JP2009014293A - 集熱体、換気システムおよび家屋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】集熱体15は、基部151から切り起こされたフィン部152を有している。これにより、空気取り入れ口から取り込まれた外気は、換気ユニット3側に移動させられる際にフィン部152に衝突するため、集熱体15や屋根板との接触面積および接触時間が多くなるので、集熱体15や屋根板から多くの熱が伝導することになり、結果として、従来よりも加熱されることとなる。
【選択図】 図1
Description
上記集熱体において、フィン部は、平板の形状を有し、一端と他端とを結ぶ第1の方向に複数並設されるようにしてもよい。
また、上記フィン部は、基部に接続された端部と反対側の端部が、隣り合うフィン部と互い違いに切り欠かれた切り欠き部を有するようにしてもよい。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る換気システム1は、家屋11の屋根12に配設された集熱部2と、この集熱部2により加熱された空気を家屋11内に導入する換気ユニット3と、この換気ユニット3から加熱空気を家屋11内部に放出する内部ダクト4と、換気システム1の動作を制御する制御盤5とから構成される。
集熱部2は、南側などの日当たりのよい屋根12に設けられ、屋根12を構成する野地板13と、この野地板13と所定間隔離間して対向配置された屋根12を構成する屋根板14と、野地板13上に設けられた集熱体15とを有する。ここで、野地板13と屋根板14とは同等の勾配を有するように配設されている。したがって、野地板13と屋根板14との間には、空気流路16として機能する隙間が形成される。この空気流路16には、野地板13と屋根板14の軒側の端部に形成された空気取り入れ口17から外気が取り入れられる。
なお、本実施の形態において、フィン部152は、基部151から切り起こされることにより形成されるが、フィン部152の形成方法はこれに限定されず、例えば、溶接したり接着したりすることにより基部151に取り付けるようにしてもよい。
換気ユニット3は、図1に示すように、屋根12の棟近傍に配設され、集熱部2の空気流路16と接続される。また、換気ユニット3は、図5に示すように、隣接する外部ダクト18と接続される。このような換気ユニット3は、図6〜図8に示すように、箱の形状を有する箱体30と、この箱体30内部に配設されたシャッタ31と、このシャッタ31を駆動する駆動部32とから構成される。
内部ダクト4は、一端が下側箱形構造体50の接続部52に接続され、他端が家屋11内部の所定空間に配設された公知の配管から構成され、接続部52の近傍にファン60が設けられている。このファン60を配設する場所は、下側箱形構造体50の接続部52、この接続部52近傍や内部ダクト4の途中や端部など適宜自由に配設することができる。
制御盤5は、駆動部32、ファン43およびファン60に接続されており、ユーザの操作入力に基づいて外部電源から駆動部32、ファン43およびファン60に電力を供給して動作制御を行う。また、制御盤5には、吸気口41近傍に配設され集熱部2で生成された加熱空気の温度を計測する吸気センサ61、家屋11内部に配設され室温を計測する室温センサ62も接続されており、吸気センサ61による加熱空気の温度と室温センサ62による室内温度とに基づいて駆動部32、ファン43およびファン60の動作制御を行う。
次に、本実施の形態に係る換気システム1の動作について説明する。
例えば冬の日中など集熱部2で生成された加熱空気を家屋11内部に取り込む場合、制御盤5は、シャッタ31により排気口42を塞ぐとともにファン60を回転させる。すると、集熱部2の空気取り入れ口17から外気が空気流路16に取り込まれ、この外気が空気流路16を流通する間に加熱されて加熱空気として集熱部2から外部ダクト18を介して換気ユニット3に送出され、内部ダクト4から家屋11内部に供給される。これにより、家屋11内部の温度が上昇する。
例えば夏の日中など集熱部2で生成された加熱空気を排気する場合、制御盤5は、シャッタ31により孔51を塞ぐとともに、ファン43を回転させる。すると、集熱部2で生成された加熱空気は、排気口42から家屋11の屋根12上に放出される。これにより、屋根12が過加熱されるのを防ぐ。また、集熱部2で生成された加熱空気は、屋根12上に放出され、隣接する住宅に向けて放出されない。このように、本実施の形態に係る換気システムは、隣接する住宅の住宅環境も配慮しており、都市部などの住宅密集地においても近隣住居への影響を気にすることなく施工することができる。
また、家屋11内部の空気を外部に放出する場合、制御盤5は、シャッタ31により孔51が塞がれていない状態にするとともにファン60を上述した加熱空気を家屋11内部に取り込む場合と逆方向に回転させる。すると、家屋11内部の空気は、空気取り入れ口から家屋11外部に放出される。これにより、家屋11内部の暖かい空気を外部に放出して、家屋11内部を冷却することが可能となる。
次に、換気システム1の設置方法について説明する。
また、屋根裏空間にハンドリングボックス等を配設する必要がないので、屋根裏空間を他の用途に用いたり、天井を高くすることも可能である。
さらに、本実施の形態によれば、集熱部2で生成された空気は、屋根12の裏側に設けたダクトではなく、屋根12の外部に設けた外部ダクト18を介して換気ユニット3に導入される。これにより、夏の日中に集熱部2で生成した加熱空気は、換気ユニット3に導入される前に外部に放出されるので、家屋11内部が加熱されるのを防ぐことができる。
Claims (6)
- 第1の板部材およびこの第1の板部材と対向配置され太陽光が照射される第2の板部材から構成される空気流路内に配設される集熱体であって、
前記第1の板部材上に配設される平板状の基部と、
この基部から前記第2の板部材の方向に突出したフィン部と
を備えることを特徴とする集熱体。 - 前記フィン部は、前記基部の主表面に対して垂直な方向から前記空気流路の入口の方向へ傾斜している
ことを特徴とする請求項1記載の集熱体。 - 前記フィン部は、平板の形状を有し、前記一端と前記他端とを結ぶ方向に複数並設される
ことを特徴とする請求項1または2記載の集熱体。 - 前記フィン部は、前記基部に接続された端部と反対側の端部が、隣り合う前記フィン部と互い違いに切り欠かれた切り欠き部を有する
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の集熱体。 - 野地板およびこの野地板と対向配置された屋根板から構成される空気流路を有する家屋の前記空気流路に配設され、前記野地板上に配設される平板状の基部と、この基部から前記屋根板の方向に突出したフィン部とを備えた集熱体と、
前記屋根板の上に配設され、断熱材からなる箱体の形状を有し、前記箱体の一の側面に形成された排気口と、前記箱体の他の側面に形成され前記空気流路の前記棟側の端部と接続された吸気口と、前記家屋内部に露出し、前記箱体の底面に形成された孔と、前記排気口と前記孔と交互に塞ぐシャッタとを有する換気ユニットと、
一端が前記孔に接続され、他端が前記家屋内部の所定の箇所に配設されたダクトと、
前記家屋内部に配設され前記家屋内部の温度を測定する室温センサと、
前記家屋外部に配設され前記家屋外部の温度を測定する吸気センサと、
前記シャッタを駆動する駆動手段と、
前記ダクトに配設されたファンと、
前記室温センサ、前記吸気センサ、前記駆動手段および前記ファンに接続され、前記室温センサおよび前記吸気センサの測定値に基づいて前記駆動手段および前記ファンを駆動させる制御手段と
を備えたことを特徴とする換気システム。 - 請求項5に記載された換気システムを備えたことを特徴とする家屋。
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JPS56952A (en) * | 1979-06-14 | 1981-01-08 | Fuji Electric Co Ltd | Air-heating type solar heat collector |
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JP2005188793A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Toko Kogyo:Kk | 建物内の循環調湿機構 |
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