JP2009012657A - 地上子、書込器及び地上装置 - Google Patents

地上子、書込器及び地上装置 Download PDF

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Abstract

【課題】情報電文の不正な書き込みを防止することができる地上子を提供する。
【解決手段】地上子3は、受光素子31、32と、信号処理部33とを含む。受光素子31、32のそれぞれは、外部からの光信号L1、L2を受光する。信号処理部33は、情報電文を記憶するための電文記憶部40を有し、受光素子31、32でそれぞれ受光された光信号L1、L2が所定の規則で互いに関連付けられているか否か判定し、この判定結果に基づいて電文記憶部40を電文書込可能に制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、列車制御分野において用いられる地上子、その地上子に情報電文を書き込むための書込器、及び、地上装置に関する。
この種の地上子は、地点情報や制限速度情報などを車上側に送信するものであり、地上子に設定されるべき情報電文は、その地上子の設置場所によって異なる。従って、列車運行設備の改良に伴い地上子の位置を変更するとき、あるいは、地上子を、今まで敷設されていた位置から取り外し、別の位置に敷設するときには、地上子に設定された情報電文を書き換える必要がある。
地上子内部の情報電文を書き換える技術としては、特許文献1に示されているように、外部からの光信号により地上子内部の情報電文を書き換える技術がある。特許文献1に開示された地上子は、情報電文を記憶する電文記憶部、光信号によって情報電文を受信する光受信部、及び、光受信部で受信した情報電文を電文記憶部に書き込み制御する書き込み制御部を備えており、一つの光受信部を通して、単一の光信号を処理する構成となっている。かかる構成の地上子によれば、地上子全体が、列車の通過に伴う振動、衝撃或いは湿気等から電子回路を保護するため、モールドされていても、地上子の光受信部に光信号にて情報電文を送り込むことにより、地上子内部の情報電文を書き換えることができる。
しかし、特許文献1に開示された地上子では、光受信部が一つしか備えられておらず、この一つの光受信部を通して、単一の光信号を処理する構成となっているため、本来の光信号とは無関係な光線の外乱が光受信部に入力しても、それが正規の光信号であるか区別することができない。たとえば、軌道上を走行する列車によって太陽光が断続的に遮られ、正規の光信号と類似したパターンを有する偽の光信号が生じたとき、偽の光信号を受光する地上子の側では、正規の光信号であると判定してしまい、不正に電文書込モードに移行する恐れがある。仮に、電文書込モードに移行すると、地上子内部の情報電文が上書きされ、元の情報電文が失われてしまう。
特開平8−11718号公報
本発明の課題は、情報電文の不正な書き込みを防止することができる地上子、その地上子に用いられる書込器、及び、地上装置を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係る地上子は、複数の受光素子と、信号処理部とを含む。前記受光素子のそれぞれは、外部からの光信号を受光する。前記信号処理部は、情報電文を記憶するための電文記憶部を有し、前記受光素子でそれぞれ受光された前記光信号が所定の規則で互いに関連付けられているか否か判定し、この判定結果に基づいて前記電文記憶部を電文書込可能に制御する。
上述した本発明に係る地上子は、書込器と組み合わせることにより本発明に係る地上装置を構成する。前記書込器は、複数の送光素子を含む。前記送光素子のそれぞれは、所定の規則で互いに関連付けられた光信号を送光する。
上述した本発明に係る地上装置において、地上子を電文書込可能な状態に制御するには
、書込器に備えられた複数の送光素子を、それぞれ、地上子に備えられた複数の受光素子に向かい合わせ、それぞれの送光素子から、所定の規則で互いに関連付けられた光信号を、受光素子に送光すればよい。
このとき、地上子では、受光素子のそれぞれが、送光素子からの光信号を受光するとともに、信号処理部は、受光素子でそれぞれ受光された光信号が所定の規則で互いに関連付けられているか否か判定するから、複数の光信号が混信することなく分離した状態で信号処理部の上記判定動作を行なわせることができ、信頼度の高い判定結果を得ることができる。更に、信号処理部は、この判定結果に基づいて電文記憶部を電文書込可能に制御するから、高い信頼度で、電文記憶部を電文書込可能に制御することができる。
また、仮に、書込器または地上子の周辺で、正規の光信号と類似したパターンを有する偽の光信号が生じ、この偽の光信号が受光素子に受光されたとしても、受光素子でそれぞれ受光される光信号が所定の規則で互いに関連付けられているという上記条件を満たすことはないので、電文記憶部が電文書込可能に制御されることはない。従って、不正に情報電文が書込まれる恐れはない。
光信号が所定の規則で互いに関連付けられているとは、光信号の波形が互いに反転関係にあること、光信号の波形が互いに同一でありながら、その位相が互いに所定値だけずれていること、または、光信号を構成する光の波長が互いに所定値だけずれていることなどを含む。
書込器において、送光素子から送光される光信号は、予め定められた書込フラグデータを含んでいることが好ましい。この場合、地上子において、信号処理部は、光信号の少なくとも一つが、予め定められた書込フラグデータを含んでいるか否か判定する。更に、信号処理部は、光信号が所定の規則で互いに関連付けられ、かつ、光信号の少なくとも一つが書込フラグデータを含んでいると判定したとき、電文記憶部を電文書込可能に制御する。かかる態様によれば、2つの判定条件を満たしたときに限って、地上子の電文記憶部を電文書込可能に制御することになるから、更に高い信頼度で、電文書込可能制御を行なうことができる。
また、書込器において、送光素子のそれぞれは、反転関係で互いに関連付けられた光信号を送光することが好ましい。これに対応し、地上子においても、信号処理部は、受光素子でそれぞれ受光された光信号が、反転関係で互いに関連付けられているか否か判定することが好ましい。これには、次のような利点がある。
まず、書込器において、反転関係で関連付けられた異なる光信号を送光することは、簡単な構成で行なうことができる。次に、地上子においても、受光素子でそれぞれ受光された光信号が、反転関係で互いに関連付けられているか否か判定することは、簡単な構成で行なうことができる。従って、構成の簡単化を図ることにより、低コストで、本発明に係る地上装置を実現することができる。
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。但し、添付図面は、単なる例示に過ぎない。
以上述べたように、本発明によれば、情報電文の不正な書き込みを防止することができる地上子、その地上子に用いられる書込器、及び、地上装置を提供することができる。
図1は、本発明に係る地上子を、書込器と組み合わせることにより構成した地上装置の一例を示す図である。地上装置9は、軌道69上を走行する車両6に、地点情報や制限速度情報などの情報電文を送信するために用いられる。図示の地上装置9は、書込器1と、地上子3とを含む。
書込器1は、筐体2と、制御部10と、送光素子16、17と、遮光板23とを含む。筐体2は、後述するように地上子3と接続するためのコネクタ部21を備えている。
制御部10は、筐体2の内部に設けられる。制御部10は、後述の送光素子16、17を駆動する役割を担う。制御部10は、中央演算処理装置(CPU)や小型演算処理装置(MPU)等によって一体的に構成することができるが、ここでは、制御部10の内部動作を説明するため、制御部10が、機能ブロックとしての信号生成部11、信号バッファ部13及び信号反転部14を含むものとする。
信号生成部11は、送光信号S1を生成する。送光信号S1は、一方の送光素子16を駆動するための電気的な信号であり、送光素子16を発光状態にする符号「1」及び送光素子16を消光状態にする符号「0」からなる符号列で定めることができる。
更に、信号生成部11は、信号バッファ部13を通して送光信号S1を送光素子16に供給する一方で、これと同時に、信号反転部14を通して、反転された送光信号S2を送光素子17に供給する。反転された送光信号S2とは、送光信号S1の符号列の中で、符号「0」、「1」をそれぞれ符号「1」、「0」に置換した信号である。
送光素子16、17は、それぞれ、制御部10から送光信号S1、S2の供給を受け、送光信号S1、S2を、光学的な光信号L1、L2に変換して送光する。このような送光素子16、17は、例えば発光ダイオードから構成することができる。
送光素子16、17は、外部に光信号L1、L2を送光できるように設けられている。送光素子16、17相互間の関係では、送光素子16、17は、互いに近接した位置に併設されている。
図2は、送光素子から送光される光信号の波形の一例を示す図である。まず、送光素子16から送光される光信号L1は、送光素子16が発光した状態、及び、消光した状態という2つの状態をとる。送光素子17から送光される光信号L2についても同様である。
更に、光信号L1、L2は、所定の規則で互いに関連付けられている。図示実施例では、光信号L1、L2相互間の規則として、反転関係が採用されている。「発光状態」及び「消光状態」という2つの状態をとる光信号L1に対して、反転関係にある光信号L2は、光信号L1の「発光状態」及び「消光状態」を、それぞれ、「消光状態」及び「発光状態」に置き換えた信号となる。
光信号L1、L2の態様としては、上述の発光状態及び消光状態をとる信号のほかにも、様々な態様が考えられる。その例を、図3及び図4に示す。まず、図3では、光信号L1、L2は、周波数f1、f2の配列が互いに逆になっている。次に、図4では、光信号L1、L2は、発光状態及び消光状態をとる同一の信号であるが、位相をΔφだけずらしてある。
何れの場合の、上に述べたと同様の効果が得られる。これらの例示のほかにも、光信号L1、L2を構成する光の波長が互いに所定値だけずれているといった関係などを採用することもできる。
図5は、送光素子から送光される光信号のデータ構成の一例を示す図である。図示のように、送光素子16から送光される光信号L1は、書込フラグデータD1と、情報電文データD2とを含む。書込フラグデータD1は、地上子3を電文書込可能な状態に制御するためのデータであり、予め設定された特定の符号列によって構成される。
情報電文データD2は、地上子3に書き込むべき情報電文の内容を記述したデータであり、情報電文の内容に応じた符号列によって構成される。情報電文データD2は、時間的な関係でみて、書込フラグデータD1の後に配列される。
送光素子17から送光される光信号L2も、光信号L1と同様に、書込フラグデータD1と、情報電文データD2とを含んでいてもよい。
再び図1を参照すると、遮光板23は、筐体2のコネクタ部21において、送光素子16、17の間に設けられる。遮光板23は、送光素子16、17からそれぞれ送光される光信号L1、L2を光学的に分離するという役割を担う。遮光板23の形状は、この役割を満たす範囲内で任意に選択することができる。
次に、地上子3について説明すると、地上子3は、軌道69の所定位置に敷設され、車両6が地上子3に接近したとき、車上側に情報電文を送信する。このような地上子3には、各種タイプの地上子があるが、図示の地上子3は、電源を持たず、車上側から受信した電力波を、車上側への送信のエネルギー源とする、いわゆる無電源型の地上子である。地上子3は、外装体5と、受光素子31、32と、信号処理部33と、電力波受信コイル47と、電圧発生部44と、情報送信部42と、情報送信コイル46とを含む。
外装体5は、列車の通過に伴う振動、衝撃或いは湿気等から、地上子3の構成部品、例えば信号処理部33、電力波受信コイル47、電圧発生部44、情報送信部42、情報送信コイル46などを保護する役目を担う。このような外装体5は、地上子3の上記構成部品を入れたままで樹脂を成型(モールド)することにより形成することができる。また、外装体5は、書込器1のコネクタ部21と接続するためのコネクタ部51を備えている。
受光素子31、32は、それぞれ、外部から光信号L1、L2を受光し、光信号L1、L2の受光出力としての電気的な受光信号S3、S4を出力する。このような受光素子31、32は、例えばフォトトランジスタから構成することができる。受光信号S3は、光信号L1の受光出力であるから、その光信号L1に含まれていた書込フラグデータD1及び情報電文データD2を含んでいる(図5参照)。
受光素子31、32は、外装体5のコネクタ部51において、外部から光信号L1、L2を受光することができるように設けられている。更に、受光素子31、32は、書込器1のコネクタ部21と地上子3のコネクタ部51とを接続したとき、それぞれ、送光素子16、17と向かい合せることができるように配置されている。受光素子31、32相互間の関係では、受光素子31、32は、互いに近接した位置に併設されている。
更に、受光素子31、32の前面には、蓋53が着脱可能に設けられている。蓋53は、本来の光信号L1、L2とは無関係な外乱光線が受光素子31、32に入射することを防止するために設けられる。
信号処理部33は、受光素子31、32から供給された受光信号S3、S4を処理し、情報電文S8を出力する役割を担う。信号処理部33は、書込器1の制御部10と同様に、中央演算処理装置や小型演算処理装置等によって一体的に構成することができるが、こ
こでは、信号処理部33の内部動作を説明するため、信号処理部33が、機能ブロックとしての電文記憶部40、比較判定部34、書込フラグ判定部36及び書込制御部38を含むものとする。
受光素子31からの受光信号S3は、比較判定部34、書込フラグ判定部36及び電文記憶部40に入力される。また、受光素子32からの受光信号S4は、比較判定部34に入力される。
電文記憶部40は、受光信号S3の情報電文データD2に記述された情報電文を記憶する役割を担う。電文記憶部40は、情報電文の書き込み及び消去が可能な不揮発性の記憶素子、例えばROMから構成することができる。
比較判定部34は、受光素子31からの受光信号S3と、受光素子32からの受光信号S4とを比較することにより、受光素子31に受光された光信号L1と、受光素子32に受光された光信号L2とが、所定の規則で互いに関連付けられているか否か、判定する。図示実施例では、比較判定部34は、光信号L1、L2が反転関係で互いに関連付けられているか否か、判定する。比較判定部34は、「関連付け無し」と判定している間、「関連付け有り」の判定信号S5を出力せず、「関連付け有り」と判定したとき初めて、「関連付け有り」の判定信号S5を出力する。
書込フラグ判定部36は、受光信号S3を解析することにより、受光素子31に受光された光信号L1が書込フラグデータD1を含んでいるか否か判定する。書込フラグデータD1は、図5を参照して説明した通りである。書込フラグ判定部36は、「書込フラグ無し」と判定している間、「書込フラグ有り」の判定信号S6を出力せず、「書込フラグ有り」と判定したとき初めて、「書込フラグ有り」の判定信号S6を出力する。
書込制御部38は、比較判定部34から「関連付け有り」の判定信号S5、または、書込フラグ判定部36から「書込フラグ有り」の判定信号S6の少なくとも一方が入力されていない間、電文記憶部40を、電文書込不許可の状態に制御する。「関連付け有り」の判定信号S5及び「書込フラグ有り」の判定信号S6の両者が入力されたとき初めて、「電文書込可能」とする制御信号S7を出力し、この制御信号S7によって、電文記憶部40への電文書込を許可する。
電力波受信コイル47は、車両6の車上子63、または、車上子63とは別の手段から送信された電力波S9を受信し、受信した電力波S9を電圧発生部44に供給する。
電圧発生部44は、電力波受信コイル47から供給された電力波S9を用いて、地上子3の各構成要素、例えば信号処理部33、情報送信部42などを動作させるための駆動電圧V1を発生する。
情報送信部42は、必要に応じて、信号処理部33の電文記憶部40に記憶された情報電文S8を読み出し、情報電文S8にFSK変調などの変調を施して情報送信コイル46に供給する。
情報送信コイル46は、情報送信部42から供給された情報電文S8を、車上側への送信信号として送信する。
次に、地上子3に情報電文を書き込む操作について、図6を参照し説明する。まず、情報電文書込用の電力波送信手段67を用いて、地上子の電力波受信コイル47に電力波S9を送信し、電圧発生部44に動作電圧V1を発生させる。これにより、信号処理部33
、情報送信部42などが動作可能な状態になる。
次に、地上子3に備えられた受光素子31、32の前面から蓋53を取り外す。そして、蓋53を取り外した状態で、矢印A1に示すように書込器1のコネクタ部21を地上子3のコネクタ部51に接続することにより、書込器1の送光素子16、17を、それぞれ、地上子3の受光素子31、32に向かい合わせ、送光素子16、17から受光素子31、32に光信号L1、L2を送光する。
このとき、地上子3では、受光素子31、32のそれぞれが、送光素子16、17からの光信号L1、L2を受光するとともに、信号処理部33の比較判定部34は、光信号L1、L2の受光出力である受光信号S3、S4を受け、光信号L1、L2が所定の規則で互いに関連付けられているか否か判定するから、光信号L1、L2が混信することなく互いに分離された状態で比較判定部34の判定動作を行なわせることができ、これにより、信頼度の高い判定信号S5を得ることができる。更に、書込制御部38が、この判定信号S5に基づいて電文記憶部40を電文書込可能に制御するから、高い信頼度で、電文記憶部40を電文書込可能に制御することができる。
図7は、地上子の周辺に外乱光が生じたときの地上子の動作を説明する図である。図7に示すように、軌道69上を走行する車両6によって太陽光が断続的に遮られ、正規の光信号と類似したパターンを有する外乱の光線L0´が生じ、この外乱光線L0´が、偽の光信号L1´、L2´としてそれぞれ受光素子31、32に受光される可能性がある。
しかし、受光素子31、32でそれぞれ受光される偽の光信号L1´、L2´が所定の規則で互いに関連付けられているという上記条件を満たすことはないので、信号処理部33の比較判定部34が、「関連付け有り」の判定信号S5を出力することはない。従って、電文記憶部40が電文書込可能に制御されることはなく、不正に情報電文が書込まれる恐れはない。従って、本発明によれば、情報電文の不正な書き込みを防止することができる地上子3が得られる。
図示の地上子3には蓋53が設けられているが、必ずしも、蓋53は、外乱光線を防止できる完全な手段ではなく、太陽光などの強い光線では漏れて受光素子31、32に入射する恐れがある。また、地上子3に情報電文を書き込むとき以外は、地上子3に蓋53を取り付けておくべきだが、作業者が蓋53の取り付けを忘れることもある。従って、地上子3に蓋53が設けられている場合でも、本発明は、蓋の上述した問題点を解決できる点で有意義である。
また、図示実施例の地上子3には、次のような利点もある。この地上子3では、受光素子31、32が、互いに近接した位置に併設されているから、仮に、地上子3の周辺で外乱光線L0´が生じたとしても、受光素子31、32に受光される偽の光信号L1´、L2´はほぼ一致する、すなわち、同一信号となる。従って、偽の光信号L1´、L2´が、信号処理部33の比較判定部34で「関連付け有り」と判定される恐れは全くなくなるので、比較判定部34による判定結果の信頼性が高まる。
図6に戻って、情報電文を書き込む操作の説明を続ける。書込器1において、送光素子16から送光される光信号L1は、予め定められた書込フラグデータD1を含んでいる(図5参照)。これに対応し、地上子3において、信号処理部33の書込フラグ判定部36は、受光素子31で受光された光信号L1が書込フラグデータD1を含んでいるか否か判定し、その判定結果である判定信号S6を出力する。更に、書込制御部38は、比較判定部34から「関連付け有り」の判定信号S5が入力され、かつ、書込フラグ判定部36から「書込フラグ有り」の判定信号S6が入力されたとき、「電文書込可能」とする制御信
号S7を出力する。従って、「関連付け有り」及び「書込フラグ有り」という2つの判定条件を満たしたときに限って、電文記憶部40を電文書込可能に制御することになるから、更に高い信頼度で、電文書込可能制御を行なうことができる。
また、書込器1は、遮光板23を備えていることが好ましい。書込器1において、送光素子16、17は、互いに近接した位置に併設されており、遮光板23は、送光素子16、17の間に設けられている。遮光板23を送光素子16、17の間に設けることにより、それぞれの送光素子16、17から地上子3の受光素子31、32に、光信号L1、L2を、混信させることなく分離した状態で送光することができる。
遮光板23を送光素子16、17の間に設けるのではなく、受光素子31、32の間に設けることも考えられる。しかし、仮に、遮光板23を受光素子31、32の間に設けたとすると、図7に示すように、地上子3の周辺で外乱光線L0´が生じたとき、遮光板23による遮光作用のため、それぞれの受光素子31、32で受光される偽の光信号L1´、L2´が一致しない可能性が高まる。これは、偽の光信号L1´、L2´による比較判定部34の誤った判定動作を防止し、判定動作の信頼性を確保する観点から、好ましくない。
また、それぞれの送光素子16、17から受光素子31、32に、光信号L1、L2を、互いに無関係な別々の時間的タイミングで送光することも可能ではあるが、互いに密接に関係した時間的タイミングで送光することが好ましい。例えば、図2に示したように、光信号L1、L2を同時に送光することが好ましい。光信号L1、L2を、互いに密接に関係した時間的タイミング、例えば同時に送光することにより、光信号L1、L2相互間に、時間的関係を含んだ規則を設定することが可能となるから、光信号L1、L2が規則で互いに関連付けられているか否かを判定する比較判定部34を、より高信頼度に動作させることができる。
地上子3への情報電文の書き込みが済んだら、電力波送信手段67からの電力波S9の送信を停止する。更に、地上子3から書込器1を取り外し、地上子3に蓋53を取り付ける。これにより、情報電文を書き込む操作が終了する。
図8は、地上子と車両との間の送受信動作を説明する図である。車両6は、車上子63から電力波S9を送信しながら、軌道69上を矢印F1で示す方向に走行する。そして、車両6が地上子3に接近したとき、地上子3に備えられた電力波受信コイル47が、車上子63から電力波S9を受信することになる。
電力波受信コイル47が電力波S9を受信すると、電圧発生部44に動作電圧V1が発生し、この動作電圧V1によって、情報送信部42が駆動される。情報送信部42は、信号処理部33の電文記憶部40から情報電文S8を読み出し、読み出した情報電文S8にFSK変調などの変調を施して情報送信コイル46に供給する。そして、情報送信コイル46によって情報電文S8を、車上子63に送信する。
車上側では、車上子63で受信した情報電文S8を、車上装置61によって解読し、この情報電文S8に基づいて制限速度制御などの車両制御を行なう。
図9は、本発明に係る地上子を、書込器と組み合わせることにより構成した地上装置の別の例を示す図である。図において、図1に現れた構成部分と同一性ある構成部分については、同一の参照符号を付し、その部分については、説明を省略する。図9の実施例では、受光素子31の出力を、インバータ301をとおして、比較判定部34に供給する一方、受光素子32の出力を、インバータ302をとおして、比較判定部34、電文記憶部4
0、及び、書込フラグ判定部36に供給するようになっている。この実施例の動作は、インバータ301、302により論理が逆になっている点を除けば、図1〜図8を参照して説明した点が全てあてはまる。
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
本発明に係る地上子を、書込器と組み合わせることにより構成した地上装置の一例を示す図である。 送光素子から送光される光信号の波形の一例を示す図である。 送光素子から送光される光信号の波形の別の例を示す図である。 送光素子から送光される光信号の波形の更に別の例を示す図である。 送光素子から送光される光信号のデータ構成の一例を示す図である。 地上子に情報電文を書き込む操作を説明する図である。 地上子の周辺に外乱光が生じたときの地上子の動作を説明する図である。 地上子と車両との送受信動作を説明する図である。 本発明に係る地上子を、書込器と組み合わせることにより構成した地上装置の別の例を示す図である。
符号の説明
1 書込器
21、22 送光素子
3 地上子
31、32 受光素子
33 信号処理部

Claims (9)

  1. 複数の受光素子と、信号処理部とを含む地上子であって、
    前記受光素子のそれぞれは、外部からの光信号を受光し、
    前記信号処理部は、情報電文を記憶するための電文記憶部を有し、前記受光素子でそれぞれ受光された前記光信号が所定の規則で互いに関連付けられているか否か判定し、この判定結果に基づいて前記電文記憶部を電文書込可能に制御する、
    地上子。
  2. 請求項1に記載された地上子であって、
    前記信号処理部は、
    前記光信号の少なくとも一つが、予め定められた書込フラグデータを含んでいるか否か判定し、
    前記光信号が所定の規則で互いに関連付けられ、かつ、前記光信号の少なくとも一つが書込フラグデータを含んでいると判定したとき、前記電文記憶部を電文書込可能に制御する、
    地上子。
  3. 請求項1または2に記載された地上子であって、前記所定の規則は、反転関係である、地上子。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載された地上子であって、前記受光素子は、互いに近接した位置に併設されている、地上子。
  5. 複数の送光素子を含む書込器であって、
    前記送光素子のそれぞれは、所定の規則で互いに関連付けられた光信号を送光する、
    書込器。
  6. 請求項5に記載された書込器であって、前記光信号は、予め定められた書込フラグデータを含んでいる、書込器。
  7. 請求項5または6に記載された書込器であって、前記所定の規則は、反転関係である、書込器。
  8. 請求項5乃至7の何れかに記載された書込器であって、遮光板を含み、
    前記送光素子は、互いに近接した位置に併設されており、
    前記遮光板は、前記送光素子の間に設けられている、
    書込器。
  9. 書込器と、地上子とを含む地上装置であって、
    前記書込器は、複数の送光素子を含み、
    前記送光素子のそれぞれは、所定の規則で互いに関連付けられた異なる光信号を送光し、
    前記地上子は、複数の受光素子と、信号処理部とを含み、
    前記受光素子のそれぞれは、前記送光素子からの前記光信号を受光し、
    前記信号処理部は、情報電文を記憶するための電文記憶部を有し、前記受光素子でそれぞれ受光された前記光信号が所定の規則で互いに関連付けられているか否か判定し、この判定結果に基づいて前記電文記憶部を電文書込可能に制御する、
    地上装置。
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