JP2000241031A - 太陽熱利用空調ユニット - Google Patents

太陽熱利用空調ユニット

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JP2000241031A
JP2000241031A JP11040563A JP4056399A JP2000241031A JP 2000241031 A JP2000241031 A JP 2000241031A JP 11040563 A JP11040563 A JP 11040563A JP 4056399 A JP4056399 A JP 4056399A JP 2000241031 A JP2000241031 A JP 2000241031A
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air
heat
conditioning unit
solar
wall
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Tadashi Murai
正 村井
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B10/20Solar thermal
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers
    • Y02E10/44Heat exchange systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽熱を利用した集熱パネルを用いた暖房、
断熱手段であって、ユニット化することによって組み付
け作業を効率化することができ、しかも室内に設けた空
調機等との連係利用が可能であり、太陽光を効率よく受
光して集熱効率を高めることができ、更に外壁との間に
設けた空所内に種々の備品等を配置することができるよ
うにした太陽熱利用空調ユニットを提供する。 【解決手段】 建造物の外壁部4に取り付け可能な太陽
熱利用空調ユニット1であって、外壁部適所に取り付け
られるボックス11と、ボックスの断熱外面と間に所定
のエアスペース14を確保しつつ該断熱外面と対向配置
される集熱パネル13と、エアスペース上端部と連通す
る横引きダクト15と、横引きダクトと室内とを連通さ
せる内外連通ダクト16と、エアスペース、横引きダク
ト、或は内外連通ダクトの適所に配置されてエアスペー
ス内の暖気を上昇させて室内に吸引するファン17と、
エアスペース内の暖気をボックス外及び建造物外へ排出
する排出口18と、を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽熱利用空調ユニ
ットに関し、特にビル、住宅等のオフィス、居住用の建
築物の室内を、冬期においては太陽エネルギーを利用し
て作出した暖気を用いて暖房したり、夏期においては太
陽光により過熱される外壁を遮蔽、断熱して冷房負荷を
軽減させることができる、高効率の集熱原理を利用した
太陽熱利用空調ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ビル、住宅等の建築物の内部
を冷房、暖房するためには夫々冷房手段、暖房手段が用
いられているが、これらの冷暖房手段は主として化石燃
料を燃焼させたり、化石燃料を用いて生成される電気に
より動作するため、地球環境に与える影響が問題視され
ている。これに対して太陽エネルギーはその供給量が無
尽蔵であり、かつエネルギーコストがゼロであることに
加えて、クリーンなエネルギーである為、従来から着目
されており、太陽エネルギーを利用した暖房手段等は種
々提案されている。例えば、特許第2675385号公
報「蒸気用空気を予熱する方法および装置」、特開平2
−279954号公報「ビルの空気予熱方法及び装置」
には、商業用や工業用の建物の南側外壁面に配設される
波形の形状を有した集熱板(コレクタパネル)が開示さ
れており、建物外壁面と波形の集熱板の突条部との間に
は上下方向に延びる集気用空間が形成されているととも
に、集気用空間は下端部と上端部が開口しており、下端
部は空気導入口、上端部は排出口として利用される。集
熱板は太陽からの熱により昇温し、受熱面の熱は集気用
空間内の空気を加熱させる。その結果、集気用空間内の
加熱された空気は上昇し、これを室内に導くことにより
室内の暖房用として利用することができ、そのまま外部
に排出することにより外壁の昇温を防止する断熱効果を
発揮することができる。
【0003】しかし、太陽熱を利用したこの種の予熱装
置は、商業用、工業用の大型建物の外壁に対してネジ止
め等の方法により固定される波形の集熱パネルからなる
ため、外観が悪いばかりでなく、組み付け工事が煩雑で
ある。また、垂直な外壁面に集熱パネルを取り付ける場
合には、集熱パネルの受熱面は水平方向を向く為、太陽
からの光と直交する面にて受光することができず、受熱
効率が悪くなる。更に、太陽光を受ける集熱パネルの受
熱面により直接加温されて最も高温化する受熱表面上の
外気は冬期において暖房用として利用されず、暖房の為
の有効資源として一切顧みられることがなかった。また
夏季においても集熱パネルの受面上で過熱化した外気は
放置されたままであるために建物内部の温度上昇を促進
し、断熱効果を低下させる結果をもたらしている。つま
り、集熱効率が低いという欠点があった。また、従来は
集熱板、ファン、その他の構成要素を夫々個別に準備し
て寸法、機種等を選定した上で、現場にて組み付ける必
要がある為、現場での工事の作業性が悪化し、設置のた
めには相当な熟練を要するという問題があった。これは
工事に要する期間と、コストが増大することを意味す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、太陽熱を利用した集熱パネルを用いた暖
房、断熱手段であって、ユニット化することによって組
み付け作業を効率化することができ、しかも室内に設け
たウォールスルー空調機等との連係利用が可能であり、
太陽光を効率よく受光して集熱効率を高めることがで
き、更に外壁との間に設けた空所内に種々の備品等を配
置することができるようにした太陽熱利用空調ユニット
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、建造物の側壁のうち陽光を受光
する側壁に面する室の外壁部に取り付け可能な太陽熱利
用空調ユニットであって、上記外壁部適所に取り付けら
れるボックスと、上記ボックスの断熱外面と間に所定の
エアスペースを確保しつつ該断熱外面と対向配置される
集熱パネルと、上記エアスペース上端部と連通し、且つ
上記建造物外壁部に沿ってほぼ水平に延在するとともに
ボックス上部に対して取り付けられた横引きダクトと、
上記横引きダクトと上記室内とを連通させる内外連通ダ
クトと、上記エアスペース、上記横引きダクト、或は上
記内外連通ダクトの適所に配置されて上記エアスペース
内の暖気を上昇させて室内に吸引するファンと、上記エ
アスペース内の暖気をボックス外及び建造物外へ排出す
る排出口と、を備えたことを特徴とする。請求項2の発
明では、上記ファンは、上記エアスペース内の暖気を上
記排出口から外部へ排出する手段としても兼用できるこ
とを特徴とする。請求項3では、上記内外連通ダクトの
室内側端部を、室内に配置された空調機と連通し、空調
機に加温された外気を導入することにより該空調機によ
る暖房に要する負荷を低減し得るように構成したことを
特徴とする。
【0006】請求項4の発明では、上記集熱パネルは、
熱伝導率の良好な板材から成るコレクターパネルであ
り、コレクターパネルは、太陽光線によりパネル面に発
生した熱を上記エアスペースの下部開口から上昇してく
る空気に熱交換して昇温させる機能を備えていることを
特徴とする。請求項5の発明では、上記集熱パネルは、
ソーラーウォールであり、ソーラーウォールは熱伝導率
の良好な材質から成る板材に所要の配置で多数の孔を形
成した構成を備えており、該孔を介してソーラーウォー
ルの外面の暖気をエアスペース内に導入することを特徴
とする。請求項6の発明では、上記集熱パネルの傾斜角
度は、冬期の太陽光線を最大限に受光し易い角度に設定
されていることを特徴とする。請求項7の発明は、上記
集熱パネルの下部適所に、上記空調機の補助電源として
使用可能な板状の太陽電池を所要角度で配置し、該太陽
電池を集熱パネルの下方から上昇してくる空気をエアス
ペース内或は集熱パネル表面に導くガイドとして兼用し
たことを特徴とする。請求項8の発明は、上記ボックス
内には、少なくとも1又は複数に区画された空所を設
け、この空所内に必要備品を収容したことを特徴とす
る。請求項9の発明は、上記ボックスの下部空所内にシ
ャッターボックスを配置し、該シャッターボックスによ
り階下の窓等を開閉するシャッタを収納引出し自在に支
持したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した形態
例により詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態
例としての太陽熱利用空調ユニットの外観斜視図であ
り、図2はこの太陽熱利用空調ユニットを建造物に組み
付けた状態を示す縦断面図である。この太陽熱利用空調
ユニット1(以下、空調ユニット、という)は、取り付
け対象物としての建造物2の南側に面する室3の外壁部
4に対して、後付けにて取り付け可能な構成を備えてい
る。なお、これは南側からの太陽光線が強力な地球の北
半球における例であり、南半球においては、これとは逆
に建造物の北側の外壁に本空調ユニットを設置すること
となる。この空調ユニット1は、外壁部4の適所に取り
付けられるボックス11と、ボックス11の南側外面
(断熱外面)を構成する断熱板12との間に所定のエア
スペース14を確保しつつ断熱板12と対向配置される
集熱パネル13と、エアスペース14の上端部と連通し
且つボックス11の上部に対して外壁部4に沿って略水
平に取り付けられた横引きダクト15と、横引きダクト
15と外壁部内側の室内3とを連通させるための内外連
通ダクト16と、横引きダクト15と内外連通ダクト1
6との間に配置されてエアスペース14内の暖気を上昇
させて室内3に吸引するファン17と、エアスペース1
4内の暖気をボックス外及び建造物外へ排出する排出口
(例えば、格子状)18と、を備えている。また、必要
に応じて集熱板13の下部に、板状の太陽電池19を所
要の角度で固定配置する。また、後述する様に冬期のよ
うにエアスペース14内の暖気を全て室内に導入する場
合には、排出口18を蓋18a等により閉止しておき、
その上に鉢植え等を配置してもよい。
【0008】この形態例では、外壁部4の内側に位置す
る室内の窓21の直下には内壁に沿ってウォールスルー
空調機20が配置されており、内外連通ダクト16はこ
のウォールスルー空調機20の外気取り入れ用ダクトと
兼用されている。ウォールスルー空調機20は、暖房専
用機であってもよいし、冷暖房機であってもよい。太陽
電池19は、ウォールスルー空調機20を作動させる為
の補助電源として利用され、冬期は暖房、夏季は冷房用
の補助電源となる。なお、ウォールスルー空調機20と
は、導入した外気を加熱することにより、室内の暖房を
行うタイプであり、燃料、熱源としてどのようなものを
使用するかは問わない。なお、ファン17は、冬期は弱
い出力によりゆっくり回転することによりエアスペース
14内の暖気を時間をかけて上昇させて集熱パネル13
からの熱交換を十分に行わせる。夏季は格別ファンを駆
動しなくてもエアスペース内の暖気は上昇して排出口1
8から排気されて断熱効果を高める。なお、夏期におい
てもファンを用いてエアスペース内の暖気を排気口18
から強制排出する場合には、ファンを図示した位置以外
の適所に移設することにより、冬期、夏期を通じて共用
することができる。
【0009】ボックス11は、外壁部4のフラットな外
面に密着する内側板25と、外側面を構成する断熱板1
2と、両側面を閉止する側板26と、排出口18を有す
る天板27と、底板28とから成る筐体により外装部を
構成されている。図示の様に断熱板12は上部から下方
へ向かうほど外側へ張り出すように所定の傾斜角度をも
って設置されている。この傾斜角度は、断熱板とほぼ平
行に配置される集熱板13が冬期の太陽光を効率よく受
光できるように水平面に対して45度以上立ち上がった
角度に設定する。排出口18を有した天板27上には、
冬期は開閉シャッタ、或は板等からなる蓋18aをかぶ
せてエアスペース14内の暖気を全て室内に導いて暖房
に供し得る様に構成する一方で、夏季には排出口18を
開放してエアスペース14内の暖気が外部に放出される
ようにする。なお、夏季に雨水等が排出口18からエア
スペース14内や横引きダクト15、ファン17等を経
由して室内に浸入することを防止する様に排出口の上方
に庇状の雨除けを配置してもよいし、降雨時に蓋を容易
に閉止するようにしてもよい。ボックス11内部は、空
所となっている為、これを仕切板30を用いて複数に区
画し、区画された空所内に必要な備品等を収容可能とす
る。この例では、下部空所にシャッターボックス31
と、上部空所に太陽電池19から出力された電流を交流
に変換するコンバータや蓄電用のバッテリー等の必要備
品32を収容する。集熱板13としては、図2に示した
如きコレクターパネルタイプと、図3の要部拡大図に示
した如きソーラーウォールタイプのいずれを利用しても
よい。以下、これらについて説明する。
【0010】図2に示したコレクターパネルとしての集
熱板13は、断熱板12と集熱板13との間のエアース
ペース14の下端部を開口させて外気と連通せしめるこ
とにより階下の外壁に沿って上昇してくる暖気をエアス
ペース14内に導くようにしている。コレクターパネル
は、アルミ板、その他熱伝導率の高い材料からなる板材
であり、板面には穴は形成されていない。ファン17の
吸引力によりエアスペース14内を上昇する暖気は太陽
光により昇温した集熱パネルからの熱を吸収してさらに
昇温し、室内に導かれることにより暖房に供され、排出
口18から排出されることにより室内の昇温を防止す
る。なお、図2に示す様に集熱パネル13の下端部に太
陽電池19を設けることにより階下から上昇してくる暖
気を効率よくエアースペース14内に導くことが可能と
なる。又、階上、階下の各外壁にも同様の空調ユニット
1が配置されている場合には、この空調ユニット1によ
って昇温した空気を夫々階下、又は階上の空調ユニット
1のエアスペース内に導いて階下、階上の各室内の暖房
に供したり、各室内の昇温を防止する為に排出すること
ができる。
【0011】次に、図3は集熱パネル13としてソーラ
ーウォールを用いた場合の要部構成例を示しており、ソ
ーラーウォールはアルミ板等の熱伝導率の良好な材料か
らなる板材である点はコレクターパネルと同様である
が、板面に多数の小孔40が形成されている点と、エア
スペース14の下端が閉止している点が異なっている。
集熱パネル13の板面に多数の小孔(孔)40を形成す
る理由は、ファン17の吸引力によって集熱パネル13
上の最も加熱される表面に位置する外気をエアスペース
14内に導入する為であり、エアスペース14の下端部
を閉止する理由はファンによる吸引によりエアスペース
内14を負圧に保つためである。従って、階下から上昇
してくる暖気は太陽電池19と集熱パネル13下端部と
の間のギャップを経て集熱板13表面に導かれ、小孔4
0からエアスペース14内に吸引され、冬期には室内に
導かれて暖房に供され、夏季には排出口18から排出さ
れて室内の昇温を防止する。これ以外の構成、作用はコ
レクターパネルの場合と同様である。太陽電池19は、
夏季の太陽光を効率よく受光できるようにするために、
集熱パネル13よりも寝かせた状態で配置されている。
このとにより、より多くの電力を生成してウォールスル
ー空調機20による冷房時の補助電力とし、空調機の負
荷を低減させることができる。なお、太陽電池19から
得ることができる電力をファンを駆動するための電源と
して利用してもよい。
【0012】図2に示した位置にファン17を配置した
場合、冬期には排出口18を閉止して内外連通ダクト1
6を連通状態にしてファン17を駆動することにより、
暖気を室内に導入してウォールスルー空調機20の補助
熱源としてその電力負荷を低減する。なお、冬期は弱い
ファン出力によりゆっくり回転させすることにより、エ
アスペース14内の空気温度を時間をかけて十分に上昇
させて集熱パネル13からの熱交換を十分に行わせるこ
とが好ましい。夏期には図示しない開閉シャッタを用い
て内外連通ダクト16を閉止しつつ排出口18を開放す
ることによりエアスペース内の自然な上昇気流を利用し
て暖気を排出することができる。夏期にエアスペース内
の暖気をファンにより強制排出してもよいが、実験によ
れば自然対流による上昇気流を利用した排出で十分であ
ることが判った。なお、ファンを用いて排出口18から
暖気を強制排出する場合には、ファン17の配置をレイ
アウト変更することにより、一つのファンにより共用す
ることができる。なお、上記形態例では、排出口18を
ボックス5の上端部に設けたが、横引きダクト15の一
端或は両端部に相当する側板26(図1)に排出口18
Aを設けて夏期に暖気を排出するようにしてもよい。こ
の場合、排出口18Aにはシャッタを設けて室内等から
手動等により開閉できるように構成してもよい。また、
排出口18と排出口18Aを併用してもよい。排出口1
8Aにファンを設けてもよい。また、上記形態例ではウ
ォールスルー空調機を介して室内に外気を導入するよう
にしたが、これは一例であり、外気を直接室内に導入し
て暖房に供するようにしてもよい。
【0013】次に、シャッターボックス31は、階下の
部屋の窓21を閉止するに足る長さ、面積を有した湾曲
変形自在なシャッタ板33を巻き取ったり、引き出すこ
とができる円筒状のボックスであり、図示しないバネ等
を用いてシャッタ板をボックス内に巻取り収納した状態
に保持したり、引き出されたシャッタ板33を引き出し
た状態でロックする等の機構を備えている。このシャッ
タ板33は、例えば断熱材と金属板をサンドイッチ状に
積層した構造を備え、冬期、夜間用の断熱シャッタとし
て使用してもよい。更に、階下の部屋の天井40に設け
た換気扇41から延びるダクト42の端部(吹き出し
口)を階下の外壁4を貫通する穴4aに挿通配備してボ
ックス11内の空所に排気するように構成してもよい。
この場合、ボックス11の側板26には排気穴43を設
けて排気を排出するように構成する。このように構成す
ることにより、建造物外壁に露出する見苦しい吹き出し
口をボックス内に隠すことができ、美感を向上させるこ
とができる。なお、本発明の空調ユニットは、必ずしも
上記した全ての構成要素を同時に備える必要はなく、建
造物の構造、条件や、居住者のニーズに応じていずれの
構成要素を選択するかは自由である。
【0014】空調ユニット1を外壁4に取り付ける方法
としては、種々考えられるが、例えば外壁側に空調ユニ
ット取り付け用の部材を設け、この取り付け部材に対し
て空調ユニット背面に設けた対応する被取り付け部材を
取り付けることにより固定したり、ボルト、アンカー等
を用いてもよい。いずれにしても、上下の部屋の窓間に
位置する外壁の面積内に空調ユニット1を固定できる様
にその寸法、形状等を設定する。この空調ユニット1
は、建造物の建築時に取り付けてもよいし、既に建造さ
れている建造物に取り付けてもよいが、空調ユニットを
構成する要素を全て備えたコンパクトなボックスをベー
スとした構造である為、一括した取り付けが可能であ
り、その結果組み付け作業が容易となり、コストを低減
できる。また、集熱パネルや太陽電池の傾斜角度を任意
に変更可能である為、建造物の構造、設置環境、地域等
の種々の条件の変更に柔軟に対応することができる。
【0015】
【発明の効果】以上の様に本発明は、太陽熱を利用した
集熱パネルを用いた暖房、断熱手段であって、ユニット
化することによって建造物に対する組み付け作業を効率
化することができ、しかも室内に設けたウォールスルー
空調機等との連係利用が可能であり、太陽光を効率よく
受光して集熱効率を高めることができ、更に外壁との間
に設けた空所内に種々の備品等を配置することができ
る。即ち、請求項1の発明では、建造物の側壁のうち陽
光を受光する側壁に面する室の外壁部に取り付け可能な
太陽熱利用空調ユニットを、上記外壁部適所に取り付け
られるボックスと、上記ボックスの断熱外面と間に所定
のエアスペースを確保しつつ該断熱外面と対向配置され
る集熱パネルと、上記エアスペース上端部と連通した横
引きダクトと、上記横引きダクトと外壁部内側の室内と
連通させる内外連通ダクトと、エアスペース内の暖気を
上昇させて室内に吸引するファンと、上記エアスペース
内の暖気をボックス外及び建造物外へ排出する排出口
と、から構成したので、ユニット化した空調ユニットを
建造物側壁に対して建造時、或は建造後に取り付けるこ
とにより、太陽熱を利用した効率の良い暖房、断熱シス
テムを構築することができる。また、冬期にファンによ
り暖気を室内に導入する様にしたので、暖房の温源とし
て利用することができ、暖房に要するコストを低減でき
る。請求項2の発明では、上記ファンは、上記エアスペ
ース内の暖気を上記排出口から外部へ排出する手段とし
ても兼用できるので、夏期における断熱効果をさらに高
めることができる。請求項3の発明では、上記内外連通
ダクトの室内側端部を、室内に配置されたウォールスル
ー空調機と連通し、ウォールスルー空調機に加温された
外気を導入することにより該ウォールスルー空調機によ
る暖房に要する負荷を低減し得るように構成したので、
暖房費用を低減できる。
【0016】請求項4の発明では、上記集熱パネルは、
熱伝導率の良好な板材から成るコレクターパネルであ
り、コレクターパネルは、太陽光線によりパネル面に発
生した熱を上記エアスペースの下部開口から上昇してく
る空気に熱交換して昇温させる機能を備えているので、
階下等の外壁に沿って上昇してくる暖気を効率的に室内
に導いて暖房に供したり、或は外部に排出して室内を断
熱して冷房効率を高め、冷房コストを低減することがで
きる。請求項5の発明では、上記集熱パネルは、ソーラ
ーウォールであり、ソーラーウォールは熱伝導率の良好
な材質から成る板材に所要の配置で多数の孔を形成した
構成を備えており、該孔を介してソーラーウォールの外
面の暖気をエアスペース内に導入するので、コレクター
パネルによっては利用できない集熱パネル上の暖気を積
極的にエアースペース内に導入して冬期の暖房、夏期の
断熱に利用することができる。請求項6の発明では、上
記集熱パネルの傾斜角度は、冬期の太陽光線を最大限に
受光し易い角度に設定されているので、種々のタイプの
建造物に利用することができ、緯度が異なる地方におけ
る使用にも柔軟に対応することができる。
【0017】請求項7の発明は、上記集熱パネルの下部
適所に、上記ウォールスルー空調機の補助電源として使
用可能な板状の太陽電池を所要角度で配置し、該太陽電
池を集熱パネルの下方から上昇してくる空気をエアスペ
ース内或は集熱パネル表面に導くガイドとして兼用した
ので、ウォールスルー空調機、その他の空調機のコスト
を低減することができる。請求項8の発明は、上記ボッ
クス内には、少なくとも1又は複数に区画された空所を
設け、この空所内に必要備品を収容したので、室内に必
要備品を設置する必要がなくなり、室内のスペースの有
効利用、本空調ユニットの取り付け作業の効率かを図る
ことができる。請求項9の発明は、上記ボックスの下部
空所内にシャッターボックスを配置し、該シャッターボ
ックスにより階下の窓等を開閉するシャッタを収納引出
し自在に支持したので、格別にシャッタを設ける必要が
なくなり、種々の利便を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例の空調ユニットの外観斜視
図。
【図2】図1の空調ユニットを建造物外壁に取り付けた
状態の縦断面図。
【図3】図2の変形例の要部構成図である。
【符号の説明】
1 太陽熱利用空調ユニット、2 建造物、3 室(室
内)、4 外壁部、11 ボックス、12 断熱板、1
3 集熱パネル、14 エアスペース、15横引きダク
ト、16 内外連通ダクト、17 ファン、18、18
A 排出口、18a 蓋、19 太陽電池、20 ウォ
ールスルー空調機、21 窓、25 内側板、26 側
板、27 天板、28 底板、31 シャッターボック
ス、33 シャッタ板、40 小孔。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物の側壁のうち陽光を受光する側壁
    に面する室の外壁部に取り付け可能な太陽熱利用空調ユ
    ニットであって、 上記外壁部適所に取り付けられるボックスと、 上記ボックスの断熱外面と間に所定のエアスペースを確
    保しつつ該断熱外面と対向配置される集熱パネルと、 上記エアスペース上端部と連通し、且つ上記建造物外壁
    部に沿ってほぼ水平に延在するとともにボックス上部に
    対して取り付けられた横引きダクトと、 上記横引きダクトと上記室内とを連通させる内外連通ダ
    クトと、 上記エアスペース、上記横引きダクト、或は上記内外連
    通ダクトの適所に配置されて上記エアスペース内の暖気
    を上昇させて室内に吸引するファンと、 上記エアスペース内の暖気をボックス外及び建造物外へ
    排出する排出口と、 を備えたことを特徴とする太陽熱利用空調ユニット。
  2. 【請求項2】 上記ファンは、上記エアスペース内の暖
    気を上記排出口から外部へ強制排出する手段としても兼
    用できることを特徴とする請求項1記載の太陽熱利用空
    調ユニット。
  3. 【請求項3】 上記内外連通ダクトの室内側端部を、室
    内に配置された空調機と連通し、該空調機に加温された
    外気を導入することにより該空調機による暖房に要する
    負荷を低減し得るように構成したことを特徴とする請求
    項1又は2記載の太陽熱利用空調ユニット。
  4. 【請求項4】 上記集熱パネルは、熱伝導率の良好な板
    材から成るコレクターパネルであり、コレクターパネル
    は、太陽光線によりパネル面に発生した熱を上記エアス
    ペースの下部開口から上昇してくる空気に熱交換して昇
    温させる機能を備えていることを特徴とする請求項1、
    2又は3記載の太陽熱利用空調ユニット。
  5. 【請求項5】 上記集熱パネルは、ソーラーウォールで
    あり、ソーラーウォールは熱伝導率の良好な材質から成
    る板材に所要の配置で多数の孔を形成した構成を備えて
    おり、該孔を介してソーラーウォールの外面の暖気をエ
    アスペース内に導入することを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の太陽熱利用空調ユニット。
  6. 【請求項6】 上記集熱パネルの傾斜角度は、冬期の太
    陽光線を最大限に受光し易い角度に設定されていること
    を特徴とする請求項1、2、3、又は4記載の太陽熱利
    用空調ユニット。
  7. 【請求項7】 上記集熱パネルの下部適所に、上記空調
    機の補助電源として使用可能な板状の太陽電池を所要角
    度で配置し、該太陽電池を集熱パネルの下方から上昇し
    てくる空気をエアスペース内或は集熱パネル表面に導く
    ガイドとして兼用したことを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、又は6記載の太陽熱利用空調ユニット。
  8. 【請求項8】 上記ボックス内には、少なくとも1又は
    複数に区画された空所を設け、この空所内に必要備品を
    収容したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、又は7記載の太陽熱利用空調ユニット。
  9. 【請求項9】 上記ボックスの下部空所内にシャッター
    ボックスを配置し、該シャッターボックスにより階下の
    窓等を開閉するシャッタを収納引出し自在に支持したこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、又
    は8記載の太陽熱利用空調ユニット。
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