JP2009014448A - 磁気センサ及びその製造方法 - Google Patents

磁気センサ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009014448A
JP2009014448A JP2007175245A JP2007175245A JP2009014448A JP 2009014448 A JP2009014448 A JP 2009014448A JP 2007175245 A JP2007175245 A JP 2007175245A JP 2007175245 A JP2007175245 A JP 2007175245A JP 2009014448 A JP2009014448 A JP 2009014448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
axis
gmr element
film
flat surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007175245A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiyasu Tagami
文保 田上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2007175245A priority Critical patent/JP2009014448A/ja
Publication of JP2009014448A publication Critical patent/JP2009014448A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Abstract

【課題】応力によるGMR素子のヒステリシス特性の悪化を防いだ上で、その上に形成される再配線の自由度を向上させることができる磁気センサ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】基板11上に、基板11の厚さ方向に直交する平坦面と該平坦面に対して傾斜する斜面15a,15bとが形成され、平坦面上及び斜面15a,15b上に、フリー層、スペーサ層及びピン層を積層してなるGMR素子を備えた磁気センサにおいて、GMR素子上には、平坦面上及び斜面15a,15b上に亘って配され、GMR素子を覆うとともに、平坦面と平行をなす平坦化面11zを有するポリイミド膜11pが形成され、ポリイミド膜11p上にはモールド樹脂層11sが形成されていることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、磁気センサ及びその製造方法に関し、特に1つの基板に複数の巨大磁気抵抗効果素子を配置して二軸方向や三軸方向の磁界の強さを検知する磁気センサ及びその製造方法に関する。
従来から、磁気センサに使用される素子として、巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)や磁気トンネル効果素子(TMR素子)等が知られている。これらの磁気抵抗効果素子は、磁化の向きが所定の向きにピン(固定)されたピン層と、磁化の向きが外部磁界に応じて変化するフリー層とを備えており、ピン層の磁化の向きとフリー層の磁化の向きの相対関係に応じた抵抗値を出力として示すものである。このような磁気抵抗効果素子を用いた磁気センサとしては、例えば、特許文献1にて提案されている。
そして、特許文献1の磁気センサにおいては、同一の基板の表面に平坦面及び平坦面に対して傾斜する斜面が形成されると共に、これら平坦面上及び斜面上に前述の磁気抵抗効果素子がそれぞれ形成されており、これによって、二軸方向や三軸方向の磁界の強さを測定する磁気センサを構成することができる。
また、このようなGMR素子上には、GMR素子の耐水性、耐熱性、電気絶縁性等を確保するために、酸化膜、窒化膜等からなるパッシベーション膜が形成され、そのパッシベーション膜上にポリイミド膜が形成されている。そして、ポリイミド膜上には、磁気センサの封止を目的としてエポキシ等からなるモールド樹脂層が形成されるものである。
また、近年の磁気センサの小型化により、隣接する接続端子間のピッチは非常に狭くなっており、この磁気センサを相手側基板に実装するために、ポリイミド膜とモールド樹脂層との間には、接続端子の再配線層が形成されている。このような磁気センサの形成にあたっては、ウェハの状態において一括して再配線および封止を行なってから個々の磁気センサに分離する、WL−CSP(Wafer level Chip Scale Package)技術が利用されている。
特開2006−261400号公報
ところで、上述の磁気センサにあっては、平坦面上及び斜面上にGMR素子がそれぞれ形成される関係で、斜面上のポリイミド膜は、斜面に沿うように凹凸をなしているものである。そして、その凹凸に沿って再配線やモールド樹脂層が形成されるが、この時、再配線やモールド樹脂層の熱変形等に基づく応力が発生し、この応力が平坦面上及び斜面上に形成されたGMR素子のうち特に斜面に形成されたGMR素子へ集中してしまう。その結果、GMR素子の素子特性(いわゆる、ヒステリシス特性)が悪化してしまうという問題がある。
また、凹凸に沿って形成されたポリイミド膜上に直接、再配線の配線を形成すると、モールド樹脂層とポリイミド膜との間に配される配線が断線を起こしてしまうおそれがある。さらに、斜面上を避けて再配線する必要があるため、再配線の引き回しの自由度が小さく、LSI等の複雑な接続端子配置に対して対応することが難しく、接続端子密度(面積あたりの接続端子数)も制限されてしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、応力によるGMR素子のヒステリシス特性の悪化を防いだ上で、その上に形成される再配線の自由度を向上させることができる磁気センサ及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、本発明は以下の手段を提供している。
本発明の磁気センサの製造方法は、基板の上に、シリコン酸化膜により該基板の厚さ方向に直交する平坦面と該平坦面に対して傾斜する斜面とを形成する配置面形成工程と、前記平坦面上及び前記斜面上の少なくともいずれか一方にフリー層、導電層及びピン層を順次積層して磁気抵抗効果素子を形成する素子形成工程とを有する磁気センサの製造方法において、前記磁気抵抗効果素子上に、前記平坦面上及び前記斜面上に亘って配され前記磁気抵抗効果素子を覆うとともに、前記平坦面と略平行をなす平坦化面を有するポリイミド樹脂からなる平坦化層を形成する平坦化工程と、該平坦化層の上にモールド樹脂層を形成する封止工程とを有することを特徴とする。
一方、本発明の磁気センサは、基板の上に、該基板の厚さ方向に直交する平坦面と該平坦面に対して傾斜する斜面とを形成してなるシリコン酸化膜が設けられるとともに、前記平坦面上及び前記斜面上の少なくともいずれか一方に、フリー層、導電層及びピン層を積層してなる磁気抵抗効果素子を備えた磁気センサにおいて、該磁気抵抗効果素子の上には、前記斜面上及び前記平坦面上に亘って配され前記磁気抵抗効果素子を覆うとともに、前記平坦面と略平行をなす平坦化面を有するポリイミドからなる平坦化層が形成され、該平坦化層の上にはモールド樹脂層が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る磁気センサ及びその製造方法によれば、基板上に該磁気抵抗効果素子を覆うとともに平坦面上及び斜面上に亘って平坦化層が形成されているため、その上に形成されるモールド樹脂層から磁気抵抗効果素子へ作用する応力を緩和することができる。すなわち、モールド樹脂層は平坦化層の平坦化面上に形成されているため、モールド樹脂層に熱変形等に基づく応力が作用したとしても、磁気抵抗効果素子に到達する応力を抑え、磁気抵抗効果素子への影響を低減することができる。
また、前記平坦化工程と前記封止工程との間に、前記平坦面上及び前記斜面上に配された前記平坦化面に配線層を形成する再配線形成工程を有することを特徴とする。
このように、基板上に平坦面及び斜面に亘って平坦化層が形成されているため、モールド樹脂層と平坦化層との間に形成される配線層から磁気抵抗効果素子へ作用する応力も緩和することができる。例えば、斜面上に配線層を形成した場合においても、その配線層は平坦化層の平坦化面に形成されることとなるため、配線層に熱変形等に基づく応力が作用したとしても、磁気抵抗効果素子に到達する応力を抑え、磁気抵抗効果素子への影響を低減することができる。
さらに、モールド樹脂層から配線層へ作用する応力も緩和することができるため、配線層の断切れを防ぐこともできる。これにより、平坦化層の平坦化面のあらゆる場所に再配線の配線層を引き回せることができるため、再配線の自由度を向上させることができるとともに、外部端子密度を向上させることができる。
本発明によれば、基板上に平坦面及び斜面に亘ってポリイミドからなる平坦化層が形成されているため、その上に形成されるモールド樹脂層から磁気抵抗効果素子へ作用する応力を緩和することができる。すなわち、モールド樹脂層に熱変形等に基づく応力が作用したとしても磁気抵抗効果素子への影響を低減することができる。したがって、磁気抵抗効果素子のヒステリシス特性の悪化を防ぐことができる。
以下、図1から図6を参照して本発明の一実施形態に係る磁気センサの構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態の三軸磁気センサ10は、平面視で互いに直交するX軸、及びY軸に沿った辺を有する正方形状であって、X軸及びY軸に直交するZ軸方向に小さな厚みを有する石英やシリコンからなる基板11を備えている。そして、この基板11の上に、それぞれ4個ずつのX軸GMR素子12a〜12d、Y1軸GMR素子12e〜12h(図1(a)の後述するGMRバーを示す実線の部分)、Y2軸GMR素子12i〜12l(図1(a)の後述するGMRバーを示す破線の部分)からなる合計で12個のGMR素子と、パッド部(配線から外部に出力を取り出す部分:図6(b)参照)及びビア部(GMR素子から配線に接続する部分を指すが、このビア部は最終的には露出されない:図6(a)参照)ならびに配線(図示せず)が作り込まれている。なお、基板11内には、LSIや配線層が作り込まれており、LSIが作り込まれた基板を用いたものにおいてはデジタル出力の磁気センサとなされており、配線層のみが作り込まれた基板を用いたものにおいてはアナログ出力の磁気センサとなされている。
ここで、X軸GMR素子は第1X軸GMR素子12aと、第2X軸GMR素子12bと、第3X軸GMR素子12cと、第4X軸GMR素子12dとにより構成されている。そして、基板11のX軸(この場合、図1(a)の左側端部をX軸の基準点とし、この基準点から図の右側へ向かう方向をX軸正方向とし、その反対側へ向かう方向をX軸負方向とする。以下においても同様である。)の右側端部近傍で、Y軸(この場合、図1(a)の下側端部をY軸の基準点とし、この基準点から図の上側へ向かう方向をY軸正方向とし、その反対側へ向かう方向をY軸負方向とする。以下においても同様である。)の略中央部(以下ではY軸中央部という)上方に第1X軸GMR素子12aが配置され、その下方に第2X軸GMR素子12bが配置されている。また、基板11のX軸の左側端部近傍で、Y軸中央部上方に第3X軸GMR素子12cが配置され、その下方に第4X軸GMR素子12dが配置されている。
また、Y1軸GMR素子は第1Y1軸GMR素子12eと、第2Y1軸GMR素子12fと、第3Y1軸GMR素子12gと、第4Y1軸GMR素子12hとにより構成されている。そして、基板11のY軸の上側端部近傍で、X軸中央部の左方に第1Y1軸GMR素子12eが配置され、その右方に第2Y1軸GMR素子12fが配置されている。また、基板11のY軸の下側端部近傍で、X軸中央部の左方に第3Y1軸GMR素子12gが配置され、その右方に第4Y1軸GMR素子12hが配置されている。
さらに、Y2軸GMR素子は第1Y2軸GMR素子12iと、第2Y2軸GMR素子12jと、第3Y2軸GMR素子12kと、第4Y2軸GMR素子12lとにより構成されている。そして、基板11のY軸の下側端部近傍で、X軸中央部の左方に第1Y2軸GMR素子12iが配置され、その右方に第2Y2軸GMR素子12jが配置されている。また、基板11のY軸の上側端部近傍で、X軸中央部の左方に第3Y2軸GMR素子12kが配置され、その右方に第4Y2軸GMR素子12lが配置されている。
ここで、各GMR素子12a〜12d、12e〜12h、12i〜12lは、互いに平行で帯状に隣接配置された複数個(この場合は、X軸GMR素子12a〜12dについては偶数個とすることが好ましい。)のGMRバーを備えており、これらのGMRバーがリード膜により直列接続され、これらの端部に端子部となるリード膜が接続されて形成されている。例えば、図2(なお、図2においては第1X軸GMR素子12aについてのみ示しているが、他のGMR素子においても同様の構成である)に示すように、4個のGMRバー12a−1,12a−2,12a−3,12a−4がリード膜12a−6,12a−7,12a−8により直列接続され、これらの端部に端子部となるリード膜12a−5,12a−9が接続されて形成されている。この場合、X軸GMR素子12a〜12dの各GMRバー(12a−1,12a−2,12a−3,12a−4等)は、基板11の表面と平行な平坦面上に形成されており、その長手方向がY軸に対して平行(X軸に直交する)になるように配列されている。この場合、X軸GMR素子12a〜12dの各GMRバー(12a−1,12a−2,12a−3,12a−4等)は、後述する上層酸化膜11iにより構成された基板11の表面と平行な平坦面上に形成されており、その長手方向がY軸に対して平行(X軸に直交する)になるように配列されている。
また、図1(b),図4(b)に示すように、Y1軸GMR素子とY2軸GMR素子は、基板11の上の後述する上層酸化膜11iにより構成された断面形状が台形状の複数の突部(堤部)15の各斜面上に形成されているとともに、Y1軸GMR素子のGMRバー12e−1,12e−2,12e−3,12e−4は突部(堤部)15の第1斜面15a上に形成されており、Y2軸GMR素子のGMRバー12k−1,12k−2,12k−3,12k−4は突部(堤部)15の第2斜面15b上に形成されている。また、これらGMRバー12e−1〜12e−4,12k−1〜12k−4は、その長手方向が突部(堤部)15の稜線の走行方向に平行となるように配されている。なお、各斜面15a,15bの傾斜角度は等しく、基板11の平坦面に対してθ(20°≦θ≦60°)となるように形成されている。
そして、Y1軸GMR素子の各GMRバー(例えば、12e−2)とY2軸GMR素子の各GMRバー(例えば、12k−2)とが1つの突部15で互に背中合わせになるように配置されている。この場合、Y1軸GMR素子12e〜12hの各GMRバーおよびY2軸GMR素子12i〜12lの各GMRバーは、その長手方向がX軸に対して平行(Y軸と垂直)になるように配列されている。
ついで、GMRバーの構成について、第1X軸GMR素子12aのGMRバー12a−2を例にして、図2,3に基づいて説明する。なお、他のGMRバー12a−1,12a−3,12a−4についてはこれと等しいため、ここではGMRバー12a−2について説明する。また、他のX軸GMR素子12b〜12dおよびY1軸GMR素子12e〜12hおよびY2軸GMR素子12i〜12lのそれぞれのGMRバーの構成についてもこれと等しいので、その説明は省略する。
ここで、第1X軸GMR素子12aのGMRバー12a−2は、図2(b)に示すように、その長手方向がX軸に対して垂直(Y軸に対して平行)になるように配列されたスピンバルブ膜SVからなり、この両端部下方に形成されたリード膜12a−6,12a−7に接続されている。ここで、リード膜12a−6,12a−7はCr等の非磁性金属膜からなり、その膜厚は例えば130nm(1300Å)に設定されている。
そして、スピンバルブ膜SVは、図3(a)に示すように、基板11の上に順次積層されたフリー層(自由層、自由磁化層)F、膜厚が2.8nm(28Å)のCuからなる導電性のスペーサ層(導電層)S、ピン層(固着層、固定磁化層)P、及び、膜厚が2.5nm(25Å)のタンタル(Ta)又はチタン(Ti)からなるキャッピング層Cによって構成されている。
フリー層Fは、外部磁界の向きに応じて磁化の向きが変化する層であり、基板11の直上に形成された膜厚が8nm(80Å)のCoZrNbアモルファス磁性層12a−21と、CoZrNbアモルファス磁性層12a−21の上に形成されて膜厚が3.3nm(33Å)のNiFe磁性層12a−22と、NiFe磁性層12a−22の上に形成されて膜厚が1.2nm(12Å)のCoFe層12a−23とからなる。
ここで、CoZrNbアモルファス磁性層12a−21、NiFe磁性層12a−22及びCoFe層12a−23は軟質強磁性体薄膜層を構成している。また、CoFe層12a−23はNiFe層12a−22のNi、及び、スペーサ層SをなすCu層12a−24の拡散を防止するために設けられている。
ピン層Pは、Cu層12a−24の上に形成されて膜厚が3.2nm(32Å)の第1CoFe磁性層12a−25と、第1CoFe磁性層12a−25の上に形成されて膜厚が0.5nm(5Å)のRu層12a−26と、Ru層12a−26の上に形成されて膜厚が2.2nm(22Å)の第2CoFe磁性層12a−27と、第2CoFe磁性層12a−27の上に形成されてPtを45〜55mol%含むPtMn合金からなる膜厚が24nm(240Å)の反強磁性膜12a−28とにより構成されている。
なお、上述したフリー層F及びピン層Pを構成する各層や、スペーサ層S、キャッピング層Cの膜厚は、X軸GMR素子12a〜12dの場合のものであり、斜面15a,15bに形成されるY1軸GMR素子12e〜12h及びY2軸GMR素子12i〜12lの場合には、これらを構成する各層がX軸GMR素子12a〜12dの場合の70〜80%程度の膜厚となる。また、図2(b)においては、スピンバルブ膜SVにおける、スペーサ層S及びキャッピング層Cは省略している。
そして、前述した第2CoFe磁性層12a−27は、図3(b)に示すように、反強磁性膜12a−26に交換結合的に裏打ちされており、その磁化(磁化ベクトル)の向きがX軸負方向にピン(固定)されている。また、第1CoFe磁性層12a−25は、第2CoFe磁性層12a−27との間で反強磁性的に結合されており、その磁化の向きがX軸正方向にピン(固定)されている。すなわち、これら2つのCoFe磁性層12a−25,12a−27によってピン層Pにおける磁化の向きが定められている。
そして、図2(a)、図3(b)及び図4(a)に示すように、上述のように構成された第1X軸GMR素子12aにおける磁界の感度方向は、基板11の平坦面に平行な方向かつフリー層Fの磁化の向きに垂直な方向となっており、GMRバーの長手方向の垂直方向、かつ、X軸正方向(図4(a)の矢印a1方向)となっている。また、第2X軸GMR素子12bにおける磁界の感度方向は、第1X軸GMR素子12aと同様にX軸正方向(図4(a)の矢印b1方向)となっている。
したがって、図4(a)の矢印a1,b1方向に磁界が印加された場合には、第1X軸GMR素子12aおよび第2X軸GMR素子12bの抵抗値が磁界の大きさに比例して減少し、図4(a)の矢印a1,b1方向と反対方向に磁界が印加された場合に、第1X軸GMR素子12aおよび第2X軸GMR素子12bの抵抗値が磁界の大きさに比例して増大することとなる。
一方、第3X軸GMR素子12cおよび第4X軸GMR素子12dにおける磁界の感度方向は、図4(a)に示すように、これらの各GMRバーの長手方向の垂直方向で、第1X軸GMR素子12aおよび第2X軸GMR素子12bと180°反対方向となっている。すなわち、これら第3X軸GMR素子12cおよび第4X軸GMR素子12dにおいては、磁化(磁化ベクトル)の向きがX軸負方向(図4(a)の矢印c1,d1方向で、第1X軸GMR素子12a及び第2X軸GMR素子12bのピン層の磁化の向きと180°反対の方向)にピン(固定)されるようにピン層が形成されている。
したがって、図4(a)の矢印c1,d1方向に磁界が印加された場合には、第3X軸GMR素子12cおよび第4X軸GMR素子12dの抵抗値は磁界の大きさに比例して減少し、図4(a)の矢印c1,d1と反対方向に磁界が印加された場合には、第3X軸GMR素子12cおよび第4X軸GMR素子12dの抵抗値が磁界の大きさに比例して増大することとなる。
また、第1Y1軸GMR素子12eおよび第2Y1軸GMR素子12fにおける磁界の感度方向は、図4(b)に示すように、これらの各GMRバー(例えば、12e−2,12e−3および12f−2,12f−3等)の長手方向の垂直方向で、突部(堤部)15の第1斜面(傾斜角度はθ)15aに沿うY軸正方向かつZ軸負方向(図4(a),(b)の矢印e1,f1方向)となっている。
したがって、図4(a),(b)の矢印e1,f1方向に成分を持つ磁界が印加された場合には、第1Y1軸GMR素子12eおよび第2Y1軸GMR素子12fの抵抗値が磁界の大きさに比例して減少し、図4(a),(b)の矢印e1,f1と反対方向に成分を持つ磁界が印加された場合には、第1Y1軸GMR素子12eおよび第2Y1軸GMR素子12fの抵抗値が磁界の大きさに比例して増大することとなる。
一方、第3Y1軸GMR素子12gおよび第4Y1軸GMR素子12hにおける磁界の感度方向は、図4(c)に示すように、これらの各GMRバー(例えば、12e−2,12e−3および12f−2,12f−3等)の長手方向に対して垂直な方向で、突部(堤部)15の第1斜面15aに沿うY軸負方向かつZ軸負方向(図4(a),(c)の矢印g1,h1方向)となっている。すなわち、第3Y1軸GMR素子12gおよび第4Y1軸GMR素子12hの磁界の感度方向は、第1Y1軸GMR素子12eおよび第2Y1軸GMR素子12fと180°反対方向となっている
したがって、図4(a),(c)の矢印g1,h1方向に成分を持つ磁界が印加された場合には、第3Y1軸GMR素子12gおよび第4Y1軸GMR素子12hの抵抗値は磁界の大きさに比例して減少し、図4(a),(c)の矢印g1,h1と反対方向に成分を持つ磁界が印加された場合に、第3Y1軸GMR素子12gおよび第4Y1軸GMR素子12hの抵抗値は磁界の大きさに比例して増大することとなる。
また、第1Y2軸GMR素子12iおよび第2Y2軸GMR素子12jにおける磁界の方向は、図4(c)に示すように、これらの各GMRバー(例えば、12i−2,12i−3および12j−2,12j−3等)の長手方向に対して垂直な方向で、突部(堤部)15の第2斜面(傾斜角度はθ)15bに沿うY軸負方向かつZ軸正方向(図4(a),(c)の矢印i1,j1方向)となっている。
したがって、図4(a)の矢印i1(j1)方向に成分を持つ磁界が印加された場合には、第1Y2軸GMR素子12iおよび第2Y2軸GMR素子12jの抵抗値が磁界の大きさに比例して減少し、図4(a)の矢印i1(j1)と反対方向に成分を持つ磁界が印加された場合には、第1Y2軸GMR素子12iおよび第2Y2軸GMR素子12jの抵抗値が磁界の大きさに比例して増大することとなる。
一方、第3Y2軸GMR素子12kおよび第4Y2軸GMR素子12lにおける磁界の感度方向は、図4(b)に示すように、これらの各GMRバー(例えば、12k−2,12k−3および12l−2,12l−3等)の長手方向に対して垂直な方向で、突部(堤部)15の第2斜面15bに沿うY軸正方向かつZ軸正方向(図4(a),(b)の矢印k1,l1方向)となっている。すなわち、第3Y2軸GMR素子12kおよび第4Y2軸GMR素子12lの磁界の感度方向は、第1Y2軸GMR素子12iおよび第2Y2軸GMR素子12jと180°反対方向となっている。
したがって、図4(a)の矢印k1(l1)方向に成分を持つ磁界が印加された場合に、第3Y2軸GMR素子12kおよび第4Y2軸GMR素子12lの抵抗値は磁界の大きさに比例して減少し、図4(a)の矢印k1(l1)と反対方向に成分を持つ磁界が印加された場合に、第3Y2軸GMR素子12kおよび第4Y2軸GMR素子12lの抵抗値は磁界の大きさに比例して増大することとなる。
以上のように構成された三軸磁気センサ10のうちX軸方向(図4(a)の矢印a1,b1方向)の磁気を検出するX軸磁気センサは、図5(a)(なお、図5(a)〜(c)において、各矢印は各GMR素子のピン層PがY軸負方向にピンされたときの磁化の向きが上向きとなるように示している。)に等価回路を示したように、第1〜第4X軸GMR素子12a〜12dがフルブリッヂ接続されることにより構成されている。このような構成において、パッド13aおよびパッド13bは定電圧源14の正極,負極に接続され、電位Vxin+(本例では3V)と電位Vxin-(本例では0(V))が付与される。そして、パッド13cとパッド13dの電位がそれぞれ電位Vxout+と電位Vxout-として取り出され、その電位差((Vxout+)−(Vxout-))がセンサ出力Vxoutとして取り出される。
また、三軸磁気センサ10のうちY1軸方向(図4の矢印e1,f1,g1,h1方向)の磁気を検出するY1軸磁気センサは、図5(b)に等価回路を示したように、第1〜第4Y1軸GMR素子12e〜12hがフルブリッヂ接続されることにより構成されている。そして、パッド13eおよびパッド13fは定電圧源14の正極,負極に接続され、電位Vy1in+(本例では3V)と電位Vy1in-(本例では0(V))が付与され、パッド13gとパッド13hの電位差がセンサ出力Vy1outとして取り出される。
さらに、三軸磁気センサ10のうちY2軸方向(図4の矢印i1,j1,k1,l1方向)の磁気を検出するY2軸磁気センサは、図5(c)に等価回路を示したように、第1〜第4Y2軸GMR素子12i〜12lがフルブリッヂ接続されることにより構成されている。そして、パッド13iおよびパッド13jは定電圧源14の正極,負極に接続され、電位Vy2in+(本例では3V)と電位Vy2in-(本例では0(V))が付与され、パッド13kとパッド13lの電位差がセンサ出力Vy2outとして取り出される。
そして、得られた出力Vxout,Vy1outおよびVy2outに基づいて、X軸方向の磁界の成分Hxを下記の(1)式により求めることができる。同様に、Y軸方向の磁界の成分Hyを下記の(2)式により求めることができ、Z軸方向の磁界の成分Hzを下記の(3)式により求めることができる。なお、これらの演算は、例えば基板11に予め形成されたLSIや、三軸磁気センサ10に電気接続された別個のLSIチップ等において行われることとなる。
Hx=2kx×Vxout・・・(1)
Hy=ky(Vy1out−Vy2out)/cosθ・・・(2)
Hz=kz(Vy1out+Vy2out)/sinθ・・・(3)
ただし、θは突部(堤部)15の各斜面15a,15bの傾斜角度であって、この場合のθは20°≦θ≦60°の関係を有する。また、kx,ky,kzは比例定数であって、各センサの感度が等しければ、kx=ky=kzとなる。
ここで、三軸磁気センサ10の断面構造及び再配線について説明する。図6は、磁気センサの断面図であり、(a)はビア部を示し、(b)はパッド部を示し、(c)はY1軸GMR部およびY2軸GMR部を示している。
基板11上には、上述したようにLSIや配線層が作り込まれており、本実施形態においては予め配線層11aが作り込まれている。基板11上には、配線層11aが作り込まれた基板11を平坦化させる層間絶縁膜11bが形成されている。そして、層間絶縁膜11b上には、層間絶縁膜11bを覆うように、SiO膜等からなる酸化膜(SiO、膜厚:1500Å)11eと、例えばSi膜等からなる窒化膜(SiN、膜厚:5000Å)11fとが形成されている。
窒化膜11f上には、前述した上層酸化膜11iが形成されている。この上層酸化膜11iにより構成された平坦面及び各突部15の斜面15a,15b上にGMR素子(例えば、図6(c)中12e−3,12k−3,12e−4,12k−4等)が形成される。ビア部においては、GMR素子のGMRバーを接続するリード膜うち、前述した端子部となるリード膜11m(例えば、図2に示す12a−5,12a−9等を示すが、図6においては各リード膜をまとめてリード膜11mとして示す)が延設され、配線層11aに接続されている。
上層酸化膜11i上には、ポリイミド膜(平坦化層)11pが形成されている。このポリイミド膜11pは、平坦面及び突部15を有する基板11の全面を、平坦面と略平行になるように平坦化するものであり、各GMR素子を覆うとともに、各突部15間を埋めるように形成されている。そして、ポリイミド膜11pの表面は、平坦化面11zとして構成されている。このようなポリイミド膜11pの膜厚としては、最大で3μm程度が好ましい。また、ポリイミド膜11pには、パッド部において、配線層11aを露出させる開口部11oが形成されている。
ポリイミド膜11p上には、再配線層100が形成されている。この再配線層100は、基板11上に複数形成され、相手側基板(図示せず)に実装されるパッド部の広ピッチ化を図るものであり、その一端がパッド部における開口部11oで配線層11aに接続されている。再配線層100は、チタン(ti)(またはクロム(Cr))/銅積層膜からなるアンダーバリアメタル層(以下、UBM層)11uと、銅(Cu)等からなる配線層11tとが順次積層されて構成されている。
本実施形態において、ポリイミド膜11pの平坦化面11zに形成される複数の再配線層100は、各パッド部の配線層11aに接続され、厚さ方向で平坦面上及び突部15上のあらゆる場所に延設されている。ポリイミド膜11p上には、再配線層100を覆うようにモールド樹脂層11sが形成されている。このモールド樹脂層11sは、フィラーが混入されたエポキシ系の合成樹脂等からなり、膜厚が、例えば90μmで形成されている。モールド樹脂層11sは、厚さ方向で再配線層100の他端と重なる位置に開口部11yを有し、その開口部11yには再配線層100の他端と接続されるメタルポスト11vが形成されている。
メタルポスト11vは銅等からなり、モールド樹脂層11sの開口部11yから外方に露出している。メタルポスト11v上には、外部端子11wが接続されている。この外部端子11wは、半田ボール等からなりモールド樹脂層11sの表面から突出して形成されている。外部端子11wは、その先端で、相手側基板(図示せず)に表面実装され、これにより、三軸磁気センサ10は、電気的接続されるものである。
次に、上述のような構成となる三軸磁気センサ10の製造方法について、図7〜図25の断面模式図に基づいて以下に説明する。なお、本実施形態における三軸磁気センサ10の形成は、ウェハの状態において一括して再配線および封止を行なってから個々の磁気センサに分離する、WL−CSP技術を利用している。また、図7〜図25において、(a)はビア部を示し、(b)はパッド部を示し、(c)はY1軸GMR部およびY2軸GMR部を示している。この場合、上述したように、基板11としては、CMOSプロセスにより予めLSIが作り込まれた基板や、予め配線層のみが作り込まれた基板を用いることが望ましい。
この三軸磁気センサ10の製造方法においては、はじめに、図7に示すように、配線層11aが形成された基板(石英基板又はシリコン基板)11の上に層間絶縁膜(SOG:Spin On Glass)11bを塗布することにより平坦化する。次いで、図8に示すように、ビア部とパッド部の上の層間絶縁膜11bをエッチングで取り除き、配線層11aを外方に露出させる開口部11c,11dを作製する。その後、図9に示すように、これらの表面に、例えばSiO膜等からなる酸化膜(SiO、膜厚:1500Å)11eと、例えばSi膜等からなる窒化膜(SiN、膜厚:5000Å)11fとをプラズマCVD法により成膜する。そして、これらの上にレジストを塗布した後、ビア部とパッド部に開口を形成するようなパターンにカットする。
次いで、ビア部上およびパッド部上の窒化膜11fをエッチングにより除去した後、レジストを除去すると、図10に示すように、窒化膜11fにはビア部上およびパッド部上に酸化膜11eを外方に露出させる開口部11g,11hが形成されることになる。なお、この開口部11g,11hの形成に際しては、酸化膜11eはエッチングしきらずに残存させるようにし、また、開口部11g,11hの開口幅(径)は開口部11c,11dの開口幅(径)よりも小さくなるようにする。これは、開口部11c,11dで層間絶縁膜11bが露出して、水分が配線層やLSIに浸入するのを防止するためである。
その後、図11に示すように、これら窒化膜11f、酸化膜11eの上に、例えばSiO膜等からなる上層酸化膜(SiO、膜厚:5μm)11iをプラズマCVD法により成膜する(配置面形成工程)。次いで、この上層酸化膜11iの上にレジストを塗布してレジスト膜(膜厚:5μm)11jを形成する。そして、このレジスト膜11jにビア部とパッド部に開口を形成するためのパターンをカットするとともに、Y1軸GMR素子およびY2軸GMR素子の配列用の突部(堤部)15を形成するためのパターンをカットする。このカット後には、150℃の温度で1〜10分間の熱処理を行って、図12に示すように、レジスト膜11jのカド部をテーパ状に形成(テーパ化)する。
その後、上層酸化膜11i及びレジスト膜11jをほぼ同じ比率でエッチングする条件、かつ、このエッチング後に上層酸化膜11iの残存する厚さが最大で約0.5μm(約5000Åとなる条件でドライエッチングを行う。なお、このドライエッチングに際しては、ビア部およびパッド部において上層酸化膜11iの開口幅(径)が窒化膜11fの開口幅(径)よりも大きくならないようにする。
そして、このドライエッチングの終了後に残存するレジスト膜11jを除去することで、図13に示すように、GMR部に上層酸化膜11iからなる突部(堤部)15が形成されることになる。
さらに、この上層酸化膜11iの上にレジストを塗布して、このレジストをビア部に開口を形成するためのパターンにカットした後、エッチングを行う。そして、このエッチングで残存したレジストを除去することにより、図14に示すように、ビア部に開口11kが形成されて、基板11の最上層の配線層11aが外方に露出することになる。なお、このエッチングにおいては、図示例のようにパッド部における配線層11a上の酸化膜11e及び上層酸化膜11iを残存させてもよいが、例えば、ビア部と同様に、これら酸化膜11e及び上層酸化膜11iも同時に除去してパッド部における配線層11aを外方に露出させるとしても構わない。
その後、図15に示すように、Cr等の材質からなるリード膜11m(後に、例えば、図2(a)に示すリード膜12a−5,12a−6,12a−7,12a−8,12a−9等をなす)をスパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法などによって、上層酸化膜11i上およびビア部において露出する配線層11a上に形成する。そして、これらの上層酸化膜11iおよびリード膜11mの上にレジストを塗布して、このレジストをリード膜11mのパターンにカットした後、リード膜11mのエッチングを行う。
この場合、突部(堤部)15の斜面15a,15bでのエッチングを適切に行い、突部(堤部)15の断面形状を整えるために熱処理を行ってレジストをテーパ化してもよい。なお、このエッチング終了後には上層酸化膜11i上に残存するレジストを除去する。
そして、スパッタリング法によって、GMR素子をなすGMR多層膜11n(後に、12a〜12d,12e〜12h,12i〜12l等をなす)をこれら上層酸化膜11iおよびリード膜11mの表面上に形成する(素子形成工程)。
この素子形成工程においては、図2(c)に示したように、基板11の上にフリー層(自由層、自由磁化層)F、膜厚が2.8nm(28Å)のCuからなる導電性のスペーサ層S、ピン層(固着層、固定磁化層)P、及び、膜厚が2.5nm(25Å)のタンタル(Ta)又はチタン(Ti)からなるキャッピング層Cを順次積層することで、前記GMR多層膜11nが形成されることになる。
また、この工程におけるフリー層Fは、基板11の直上に形成された膜厚が8nm(80Å)のCoZrNbアモルファス磁性層12a−21、膜厚が3.3nm(33Å)のNiFe磁性層12a−22、及び、膜厚が1.2nm(12Å)のCoFe層12a−23を順次積層することで形成される。
さらに、この工程におけるピン層Pは、膜厚が3.2nm(32Å)の第1CoFe磁性層12a−25、膜厚が0.5nm(5Å)のRu層12a−26、膜厚が2.2nm(22Å)の第2CoFe磁性層12a−27、及び、Ptを45〜55mol%含むPtMn合金からなる膜厚が24nm(240Å)の反強磁性膜12a−28を順次積層することで形成される。
その後、GMR多層膜11nを形成した基板11に永久棒磁石アレー16(図26,27参照)を近接させて、後述する規則化熱処理(ピニング処理)を行い、ピン層Pの磁化の向きを固定させる(規則化熱処理工程)。
そして、GMR多層膜11nの表面上に、任意の厚さ、例えば平坦部で2μmの膜厚となるようにレジストを塗布し、このレジストの表面にマスクを配置して、焼き付け、現像処理を行って不必要なレジストを取り除き、後に得られるGMR多層膜11nと同じパターンを有するレジスト膜を形成する。その際、突部(堤部)15でのエッチングを適切に行い、突部(堤部)15の断面形状を整えるためにレジストをテーパ化する。この後、レジスト膜で保護されていない部分のGMR多層膜11nを、イオンミリングにより除去し、GMR多層膜11nを所定の形状(例えば、複数の狭幅の帯状体の形状)に形成する。なお、このイオンミリングでは、ビア部においてGMR多層膜11n及びリード膜11mの双方が残るようにしており、これによってビア部の縁におけるリード膜11mの断線を予防することができる。
次に、図16に示すように、パッド部において、開口部11qを形成する。具体的には、前述したレジスト膜を除去した後、エッチングを行い、パッド部における配線層11a上の酸化膜11e及び上層酸化膜11iを除去し、パッド部の配線層11aを外方へ露出させる。
続いて、図17に示すように、上層酸化膜11i上にポリイミド膜11pを形成する(平坦化工程)。具体的には、ポリイミド膜11pの形成材料を、GMR多層膜11nを覆うとともに、上層酸化膜11iの各突部15間を埋めるように塗布した後、基板11を250℃に加熱した後、その状態で4時間程度放置する。これにより、上層酸化膜11iにより構成された平坦面上及び突部15上に亘って、平坦面と平行をなす平坦面11zを有するポリイミド膜11pが形成される。そして、エッチングを行い、パッド部における配線層11a上に開口部11oを形成する。この時、開口部11oの開口幅(径)は、前述した開口部11qの開口幅よりも大きくならないようにする。つまり、開口部11qの壁面は、ポリイミド膜11pの開口部11oに覆われることになる。
なお、開口部11oの開口幅と開口部11qの開口幅とを同径に形成する際は、開口部11qを形成せずに、ポリイミド膜11pを基板11の全面に成膜した後、パッド部において配線層11aが外方に露出するまで同時にエッチングを行うことで形成することも可能である。
次に、図18に示すように、ポリイミド膜11pの平坦面11z上にUBM層11uを形成する(再配線形成工程)。この時、前述したパッド部における開口部11oの壁面及び配線層11aの表面も覆うように成膜する。
次に、図19に示すように、UBM層11u上に配線層11tを形成する。具体的には、レジストを塗布し、露光・現像を行なうことにより、配線層11tを形成する部分を除くUBM層11uの表面に第1のレジスト膜41を形成する。そして、このレジスト膜41をマスクとし、UBM層11uに電流を流し選択電界メッキにより銅等を成長させ、配線層11tを成膜する。その後、図20に示すように、第1のレジスト膜41(図19参照)を剥離する。
次に、図21に示すように、配線層11tの他端にメタルポスト11vを形成する。具体的には、配線層11tの表面にレジストを塗布し、露光・現像を行なうことにより、メタルポスト11vを形成する開口部42aを有する第2のレジスト膜42を形成する。なお、以上の工程に用いるレジストとしては、特に制限はないがノボラック樹脂等が好ましい。
そして、図22に示すように、第2のレジスト膜42をマスクとし、配線層11tに電流を流し選択電界メッキにより銅等を成長させ、第2のレジスト膜42の開孔部42a内に銅等からなるメタルポスト11vを成膜する。その後、図23に示すように、第2のレジスト膜42(図22参照)を剥離する。
次に、図24に示すように、配線層11tをマスクにイオンミリングやウエットエッチング、ドライエッチング等にて不要領域のUBM層11uを除去し、配線層11tとUBM層11uとから構成される再配線層100として各々分離する。
そして、図25に示すように、ポリイミド膜11pの表面を覆うとともに、メタルポスト11vの外部端子11w(図6参照)の側面が露出するように再配線層100及びメタルポスト11vをモールド樹脂層11sにて封止し(封止工程)、さらにメタルポスト11v上に半田ボール等の外部端子11wを接合し、最後に基板11を切断する。以上により、図1に示した三軸磁気センサ10の製造が完了する。
そして、前述した規則化熱処理(ピニング処理)は、図26,27(なお、図26においては永久棒磁石片を5個だけ図示している)に示すように、GMR多層膜11nを形成した表面とは反対側となる基板11の裏面側に永久棒磁石アレー(マグネットアレー)16を配置し、これら基板11および永久棒磁石アレー16を真空中で260℃〜290℃に加熱し、その状態で4時間ほど放置することにより行う。
すなわち、はじめに、隣接する永久棒磁石片の下端の極性が互いに異なるように格子状に配列された永久棒磁石アレー(マグネットアレー)16を用意する。この後、基板11の中心部上で永久棒磁石片16a(下端部がN極となる)が配列されるように、かつ、基板11の外側で永久棒磁石片16aの上下左右の領域上に永久棒磁石片16b,16c,16d,16e(下端部がS極となる)が配列されるように永久棒磁石アレー16を配置する。
これにより、基板11の中心部の上に配置された永久棒磁石片16aのN極から、このN極に隣接して基板11の外側に配置された永久棒磁石片16b,16c,16d,16eのS極に向かう90°ずつ方向が異なる磁界H(図26の点線矢印)が形成され、磁界Hは、永久棒磁石片16aのN極から各GMR素子(例えば、図27のX軸GMR素子12a〜12d)に到達することになる。
そして、磁界Hを利用して、真空中で260℃〜290℃に加熱し、その状態で4時間ほど放置した後には、例えば図3(b)に示すように、第2CoFe磁性層12a−27の磁化の向きが、磁界Hと逆向きの状態で反強磁性膜12a−28に交換結合的に裏打ちされて固定されることになる。また、第1CoFe磁性層12a−25の磁化の向きは、第2CoFe磁性層12a−27との反強磁性的な結合によって磁界Hと同じ向きの状態で固定されることになる。
なお、第1CoFe磁性層12a−25の磁化の向きは、規則化熱処理において付与する磁界Hと同じ向きに固定されるとしても構わない。
この結果、図4に示したように、第1X軸GMR素子12aおよび第2X軸GMR素子12bにおいては、X軸正方向、すなわち、図4(a)のa1,b1方向にピン層Pの磁化の向きが固定され、第3X軸GMR素子12cおよび第4X軸GMR素子12dにおいては、X軸負方向、すなわち、図4(a)のc1,d1方向にピン層Pの磁化の向きが固定されることとなる。
一方、第1Y1軸GMR素子12eおよび第2Y1軸GMR素子12fにおいては、突部(堤部)15の第1斜面15aに沿うY軸正方向、すなわち、図4(b)の矢印e1,f1方向にピン層Pの磁化の向きが固定されることとなる。また、第3Y1軸GMR素子12gおよび第4Y1軸GMR素子12hにおいては、突部(堤部)15の第1斜面15aに沿うY軸負方向、すなわち、図4(c)の矢印g1,h1方向にピン層Pの磁化の向きが固定されることとなる。
さらに、第1Y2軸GMR素子12iおよび第2Y2軸GMR素子12jにおいては、突部(堤部)15の第2斜面15bに沿うY軸負方向、すなわち、図4(c)の矢印i1,j1方向にピン層Pの磁化の向きが固定されることとなる。
また、第3Y2軸GMR素子12kおよび第4Y2軸GMR素子12lにおいては、突部(堤部)15の第2斜面15bに沿うY軸正方向、すなわち、図4(b)の矢印k1,l1方向にピン層Pの磁化の向きが固定されることとなる。
このように、本実施形態においては、上層酸化膜11iの表面上に、GMR素子を覆うとともに、上層酸化膜11iにより構成された各突部15間を埋めて、平坦面と斜面15a,15bに亘って平坦面と平行をなす平坦化面11zを有するポリイミド膜11pが形成されている構成とした。この構成によれば、モールド樹脂層11sにポリイミド膜11pとの熱膨張係数の差によって熱変形に基づく応力が作用したとしても、GMR素子のうち特に各斜面15a,15b上に形成されたGMR素子へ作用する応力を緩和することができる。したがって、モールド樹脂層11sからGMR素子に到達する応力を抑え、モールド樹脂層11sからGMR素子へ生じる応力の影響を低減することができるため、GMR素子のヒステリシス特性の悪化を防ぐことができる。
同様に、上層酸化膜11iの表面上がポリイミド膜11pにより平坦化されることで、モールド樹脂層11sとポリイミド膜11pとの間に形成される再配線層100からGMR素子に作用する応力も緩和することができる。例えば、斜面15a,15bと厚さ方向に重なる位置に再配線層100を形成した場合においても、その再配線層100はポリイミド膜11pの平坦化面11zに形成されることとなるため、再配線層100にポリイミド膜11pとの熱膨張係数の差によって熱変形等に基づく応力が作用したとしても、再配線層100からGMR素子に到達する応力を抑え、GMR素子への影響を低減することができる。
さらに、モールド樹脂層11sから再配線層100へ作用する応力も緩和することができるため、再配線層100の断切れ等を防ぐこともできる。これにより、ポリイミド膜11p上のあらゆる場所に再配線層100を引き回せることができるため、再配線の自由度を向上させることができる。したがって、外部端子11wの密度を向上させることができ、LSI等の複雑な接続端子配置に対して対応することもできる。
さらに、上記実施形態においては、Y1軸GMR素子およびY2軸GMR素子のGMRバーは、同一の突部15に配置されるとしたが、少なくとも相互に異なる方向に傾斜する斜面に配置されていればよく、例えば別個の突部に配置されるとしても構わない。
また、上記実施形態においては、基板11の平坦面上、相互に異なる方向に傾斜する第1斜面15a及び第2斜面15bにそれぞれGMR素子を配置して三軸方向の磁気を検出する磁気センサについて述べたが、平坦面上または第1斜面15a及び第2斜面15bの少なくとも一方に配置されていればよく、例えば二軸方向あるいは一軸方向の磁気を検出する磁気センサにも適用することができる。
また、上記実施形態においては、上層酸化膜11i上にポリイミド膜11pを形成したが、上層酸化膜11iとポリイミド膜11pとの間に、SiO(例えば、SiO)からなるシリコン酸化膜や、SiN(例えば、Si)からなるシリコン窒化膜等のパッシベーション膜を形成する構成としてもよい。また、メタルポスト11vを平坦化面11zの厚さ方向で斜面15a,15bと重なる位置に配置することも可能である。
また、上記実施形態においては、ピン層Pを構成する2つのCoFe磁性層にRu層を挟み込んだSAF構造のGMR素子について説明したが、これに限ることはなく、例えば、Ru層を除いた構成のGMR素子にも適用することができる。また、磁気トンネル効果素子(TMR素子)を用いた場合の磁気センサについても適用することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明の一実施形態に係る磁気センサを模式的に示す概略構成図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A’矢視断面図である。 図1の磁気センサを構成する巨大磁気抵抗効果素子を模式的に示しており、(a)は複数の巨大磁気抵抗効果素子(GMR)バーが接続されて1つのX軸用の巨大磁気抵抗効果素子を構成された状態を示す概略平面図であり、(b)は(a)のB−B’矢視断面図である。 図1の磁気センサを構成する巨大磁気抵抗効果素子を示しており、(a)は図2(b)の内部の積層状態を模式的に示す図であり、(b)はピン層における第1CoFe磁性層及び第2CoFe磁性層の磁化の向きを模式的に示す図である。 図1の三軸磁気センサのピニング方向と感度方向を示しており、図4(a)は全体の平面を模式的に示す平面図であり、図4(b)は、図4(a)のD部を拡大して模式的に示す斜視図であり、図4(c)は、図4(a)のE部を拡大して模式的に示す斜視図である。 ブリッジ結線を示すブロック図であり、図5(a)はX軸センサのブリッジ結線を示すブロック図であり、図5(b)はY1軸センサのブリッジ結線を示すブロック図であり、図5(c)はY2軸センサのブリッジ結線を示すブロック図である。 磁気センサの概略断面図を示し、(a)はビア部、(b)はパッド部、(c)はY1軸GMR部およびY2軸GMR部である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 図1の磁気センサの製造工程を模式的に示す概略断面図である。 規則化熱処理(ピニング処理)の状態を模式的に示す概略平面図である。 図26のG−G’矢視断面図である。
符号の説明
10…三軸磁気センサ、11…基板、11n…GMR多層膜(GMR素子)、11o…CVD酸化膜、11p…ポリイミド膜、11s…モールド樹脂層、11z…平坦化面、12a〜12d…X軸GMR素子、12e〜12h…Y1軸GMR素子、12i〜12l…Y2軸GMR素子、12a−25…第1CoFe磁性層(第1磁性層)、12a−26…Ru層、12a−27…第2CoFe磁性層(第2磁性層)、12a−28…反強磁性膜、15a…第1斜面、15b…第2斜面、16…永久棒磁石アレー(マグネットアレー)、100…再配線層F…フリー層、H…磁界、P…ピン層、S…スペーサ層(導電層)

Claims (3)

  1. 基板の上に、シリコン酸化膜により該基板の厚さ方向に直交する平坦面と該平坦面に対して傾斜する斜面とを形成する配置面形成工程と、
    前記平坦面上及び前記斜面上の少なくともいずれか一方にフリー層、導電層及びピン層を順次積層して磁気抵抗効果素子を形成する素子形成工程とを有する磁気センサの製造方法において、
    前記磁気抵抗効果素子上に、前記平坦面上及び前記斜面上に亘って配され前記磁気抵抗効果素子を覆うとともに、前記平坦面と略平行をなす平坦化面を有するポリイミド樹脂からなる平坦化層を形成する平坦化工程と、
    該平坦化層の上にモールド樹脂層を形成する封止工程とを有することを特徴とする磁気センサの製造方法。
  2. 前記平坦化工程と前記封止工程との間に、前記平坦面の上及び前記斜面の上に配された前記平坦化面に配線層を形成する再配線形成工程を有することを特徴とする請求項1記載の磁気センサの製造方法。
  3. 基板の上に、該基板の厚さ方向に直交する平坦面と該平坦面に対して傾斜する斜面とを形成してなるシリコン酸化膜が設けられるとともに、
    前記平坦面上及び前記斜面上の少なくともいずれか一方に、フリー層、導電層及びピン層を積層してなる磁気抵抗効果素子を備えた磁気センサにおいて、
    該磁気抵抗効果素子の上には、前記斜面上及び前記平坦面上に亘って配され前記磁気抵抗効果素子を覆うとともに、前記平坦面と略平行をなす平坦化面を有するポリイミドからなる平坦化層が形成され、該平坦化層の上にはモールド樹脂層が形成されていることを特徴とする磁気センサ。
JP2007175245A 2007-07-03 2007-07-03 磁気センサ及びその製造方法 Pending JP2009014448A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007175245A JP2009014448A (ja) 2007-07-03 2007-07-03 磁気センサ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007175245A JP2009014448A (ja) 2007-07-03 2007-07-03 磁気センサ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009014448A true JP2009014448A (ja) 2009-01-22

Family

ID=40355543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007175245A Pending JP2009014448A (ja) 2007-07-03 2007-07-03 磁気センサ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009014448A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03153061A (ja) * 1989-11-10 1991-07-01 Fujitsu Ltd 半導体装置とその製造方法
JP2000223489A (ja) * 1999-02-04 2000-08-11 Toppan Printing Co Ltd 配線材料及びそれを用いた導体配線層
JP2005183472A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Mitsubishi Electric Corp 磁気抵抗センサ素子
JP2006278894A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Yamaha Corp 磁気センサ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03153061A (ja) * 1989-11-10 1991-07-01 Fujitsu Ltd 半導体装置とその製造方法
JP2000223489A (ja) * 1999-02-04 2000-08-11 Toppan Printing Co Ltd 配線材料及びそれを用いた導体配線層
JP2005183472A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Mitsubishi Electric Corp 磁気抵抗センサ素子
JP2006278894A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Yamaha Corp 磁気センサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5292726B2 (ja) 磁気センサ及びその製造方法
US11024799B2 (en) Methods of manufacturing a magnetic field sensor
US7982461B2 (en) Magnetic sensor and manufacturing method therefor
US20140247042A1 (en) Triaxial magnetic field sensor
JP5298404B2 (ja) 三軸磁気センサおよびその製造方法
TW201248177A (en) Magneto-resistance sensing device and method for forming the same
TW201303338A (zh) 穿隧式磁阻感測器
JP5071042B2 (ja) 磁気センサ及びその製造方法
JP4735305B2 (ja) 三軸磁気センサおよびその製造方法
JP2009014448A (ja) 磁気センサ及びその製造方法
JP5045273B2 (ja) 磁気センサの製造方法
JP4760073B2 (ja) 磁気センサおよびその製法
JP4961736B2 (ja) 磁気センサの製造方法
JP4946591B2 (ja) 磁気センサ
JP5447412B2 (ja) 磁気センサの製法
JP2008309633A (ja) 磁気センサ
JP2011007801A (ja) 磁気センサ
JP2008309634A (ja) 磁気センサ
JP4735304B2 (ja) 三軸磁気センサおよびその製造方法
JP5696537B2 (ja) 磁気デバイス及び製造方法
US20230027879A1 (en) Magnetic sensor chip and magnetic sensor device
JP2008309567A (ja) 磁気センサ及びその製造方法
JP2023046216A (ja) 磁場検出装置
JP2023046203A (ja) 磁場検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120807

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121204