転
されるようにしている。
【0003】ところで、車両のエンジンとして燃料を吸
気管内に直接噴射する燃料噴射式エンジンがあり、この
ものでは、図1に示すように、燃料を噴射する複数の燃
料噴射ノズル21〜24が図示省略の燃料タンクと連通
されたフューエルディストリビュータパイプ3に対し接
続され、このフューエルディストリビュータパイプ3が
エンジン1に対して取り付けられるようになっている。
そして、上記燃料噴射ノズル21〜24が上記エンジン
1の吸気管内に配設されるようになっている。上記燃料
噴射式エンジンの着火運転試験においては、上記フュー
エルディストリビュータパイプの一端開口にエンジンの
着火運転装置側の設備である燃料供給管を接続し、他端
開口に同じくエンジンの着火運転装置側の設備である燃
料回収管を接続するようにして、上記燃料供給管から上
記燃料噴射ノズルに燃料を供給してエンジンの着火試験
を行った後には、上記燃料供給管及び燃料回収管に接続
された吸引ポンプを作動させることにより、上記フュー
エルディストリビュータパイプ内の残留燃料を吸引して
回収するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記燃料噴
射ノズルは、車両搭載の運転用ノズル制御手段によりそ
の開閉弁が開閉制御されるようになっており、イグニッ
ションOFF(エンジン停止)にされると、上記開閉弁
が自動的に全て閉作動されるようになっている。このた
め、上記の着火運転の試験終了後、吸引ポンプを作動さ
せて残留燃料を吸引しようとしても、試験終了後は上記
エンジンが停止され、上記燃料噴射ノズルの開閉弁が閉
状態にされているため、フューエルディストリビュータ
パイプ内が真空状態になってしまう。その結果、残留燃
料を完全に回収することができずに上記フューエルディ
ストリビュータパイプ内に残存してしまうという不都合
がある。このため、上記燃料供給管及び燃料回収管をフ
ューエルディストリビュータパイプから取り外した際
に、上記残存燃料が上記フューエルディストリビュータ
パイプの開口から漏れてしまうことになる。このため、
この漏れた燃料に引火するおそれがあり、安全上の問題
がある。また、上記漏れた燃料に作業者が触れてしまう
と手荒れになってしまうおそれがあり、衛生上の問題も
ある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、燃料噴射式エ
ンジンの着火運転装置において、フューエルディストリ
ビュータパイプ内の燃料を確実に回収可能にすることに
より、安全性の向上を図り、かつ、作業者の保全を確保
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、エンジンの吸気管内に燃料
を噴射する燃料噴射ノズルと、この燃料噴射ノズルに対
し燃料を供給する燃料供給通路部と、上記燃料噴射ノズ
ルの開閉弁を制御する運転用ノズル制御手段とを備えた
燃料噴射式エンジンを対象として、上記燃料噴射ノズル
に燃料を供給して上記燃料噴射式エンジンの着火運転の
試験を行うエンジンの着火運転装置を前提としている。
このものにおいて、上記燃料供給通路部に対し着脱可能
に接続されて上記燃料噴射ノズルに燃料を供給する燃料
供給手段と、上記燃料供給通路部に対し着脱可能に接続
されてこの燃料供給通路部及び燃料噴射ノズル内の上記
着火運転試験の終了後の残留燃料を吸引回収する燃料回
収手段と、上記運転用ノズル制御手段とは独立して上記
燃料噴射ノズルの開閉弁を制御するものであって上記残
量燃料の吸引回収期間中に上記燃料噴射ノズルの開閉弁
を強制的に開状態に作動制御する回収用ノズル制御手段
とを備える構成とするものである。
【0007】上記の構成の場合、エンジンの着火運転
は、燃料供給手段により燃料噴射式エンジンの燃料噴射
ノズルに燃料を供給することにより行うことが可能にな
る。そして、上記の試験終了後の残留燃料の回収は、回
収用ノズル制御手段により燃料噴射ノズルの開閉弁を開
の状態にして、燃料回収手段により燃料供給通路部及び
燃料噴射ノズル内の残留燃料を吸引することにより行う
ことが可能になる。このとき、上記燃料供給通路部内に
上記燃料噴射ノズルから空気が流入するようになるた
め、従来のように上記燃料供給通路部内が真空になって
しまうことがなく、残留燃料を確実に回収することが可
能になる。その結果、燃料供給通路部からの残留燃料漏
れをなくして安全性の向上を図り、かつ、作業者の保全
を確保することが可能になる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、燃料供給手段を、燃料供給管と、この燃料
供給管に対し燃料タンク内の燃料を供給する供給ポンプ
とにより構成し、燃料回収手段を、燃料回収管と、この
燃料回収管を介して残留燃料を吸引して上記燃料タンク
にリターンする吸引ポンプとにより構成するものであ
る。これにより、請求項1記載の発明がより具体的に特
定される。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、燃料噴射ノズルの開閉弁を、電磁開閉弁に
より構成するものである。
【0010】上記の構成の場合、燃料噴射ノズルの開閉
弁の具体的構成が特定され、回収用ノズル制御手段の電
気信号により、上記燃料噴射ノズルの電磁開閉弁の制御
を容易に行うことが可能になる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、燃料供給通路部を、複数の燃焼噴射ノズル
が並列に接続されてその複数の燃料噴射ノズルに対し燃
料を分配供給するフューエルディストリビュータパイプ
とする構成である。
【0012】上記の構成の場合、燃料供給通路部の具体
的構成が特定され、フューエルディストリビュータパイ
プに接続された燃料回収手段に対し、最も遠い位置に連
結された燃料噴射ノズルの開閉弁を開の状態にすれば、
回収手段により、上記フューエルディストリビュータパ
イプ内の残留燃料を確実に回収することが可能になる。
このため、複数の燃料噴射ノズルの開閉弁を全て制御す
る必要がなくなり、エンジンの着火運転装置の構成を簡
略化することが可能になる。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、燃料供給手段を、フューエルディストリビ
ュータパイプの長手方向に対し燃料噴射ノズルの接続位
置よりも一端位置に接続する一方、燃料回収手段を、上
記燃料噴射ノズル接続位置よりも他端位置に接続するよ
うに配設する構成とするものである。
【0014】上記の構成の場合、フューエルディストリ
ビュータパイプに対し、その一端位置に燃料供給手段を
接続して燃料を供給する一方、他端位置に燃料回収手段
を接続して残留燃料を回収することが可能になり、エン
ジンの着火運転装置の構成を簡略化して確実に上記フュ
ーエルディストリビュータパイプ内の残留燃料を回収す
ることが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0016】図1は、本発明の実施形態に係るエンジン
の着火運転装置により着火試験される燃料噴射式エンジ
ンの一例を示し、1はエンジン本体、21〜24はこの
エンジン1の吸気管内に燃料を噴射する燃料噴射ノズ
ル、3はこの各燃料噴射ノズル21〜24に燃料を供給
する燃料供給通路部としてのフューエルディストリビュ
ータパイプである。また、41はこのフューエルディス
トリビュータパイプ3の一端位置に接続される燃料供給
管、42は上記フューエルディストリビュータパイプ3
の他端位置に接続される燃料回収管であり、上記燃料供
給管41及び燃料回収管42は、上記エンジンの着火運
転装置側に設けられたものである。
【0017】上記各燃料噴射ノズル21〜24は、その
内部に電磁開閉弁を備えており、図示省略の制御装置の
電気信号によりその開閉が制御されるようになってい
る。
【0018】上記フューエルディストリビュータパイプ
3には上記各燃料噴射ノズル21〜24がそれぞれ連結
されるようになっている。そして、上記フューエルディ
ストリビュータパイプ3が上記燃料噴射式エンジンに対
し取り付けられることにより、上記各燃料噴射ノズル2
1〜24が図示省略の吸気管内に配設されるようになっ
ている(図1の一点鎖線参照)。また、上記フューエル
ディストリビュータパイプ3には、上記燃料噴射ノズル
21の接続位置よりも一端側(図1の右手前側)に接続
部31が取り付けられており、この接続部3が上記フュ
ーエルディストリビュータパイプ3の長手方向一端側位
置を構成している。一方、上記フューエルディストリビ
ュータパイプ3の上記燃料噴射ノズル24の接続位置よ
りも他端側(図1の左奥側)にはプレッシャーレギュレ
ータ32が取り付けられており、このプレッシャーレギ
ュレータ32が上記フューエルディストリビュータパイ
プ3の長手方向他端側位置を構成している。そして、こ
のプレッシャーレギュレータ32は、上記フューエルデ
ィストリビュータパイプ3内の燃料の供給圧が所定値以
上になると作動して、上記供給圧を逃がすようにしてい
る。
【0019】上記燃料供給管41は、その先端に上記フ
ューエルディストリビュータパイプ3の接続部31と連
結するための連結治具41aが取り付けられており、こ
の連結治具41aを上記接続部31に差し込むだけで上
記燃料供給管41を連結固定できるようになっている。
【0020】また、上記燃料回収管42も、上記燃料供
給管41と同様に、その先端に上記フューエルディスト
リビュータパイプ3のプレッシャーレギュレータ32と
連結するための連結治具42aが取り付けられており、
この連結治具42aを上記プレッシャーレギュレータ3
2に差し込むだけで上記燃料回収管42を連結固定でき
るようになっている。
【0021】図2は、上記エンジンに適用されるエンジ
ンの着火運転装置の配管図を示し、このエンジン着火装
置は検査ラインに設けられており、この検査ラインには
3種類の燃料噴射式エンジンが搬送されるようになって
いる。そして、上記エンジン着火運転装置は上記3種類
の燃料噴射式エンジンのそれぞれに対応して着火運転試
験を行うように構成されており、51〜53はそれぞれ
第1、第2及び第3テストベンチを示している。そし
て、それぞれのテストベンチ51〜53において上記互
いに異なる3種類のエンジンの着火試験を行うようにし
ている。
【0022】また、6は試験に用いる燃料を貯留する燃
料タンクであり、この燃料タンク6と供給ポンプ71と
が、ドレン排出器61及び第1フィルタ72を介して接
続されるようになっている。上記供給ポンプ71の下流
側には、第2フィルタ73を介して第1三方バルブ81
が接続されており、この第1三方バルブ81の下流側の
一方は、後述する第4三方バルブ84と吸引ポンプ74
との間にバイパス管85により接続されるようになって
いる。一方、上記第1三方バルブ81の下流側の他方に
は、第2三方バルブ82が接続されるようになってお
り、この第2三方バルブ82と第1三方バルブ81との
間には圧力計86が取り付けられている。上記第2三方
バルブ82の下流側の一方は、燃料の供給及び回収の双
方を行う燃料供給回収管43により上記第1テストベン
チ51のエンジンのフューエルディストリビュータパイ
プ3aに接続されるようになっている。一方、上記上記
第2三方バルブ82の下流側の他方には、第3三方バル
ブ83が接続されており、上記第2及び第3テストベン
チ52,53側に接続されるようになっている。上記第
3三方バルブ83の下流側の一方は上記燃料供給回収管
41aにより上記第2テストベンチ52のエンジンのフ
ューエルディストリビュータパイプ3bに接続されるよ
うになっている一方、他方は燃料供給回収管41bによ
り上記第3テストベンチ53のエンジンのフューエルデ
ィストリビュータパイプ3cに接続されるようになって
いる。
【0023】そして、上記第2及び第3テストベンチ5
2,53のエンジンのプレッシャーレギュレータ32
b,32cは、燃料回収管42a,42bにより上記第
4三方バルブ84にそれぞれ接続されるようになってい
る。この第4三方バルブ84の下流側は、吸引ポンプ7
4を介して上記燃料タンク6に接続されるようになって
おり、上記吸引ポンプ74には逆止弁75が並設されて
いる。
【0024】また、上記各テストベンチ51〜53のエ
ンジンの燃料噴射ノズル2a,2b,2cには、エンジ
ン側に設けられたものであってこのエンジンの運転時に
上記燃料噴射ノズル2a〜2cを制御するエンジン運転
用ノズル制御手段91と、上記エンジン着火運転装置側
のものであって上記エンジン運転用ノズル制御手段91
とは独立して、図1に示す4つの燃料噴射ノズルの内の
燃料噴射ノズル21,23を制御する回収用ノズル制御
手段92がそれぞれ接続されている。
【0025】つぎに、上記エンジンの着火運転装置を用
いた燃料噴射式エンジンの着火試験について説明する。
【0026】まず、搬送されてきたエンジンの種類に応
じて各テストベンチ51〜53のいずれかに上記エンジ
ンをセットするようにする。
【0027】そして、例えば第1テストベンチ51のエ
ンジンに対し着火試験を行う場合では、エンジンのフュ
ーエルディストリビュータパイプ3aに対し燃料供給回
収管43を接続するようにする。そして、上記燃料供給
用ポンプ71を作動させて、燃料タンク6の燃料を第1
及び第2フィルタ72,73と、第1及び第2三方バル
ブ81,82とを通して、上記フューエルディストリビ
ュータパイプ3a及び燃料噴射ノズル2aに供給して、
このエンジンの着火運転を行うようにする(同図の実線
の矢印参照)。上記の着火試験が終了すれば、上記燃料
供給用ポンプ71を停止させ、上記運転用ノズル制御手
段91により閉状態にされた上記燃料噴射ノズル2aの
内、燃料噴射ノズル21,23(図1参照)の電磁開閉
弁を上記回収用ノズル制御手段92により開の状態にさ
せるようにする。この状態で、吸引ポンプ74を作動さ
せれば、上記第2及び第1三方バルブ82,81を通し
て上記燃料タンク6にフューエルディストリビュータパ
イプ3内の燃料が回収されるようになる(同図の破線参
照)。
【0028】また、例えば第2テストベンチ52のエン
ジンに対し着火試験を行う場合では、エンジンのフュー
エルディストリビュータパイプ3bに対し燃料供給管4
1a及び燃料回収管42aを接続するようにする。そし
て、上記燃料供給用ポンプ71を作動させて、燃料タン
ク6の燃料を第1及び第2フィルタ72,73と、第
1、第2及び第3三方バルブ81,82,83とを介し
て、フューエルディストリビュータパイプ3b及び燃料
噴射ノズル2bに供給して、このエンジンの着火運転を
行うようにする(同図の実線の矢印参照)。このとき、
上記燃料の供給圧が所定値以上になれば、上記エンジン
のプレッシャーレギュレータ32bが開の状態になり、
上記燃料が第4三方バルブ84及び逆止弁75を通して
上記燃料タンク6に戻されるようになる(同図の破線の
矢印参照)。上記着火試験が終了すれば、上記燃料供給
用ポンプ71を停止させ、上記運転用ノズル制御手段9
1により閉状態にされた上記燃料噴射ノズル2bの内、
燃料噴射ノズル21,23(図1参照)の電磁開閉弁を
上記回収用ノズル制御手段92により開の状態にさせる
ようにする。この状態で、吸引ポンプ74を作動させれ
ば、上記第4三方バルブ84を通して上記燃料タンク6
にフューエルディストリビュータパイプ3内の残留燃料
が回収されるようになる(同図の破線参照)。
【0029】さらに、例えば第3テストベンチ53のエ
ンジンに対し着火試験を行う場合では、エンジンのフュ
ーエルディストリビュータパイプ3cに対し燃料供給管
41b及び燃料回収管42bを接続するようにする。そ
して、上記第2テストベンチ52の場合と同様にすれば
エンジンの着火運転、及び、残留燃料の回収を行うこと
ができるようになる。
【0030】つぎに、上記実施形態の作用・効果を説明
する。
【0031】回収用ノズル制御手段92により燃料噴射
ノズル21,23の電磁開閉弁を開の状態にして、燃料
回収管41及び吸引ポンプ74によりフューエルディス
トリビュータパイプ3及び燃料噴射ノズル21〜24内
の残留燃料を回収するようにすることにより、上記フュ
ーエルディストリビュータパイプ3内に上記開状態の燃
料噴射ノズル21,23から空気が流入するようにな
る。このため、従来のように運転用ノズル制御手段91
により燃料噴射ノズル21〜24の電磁開閉弁が閉状態
にされるため上記フューエルディストリビュータパイプ
3内が真空になってしまうことがなく、残留燃料を確実
に回収することができるようになる。その結果、安全性
の向上を図り、かつ、作業者の保全を確保することがで
きるようになる。
【0032】また、上記複数の燃料噴射ノズル21〜2
4の全ての電磁開閉弁を制御しなくても、燃料噴射ノズ
ル21,23の2つの電磁開閉弁を制御するだけで上記
残留燃料を回収することができるようになるため、エン
ジンの着火運転装置の構成を簡略化することができるよ
うになる。
【0033】さらに、第2及び第3テストブロック5
2,53においては、上記燃料供給管41及び燃料回収
管42の双方から上記残留燃料を回収するため、上記燃
料回収管42のみで残留燃料を回収する場合に比べて回
収に要する時間の短縮を図ることが可能になり、作業性
を向上させることができるようになる。
【0034】<他の実施形態>なお、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態
を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、
回収用ノズル制御手段92として燃料噴射ノズル21,
23の電磁開閉弁を制御するようにしているが、これに
限らず、例えば燃料噴射ノズル21〜24の全ての電磁
開閉弁を制御するようにしてもよい。また、上記燃料噴
射ノズル21〜24の内、いずれか1つの燃料噴射ノズ
ルの電磁開閉弁を開状態になるよう作動制御するように
しても、フューエルディストリビュータパイプ3内の残
留燃料を回収することができ、このフューエルディスト
リビュータパイプ3からの残留燃料漏れが防止されるよ
うになる。
【0035】また、上記実施形態では、第2及び第3テ
ストブロック52,53においては、燃料供給管41
a,41bから燃料を供給し、この燃料供給管41a,
41b及び燃料回収管42a,42bの双方から残留燃
料を回収するように構成しているが、これに限らず、例
えば、上記燃料供給管41a,41bから燃料を供給
し、上記燃料回収管42a,42bのみから残留燃料を
回収するようにしてもよい。さらに、第2及び第3テス
トブロック52,53において、第1テストブロック5
1と同様に、燃料の供給及び回収の双方を行う燃料供給
回収管を接続するように構成してもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明におけるエンジンの着火運転装置によれば、エンジン
の着火運転の試験が終了すれば、回収用ノズル制御手段
により燃料噴射ノズルの開閉弁を開の状態にして、燃料
回収手段により燃料供給通路部及び燃料噴射ノズル内の
残留燃料を回収するようにする。このようにすれば、上
記燃料供給通路部内に上記燃料噴射ノズルから空気が流
入するようになるため、従来のように上記燃料供給通路
部内が真空になってしまうことがなく、残留燃料を確実
に回収することができる。その結果、燃料供給通路部か
らの残留燃料漏れをなくして安全性の向上を図り、か
つ、作業者の衛生面を確保することができる。
【0037】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明をより具体的に特定することができる。
【0038】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、燃料噴射ノズルの開
閉弁の具体的構成を特定することができ、回収用ノズル
制御手段の電気信号により、上記燃料噴射ノズルの電磁
開閉弁の制御を容易に行うことができる。
【0039】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、燃料供給通路部の具
体的構成を特定することができ、フューエルディストリ
ビュータパイプに接続された燃料回収手段に対し、最も
遠い位置に連結された燃料噴射ノズルの開閉弁を開の状
態にすれば、回収手段により、上記フューエルディスト
リビュータパイプ内の残留燃料を確実に回収することが
できる。このため、複数の燃料噴射ノズルの開閉弁を全
て制御する必要がなくなり、エンジンの着火運転装置の
構成を簡略化することができる。
【0040】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
4記載の発明による効果に加えて、フューエルディスト
リビュータパイプに対し、その一端位置に燃料供給手段
を接続して燃料を供給する一方、他端位置に燃料回収手
段を接続して残留燃料を回収することができ、エンジン
の着火運転装置の構成を簡略化して確実に上記フューエ
ルディストリビュータパイプ内の残留燃料を回収するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの着火運転装置により着火試験される
燃料噴射式エンジンの一例を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るエンジンの着火運転装
置を示す配管図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射式エンジン 3,3a〜3c フューエルディストリビュー
タパイプ(燃料供給通路部) 4 回収用ノズル制御手段 6 燃料タンク 21〜24,2a〜2c 燃料噴射ノズル 31 接続部(フューエルディスト
リビュータパイプ一端位置) 32 プレッシャーレギュレータ
(フューエルディストリビュータパイプ他端位置) 42,42a,42b 燃料供給管(燃料供給手段) 42,42a,42b 燃料回収管(燃料回収手段) 71 供給ポンプ(燃料供給手段) 74 吸引ポンプ(燃料回収手段) 91 運転用ノズル制御手段 92 回収用ノズル制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの吸気管内に燃料を噴射する燃
    料噴射ノズルと、この燃料噴射ノズルに対し燃料を供給
    する燃料供給通路部と、上記燃料噴射ノズルの開閉弁を
    制御する運転用ノズル制御手段とを備えた燃料噴射式エ
    ンジンを対象として、上記燃料噴射ノズルに燃料を供給
    して上記燃料噴射式エンジンの着火運転の試験を行うエ
    ンジンの着火運転装置において、 上記燃料供給通路部に対し着脱可能に接続されて上記燃
    料噴射ノズルに燃料を供給する燃料供給手段と、上記燃
    料供給通路部に対し着脱可能に接続されてこの燃料供給
    通路部及び燃料噴射ノズル内の上記着火運転試験の終了
    後の残留燃料を吸引回収する燃料回収手段と、上記運転
    用ノズル制御手段とは独立して上記燃料噴射ノズルの開
    閉弁を制御するものであって上記残量燃料の吸引回収期
    間中に上記燃料噴射ノズルの開閉弁を強制的に開状態に
    作動制御する回収用ノズル制御手段とを備えていること
    を特徴とするエンジンの着火運転装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 燃料供給手段は、燃料供給管と、この燃料供給管に対し
    燃料タンク内の燃料を供給する供給ポンプとにより構成
    され、 燃料回収手段は、燃料回収管と、この燃料回収管を介し
    て残留燃料を吸引して上記燃料タンクにリターンする吸
    引ポンプとにより構成されていることを特徴とするエン
    ジンの着火運転装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 燃料噴射ノズルの開閉弁は、電磁開閉弁により構成され
    ていることを特徴とするエンジンの着火運転装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 燃料供給通路部は、複数の燃焼噴射ノズルが並列に接続
    されてその複数の燃料噴射ノズルに対し燃料を分配供給
    するフューエルディストリビュータパイプであることを
    特徴とするエンジンの着火運転装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 燃料供給手段は、フューエルディストリビュータパイプ
    の長手方向に対し燃料噴射ノズルの接続位置よりも一端
    位置に接続される一方、 燃料回収手段は、上記燃料噴射ノズル接続位置よりも他
    端位置に接続されるように配設されていることを特徴と
    するエンジンの着火運転装置。
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