JP3223806B2 - エンジンの試験装置 - Google Patents

エンジンの試験装置

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JP3223806B2
JP3223806B2 JP22561196A JP22561196A JP3223806B2 JP 3223806 B2 JP3223806 B2 JP 3223806B2 JP 22561196 A JP22561196 A JP 22561196A JP 22561196 A JP22561196 A JP 22561196A JP 3223806 B2 JP3223806 B2 JP 3223806B2
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マウリ ウコン
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Testing Of Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの性能試
験を台上で行う際に用いるエンジンの試験装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関、特に車両用のエンジンはその
開発段階で、あるいは完成品の性能試験の段階で、それ
ぞれ、動力性能や耐久性能等の多種の性能試験が行わ
れ、その際、計測作業の容易な台上試験を行うことが多
く、この場合にエンジンの試験装置を使用している。こ
の種のエンジンの試験装置の一例を、図4に示した。こ
こでのエンジンの試験装置は、図示しないエンジン運転
室の床上に配備されエンジン1を載置するパレット2、
エンジン1の燃料系に接続される運転ベンチ用の燃料供
給装置3、エンジン1の排気装置4、エンジン1の冷却
装置5、各種のテスト機器6等を備える。
【0003】このようなエンジンの試験装置の要部を成
す燃料供給装置3は、エンジン1の本体側の供給パイプ
7と戻しパイプ8に対し一対のゴムホース9,10を介
し接続され、同ホースは一対のジャンクション11,1
2に接続される。ここで、供給側ジャンクション11は
金属性の供給管13を介し、圧力センサ14、流量計1
5、燃料ポンプ16及び第1フィルタ17を経て燃料タ
ンク18に連通する。
【0004】一方、戻し側ジャンクション12は戻し管
19を介し第2フィルタ20、流量計21を経て燃料タ
ンク18に連通する。なお、燃料タンク18には適時に
外部の燃料供給源Tより燃料供給がなされる。このよう
なエンジンの試験装置が駆動すると、パレット2上のエ
ンジン1は各試験に対応するテスト機器6を接続された
状態で、所定の運転モードで駆動され、この間に各種の
試験データが採取される。
【0005】処で、このエンジンの試験装置が駆動する
間、エンジン1には燃料供給装置3より燃料供給が継続
して成され、エンジン1の排ガスが排気装置4により排
出され、エンジン1の発生熱が冷却装置5により排出さ
れる。特に、燃料供給装置3内では、燃料ポンプ16の
駆動によって燃料タンク18の燃料が供給管13を介し
エンジン1内に供給され、ここで燃料は図示しない燃料
噴射系に供給され、余剰燃料が戻し管19に戻され、こ
の戻り燃料は燃料タンク18に戻される。このようなエ
ンジンの試験装置内の燃料供給装置3は、ゴムホース
9,10が外れたり、ジャンクション11,12の配管
接続が適確に成されていないか、この配管接続部分に異
物が滞留した場合、あるいは第1、第2フィルタ17,
20に目詰まりが生じた場合に、燃料流路上での燃料の
流動が規制され、停止する場合もある。
【0006】このように燃料の流動が規制され、停止す
ると、その燃料の流動が規制された位置より上流側の燃
料圧が高まり、下流側の燃料圧が低下する。例えば、燃
料ポンプ16の最大吐出圧が4kg/cm2程度の場合に、
その下流で燃料が流動を停止させたとする。この場合、
ここでのポンプ16は最大4kg/cm2に加圧された燃料
を吐出するものであり、燃料ポンプ16とその下流で燃
料流動が停止された位置との間の燃料圧が高まったとし
ても、最大4kg/cm2以上には上昇せず、配管部分の耐
圧限界(例えば10kg/cm2)より十分に低く保持され
る。このため、燃料の流動が規制された位置より上流側
の燃料圧が上昇したとしても、配管部分よりの燃料漏れ
の問題は生じていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
エンジンの試験装置を用いて、高圧燃料ポンプを備えた
燃料噴射式エンジンの性能テストをしようとすると、次
のような問題が生じている。即ち、パレット2上に載置
されたエンジン1が筒内噴射エンジンで、これが内蔵す
る高圧噴射用の燃料ポンプの吐出圧が、例えば50kg/
cm2程度であったとする。ここで筒内噴射エンジンとは
燃料をエンジンのシリンダ内に直接噴射するエンジンの
ことであり、シリンダ内の圧縮に対応する高い燃料吐出
圧を必要とするため、前記した燃料ポンプ16からの燃
料を更に上昇させる別のポンプをエンジン内に備えてい
る。
【0008】この場合、同燃料ポンプの下流の例えば第
2フィルタ20で目詰まり等の異常が発生し、燃料の流
動が停止し、その位置より上流側の燃料圧が高まると、
最大50kg/cm2程度に配管内の燃料圧が上昇する可能
性がある。この場合、燃料ポンプの下流の配管部分の燃
料圧が耐圧限界(例えば10kg/cm2)を上回り、例え
ばゴムホース10が戻しパイプ8より外れる等の燃料漏
れが生じる可能性があり、問題となっている。特に、エ
ンジンの動力性能や耐久性能等の性能試験は無人で長時
間行われる場合があり、エンジンの性能試験を安全に実
施する上で、改善が望まれている。本発明の目的は、エ
ンジンの性能試験を安全に実施することのできるエンジ
ンの試験装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、燃料
タンクから所定の圧力で供給された燃料をポンプで更に
昇圧させて噴射する燃料噴射式エンジンの試験装置であ
って、エンジンから燃料タンクヘ余剰の燃料をリターン
させるリターンパイプと、該パイプ内の燃料圧力を検出
する圧力センサと、前記ポンを駆動又は停止させるポ
駆動停止手段とを設け、前記センサの検出値が正常
時の燃料圧力より低い第1の設定圧に達したとき、ある
いは正常時の燃料圧力より高くかつ前記パイプの耐久圧
より低い第2の設定圧に達したとき、前記ポンプ駆動停
止手段により、記ポンの駆動を停止させるようにし
たことを特徴とする。
【0010】従って、燃料タンクから所定の圧力で供給
された燃料をポンプで更に昇圧させて噴射するポンプが
燃料タンクから所定の圧力で供給された燃料を更に昇圧
させて噴射するように構成されたエンジンの試験装置に
おいて、リターンパイプ内の燃料圧力を圧力センサによ
って検出し、同センサの検出値が正常時の燃料圧力より
低い第1の設定圧に達したとき、あるいは正常時の燃料
圧力より高くかつリターンパイプの耐久圧より低い第2
の設定圧に達したとき、ポンプ駆動停止手段により、
ンプの駆動を停止させ、燃料漏れを防止することができ
る。上記センサの検出値が上記第1の設定圧に達したと
きは、即ち該センサにより燃料圧の検出位置から上流の
位置でリターンパイプに目詰まりが発生したときであ
り、また上記検出値が第2の検出圧に達したときは、上
記検出位置から下流の位置で目詰まりが発生したときで
ある。即ち本発明においては1つのセンサでその検出位
置の上流及び下流の両位置におけるリターンパイプの目
詰まりの検出を行うものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載のエンジ
ンの試験装置において、前記第1の設定圧が大気圧であ
ることを特徴とする。従って、圧力センサの検出値が正
常時の燃料圧力より低い大気圧に達したとき、ポンプ駆
動停止手段により、ポンの駆動を停止させるものであ
る。即ち、上記検出値が燃料タンク内の燃料と同じ大気
圧に達したときにポンプ駆動を停止させるもので、これ
によれば、該センサにより検出位置より上流側でリター
ンパイプが殆ど閉塞状態に達したとき、燃料ポンプの駆
動が停止される。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載のエンジンの試験装置において、前記ポンプは前記
エンジンの回転に連動して回転駆動され、かつ前記ポン
プ駆動停止手段は該エンジンの回転を駆動又は停止させ
るものであることを特徴とする。従って、ポンプ駆動停
止手段はエンジンの回転を駆動又は停止させるものでも
あり、ポンプはエンジンの回転に連動して回転駆動され
る。エンジンを燃料ポンプの駆動源とし、該エンジンを
ポンプ駆動停止手段で駆動又は停止させることによっ
て、該エンジンと燃料ポンプとを同時に駆動又は停止さ
せるものである。
【0013】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
記載のエンジンの試験装置において、前記エンジンが所
定の運転状態にあるか否かを判別する運転状態判別手段
を設け、前記圧力センサの検出値が前記第1の設定圧に
達したときは、前記運転状態判別手段の出力が前記所定
の運転状態にあることを示しているときのみ前記ポンプ
の駆動を停止させるようにしたことを特徴とする。従っ
て、エンジンが始動時の様に所定の運転状態でないと
き、上記判別手段によってこれを判別し、このような場
合には例えセンサ検出値が上記第1の設定圧に達してい
ても、ポンプの停止を行わない様にするものである。こ
の運転状態判別手段は、エンジンの回転数が所定の回転
数に達しているかを検出する回転数センサ等により構成
されるものであっても良く、またタイマによってエンジ
ン始動からの所定時間の経過を測定することにより、該
エンジンが所定の運転状態にあるか否かを確認するもの
であっても良く、各種のものが考えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1には本発明の適用されたエン
ジンの試験装置を示した。このエンジンの試験装置Aは
図4に示したエンジンの試験装置と同一構成要素を含む
ため、同一構成要素には同一符号を付し重複説明を省略
する。このエンジンの試験装置Aは、パレット2上に筒
内噴射エンジン(以後単にエンジンと記す)1aを載置
し、これに燃料供給装置3aを接続する。ここで、エン
ジン1aは図示しないインジェクタ等からなる燃料噴射
系とこれに高圧燃料を供給する燃料ポンプPを内蔵す
る。なお、この高圧噴射用の燃料ポンプPはエンジン1
aの回転に連動して、即ち、クランクシャフトから無端
ベルト、チェーン、又はギア筒を介して回転駆動され、
最大吐出圧を50kg/cm2に設定され、これにより、前
記燃料ポンプ16から供給された燃料を更に昇圧し高圧
とした状態で筒内噴射用の燃料噴射系(図示せず)への
燃料供給を可能としている。
【0015】この燃料ポンプPの燃料供給路側の供給パ
イプ7にはゴムホース9を介し供給側ジャンクション1
1が接続され、エンジン1aの図示しない燃料噴射系の
戻し路を成す戻しパイプ8にはゴムホース10を介し戻
し側ジャンクション12に接続される。ここで、戻し側
ジャンクション12より延び燃料タンク18に連通する
戻し管19上であって、第2フィルタ20の前ジョイン
ト27の上流側には、戻り側圧力センサ25、リリーフ
弁26がこの順で配備される。
【0016】戻り側圧力センサ25は第2フィルタ20
の上流側の燃料圧を検出して後述のコントローラ31に
入力する。リリーフ弁26は第2フィルタ20の上流側
の燃料圧が10kg/cm2を上回ると開作動し、同第2フ
ィルタ20の上流側の燃料を直接燃料タンク18に戻す
ように作動する。これによって第2フィルタ20の目詰
まり、或いはジョイント27,28の接続不良によって
第2フィルタ20の上流側の燃料圧が過度に上昇するこ
とを自動的に防止出来る。なおエンジン1aの前記燃料
噴射系から燃料タンク18へと余剰の燃料を還流させる
リターンパイプは、戻しパイプ8、ゴムホース10、戻
し側ジャンクション12及び戻し管19によって構成さ
れる。
【0017】更に、供給管13上の流量計15と戻し管
19上の流量計21とは差圧流量計を成し、これによっ
て両流路の静圧差に基づきエンジン1aに供給された燃
料量を検出し、コントローラ31に入力する。更に、供
給管13上の第1フィルタ17は燃料タンク18側にお
いて燃料内に混入した微細な異物を除去すべく装着さ
れ、一方、第2フィルタ20はエンジン1側において燃
料内に混入した微細な異物を除去すべく装着される。特
に、この第1、第2フィルタ17,20の交換や微細な
異物の除去を作業性良く行うため、供給管13には第1
フィルタ17の前後にジョイント22,23が、戻し管
19には第2フィルタ20の前後にジョイント27,2
8が装備される。更に、図1中符号29はバイパス管3
0上の開閉弁を示し、これにより、供給管13の燃料ポ
ンプ16の作動テスト等の場合に同ポンプからの燃料を
直接燃料タンク18に戻すことが出来る。
【0018】このエンジンの試験装置Aはポンプ駆動停
止手段としての制御機能を備えたコントローラ31を装
備する。このコントローラ31は各圧力センサ14,2
5、差圧流量計15,21より各検出値を入力され、し
かもエンジン1a側のエンジンコントロールユニット
(ECU)32からもエンジンの運転情報としてのエン
ジン回転数Ne及びアクセル開度θaを信号回線を介し
送信される。更に、コントローラ31はこれらの各入力
情報に基づき燃料供給系異常判定ルーチン(図3参照)
を実行し、判定結果に基づきポンプ停止信号をECU3
2に出力し、ECU32によって高圧噴射用の燃料ポン
プPを停止するという機能を備える。
【0019】このようなエンジンの試験装置Aの作動を
説明する。まず、パレット2上に筒内噴射式のエンジン
1aを載置し、エンジン1aにテスト機器6を接続し、
所定の運転モードでエンジン1aを駆動し、この間に各
種のエンジンの性能試験データが採取されるものとす
る。
【0020】このエンジンの試験装置Aが駆動すると、
コントローラ31はステップa1でエンジン1aを駆動
させる。次いで、コントローラ31はステップa2でエ
ンジン1aの回転数Ne及びリターンパイプ側の圧力セ
ンサ25の検出圧Prを取り込み、次のステップa3で
エンジン1aの回転数が試験可能な所定の数値Ne1に
達しているか否か、即ちエンジンが所定の運転状態にあ
るか否かが、前記運転状態判別手段として作用するコン
トローラ31によって確認される。
【0021】回転数がNe1に達した時点でステップa
4に進み、圧力センサ25の検出圧Prが、図2に示す
リターンパイプの正常時の燃料圧力域ENより低く設定
された、第1の設定圧p1以下の領域ELに達したか否
かが確認される。上記第1の設定圧p1は大気圧1kg/
cm2と等しい値か、またはこれに近い値、例えば1.5k
g/cm2程度に設定される。このステップa4でPr≦p
1であると確認されるとステップa5に進み、またPr
>p1であればステップa6に進む。ここでPr≦p1
であればセンサ25の検出位置より上流のリターンパイ
プ内で該パイプの目詰まりが発生していることになり、
次のステップa5で前記ポンプ駆動停止手段として作用
するコントローラ31からの指令によりエンジンが停止
され、これに伴って燃料ポンプPの駆動が停止される。
【0022】Pr>p1であればステップa6におい
て、該検出圧Prがリターンパイプの正常時の燃料圧力
域ENより高く設定された、第2の設定圧p2以上の領
域EHに達しているか否かが確認される。この第2の設
定圧p2はリターンパイプの耐久性(ここでは10kg/
cm2)より低く設定されており、例えば8kg/cm2に設定
される。このステップa6でPr≧p2であると確認さ
れるとステップa5に進んでエンジン及び燃料ポンプp
が停止され、Pr<p2であればステップa2に戻る。
【0023】Pr≧p2であるとは圧力センサ25の検
出位置より下流のリターンパイプ内で該パイプの目詰ま
りが発生していることになり、Pr<p2であれば圧力
センサ25の検出位置より上流および下流の何れにおい
ても、リターンパイプ内での目詰まりが発生していない
ことを意味する。即ち、上記した本発明装置はステップ
a4とa6とにおいて、圧力センサ25の検出位置より
上流及び下流の両方におけるリターンパイプの目詰まり
を検出し、エンジンおよび燃料ポンプの作動を停止して
該パイプの不具合防止を図ることができる。
【0024】また本発明装置においては燃料ポンプPが
エンジン1aによって駆動されるものとしてあり、この
ため、エンジン始動時には該ポンプの吐出圧が低く、エ
ンジン回転数と共に上昇するようになっている。ステッ
プa3はこの始動時の低い燃圧がステップa4でPr≦
p1と判断されエンジンが停止されてしまうことのない
よう、エンジン回転数即ちポンプ吐出圧の上昇を確認す
るものである。
【0025】なお、燃料ポンプPがエンジン1aによっ
て駆動される様にしてあり、コントローラ31によりエ
ンジン1aを駆動又は停止させることによって、燃料ポ
ンプPを同時に駆動又は停止させることができるので、
エンジンとポンプの一方が空転を行うようなことがな
く、燃料や動力の浪費を防止することが可能である。
【0026】またステップa4について補足すれば、圧
力センサ25より上流でリターンパイプが完全に閉鎖し
た時、該センサ25の検出圧は燃料タンク18における
燃料の圧である大気圧に等しくなる。従って上記第1の
設定圧p1はこれを1kg/cm2とすればリターンパイプ
不具合発生直前までエンジン試験の継続が可能である
が、余裕を見て1.5ないし2kg/cm2程度としても良
い。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、エンジン
の内蔵するポンプが燃料タンクから所定の圧力で供給さ
れた燃料を更に昇圧させて噴射するように構成されたエ
ンジンの試験装置において、リターンパイプ内の燃料圧
力を圧力センサによって検出し、同センサの検出値が正
常時の燃料圧力より低い第1の設定圧に達したとき、
るいは正常時の燃料圧力より高くかつリターンパイプの
耐久圧より低い第2の設定圧に達したとき、ポンプ駆動
停止手段により、ンジンの内蔵するポンの駆動を停
止させる。
【0028】このため、リターンパイプ内の燃料圧力が
異常に低下し、あるいは上昇し、リターンパイプ側に燃
料流動の異常箇所が発生したと判断した各時点では、共
に、エンジンの内蔵するポンの駆動を止めることとな
り、リターンパイプ側での燃料漏れを防止し、安全にエ
ンジンの性能試験を行える。また、本発明によればリタ
ーンパイプの全体、即ち圧力センサによる圧力検出位置
の前後における燃料流動の異常に共に対応出来るので、
安全性の確保が極めて確実なものとなる。
【0029】請求項2記載の発明によれば、圧力センサ
の検出値が正常時の燃料圧力より低い大気圧に達したと
き、ポンプ駆動停止手段により、ポンの駆動を停止さ
せる。即ち、前記第2の設定圧を燃料タンクと同じ大気
圧とすることにより、圧力センサより上流位置において
リターンパイプが殆ど閉鎖状態にあることを検出でき、
該閉鎖による燃料漏れの発生可能性が極めて高い状態に
あることを検出できるので、エンジンの性能試験を試験
可能な限界まで継続して実施することができ、不具合発
生直前に試験停止を行うことができる。
【0030】請求項3記載の発明によれば、ポンプ駆動
停止手段はエンジンの回転を駆動又は停止させるもので
もあり、ポンプはエンジンの回転に連動して回転駆動さ
れる。この様にすることにより、燃料ポンプをエンジン
に内蔵する筒内噴射式エンジンに対し、特に有効に対応
できる。ポンプの駆動源であるエンジンそのものをポン
プ駆動停止手段で停止させるため、ポンプ又はエンジン
の一方が単独で空運転されることによる、燃料や動力の
無駄な浪費等の問題点を防止出来る。
【0031】請求項4の発明によれば、運転状態判別手
段によってエンジンが所定の運転状態にあるか否かを判
別しておき、圧力センサの検出値が前記第1の設定圧に
達したときは、運転状態判別手段の出力が前記所定の運
転状態にあることを示しているときのみポンプ駆動停止
手段は前記ポンプの駆動を停止させるようにした。
【0032】このためエンジンが始動された直後などの
様に、ポンプによる燃料の圧力が上昇できておらず、未
だ低い状態にあるときに該燃料圧が前記第1の設定圧よ
り低いと判断され、ポンプの駆動が前記ポンプ駆動停止
手段によって停止されてしまうというような問題点が回
避される。前記した様に、本発明の運転状態判別手段
は、エンジンの回転数が所定の段階に達しているかを検
出する回転数センサ等により構成されるものであっても
良く、またタイマにより始動からの所定時間経過を検出
することによって、エンジンが所定運転状態にあること
を確認するものであっても良く、その他各種のもの包含
されるものである。また、エンジン側で燃料が十分に消
費されたため、リターンパイプ側に燃料が戻る量が少な
く成った場合、正常運転域にあるにもかかわらず、圧力
センサの検出値が前記第1の設定圧に達する可能性があ
り、この場合に誤ってポンプの駆動を停止させることが
無いようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されたエンジンの試験装置の全体
構成図である。
【図2】図1のエンジンの試験装置のコントローラが備
えるポンプ制御特性を説明する線図である。
【図3】図1のエンジンの試験装置のコントローラか行
う燃料供給系異常判定ルーチンのフローチャートであ
る。
【図4】従来のエンジンの試験装置の全体構成図であ
る。
【符号の説明】
1a エンジン 8 戻しパイプ 11 供給側ジャンクション 12 戻し側ジャンクション 13 供給管 9,10 ゴムホース 18 燃料タンク 19 戻し管 20 第2フィルタ 25 圧力センサ 27,28ジョイント 31 コントローラ 32 ECU A エンジンの試験装置 P 燃料ポンプ p1 第1の設定圧 p2 第2の設定圧 pm リターンパイプの耐久圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末富 康二 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−77118(JP,A) 特開 平7−233768(JP,A) 実開 昭64−17452(JP,U) 特公 平2−35148(JP,B2) 特公 昭62−19585(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 15/00 F02M 37/00 331

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料タンクから所定の圧力で供給された燃
    料をポンプで更に昇圧させて噴射する燃料噴射式エンジ
    ンの試験装置であって、エンジンから燃料タンクヘ余剰
    の燃料をリターンさせるリターンパイプと、該パイプ内
    の燃料圧力を検出する圧力センサと、前記ポンを駆動
    又は停止させるポン駆動停止手段とを設け、前記セン
    サの検出値が正常時の燃料圧力より低い第1の設定圧に
    達したとき、あるいは正常時の燃料圧力より高くかつ前
    記パイプの耐久圧より低い第2の設定圧に達したとき、
    前記ポンプ駆動停止手段により、記ポンの駆動を停
    止させるようにしたことを特徴とするエンジンの試験装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のエンジンの試験装置におい
    て、 前記第1の設定圧が大気圧であることを特徴とするエン
    ジンの試験装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載のエンジンの試
    験装置において、 前記ポンプは前記エンジンの回転に連動して回転駆動さ
    れ、かつ前記ポンプ駆動停止手段は該エンジンの回転を
    駆動又は停止させるものであることを特徴とするエンジ
    ンの試験装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3記載のエンジンの試
    験装置において、 前記エンジンが所定の運転状態にあるか否かを判別する
    運転状態判別手段を設け、前記圧力センサの検出値が前
    記第1の設定圧に達したときは、前記運転状態判別手段
    の出力が前記所定の運転状態にあることを示していると
    きのみ前記ポンプの駆動を停止させるようにしたことを
    特徴とするエンジンの試験装置。
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