JP2009008220A - 蝶ナット緩み止め防止部材 - Google Patents

蝶ナット緩み止め防止部材 Download PDF

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Shuzo Tsutsumi
修三 堤
Toshihiko Tateiwa
俊彦 立岩
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Abstract

【課題】 簡易な構成で、振動等によるナットの緩みを防止すること。
【解決手段】 配管(2,2)連結部を挟持する一対の円弧状挟持部材(1a、1b)と、前記配管(2,2)を挟持した状態で円弧状挟持部材(1a、1b)どうしを締結するネジ(16a)が形成された締結用ネジ部材(16)が螺合して貫通するネジ部(18a)および前記ネジ部(18a)を回転させる蝶ナット操作部(18b,18b)とを有する蝶ナット(18)と、を有する継手(1)に対し、前記円弧状挟持部材(1a、1b)に支持される被支持部(21a、21b)と前記締結用蝶ナット(18)を貫通した締結用ネジ部材(16)を挟持するネジ挟持部(24、27)と前記蝶ナット操作部(18b,18b)を係止して回転を規制する回転規制部(22,22,23,28)とを備えたことを特徴とする蝶ナット緩み防止部材(19,19′)。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蝶ナットの緩み止め防止部材に関し、特に真空用フランジ連結用のクランプ継手を締め付ける蝶ナットの緩み止め防止部材に関する。
一般に、配管部品としてのパイプを連結する際には、パイプ継手が使用される。特に、端部にフランジ部を形成したパイプ同士を連結するためには、パイプの連結部において一対の対向する半円弧状クランプ部材で挟んだ状態で、前記ボルトやナットにより締め付けて固定する形式のものが使用されることが多い(例えば、特許文献1〜3等参照)。
しかし、前記クランプ部材により2本のパイプ同士が連結された状態で、パイプの振動等が原因で、前記クランプ部材の締め付け部分のボルトやナットの緩みが発生し、最悪の場合前記クランプ部材の締め付けが外れて、パイプが脱落してしまうことがあった。
これに応じ、前記一対のクランプ部材の締め付け部分のボルトやナットの緩み及び脱落を防止する技術として、下記の特許文献4〜6が知られている。
(J01)特許文献4(特開平2002−39141号公報)記載の技術
特許文献4には、パイプの継手とは関係ないが、六角形のボルト頭部(2a)を有するボルト(2)のワッシャ(1)に、ワッシャ(1)の回り止めと、つめ(6,6)を形成して、ボルトを締めた後につめを起こして六角形のボルト頭部(2a)に当接させることでボルト(2)の回転を規制する技術が記載されている。
(J02)特許文献5(特開平6−323322号公報)記載の技術
特許文献5には、パイプの継手とは関係ないが、締結物に締め付けられるボルトが嵌め込まれるナット(1)を、圧縮コイルバネ状に成形し且つ内端面に連続ネジ山を加工した弾性体により形成して、ボルトの回転によりコイルバネ状のナット(1)がボルトを巻き締めるように変形することで、ボルトとナットの緩みを防止する技術が記載されている。
(J03)特許文献6(特開平11−22716号公報)記載の技術
特許文献6には、一対のクランプ部材(2,3)の締付け用のボルト(14)のネジ部の先端または途中にリング状の切り込み状段部(16)を形成し、ボルト(14)に蝶ナット(4)を螺合させた後に、前記切り込み状段部(16)にEリングやCリング等からなるリング部材(17,30)を嵌め込むことで、蝶ナット(4)が緩んでもリング部材(17,30)によりボルト(14)から抜けて脱落することを防止する技術が記載されている。
特開2003−83486号公報(図1) 特開平8−14391号公報(図1) 特開2001−4081号公報(図1) 特開2002−39141号公報(図1、図2、「0007」〜「0010」) 特開平6−323322号公報(図1、「0012」〜「0014」) 特開平11−22716号公報(図4、図5、「0016」〜「0017」)
(従来技術の問題点)
前記特許文献4記載の技術(J01)では、ワッシャ(1)を一端使用すると、つめ(6,6)部分が折れ曲がり、強度が落ちることから、ワッシャ(1)をくり返し利用することは難しく、コストが上昇してしまう問題がある。
また、前記特許文献5記載の技術(J02)では、ナット(1)は、弾性体を圧縮コイルバネ状に成形し且つ内端面に連続ネジ山を加工しなければならず、複雑な構成になってしまい、製造に手間とコストを要するという問題があった。
さらに、前記特許文献6記載の技術(J03)では、前記締付け用のボルト(1)の切り込み状段部(16)に嵌め込んだリング部材(17,30)によって、蝶ナット(4)の脱落は防止できるが、蝶ナット(4)の緩みまでは防止できず、連結されているパイプが外れないまでも、ズレが生じて、リークが発生してしまう恐れがあるという問題がある。
本発明は、前述の事情に鑑み、簡易な構成で、振動等によるナットの緩みを防止することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために請求項1に記載の発明の蝶ナット緩み止め防止部材は、
配管の連結部に配置され、前記配管の連結部を挟持する一対の円弧状挟持部材と、前記円弧状挟持部材で前記配管を挟持した状態で円弧状挟持部材どうしを締結するネジが形成された締結用ネジ部材と、前記締結用ネジ部材が螺合して貫通するネジ部および前記ネジ部を前記締結用ネジ部材に対して回転させる蝶ナット操作部とを有する蝶ナットと、を有する継手に対して、
前記円弧状挟持部材に支持される被支持部と、
前記締結用蝶ナットを貫通した締結用ネジ部材を挟持するネジ挟持部と、
前記蝶ナット操作部を係止して回転を規制する回転規制部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の蝶ナット緩み止め防止部材において、
一本の針金を折り曲げて前記被支持部、前記回転規制部および前記ネジ挟持部が連続して形成されたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の蝶ナット緩め止め部材において、
一対の前記円弧状挟持部のそれぞれの一端側に設けられて前記円弧状挟持部どうしを連結する挟持部材連結部と、前記円弧状挟持部材の中の一方の円弧状挟持部材の他端側に回転可能に支持された前記締結用ネジ部材と、前記締結用ネジ部材を回転可能に支持し且つ支持用貫通孔が形成された筒状のネジ部材回転支持軸と、前記円弧状挟持部材の中の他方の円弧状挟持部材の他端側に形成され且つ締結用ネジ部材が通過するネジ通過部と、を有する前記継手に対して、
前記ネジ部材回転支持軸を貫通した状態で回転可能に支持される前記被支持部と、
前記締結用ネジ部材が前記ネジ通過部を通過した状態で締結された蝶ナットに対して前記被支持部を中心として前記蝶ナット緩み防止部材を回転させることで、前記締結用ネジ部材を挟持した状態で装着される前記ネジ挟持部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の蝶ナット緩め止め部材において、
前記ネジ部材回転支持軸を軸方向両側から貫通する一対の前記被支持部であって、前記ネジ部材回転支持軸に支持された状態において、一方の被支持部の一部と他方の被支持部の一部とが重なり合う前記被支持部、
を備えたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、被支持部が前記円弧状挟持部材に支持され且つ、ネジ挟持部が前記締結用蝶ナットを貫通した締結用ネジ部材を挟持しているため、確実に継手に装着される。また、装着された状態で、締結用蝶ナットが緩もうとしても、回転規制部により係止されるため、蝶ナットの回転が規制される。したがって、締結用蝶ナットの緩みを抑制することができる。また、蝶ナットに装着される緩み止め防止部材で、ナットの緩みを防止できるため、ワッシャの変形やコイルバネ状に成形する従来の構成に比べて、簡易な構成とすることができる。
請求項2記載の発明によれば、1本の針金を折り曲げて作成できるので、低コストで作成できるとともに、作業者が手作業によって変形させることもでき、工具等を使用せずに容易に装着・離脱することができる。
請求項3記載の発明によれば、蝶ナット緩み防止部材の前記ネジ挟持部は、ネジ部材回転支持軸に回転可能に支持されているため、ネジ部材回転支持軸を中心に回転させて、ネジ挟持部で狭持することで装着でき、ネジ挟持部の狭持を解除することで、蝶ナット緩み止め部材を蝶ナットから取り外すことができる。また、蝶ナット緩み防止部材は、蝶ナットから取り外した状態で、ネジ部材回転支持軸に支持したままにすることができるため、蝶ナット緩み防止部材を継手と一括して取り扱うこともできる。
請求項4記載の発明によれば、前記被支持部が、前記ネジ部材回転支持軸を軸方向両側から貫通し且つ、一方の被支持部の一部と他方の被支持部の一部とが重なり合うため、前記被支持部が前記ネジ部材回転支持軸から意図しない場合に脱落してしまうことを防止することができる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向
または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
図1は本発明の実施例1のパイプ継手によりパイプを連結した状態の説明図であり、図1Aはパイプ継手部分の斜視説明図、図1Bは図1Aの矢印IB−IB線断面図である。
図2は図1に示す状態からパイプの図示を省略した状態の説明図である。
図3は本発明の実施例1のパイプ継手を開放した状態の斜視説明図である。
図1において、左右方向(Y軸方向)に延びるパイプ(配管)2,2の連結部分に継手1が配置されている。前記パイプ2,2の連結部分には、フランジ2a,2aが形成されている。
図1、図2、図3において、前記継手1は、半円弧状に形成された一対の第1クランプ部材1aおよび第2クランプ部材(円弧状挟持部材)1bを有している。前記一対のクランプ部材1a,1bは、それぞれ、半円弧状の外縁部分に形成された外壁3と、前記外壁3の左右両端部(Y軸方向両端部)から垂直に延びる一対の側壁4,4とを有している。前記一対の側壁4,4は、クランプ部材1a,1bが向い合った状態でパイプ2を挟み込めるように、対向部分(外壁3と反対側の部分)がパイプ2の外周面と同形状に形成されている。
円弧状の第2クランプ部材1bの周方向両端部には、二又状に形成された第2連結部6と被締結部材支持部7とが形成されている。第1クランプ部材1aには、第2連結部6に対向する第1連結部8とボルト支持部7に対向する被締付部(ネジ通過部)9が形成されている。
二又状の第1連結部8には、第1連結軸11により、連絡部材(連結部)12の一端部が回転可能に支持されている。また、前記第2連結部6には、第2連結軸13により、連絡部材12の他端部が回転可能に支持されている。したがって、第1クランプ部材1aと第2クランプ部材1bは、連結部材12により、第1連結軸11、第2連結軸13を中心として回転可能な状態で連結されており、第1連結軸11、第2連結軸13を中心に回転させることで、図2に示すクランプ位置と、図3に示す開放位置との間で、開閉可能に支持されている。
なお、実施例1では、第1連結軸11、第2連結軸13は、左右方向(Y軸方向)に貫通する貫通孔11a,13aを有する円筒状に形成されている。
二又状の締付部材支持部7には、第3連結軸14により、締付部材(締結用ネジ部材)16の一端部が回転可能に支持されている。前記締付部材16にはネジ部16aが形成されている。したがって、前記締付部材16は、前記第3連結軸14を中心として回転させることができ、第1クランプ部材1aと第2クランプ部材1bとがクランプ位置に移動した状態で、締付部材16は、被締付部9に挟まれる締付け位置(図1Aおよび図2参照)と、被締付部9から離脱した離脱位置(図3参照)との間を移動可能に構成されている。
なお、実施例1では、第3連結軸14(ネジ部材回転支持軸)は、前記第1連結軸11および第2連結軸13と同様に、左右方向(Y軸方向)に貫通する貫通孔(支持貫通孔)14aを有する。
締付部材16の前記ネジ部(ネジ)16aには、ワッシャ17が貫通し、蝶ナット18が螺合している。第1クランプ部材1aと第2クランプ部材1bは、締付部材16を締付け位置に移動させた状態で蝶ナット18を締付けることで、パイプ2,2を固定できる。前記蝶ナット18は、前記締付部材16に螺号するネジ孔18a1を有する螺合部18aを有する。前記螺合部18aの両脇には、作業者が締付け・緩め時に蝶ナット18を操作するための板状に形成された一対の操作部(蝶ナット操作部)18b,18bが一体的に形成されている。
なお、図1、図2において、前記蝶ナット18は、締付けられた状態で前記板状の操作部18b,18bが、パイプ2,2の軸方向(X軸方向)に交差する方向に沿って配置される交差方向締付け位置に締付けられた状態で図示されている。
(緩み止めクリップの説明)
図4は本発明の実施例1の緩み止めクリップの詳細説明図であり、図4Aは正面図、図4Bは上面図、図4Cは側面図、図4Dは要部拡大図、図4Eは図4Dの側面図である。
図5は本発明の実施例1の緩み止めクリップが継手に装着された状態の詳細説明図であり、図5Aは正面図、図5Bは上面図、図5Cは側面図である。
図1、図4、図5において、前記第1クランプ部材1aと第2クランプ部材1bがパイプ2,2を固定した状態で、前記継手1には、本発明の実施例1の緩み止めクリップ19が装着されている。
図4において、緩み止めクリップ19は、上下方向(Z軸方向)に平行に延びる一対の脚部21を有する。脚部21の下端(−Z端)には、内側に折り曲げられて形成された軸側装着部(被支持部)21a,21bとを有する。前記軸側装着部21a,21bは、一部が重なり合うように形成されている。前記脚部21の上端部(+Z端部)には、内側に折り曲げられて延びる一対の横向蝶ナット回転抑止部(回転規制部)22が形成されている。前記横向蝶ナット回転抑止部22の内端部22aには、後方(−X方)に平行に延びる一対の締結部材下側挟込部(回転規制部)23が形成されている。
前記締結部材下側挟込部23の後端部(−X端部)には、幅が狭く形成された一対の下側幅狭部(ネジ挟持部)24が形成されている。前記下側幅狭部24の後端部分(−X端部分)には、前記下側幅狭部24に比較して間隔が広く且つ、上側前方(+Z側+X方)に湾曲する一対の締付部材ガイド部26が形成されている。前記締付部材ガイド部26の前端(+X端)には、前記下側幅狭部24と同様に間隔が挟く形成された一対の上側幅狭部27が形成されている。前記上側幅狭部(ネジ挟持部)27の前端(+X端)には、前方(+X方)に向って間隔が広がった後、前記締結部材下側挟込部23と同じ幅に形成され、平行に延びる一対の締結部材上側挟込部28が形成されている。前記締結部材上側挟込部(回転規制部)28の前端部(+X端部)には、先端部が上方(Z方)に折れ曲がる一対の上方折曲部29が形成されている。前記上方折曲部29の上端(+Z端)には、先端部が半円状のクリップ操作部31が形成されている。
なお、実施例1の緩み止めクリップ19は、一本の針金状の金属を折り曲げて成形されている。前記緩み止めクリップ19の材料としては、一般的に針金に使用可能な金属或いは合金、例えば、鉄や真鍮等を使用可能である。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の継手1では、緩み止めクリップ19を装着する際には、はじめに、一対の脚部21,21の下端部(−Z端部)の軸側装着部21a,21bを拡げて、下側の第2クランプ部材1bの第3連結軸14の貫通孔14aに軸方向両側から挟み込むように挿入して、装着する。このとき、軸孔14a内部では、図4D、図4Eに示すように、前記軸側装着部21a,21bの一部が重なり合って配置されるため、緩み止めクリップ19は、第2クランプ部材1bから抜け止め(脱落防止)されて、軸孔14aの軸を中心として回転移動することができる。
次に、継手1に蝶ナット18を締めた状態で、前記クリップ操作部31を持ち上げて、緩み止めクリップ19を回転移動させることで緩み止めクリップ19を継手1に装着する。
前記クリップ操作部31を持ち上げて回転移動を行うと、まず前記締付部材ガイド部26が、蝶ナット18の操作部18bに接触してガイドされ、下側幅狭部24および上側幅狭部27に当接させる。この状態から緩み止めクリップ19をさらに回転させると、前記下側幅狭部24および上側幅狭部27は、蝶ナット18の操作部18bの左右方向(Y軸方向)の幅に応じて弾性変形して幅が広がった後、元に戻る。そのため、下側幅狭部24および上側幅狭部27が、蝶ナット18の操作部18bを挟み込んで、蝶ナット18の操作部18bの後側(−X側)に移動する。
さらに、緩み止めクリップ19を回転させると、下側幅狭部24および上側幅狭部27が、蝶ナット18の操作部18bの後側(−X側)に配置された締付部材16を挟み込んで、前記締付部材16の後側(−X側)に移動する。このようにして、前記締付部材16が、緩み止めクリップ19の内側に挟み込まれると、実施例1の緩み止めクリップ19の装着が完了する。前記クリップ部材19が装着された状態では、緩み止めクリップ19は、装着位置に保持される。
図1、図2、図4、図5に示すように、クリップ部材19が交差方向締付け位置に装着された状態では、前記蝶ナット18は、締結部材下側挟込部23および前記締結部材上側挟込部28により挟まれ、締付けられている。そのため、振動等により前記蝶ナット18が緩もうとしても、操作部18bが締結部材下側挟込部23および前記締結部材上側挟込部28に当接し、回転が阻止される。したがって、実施例1では、交差方向締付け位置に締付けられた蝶ナット18の緩みを抑えることができる。
図6は実施例1の作用説明図である。
図6において、継手1に、蝶ナット18が締付けられた状態では、前記図1の状態から周方向に垂直に回転して、操作部18bかつ、パイプ2,2の軸方向に沿った軸方向締付け位置で保持されている。この場合、振動等により蝶ナット18が緩もうとしても、操作部18bが、前記一対の横向蝶ナット回転抑止部22,22や、締結部材下側挟込部23、締結部材上側挟込部28に当接して、回転が阻止される。したがって、実施例1では、蝶ナット18が前記交差方向締付け位置だけでなく、軸方向締付け位置であっても緩みを抑えることができる。
なお、蝶ナット18が、交差方向締付け位置または軸方向締付け位置に正確になく、少し回転してずれた位置で締付けられていても、緩み止めクリップ部材19が装着できれば、緩みを抑えることができる。
したがって、実施例1の継手1では、パイプ2,2の振動等による蝶ナット18の緩みを抑制できるため、継手1の緩みを防ぎ、配管内からのリークを防止することができる。
前記装着位置に固定された緩み止めクリップ19を継手1から離脱する場合には、クリップ操作部31を正面側(X面側)に引っ張って、緩み止めクリップ19を装着時と逆方向に回転移動させることで下側幅狭部24および上側幅狭部27が弾性変形して、蝶ナット18から離脱する。そして蝶ナット18を緩めることで、継手1を、パイプ2,2から取り外すことができる。このとき、緩み止めクリップ19は、貫通孔14aに保持されたまま、継手1と一体的にパイプ2,2から取り出すことができる。
実施例1では、緩み止めクリップ19は、一本の針金をクリップ状に加工・成形して製造されているので低コストで作成できる。また、針金により構成されているため、作業者が手作業によって変形させることができる。そのため、緩み止めクリップ部材19は、工具等を使用せずに容易に装着・離脱することができる。さらに、緩み止めクリップ19が使用されていない既設のパイプ継手1に、緩み止めクリップ19を取り付けて使用することができる。また、破損等の理由で継手1を交換する際には、交換する継手1に装着されている緩み止めクリップ19を離脱させて、新たに取り付ける継手1に再利用することもできる。
図7は本発明の実施例2のパイプ継手の説明図であり、実施例1の図5に対応する図である。
なお、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
前記実施例1の緩み止めクリップ19では、軸側装着部21a,21bは、第3連結軸14の貫通孔14aに装着されたが、実施例2では、図7に示すように、一対の脚部21′,21′が、下側クランプ部材1bの側壁4の形状に沿って湾曲しながら後側(−X側)に延び、先端の軸側装着部21a′,21b′が、第2連結軸13の貫通孔13aに挿入されて、装着されている。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の継手1では、前記実施例1と同様に、作業者がクリップ操作部31を操作して、21a′,21b′を回転中心として緩み止めクリップ19´を回転移動させ、継手1から装着・離脱することができる。したがって、実施例2は、実施例1と同様の作用効果を奏する。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H06)を下記に例示する。
(H01)前記各実施例において、緩み止めクリップ部材19,19′は、軸側装着部21a,21b、21a′,21b′をそれぞれ、下側クランプ部材1bの貫通孔13a,14aに装着したが、これに限定されず、上側クランプ部材1aの第1連結部11に形成された貫通孔11aに装着することも可能である。
(H02)前記実施例2において、緩み止めクリップ19′の脚部21′,21′を、下側クランプ部材1bの側壁4の形状に沿って湾曲しながら後側(−X側)に延びるように配置したが、これに限定されず、前記脚部21′,21′を、上側クランプ部材1aの側壁4の形状に沿って湾曲しながら後側(−X側)に延びるように配置することも可能である。この際、緩み止めクリップ19′の蝶ナット18に引っ掛ける部分の向きを前後逆方向にして形成することで、緩み止めクリップ19′を蝶ナット18の後方(−X方)から取り付けることができる。
(H03)前記各実施例において、緩み止めクリップ19,19′は、真空配管用のクランプ式の継手1に対して使用したが、これに限定されず、例えば、蒸気配管や、化学薬品配管、食品配管等に使用されるクランプ式継手に対しても使用することも可能である。
(H04)前記各実施例において、締付部材ガイド部26と、上側幅狭部27、締結部材上側挟込部28、上方折曲部29およびクリップ操作部31の全て若しくは、いずれかを省略可能である。すなわち、継手1に取り付けた状態で、緩み止めクリップ19が少なくとも1ヶ所以上において、締付部材16を挟み込んで緩み止めクリップ19を抜け止めし且つ、蝶ナット18が緩みによって回転した場合に操作部18aを制止可能な部位を有するような任意の形状に形成することが可能である。
(H05)前記各実施例において、軸側装着部21a,21b、21a′,21b′は、一部が重なり合うように形成されているが、前記軸側装着部21a,21b、21a′,21b′の長さは、貫通孔14a,13aに装着可能な長さであれば、任意の長さに設定することが可能である。
(H06)前記各実施例において、緩み止めクリップ19,19′は、針金で作成したが、材料や元の形態(針金状)に限定されず、例えば、金属プレートを折り曲げて作製したり、樹脂で一体的に形成したり、硬質ゴムで形成することも可能である。また、針金を芯材として、表面にゴムや布等を被覆した線材を折り曲げて作製することも可能である。
図1は本発明の実施例1のパイプ継手によりパイプを連結した状態の説明図であり、図1Aはパイプ継手部分の斜視説明図、図1Bは図1Aの矢印IB−IB線断面図である。 図2は図1に示す状態からパイプの図示を省略した状態の説明図である。 図3は本発明の実施例1のパイプ継手を開放した状態の斜視説明図である。 図4は本発明の実施例1の緩み止めクリップの詳細説明図であり、図4Aは正面図、図4Bは上面図、図4Cは側面図、図4Dは要部拡大図、図4Eは図4Dの側面図である。 図5は本発明の実施例1の緩み止めクリップが継手に装着された状態の詳細説明図であり、図5Aは正面図、図5Bは上面図、図5Cは側面図である。 図6は実施例1の作用説明図である。 図7は本発明の実施例2のパイプ継手の説明図であり、実施例1の図5に対応する図である。
符号の説明
1…継手、
1a,1b…円弧状挟持部材、
2,2…配管、
9…ネジ通過部、
11…第1連結軸、
12…連結部、
13…第2連結軸、
14…ネジ部材回転支持軸、
16…締結用ネジ部材、
16a…ネジ、
18…蝶ナット、
18a…ネジ部、
18b,18b…蝶ナット操作部、
19、19′…蝶ナット緩み止め防止部材、
21a,21b,21a′,21b′…被支持部、
22,22,23,28…回転規制部、
24,27…ネジ挟持部、
31…クリップ操作部。

Claims (4)

  1. 配管の連結部に配置され、前記配管の連結部を挟持する一対の円弧状挟持部材と、前記円弧状挟持部材で前記配管を挟持した状態で円弧状挟持部材どうしを締結するネジが形成された締結用ネジ部材と、前記締結用ネジ部材が螺合して貫通するネジ部および前記ネジ部を前記締結用ネジ部材に対して回転させる蝶ナット操作部とを有する蝶ナットと、を有する継手に対して、
    前記円弧状挟持部材に支持される被支持部と、
    前記締結用蝶ナットを貫通した締結用ネジ部材を挟持するネジ挟持部と、
    前記蝶ナット操作部を係止して回転を規制する回転規制部と、
    を備えたことを特徴とする蝶ナット緩み防止部材。
  2. 一本の針金を折り曲げて前記被支持部、前記回転規制部および前記ネジ挟持部が連続して形成されたことを特徴とする請求項1に記載の蝶ナット緩み防止部材。
  3. 一対の前記円弧状挟持部のそれぞれの一端側に設けられて前記円弧状挟持部どうしを連結する挟持部材連結部と、前記円弧状挟持部材の中の一方の円弧状挟持部材の他端側に回転可能に支持された前記締結用ネジ部材と、前記締結用ネジ部材を回転可能に支持し且つ支持用貫通孔が形成された筒状のネジ部材回転支持軸と、前記円弧状挟持部材の中の他方の円弧状挟持部材の他端側に形成され且つ締結用ネジ部材が通過するネジ通過部と、を有する前記継手に対して、
    前記ネジ部材回転支持軸を貫通した状態で回転可能に支持される前記被支持部と、
    前記締結用ネジ部材が前記ネジ通過部を通過した状態で締結された蝶ナットに対して前記被支持部を中心として前記蝶ナット緩み防止部材を回転させることで、前記締結用ネジ部材を挟持した状態で装着される前記ネジ挟持部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の蝶ナット緩み防止部材。
  4. 前記ネジ部材回転支持軸を軸方向両側から貫通する一対の前記被支持部であって、前記ネジ部材回転支持軸に支持された状態において、一方の被支持部の一部と他方の被支持部の一部とが重なり合う前記被支持部、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の蝶ナット緩み防止部材。
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