JP2009012966A - 板状体受取装置、これを用いた折機および印刷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ウェブ等の板状体に影響を与えずに板状体に対する摩擦力を増加して咥え抜けを抑制できる板状体受取装置を提供する。
【解決手段】 周面に軸線方向に延在する開口部73を有する略円筒形状をした本体71と、開口部73に固定して取り付けられ、本体71の周面から内側に向けて軸線方向に延在するように配置された固定咥え面81を有する剛体材料で形成された咥えアゴ75と、固定咥え面81に対向する弾性体材料で形成された咥え部材97を有し、咥え部材97が固定咥え面81に対して接近離間するように開口部73に取り付けられた咥え部材77と、を備え、開口部73に進入させられる切断ウェブ19Aを固定咥え面81および咥え部97で挟持し搬送する咥え胴45であって、固定咥え面81の一部は、咥えアゴ75に取り付けられ、摩擦係数の高い弾性体材料で形成された弾性体85の弾性咥え面87で構成されていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、板状体受取装置、これを用いた折機および印刷機に関するものである。
印刷機の折機には、たとえば、特許文献1に示されるように、印刷されたウェブを所定長さに断裁して平行折りした折帳とする平行折部が備えられている。
平行折部には、ウェブの先頭を保持して搬送する折胴と、所定長さに切断されたウェブを折胴から受け取り折帳として次工程へ搬送する咥え胴とが隣り合って備えられている。折胴と咥え胴とは相互に反対方向に回転する構成されている。
咥え胴には、周面に軸線方向に延在する開口部が設けられている。この開口部の一方の壁部に咥えアゴが固定して取り付けられ、他方壁側に咥え板が咥えアゴに対向し、接近離間するように取り付けられている。
この咥えアゴは鋼製とされ、咥え板の咥えアゴに対向する部分はゴム製とされている。
折胴には、咥え胴との接近位置で開口部と対向する位置に位置する出没可能な折ブレードが備えられている。
折胴に保持されて搬送されるウェブは、折胴に備えられた折ブレードが外周側に突出し開口部に進入することによって、搬送方向の略中間位置が咥えアゴと折ブレードとの間に折り込まれる。
咥え板が所定のタイミングで咥えアゴに対して接近し、咥え板と咥えアゴとによってこの折り込み部を咥えて保持する。これと略同時に折胴はウェブの保持を解放するので、ウェブは軸線方向に沿って2つ折り、すなわち、平行折りされた折帳として咥え胴に受け渡される。
このとき、咥え板と咥えアゴとの間から折帳が抜け落ちてしまう(これを咥え抜けという)という課題があり、種々の対応策が提案されている。
たとえば、特許文献1に示されるものでは、咥え板の構造を工夫して、咥え板の先端と咥えアゴとを正常に面接触させるようにし、咥え抜けを抑制しようとしている。
また、咥えアゴの当接面に、たとえば、タングステンカーバイド(WC)をコーティングして摩擦力を大きくしようとするものも提案されている。
特開2003−160275号公報
ところで、たとえば、咥えアゴの当接面にタングステンカーバイドをコーティングするものでは、コーティングによって当接面の表面がざらつくことになる。ウェブが折ブレードによって押し込まれ、あるいは抜ける際に当接面によって擦られるので、ウェブに傷が入る恐れがある。このため、コーティングはウェブに傷入りしない程度に収める必要があるので、摩擦力の増加が十分に行えない。
特許文献1に示されるものを含めて、咥え抜けに対する対応が十分できていないのが現状であり、その対応が求められている。
本発明は、上記課題に鑑み、ウェブ等の板状体に影響を与えずに板状体に対する摩擦力を増加して咥え抜けを抑制できる板状体受取装置、これを用いた折機および印刷機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる板状体受取装置は、周面に軸線方向に延在する開口部を有する略円筒形状をした本体と、該開口部に固定して取り付けられ、該本体の周面から内側に向けて軸線方向に延在するように配置された固定保持面を有する剛体材料で形成された固定保持部と、該固定保持面に対向する弾性体材料で形成された可動保持面部を有し、該可動保持面部が該固定保持面に対して接近離間するように前記開口部に取り付けられた可動保持部と、を備え、前記開口部に進入させられる板状体を前記固定保持面および前記可動面で挟持し搬送する板状体受取装置であって、前記固定保持面の一部は、前記固定保持部に取り付けられ、摩擦係数の高い弾性体材料で形成された弾性保持部の弾性保持面で構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、固定保持部と可動保持部との間に進入させられた板状体は、可動保持部の可動保持面部が固定保持面に接近するように移動することによって固定保持面に押圧されて保持される。このとき、固定保持面の一部は、固定保持部に取り付けられ、摩擦係数の高い弾性体材料で形成された弾性保持部の弾性保持面で構成されているので、板状体は、弾性保持面にも押し付けられることになる。弾性保持面に押し付けられると、板状体にその高い摩擦係数が作用するので、板状体の動きは強く制限される。
したがって、板状体の咥え抜けを効果的に抑制することができる。
また、固定保持面の他の部分は、必要以上に摩擦力を高める必要がないので、たとえば、タングステンカーバイドをコーティングする場合でも、板状体が擦っても板状体に傷入りしない程度に収めることができる。
さらに、固定保持部の他の部分は剛体材料で形成されているので、作成時の形状精度は従来よりも低下することはないし、板状体との摩擦による磨耗もほとんど影響のない範囲に留めることができる。また、磨耗し易い弾性保持面の板状体との擦れによる磨耗は、剛体材料で形成された固定保持面で保護され、その面位置よりも大きく凹むことは無いので、計時変化も略無くすことができる。
なお、「剛体材料」とは、変形し難い材料、たとえば、鋼等の金属のようにヤング率が数十GPa以上の材料で構成されたものを意味します。また、「弾性体材料」とは、変形し易い材料、たとえば、ゴムであり、ヤング率が1GPa以下の材料で構成されたものを意味します。
また、上記発明では、前記弾性保持面は、前記固定保持面の他の面と同じ面内になるように、あるいは、所定量凹んで設けられていることが好適である。
このようにすると、弾性保持面が板状体によって擦られることがないので、固定保持部の形状変化をほとんど無くすことができる。
この場合、可動保持面部が剛体材料の固定保持面に制限されて変形し、弾性保持面に押し込まれることによって板状体は弾性保持面に押し付けられて摩擦力を受けることになる。
なお、「所定量」とは、この摩擦力が必要な大きさとなる大きさであり、弾性保持面の面積、可動保持面部の弾性変形率および押付力等のパラメータで決定されるものである。
また、上記発明では、前記弾性保持面は、前記固定保持面の半径方向外端部を除く部分に配置されていることが好適である。
このようにすると、板状体ともっとも強く擦れる固定保持面の半径方向外端部が、剛体材料で形成されることになるので、磨耗することを抑制することができる。
また、上記発明では、前記弾性保持面は、軸線方向に沿って延在するように設けられてもよい。
また、上記発明では、前記弾性保持面は、軸線方向に交差する方向に沿って延在するように設けられてもよい。
また、上記発明にかかる板状体受取装置では、前記弾性保持面は複数面備えられ、それらが前記固定保持面に間隔を空けて分散配置されていてもよい。
本発明にかかる印刷機の折機は、いずれかの上記板状体受取装置を折帳の形成に用いていることを特徴とする。
このように、板状体の咥え抜けを効果的に抑制することができる板状体受取装置を折帳の形成に用いているので、折帳を安定して製造することができる。
また、本発明にかかる印刷機は、上記の折機を備えていることを特徴とする。
このように、折帳を安定して製造できる折機を用いているので、品質のよい製品を製造することができる。また、折不良の調整等に時間を要さないので、稼動率を向上させることができる。
本発明によれば、固定保持面の一部は、固定保持部に取り付けられ、摩擦係数の高い弾性体材料で形成された弾性保持部の弾性保持面で構成されているので、板状体に影響を与えずに板状体の咥え抜けを効果的に抑制することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
本実施形態は、本発明をウェブの両面に多色印刷を行うブランケット対向型の輪転印刷機に適用したものである。
図1は、輪転印刷機(印刷機)1の全体概略構成を示す正面図である。
輪転印刷機1には、ウェブ19の搬送方向に沿って、給紙装置3と、インフィード装置5と、印刷部7と、乾燥装置9と、冷却装置11と、ウェブパス部13と、折機15と、が備えられている。
給紙装置3はウェブ19を供給するものであり、ウェブ19がロール状に巻かれた紙ロール21が2個保持できるように構成されている。
一方の紙ロール21から給紙されている場合に、他方の紙ロール21が装着され、紙継ぎ準備がなされる。一方の紙ロール21のウェブ19が残り少なくなると、他方の紙ロール21のウェブ19に紙継ぎされる。そして、他方の紙ロール21からウェブ19が供給されている間に一方の紙ロール21が装着され紙継ぎ準備がなされる。
このようにして、ウェブ19は給紙装置3から搬送方向の下流側へ向けて連続的に繰り出されることになる。
インフィード装置5は、給紙装置3からのウェブ19の張力を調整して印刷部7へ供給する機能を有する。
印刷部7には、印刷色数に相当する個数だけ印刷ユニット23が設けられている。
本実施形態では、印刷ユニット23は4ユニット設けられており、それぞれスミ、シアン、マゼンダおよびイエローを印刷し、これらの混色を利用してカラー印刷を行うものである。
印刷ユニット23には、版胴25とブランケット胴27との組が2組設けられている。それぞれの組のブランケット胴27はウェブ19を挟んで対向して配置されており、相互に印圧を付与し合う機能を有している。
それぞれの版胴25の周面には、図示を省略した湿し装置およびインキ装置が設けられている。湿し装置は、版胴25の周囲に取り付けられた刷版に湿し水を供給し、インキ装置は刷版にインキを供給するものである。
乾燥装置9は、印刷部7によって両面に印刷されたウェブ19を加熱し乾燥する機能を有している。
冷却装置11には、複数の冷却ドラム29が設けられており、乾燥装置9で加熱されたウェブ19が各冷却ドラム29の周面に接するように通過させられることによってウェブ19を冷却している。
ウェブパス部13は、ウェブ19の張力を調節し、三角板31によりウェブ19を搬送方向に沿って半分に折り折機15に供給する機能を有し、必要によってウェブ19を縦断する切断機能を有している。
三角板31は、ウェブ19を縦折りし、あるいは、幅の狭いウェブ19はそのままで、ウェブ19の面の進行方向を90度回転させるものである。
リードインローラ33は、間隔を空けて配置された一対のローラで構成されており、三角板31からの縦折りされたウェブ19を下方に案内するものである。
折機15には、第一ニッピングローラ部35と、横ミシン装置37と、第二ニッピングローラ部39と、鋸胴41と、折胴43と、咥え胴(板状体受取装置)45と、搬送ベルト部47と、チョッパ折装置49と、直角折り用羽根車51と、平行折り用羽根車53と、排出コンベア55,57とが備えられている。
第一ニッピングローラ部35は、ウェブ19を挟むように配置された一対のローラで構成されている。
これらのローラの周速度は搬送方向30上流側のウェブ19の移動速度よりも若干早くされており、上流側のウェブ19に張力を付与するとともにウェブ19を下流側へ送り込む機能を有するものである。
横ミシン装置37には、横ミシン胴59と、受胴61とが備えられている。
横ミシン胴59は、略円筒形状をしたローラであり、その周面に軸線方向に沿って略全幅に亘るミシン刃を備えている。
受胴61は、略円筒形状をしたローラである。受胴61の周面には、刃の食い込みを許容する材料で構成されたミシン刃受部が軸線方向に沿って略全幅に亘り備えられている。
横ミシン胴59および受胴61はタイミングを合わせて相互に反対方向に回転しており、横ミシン刃がミシン刃受部に食い込むことによって間を通過するウェブ19に折目となるミシン目を形成する。
第二ニッピングローラ部39は、ウェブ19を挟むように配置された一対のローラで構成されている。
これらのローラの周速度は搬送方向30上流側のウェブ19の移動速度よりも若干早くされており、上流側のウェブ19に張力を付与するとともにウェブ19を下流側へ送り込む機能を有するものである。
鋸胴41の周面には、ウェブ19の断裁位置を切断する2組の切断刃63が略180度間隔で設けられている。
折胴43の周面には、2組の折ブレード65が略180度間隔で設けられている。また、ウェブ19の先端を搬送する2組の針装置67が略180度間隔で設けられている。さらに、針装置の近傍には鋸胴41の切断刃63を受ける受部が備えられている。
鋸胴41は、折胴43と協働して、ウェブ19を所定長さ(切断長)に切断し、切断ウェブ(板状体)19Aとするものである。
折ブレード65と針装置67とは略90度隔てられ、すなわち、折ブレード65は、一対の針装置67の略中間位置に設置されている。
折ブレード65が図示しない、たとえば、カム等の駆動手段によって折胴43の周面より出没するように構成されている。折ブレード65は、咥え胴45に近接する位置で折胴43の周面より外側に突出し、それ以外の位置では周面よりも内側に位置するようにされている。
咥え胴45の周面には、二組の咥え装置69が略180度間隔で設けられている。この咥え装置69は折胴43の折ブレード65と対応する位置に位置するように設定されている。
咥え胴45は、折胴43と協働し、切断ウェブ19Aを搬送方向略中間位置を折目として前後が重なるように二つ折り(平行折り)して折帳20を形成するものである。
図2は、咥え装置69の概略構成を示す模式図である。
咥え胴45の円筒形状をした本体71には、咥え装置69を設置するために軸線方向に沿って略全幅に亘る開口部73が設けられている。
咥え装置69には、咥えアゴ(固定保持部)75と、咥え部材(可動保持部)77と、が備えられている。
図4は、咥えアゴ75の概略構成を示す斜視図である。
咥えアゴ75は、断面が略L字形状をした棒状部材である。咥えアゴ75は、開口部73の回転方向79上流側の壁面における外側端部に、軸線方向に延在するように固定して取り付けられている。
咥えアゴ75は、ヤング率が数十GPa以上の変形し難い材料で形成される。本実施形態では、咥えアゴ75は、たとえば、略200GPaのヤング率である機械構造用炭素鋼鋼材のS43Cで形成されている。
咥えアゴ75は、開口部73側に略半径方向に沿って外側短部から内側に向かい延在する固定咥え面(固定保持面)81を備えている。
咥えアゴ75は、たとえば、切削、研削によって所定形状に精度よく加工される。固定咥え面81の突起部分は、平面を構成するように加工されている。
固定咥え面81には、長手方向全長に亘る断面形状が略矩形状をした溝83が半径方向に間隔を空けて2本備えられている。
溝83には、弾性体(弾性保持部)85が充満するように固定して装着されている。弾性体85は、ヤング率が1GPa以下の変形し易い材料で構成される。本実施形態では、ゴム体85は、たとえば、0.0015〜0.005GPaのヤング率であるゴムで形成されている。
弾性体85の自由面である弾性咥え面(弾性保持面)87は、固定咥え面81と同一平面とされ、固定咥え面の一部を構成している。
咥え部材77は、咥え胴45に軸線方向に沿って取り付けられた揺動軸89に対し、所定の間隔をあけて複数配置されている。
各咥え部材77は、それぞれ、ブラケット91を介して略咥え胴45の半径方向に向く姿勢で揺動軸89に固定して取り付けられている。したがって、咥え部材77は、揺動軸89の自転に伴い一体に揺動するようになっている。
咥え部材77には、咥え板(可動保持部)93と、咥え部(可動保持面部)97と、が備えられている。
咥え板93は、矩形状の板状をし、一面が咥えアゴ75に対面するように配置され、内側端部がブラケット91にボルトによって固定して取付けられている。
咥え部97は、ゴム製の板状をし、咥え板93の咥えアゴ75の固定咥え面81に対向する部分に、固定して取り付けられている。
揺動軸89の側端部には、先端にカムフォロア99が軸着された揺動アーム101が固定されている。カムフォロア99は図示しないフレームに固定された円盤型のカム103の外周面に押圧されている。
咥え部材77は、咥え胴45の回転に伴って、カムフォロア99、揺動アーム101、揺動軸89およびブラケット91を介して、カム11の外周面に駆動され、所定のタイミングで咥えアゴ75に対して接離する(咥え装置69が開閉する)ようになっている。
搬送ベルト部47は、それぞれ幅方向に分離して略平行に配置された無端状の複数のベルトで構成され、咥え胴45から受け渡された折帳を上下から挟持して後工程に搬送するものである。
チョッパ折装置49は、搬送ベルト部47の搬送方向30における中間位置に設けられている。
チョッパ折装置49は、搬送ベルト部47によって搬送される折帳20を、搬送方向30に延在する折目に沿って二つ折り(チョッパ折りまたは直角折りという)したチョッパ折帳を形成する機能を有している。
直角折り用羽根車51は、チョッパ折装置49の下方に設置され、チョッパ折り(直角折り)されたチョッパ折帳を排出コンベア55に受け渡すものである。
平行折り用羽根車53は、搬送ベルト部47の下流端下方に設置され、チョッパ折装置49によってチョッパ折りされずに搬送される折帳20を排出コンベア57に受け渡すものである。
以上、説明した本実施形態にかかる輪転印刷機1の動作について説明する。
まず、印刷動作について説明する。
給紙装置3から繰り出されるウェブ19は、インフィード装置5によって張力が調整され印刷部7の印刷ユニット23へ供給される。
各印刷ユニット23において、湿し水とインキとが供給されることによって版胴25の周面に取り付けられた刷版に形成された画像が、ブランケット胴27に転写される。これがブランケット胴27,27の間を通過するウェブ19の両面に転写され、印刷される。
ウェブ19は4個の印刷ユニット23を通過することによって、スミ、シアン、マゼンダおよびイエローを印刷され、カラー印刷される。
各印刷ユニット23を通過してカラー印刷されたウェブ19は乾燥装置9で加熱されインキが乾燥される。
次いで、ウェブ19は、冷却装置11の各冷却ドラム29の周面に接するように通過し、各冷却ドラム29によって冷却される。ウェブ19はウェブパス部13で張力を調節され、三角板31によって、縦折りされて折機15に供給される。
折機15では、第一ニッピングローラ部35および第二ニッピングローラ部39によって下流側に送り出され、相互に反対方向に回転している鋸胴41と折胴43との間に導入される。
このとき、必要に応じて横ミシン装置37によって折り目となるミシン目が加工される。ミシン目は、折胴43の折りブレード65が突き出される位置に加工される。
なお、ミシン目の加工が不要の場合は、横ミシン胴59はミシン刃がミシン刃受部に係合しない待機位置に位置させられている。
折胴43は、搬送されるウェブ19の先端部に、針装置67の針を突き刺し、ウェブ19を保持しつつ回転する。
折胴43の回転によって搬送されるウェブ19は、断裁位置で鋸胴41の切断刃63によって切断され、切断ウェブ19Aとされる。このとき、上流側のウェブ19の先端部は折胴43の別の針装置67に保持される。
折胴43で搬送される切断ウェブ19Aは、その先頭位置が咥え胴45との係合点を越えて搬送される。切断ウェブ19Aのミシン目の加工位置(折加工位置)と略同一位置に折りブレード65が位置している。
折りブレード65が、咥え胴45との係合点の近傍に至ると、折りブレード65が図示しない駆動手段によって折胴43の周面から外側に向かって突出する。この折りブレード65によって折加工位置を中心とし、前後が重なるように咥え胴45の開口部73に押し込まれる。
このとき、切断ウェブ19Aの先頭位置は針装置67によって保持されているので、折加工位置よりも上流側の切断ウェブ19Aが移動することになる。これによって、切断ウェブ19Aが咥えアゴ75の外周部の角部を擦ることになるが、鋼材で形成されているので、磨耗することを抑制することができる。
また、角部ほど強くないが、固定保持面81も切断ウェブ19によって擦られるが、この部分も磨耗することはない。
一方、切断ウェブ19Aにも咥えアゴ75から擦られることになるが、表面の摩擦力が適宜調整されているので、切断ウェブ19Aに傷入りすることはない。
そして、咥え部材77は、カム103によって設定されたタイミングで、カムフォロア99、揺動アーム101、揺動軸89およびブラケット91を介して咥えアゴ75に向かって移動し、切断ウェブ19Aの押し込まれた部分を固定保持面81と咥え部97とで挟持して保持する。
このタイミングで折胴43の針装置67が引っ込み切断ウェブ19Aの保持を止める。また、図3に示されるように、折ブレードが折胴43内に引っ込められる。
これにより、切断ウェブ19Aは前後が重なるように二つ折り(平行折り)された折帳20として咥え胴45に引き渡される。
このとき、咥え部97が切断ウェブ19Aを介して固定保持面81に当接した後も、初期保持力を付加すべく、咥え部97は固定保持面81方向に移動させられる。
咥え部材77が咥え板93によって板構造とされているので、切断ウェブ19Aの厚さが変化してもそれに十分追従して所定の保持力を持たせることができる。
これにより、切断ウェブ19Aは、弾性咥え面87にそれを押し込むように押し付けられることになるので、切断ウェブ19Aにその高い摩擦係数が強く作用する。このため、切断ウェブ19Aの動きは強く制限されるので、切断ウェブ19Aの咥え抜けを効果的に抑制することができる。
本実施形態では、弾性咥え面87が固定保持面81と同一平面とされるようにされているが、これは図5に示されるように固定保持面81よりも凹んで設けられていてもよい。
このようにすると、弾性咥え面87が切断ウェブ19Aによって擦られることがないので、固定保持面81の形状変化をほとんど無くすことができる。
この場合、咥え部97が切断ウェブ19Aを介して鋼製の固定保持面81に制限されて変形し、弾性咥え面87に押し込まれることによって切断ウェブ19Aは弾性咥え面87に押し付けられて摩擦力を受けることになる。
なお、凹み量は、この摩擦力が必要な大きさとなる大きさであり、弾性咥え面87の面積、咥え部97の弾性変形率および押付力等の諸パラメータで適宜決定される。
また、図6に示されるように、弾性咥え面87は固定保持面81よりも突出するように設けられていてもよい。
このようにすると、弾性体85の縮み量が多くなるので、切断ウェブ19Aに作用する摩擦力を大きくできる。
この場合、弾性体85が切断ウェブ19Aに擦られて磨耗することがあるが、固定保持面81よりも凹むことはない。
本実施形態では、弾性体85が軸線方向(幅方向)に延在するように設置されているが、これは図7に示されるように固定保持面81に半径方向に延在するように設けられていてもよい。
このようにすると、押し込まれる切断ウェブ19Aに対して作用する摩擦力が切断ウェブ19Aの移動方向に沿って略均一になるので、引っ掛かることなく滑らかに移動することができる。
また、図8に示されるように、弾性体85を略円筒形状とし、円形状の弾性咥え面87が固定保持面81に間隔を空けて分散して配置されるように設置してもよい。
この場合、弾性咥え面87の形状は円形に限らず適宜形状とされてよい。
さらに、以上の説明では、弾性体85は複数備えられているが、所用の摩擦力を得られるのであれば1個であってもよい。
咥え胴45に保持され、搬送される折帳20が所定の位置に来ると咥え部材77が開放され、折帳20は咥え胴45から搬送ベルト部47に受け渡される。
搬送される折帳20は、搬送ベルト部47の下流端で下方に落下され、平行折り用羽根車53の隣り合う羽根の間に落下し、平行折り用羽根車53の回転に伴い下方に運ばれ、排紙コンベア57の上に落下する。
このようにして、折帳20は排紙コンベア57の上に順次落下しつつ搬送されるので、瓦屋根状に積み重なった状態で搬送される。
一方、搬送ベルト部47で搬送される折帳20が、途中でチョッパ折り装置49によって搬送方向に沿って二つに折られ、下方へ押し込まれることもある。
チョッパ折り装置49で折り込まれた折帳は、タイミングを計って回転している直角折り用羽根車51の隣り合う羽根の間に落下し、直角折り用羽根車51の回転に伴い下方に運ばれ、排紙コンベア55の上に落下する。
このようにして、チョッパ折り装置49で折り込まれた折帳は排紙コンベア55の上に順次落下しつつ搬送されるので、瓦屋根状に積み重なった状態で搬送される。
本実施形態のような鋸胴41、折胴43および咥え胴45で構成された、いわゆる三胴式であるが、これに限らず、折胴43および咥え胴45で構成される、いわゆる二胴式等適宜形式のものに適用できる。
なお、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
本発明の第一実施形態にかかる輪転印刷機の全体概略構成を示す正面図である。 本発明の第一実施形態にかかる咥え装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の第一実施形態にかかる咥え装置の咥え状態を示す部分模式図である。 本発明の第一実施形態にかかる咥えアゴの概略構成を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態にかかる咥えアゴの別の実施態様を示す部分断面図である。 本発明の第一実施形態にかかる咥えアゴの別の実施態様を示す部分断面図である。 本発明の第一実施形態にかかる咥えアゴの別の実施態様を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態にかかる咥えアゴの別の実施態様を示す斜視図である。
符号の説明
1 輪転印刷機
15 折機
19A 切断ウェブ
45 咥え胴
69 咥え装置
71 本体
73 開口部
75 咥えアゴ
77 咥え部材
81 固定咥え面
85 弾性体
87 弾性咥え面
97 咥え部

Claims (8)

  1. 周面に軸線方向に延在する開口部を有する略円筒形状をした本体と、
    該開口部に固定して取り付けられ、該本体の周面側から内側に向けて軸線方向に延在するように配置された固定保持面を有する剛体材料で形成された固定保持部と、
    該固定保持面に対向する弾性体材料で形成された可動保持面部を有し、該可動保持面部が該固定保持面に対して接近離間するように前記開口部に取り付けられた可動保持部と、を備え、
    前記開口部に進入させられる板状体を前記固定保持面および前記可動保持面部で挟持し搬送する板状体受取装置であって、
    前記固定保持面の一部は、前記固定保持部に取り付けられ、摩擦係数の高い弾性体材料で形成された弾性保持部の弾性保持面で構成されていることを特徴とする板状体受取装置。
  2. 前記弾性保持面は、前記固定保持面の他の面と同じ面内になるように、あるいは、所定量凹んで設けられていることを特徴とする請求項1に記載された板状体受取装置。
  3. 前記弾性保持面は、前記固定保持面の半径方向外端部を除く部分に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された板状体受取装置。
  4. 前記弾性保持面は、軸線方向に沿って延在するように設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載された板状体受取装置。
  5. 前記弾性保持面は、軸線方向に交差する方向に沿って延在するように設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載された板状体受取装置。
  6. 前記弾性保持面は複数面備えられ、それらが前記固定保持面に間隔を空けて分散配置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載された板状体受取装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかの板状体受取装置を折帳の形成に用いていることを特徴とする印刷機の折機。
  8. 請求項7の折機を備えていることを特徴とする印刷機。
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