JP2009012894A - エレベータシステム - Google Patents

エレベータシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2009012894A
JP2009012894A JP2007174528A JP2007174528A JP2009012894A JP 2009012894 A JP2009012894 A JP 2009012894A JP 2007174528 A JP2007174528 A JP 2007174528A JP 2007174528 A JP2007174528 A JP 2007174528A JP 2009012894 A JP2009012894 A JP 2009012894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
car
floor
elevator
movement control
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007174528A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5084371B2 (ja
Inventor
Koichi Inoue
宏一 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd filed Critical Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
Priority to JP2007174528A priority Critical patent/JP5084371B2/ja
Publication of JP2009012894A publication Critical patent/JP2009012894A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5084371B2 publication Critical patent/JP5084371B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Elevator Control (AREA)

Abstract

【課題】エレベータシステムにおいて、複数のエレベータを同じ階で利用可能な構成で、利用者の待ち時間を短くして、利用者の快適度を高めるとともに、運搬効率を向上させることである。
【解決手段】各階の乗場ごとに設けられた複数の乗場ボタンと、乗りかご16,20,22の移動を制御する複数の主制御装置36,38,40とを設ける。各主制御装置36,38,40は、乗場ボタンが操作され乗りかご16,20,22が乗場ボタン操作階に移動し、到着した場合に、同じ乗場ボタン操作階に移動する別の乗りかご16,20,22の移動制御を停止させる移動制御キャンセル指令信号を、別の主制御装置36,38,40に送信する。これとともに、各乗りかご16,20,22内のアナウンス装置48により別の乗りかご16,20,22の呼びが解除されたことを報知させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、各階の乗場ごとに設けられた複数の乗りかご呼び部と、それぞれの乗りかご呼び部の操作により、対応する乗りかごを乗りかご呼び部が操作された操作階に移動させる移動制御を行う乗りかご昇降制御装置とを備え、複数のエレベータを同じ階で利用可能なエレベータシステムに関する。
従来から1個の建物において、複数の乗りかごを昇降可能とするエレベータの運行方式として、群管理運転方式と、単独管理運転方式とが知られている。群管理運転方式は、各階の乗場ごとに設けられた乗りかご呼び部である乗場ボタンを押した場合に、待ち時間を最も短くできる乗りかごが応答し、乗りかごを乗場ボタンが押された階に移動させる。
これに対して、単独管理運転方式の場合、各階の乗場ごとに設けられた複数の乗場ボタンのいずれかが押された場合に、その乗場ボタンに対応する、すなわち、その乗場ボタンがある出入り口を通過する乗りかごをその乗場ボタンが押された操作階に移動させる移動制御を行う。乗りかごが操作階に到着し、乗りかご内で利用者により操作盤の行き先階操作ボタンが操作された場合に、行き先階操作ボタンで指示された目的の階に乗りかごを移動させる。
また、特許文献1には、エレベータ乗場に面圧力検出器を敷設し、圧力パターン認識手段が、待ち客が健常者か車いす利用者かを判断するエレベータの乗客判別装置が記載されている。乗客判別装置は、乗場呼び登録手段により、待ち客の中に車いす利用者が含まれているときに、車いす専用運転を可能とし、車いすが含まれていないときは、通常の乗場呼びを登録するとされている。
特開2003−212445号公報
上記の複数の乗りかごを昇降可能とするエレベータの運行方式のうち、単独管理運転方式の場合、利用者の待ち時間を短くして、利用者の快適度を高める面から改良の余地がある。例えば、1個の高層マンションに低層階用エレベータと、高層階用エレベータと、非常用エレベータとの3種類のエレベータを設けるエレベータシステムが考えられている。低層階用エレベータは、例えば1階から6階等の所定階までの各階の乗場での乗りかごに対する人の出入りを可能とし、高層階用エレベータは、1階と、所定階よりも上、例えば7階以上の階の乗場での乗りかごに対する人の出入りを可能とする。また、非常用エレベータは、例えば、大型の荷物を搭載可能とし、すべての階の乗り場での乗りかごに対する人の出入りを可能とする。また、3種類のエレベータのそれぞれにおいて、各階に乗りかご呼び部である乗り場ボタンを設ける。
このようなエレベータシステムの場合、低層階(又は高層階)でエレベータを利用する利用者は、低層階用(または高層階用)と非常用との2個のエレベータに対応する2個の乗場ボタンを押して、押された乗場ボタンがある所定階まで2個の乗りかごを呼び、すなわち移動させ、早く到着した方の乗りかごに乗り込むことができる。この場合、利用者が乗った乗りかご以外の別の乗りかごも、乗場ボタンがある所定階まで移動し、利用者が乗り込まないのにもかかわらず、所定時間乗りかご扉を開放しながら、所定階で停止したままとなる。このため、所定階以外でエレベータを利用する別の利用者が別の乗りかごを待つ場合に、所定階で停止したままとなる時間分そのエレベータを利用できなくなり、別の利用者の待ち時間が長くなる原因となる。特に、通勤時間、通学時間等は、多くの利用者のエレベータ利用時間が重なりやすく、利用者の待ち時間が長くなることは、いらいら感等、利用者の不快感が生じることにつながる。
また、この場合には、別の乗りかごの呼びは乗り込む人がほとんどいない無駄な呼びとなるため、運搬効率が低下する。例えば、低層階と高層階とのいずれからも呼ばれる可能性がある非常用エレベータは実際に乗り込む人がほとんどいないのにもかかわらず、多くの階で呼ばれる可能性がある。このような不都合は、低層階用と高層階用と非常用との3種類のエレベータがある場合に限らず、複数のエレベータを同じ階で利用できる種々のエレベータシステムで同様に生じる。
これに対して、特許文献1に記載されたエレベータの乗客判別装置は、複数の乗りかごを乗りかご呼び部が操作された操作階に移動させる移動制御を行うものではなく、複数のエレベータを同じ階で利用可能なエレベータシステムにおいて、利用者の待ち時間を短くして、利用者の快適度を高める手段を開示するものでもない。
本発明の目的は、エレベータシステムにおいて、複数のエレベータを同じ階で利用可能な構成で、利用者の待ち時間を短くして、利用者の快適度を高めるとともに、運搬効率を向上させることを目的とする。
本発明に係るエレベータシステムのうち、第1の発明に係るエレベータシステムは、各階の乗場ごとに設けられた複数の乗りかご呼び部と、それぞれの乗りかご呼び部の操作により、対応する乗りかごを乗りかご呼び部が操作された操作階に移動させる移動制御を行う乗りかご昇降制御装置と、を備え、複数のエレベータを同じ階で利用可能なエレベータシステムにおいて、複数の乗りかご内に設けられた報知装置を備え、それぞれの乗りかご昇降制御装置は、乗りかご呼び部が操作され乗りかごが操作階に移動し、到着した場合に、同じ操作階に移動する別の乗りかごの操作階への移動制御を停止させる移動制御停止指令信号を別の乗りかご昇降制御装置に送信するとともに、報知装置により報知させ、移動制御中に、別の乗りかご昇降制御装置から移動制御停止指令信号を受信した場合に操作階への移動制御を停止することを特徴とするエレベータシステムである。
また、第2の発明に係るエレベータシステムは、各階の乗場ごとに設けられた複数の乗りかご呼び部と、それぞれの乗りかご呼び部の操作により、対応する乗りかごを乗りかご呼び部が操作された操作階に移動させる移動制御を行う乗りかご昇降制御装置と、を備え、複数のエレベータを同じ階で利用可能なエレベータシステムにおいて、複数の乗りかご内に設けられた報知装置と、乗りかごの出入り口に設けられ、人が出入り口を通過したことを検知し、通過検知信号を乗りかご昇降制御装置に送信する出入り口通過検知センサと、を備え、それぞれの乗りかご昇降制御装置は、乗りかご呼び部が操作され乗りかごが操作階に移動し、到着し、かつ、出入り口通過検知センサから通過検知信号を受信した場合に、同じ操作階に移動する別の乗りかごの操作階への移動制御を停止させる移動制御停止指令信号を別の乗りかご昇降制御装置に送信するとともに、報知装置により報知させ、移動制御中に、別の乗りかご昇降制御装置から移動制御停止指令信号を受信した場合に操作階への移動制御を停止することを特徴とするエレベータシステムである。
また、第3の発明に係るエレベータシステムは、各階の乗場ごとに設けられた複数の乗りかご呼び部と、それぞれの乗りかご呼び部の操作により、対応する乗りかごを乗りかご呼び部が操作された操作階に移動させる移動制御を行う乗りかご昇降制御装置と、を備え、複数のエレベータを同じ階で利用可能なエレベータシステムにおいて、各階の乗場ごとに設けられ、乗場の人の存在を検知し、人検知信号を乗りかご昇降制御装置に送信する人検知センサと、乗りかごの出入り口に設けられ、人が出入り口を通過したことを検知し、通過検知信号を乗りかご昇降制御装置に送信する出入り口通過検知センサと、を備え、それぞれの乗りかご昇降制御装置は、乗りかご呼び部が操作され乗りかごが操作階に移動し、到着し、かつ、人検知センサから人検知信号を受信せず、かつ、出入り口通過検知センサから通過検知信号を受信した場合に、同じ操作階に移動する別の乗りかごの操作階への移動制御を停止させる移動制御停止指令信号を別の乗りかご昇降制御装置に送信し、移動制御中に、別の乗りかご昇降制御装置から移動制御停止指令信号を受信した場合に操作階への移動制御を停止することを特徴とするエレベータシステムである。
本発明に係るエレベータシステムによれば、複数のエレベータを同じ階で利用可能な構成で、利用者の待ち時間を短くして、利用者の快適度を高めるとともに、運搬効率を向上させることができる。すなわち、第1の発明および第2の発明に係るエレベータシステムによれば、それぞれの乗りかご昇降制御装置は、乗りかご呼び部が操作され乗りかごが操作階に移動し、到着した場合、または、乗りかごが操作階に到着し、かつ、出入り口通過検知センサから通過検知信号を受信した場合に、同じ操作階に移動する別の乗りかごの操作階への移動制御を停止させる移動制御停止指令信号を別の乗りかご昇降制御装置に送信し、移動制御中に、別の乗りかご昇降制御装置から移動制御停止指令信号を受信した場合に操作階への移動制御を停止するので、別の階で操作階にまだ到着しない別の乗りかごが呼ばれている場合に、別の階の利用者の待ち時間を短くして、利用者の快適度を高めることができる。また、別の乗りかごにも利用者を乗せやすくなるため、一部の乗りかごに利用者が過度に集中するのをなくして、運搬効率を向上させることができる。さらに、移動制御停止指令信号を別の乗りかご昇降制御装置に送信した場合に、乗りかご昇降制御装置は、乗りかご内に設けられた報知装置により報知させるので、大型の荷物を持っていたり、ペットを連れている等のために特定の乗りかごのみの利用を希望する利用者が乗場に残っている場合でも、残っている利用者に特定のエレベータを利用させることが可能となり、移動制御を停止することによる過度な不都合を生じないようにできる。また、各階の乗場に人の存在を検知する人検知センサを設ける場合よりも、エレベータシステムの設置コストを低減できる。
また、第3の発明に係るエレベータシステムによれば、それぞれの乗りかご昇降制御装置は、乗りかご呼び部が操作され乗りかごが操作階に移動し、到着し、かつ、人検知センサから人検知信号を受信せず、かつ、出入り口通過検知センサから通過検知信号を受信した場合に、同じ操作階に移動する別の乗りかごの操作階への移動制御を停止させる移動制御停止指令信号を別の乗りかご昇降制御装置に送信し、移動制御中に、別の乗りかご昇降制御装置から移動制御停止指令信号を受信した場合に操作階への移動制御を停止するので、別の階で操作階にまだ到着しない別の乗りかごが呼ばれている場合に、別の階の利用者の待ち時間を短くして、利用者の快適度を高めることができる。また、別の乗りかごにも利用者を乗せやすくなるため、一部の乗りかごに利用者が過度に集中するのをなくして、運搬効率を向上させることができる。さらに、操作階の乗場の出入り口付近に人がいる場合に別の乗りかごの操作階への移動制御を停止させないようにすることにより、操作階にいる人が再度乗りかご呼び部を操作することなく、別の乗りかごを操作階に移動させることができる。このため、大型の荷物を持っていたり、ペットを連れている等のために特定の乗りかごのみの利用を希望する利用者が乗場に残っている場合でも、残っている利用者に特定のエレベータを利用させることが可能となる。
[第1の発明の実施の形態]
以下において、図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。図1から図6は、本発明の第1の実施の形態を示している。図1は、本実施の形態に係るエレベータシステムの全体構成を示す略図である。図2は、1の階の乗場に複数の乗りかごに出入り可能な複数の出入り口を設けた状態を示す略図である。図3は、乗りかごの略透視斜視図である。図4は、主制御装置とこれに接続する複数の要素との構成を示す図である。図5は、1個のエレベータの主制御装置が乗りかごを移動制御する方法を説明するフローチャートである。図6は、2個のエレベータの乗りかごに設けられた光電センサの検出信号が表す電圧値のレベルと、同じ階の2個の乗場ボタンのオンオフ状態との時間経過の1例を示す図である。なお、以下では、エレベータシステムが、機械室がビルの最上階にある構成として説明するが、機械室を特に設けない構成としてもよい。
図1に示すように、エレベータシステムは、ビルである高層マンションに設けた、低層階用、高層階用、非常用の3種類のエレベータ10,12,14を制御する。低層階用エレベータ10は、例えば1階から6階等の所定階までの各階の乗場での乗りかご16に対する人18の出入りを可能とし、高層階用エレベータ12は、1階と、所定階よりも上、例えば7階以上の階の乗場での乗りかご20に対する人18の出入りを可能とする。また、非常用エレベータ14は、例えば、大型の荷物を搭載可能とし、すべての階の乗り場での乗りかご22に対する人18の出入りを可能とする。したがって、低層階では、低層階用エレベータ10と非常用エレベータ14との両方が利用可能であり、高層階では、高層階用エレベータ12と非常用エレベータ14との両方が利用可能である。また、図2に示すように、3種類のエレベータ10,12,14のそれぞれにおいて、各階に乗りかご呼び部である、乗り場ボタン24,26,28を設けている。
図1に戻り、それぞれのエレベータ10,12,14は、昇降路30を昇降する乗りかご16,20,22と、昇降路30の上部、例えば高層マンションの最上階の機械室に設けられ、乗りかご16,20,22を主ロープ32によって昇降させる巻き上げ機34と、乗りかご16,20,22の運行を制御する乗りかご昇降制御装置である、主制御装置36,38,40とを備える。また、図2に示すように、それぞれのエレベータ10,12,14は、昇降表示器42と、乗場ボタン24,26,28と、図3に示す、乗りかご16,20,22の出入り口44に設けられた出入り口通過検知センサである、光電センサ46と、乗りかご16,20,22内に設けられた報知装置である、アナウンス装置48と、行き先を指示するための操作盤50とを備える。
それぞれのエレベータ10,12,14は、いわゆる単独管理運転方式を基本としている。それぞれのエレベータ10,12,14の主制御装置36,38,40は、対応する乗場ボタン24,26,28(図2)の操作により、図3に示す、乗りかご16,20,22を乗場ボタン24,26,28が押された乗場ボタン操作階まで移動させる移動制御を行う。また、主制御装置36,38,40は、乗りかご16,20,22が乗場ボタン操作階に到着し、乗りかご16,20,22内で利用者(図示せず)により操作盤50の行き先階操作ボタンが操作された場合に、行き先階操作ボタンで指示された目的の階に乗りかご16,20,22を移動させる制御を行う。すなわち、複数の主制御装置36,38,40は、複数の乗場ボタン24,26,28(図2)の操作により、対応する、すなわち、その乗場ボタン24,26,28がある出入り口52,54,56(図2)を通過する乗りかご16,20,22(図1)を、乗場ボタン24,26,28が操作された乗場ボタン操作階に移動させる移動制御を行う。
また、行き先階操作ボタンで指示された目的の階に乗りかご16,20,22を移動させる制御を行う場合に、乗りかご16,20,22の移動の途中で、移動方向同方向の乗場ボタン24,26,28による呼びがある場合には、その呼びに応答するためにその呼びがある階に停止して、利用者である人18(図1、図2)の乗り込みを可能とする。
また、非常用エレベータ14の主制御装置40は、低層階用および高層階用のエレベータ10,12の主制御装置36,38と接続し、信号の送受信を可能としている。また、図2に示す昇降表示器42は、乗りかご16,20,22(図1)の運行状態を表示するもので、乗りかご16,20,22が上昇中であることを示す上昇表示ランプと、乗りかご16,20,22が下降中であることを示す下降表示ランプとを含む。また、乗場ボタン24,26,28は、各階の乗場ごとに設けており、人18を上の階に移動させることを指示する上昇指示部58と、人18を下の階に移動させることを指示する下降指示部60とを含む。上昇指示部58および下降指示部60は、それぞれ押された場合に点灯部が点灯することで、呼び状態であることを知らせ、乗りかご16,20,22(図1)が到着し、呼び状態が解除された場合に消灯する。また、乗場ボタン24,26,28は、それぞれ対応する主制御装置36,38,40と接続されている。
図3に示すように、それぞれのエレベータ10,12,14を構成する複数の乗りかご16,20,22の出入り口44に、光電センサ46を設けている。光電センサ46は、例えば赤外線式センサであり、発光部62と受光部64とを有する。光電センサ46は、発光部62から照射した光を受光部64で受けるようにしている。光電センサ46は、例えば発光部62と受光部64とを出入り口44の両側に設けて、受光部64で受ける光量の変化から出入り口44を人が通過したことを検出可能とする。なお、光電センサ46は、このように発光部62と受光部64とを離れた位置に配置するいわゆる透過型に限定するものではなく、発光部から照射した光を検出物体で反射させ、反射した光を受光部で検出することにより、検出物体の有無を検出可能とするいわゆる反射型とすることもできる。
また、それぞれのエレベータ10,12,14を構成する複数の乗りかご16,20,22内にアナウンス装置48を設けている。アナウンス装置48は予め記録された音声データ、または録音部に録音されたテープ等の音声をスピーカ等の音声出力部により報知する。
それぞれの主制御装置36,38,40は、対応する巻き上げ機34に接続しており、エレベータ10,12,14の運行を制御する。主制御装置36,38,40は、乗場ボタン24,26,28(図2)からの信号と、光電センサ46(図3)からの人が出入り口44を通過したことを検知した通過検知信号とを受信する。また、主制御装置36,38,40は、アナウンス装置48と接続している。主制御装置36,38,40は、CPU、メモリ等を有する適当なコンピュータで構成することができる。勿論、主制御装置36,38,40を、複数の信号処理電子回路および駆動電気回路等の電気回路要素を組み合わせて構成することもできる。
主制御装置36,38,40は、エレベータ10,12,14の運行を制御する機能を有する他に、別の主制御装置36,38,40に、別のエレベータ10,12,14の移動制御を停止する移動制御停止指令信号である、移動制御キャンセル指令信号を送信する機能と、別のエレベータ10,12,14の主制御装置36,38,40から移動制御キャンセル指令信号を受信する機能とを有する。すなわち、図4に示すように、主制御装置36,38,40は、乗りかご移動制御モジュール66と、移動制御キャンセル指令信号受信判断モジュール68と、移動制御キャンセル指令信号送信部70と、階到着判断モジュール72と、出入り口通過判断モジュール74と、アナウンス装置制御モジュール76とを含む。なお、図4では、それぞれのモジュール66,68,70,72,74,76を非常用エレベータ14の主制御装置40のみについて図示しているが、低層階用、高層階用の主制御装置36,38についても同様の構成を有する。
乗りかご移動制御モジュール66は、乗場ボタン24,26,28(図2)からの指令信号または乗りかご16,20,22(図3)内の操作盤50(図3)からの指令信号に応じて乗りかご16,20,22の移動を制御する。また、移動制御キャンセル指令信号受信判断モジュール68は、別のエレベータ10,12,14の主制御装置36,38,40から、移動制御キャンセル指令信号を受信したか否かを判断する。移動制御キャンセル指令信号送信部70は、別のエレベータ10,12,14の主制御装置36,38,40に、移動制御キャンセル指令信号を送信する。
また、階到着判断モジュール72は、乗りかご16,20,22が目的とする階に到着したか否かを判断する。また、出入り口通過判断モジュール74は、乗りかご16,20,22に設けられた光電センサ46(図3)からの信号により、人18(図1、図2)が乗りかご16,20,22の出入り口44(図3)を通過したか否かを判断する。また、アナウンス装置制御モジュール76は、アナウンス装置48に所定の案内を報知させる。
このような各機能はソフトウェアを実行することで実現でき、また、各機能の一部または全部をハードウェアで実現することもできる。このような構成を、図5のフローチャートを用いて説明する。以下では、図1から図4の符号を用いて説明する。図5は、1個の主制御装置が乗りかごの移動を制御する方法を説明するフローチャートであり、次の説明では1個の主制御装置が非常用エレベータ14の主制御装置40である場合を説明する。なお、低層階用および高層階用のエレベータ10,12の主制御装置36,38の場合も、図5と同様のフローチャートで乗りかご16,20の移動を制御する。
図5のステップS1において、非常用エレベータ14の主制御装置40は、移動制御キャンセル指令信号受信判断モジュール68により、別エレベータである、低層階用または高層階用のエレベータ10(または12)の主制御装置36(または38)から移動制御キャンセル指令信号を受信した、すなわち取得したか否かを判断する。
ステップS1において、低層階用および高層階用の両方のエレベータ10,12の主制御装置36,38から移動制御キャンセル指令信号を受信していないと判断されると、ステップS2で、非常用エレベータ14の主制御装置40は、乗場ボタン28による呼びがあるか、すなわち乗場ボタン28が操作された階である、乗場ボタン操作階に乗りかご22を移動させる指令が入力されたか否かを判断する。乗場ボタン28による呼びがない場合には、再びステップS1に戻る。これに対して、乗場ボタン28による呼びがある場合には、ステップS3で、乗場ボタン操作階に乗りかご22を移動させる移動制御を開始する。
次に、ステップS4で、主制御装置40は、階到着判断モジュール72により、乗りかご22が乗場ボタン操作階に到着したか否かを判断し、到着したと判断された場合には、ステップS5で、出入り口通過判断モジュール74が、光電センサ46からの信号により、乗りかご22の出入り口44を人18が通過したか否かを判断する。すなわち、光電センサ46の発光部62からの光が遮られることにより、人18が出入り口44を通過したと判断される。なお、このステップS5の判断は省略することもできる。すなわち、ステップS4で肯定の判断がされた場合に直接ステップS6に以降することもできる。この場合には、光電センサ46および出入り口通過判断モジュール74を省略できる。
ステップS5で乗りかご22の出入り口44を人18が通過したと判断された場合には、ステップS6で、移動制御キャンセル指令信号送信部70は、別エレベータである、低層階用および高層階用の両方のエレベータ10,12の主制御装置36,38に、移動制御キャンセル指令信号を送信する。次に、ステップS7で、非常用エレベータ14の主制御装置40は、低層階用および高層階用のエレベータ10,12の少なくとも一方の主制御装置36,38から移動制御キャンセル指令応答信号を、予め定めた所定時間内に受信した、すなわち取得したか否かを判断する。
移動制御キャンセル指令応答信号を所定時間内に受信したと判断された場合には、ステップS8で、アナウンス装置制御モジュール76は、非常用エレベータ14の乗りかご22の出入り口44の扉と乗場の扉とを、乗場ボタン操作階で開いたままとした状態で、アナウンス装置48により、別のエレベータ10,12の呼びキャンセルを報知させる。すなわち、アナウンス装置48により、別のエレベータ10,12の呼びが解除されたこと意味する所定の案内を、乗場に人18がいる場合にこの人18に聞こえるように報知させる。例えば、所定の案内の1例は、「当エレベータが当階に到着しましたので、他のエレベータの呼び寄せは解除しました。他のエレベータにお乗りの方はもう一度乗場ボタンを押してください。」等である。ステップS8で報知されると、再びステップS1に戻る。
これに対して、ステップS7で、低層階用および高層階用のエレベータ10,12の両方の主制御装置36,38から移動制御キャンセル指令応答信号を所定時間内に受信していないと判断された場合には、非常用エレベータ14の乗りかご22が到着した乗場ボタン操作階では、別エレベータである、低層階用と高層階用とのエレベータ10,12の乗り場ボタン24,26はいずれも押されていないと判断される。すなわち、乗場ボタン操作階で非常用エレベータ14用以外の乗場ボタン24,26が押されていない場合には、後述するように、移動制御キャンセル指令応答信号は非常用エレベータ14に送信されない。この場合には、ステップS7の判断が否定となり、ステップS8の呼びキャンセルをアナウンス装置48により報知させることなく、ステップS1に戻る。
また、ステップS1で、非常用エレベータ14の主制御装置40が、低層階用または高層階用のエレベータ10,12の主制御装置36,38から移動制御キャンセル指令信号を受信したと判断すると、ステップS9で、非常用エレベータ14の主制御装置40は、別エレベータである、低層階用または高層階用のエレベータ10,12が到着した乗場ボタン操作階への移動制御中であるか否かを判断する。この乗場ボタン操作階への移動制御中ではないと判断されると、ステップS2に移行し、ステップS2からステップS8の制御を行う。
これに対して、ステップS9で、別エレベータである、低層階用または高層階用のエレベータ10,12が到着した乗場ボタン操作階への移動制御中であると判断されると、ステップS10で、非常用エレベータ14の乗りかご移動制御を停止する(キャンセルする)とともに、非常用エレベータ14の乗場ボタン28表示をキャンセルする、すなわち呼び状態を表す乗場ボタン28の点灯部を消灯させる。そして、非常用エレベータ14が次回の呼びを待つ呼び待ち状態に移行する。
次に、ステップS11で、別エレベータである、低層階用または高層階用のエレベータ10,12の主制御装置36,38に移動制御キャンセル指令を受けたことを表す移動制御キャンセル指令応答信号を送信し、ステップS1に戻る。このようなステップS9からS11までの処理により、同じ階で複数の乗場ボタン24,26,28が押された場合に、1個のエレベータ10,12,14の乗りかご16,20,22が乗場ボタン操作階に先に到着したことを表す信号が、後から到着しようとする移動制御中のエレベータ10,12,14の主制御装置36,38,40で受け取られることにより、移動制御中のエレベータ10,12,14の呼びが解除され、別の階での呼びに迅速に対応できるようになる。図5において、ステップS1の信号受信が、ステップS6の信号送信に対応し、ステップS7の信号受信が、ステップS11の信号送信に対応する。
なお、重複する説明は省略するが、低層階用および高層階用のエレベータ10,12についても、図5に示した処理と同様の処理を行う。ただし、この場合、ステップS6では、低層階用または高層階用のエレベータ10,12の主制御装置36,38は、別エレベータである、非常用エレベータ14のみに移動制御キャンセル指令信号を送信する。また、低層階用または高層階用のエレベータ10(または12)の主制御装置36(または38)は、非常用エレベータ14から移動制御キャンセル指令信号を受信しても、非常用エレベータ14の到着階で低層階用または高層階用の乗場ボタン24,26が押されていない場合には、ステップS9で、低層階用または高層階用のエレベータ10(または12)は、この到着階への移動制御中ではないと判定される。このため、移動制御キャンセル指令応答信号は非常用エレベータ14に送信されず、非常用エレベータ14がステップS8で報知することはない。
図6は、2個のエレベータの乗りかごに設けられた光電センサの検出信号が表す電圧値のレベルと、同じ階の2個の乗場ボタンのオンオフ状態との時間経過の1例を示している。次の説明は、図2、図3の符号を用いて、低層階用エレベータ10と非常用エレベータ14との乗場ボタン24,28の両方が押された場合を説明する。なお、低層階用エレベータ用光電センサ46はK1とし、非常用エレベータ用光電センサ46はK2とし、低層階用エレベータ用乗場ボタン24はB1とし、非常用エレベータ用乗場ボタン28はB2とする。この場合、ある低層階で、時間t1において、低層階用と非常用との両方の乗場ボタンB1,B2が押され、オンされることにより、低層階用、非常用、両方のエレベータ10,14が呼び状態となる。この場合、両方の乗場ボタンB1,B2の点灯部が点灯する。そして、低層階用エレベータ10が非常用エレベータ14よりも先に乗場ボタン操作階に到着し、時間t2で、低層階用エレベータ10に設けられた光電センサK1が出入り口44の人の通過を検出する、すなわち、光電センサK1の信号が表す電圧値がLoからHighになると、低層階用、非常用、両方の乗場ボタンB1,B2がオフされることにより、低層階用、非常用、両方のエレベータ10,14の呼びが解除される。これにより、非常用エレベータ14を低層階用エレベータ10の到着階に到着させることなく、別の階に迅速に移動させることが可能となる。
このようなエレベータシステムによれば、複数のエレベータ10,12,14を同じ階で利用可能な構成で、利用者の待ち時間を短くして、利用者の快適度を高めるとともに、運搬効率を向上させることができる。すなわち、低層階用、高層階用、非常用、それぞれのエレベータ10,12,14の主制御装置36,38,40は、乗場ボタン24,26,28が操作され、乗りかご16,20,22が乗場ボタン操作階に移動し、乗場ボタン操作階に到着した場合、または、乗りかご16,20,22が乗場ボタン操作階に到着し、かつ、光電センサ46から人18が出入り口44を通過したことを表す出入り口通過検知信号を受信した場合に、同じ乗場ボタン操作階に移動する別の乗りかご16,20,22の乗場ボタン操作階への移動制御を停止させる移動制御キャンセル指令信号を別の主制御装置36,38,40に送信する。また、乗場ボタン操作階への移動制御中に、別のエレベータ10,12,14の主制御装置36,38,40から移動制御キャンセル指令信号を受信した場合に乗場ボタン操作階への移動制御を停止する。このため、別の階で乗場ボタン操作階にまだ到着しない別の乗りかご16,20,22が呼ばれている場合に、別の階の利用者の待ち時間を短くして、利用者の快適度を高めることができる。
例えば、同じ階である4階で、低層階用エレベータ10と非常用エレベータ14とが利用可能である場合に、低層階用と非常用との両方の乗場ボタン24,28を利用者が同時に押して待っている場合、例えば低層階用エレベータ10の乗りかご16が4階に先に到着し、利用者が乗りかご16に乗り込むと、低層階用エレベータ10の主制御装置36は、非常用エレベータ14の主制御装置40に移動制御キャンセル指令信号を送信し、これを受信した非常用エレベータ14は、4階への乗りかご22の移動制御を停止する。このため、例えば3階等、別の階で利用者が非常用エレベータ14を待っている場合に待ち時間を短くして、利用者の快適度を高めることができる。
また、別の、例えば非常用エレベータ14の乗りかご22にも利用者を乗せやすくなるため、一部の、例えば低層階用エレベータ10の乗りかご16に利用者が過度に集中するのをなくして、運搬効率を向上させることができる。さらに、移動制御キャンセル指令信号を別の主制御装置36,38,40に送信した場合に、これを送信した主制御装置36,38,40は、乗りかご16,20,22内に設けられたアナウンス装置48により移動制御を停止したことを報知させる。このため、大型の荷物を持っていたり、ペットを連れている等のために特定の乗りかご16,20,22(例えば非常用エレベータ14の乗りかご22)のみの利用を希望する利用者が乗場(例えば4階)に残っている場合でも、残っている利用者に特定のエレベータ10,12,14を利用させることが可能となり、移動制御を停止することによる過度な不都合を生じないようにできる。また、各階の乗場に人18の存在を検知する人検知センサを設ける場合よりも、エレベータシステムの設置コストを低減できる。
[第2の発明の実施の形態]
図7から図9は、本発明の第2の実施の形態を示している。図7は、1の階の乗場に複数の乗りかごに出入り可能な複数の出入り口を設けた状態を示す略図である。図8は、1個のエレベータの主制御装置が乗りかごを移動制御する方法を説明するフローチャートである。図9は、乗場付近に設けられた人検知センサの検出信号が表す電圧値のレベルと、2個のエレベータの乗りかごに設けられた光電センサの検出信号が表す電圧値のレベルと、人検知センサが設けられた、同じ階の2個の乗場ボタンのオンオフ状態との時間経過の1例を示す図である。
図7に示すように、本実施の形態では、各階の乗場ごとに、パッシブセンサ、または人感センサと呼ばれる、人検知センサ78を設けている。人検知センサ78は、乗場の出入り口52,54,56付近の人18の存在を検知し、検知したことを表す人検知信号をすべてのエレベータ10,12,14の主制御装置36,38,40に送信可能としている。人検知センサ78は、照射した不可視光線の反射により対象物を検知する近赤外線反射式、人18から放射される遠赤外線を検知する受動式、照射したマイクロ波の反射により対象物を検知するマイクロ波ドップラー式等、種々の構成を有するものを使用できる。人検知センサ78は、例えば、各階の乗場の壁面の上部に設けて、乗場の出入り口52,54,56付近にいる人18を検知可能とする。
また、本実施の形態では、乗りかご16,20,22(図3参照)にアナウンス装置48(図3参照)を設けていない。このような本実施の形態のエレベータシステムでは、図8に示すようにして、それぞれのエレベータの主制御装置が乗りかごの移動を制御する。以下では、上記の図1から図4または図7の符号を用いて説明する。図8は、1個の主制御装置が乗りかごの移動を制御する方法を説明するフローチャートであり、次の説明では1の主制御装置が非常用エレベータ14の主制御装置40である場合を説明する。なお、低層階用および高層階用のエレベータ10,12の主制御装置36,38の場合も、図8と同様のフローチャートで乗りかご16,20,22の移動を制御する。また、図8のステップS1からS5と、ステップS9からS10との処理は、上記の図5に示した第1の実施の形態の場合と同様である。
図8のステップS5で、出入り口通過判断モジュール74が、光電センサ46からの信号により、乗りかご22の出入り口44を人18が通過したか否かを判断し、人18が通過したと判断された場合には、ステップS6aで、主制御装置36,38,40は、乗場ボタン操作階に設けられた人検知センサ78からの信号により、乗場の出入り口52,54,56付近に人18がいるか否かを判断する。乗場の出入り口52,54,56付近に人18がいないと判断された場合には、ステップS7aに移行し、移動制御キャンセル指令信号送信部70は、別エレベータである、低層階用および高層階用の両方のエレベータ10,12の主制御装置36,38に、移動制御キャンセル指令信号を送信し、ステップS1に戻る。
また、ステップS10で、非常用エレベータ14の乗りかご移動制御を停止するとともに、非常用エレベータ14の乗場ボタン28表示をキャンセルし、非常用エレベータ14が次回の呼びを待つ呼び待ち状態に移行した場合には、別の低層階用、高層階用のエレベータ10,12に移動制御キャンセル指令応答信号を送信することなく、ステップS1に戻る。なお、人検知センサ78は、光電センサ46により人18が出入り口44を通過したと判断された後に、作動させるようにすることもできる。
なお、重複する説明は省略するが、低層階用および高層階用のエレベータ10,12についても、図8に示した処理と同様の処理を行う。ただし、この場合、ステップS7aでは、別エレベータである、非常用エレベータ14のみに移動制御キャンセル指令信号を送信する。
図9は、乗場付近に設けられた人検知センサの検出信号が表す電圧値のレベルと、2個のエレベータの乗りかごに設けられた光電センサの検出信号が表す電圧値のレベルと、人検知センサが設けられた、同じ階の2の乗場ボタンのオンオフ状態との時間経過の1例を示している。次の説明は、上記の図3と、図7との符号を用いて、低層階用エレベータ10と非常用エレベータ14との乗場ボタン24,28の両方が押された場合を説明する。なお、人検知センサ78はK0とし、低層階用エレベータ用光電センサ46はK1とし、非常用エレベータ用光電センサ46はK2とし、低層階用エレベータ用乗場ボタン24はB1とし、非常用エレベータ用乗場ボタン28はB2とする。この場合、ある低層階で、時間t1において、低層階用と非常用との両方の乗場ボタンB1,B2が押され、オンされることにより、低層階用、非常用、両方のエレベータ10,14が呼び状態となる。この場合、両方の乗場ボタンB1,B2の点灯部が点灯する。そして、低層階用エレベータ10が非常用エレベータ14よりも先に乗場ボタン操作階に到着し、時間t2で、低層階用エレベータ10に設けられた光電センサK1が出入り口44の人の通過を検出する、すなわち、光電センサK1の信号が表す電圧値がLoからHighになり、かつ、人検知センサK0が、乗場の出入り口52,54,56付近に人18がいることを検出していない、すなわち人検知センサ78の信号が表す電圧値がHighからLoになることにより、低層階用、非常用、両方の乗場ボタンB1,B2がオフされる。これにより、低層階用、非常用、両方のエレベータ10,14の呼びが解除され、非常用エレベータ14を低層階用エレベータ10の到着階に到着させることなく、別の階に迅速に移動させることが可能となる。
このような本実施の形態のエレベータシステムによれば、低層階用、高層階用、非常用、それぞれのエレベータ10,12,14の主制御装置36,38,40は、乗場ボタン24,26,28が操作され乗りかご16,20,22が乗場ボタン操作階に移動し、乗場ボタン操作階に到着し、かつ、人検知センサ78から人検知信号を受信せず、かつ、光電センサ46から人18が出入り口44(図3参照)を通過したことを表す通過検知信号を受信した場合に、同じ乗場ボタン操作階に移動する別の乗りかご16,20,22の乗場ボタン操作階への移動制御を停止させる移動制御キャンセル指令信号を別の主制御装置36,38,40に送信する。また、移動制御中に、別の主制御装置36,38,40から移動制御キャンセル指令信号を受信した場合に乗場ボタン操作階への移動制御を停止する。このため、別の階で乗場ボタン操作階にまだ到着しない別の乗りかご16,20,22が呼ばれている場合に、別の階の利用者の待ち時間を短くして、利用者の快適度を高めることができる。また、別の乗りかご16,20,22にも利用者を乗せやすくなるため、一部の乗りかご16,20,22に利用者が過度に集中するのをなくして、運搬効率を向上させることができる。さらに、乗場ボタン操作階の出入り口52,54,56付近に人18がいる場合に別の乗りかご16,20,22の乗場ボタン操作階への移動制御を停止させないようにすることにより、乗場ボタン操作階にいる人18が再度乗場ボタン24,26,28を操作することなく、別の乗りかご16,20,22を乗場ボタン操作階に移動させることができる。このため、大型の荷物を持っていたり、ペットを連れている等のために特定の乗りかご16,20,22のみの利用を希望する利用者が乗場に残っている場合でも、残っている利用者に特定のエレベータ10,12,14を利用させることが可能となる。その他の構成および作用は、上記の第1の実施の形態と同様であるため、同等部分には同一符号を付して重複する図示ならびに説明を省略する。
第1の発明の実施の形態おいて、エレベータシステムの全体構成を示す略図である。 同じく1の階の乗場に複数の乗りかごに出入り可能な複数の出入り口を設けた状態を示す略図である。 同じく乗りかごの略透視斜視図である。 同じく主制御装置とこれに接続する複数の要素との構成を示す図である。 同じく1個のエレベータの主制御装置が乗りかごを移動制御する方法を説明するフローチャートである。 同じく2個のエレベータの乗りかごに設けられた光電センサの検出信号が表す電圧値のレベルと、同じ階の2個の乗場ボタンのオンオフ状態との時間経過の1例を示す図である。 第2の発明の実施の形態において、1の階の乗場に複数の乗りかごに出入り可能な複数の出入り口を設けた状態を示す略図である。 同じく1個のエレベータの主制御装置が乗りかごを移動制御する方法を説明するフローチャートである。 同じく乗場付近に設けられた人検知センサの検出信号が表す電圧値のレベルと、2個のエレベータの乗りかごに設けられた光電センサの検出信号が表す電圧値のレベルと、人検知センサが設けられた、同じ階の2個の乗場ボタンのオンオフ状態との時間経過の1例を示す図である。
符号の説明
10 低層階用エレベータ、12 高層階用エレベータ、14 非常用エレベータ、16 乗りかご、18 人、20,22 乗りかご、24,26,28 乗場ボタン、30 昇降路、32 主ロープ、34 巻き上げ機、36,38,40 主制御装置、42 昇降表示器、44 出入り口、46 光電センサ、48 アナウンス装置、50 操作盤、52,54,56 出入り口、58 上昇指示部、60 下降指示部、62 発光部、64 受光部、66 乗りかご移動制御モジュール、68 移動制御キャンセル指令信号受信判断モジュール、70 移動制御キャンセル指令信号送信部、72 階到着判断モジュール、74 出入り口通過判断モジュール、76 アナウンス装置制御モジュール、78 人検知センサ。

Claims (3)

  1. 各階の乗場ごとに設けられた複数の乗りかご呼び部と、
    それぞれの乗りかご呼び部の操作により、対応する乗りかごを乗りかご呼び部が操作された操作階に移動させる移動制御を行う乗りかご昇降制御装置と、を備え、
    複数のエレベータを同じ階で利用可能なエレベータシステムにおいて、
    複数の乗りかご内に設けられた報知装置を備え、
    それぞれの乗りかご昇降制御装置は、乗りかご呼び部が操作され乗りかごが操作階に移動し、到着した場合に、同じ操作階に移動する別の乗りかごの操作階への移動制御を停止させる移動制御停止指令信号を別の乗りかご昇降制御装置に送信するとともに、報知装置により報知させ、移動制御中に、別の乗りかご昇降制御装置から移動制御停止指令信号を受信した場合に操作階への移動制御を停止することを特徴とするエレベータシステム。
  2. 各階の乗場ごとに設けられた複数の乗りかご呼び部と、
    それぞれの乗りかご呼び部の操作により、対応する乗りかごを乗りかご呼び部が操作された操作階に移動させる移動制御を行う乗りかご昇降制御装置と、を備え、
    複数のエレベータを同じ階で利用可能なエレベータシステムにおいて、
    複数の乗りかご内に設けられた報知装置と、
    乗りかごの出入り口に設けられ、人が出入り口を通過したことを検知し、通過検知信号を乗りかご昇降制御装置に送信する出入り口通過検知センサと、を備え、
    それぞれの乗りかご昇降制御装置は、乗りかご呼び部が操作され乗りかごが操作階に移動し、到着し、かつ、出入り口通過検知センサから通過検知信号を受信した場合に、同じ操作階に移動する別の乗りかごの操作階への移動制御を停止させる移動制御停止指令信号を別の乗りかご昇降制御装置に送信するとともに、報知装置により報知させ、移動制御中に、別の乗りかご昇降制御装置から移動制御停止指令信号を受信した場合に操作階への移動制御を停止することを特徴とするエレベータシステム。
  3. 各階の乗場ごとに設けられた複数の乗りかご呼び部と、
    それぞれの乗りかご呼び部の操作により、対応する乗りかごを乗りかご呼び部が操作された操作階に移動させる移動制御を行う乗りかご昇降制御装置と、を備え、
    複数のエレベータを同じ階で利用可能なエレベータシステムにおいて、
    各階の乗場ごとに設けられ、乗場の人の存在を検知し、人検知信号を乗りかご昇降制御装置に送信する人検知センサと、
    乗りかごの出入り口に設けられ、人が出入り口を通過したことを検知し、通過検知信号を乗りかご昇降制御装置に送信する出入り口通過検知センサと、を備え、
    それぞれの乗りかご昇降制御装置は、乗りかご呼び部が操作され乗りかごが操作階に移動し、到着し、かつ、人検知センサから人検知信号を受信せず、かつ、出入り口通過検知センサから通過検知信号を受信した場合に、同じ操作階に移動する別の乗りかごの操作階への移動制御を停止させる移動制御停止指令信号を別の乗りかご昇降制御装置に送信し、移動制御中に、別の乗りかご昇降制御装置から移動制御停止指令信号を受信した場合に操作階への移動制御を停止することを特徴とするエレベータシステム。
JP2007174528A 2007-07-02 2007-07-02 エレベータシステム Expired - Fee Related JP5084371B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007174528A JP5084371B2 (ja) 2007-07-02 2007-07-02 エレベータシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007174528A JP5084371B2 (ja) 2007-07-02 2007-07-02 エレベータシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009012894A true JP2009012894A (ja) 2009-01-22
JP5084371B2 JP5084371B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=40354270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007174528A Expired - Fee Related JP5084371B2 (ja) 2007-07-02 2007-07-02 エレベータシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5084371B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107285150A (zh) * 2017-07-28 2017-10-24 苏州博众机器人有限公司 一种外置式电梯按键装置及其控制方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63208485A (ja) * 1987-02-23 1988-08-29 株式会社日立製作所 エレベ−タの群管理制御装置
JPH03186579A (ja) * 1989-12-14 1991-08-14 Mitsubishi Electric Corp エレベーターの呼び登録装置
JP2002128403A (ja) * 2000-10-26 2002-05-09 Toshiba Corp エレベータ制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63208485A (ja) * 1987-02-23 1988-08-29 株式会社日立製作所 エレベ−タの群管理制御装置
JPH03186579A (ja) * 1989-12-14 1991-08-14 Mitsubishi Electric Corp エレベーターの呼び登録装置
JP2002128403A (ja) * 2000-10-26 2002-05-09 Toshiba Corp エレベータ制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107285150A (zh) * 2017-07-28 2017-10-24 苏州博众机器人有限公司 一种外置式电梯按键装置及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5084371B2 (ja) 2012-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5572018B2 (ja) 自律移動装置同乗エレベータシステム
US11097924B2 (en) Hand detection for elevator operation
KR100896872B1 (ko) 엘리베이터 제어 장치 및 엘리베이터의 운전 방법
JP2013199334A (ja) エレベーターシステム
JP2014097874A (ja) エレベータの乗車検知システム
JP5550334B2 (ja) エレベータシステムおよびその制御方法
JP2013154978A (ja) 災害発生時に乗場情報を乗りかご内に伝達するエレベータシステムおよび方法
JP7044190B1 (ja) エレベータ
KR20140018344A (ko) 엘리베이터 장치
JP5586785B2 (ja) エレベータ装置
JP2009292566A (ja) 乗場かご呼び自動登録システム
JP5084371B2 (ja) エレベータシステム
CN109132740B (zh) 电梯装置及其控制方法
JP6643914B2 (ja) エレベータ
JP2013237515A (ja) エレベーターの制御装置および制御方法
JP2007308220A (ja) エレベータ
JP5955517B2 (ja) エレベータシステム、エレベータの運転制御装置、およびエレベータの運転制御方法
JP4212736B2 (ja) エレベータ
WO2019211901A1 (ja) エレベータのドア開閉制御装置
JP2004224542A (ja) エレベータの保守安全装置
JP2003335460A (ja) エレベータ制御装置
KR20120058707A (ko) 장애인을 위한 엘리베이터
JP4799024B2 (ja) エレベータ
WO2020165930A1 (ja) 利用者検知装置及び昇降移動システム
JP2012030905A (ja) エレベータの運行管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5084371

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees